人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


守屋陽菜は、反省文を書いて居る。「柏倉ぁ、良い言い回し教えて!文字数誤魔化せるやつ!」
(a13) tamachi 2021/11/06(Sat) 23:11:41

守屋陽菜は、「そんなぁ!柏◯もん〜!」
(a19) tamachi 2021/11/06(Sat) 23:26:04

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「おー、食う食う」

適当に机を空けてしまおう。
放課後のティータイム……ならぬミルクタイム。
そっちの方が重要だ。

「────で、どうしてまた急に
 誰かに影響されたんか?」

口ぶりからして、全部受け売りらしく。
自分がどう見られるのか頓着しない君にしては、
気にしてるような素振りを。
相手は誰かはわからんが、良い方向だと思うよ。
(-10) tamachi 2021/11/06(Sat) 23:34:19

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「……自分を大事にしろ、か
 いいじゃん?
 その人はちゃんと、朝日を見てくれてるわけだ」

こぽり。
牛乳が注がれて、白が溜まっていく。

「そう、偶には自分に我儘に
 好きにすればいいんだ
 案外、それを受け入れてくれるもんだよ
 私だって応援しようとも」

切り口を破れば、ようやくご対面。
一口。
口の中を、甘い香りが満たす。
続いて紙コップを傾ける。

「────他にも、やりたい事があれば試してみるといい
 一人で出来るもの、誰かとやりたいもの
 思いつかなければ、誰かに倣うのもいいだろうさ
 ……私みたいな、物好きのお節介は結構居るんだぞ?」

白い髭を生やしながら、物好きのお節介さんは微笑む。
(-21) tamachi 2021/11/07(Sun) 0:27:06

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「私かい?……そうだなぁ」

カステラをまた頬張って。
一口一口がでかい。

「まず君が言った、美味いもんを飲み食いすること
 これは、本当にいい……腹が満たされるからね
 それに睡眠だってそうだ」

あとは、というと。

「……私個人でのやっている事だと
 こうして……落ち着いて、誰かの話を聞く事だよ
 好きなんだよ、人と触れ合うの
 声が聞こえると、安心するからね」
(-37) tamachi 2021/11/07(Sun) 1:55:24

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「────……ふふ
 私を相手にして、落ち着くと申すかぁ?」

絡み牛乳。

神出鬼没にして、“噂”にも耳聡い女は警戒の対象だろう。
事実、家族とも敢えて距離を置いて、寮に通っている。
家族仲は悪いわけではない。むしろ良い方だ。
それでも、秘しておきたいものはある。
居るかもしれない。
それだけで、気の休まらない空間が出来てしまう。
お互いの為に、距離を置いたのだ。

「……だとしたら、変わったやつだよ君は
 本当に、君がいてくれてよかった」

目を閉じ、思い起こす。
この部室での出来事、思い出を。
アルバムなんて、大層なものは用意してはいないが。
焼き付いた記憶を大切そうに噛み締めて、また一口。
笑みが零れる。
(-48) tamachi 2021/11/07(Sun) 3:34:00

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風雪 世良健人

他に人が居なかったから、女は静かにしていて。
道具をとりに来た拍子に、あなたを見つけておぉと目を開く。
薬を薦められたことも、それを口にしたのも知っていた。
ただそれだけの事実。
どうしての理由も、どうしたの結果も知らない。
……きっとそういうものだろう。

トントンと、音がしてもう一度。
振り返れば声がかけられて。それなのに煮え切らない態度。
どうしたのかと、唇を歪ませて。

「……うん」

余った間を埋めるように、小さく相槌を打つ。
静寂の中、これくらいでも届くだろう。
柔らかく笑って、次の言葉を待ち。

「わからないよ、…………だけど
 こんな私を、守屋陽菜を見つけてくれる人はいたみたいだ
 ……ひとまずはそれでいいかな、なんてね?」

どうやら、彼らには何者かではあるらしいと。
だったら無理に、なりたい自分を取り繕わなくてもいい。
そんな気付きを得たのだった。
(-55) tamachi 2021/11/07(Sun) 8:03:31

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風雪 世良健人

「そっか」

それだけ人の為になれる異能なのに、とは正直思う。
だけど人の数だけ悩みがあって、異能の数だけ悩みもある。
ただそれだけの話、なのだ。
この度の騒動で、ずっと見て居た事。

「世良がさ、言ってた社会の話
 たった一人、個人の異能で助けられる範囲は知れてるって
 あれ、……きっと異能だけじゃないんだよなぁ
 この学園でだって、問題があった時
 事前に動くやつ、直接対処するやつ、後処理に回るやつ
 みんなばらばらで、どれも必要なんだよ
 そんで、大人になったらその範囲は広がるんだ」

この社会で、独立して存在できる人間はいない。
不確かな少女はそう信じて居る。

「だから、助けは別に求めればいい
 自分の手が及ばない範囲なら、手を取り合うのもいいんだ
 ……これは、私もつい最近知ったことだけど
 世良には、一生物の近しい人がいるんだからさ
 ────……へへ、上のもんは大変だよねぇ?」
(-82) tamachi 2021/11/07(Sun) 23:23:06

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「……飽きるって」

棘を含んだような言葉に嘆息しつつ、ティッシュを受け取る。
心当たりがないから、多分そういうことじゃないんだろう。
先に手を拭いて……視線を感じて口周りを。

「あのなぁ、飽きるも何も知らないことばかり
 異能のことだってそう
 ……第一、可愛い後輩を蔑ろには出来んよ
 あと半年もないんだから、最後まで可愛がってやるさ」

可愛がってやれてるのかはわからないけど。
何しろ、ついこの前に助けられたばかり。
一番醜い無様を晒しただろう。
……おや?飽きられるとしたら、こちらなのでは?
少し不安になって、前髪の隙間を隠れて覗いた。
(-84) tamachi 2021/11/07(Sun) 23:45:30

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「うん、そのつもりさ
 いくら君が嫌だと言っても────」

覗く。見つける。見つけてしまう。
年相応の、いじらしい瞳を。
何に対して?それがわからぬ程、幼くはない。
それと、見ない振りを出来る程、老いてもない。

溜息。不快も不満もなく。
心地良い。視線にそんな感情を抱きながら。
ほんの少しだけ、大人になるのが早い私は口を開く。

「寂しく思ってくれるなら、頑張った甲斐があったもの
 ……ふふ、恵まれていたんだな私は
 惜しまれるくらいの人間には、なれたみたいだ
 出来ることなら、まだ続けたいと……そうは思うけど
 朝日も、そう思ってくれるかな?」

無頓着な誰かな気持ちを代弁するつもりで、声に出す。
誰かに何かを伝えることの大切さ、難しさは学んできた。
もし、これがそのままなのだとしたら……とても嬉しい。
私と君は、通じ合えて居ると。
そう言ってもいいのだろうから。
(-89) tamachi 2021/11/08(Mon) 1:10:43

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

甘やかしているという自覚はない。
かといって厳しくしているとも違う。
           

二年の四月、君が私の放送室の扉を叩いてきた時。
前髪を目元まで下ろした姿が、自分と重なったから。
その時から、ずっと気にかけてしまっていた。
……今となっては、心配の必要がないとは知っているが。
ふふんと、得意げに鼻を鳴らす。

「本心だよ、これでも
 せっかくだ、甘えておけ甘えておけ
 やりたいことは積極的にするべきだ
 私に出来ること、だったらいくらでも協力しよう」

君には礼だってある。
努力は惜しまないさ。
わざわざ、私の為に言葉を繕ってくれる。しかも君が、だ。
嬉しくないはずがないだろう。

それで……どうして欲しい?


どうしてくれるのかと問われたから。
どうしたらいいのかと乞おう。
大人になるとは狡いものだなと、唇が微笑んだ。
目を細めて、君を窺う。
(-91) tamachi 2021/11/08(Mon) 3:45:30

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風雪 世良健人

「おう、良かったなぁ……お互いに
 そう思えたんなら、きっと大丈夫
 ……やっぱ、君なら心配はいらなかったようだ」

なりたい者も、そのための道を歩むことも、
全部わかっていたのだろうから。
躓いた先でも、誰かが引っ張ってくれることも知った。
そう、お互いに。

「────世良、正直さぁ
 私、あんたのこと……あんた達のこと羨ましいと思ってた
 双子で、一年生の頃から噂をよく聞いてて
 一人抱えるような悩みはないんじゃないかって
 ……すっげー眩しかった」

「けど、そうじゃないんだよなぁ
 世良も私も同じだ……なんか、安心したわ
 ……おかげで世良のこと、より好きになれた」

陽が傾いてきたからか、二人きりだったからか、
女は、これまでの抱えた感情を打ち明けた。
憧憬だったり、羨望だったり、そんな複雑な感情を。
そうして、遠くに見ていたから気付かなかったのだろう。
君も、一人の男の子だった。

「……頑張れよぉ
 私も、あんたに負けないように頑張るからよ」

なんでもなかったように、送り出す。
気持ちを言葉にするのは難しいと、耳まで陽に染まった。
(-101) tamachi 2021/11/09(Tue) 3:46:22

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「飽きるまで傍に、かぁ…………────」

ようやく出てきた要望に、
なんだそんなものかと頷きかけて止まる。思考する。

ん?

         ・・・・・・
えっと……つまり、そういうこと?
…………
本気か朝日!?

そんなことはないと結論付けたがる頭が、煮立っていく。
簡単に、朱く、気持ちを露わにしていく。

「──…………
へぁ
ちょ
、ちょっと待って欲しい!
 ……い、一度考え直して!?」

もっといい相手がいるだろうに!
そんな、可愛くない主張を絞り出す。

動揺する頭に呼応するよう、少女はぼやけていく。
まるで頼れる先輩らしくない、ただの女の子。
(-102) tamachi 2021/11/09(Tue) 4:21:20

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「──逃げ、る、……つもりはないけどっ」

ないけども……。
触れる指に、近付く顔に、身が硬直してしまう。
逃げられる気もしない。

〜〜〜〜〜!!??

 
まって朝日!?


心の準備がと悲鳴をあげるが、現実は無情である。
迫る君がちゃんと男の子だったから、きゅっと唇を噤む。
そうして、君を受け入れる。

「──────


下手くそな呼吸が漏れる。
それが自分のものだと届くから、余計に恥ずかしくて……。
一番に近い君が直視できない、目を瞑ってしまう。

触れあった時間は一瞬だけだったかもしれない。
だけど、感じた時間はとても永くて。
離れてしまった瞬間から、口を押えて顔を逸らす。
触れるすべてが熱い。……視線が君の口元に注がれる。

「………………
ずるいぞ朝日

 ……
お前だけ
隠してるの!


不公平だと、子供の駄々を。
そっと、長く覆われた前髪へと手を伸ばす。
……直視してしまった後のことは考えない。
(-105) tamachi 2021/11/09(Tue) 15:31:05

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

見つめた先で覗く舌、笑む口元。
味わうような素振りに……、今初めて君の異能を思い知った。
余裕すら感じるその仕草が悔しい。

前髪を分けても、表に浮かぶ目は柔らかく。
真直ぐに、私を見据えていて。
それがまた、私を縛る。そんな顔で見るなよ。
よそ見出来なくなるだろ……。

「────────」

眼鏡の奥、確かに透き通った瞳が。
君を見つめて、しばらく。
────熱く固まった唇が、ようやく言葉を繕う。

「────…………
じゃあ
お願いします
……」
(-109) tamachi 2021/11/09(Tue) 20:48:54

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親

「────……
おま
え〜〜〜!?

 
もう
いいから
……」

お前には照れはないのかと睨みつけるが、
険のない瞳は可愛いのもので。
並べられた言葉に、口元が、
弧を描いているのを感じてしまう。止められない。
……せめてもの反抗として、目は逸らさないように。

「…………ほんとに、いいんだな……?
 面倒臭い女だって自覚あるけど、
 ……逃げたくなっても知らないから」

ぎゅと、重なった手を結び直す。
見つけてくれた、掴んでくれた手を、しっかりと握る。
そっちがそのつもりなら、いいってことだ。

「────
だから……私を、安心させて


せめてもの仕返し。
今度はこちらから、唇を重ねる。

もうすぐチャイムが鳴る。放送の時間。
それも忘れてしまいそう。たまにはそれもいいだろうか。
(-117) tamachi 2021/11/10(Wed) 6:29:58
守屋陽菜は、確かな暖かさを知った。
(a40) tamachi 2021/11/10(Wed) 12:48:11