人狼物語 三日月国


125 【身内】実波シークレットパラダイス【R18】

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【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花


「──胸だけで満足なの?」


あれ? 今いい話だったんだけどな。
(-53) Rindo17 2022/02/01(Tue) 0:34:18

【人】 調律 水銀 莉桜

>>33
「ううん。
 そんなこと言ったら、
 あたしも少し、ずれてるし──」

「──ん。ありがとう。
 そうさせてもらう。
 ──あたしは、飲み物はいいや。
 気を付けて、いってらっしゃい」

と。
散歩がてら出掛けるであろう、あなたを見送るでしょう。
(36) Rindo17 2022/02/01(Tue) 0:43:26

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃

「──」

きゅ、と唇を噛む。

応えたいな、と思った。あなたのその献身に。
だってそれは本来、自らに課された使命のはずで。

素直にありたいと思った。
偽りの自分ではなく。

「──氷室さん、あの」

まっすぐに見据える。
硝子玉のような翡翠の瞳。

「あの、あたしね、」

あなたの瞳に映る、

「──あ、──」

──それでも言えない、ちっぽけな少女の姿。

「──ご、めん、
 あたし、──」

俯く。
滲むのは恐れ。
秘密を明かした先に予想できるなにかを、
少女は、ひどく恐れていた。
(-58) Rindo17 2022/02/01(Tue) 0:49:32

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃

「──ぅ、」

反射的に避けようとして、できなかった。
そうしなくてはいけないのに、しなかった。

ゆるゆると遠慮がちに、
あなたの背に手が回される。

「──あったかい、なぁ。
 どうしてこんなに、あったかい、んだろ、──」


あなたの胸元に顔を埋める。
直接伝わる、あなたの温かさ。
莉桜の身体はほんの少し、 体温が低く感じるだろうか。

泣くわけでも、震えるわけでも、強く抱き締めるわけでもなく。
しばらくのあいだ、そうしているだろう。
(-98) Rindo17 2022/02/01(Tue) 11:19:09

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花

「──そう、かな。
 いい名前だと思うよ、あたし」

その感想に偽りはない。
だって事実、
こんなにすてきな笑顔をしているのだから。

ゆっくりと手を引いて、
あなたを立たせてあげる。
そっと肩を支えて。

(-103) Rindo17 2022/02/01(Tue) 11:35:43

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花

「人気が無かったらいいんだぁ──♡」


こうして友情キラキラシーンは終了した。
いつも冷静な人が怒ると怖いとは言うけれど、
いつと引っ込み思案な人が
解き放たれると大変なことになるんですね。
莉桜だけかもしれないが。

どこで学んだのか、
つぅ……
とあなたの太腿をなぞりつつ、
使われていない部屋へと誘うでしょう。

ここから先は描写してもいいし、
カットしてもいい。
(-104) Rindo17 2022/02/01(Tue) 11:38:40

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花

「でもほんとうは期待してたんじゃないの?
 ステータスが変わって見えるよ?
 ドキドキして──発情しちゃってるよね──」

嘘である。
さすがに他人の状態をそこまで解析できない。
嘘であるのだが、

「それに、ほら。
 あたしは機械なんだから。
 おもちゃを使って1人でするのと一緒だよ。

 道具を使ったかは分からないけど、
 自分ではしたことあるんだよねぇ──?」

あれだけ忌避していた
自分の身体をネタに責める始末。
すごい勢いで開き直っている。
焦らすように、肩や太腿や胸のまわりを、
浴衣の上から撫でている……。
(-109) Rindo17 2022/02/01(Tue) 12:46:44

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃

それ以上は無かった。
肌と肌を触れ合わせて、
お互いの体温と存在を感じる。
包み込まれている。
ただそれだけだった。

しばらくして、莉桜のほうから身を離した。
翡翠の瞳は、
やっぱりちっとも揺らいでもいなかった。
それはひょっとすると、
ほんの少しの奇妙だった。

「ご──
 ごめんなさい、氷室さん。
 なんだか、甘えちゃったみたいで──」
(-125) Rindo17 2022/02/01(Tue) 16:55:14

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花

「いいじゃん、素直になれば。
 ここにはあたし以外だれも居ないよ?
 大丈夫。耳だって人より遥かにいいんだから。
 少しでも誰か近づけば教えてあげるから。

 ねぇ、あたしに教えて?
 今、何をされちゃうのを期待してるのか。
 あたしに、人間らしい欲求を見せて?」


完全にスイッチが入っているというべきか。
元来持ちうる、本能じみた知識欲に、
あなたの反応から得られる新鮮な高揚が混ざって、
ほとんどブレーキが利かなくなっている。
さわ、さわ、さわ、さわ。

「──かわいいね、咲花ちゃん。
 どうしよう。ゾクゾクしてるのかな、これ、あたし」
(-126) Rindo17 2022/02/01(Tue) 16:59:17

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃

「──
 わけて、もらえてると、思う。
 かたちもないし、分析もできないけど、
 わからないけど、──」

ちゃぷ、と小さく湯が跳ねる。
露天の岩場を背に、あなたの隣に腰掛けて。
寄り掛かるように、肩に頭を乗せた。
目を閉じる。

「──、──ずっとこのままで、いられたらいいのに。
 明日が──」

……誰かの秘密が暴露される時間が、来ずに。

「──」

「──氷室さん。
 名前で、呼んで、ほしい。
 苗字、なんだか無機質で──あんまり、好きじゃないんだ」
(-132) Rindo17 2022/02/01(Tue) 18:19:30

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花

「────っふ、──」


正体不明のパルスが走る。
ぶるりと全身が震えた気がした。
それは低温下で起きる反応のはずだが、
今は悪寒に類する数値など全くなく、
むしろ熱いくらいだ。

「あぁ──ああ──」

「よく言えたね、よくできたね、咲花ちゃん。
 ちゃあんと言えたね──
 でもね、足りない。足りないよ。
 もっともっと教えて──
 何がどうなっちゃってるのか、分析させて──」


横たわるあなたに身体を密着させて、
浴衣の隙間から指先を這うように沿わせる。
内腿を撫で上げて、
下着の上から、そっと触れた。
(-133) Rindo17 2022/02/01(Tue) 18:26:14

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃

あなたに撫でられれば、
心地良さそうに目を閉じて頬を緩める。
すっかり懐いたというべきか。

「──ん、
 えと、──呼びやすいかたちで、いい。
 ──凛乃さんに呼ばれるなら、
 なんだって、うれしいから」

唇が弧を描いたままに。
見つめる硝子玉のような瞳は、
やはり凛然としてあなたを映していた。
(-149) Rindo17 2022/02/01(Tue) 20:29:42

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花

「──あれぇ──」


状況予測した通りの有り様。
けれど、わざとらしいほどに声をあげる。

「おかしいな──
 あたし、まだ触ってないよ?
 どうしてこんなになってるのかな──
 指先から伝わってくる温度も粘度も、
 すごいことになっちゃってるね──
 ねーぇ、これなぁに──?」



常に耳許で。呼吸のノイズを含まないクリアな声は、
まるでヘッドホンでもしているかのように、
あなたの頭に直接響く。
ここに至っても直接触れることはなく、
ぐしゅぐしゅになった足の付け根や、
下着のふちを指先でなぞるだけ。
(-151) Rindo17 2022/02/01(Tue) 20:36:38

【人】 調律 水銀 莉桜

#女子会

「こ、恋バナぁ!?
 あ、あたしもそんなの、
 これっぽっちもないって言うか──」

うつ伏せで枕を抱き込んで、
上体だけ起こすような感じで参戦している。
(70) Rindo17 2022/02/01(Tue) 22:23:14

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花

「──くす。限界かな。
 ありがとうね、咲花ちゃん。
 とぉっても、勉強になったよ。
 だからお礼に──」


閉じようとする足を反射的に抑え込む。
ひ弱な腕に見えても、
その中身は科学技術が結集した人工筋骨格。
同い年の女の子より、はるかに膂力はある。

そして、そっと下着をずらして。

「たっぷり──愉しんでね?」


耳に舌を突き入れそうなほどの至近距離で囁いて、
いよいよ、指先による蹂躙を開始した。

……例え達したとしても、しばらく止めることはない。
最後の最後まで、観察させてもらわなくては。
(-173) Rindo17 2022/02/01(Tue) 22:26:58

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃

「──うん。
 ふふ。なんだか──なんだろう。
 照れくさい、っていうのかな。これは──」

「──ありがと、凛乃さん。
 また、すっかり長風呂しちゃった。
 凛乃さんは、熱いでしょう?
 そろそろ、上がろうか」

嬉しそうに微笑みながら、
温泉から上がろうとする。

ずいぶん長く浸かっていたはずだが、
少女の体温は、あまり変わっていないように思えた。
(-174) Rindo17 2022/02/01(Tue) 22:29:30

【人】 調律 水銀 莉桜

#女子会

「こ、告白っ──
 ──は、えと、うーん、
 されたこと、ないと思う、たぶん──」

なんだか妙な歯切れになりました。

「えぇ、なんだか、考えたこともなかったな。
 誰かと、そんな深い関係を築くのとか──
 あたし、ほら、どっちかというと、
 ひとりでいるほうが好きだし──」
(84) Rindo17 2022/02/01(Tue) 23:13:36

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃

「うんっ。
 のぼせすぎちゃっても、よくないから──
 でもでも、外はやっぱりすごく気温が低いし、
 温度の差で、風邪とかひかないようにね」

更衣室で髪を乾かし、身体を拭いて。
他愛のない話に花を咲かせて。
やっぱり随分と、身体を拭くのが早いのか、
もう浴衣を身に着けようとしています。

──というよりも、もし、気付くのであれば。
汗を、ほとんど……いえ、まったく掻いていないのです。
肌の表面の水気を拭き取っているだけ。
であれば、支度が早いのは当然です。
(-190) Rindo17 2022/02/01(Tue) 23:17:11

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花

「どうしてぇ?
 欲しくて欲しくて、たまらなかったんでしょう?」


もちろん止まることはない。
あなたの声色、表情。息遣い。
肉壁の収縮と弛緩。温度。硬さと柔らかさ。
その全てを同時に分析して並列処理し、
よりよい反応を導くための解法を得る。

それによってあなたが
更に良い反応を示したなら、
適宜アップデートする──

そんな快感の多重螺旋など、
一介の女子高生が知るよしもない。

「あぁ──すごい、ほんとうに──
 ねぇ、咲花ちゃん──
 もっともっと、あたしに人間の素敵なところ、見せて──?」


斯くして、どれだけの時が流れたのかは
定かではないが……。

(-205) Rindo17 2022/02/01(Tue) 23:47:08

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花

「──すごかったねぇ、咲花ちゃん──」

もろもろ色々ようやく整えたのち。
恍惚している莉桜が、そこにいるのでした。
(-207) Rindo17 2022/02/01(Tue) 23:49:22

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃

「──?
 どうかした、凛乃さん。
 あたし、浴衣の着付け、間違ってる?」

指摘されたのは、服の着方だと思ったのか。
巻きかけていた帯を解いて広げます。

信頼の、ためなのか。
普段より、ずいぶんと警戒心が薄れているというべきか。
きっとこれが平時であれば、
とっさに肌を隠す程度の反応は見せたでしょう。
はたしてそれは、幸か不幸か。

その油断に対して注視すれば。
ああ、やっぱり、汗を掻いていないようです。
それが、見てとれるでしょう。
(-211) Rindo17 2022/02/02(Wed) 0:04:20

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花

「いやぁ、ほんと素敵だったね。
 あたしに録画録音機能とかあればなぁ。
 こんど搭載してもらおうかな。
 死ぬかと思うギリギリを見極めるために、
 バイタルも取れるようにして──」

ものすごく開き直っている。


「とにかくありがとう、咲花ちゃん。
 とってもたくさんお勉強できたよ。
 ──だいじょうぶ?」

やっと心配が出た。
(-260) Rindo17 2022/02/02(Wed) 12:22:33

【人】 調律 水銀 莉桜

#女子会

「──」

ぼんやりと話を聞いていた。
今の自分にとっては、
想像もつかない世界のお話だ。

「──すごいなぁ、凛乃さん。
 あたし、全然わかんないや。
 いろんなこと、勉強していかなきゃな──」
(102) Rindo17 2022/02/02(Wed) 12:27:04
水銀 莉桜は、ちらりと早乙女 咲花を見た。
(a42) Rindo17 2022/02/02(Wed) 12:28:31

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃

「え────


さぁ、と表情が青ざめます。
いいえ、顔色なんてひとつも変わっていません。
だって、そんなことはできないのだから。


慌てて身体を覆い隠して、
視線を彷徨わせます。

「えと──あの──
 あたし──その、  た、
 体温とか──  変わりづら、くて──」

途切れ途切れになることば。
呼吸が早くなって、
いや。
そう見せているだけだ。
それは、ただの『間』でしかない。

水銀莉桜は呼吸をしていない。


「──あ、」

硝子玉のような瞳が。

翡翠色の硝子玉が。


すがるように、あなたを見つめる。
(-264) Rindo17 2022/02/02(Wed) 12:37:10

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花

「えぇー、折角お友だちになれたのに」

にたぁ。
お友だちに向ける表情ではありません。

「──でも、うん。
 ちょっぴり勇気付けられたのは本当。
 ひょっとしたら──なんて、
 夢物語を描ける程度にはね。

 ありがとう、咲花ちゃん」
(-266) Rindo17 2022/02/02(Wed) 12:50:49
調律 水銀 莉桜は、メモを貼った。
(a47) Rindo17 2022/02/02(Wed) 18:41:38

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 1年 早乙女 咲花

「あとは──あたし次第、か」

きゅ、と唇を結ぶ。
莉桜が自身の秘密を明かされるのを
ひどく恐れていることは、
恐らく今回の参加者には
周知の事実だろう。

偶然というべきか、あなたには受け入れられたが、
次もうまくいく保障はない。

「──うん。
 ありがとう、咲花ちゃん。
 また、相談とかするかも。
 その時は、よろしくね」
(-301) Rindo17 2022/02/02(Wed) 19:03:00

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃

「ぅ、──あ、」

抵抗などできるはずもない。
ただ柔く抱きしめられて。
その肢体は、どうしようもないほどに
人と変わりなく、ほのかに温かかった。
ただ、お風呂上りだとは思えないほど、
その体温が一定であるだけだ。

「──凛乃さん、あたし、」

もう、きっと分かられているというのに。
それでも、言葉が出ない。

「──ごめん、ごめん、ね。
 あたし、──凛乃さんには、
 ちゃんと、ちゃんと話すから。
 きっと、あたしの言葉で、伝えるから──」


「──今だけ、もうちょっと、このままで──」
(-302) Rindo17 2022/02/02(Wed) 19:05:32

【置】 調律 水銀 莉桜

(あれ──)

女子会のさなかに、何かしらの用事で部屋を抜け出して。
その旋律を、聞きました。

(──偉智、さん?
 ピアノ、弾けたんだ)

そうっと、そうっと、
邪魔をしないように、ちらりと覗き込んで。

(──すてきな音色)

「─ああ、いいな。いいな。
 やっぱり、──いいな。
 
 あたしと違って、」


つぶやいて、その場を離れました。
外の空気を感じたい気分でした。
(L11) Rindo17 2022/02/02(Wed) 20:29:04
公開: 2022/02/02(Wed) 20:30:00

【置】 調律 水銀 莉桜

バルコニーで星を見上げます。
ちかちかと瞬くきれいな夜空。

思い起こす、先刻の音色。

「──やっぱり、いいな。
 あたしと違って、」



「ただの再生じゃない、音は」



大きく溜息を吐くしぐさをして。
その息はこれっぽっちも白くない。


いいや。



水銀莉桜は、呼吸をしていない。
(L12) Rindo17 2022/02/02(Wed) 20:31:27
公開: 2022/02/02(Wed) 20:55:00

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃

「──うん」


呼吸を整える──ようなしぐさ。

「──泣きたいって、こんなきもちなんだろうな。
 あたし、涙、出ないから、──」


ぽつりと、
雨しずくのように零した言葉は、
きっと、少女の本音で。

ややあって、身を離す。

「──ありがと、凛乃さん。
 あたし、きっと、勇気を出すから。
 だから、もうちょっとだけ──待っててね──」

淡い微笑み。
その瞳は無機質でも、
確かに宿っているものがある。
そうしてきっと、夜は更けて、

そんな小さな決意すら、戯れに砕かれるのだろう。
(-326) Rindo17 2022/02/02(Wed) 20:46:02