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![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡「あら、だったらちゃんと貯金しないとだめよ。 贅肉だってそぎ落とせばいいってものじゃないんだから。」 貴方の散財癖だって知っている。 貴方の元上司に比べれば、世間的には随分と 良い行いなのだろうけれど………… それにしても、もう少し手元には残しておくべきだとも思う。 いつ何が起こるのか分からない世の中なのだから。 「うふふ♡お偉いさまは大変ね♡ 下々の者はたくさん頼りにさせてもらうとするわ♡ …といっても、そうねぇ。 警察内部でもかなり急なサプライズだったらしい、って 事くらいしか知らないわ、本当に。」 「よっぽど無理に通したんでしょうねぇ。 無理の証拠でもつかめたら早いんでしょうけれど。」 とはいえ、そういうのはきっとボスが考えてくれている。 今できる事はと言えば、無理に建てたトランプタワーが 瓦解するまで耐え忍ぶことくらい。 …まぁ少なくとも、多くの警察とはいがみ合わなくても いいのかもしれない、くらいか。 「あら♡お金があったらできるかもしれないわ♡ …アタシがここのファミリーと売買してた昔の記録とか、 アタシがあの孤児院に所属してた痕跡だとか…… そういうの、隠すなり消すなり出来ないかしら? 『アタシと関わりがあった事実』さえなくなれば、 あそこは安心安全な、ただの孤児院になるでしょう?」 勿論自分でも色々やっては見るけれど。 特にファミリー内部の記録なんかは、自分ではどうしようもないし。 (-261) arenda 2023/09/16(Sat) 10:46:12 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「どうにもな、握ったままにするのが苦手なんだ」 掌を見せて、握ったり開いたり。 握り締めたままにしておく、掴んでおく。 そういうことが、男はどうしてもできなかった。 …それでも散財ができるくらいに金が入ってくるのが、カポというポジションではあるのだが。 「そうだろ、10年頑張って働いてんだぞ、 もうちょっと労わってくれていいと思う」 「まあ、長引くものじゃあないよな。 その辺は、幹部会でも上がったが…俺も調べておくよ。 ………警察の方も混乱してるみてえでは、あるが」 とりあえず、怪しいヤツがいたらこうだ、と力こぶ。 ここ10年はまともに喧嘩はしていないはずの男だが、 根っこの考えはさほど変わってはいない。 「あー……」 そして、孤児院についての算段をあなたが語れば、 がりがりとこめかみをかいて考えるような間。 「わかった、なるべくやっておこう。 ただ分かってると思うが、秘密ってえのは漏れるもんだからな」 それは、ファミリー内部への情報隠蔽まで手を出すということだろうか。 …血の掟的に怪しいところだ。 (-265) gt 2023/09/16(Sat) 14:13:49 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡「それじゃあ、いつか大切なものまで 手放してしまうわよ、ねぇ?」 手放す癖がついた人は、何かを握り続けていられない。 いくらでも入ってくるお金ならそれでもいいだろう。 でも、何もかもにそうなってはほしくない。 貴方には多少なりお世話になってるのだから、 そう思わずにはいられない。 「ふふ♡その胡散臭い眼鏡をはずして 真摯に人と目を合わせたら労われるかも♡」 「そうね、お願いするわ。 下の子達の事はアタシたちメイドマンに任せてちょうだい。 出来る限りは手綱を握っておいてア・ゲ・ル♡」 あら〜久々に暴れちゃいたいわね〜♡なんて 貴方に呼応するように拳を握って見せて。 スラムで育った血は簡単に消える事はない。 自分に危害を加えるものには……死ぬまで噛みつけ! それが路地裏の掟だ。 「えぇ、いいのよ、出来るだけやってくれたら。 何もアレちゃんに危ない橋を渡らせたいわけじゃないの。 自分のケツくらい、自分で拭くわ。」 明日には捕まっちゃうかもしれない物騒な世の中だし、 急がないといけないわねぇ……と、どこか遠くを見て呟いて。 それからぱっとまた笑みを浮かべて、 どこか飲みにでも行く?なんて誘うのだった。 (-273) arenda 2023/09/16(Sat) 16:36:24 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → オネエ ヴィットーレ「まあ、もしかしたら続くかもしれんが? でも突然冷めた姿みせるわけにもなあ」 自分が幾つもの顔があることを自覚している。 安易に続けて付き合うよりは予め期間を決めていた方が楽だとも。 手についたソースをなめながら慣れない作業の果てで香る料理に少し気分があがる。 ピンク色のエプロンのことが漸く気にならなくなった頃に片付けだ、布巾を手に取りながらかけられた言葉に一度だけ振り向いて。 「あー……でもそのお嬢さんは俺に何を頼んできたと思う?」 「『法案を執行する奴らを調べてくれ』って言ったんだ。 捕まるのはもう承知しているだろ、あっちも」 苦笑いを浮かべてから、そして、息を吸って。 「そして俺は、 ――マフィアにも関わってる人間がいると思ってる」 貴方も、その対象であると。 少し眉を下げながらやけに 正直 に男は伝えその翠の瞳を見つめ返した。 (-277) toumi_ 2023/09/16(Sat) 17:13:02 |
![]() | 【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「タワーが崩れるまで……耐え、続けないとだめ。 ……でも、本音を言うと怖いわ、ヴィットーレ。 こんな法案を通した時点で、警察は生半可な扱いをしてくれるとも思えなくて……摘発者を牢に並べて満足するとは思えない」 焦りの根本的な部分かもしれない。 耐えるしかないという結論が出た以上、ここを蒸し返しても仕方がない物ではあるが、こうして口に出してしまうのは女の弱さで。 「教会、はきっと大丈夫。逮捕されるとしたら私だけ。 ……そうなるように、きっと言いきってみせるわ。貴方も、皆も、誰も傷つけたくないから」 事実、マフィアとの関わりという意味で言えば、教会の方も原因は自分にあるものも多い。自分一人が全部の疑惑をかぶって差し出せば何とかならないだろうか。そんな楽観視をしている。 「……やだ、縁起でもない。って言いたいけど…… わかったわ。もし、本当にそんな事になったら孤児院の子達にもそう伝えておくわ」 表情は晴れないけれど、いつもの調子のあなたのウインクを見て肩の力が少し抜ける。こんな会話ができるのはいつまでだろうか、と言う暗い懸念に蝕まれながら。 (-287) poru 2023/09/16(Sat) 18:46:24 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → 口に金貨を ルチアーノ「貴方も難儀ねぇ。 まぁ、いつかその心境が変わったら教えてね。 その時は美味しいお酒を奢ってあげちゃうわ♡」 なんて揶揄い交じりにくすくす笑う。 未来はどうなるか、なんて1秒先すらわからない。 貴方が誰か一人の女性を愛すると誓う事も、 お互いのうちどちらかが明日には消えていなくなることも。 無い話ではないのだ。 ピピ、となったオーブンの蓋を開ければ、 ふわりと空腹を促す香りがあふれ出す。 タッパーに入れて焼いたから、 このまま少し冷まして布にでも包めば そのまま立派なお弁当になるだろう。 そうして、貴方の言葉を聞いて。 「……やだわルチアーノちゃん。なんて顔してるの。 せっかくの色男が台無しよ。」 「アタシが自分の無実を証明できるものなんてないわ。 貴方が疑わしいと思うなら、どうぞ好きにしてちょうだい。」 「でもね。」 (-293) arenda 2023/09/16(Sat) 19:22:11 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → 口に金貨を ルチアーノ「アタシはアタシで、守らなきゃいけないものがあるの。」 「ねぇルチアーノ。今日は帰った方がいいわ。 あんまり時間を取りたくないのよ、今夜は。」 明日ならいくらでもアタシを調べたらいいから。 今日は見逃してくれない?と、真面目な顔で。 守るべきものを守るために、 どうしてもしなければいけない事があるのだ。今夜は。 (-295) arenda 2023/09/16(Sat) 19:27:21 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「……そうねぇ、きっと捕まったら、 あまり人道的な扱いは受けないかもしれないわね。」 そればかりは、誤魔化せるものではないから 素直に肯定をする。 きっと奴らは世間体なんてものはほとんど気にしない。 …いや、『マフィアなんてゴミ同然の存在なのだから、 何をしようが世間体には響かない』とさえ思っているかもしれない。 捕まり、外から隔離された世界でされる事など、 想像するだけで身震いしてしまう。 「………今のアタシたちに出来るのは、 守りたいものを守るために、マフィアと接していたという 情報をどうにか隠ぺいする事くらいよ。 アリーチェ、貴方も捕まったりしてはだめよ。 貴方が捕まったと聞くだけでも、アタシの心は傷つくの。」 貴方が、他の誰かに対して心に傷を負うように。 貴方も大切な家族なんだから、とヴィットーレは笑う。 そうしてあなたがこちらの願いを聞き届けてくれたなら、 ヴィットーレはほっとしたように肩の力を抜いて。 「頼んだわよ、アリーチェ。 …さ、今日でここも最後の営業になる予定だし、 今日は張り切るわよ〜♡貴方は何か飲んでいく?」 なんて、お店の看板をひっくり返しに向かいながら、 問いかけるのだった。 (-298) arenda 2023/09/16(Sat) 19:46:54 |
![]() | 【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「……そうよね。やっぱり、 何としても皆が捕まらないようにしないと。 もっと、もっと、何か情報でも握れればいいのに……」 貴方が素直に肯定してくれたことで、それ以上大きく騒ぐことはなかった。 そうして零すのは情報への渇望。待つしかない。けれど待つ時間を少しでも短くできないかと言うもの。 「うん、ありがとうヴィットーレ。同じ気持ちよ。 きっと貴方が消えたらわたし、平静を装える自信がないから、きっと署でわんわん泣いちゃうかもしれないわ」 だから、絶対捕まらないでね。 本当は"絶対"なんてないなんて知っていて。 それでも貴方にそう言わずにはいられなかった。 「あ。それじゃあわたし、モヒートで」 「……わたし、ヴィットーレがマフィアになった理由、 そう言えば知らない気がする。孤児院の皆のため?」 看板をひっくり返すあなたの背にそう問いかける。 こうは言ったものの昔から気になっていたのは事実で、こんな話題の中じゃないと切り出せないと言う所があったから。 (-323) poru 2023/09/16(Sat) 21:45:20 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「ふふふ、駄目よそんな露骨に悲しがっちゃ。 泣くならせめてお手洗いの中にしなさいな。」 ちゃぁんと努力するわよ♡と貴方を安心づけるために 笑ったヴィットーレは────しかし、 明日には捕まる運命だ。まだ誰も知る由はないけれど。 場末のバーは開店してもすぐにお客が来るようなことはない。 注文通りにモヒートを貴方に差し出して、 問われた言葉には、一度何かを片付けるようなしぐさで 背中を向けて。……表情は見て取れない。 「………う〜ん、どちらかというと自分の為ね。 知りたい事があったの。その為に、マフィアになるのが 一番都合がよかったのよ。それに………」 「……孤児院で過ごすのが、辛くなってしまって。逃げたのね。」 「……昔、アリーチェを助けた時……… 一緒に居た子供達を覚えてる? アメリータ、レオニタ、トール…皆貴方と遊んだことがあるのだけれど。」 (-331) arenda 2023/09/16(Sat) 22:26:49 |
![]() | 【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレモヒートを受け取りながら、一口飲みほす。 果実の酸味とラムの甘い香りの液体が乾いた喉に染み渡る。 「知りたい事があるから、マフィアに……」 一度そこで口を開いたのは、自分にも思い当たる何かがあったのかもしれない。 表情が見えない事に少し不安も覚えるけれど、本当に話したくなければきっと話を流してくれただろうと受け取り、続く貴方の話を神妙な顔で頷きながら聞いて。 辛くなって逃げた。 いつもの貴方からはとても想像できない動機で、それだけにそれ程の何かがあったのかと途端に心配そうに表情を歪める。 「……ええ、勿論覚えているわ。 あの日の事を忘れたことは一日足りともないから、 誰が一緒にいたかは記憶にしっかり残っているよ」 あの日。貴方に助けられたあの日。 不審な男に絡まれて恐怖で身も竦んだ時、貴方の姿が見えた時、自分がどれ程救われた事か。 きっと貴方に伝えたくても伝わり切らないその心を思い出していた。 (-333) poru 2023/09/16(Sat) 22:46:17 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「あの時は本当に驚いたわ。 貴方が無事でよかった。 大切な家族が襲われたとなったら、 アタシも冷静じゃいられなかったもの。」 あの時のヴィットーレたるや否や。 元々スラム育ち故の喧嘩慣れした体術は荒々しく卑劣で、 その頃から変わらなかった普段のやんわりとしたイメージを 払拭してしまうには十分すぎるくらいの姿を君に見せていた事だろう。 ヴィットーレにとって、家族を助けるのは当たり前の事。 だからきっと貴方にどれだけの感謝を伝えられようと、 気にしないで、の一言で軽く流してしまって。 「…………うちの孤児院、経営が厳しかったの。 前の院長が大往生でお亡くなりになって、後継ぎもいなくて アタシが継いで………まぁ、まだ16だったから、 お金のあてなんてないし………当たり前よね。」 依然として背中を向けたまま語る。 確かに裕福そうではなかった孤児院ではあるが、 貴方の記憶では、そこまで貧困にあえいでいた、というほどの 困窮具合でもなかったはずだ。 「最初は色々売ってたのよ。まだ使える家財とか、 皆で内職したものとか………まぁ、それでも 子供たち全員を養うには全然足りなくて…… 売れるものだってどんどんなくなっていって……」 客は未だに誰も来ない。 今ここには、貴方とヴィットーレの二人だけ。 (-339) arenda 2023/09/16(Sat) 23:09:47 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「───孤児院に必要最低限の家具しかなくなった頃。」 「子供しかいないうちの孤児院に、 あと売れるものは 一つしか 残っていなかった。」アメリータも、レオニタも、トールも。 あの日以降の交流会で、貴方が見た覚えはないはずだ。 ヴィットーレは背中を向け続けている。顔は見えない。 (-340) arenda 2023/09/16(Sat) 23:13:00 |
![]() | 【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「……そんなに、厳しかったの? なんで、相談してくれば……なんて、言えない、かな」 そこまで当時の孤児院の経営が悪化していたなんて、幼子だったアリーチェにとって想像もしていなかった事で。それは今となっても同じだ。 教会だって裕福な訳ではない。助けを求めてと言ったってあくまでそれは当時庇護されていた身分のアリーチェが言うことだ。 実際の教会はそんな余裕はないと動かなかったかもしれない。 助けを求めるのだって容易ではないのに、それでも貴方の話を聞いていく度に、何か自分ができる事がなかったのかと後悔の念に駆られる。 「…………」 思わず拳を握りしめた事で爪が刺さって赤みが増す。 アメリータ、レオニタ、トール。 三人を見なくなったのは、誰かに引き取られていたからと今日まで信じて疑わなかった。 それがいかに愚かなで安直で楽観視した考えだったか、思い知らされ突き落とされたような気持ちになる。 「……わたし、は、誘拐された事があるから、誰かを切り捨ててることが凄く嫌いで、怖くて、今もそんな世の中が許せなくて、だから、…… ……だから、彼らを売ったこと、他の方法は本当になかったのかって、怒りが止まないけれど」 (-348) poru 2023/09/16(Sat) 23:55:15 |
![]() | 【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「でも、飢える事がどれ程辛くて、 孤独でさもしくて心細くて苦痛か、知ってる」 アリーチェが料理やお菓子を振舞いだしたのもそうした経験からだ。警察官に就職してから教会にも孤児院にも、定期的にお菓子を差し入れにいったことがあるだろう。それもひとえに、飢えの辛さを知っているから。 「それに、」 「わたし、ヴィットーレの家族だから、」 「一番苦しかったのは、家族を切る判断をしなければいけなかった、ヴィットーレじゃないかって、思うの」 潤みそうな目を堪えながら立ち上がり、 貴方の背に近づくとそっと服の裾を握りしめようとする。 涙が零れ落ちそうだった。それでも、自分なんかが泣きたいと思っちゃダメだといい聞かせ、必死に耐え続けた。 「ずっと頑張ってくれてたのに、気づけなくて」 「……選ばせてしまって、ごめんね」 (-350) poru 2023/09/16(Sat) 23:56:24 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「そんなダサい男にはなりたくないもんだ。 握力には自信があるのにな〜」 なあ、とおどけた様子で指をワキワキ。 林檎くらい砕いて見せらあというその動きだが、こんな場所にフリーのリンゴはない。 「うるっせえな。 これは…営業努力ってやつだ」 「うちのメイドマンはしつけがいいからな。 期待してるよ」 暴力に明け暮れた少年、そしてソルジャーとしての時代は、若く幼さの残る顔を隠すために。 カポになってからは、その目つきの悪さを少しでもマシにするために。 ……とは本人の弁だが、逆効果も甚だしい。 この男も直属の部下からの評判は割といい方だが、それは気前がいいからだろう。 (1/2) (-352) gt 2023/09/16(Sat) 23:58:22 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレそしてあなたの力こぶを見れば、懐かしそうに眼を細める。 力。腕っぷし。仲間の数。路地裏の掟は、最大公約数が力と面子だ。 「殴って解決したころは、なにもかも世界がシンプルに思えた。 だが、そういうわけでもなかった。 世界は大体、おんなじままで、 俺たちが背ばかりすくすく伸びてるだけってこないだ分かったよ」 「……その"こないだ"が、まあ10年は前なんだけどな」 トシくったもんだよ、と、最近多い愚痴をこぼし。 「だからまぁ、そうだな。 できることだけはしよう、お互い。 一番信頼できるのは、自分だけだぜ」 横顔で、緩んだような笑みを返す。 「お前んとこの店なら飲むが。」 カポも大変だよ、と苦笑が混じった。 (2/2) (-353) gt 2023/09/16(Sat) 23:58:32 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「ふふ、言えないわよ。 教会の人たちだって頑張ってやりくりしてたもの。 同じ経営者だったから、それがよくわかった。」 それに、もし助けてもらったとして。 それで貴方や他の子達が貧しい思いをしたら意味がないから。 そう思うと、頼れる先なんてどこにもなかった。 自力でどうにかするしかなくて……それも限界だった。 爪が食い込む手は、二人分。 依然背中を向けるヴィットーレの体の横で、 白くなるほど握りこまれた拳から、細く血すら流れ出す。 「……なんで貴方が謝るの? だめよ、嫌な事を聞いたら怒らないと。」 発する言葉は少しか細くて、小さい。 本当なら、語りたくなんてない事だった。 でも、貴方には。 ……伝えておかなければいけない事だと、思ったから。 (-376) arenda 2023/09/17(Sun) 0:56:44 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェヴィットーレ、俺達を売ってよ。 そしたらお金も手に入るし、ご飯の人数も減るし。 大丈夫だよ、3人で話し合ったんだ。 ヴィットーレ、いっぱい頑張ってるの知ってるよ。 私達も力になりたいの。お願い。 私達、家族でしょう?助け合いたいよ。 今でもあの時のあの子達の言葉を思い出す。 合意の上での売買だった。………なんて、 自分の行いを弁護する気はない。 「………アタシに、そんな優しい言葉を掛けられる権利はないの。 アタシに力がないせいで、あの子達を犠牲にしてしまった。」 「もっと力があれば、もっと勉強をしていたら。 …………今も一緒に、 居れたかもし れないのに…… 」ふり絞るような声は酷く揺らいで。 いつも落ち着いているヴィットーレは、 今は片手で自分の髪を掴み、ぎゅっと目を閉じる。 大きな背中も、随分小さく縮こまって。 「………せめて、あの子達がどこに引き取られたのか…… ……知りたくて、マフィアになったの。 ………どんな形でも、また、会いたくて……」 「……ごめんなさいね、アリーチェ。 アタシは……貴方が思ってるような、善良な人間じゃ、ないのよ……」 ようやく振り返ったヴィットーレは。 ……泣きそうな顔で、貴方に謝罪をしたのだった。 (-380) arenda 2023/09/17(Sun) 1:05:51 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → オネエ ヴィットーレ「好きにしろだなんて……そんなことを言わないでくれヴィットーレ」 無条件に誰かを信じることなどできない。 本当に信じられるのは己だけ。その信条は変えられない。 だが、理由もなくファミリーを疑いたくなどない気持ちは同時に存在できてしまう。 「守らないといけないもの、……そうかい」 それは、なんだかファミリー以外に居るようだなとはこの口からは言えなかった。 本当にすべてを疑ってるような言い方になってしまいそうで、考えたくなかったからだ。 (-423) toumi_ 2023/09/17(Sun) 9:49:36 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → オネエ ヴィットーレ「――ああ、目的の食事は手に入ったからなあ。 早めに帰らせてもらうとしよう、なあに」 またひとつ息を飲み込んで。息苦しくなる気分を抑える。 お互い嘘をつかずに隠し事をするのが癖になっているかのようだ。 「今度ゆっくり酒でも飲みながら身の上話でも零してくれえ。 たまには貸し切りもいいんじゃないか? 俺もそこそこ金も落としているんだ、少しぐらいサービスしてくれてもいいだろお」 「……こんな色男からデートのお誘いだ断ってくれるな」 (-426) toumi_ 2023/09/17(Sun) 9:50:46 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡「素晴らしい営業努力ですこと。」 家族 「ふふ、お任せあれ♡私達はファミリーじゃない。 支え合わないとね♡」 それが家族っていうものでしょう、と笑って。 腕っぷしが強いだけで全てが解決できる時代は とうの昔に終わってしまった。 今の我々には、守るべきものがたくさんある。 そしてその多くは、ただ殴るだけでは 守れないものばかりだ。 「アタシ達、大人になって世界の複雑さも 見えるようになったけれど……やることは変わらないわ。 路地裏で虫や鼠を齧って生きてた時と同じ……… ただ、生き延びましょう。明日をね。」 泥水を啜ってでも。 生きねば、守るべきものも守れないのだから。 「ふふ♡今日はちょうどとっておきのお酒を出そうと思ってたのよ♡ じゃ、景気づけと行きましょうか♡」 高いわよ〜♡なんてにこにこ笑って。 二人のマフィアは、場末のバーへと歩を進めて。 そうしてその夜はお互い、お酌でもしあったのだろう。 (-453) arenda 2023/09/17(Sun) 11:25:58 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → 口に金貨を ルチアーノ後ろ暗い世界に生きた、大人が二人。 隠し事はもはや癖。それでも嘘だけはつかない血の掟。 真実だけを語って真実を隠すのが、随分上手になった。 「ルチアーノ、貴方は間違ってないわ。 貴方のその猜疑心は、ファミリーを守るために必要なもの。」 「ごめんなさいね、今この状況じゃアタシ、 自分の中に抱えたものを誰にも話せないの。だから…」 「今の状況が落ち着いたら、きっと話しましょう。 このお店……で出来るかは、わからないけれどね。」 約束よ、と微笑むヴィットーレ。 その約束だって血の掟。だからきっとその約束は その場しのぎの言葉などではなく、きちんと話すという ヴィットーレなりの覚悟の証。 さぁ、早くお行きなさい。女の子を待たせちゃ駄目よ、なんて 貴方を急かしてお店から追い出したら。 「………さ、私も仕事を終えないとね。」 煙草に一本火をつけて、それを……床に落とすのだった。 (-457) arenda 2023/09/17(Sun) 11:39:18 |
ヴィットーレは、『煙草の不始末』をした。 (a16) arenda 2023/09/17(Sun) 11:40:31 |
ヴィットーレは、火が十分に回ったのを見てから、消防に連絡をした。 (a17) arenda 2023/09/17(Sun) 11:41:36 |
ヴィットーレは、己の店と中に残ったものを、燃え殻に変えた。夜のうちの事だった。 (a18) arenda 2023/09/17(Sun) 11:42:25 |
![]() | 【神】 オネエ ヴィットーレ『ごめんなさい、ちょ〜っと野暮用で いけなさそうかも♡』 『みんな楽しんでね! 後日またお話聞かせてほしいわ♡ ciao:) 』 (G47) arenda 2023/09/17(Sun) 11:47:57 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ「利益を出すのが上司の仕事さ」 世知辛いモンだ。そうボヤくが、家族という言葉にはああ、と頷く。 当然のことだ。 「ああ、何もかわらねえ。 前よりちょっと、周囲に若いのが増えただけさ」 泥水のような珈琲をいつも飲んでいる男は、アーア、とのんびりした声をあげて。 「――そいつは楽しみだな。 はいはい、景気よく、景気づけをな」 肩を並べて、日の暮れ始めた街を歩く。 その日は普段あまり深酒をしないアレッサンドロも、妙に酒が進んでいて。 ――あなたをそこそこ遅くまで突き合わせたりしただろう。 「それじゃあ、またな」 去り際、彼はそういってあなたと別れる。 しばらくじっとあなたを見てから、肩を竦めて去っていった。 ――何か言う言葉を考えて、きっとそれが浮かばなくて、そのままに。 (-483) gt 2023/09/17(Sun) 14:26:43 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → オネエ ヴィットーレ/* Ciao!竹中です。 ちょっとしたご相談にやってまいりました。 アリーチェさんとのロールで『ヴィットーレさんと孤児院の関係の隠蔽を手助けしてあげてほしい』と頼まれまして、 ペネロペは(必要であれば)無理のない範囲で手伝うつもりでいます。 が、ロール上はヴィットーレさん側のよきようにして頂ければと思います。必要なかったでも、間に合わなかったでも、いい感じに隠蔽したでも。 お好きなものをお選びください。お店遊びに行きたかったね。敬具。 (-508) unforg00 2023/09/17(Sun) 16:22:01 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → コピーキャット ペネロペ/* ワッ……!ご連絡ありがとうございます! 了解しました!良い感じに使わせてもらおうと思います! 二人とも優しいね……ンチュ……… (-517) arenda 2023/09/17(Sun) 17:25:41 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → オネエ ヴィットーレ/* どうぞよきようにお使いください Chu……🐈(既読ねこ) (-518) unforg00 2023/09/17(Sun) 17:28:11 |
![]() | 【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「……ばか、わたしが怒れるわけないじゃない。 それとも、わたしに怒って欲しい?」 流れ滴り落ちる血を止めたくて、花の刺繍が入った白いハンカチをその手に押し付けようとする。貴方が頑なに力を込めるなら暫しの後に諦めるだろうが、そうじゃないなら患部を拭おうとするだろう。 こんな様子の、こんなにも小さなヴィットーレを見たのは初めてだった。 いつも明るく、話しているだけで元気が出るような朗らかな気のいいオネエの姿の内に、どれ程の苦労を背に隠して抱えて来てくれたのか。 考えるだけで込み上げてくるものを必死に押し留めた。 泣きたいのに、泣けていない人だっているのだ。 どうしてもそれだけは堪えきった。 貴方の言葉を聞いていく度に胸が締め付けられるように苦しい。 一言一言が、その悲痛さを痛いほど教えてくれるから。 貴方のその食いしばるような判断に基づいて平和を享受した者の誰が、その事を責められるだろうか。 どうしたらその痛みを少しでも和らげる事ができるのか、考えても考えても答えは何一つ出なくて。 ただ、貴方が振り返った時、 咄嗟に体が動いて、貴方に抱き着く。 「それでも、優しいわよ、ばか、ばか、」 「謝らないで。貴方に救われたわたしだっているのよ、」 「善良でも善良じゃなくても、 わたしにとっては大切な、最高の家族、なんだから」 (-521) poru 2023/09/17(Sun) 17:46:23 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ「……怒ってくれた方が、楽かもしれないわ。 でも……貴方は、怒るの慣れてないものね。」 そんな者は全部自己満足だ。 ただ自分が罪の意識から逃れたいがために 求めてしまう、現実逃避の結果。 ……貴方が怒らないというのなら、 ヴィットーレは力なく笑う。 本当に優しい子なんだから、と。 抵抗はせずにそのまま大きな手がハンカチに包まれる。 髪色より暗い赤に、ハンカチが染まっていく。 振り向けば正面から抱き着かれて、 思わず目を丸くした。 こうしてしっかり触れ合うのはいつぶりの事だろう。 昔より大きくなったんだな、と今更ながらに思う。 ……アタシ、もうこれ以上あの孤児院に、泥を塗りたくないの。 ………このお店も、燃やすわ。アルバムとかいろいろ、 あの子達に繋がりかねないものがたくさんあるから。」 「……お願い、アリーチェ。もしアタシが捕まっても……」 過去の繋がりを悟られないためには……『赤の他人』で あり続けなければならない。 貴方の体をぎゅぅ…と抱きしめて……… ヴィットーレは貴方に、酷いお願いをしたのだった。 (-545) arenda 2023/09/17(Sun) 19:49:55 |