人狼物語 三日月国


7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】

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【妖】 生贄 セレン


   ううん、ごめんね。
   貴方を殺す勇気はまだ出ない。

   貴方を殺してもいいなって思えるくらいに、
   早くなれたら……楽にしてあげられるのにね。


[ 故に問い掛けには、>>$69
  失望を伴うだろうとしても素直に答えた。

  拒絶され続けた世界で最後と信じた場所を失い、
  そのまま繋げられると思えるほどには、
  未だ彼を思いやろうとする感情には足りない。

  最初に触れられてなければ、
  この手を穢す躊躇いはなかっただろうか。
  誰もが疎んだ異色を躊躇いなく覗かれて、
  何かから一瞬でも逃れられたのだと安堵しなければ。


  考えても結論などは出る筈もなく、
  きっと、大人をひと匙混ぜた曖昧な笑いを浮かべて ]
($82) pisca 2019/04/14(Sun) 15:41:16

【妖】 生贄 セレン

 
   ううん大丈夫、でもありがとう。
   林檎は好きだし、これひとつで足りるよ。


[ 空腹に慣れているからこそ、林檎ひとつで十分。
  そう伝えて足は自然とピアノの椅子の傍らへ。

  彼の視線から逃れるようで距離を縮めたのは、
  もう一つ言葉を足す反応を間近で見たいから ]
 
($83) pisca 2019/04/14(Sun) 15:59:18

【妖】 生贄 セレン

 
   ……あなたの、食事は?
   

[ 人間は林檎で足りると伝えたのだから当然のように。
  血を啜ると噂に聞く夜の怪物に尋ねる言葉は、
  どうしたって残酷に響くのだろうと想像しながら。

  紅茶では到底、大人の身体は足りないだろう。
  見ていない場所で何かを食べているのならその理由を。

  陽が落ちて夜に満ちた室内では異色の双眸は真っ直ぐに、
  まるで人のような男を射抜いて、静かに問いかけた ]**
 
($84) pisca 2019/04/14(Sun) 16:01:22

【妖】 生贄 セレン

 

[ ――早く、どうなれたらというのか。 >>$82

  まるで人のような姿をして苦しみながら、
  人を殺す怪物の領域へ誘う彼を嫌いに?

  それとも、この手で殺してやれるほど、
  自分を殺せる程に彼を特別に思えたら……?
  
  夜の城に送られた子供たちの様々な痕跡は、
  好いたか懐いたか彼の笑顔の記憶だったり>>$50
  決意の刃であったり、流れた涙の痕だったり ]
 
($88) pisca 2019/04/14(Sun) 22:25:00

【妖】 生贄 セレン

 

[ それぞれは小さな断片でしかなくて、
  ひとりきりで生きた己の想像しか及ばない。
  
  まあ、明るいものでないのは確かだろう。

  断片たちはみば涙に濡れた謝罪で終わり、>>$51
  死にたがりの怪物は未だ死を願っている以上は ]
 
($89) pisca 2019/04/14(Sun) 22:26:09

【妖】 生贄 セレン


   悪いことを聞いちゃった……?


[ ふふ、と息を抜くように笑う。
  子供の無邪気さが罅割れた、乾いた笑い。

  潤いなど知らないからこれが本来の笑いだった。
  だからごく自然に。
  双眸は相変わらずニクスを見たままで、>>$84
  指だけが鍵盤の上へ、ぽろぽろと高い音を響かせながら ]
 
($90) pisca 2019/04/14(Sun) 22:26:52

【妖】 生贄 セレン

 
   あなたはぼくが幼くて、
   誰かが愛してくれるかもしれない。
   諦めは早いよ心配してくれたでしょう……?

   ……でもね。
   それを知ることがあったらきっとここに居なかった。
   陽に弱くてろくに陽射しを歩けない、
   瞳はちぐはぐで、互いの視力もよくはない。

   抜け落ちた色の髪も陽の下じゃただの白髪で、
   要らないってずうっと言われ続けてここに送られて、
   ここがなくなったらどこにも行き場はないんだ。
 
($91) pisca 2019/04/14(Sun) 22:29:02

【妖】 生贄 セレン

 
[ 責める口調ではなく訥々と事実だけを重ねて、
  それこそ本心から不思議そうに。
  食事をとらずに顔色を悪くしていった彼が、>>$85
  人になりたかったらしき彼が、
  もし、今も……いまも、食べていないなら?

  ただの想像でしかない。
  この問いが彼の逆鱗に触れるのかもしれない。

  けれど、自分は彼の事が知りたかった。
  知りたいからこそ惨めな過去を伝えた上で言葉にし、
  それこそ“期待”するのならと、狡く ]
 
($92) pisca 2019/04/14(Sun) 22:31:26

【妖】 生贄 セレン

 
   そういう子供だから気にしなくていいんだよ。
   ニクスさまも、食事をとればいいんだ。

   それとも、あくまで人でありたい……?
   ぼくに、そういう貴方を殺させたい?


[ 日誌に綴られた彼女の想いをなぞるように。>>$72
  過去にはほんのりと漂うはずの血の匂いよりも濃く匂う、
  薔薇の香気を纏う彼の食事はどうしているのか。

  答えが想像できてしまうせいで、
  響かせたピアノの音まで物悲しく感じて苦笑し、
  だからといって疑問を飲み込んだりはせずに真っ直ぐに ]
 
($93) pisca 2019/04/14(Sun) 22:34:35

【妖】 生贄 セレン


  ……あなたのいちばんたいせつなものって、なに?


[ 己の過去にはなにもなかったからこそ。
  その疑問を彼へ、そっと、柔らかく投げかけた ]*
 
($94) pisca 2019/04/14(Sun) 22:44:35

【妖】 生贄 セレン

 
   貴方は、悪夢でも見た?
   

[ 何気ない日常を綴るのと同じに、
  擽るような呼気の混じる声音を鈴のように響かせて。
  慰めを感じて目許を緩めて見せはしたものの、>>$95
  唇が綴る言葉が的を射抜いているなどは気付かずに。

  うん、と肯く稚い仕草。
  揺れる髪をさらさらと肩から落として、
  問いのどれに対する仕草かは言葉で静かに継いでいく ]
 
($105) pisca 2019/04/15(Mon) 2:11:54

【妖】 生贄 セレン

 
   そーだね、多分、違うんだと思う。

   あのこは誰かに愛される素質も、資格もあって、
   ぼくはなにも無かったんだ、そういう違い。
  
   同じ場所にいても違うなんて不思議だよね、世界って。


[ 慣れていることだ、これも。
  故に憐憫を誘おうとしているわけでも何でもなく、
  ただ事実だけを伝えているに過ぎない淡々とした口調で。

  穏やかな笑いは崩れることなく、
  子供らしからぬ諦めを宿し、笑顔は保たれたまま ]
 
($106) pisca 2019/04/15(Mon) 2:15:57

【妖】 生贄 セレン

 
   どれくらい待ったのかな?

   ……なんて、そんなことも知らないのに、
   貴方にもう少し待って欲しいって。

   自分勝手にも言えちゃうんだ、ぼくは。
   ニクスさまが辛そうなのが凄くわかるのにね?


[ 月のようだなんて綺麗な言葉に、>>$96
  滲んだのは自己否定の言葉の羅列ではあった。

  物心というものを知った頃から奴隷で、
  否定され続け、やがて憶えて深く沁み込んだ記憶。
  だからこそ睫を震わせただけで流して、
  双眸を細めて言葉を受け取ったことだけを知らせつつ。

  寂しそうな夜の怪物に己の醜悪さを伝えて、
  日誌に残されていた少女の優しさと重ねる違和感を誘う ]

 
($107) pisca 2019/04/15(Mon) 2:22:15

【妖】 生贄 セレン

 
   ぼくを飲んでいいんだよニクスさま。

   貴方がぼくに殺されることを望んでるなら、
   吸いつくして殺しちゃうなんて間違いはしないでしょう?


[ そうして、応えるように林檎をひと齧り。>>$97

  蜜の入った酸っぱい甘さに目を細め、
  子供らしく意識を散逸させた食事の仕草を模して。
 
  ほら、美味しいと、双眸を細めて訴える。

  己の感覚であっても飢えの痛みを知るからこそ、
  何より、日誌に綴られた切実を知ったからこそ。>>$87 ]
 
($108) pisca 2019/04/15(Mon) 2:36:05

【妖】 生贄 セレン


[ あのこの代わりには、きっとなれないけれど ]
 
($109) pisca 2019/04/15(Mon) 2:37:09

【妖】 生贄 セレン

   
[ 不要とされたから売られて、
  都合がいいから生贄に選ばれて。

  ここにいる子供の前で綴られる言葉は、>>$101
  どれも優しい残酷さに満ちてはいるけれど。

  彼がそれを否定するならそう受け止めるしかない。
  己も不要ではないなら何のためにあるのか、
  不器用でも導き出した答えを囁いて、誘って。>>$108

  不要ではなかった子供だというのなら。
  未だ殺せない手のかかる子供に価値があるのなら。

  ピアノの椅子に並んで座る喉は白く、無防備に ]
 
($110) pisca 2019/04/15(Mon) 2:48:44

【妖】 生贄 セレン

 
   怪物とか、人間とか、関係ないよ。
   

[ 彼が手を伸ばせば直ぐに届く距離のまま、
  零れた独白に共鳴させる音は、細やかな響き。>>$103

  邪魔をしてはならないと身に染みている。
  彼の心の内から滲む色合いは複雑で、
  だからこそ添えた言葉は肯定のような否定で。

  彼がなんであってもいいのに。
  ここに来た子にとってはたったそれだけの話なのに。

  そんな風に思うも彼が割り切れないことも、
  抱えた感情の重みは彼しか知らないのも理解して ]

 
($111) pisca 2019/04/15(Mon) 2:57:28

【妖】 生贄 セレン


 
[ 笑顔の仮面に何を隠しているのかは、未だ。>>$104
  手を伸ばせば届く距離だからこそ、
  想像でしか埋め得ない感情の行方を探るように ]


   ……ぼく、頑張るから。

 
[ 指を伸ばして撫でるように触れたのは歪に笑う頬へ。
  過去の記憶を振り返ってもたったひとつだけ、
  己が唯一知る他人からの優しい仕草を写して返す。>0:216

  彼はきっと意識していなかっただろうけれど、
  己が人に優しく触れられた経験は、これしかなくて ]
 
($112) pisca 2019/04/15(Mon) 3:29:50

【妖】 生贄 セレン


[ 人のようになりたい怪物を――
  人を殺していないから怪物とは違うと諭す彼を、
  殺せば己は何になるのだろうかと考えながら。

  その思考の意味のなさに、すぐに気付いて散らす。
  夜にしか生きられない月の子供は、
  夜を失えば消えるしかないのだから答えは自明だ。
 
  だからあとは死なない為に生きて来た己を殺し、
  たいせつなものに縛られた夜を、
  眩い陽へ還すための感情を産む時間を作るだけ ]

 
($113) pisca 2019/04/15(Mon) 3:36:00

【妖】 生贄 セレン

  
[ 解放が、赦しが、殺すことなら。
  そうしてもいいと想う感情とはなんだろう。

  何もなかった己が抱いた疑問の答えこそが、
  きっと、己のたいせつなものなのだろうと考えながら ]
 
($114) pisca 2019/04/15(Mon) 3:41:10

【妖】 生贄 セレン


   あなたが何であっても殺せるように……
   皆みたいに、思い止まらないよう頑張るからさ。


[ だから大丈夫と囁いて仄かに笑いながら。

  何が大丈夫かを――その解釈を夜に託して、
  大切なものを知らない子供らしく無邪気を装う。

  そうすることくらいしか己にはできないのだから ]**
 
($115) pisca 2019/04/15(Mon) 4:16:11

【妖】 生贄 セレン

 
   けんり……


[ 陽は沈み夜気の冷たさが焼けた肌に触れる中、
  交わす言葉の重みに震えるように、意味を探る。
  
  彼の言葉は不思議な響きがあった。>>$116

  生贄には未来など最初からなかっただけの話で、
  その生贄に彼の永遠の幕を引けと願う傍ら、
  己が未来を諦めればそれを責める権利があると云う。

  これは優しさなのだろうかと首を傾げた。
  彼は世界からいなくなるのだから、
  残った子供の行く末など気にしても仕方がないのに ]
 
($120) pisca 2019/04/15(Mon) 18:23:19

【妖】 生贄 セレン

 
   難しい、な……権利……。
   ぼくは貴方に責められちゃう……?


[ けれど、だからといって。
  これまでがそうだからこれからは違う筈だと、>>$116
  夢を語る彼を否定までは出来ずに眉尻を下げる。

  その心こそが人間らしく眩く、遠くて。>>$117

  人らしく生きようとする夜の中には、
  陽のように輝く月が浮かんで彼を照らしているのだと――

  そう理解できてしまう彼から滲む寂寥もまた、
  仄かではあれど勇気の欠片として己の胸に宿るから ]
 
($121) pisca 2019/04/15(Mon) 18:25:59

【妖】 生贄 セレン

 
   でも、そうだね。
   だってぼくにそんなことを言う人なんて、
   初めて会ったから――もしかしたら、違うのかも。


[ だから、鎖された未来を懇々と語ることはせずに、
  この諦観が瞳に宿ることはあっても声音は努めて明るく。

  生贄にしたくないと拒む彼に、>>$118
  ただ壊れそうな笑みを浮かべる事しかできない。
 
  そんな、儚い努力ではあったけれど ]
 
 
($122) pisca 2019/04/15(Mon) 18:27:20

【妖】 セレン

 
   強欲でも傲慢でも怠惰でもなんでも。
   貴方があなたであることに変わりないし、
   ぼくはそんなニクスさまが嫌じゃない。
   
   今まで見てきた人間たちと同じだ。
   たいせつなものがあって添って生きてる。
   だから愚かだとは……思わないかな。

   ちょっとだけお腹が空く貴方を前にしたら、
   ぼくが……そう、
ぼくが
、悲しいだけ。


[ 生贄を生贄として扱わないのなら己の価値は。
  彼の幕を引くための従者か、或いはただの子供か。

  それを尋ねてもいいのだろうか。
  また、この手を払われたように、
  問いをはぐらかされ、流されたなら……?

  己ひとりでは怖くて出せない答えだった。
  自分が何なのかを理解できないままに育った子供は、
  曖昧な笑いを浮かべるしかできなくて俯き、
  髪でそれを隠す狡さを以て壊れそうな何かを自衛する ]
  
($123) pisca 2019/04/15(Mon) 18:50:06

【妖】 セレン

 
   ニクスさまは、
   正解をたぶん知ってるんじゃないかな。


[ けれど小さな響きに自然と手は伸び、>>$118
  無意識に彼の背中を撫でて柔らかく叩いて見せて。
  
  喉を震わせ紡ぐ言葉まで漣とならないよう苦心し、
  大切なものを既に抱く彼へ柔らかな囁きを返す >>$103
 
($124) pisca 2019/04/15(Mon) 18:56:17

【妖】 セレン

  
   あなたなかの化け物は、ぼくが殺してあげるから。
   心配しなくてもいいよ……いいんだ。

   ニクスさまが飢えで苦しむことなんて、
   “誰も”望んでいなかった……そうでしょう?


[ 嘘は、言わない。
  裏切りもしない。

  ただ誓うようにして綴る言葉が、
  己を罅割れさせて乾いた声音に変え大人びさせて。

  彼の優しさを利用するようなものだろうか。
  飢える苦しみを知っている。
  けれど、彼の痛みだけは想像にすぎないからこそ、
  彼を良く知るだろうし彼もよく知るセレスを匂わせる。

  あの子は彼の怪物を赦していたのだろうから ]
 
($125) pisca 2019/04/15(Mon) 19:06:05

【妖】 セレン


  ……我慢できなくなる前に、言ってね。
  

[ 選んだ言葉はごく軽く未来の約束に繋げるもの。
  曖昧に濁されても心が痛まない自衛手段でもあるけれど、
  彼にとってもこの話題を先に延ばせるのは良いことだろう。

  急ぐ気はなかったのだから。
  だから、今は、話題を柔らかく変えて ]
 
($126) pisca 2019/04/15(Mon) 19:08:19

【妖】 セレン


   ぼく、ニクスさまに聞いてばっかりだね。
   貴方が知りたいことって、ある?


[ 自分のことを知りたがるものなど居なかったけれど、
  他に話題にできるようなものは彼を傷付けるだろうから。

  己には何もないと認識する痛みを無視して問いかけた ]**
 
($127) pisca 2019/04/15(Mon) 19:10:54

【独】 セレン

/*
>淡々と落ちる声は小さく、
 困ったように笑みは消えないまま

これスーパーかわいいからね
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(-132) pisca 2019/04/15(Mon) 19:23:53