人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【見】 郵便切手 フラン

【街中】

「………眩しいなぁ。」

目深に被った帽子で目に痛い陽射しを遮って、
石畳の上をリズムよく、けれど荷物の扱いは丁重にして歩く。
野良猫は、今日は日陰で丸くなっていた。
呼び鈴を押して、待ち時間で祭りの喧騒を横目に見る。

三日月島で息をしている人間の数が減ったことになんて、直ぐには気づかない。
或いはずっと。

「こちらへお受け取りのサインをお願いします」

配達員の日々はいつも通りだ。
(@0) dome 2022/08/14(Sun) 21:49:41

【秘】 郵便切手 フラン → プレイスユアベット ヴィオレッタ

「そう見えるでしょうか……」

甘党に見えるだろうか、と不思議そうにしながら、
まさか可愛らしいという評価をされているとは思わず。
大人びたものよりは子どもの好むようなものが似合うだろうし、などと自己完結していた。

「金平糖という砂糖菓子だそうです。
 此処から少し南の国が発祥らしいですが、
 極東で形を変えてこうなったんだとか……。
 お面を付けている人の屋台で買えますよ。
 甘いものが苦手でなければどうぞ」

ニ、三粒を口に放り込み──警戒が必要な人物でもないが、意図せず毒のない証明になっただろうか──美味しいですよ、と言いながら小瓶をテーブルに置く。
甘いものが絡むと多少は饒舌さを得るようだ。
(-18) dome 2022/08/14(Sun) 22:02:26

【秘】 郵便切手 フラン → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

「気に入りましたか?」

口に合うだろうか、とそわそわ見守っていたものの
緩む口元を見て青年も表情を柔らかくする。

「ええと……まだ手をつけてない方があるので、
 よければ差し上げます」

紙袋から封を開けていない方の瓶を取り出す。
色とりどりの星がそちらにも入っているが、
見比べると新品は白い金平糖が多い。
青年が白を先に食べていたのかもしれない。
気に入ってくれたのなら、と新しいものをあなたに渡すだろう。

「疲れたときは甘いもの、ですから」

あなたに貰ったミルクセーキを控えめに掲げた。
眠る前の一杯を有意義なものにできていたらいいなと願って。
(-27) dome 2022/08/14(Sun) 23:12:43

【独】 郵便切手 フラン

/*
おい急に肩書き変わってびっくりしたやろが
(-28) dome 2022/08/14(Sun) 23:13:40

【秘】 郵便切手 フラン → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

「勿論です。
 子ども向けにも商品を売っているようでしたから」

また気軽に露店で買えるものだ、と説明を付け加えた。
灯りに照らされた微笑。
決して眩しくはない筈なのに、そんな気がして目が細まる。
グラスを持つ手に、きゅっと力が籠もった。

「……その、ええと」

緩んだ糸がまた少し緊張を取り戻す。
拙くカードを一枚選び取っては、
場に出しているようなものだろう。

「また、こうしてお話……できるでしょうか」

切欠はただの罪悪感……と形容するには大げさな申し訳無さ。
わざわざ自分を起こす手間を取らせた埋め合わせ。
それが思いの外弾んだものだから。
きっとこれきりで終わってしまうのが寂しくなった。

「肩の力を抜いてお話できる方というのが少なくて……
 またどこかで話す機会があればと、
思う……
のですが……


段々と音量のつまみを回したみたいに声は小さくなる。
先程『自信を持っていい』と言われていなければ、
音にすらなっていなかっただろう。
翌日、バーの灯りが点かないことなんて知らないままで。
(-74) dome 2022/08/15(Mon) 3:22:50

【秘】 郵便切手 フラン → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ

「可愛らしい……と思いますよ」

はしゃぐあなたも、はにかむあなたも。
切り札と呼べるほど上等なものではないが、
あなたが胸に仕舞った言葉切らなかったカードをそうっと出す。
照明の下でも仄かに赤い肌だとか、先程の緊張を引いたままの雰囲気では、全く格好がつかなかったけれど。

微笑を添えて了承を提示されれば、安堵とともに受け取って。
何度目かの礼を伝える。

「……是非。」

その笑みは花が開くという程ではないが、
蕾が膨らむようではあった。

それから"この時間"を確認するために腕時計を見て、
改めて入店の時よりも時間が過ぎていることに気づく。

「……たくさんお時間を頂いてしまいました。
 今日はこの辺りで。
 あ、お会計は奢りの分だけで済むようにマスターに伝えておきますので……」

奢りはあなたの気持ちとして受け取るべきだと思ったもので。
空になったグラスを置いて、席を立つ。
一つ一つのものの扱いは丁寧だが、ぱたぱたと忙しない様子は、やはりスマートさに欠けていた。

「……また、会いましょうね。良い夜を。」
(-109) dome 2022/08/15(Mon) 13:58:21

【見】 郵便切手 フラン

【街中:カフェ】

午前の分の積み荷を捌き切り身軽になった相棒をガレージで休ませている間、自分は昼休憩を、と外へ出ていた。
軽食を出しているカフェで注文を済ませ、窓の側にある席で時間を潰す。
隅が落ち着くのはどこでも同じだ。

「ほうき……川……はしご……?」

スマートフォンの画面の上で指を滑らせながら、綾取りについて調べていた。
子どもの遊び一つとっても奥が深い。
そんな風に感心しながら、休憩の一幕は過ぎていく。
(@1) dome 2022/08/15(Mon) 18:22:58

【見】 郵便切手 フラン

【バー:アマラント】

「………あれ」

石階段を降りた先の扉。
業務の終わった後に息抜きがてら訪ねてみたら、
そこに提げられた『CLOSED』の文字と鉢合わせた。
帽子のつばを持ち上げてそれをまじまじと見る。
他の訪問客の有無があった時間かはわからない。

配達員は標識遵守が唯一の取り柄なもので、
扉を開くという発想には至らなかった。

「困ったなぁ……」

青年は肩を落として暫く立ち尽くすのだった。
(@2) dome 2022/08/16(Tue) 10:11:42

【見】 郵便切手 フラン

【バー:アマラント】 >>40 コルヴォ

「………? わっ。
 こ、こんばんは……」

閉まっていると思い込んでいた──実際、店主は不在なのだが──扉が開いて驚きの声が漏れる。
思い描いていた、意味ありげな笑顔を浮かべる店主とは別人。
数度瞬きをして呆然としていた。
意図して作り出したわけでもない隙の多さは正真正銘、一般人のそれだろう。

「セルフサービスなんですか?」

もう一度『CLOSED』の看板を見たり、
書き置きらしきものを探してみたが見つかる筈もなく。
だが相手の嘘を疑うこともない。
良く言えば素直、悪く言えば騙されやすい青年は男の言葉をそのまま信じたようだ。

「では、その。失礼します……」

他に行きつけの店の心当たりがあるでもなし。
おずおずと店内にあがりこむ。
現状二人しかいないらしいこの場でわざわざ近くに座るのも気が引けたので、男が居座るのとは少し離れた席を選んだ。
カクテルを作れはしないので、ロックで済むようなものを拝借してグラスに注ぐ。
後で代金を払えるようにメニュー表を確認している姿がなんとも滑稽に見えた。
(@3) dome 2022/08/16(Tue) 14:03:40

【見】 郵便切手 フラン

【バー:アマラント】

「…………」

時折、腕時計を確認しながらグラスを傾ける。
特に何が起こるでもなくただ表示される数字が規則的に巡るだけ。
新しく酒を注いで、飲んだ杯数を生真面目に記録するのを繰り返していたが、酒に特別強いわけではない配達員は三、四杯でアルコールが回って眠気に代わる。

「明日は……」

酔いとは正反対に回らない思考。
後ろ向きな思いと共に無防備な欠伸が出たりして。
うつらうつらと船を漕ぎ、やがて机に突っ伏して眠りに落ちる。
どこでも睡眠を取れるのは危険を知らない者の特権か。

今日は閉店前に起こす店主もいない。
(@4) dome 2022/08/16(Tue) 18:03:40

【見】 郵便切手 フラン

【バー:アマラント】 >>47 コルヴォ

「!!!!!」

声は出なかったものの、その代わりとばかりにテーブルと椅子が盛大にガタガタ音を立てた。
身体が跳ねた拍子にあちこちをぶつけて呻き声があがる。

「冷た……痛い……」

二重の感覚に挟まれて混乱したまま、その出処を探ろうと視線を巡らせて、いつの間にか近くにいた男を見留めて更にもう一度肩が跳ねた。
呆れる色が青年に伝わったかは定かではない。

「お、おはようございま、
いや、あの、
こんばんは……?」

咄嗟に起床の挨拶をして、今は夜だったと先程も交わした挨拶を返す。
それから漸くグラスの冷たさが寝ぼけた頭の奥まで届き、
寝入った所を起こされたのだと理解した。

「すみません……」

やっと慌ただしさが落ち着いて姿勢を正す。
荷物を整えて帰る支度に取り掛かり始めるだろう。
(@5) dome 2022/08/16(Tue) 19:07:58

【見】 郵便切手 フラン

【バー:アマラント】 >>51 コルヴォ

「えっ。はい……ありがとうございます……?」

ドアへ向かう姿を見送りつつ、
一先ず忠告への礼を伝えるのだった。

強かに打ちつけた場所をさすりながら、示されたカウンター上の帳簿を開く。
一番新しいページを探して、ひとつだけ違う筆跡を見つけた。
先程の人の名前だろうかと単純な考えを巡らせ、
ツケで良いのかなぁ、なんて心配しながらも
その一段下に続けて記入する。

「………」

一通りの片付けを済ませて、また時間を確認した。
もう少しバーの周りを歩いてから帰ろうか。
呑気な足音を響かせて、青年は路地を歩き始めた。
(@6) dome 2022/08/16(Tue) 20:45:27