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【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「ええー?やだよお。もちろんー。」 「だって、仕事増えそうだしい。」 眉根を寄せての即答だ。 散らかり果てたデスクの上で、書類も気にせず頬杖をつく。 どうせもういらないものが殆どなのだから、問題ないらしい。 そんなデスクだというのに、同じ仕事を2度も3度もやりたくない女の作る書類にはいつも抜けがない。 それでいて何故かきっちり時間には帰る準備を整えているのは女の特技だ。 「ニーノくんはあ、賛成ー?」 雑談を投げてきたのもどうやら、己の仕事を終えたためらしい。 あとは、後輩の眉間の皺を見ての息抜きの提案か。 (-73) oO832mk 2023/09/12(Tue) 22:38:15 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ「あはは、それはそう。 ダニエラさんは相変わらずですね」 「オレは家族都合で、表向きには賛成って言っておかないとですけど」 この言い方をしてる時点でお察しといったところだ。 にしてもゆるゆるしているように見えるし書類も散らばっているけれど、恐らくやることは終えているのだろう。 相変わらずはそこもということ、すごいなあとは内心のそれだ。 「マフィアのひとにも……いろいろ事情があるのかなって思って。 そしたら、なんだかなーって感じです」 書類で疲れていたのもあってか、答えながらもぺとり、机に頬をくっつけていた。 (-79) mspn 2023/09/12(Tue) 23:11:45 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「そりゃそうだよお。」 「それよりお菓子とか食べてたいしい。」 けたけたと控えめに笑う。 足をゆらゆらと揺らしたせいか、椅子が軋むような音を立てた。 「んー。事情かあ〜。」 「でもお、一応世間的には悪い人なんだよお。」 「ニーノくんは、事情があったら悪いことしてもいいって思う〜?」 頬杖の手で頬を押し潰しながら。質問の内容の割に声色は軽い。 本当に世間話の延長の、素朴な疑問であるらしかった。 (-95) oO832mk 2023/09/13(Wed) 0:38:39 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>77 カンターミネ 「……ッ、」 瞬間、男は顔を逸らした。 揺れた裾の向こう、見せつけるようにして一時曝された白肌を視界にいれないようにするため。 それは年頃の男子には刺激が強い故に照れたもの──では、なく。 「んなわけねぇだろ……」 顰められた眉と零した声音から感じ取れるのは、はっきりとした"嫌悪感"だ。 #路地裏 => (-123) mspn 2023/09/13(Wed) 9:49:53 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>77 カンターミネ からかうと面白そう、などと考えられていることも勿論知らず。 「──────……」 貴方の態度に何がしかの反応を示してビュンッと顔を逸らしていた男は、それでも。 唐突な早口には目を瞠って驚いたかのようにそちらを見上げた。 え、なんて?ついていけてません。 「ちょっ、……あの……???」 口を挟む隙がこれっぽっちも見当たらないから。 目の前を大股で歩いて行く姿にぱくぱくと唇を動かしながらも、言葉をただただ受け取るばかり。 とりあえずは最後教えてもらえた名を記憶し、それから、おまわりさんって。 「なんで知ってんの……?」 残されたウインクと投げキッスにはげえ〜の顔をしつつ、既に貴方は去った後。 零した疑問を拾い上げてくれそうな誰かは今のところちいさな毛玉しかいない。 危機、去りました…?と言わんばかりに顔を出した子猫を、そうっと抱きかかえてはその後頭部にほんの少し鼻先をくっつける。 「ぐ〜…………」 「…………苦手なタイプだ……」 情けない声をあげる大きな生き物に擦り寄られながら、子猫はようやく「みゃぁ」と鳴いていた。 #路地裏 (100) mspn 2023/09/13(Wed) 9:52:37 |
【鳴】 陽光の元で ニーノ「あ!ロメオさん!」 貴方が到着したのを見ればぱっと顔を輝かせた男は、そのまま駆け寄っていく。 こちらの服装はシャツにスラックスにベストと、ジャケットを外したスーツスタイルだ。 もっとラフな出で立ちをしていることもあるが、職業柄か家柄かきっちりとしていることも多いのであまり珍しくはない。 「ちゃんと迷わないで来れた! でも普段入らないからそわそわしてて、来てくれてよかった」 「い、胃薬はいるほど飲むかなぁ。 わかんね〜けど……っていうかお金も! オレ働いてるからちゃんと出すよ」 えいと腕を小突くのは普段のじゃれ合いのひとつ。 一先ずは此処で立ちんぼしているのもなんだからと、二人で店内へと足を運ぶのだろう。 けれど入ってすぐこちらは足を止める。 昼間の店とは異なる薄暗さ、その中に漂う大人な雰囲気に圧倒された様子で店内を見回して。 「おっ……オレ、場違いじゃない……?」 先程の腕の小突きとは異なり、今度はちょん……と貴方の服の裾を握った。 (=2) mspn 2023/09/13(Wed) 10:03:11 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>82 リヴィオ 反応は予想出来ていたものだった。 滅多なことで怒ったりもせずにいつも微笑みを返してくれる。 そんな寛大さだって男が貴方を憧れている要素のひとつ。 それでも礼儀というのは大切だから、訂正は自分の意識を正すための儀式だ。 ……とはいえ。 「かっ、からかってたんですか!? っていうか後輩かあ、そっか、なるほど、な〜んだ……」 正したところですぐにまた崩れるのだが。 勝手に変な想像しちゃったな、なんて肩を落とす。 にしても誰だろうなと考えて、なんとなくわかるような、わからないような。 「でもそうやって毎日着けてくれたら渡した相手もうれしいだろうな。 オレもせんぱいに何か渡したくなったら、渡しますね!」 サプライズにならないような言葉を添えて、今度握り直した拳はやる気から。 仕事を邪魔してしまっていることに関しては気にしなくてもよいみたいだけれど。 「あ、そういえばリヴィオせんぱいに話したいことがあって…… またえっと、ご飯とか行ってくれたらうれし〜んですけど……」 それでもやっぱり引き留め続けるのは悪い。あんまり約束を取り付けられるタイミングも多いわけではないから、最後にそれだけ、と。男はちらり、貴方を見上げていた。 #街中 (101) mspn 2023/09/13(Wed) 10:24:07 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ「好きですねえ、お菓子」 それもやっぱり相変わらず。 でもそんな貴方の朗らかさを好いものと感じているのは事実だ。 だから目元を緩めていたものの、投げかけられた問いにはん〜とすぐに答えの出なさそうな声。 考え込むようにしてそのまま一度瞼を落とした。 「…………いい、とは言いませんし。 警察の立場で、言っちゃだめだろうなとも」 「それでも裏にあるものを考えないで、肩書だけで悪い人って頭ごなしに決めつけてたら。 取り零してしまいそうなものがありそうで、……ううん。 なんというか、オレだったら嫌だ」 「悪いことに手を染めないと、生きられないときだってあるし……」 そうして視界を少し開けば、まだ数文字しか書き始められていない書類に指先を滑らせる。 「だから、分かりたいなって思うんです。 理解したからって何ができるかはわかんないですけど。 ……変ですかね」 (-127) mspn 2023/09/13(Wed) 10:32:18 |
【鳴】 陽光の元で ニーノじゃあ割り勘!と元気な返事を返したりしていた店前。 その快活さは店内に入ってすぐ、ひととき鳴りを潜めていて。 「え、え〜でもぉ……あっ、待って、待って」 店を教えてくれた辺り貴方はこういう場に慣れているのだろう。 さすがだな、なんて内心感心しきる前に歩き出してしまう。 それで指先を離すということはなく、ちゃんと着いていけば隣り合ってカウンター席に座ることになるのだろう。 すぐにつまみの注文をしている辺りも"慣れ"を感じて、今度こそ素直に感心しながら。 「こんにちは〜……こんばんはか。 えっとドリンクメニューはこれで……」 テーブルに備え付けられていたメニューを開けば、視線を落として文字を追う。 文字を……追う……お洒落な響きがたくさん……並んで……。 「………………」 「……なっ、名前だけじゃ何がなんだかわかんね〜んだけど……!?」 どうしたら……!?みたいな顔で貴方を見上げた。適当に選んで博打するのかなって思ってる。 (=4) mspn 2023/09/13(Wed) 12:44:25 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡「ね〜〜〜にいさん〜〜〜いる〜〜〜?」 『Mazzetto』の扉をばーんと開けるのは休日を過ごしていた男。 普通の店ではこんな開け方はしないけれど、そうお客さんもいないだろうと見越して家に帰ってきたときみたいな行動を取った。 ちなみに他にお客さんがいた場合は慌てて謝罪しているのがいつもです。 「にい……」 「……ちょっとドライブ……営業中じゃないのか……?」 きょろと見回しても気配を感じなかったところで見つけたカウンターに置いてあるボード。 せめて扉の前に立てかけるべきでは?ニーノは訝しんだ。 戻ってくるかな、どうだろう、わかんないけれど勝手にカウンターに腰掛けていた。 しばらく待っている、三十分ぐらい、戻ってこなかったらすごすごと帰ることだろう。 (-140) mspn 2023/09/13(Wed) 12:51:36 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「なんだお前、来てたのか」 がたん。 突然カウンターの奥の扉が開いたと思えば、 この店の主──アレッサンドロがいた。 短パンにサンダル、柄シャツと、外出していたとは思えないような恰好だ。 手元ではちゃりちゃりと車のキーを回している。 きっと彼の愛車である、赤のフィアット500──日本では某"怪盗"の三世の愛車として有名な──のキーだろう。 いつの間に帰ってきたのだろうか。 「待たせて悪かったな。 珈琲飲むか?」 答えもきかずに、ちゃかちゃかと準備を始める。 どうせ、お茶菓子的なものも出てくるだろう。 (-143) gt 2023/09/13(Wed) 13:16:06 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>103 リヴィオ 「好ましいとかそういうんじゃないんですけど、えっと…… そゆ話あんまり知らないから……あったらどきどきしたなって感じです」 とはいえ人の色恋話題でそわつくのも失礼な話かもしれない。 反省からか頬を掻きながらも苦笑して、次には瞬きを二度。 そしてすぐ苦味の伴った笑みをいつもの微笑みに変える。 どれだけ自信に溢れていたとして、人の想いまでを決めつけることはしない。 あくまでも自信を抱き胸を張るのは己の手の届く範疇であると示す、貴方の態度がやっぱり好ましかったから。 「きっとそうですよ! そういうの直接確認してみるのもいいって、この前聞きました。 オレは恥ずかしくてまだできないけど……」 「……わ、ほんとうですか? ありがとうございます! じゃあまた連絡しますね!」 貴方にだから聞いてみたいことがあったけれど、中々機の得ることができなかったもの。 ようやく尋ねる一歩を踏めたことにもそれを快諾してもらえたことにも笑みを深め、感謝を言葉に載せた。 「仕事中に話してくれてありがとうございます! 見回り、がんばってください!」 そして最後にはそう声を掛けて、見送る姿勢だ。 ついでにぶんぶんと手だって振っていることだろう。 #街中 (106) mspn 2023/09/13(Wed) 14:04:19 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡「わ゛ッ」 がたん。 カウンターで勝手にうつらうつらしかけていたので、突然の音にびっくりして椅子から転げ落ちそうになった。 はっとそちらへと顔を向ければ相変わらずの貴方の姿がそこにある。 回されているキーからやっぱりドライブに行っていたんだなと納得。 「お、おかえり〜……びっくりした……。 いらないって言ってもくれるんだろ。 もちろん貰うけどさ……」 思い浮かべるのはそのキーで動く愛車だ。 車のことは詳しくないけれど、かっこよくて目立つ奴だというのは知ってる。 貴方が厭うタイプでなければ、乗せてもらったこともあるかもしれない。 「な〜営業中にドライブ行くの……百歩譲っていいとして。 このボード、扉に置いておくべきじゃない? 入って誰も居なかったらお客さんびっくりするだろ」 そして準備してくれる姿を眺めながらカウンターにあるボードをつんと指差し、先程感じたことをそのまま伝えた。 (-148) mspn 2023/09/13(Wed) 14:12:51 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>105 エルヴィーノ じゃあな〜、と遠くから聞こえてくる声。 誰かに手を振りながら駆ける人影は元気に前方不注意状態。 ようやく進行方向に顔を向けた頃には──貴方の姿がそこにあった。 「あっ、」 立ち止まるには時すでに遅し。 ひらりと躱されることさえなければどんとぶつかることだろう。軽くではあるが。 そして直後貴方を見上げはちゃめちゃに慌てながら口を開くはずだ。 「わ〜〜〜っ! ごめんなさい!大丈夫ですか!?怒んないで!!!」 突撃した、或いは突撃しかけた相手が職場の上司と知るのは、そこまでを伝えきってからだ。 #スラム (107) mspn 2023/09/13(Wed) 14:22:55 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「よくわかってるじゃないか」 言っている間にもカップには黒い液体が注がれて、 湯気と珈琲の香りが賑々しくも立ち込める。 古くレトロで、せまくるしい車内。 あまりものに執着しないアレッサンドロにしては珍しく長く乗っていて、あなたもその座席に何度も座ったことがあるだろう。 「俺がいないときに来る客だろ? 俺の珈琲が飲めないということだ。 じゃあべつに、びっくりしても問題ないな」 店主としては問題発言だ。 「で? 今日はどうしたんだ、お前」 今更そう訪ねながら、 すぐに珈琲のなみなみと注がれたカップが置かれて、 頼んでもいないメレンゲ菓子も並んで出てくる。 さくさくとしたアーモンド生地が、ころりと皿の上で転がった。 (-149) gt 2023/09/13(Wed) 14:26:05 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡「流石にわかるよ、もう」 最初は珈琲の味に慣れなくて難しい顔をしていたことも多かった。 が、飲み続ける内にすっかりと慣れて、今ではこの店を訪れたときの楽しみのひとつ。 言葉にはしないが香りに目を細めて出てくるのをそわりと待ちながら。 あの車に乗ってドライブもまた行きたいから今度ねだろうかな、とも考えながら。 「おみせの人としてど〜なの、その発言……」 続く言葉にはついジト目になってしまった。 貴方らしいといえば貴方らしいのだけれど。 尋ねたそれには「あ、そうそう」と用件を伝える前、出てきたカップとお茶菓子に目を輝かせて。 「やった〜!おやつもありがと!」 「……あ、で、そう、うん。 なー、にいさんってカンターミネって人知ってる? え〜〜〜っと……先生?らしいんだけどさ」 今よりもう少し陽が高い頃の出来事を思い出しながらも問いかける。 返事を待つ間にまずはカップに口をつけ珈琲を一口。香ばしい苦味が口内に広がって、それが不思議と心地よかった。 (-156) mspn 2023/09/13(Wed) 15:49:57 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「そりゃあだってえ。おいしいし〜?」 さも当然と宣って。 そんな話をしていると、口寂しくもなってきたらしい。 引き出しを開け個包装のミニドーナツを取り出して、包みを開けて、ぱくり。 咀嚼のさなかあなたの言葉を聞いていた女は、同じくん〜と難しそうな声を上げる。 「変じゃないと思うけどお。」 「…ニーノくん、苦労しそお。」 これでも言葉を選ぼうとしたのだが、結局選びきれなかったような気がする。 指先についたシュガーの粒をごみ箱に払い落とす、そのしぐさに合わせて小指のエナメルがゆら、ゆら揺れて。 「……どんな事情があっても、悪いことは悪いことだよお」 「悪いことしたって事実はなくならないしい。」 「被害に遭った人に、『仕方なかったんです』なんて、通じないよお。」 「あたしたちは警察なんだから、それくらいでいいんじゃないかなあ。」 「…と、ダニエラ先輩は思うわけでしたあー。」 冗談めいた口調で締めて席を立つ。 個包装をひとつ、あなたのデスクにお裾分けした。 (-157) oO832mk 2023/09/13(Wed) 16:24:08 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>108 エルヴィーノ 衝撃の後と謝罪の後。 罵声も暴力も飛んでくることはなく、身体を支えてもらえたので目を丸くした。 更にぶつかった相手が見知った上司だったので、瞳はさらにまあるくなる。 「エルせんぱい……!? わっ、えっとすみません前方不注意気を付けます! せんぱいこそなんで──あ、見回り中か……」 答えを聞くでもなく解は導き出された、記憶していたシフト的に。 チェスを教えてくれるときと様子としては変わらない、ので怒っていなさそうだと判断すれば息を吐いてちゃんと立った。 「えっと、オレ今日は休みで。 この前来たとき調子が悪そうな子が居たから、大丈夫かなって。 里帰りついでの様子見、みたいな……そう、あ〜」 「……ここで育ったんです、ある程度まで」 特別必死に隠していることではないので告げてみる。 それでも毎度少しだけ緊張するのは事実だ、見上げる瞳は花浅葱の色が変わるだろうかと少し、窺うように。 #スラム (111) mspn 2023/09/13(Wed) 18:30:51 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ「え〜そうかなあ」 変じゃないと言ってもらえたのでうれしさがひとつ。 苦労しそうには自分ではわからないから間延びした声を落とし。 今日はミニドーナツだ、なんて煌めくエナメルにぼんやりと視線を注ぐ。 最中に耳に届くのは、そう深く考えなくてもよいと背を擦ってくれるような言の葉だ。 それを受けてゆるり目を細め、お裾分けしてもらえたと分かればにへらと笑みを。 「……悪い、に。 歩み寄ってくれる誰かがいたら、もしかしたら。 世界を憎まずに済むこともあるのかな……とか」 「そういうの、考えすぎなのかもですね。 だからダニエラさんの考えを聞けて良かった。 ドーナツありがとうございます、頑張れそ〜」 えいしょと姿勢を正し個包装越しにドーナツを撫でた。 今食べるか、頑張ってから食べるかは悩みどころだ。 うーんと少し悩みながらも、ふと。 「そういえば流れ的にはちょっと変わるんですけど。 ダニエラさんってどうして警察目指されたんですか? 悪いことを取り締まるため?」 (-164) mspn 2023/09/13(Wed) 18:42:34 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「あはっはっは、いい理解者を得て幸せだ、俺は」 なんとも楽しそうに笑う。 自分の分の珈琲をカップに注ぎながら、 本人は……ソーセージをはさんでいないホットドッグ用のパンをかじっている。 これもまあ、昔からだ。 この男は、味気のあるものにあまり興味がない。 「ここは俺の店だ。 つまり俺が決める」 商売をまともにする気があるとは思えない発言をしながら、 尋ねられたことには首をかしげて。 「カンターミネ…ああ。 知ってるよ、店に来ることもある。 あいつがどうした」 またロクでもないやつに関わったな、なんてことは口には出さない。 (-170) gt 2023/09/13(Wed) 20:11:17 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「んふふ。どおいたしましてえ。」 伸びた声は、つい今まで真面目そうな話をしていた人とは思えないほど。 左手でそっとあなたの背中をたたく。いつもの練習の延長線。 「ええー。聞いちゃうう?」 「……んー。」 小首を傾げ、数拍。 やおらにその口元が柔らかく緩む。 「………今は、秘密う。」 転がすように囁いて、その瞳はあなたを映し細められる。 するりと傍を離れると、自分の席にもう一度座った。 ぎし…と同時に、軋む音。 「ちょっとお、恥ずかしいしい…?」 「でもお、…いつか、教えたげるよお。」 「…約束う」 ゆら、ゆら。足をまた揺らす。 頬杖をつく、元の姿勢に戻ったならば、「それでいい?」とまた、間延びした声。 (-172) oO832mk 2023/09/13(Wed) 20:31:05 |
【鳴】 陽光の元で ニーノまだ緊張の抜けきっていない男はボトルをまじまじと眺めるほどの余裕を生み出せていなかった。 ので、キープボトルのタグには気が付かないまま、そもキープボトルの概念も知らない初心者だが… 笑われると少し恥ずかしそうに一瞬頬を膨らませたが、それこそ子供っぽいのですぐにやめて。 「えっと……えっと」 何が気になるかと言われると、全部気になる。分からなさ過ぎて。 強いて言うならを探そうとする前、貴方からの例示を受けたのでぱっと顔を上げた。 「オレ、コーヒーは好き! 生クリームコーヒーってうまそ〜……! 最初それにしようかな、ええっと、ホワイトルシアン?」 「ロメオさんはいつも何頼むの?どんなのが好き?」 おいしそうを思えば単純なので瞳の輝きが戻ってくる。 その勢いのままに貴方の好きなものも知りたくなって元気に尋ねていた。 (=6) mspn 2023/09/13(Wed) 20:49:19 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡本当に思ってんのかな〜なんて考えながらも、貴方が楽しそうなのはいいことなので胸は暖かくなる。 何とも随分シンプルなパンを食べているとは思うが昔からなので今更指摘もしない。 喫茶店してるくせにあんまり興味ないんだよな、そういうところ。 「客入り気にしないならそれでいいと思うけどさ〜」 「え、ここにもくるの?そっか…… いや、今日スラム近くで子猫にミルクやってたんだけどさ。 道通り辛そうにしてたから大丈夫だよって話しかけたんだけど」 「なんかオレの素性知ってる変な人で…… めちゃくちゃ早口だし…… …………さらっと肌見せてくるタイプで、すげ〜苦手 」経緯を話そうとしたつもりが後半愚痴になった。 幼少期の身売り経験から、男はずっと"そういう"のが苦手だ。渋い顔。 「あのへんだと有名だって、評判聞いてみろっていうから気になったの。 にいさんだったらなんか知ってるかなって。 先生って呼ばれてる理由とか」 今でも足を運ぶものの、それでも家に引き取られる前と比べたら随分と頻度は減ってしまった。 そちらの情報には疎くなってしまったので、こうして貴方に聞きに来たというわけである。 (-182) mspn 2023/09/13(Wed) 21:28:25 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ叩かれた背は予期はしていないもので、最初の方なら緊張してしまっていただろうか。 今は驚きよりも素直に励みとして受け取ることができたから、形作った笑みはそのままに。 それでも囁かれた言葉にははたりと瞬き、少しばかり呆けた表情を向ける頃には貴方は自席に辿り着いていて。 「……約束してくれるんですか?」 秘密、は今は話したくないに近いということ。 それなら話さなくてもいいのに、いつかの日に約束をしてくれるという。 なんだかそれがうれしくて、だから素直に唇を動かした。 「ぜんぜん……それでいいです、嬉しいです。 あはは、でもダニエラさんでもはずかし〜ってなること、あるんですね」 意外だったって笑う、あんまりそういうのはなさそうに見えていたから。 理由は前にも聞こうかと悩んで、やめたものだ。それでもやっぱり気になって今尋ねてしまったわけだが。 貴方の過去を思えば悪を庇うような言葉は言わなかった方がよかったのかもな、とはそこまでを思い出して今更のように。 けれどほんとを有耶無耶にもしたくなかったから、話したことは後悔しないまま。 「お菓子も楽しみも貰えたから、仕事へのやる気が百倍になったかも……です!」 (-184) mspn 2023/09/13(Wed) 21:47:14 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「俺はデキる男ゆえ、ちゃんと収入はある。安心しろ」 あまり信じてはいけない類の大人の言葉だ。 パンののこりを口に放り込みながら、 「ああー……」 女の行動を聞いて、……難しそうな顔になる。 「そういう女だ。気にするな」 …なんてわけにはいかないよな、と顎に手をあてた。 「街で…ガキ相手に青空教室みたいなことをしてるらしくてな。 あのとおり、話すのが好きなやつだから」 口から生まれたに違いない。 「だから『先生』。誰が呼んだかまではしらねえなあ。 いろんなところで喋るし話も聞くから、いろんなことが耳に入るんだ。 お前の素性も、誰かから聞いたんだろうさ。 ……お前、ああいう女と関わらない方がいいぞ。 趣味じゃないだろ」 腕を組む。 「フィオと遊んでろよ」 (-186) gt 2023/09/13(Wed) 21:51:12 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>117 エルヴィーノ シエスタの時間になればよくチェス勝負を挑み惨敗してはまたやってくるわけだが、流石の休日にまで突撃はしに来ない。 そんな男は出自を伝えても貴方の瞳の色が変わらなかったことに安堵し、息を吐いた。 「そ〜です、ここから養育院に拾ってもらって、そこから養子に。 警察になるまでは……頑張って詰め込みました。 恩返しできるの、それぐらいしかなかったから」 詰め込み勉強を頑張ったと胸を張るのも変な話だが、実際そうなのでそれ以外伝え方がなかった。 頬を掻きつつもつい苦笑する、頑張りはしたが記憶としては"大変だった"が真っ先に来るので。 「っていっても、なれただけで全然なんですけどね。 報告書も文章纏めるの時間かかるし、資料渡されても読むの遅いし理解も〜…… ……あ、だから評価甘くしてくださいって言ってるわけじゃないですよ! いつか追いつけるように頑張るし、ちゃんと!」 「でも……へへ。 エルせんぱいに褒めてもらえてうれしいです。 あんまり、出身とかでの偏見、ないんだなって」 #スラム (124) mspn 2023/09/13(Wed) 22:05:47 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡声にはしないが、『ほんとお……?』と顔で訴えた。 とはいえ貴方がきちんと収入があるのは時折やってくる贈り物が証明してくれている。 自動車の仕事儲かるんだなって、最終的な理解はそこに落ち着くわけだが。 「あの人が青空教室〜……? ……意外と良い人……? 」青空教室のイメージとしては慈善活動っぽさがあったので。 うん……?と首を傾げつつも、続きにもきちんと耳を傾けた。 ひとまず先生と呼ばれる理由には納得し、最後。 信頼している相手から“関わらない方がいい”を聞けば素直に受け取った、ふか〜く頷く。 「オレはああいう人よりねえさんの方が好き……。 でもにいさんがそんな顔する相手も珍しいよな」 「あ、フィオねえには最近会った? オレは会った」 ふふんと謎に自慢げな態度を見せ、そこでようやくアマレッティを摘まんで口に運ぶ。 さくりとした食感とアーモンドの香ばしさ、珈琲との相性もばっちりなので目を細め、うま〜の表情。 (-191) mspn 2023/09/13(Wed) 22:19:29 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ収入についてそれ以上細かくいうことはなく、 納得した様子ならそのままに。 「どうだかな、子供相手にも態度を変えない奴だからな…」 「話し相手が欲しいだけじゃないのか」 …ただあの女のことは、と、少し付け足して。 「やかましいんだよ。 あれはあれで便利だが。 頼んだことは大体やってくれるしな。 …ま、お前にはそうだな」 珈琲を一口。 「フィオか、ちょうど最近うちに来たぞ」 「お前も会ったか」 ほー、と一声。 (-193) gt 2023/09/13(Wed) 22:46:27 |
【鳴】 陽光の元で ニーノ「お、おお……おお…………」 さらさらと貴方の唇から零れていくお酒の名前の数々。 ミルクコーヒーもおいしそうだし、温かいカクテルだって物珍しいし楽しそう。 そっか、ちゃんとフルーツ系もあるんだって納得しながら、そういうのもさっぱりしていていいんだろうなとか考えつつ。 「チョコミント……!?」 そんなのもあるの……!?の声色である。 瞳を輝かせながら口からハワワ…の声でも出てきそうなところ。 「……ど、どうしよ、ロメオさん。 全部おいしそうに聞こえるんだけど」 「全部飲んだらオレ潰れる……?」 入るまではそんなに飲みません的なことを言っていたくせに、すぐに覚悟は瓦解した。あれもそれも、気になる。 (=8) mspn 2023/09/13(Wed) 22:50:46 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノあなたの言葉に、女は静かに微笑んだ。 遅れてひとつ、ゆるりと首肯する。 「…うん、やくそくう」 言葉と共に、へらへらと口を歪め。 少なくともあなたの“ほんと”を女が気にした風はない。 どちらかというと気にしたのは。 「んむー?どおいう意味かなあ。」 「あるよお、恥ずかしいことくらい〜。」 こちらの方らしい。 むすりと口を尖らせて、けれどもそれもすぐ収まる。 「なあんて。いいよお。」 「ふふー。そろそろニーノくんの定時が怪しくなってきちゃうかなあ。」 「…邪魔したお詫びに、ちょっとくらいなら書類見てあげて、いいよお。」 添削というやつ。 「それともやる気百倍のニーノくんには必要ないかなあ〜。」 (-204) oO832mk 2023/09/13(Wed) 23:42:50 |