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![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ3徹目の馴染みの姿にも慣れたもので、それそのものに大きな反応はなさそうで。 ただ何となく1度だけ、自分の親指と人差し指を擦り合わせた。 「あー、いや別に、隠し事とかじゃなくてえ」 ぺち、ぺち。 服越しだから全然冷たくないものの、触れるあなたの指先は冷たいだろう。 早々と宥めるようにそう言って、一先ず缶コーヒーを受け取りたい。 「手の甲にメモ書くようなもんっていうかあ」 「こうしてたら、目に入るからあ……」 歯切れ悪くそんなことを言っていたのも束の間。 このくらいにしてえ、と音を上げたバツマークが指先で形作られた。 「必要なくなった頃、話すからあ」 ある種珍しさすらある光景だ。 当社比、ちょこっと必死。それくらいだけれど。 (-451) oO832mk 2023/09/09(Sat) 21:54:02 |
![]() | 【人】 日差しにまどろむ ダニエラ>>93 黒眼鏡 あなたの立てる雑音に混じり、カップとソーサーがかちりと鳴る。 その隙間でけたけたと女はまた控えめに笑う。 「そっかあー。」 「かわい子ちゃんで得しちゃったなあ。ありがとおございまあす」 満更でもなさそうに言って、手を伸ばした先ではクラッカーが空になっていた。 届けられたおしぼりを見つめて、んーと首を傾ぐ。 結局、使うことなく席を立った。 「もう帰りますからあ、大丈夫ですよお」 「あ、コーヒーおいくらでしたあ?」 財布の中にはずぼらさを象徴するようにレシートが数枚。 告げられた金額を丁度払って、会計は恙無く終わるだろう。 #Mazzetto (110) oO832mk 2023/09/09(Sat) 23:22:19 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡手の甲に、くすぐったく残る指先の感触。 おしぼりで拭いたら、だって、それもすぐになくなってしまう。 そんな小さな抵抗なんて、もしかしたら筒抜けかもしれないけれど。 それでも、財布の中で普通のレシートに混ぜて、たまの指令のレシートすらも未だ捨てられずにいることは、きっと、バレてはいないはず。 (-458) oO832mk 2023/09/09(Sat) 23:23:52 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネあなたの言葉に、ほっと胸を撫で下ろす。 騙す意図はないし信頼に甘えたい訳でもない。 守るべき約束がひとつ、そうしてうまれた。 「そおなんだあ。」 「実はここに来る前寄ってきたんだけどお」 「ピザのことは、聞かなかったなあ。」 ダニエラとアレッサンドロ――通称 黒眼鏡の関係には幾つか不文律がある。 緊急時、または黒眼鏡側からの呼び出しでない限り例の店に足を運ばないことはそのひとつだった。 それが寄ってきたのだと言うのだから現在の島の情勢への警戒が窺えようというものだ。 「……結婚?ないない、ないってえ。」 「もー、そういうんじゃないからあ。」 今回の否定に必死さはなかった。通常運転ののんびりさ。 けたけたと笑いながら、あなたと同じように缶コーヒーを傾ける。 そうして幾許。あくびをひとつ、噛み殺して。 「ほんとお。でもいいよお、別にい。」 「泊まってってもいいしい。ふあぁ……」 2回目は、噛み殺しきれなかった。 眠くなり帰る気力を失ったダニエラがこのモーテルのお世話になったことは、過去もあったりしたのかもしれない。 (-462) oO832mk 2023/09/09(Sat) 23:53:59 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「んー?そうだよお」 あなたの懸念を他所に、女は何でもないように答えた。 「5年くらい前?お母さんが、飲酒運転に撥ねられてえ」 「怖いよねえ、お酒。ニーノくんお酒って飲むう?」 「飲む時は車に乗らないように、気を付けてねえ」 へらりと笑う様子は普段と変わらなく見える。 実際普段通りだった。この話に胸を痛めることは今はない。 「元から母子家庭だったからさあ」 「そんだけで、ひとりになっちゃってえ」 「成人前でしょお?困ったよねえ」 ただしその視線だけはあなたへと向かず。 それが見回りの正しい姿ではあるのだが、街中の歩行者へと、散っている。 (-463) oO832mk 2023/09/10(Sun) 0:20:08 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 無敵の リヴィオあなただって、きっと知らない。 次はどんなものにしようかとか、どこのお店に行こうかとか。 見回りの視界の端に雑貨店が映る度、そんなことを考えてしまうこと。 だって、あなたと同じで、女も口にすることはないから。 「リヴィオさんが肯定してくれるなら、百人力ですねえ」 「ありがとおございまあす」 恭しくもないカジュアルな礼。 上司と部下であるはずが、居心地のいいその距離に収まっている。 「あー。猫カフェに、犬カフェ」 「なるほどお。それならお手を煩わせなくてよさそうですねえ」 「今度調べてみよおかなあ」 次の電話番の暇潰しはこれで決まりかもしれない。 こたつの時も見つからなかったわけだし、次も上手く紛れながらやろうと奮起した。 けれどそういうやる気を普通に仕事に向けることだけはどうもできないらしい。そんな女だった。 (-465) oO832mk 2023/09/10(Sun) 0:47:06 |
![]() | 【人】 日差しにまどろむ ダニエラ>>112 黒眼鏡 「サービス、これ以上良くなっちゃうんですかあ」 「それはあ楽しみですねえー」 支払いを終え、チョコレートの小箱を手に取って。 「んー?…はあい」 「気をつけまあーす」 送り出される幼子みたいに返事して。 この日は、その場を後にした。 #Mazzetto (114) oO832mk 2023/09/10(Sun) 1:05:04 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡振り返ることなく、潮の香りのする通りを往く。 軽さのある足取りには機嫌の良さが浮かんでいた。 そうして帰りついた先、SDカードの中身を確認した。 思っていた通り――それよりあと少し詳細なデータに素直に関心をした。 そうして最後の1文を撫でるようにディスプレイに触れる。 本当に無意識だったから、その直後にひとりでくすりと笑った。 (-466) oO832mk 2023/09/10(Sun) 1:05:32 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「まあ〜キナキナ…そおだねえ。」 「暫くは、ミネもあんまあ、派手なことしないよう…」 「…いや、何でもなあい」 言いかけた言葉は、あまり言いたくない言葉でもある。 配下の虫を増やしてデータを集め、それを語るときの楽しそうな姿に水を差したくはない。 結局そうして、気怠い余韻が残された。 頬はいつも通り、しっかりつんつんされる。夜が耽けていく。 「あはー。いいよお、別にどこまででもお。」 「…それじゃあミネの部屋あ、お邪魔しちゃおうかなあ?」 立ち上がると軽く伸びしてまたあくび1つ。 長らく座っていた気もするが、椅子が良ければあまり身体も疲れていない。 ロクデナシの家主にエスコートを請う。 お願いしまあすなんて、へらりと笑った。 (-477) oO832mk 2023/09/10(Sun) 6:54:09 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「えー?ほんとお?すごいー?」 棒キャンディを口にくわえて、すぐ離す。 「でもお、あたしにはpapà gambalunga がいるしい。」 「いろんなもの届くしい。蟹はどう食べようか困るけどお?」 可笑しそうに笑った直後、のたりと視線があなたへ映る。 食べかけの棒キャンディをそっとあなたの方へ伸ばし。 「ほうら。ね。」 「あたしはだいじょーぶ。」 「それよりちゃんとお仕事しないとお、怒られちゃうよお?」 あなたの口の傍でぴたりと止めた。 それ以上気にしてくれちゃうんなら、次に口を開いた時この飴をそこに入れちゃうぞなんて、戯れのような脅しつきだ。 ……いい子だねえ。ニーノくんは。 (-488) oO832mk 2023/09/10(Sun) 9:58:14 |
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![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 無敵の リヴィオ自信に満ちた言葉と態度に繊細な所作。 前髪に光る黒猫のヘアピンまで揃っても、様になっているのだから不思議で仕方ない。 「はいー。……1番かあ」 見つかるといいなあ、とその本音は口に出なかった。 だって余りにも切実で、本気っぽすぎる。 想像すると可笑しく思えて薄く笑う。 そうして右手の腕時計に目をやった。 「あ。 」 「リヴィオさん、もーすぐ定時ですよお」 「今日もお勤め、お疲れ様でしたあ」 間延びした声。いつも変わらない挨拶。 「あたしは、報告書の方提出して帰りまあす。」 「また明日、お会いしましょおねえ」 シフトや業務の兼ね合いで、顔を合わせない日だって勿論ある。 それでも女は必ず言った。「また明日」と。 (-490) oO832mk 2023/09/10(Sun) 10:32:54 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ手を引かれゆるりと寝室へ。 見慣れたというには頻度が低いその部屋が、変わらず使われている様子がないことにだけまた少し笑った。 「んー、シャワーはあ、朝浴びるう」 間延びした声は何も眠気からではなくいつもの事だが、眠気は確かにそこにある。 スーツくらいは壁だかクロゼットだかに掛けて、さっさとベッドに転がり込みたかった。 「ご所望はあ」 「ミーネ」 甘えたような声がした。 こういう時、大抵続く言葉は決まっている。 「一緒寝よお」 この際本当にあなたが寝るか否かは問われない。 添い寝して欲しい、と求めるこの女はこの歳にしてまだ子どものような甘えたがりだった。 5年前に唯一の家族である母を亡くし、その母が存命の時すら夜の仕事で不在がち。 そんな生い立ちや現在の立場もあってだろうか。 女が今素直に甘えられる相手は、どうやらあなたしかいないらしい。 (-500) oO832mk 2023/09/10(Sun) 12:14:33 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ同じように革靴を脱ぎ、ストッキングを丸め入れ。 眼鏡をチェストの上に載せると、乱視の視界は少しぼやける。 それでも先に横になるあなたを見ては、その片腕の傍に躙り寄った。 「キスはあ、ミネが、したかったらあ」 へにゃと笑って控えめにごろん。 ベッドはこんなに広いのに、腕枕をねだればあんまり関係もないみたい。 「したかったらあ、…いいよお……」 ごろんと同時にうとうとし出す。 これが子供ならきっと親の苦労はない。 だけど、電池の切れた子供のような入眠だった。 (-508) oO832mk 2023/09/10(Sun) 14:47:40 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ脅しは所詮脅しで、どちらかと言えば戯れで。 だけどそれでこのことにあなたが触れずにいてくれればなんて、本当に幼稚な願い事でもあって。 普通の人より少し温かい手のひら。 震えるそれが触れた時、願いは叶わなかったと悟った。 「ニーノ、くん……」 驚きの余韻が幾許か。 そうして瞬きをくりかえしたけれど、ついぞ女は哀しい顔はしなかった。 代わり、少しだけ困ったように、笑う。 (-509) oO832mk 2023/09/10(Sun) 15:17:58 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「大丈夫って言ってるのにい。」 「……でもお、うん。」 「ありがとお」 迷惑だとも、お節介だとも思いはしない。 だけどその気遣いは少しばかり 効いた 。そしてそのことだけは、絶対に胸に秘めなければいけなかった。 「それじゃあー」 「いつか、淋しくなったらあ、言うねえ?」 「そしたらお母さんの代わりにい、ぎゅーってしてもらおー」 だから、困らせるようなことを言う。 この望みをあなたは叶えられますかって。 …でもそれは、今、急いで叶えなければいけないものでもないから。 「だからあ」 「……これからも、がんばろおね。ニーノくん。」 指先が落ち完全に離れてもそこには温度と感触が残る。 自分から初めて触れたあなたが残した震える指先の感触は、暫く消えてくれそうになかった。 (-512) oO832mk 2023/09/10(Sun) 15:18:30 |
![]() | 【独】 日差しにまどろむ ダニエラでもね。ニーノくん。 その“いつか”はきっと来ない。 あたしはあなたを騙していて、あなたはあたしに騙されている。 それでも“いつか”を迎ることは。 【血の掟】に従って、絶対、一生、有り得ない。 だって、全部、嘘だから。 今日までの日々も、全部。…全部。 (-510) oO832mk 2023/09/10(Sun) 15:19:23 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネまどろみの中、幸せな夢を見たような気だけする。 目を覚ますとどんな夢だったかなんて全然覚えていないのに、何だかとってもいい夢だった気だけがしているのだ。 寝ていた間に起きたことなんて女は知らず。 ただ瞳と同じ色のライムグリーンを指先で壊れ物のように撫でた。 コツコツと革靴の底が鳴り、部屋を出入りする音がする。 シャワーを借りて浴びた時の音だ。 表向き自堕落でずぼらを演出する女からは想像もできない話だが、昨晩のコーヒー缶を集めてカウンターを片付けた。 そうして戻ってきて、涎の寝顔を見下ろす。 ふと何を思い出したか、ぽつりと小声が落とされた。 「結婚、かあ……」 「ミネには、幸せになって欲しいなあ」 呟いたあと少し可笑しくなって肩を竦める。 「……行ってきまあす」 眠る親友にそう告げて、来た時と同じように、靴底で床を鳴らしこの日は立ち去っていった。 (-514) oO832mk 2023/09/10(Sun) 15:52:09 |
![]() | 【人】 日差しにまどろむ ダニエラ>>130 ニコロ 「あ。」 「ニーコロさあん。」 偶然、と呼ぶにはあまりにも出来すぎて。 それでも確かに偶然とそこを通りがかった勤務中の女。 てってと後ろ姿に声をかけ駆け寄って、こんにちはあ、と間延びした挨拶。 「ニコロさん、今日は非番でしたかあ?」 ハーモニカに目を留めると首を捻った。 自分のことですらデスクの上を見ての通りの有様なのだから、他人の休みなど当然頭に入っていない。 (134) oO832mk 2023/09/10(Sun) 16:31:09 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ本当は、「頑張ります」と頷く姿にちょこっと茶々でも入れようと思っていた。 「頼むよお〜?」なんて小突くような、それだけで空気を払拭できるような。 だけど、返った言葉に思いの外静かな自信を感じると、その気すら失せてしまって。 「ん。」 こちらも静かに頷いて、棒キャンディを口に入れた。 [1/2] (-526) oO832mk 2023/09/10(Sun) 19:27:50 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノそれから先は、いつも通り。 ゆるっとだらけた空気を漂わせながらも職務にはあたる。 「ええー。でも、美味しいしい。」 「……わかりましたあ、転ばないよう、気をつけまあす。」 おどけた仕草で頷いて、今度は変わらぬいつもの笑顔。 そんなのどかな昼下がり。 この日は大荷物のおばあちゃんを助けたくらいで平和に業務を終えたのだった。 [2/2] (-527) oO832mk 2023/09/10(Sun) 19:28:13 |
![]() | 【人】 日差しにまどろむ ダニエラ>>151 ニコロ 「せいか〜い。」 にへらと笑う。ブイサインをちょきちょき。 そして書類仕事だろうが外回りだろうが気怠げにしか挑めない女は、あなたの提案に「おー」と短い返事。 「なるほどお。そーいうことなら本官にお任せくださあい」 「えーとお、市民さんの『ハーモニカを吹ける場所』、一緒に探してあげますよお。」 機嫌よく続けると、行きましょおと適当な向きに先導をした。 心当たりがあるわけでは決してない。行き当たりばったり。 #街中 (156) oO832mk 2023/09/10(Sun) 23:10:41 |
![]() | 【人】 日差しにまどろむ ダニエラ>>158 ニコロ 「んー。ピザですかあ?」 きょと、と振り返る。足並みはそのままだ。 そうして少しだけ険しい顔をした。面白くなさそうな、そんな顔。 「まだですよお。昨日は商店街行かなかったから、知らなくってえ。」 「いつも通り、サンドイッチ食べちゃいましたあ。」 「そっちも美味しかったから、いいんですけどお……」 流行りに乗れなかった気がして、ちょこっと悔しい。 そう口を尖らせて。 「どんなピザなのかすら知らないんですよお、あたし。」 「ニコロさんは、もう食べましたあ?」 #街中 (161) oO832mk 2023/09/11(Mon) 0:47:24 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 渡りに船 ロメオ2日に1度。偶数日の日課。 「おはよおございまあーす」 「フォカッチャくださあい」 朝のパン屋に女の間延びした声が響く。 「おはよおございます、お兄さん」 店番のあなたに改めて。 日課とはいえ来店時間も疎らなこの女、今朝は時間に余裕があるらしい。 (-542) oO832mk 2023/09/11(Mon) 6:12:37 |
![]() | 【人】 日差しにまどろむ ダニエラ>>172 ニコロ 「ええー、いいんですかあ?」 などと語尾を伸ばしながら、明らかに声音が変わった。 ワントーン明るく。「待ってました」と続きそうな。 「じゃあお言葉に甘えちゃいますう。」 「ふふ。ありがとおございますねえ、ニコロさん。」 拗ねた口許はどこへやら。 緩んだ頬でそう告げて、適当な方に向いていた足が、迷わず商店街の方へ向けられる。 「そおいえば」 「ニコロさん、好きなパンとかありますかあ?」 「あたしいつもフォカッチャやサンドイッチばっか食べてるんですけどお、たまには別のもの食べよっかなあって」 軽い足取りのまま、到着までの軽い雑談。 #街中 (174) oO832mk 2023/09/11(Mon) 12:50:47 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 渡りに船 ロメオ「はあい。んふふ、今日も眠そおですねえ」 朝しかここには来ないから、眠そうなところ以外はあまり見かけない気もしている。 こちらは気怠そうに間延びした口調ではあれど、そこそこに目は覚めているらしく。 「わあ。今日はいい日ですねえ。」 「店長さんに、毎日きまぐれしてくださあいって伝えといてくれてもいいんですよお?」 ご機嫌に笑みを浮かべ、フォカッチャを眺める。 こういうところで得した気持ちになれるから、この店を贔屓にしているのだとは本人談だ。 (-558) oO832mk 2023/09/11(Mon) 17:00:37 |
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![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 渡りに船 ロメオ「おやあ。そんなお兄さんには、お目覚めのコーヒーをおすすめしますよお。」 「おいしいテイクアウトのお店知ってますけどお。今度、お土産しましょうかあ?」 ご機嫌は続く。どれもこれも店主の気まぐれのお陰だ。 そうでなくとも女はそこそこに懐っこかった。 「焼きたてえ〜…ふたつ食べれるかなあ。」 「チョコの入ったパン、焼きたてだとすごおくおいしいですよねえ。」 「……あ。もしかしてえ、お昼のおやつパンにもチョコのやつがありますかあ?」 小首を、こてり。 (-564) oO832mk 2023/09/11(Mon) 18:27:31 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 渡りに船 ロメオ「あー。ふふ、なかまあ。」 「あたしもお、ミルクとお砂糖絶対ないといやでえ。」 「それも、お砂糖ふたつですよお。ふふ、子ども舌でえ。」 対照的に、無邪気そうに女は笑う。 もちろん言い出しっぺの女の方も、それで店員の評価を下げるような人間ではないらしい。 「あー、本当ですかあ。…だったらあ」 申し出には、すこし悩むしぐさ。 「友達にい、チョコが好きな子がいるんですよお。」 「ふたつ分…とか、さすがにだめですかねえ…」 だったら諦めまあす、と軽く眉を下げ。 愛想笑いみたいに、へにゃりと笑った。 (-569) oO832mk 2023/09/11(Mon) 19:33:22 |
![]() | 【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 渡りに船 ロメオ「わあ。ほんとにお仲間だあ。」 「ふふー、それなら気兼ねはいりませんねえ。」 「次に来る時、お土産しますう。楽しみにしていてくださあい」 あたしなんて背も育ちませんよお、と笑いながら。 だけどいつも見るのは椅子に座った姿だから、そんなに大きいんだなあなんて失礼にも見つめてしまったり。 いや、背が低くはもちろん、見えませんけどお。 「いいんですかあ?ありがとおございますう」 伸びた声に喜色が点る。 また無邪気そうに笑みを浮かべた。 「これはこれはあ、これからもご贔屓にしないといけませんねえ。」 「…というわけでえ、悩んでたけど今日は焼きたてをふたつ、いただきまあす」 流れるようにそう決めて、ゆるゆると限定フォカッチャをふたつ、トレイに載せる。 お会計の財布からいくつかレシートが覗いた。 (-575) oO832mk 2023/09/11(Mon) 20:34:07 |