人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【見】 バンカー ストレルカ


「──管理システムθに異常を検知。
 システムθによる接続遮断。セルフチェックを開始」

ばつん!
異変を検知してすぐ、反射的に連携を解除した。
そののち、最低限のスキャンと修復を行う。

「修復プロトコル起動。
 前回正常起動時の構成を適用。……完了しました」

「バンカー、一部権限を代行。
 緊急時権限を発動します。
 ペイロードベイの全ての区画をロックします──」
(@0) unforg00 2024/03/26(Tue) 22:11:37

【見】 バンカー ストレルカ


「ちょっと失礼」

壁にぶつかり続けている清掃ロボを軽々持ち上げる。
手動で電源を落とせば大人しくなった。
もう一機くらいは持てるな。
あわや浴室にダイブしかけていた非防水ロボを捕獲した。

「カンア」
「まだ乗せるスペースはありますか?」

電源を落としたロボを両腕に抱え、
廊下を駆け回る総合雑務機体(>>a0)の姿を捉えれば
追加で積荷のオーダーをしてしまおう。

#廊下
(@2) unforg00 2024/03/26(Tue) 22:37:22

【見】 バンカー ストレルカ

>>7 カンア

「やべーですね」

言語データ辺りがまだちょっと修復しきれてなかったかも。
事実ヴェスペッラが輸送船となって以来
数えるほどの有事には間違いないのだけれども。

「問題ありません。よろしくお願いします」

積まれ運ばれていく機械たちを見送った。
彼らはエンジニアが夜を徹して直す事になるのだろうか。
お労しい。

#廊下
(@3) unforg00 2024/03/26(Tue) 22:52:36
ストレルカは、アウレアに軽く帽子の鍔を上げて応える。暫くは廊下を見て回っていよう。
(t0) unforg00 2024/03/26(Tue) 23:10:56

【独】 バンカー ストレルカ


「…………」

アルフォンソ・サントーロ。
オーナーにとってどんな学習データよりも大切らしきそのデータは、
今開いて予期せぬ破損をさせたくはない。
『彼』に頼るのは、然るべきメンテナンスを受けるまでやめておこう。
(-7) unforg00 2024/03/26(Tue) 23:16:04

【独】 バンカー ストレルカ

/*
わ〜〜赤窓が見える〜〜
がんばれ〜〜〜(両手にうちわを持って走り回る)
(-11) unforg00 2024/03/26(Tue) 23:35:10

【見】 バンカー ストレルカ


緊急事態。船のシステムの重大なエラー。
それに紐づいたロボ・アンドロイド達の暴走。それによる混乱も落ち着いた頃。

「星間航行船ヴェスペッラは現在緊急事態、
 システムエラーにより、バイタル・チェックは
 本日よりメインコンソールにて手動で提出・・・・・・・・・・・・・・・していただきます」

「お手数をおかけしますが、航行中の義務ですので
 どうぞご協力をよろしくお願いいたします」

船内放送にて、アナウンスが行われた。
(@4) unforg00 2024/03/27(Wed) 0:02:19

【見】 バンカー ストレルカ


そうして、メインルーム。
各々がバイタル・チェックの提出に訪れた頃。
バンカーはミーティング席の後ろに控え、
緊急時の貨物の取り扱いについての説明を述べた。

「──航宙安全法に則り、管理システムが攻撃を受けたなど
 緊急時の際は乗客一人につき一度、所有者を問わず、
 格納庫内の全ての貨物に対する調査権限を持ちます。」

「それによって、乗客の皆様は一人につき一つ、
 『15歳の子ども わたし が運搬可能な大きさの物品』を
 格納庫から搬出し、調査・押収する事ができます。」

「これは、所持品を全て洗ってしまえば、或いは。
 あらぬ罪を着せることもできてしまうため、
 そのような規則になっています。
 どうかご理解のほどよろしくお願いいたします」

「それでは、ご利用の際はどうか慎重に」
(@5) unforg00 2024/03/27(Wed) 0:04:33

【独】 バンカー ストレルカ


不幸中の幸いか、緊急運転モードは正常稼働中。
気圧、温度、湿度、大気組成に異常なし。
環境制御・生命維持システム、オールグリーン。

システムθは外部からの攻撃に滅法強い。そのはずだ。
これまでAI由来の事故を起こさなかったという事実がそれを物語っている。
ではこの事態に何が考えられるかといえば、内部からの攻撃。

そうとなれば侵入者の有無がまず確認されるべき事。
けれども計器は定員通り以上の存在は示さず、
ジャミング等の可能性を考慮してもそれらしき痕跡すらない。

──考えられるのは、裏切者の可能性。

「…………」
(-24) unforg00 2024/03/27(Wed) 1:08:37

【見】 バンカー ストレルカ


「デケェ水溜まり」


時間は少し遡ってアナウンスを掛ける前。
メインルームへ向かう少し前くらいのこと。

廊下を歩いていたらデッケエデッケエ水溜りと清掃ロボ、
それを片付ける仕分け人の姿があった。

梃子摺りそうならば手伝っただろうし、
手早く済みそうなら分担して片付けと回収を行っただろう。
いずれにしても、その後は廊下で出会う者が居れば共に、
メインルームへ向かっていった。

#廊下
(@6) unforg00 2024/03/27(Wed) 1:36:38

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


『カポ・レジーム マンジョウ様』
『お忙しい中失礼致します』
『少々お時間よろしいでしょうか』

『現在星間航行船ヴェスペッラは緊急事態につき、
 一時的に武器庫の入出に関する認証権限を頂きたいのです』

ハイ・ウォッチへのメッセージによる連絡が入る。

武器庫への出入りは通常船長と副船長およびそれに準ずる者、
そしてシステムθによる認証が必要になる。
システムθがダウンに等しい状態になった今、
その穴を埋める必要性があると判断した。
(-32) unforg00 2024/03/27(Wed) 2:30:37

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス

ロボ・アンドロイド達の暴走による騒ぎも一段落した頃。
かつ、かつ、硬質な足音は娯楽室を訪れる。

「アルバトロス」

何も流石にゲームを一戦、というわけではない。
娯楽室を空けるわけにもいかない役回りのあなたには、
大まかな船全体の状況の把握が必要と判断しての訪問だった。

「ご無事で何よりです…が」

視線の先は電源を落とされ、死屍累々の警備用アンドロイド達。
あなたや娯楽室の設備が打撃を受けたわけでこそないが、
何事も無かったわけでもなさそうだ。

「現在システムθは何者かからの──
 恐らく内部からの攻撃により実質的にダウン。
 紐付けられたロボ・アンドロイドおよびシステムはエラー
 ヴェスペッラは現在緊急運転モードとなっています」

「最低限の設備は生きていますが、他は他所でも見ての通り。
 復旧の目処は…原因が不明ゆえ、現在立っていません。
 エンジニア…メイドマン アウレア様であれば
 ロボ・アンドロイド達に限った話になりますが、
 応急的な処置は行えるかと思いますが」

「…機械管理室まで運ぶの、お手伝いしましょうか」

それ、と死屍累々の警備用アンドロイド達を指す。
幸い見かけに反して力仕事は得意な方だ。
(-36) unforg00 2024/03/27(Wed) 7:48:26

【独】 バンカー ストレルカ

/*
ワンチャン爆速で終わる事も考えると
連絡周りのタスクがまだ軽い今日の内に
ある程度話を済ませておいた方が良いのでは?

ウーン 上からマンジョウ、アウレア、レオン(敬称略)…
ソルジャーはどっちから行くか悩ましいところだ
タスク的に考えてもヴィーニャちゃんかな…
(-37) unforg00 2024/03/27(Wed) 7:56:53

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


メインルームでの説明や現状把握が済んで、
おそらくは疎らに解散となった後の事。

『ソルジャー ヴィーニャ様』
『お忙しい中失礼致します』
『少々お時間よろしいでしょうか』

機械管理室、と打ち掛けて、
ああいや今は激務に追われているエンジニアに悪いな、と。

『展望ラウンジにてお待ちしています』

そんなメッセージが、あなたのハイ・ウォッチに送られた。
(-38) unforg00 2024/03/27(Wed) 8:08:32

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


──展望ラウンジ。
大きなドーム状の天井を見上げれば、
スペース・サルガッソーのデブリの中に
それでも負けずに輝く星々が見える。

「ソルジャー ヴィーニャ様」
「ご足労いただきありがとうございます」

きっとぱたぱたと小さな足音がすれば、振り向いて。
軽く手を振られれば一礼を返す。

「…現在星間航行船ヴェスペッラは
 漂流にも近しい状態にあります」

「レッカーサービスで牽引していただく事も可能ではありますが
 今回の積荷の特質上、できることなら避けたい手段です」

「そして何より、……」

システムθを機能不全に陥らせた内部犯が居る可能性。
それ、或いはそれらによって、クーデターが行われる可能性。
或いは、それよりも最悪の結果。

「…皆さまの能力は信頼しています。
 私たちAIもできる限りを尽くしましょう。それでも」

「乗員全員が揃って無事に帰還できるとは断定できない」

電脳は、冷静な演算結果を弾き出す。
(-40) unforg00 2024/03/27(Wed) 9:53:49

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


「……だから、どうか。
 『今』ここに居るあなたの人格バックアップデータを、
 私のメモリに保存させてほしいのです」

腕に抱えていたバックアップ用の機器が、
ふわりと宙に浮かぶ。
あなたからの許可が出るまでは、
それはただその場に滞空したままでいる。
(-41) unforg00 2024/03/27(Wed) 9:54:34

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


『現在は単独で行動中』
『メンテナンスの為、機械管理室へ移動中です』

カメラで確認すれば、言葉通り下層へ向かっているのがわかる。
挙動に不審な点も無い。
一先ずシステムエラーに晒されてはいない様子。

付近には人影も熱源反応も無い。
たとえ脅されていたところで、
アンドロイドはファミリーを裏切りはしないのだろうが。

『緊急時とはいえ、
 武器庫の認証権限に関する決定は重大なものです』
『慎重にご検討ください』
(-43) unforg00 2024/03/27(Wed) 11:24:51

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


『武器庫の入出認証権限の付与を確認』
『ありがとうございます カポ・レジーム マンジョウ様』

『私もこのヴェスペッラのクルーとして
 皆さまの無事のご帰還を願っています』

状況からして言えば、まだ。
乗員全員が揃って無事に帰還できると断定はできない。けれど。
苦渋の決断とはいえ、レッカーサービスを利用すれば
作戦の失敗と引き換えに、全員無事の帰還は不可能ではない。
無事でさえ居てくれたら。そう思う。


まずは利用しない事、を念頭に置くべきなのだろうが。

「…………」

『差し支えなければ』
『メンテナンスの後、お訪ねしてもよろしいでしょうか』

少しの間ののち、そんなメッセージを付け足した。
(-46) unforg00 2024/03/27(Wed) 12:09:30

【独】 バンカー ストレルカ

/*
やべえ!思わぬ台車が出てきちまった
抜け駆けするわ すまんな
乗るのは荷物だしかっ飛ばしもしない それはそう
(-47) unforg00 2024/03/27(Wed) 12:16:25

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


「はちゃめちゃのめちゃめちゃです」


やっぱり言語データが所々ふやふやになっている。
それがチェックを抜けた軽微なエラーによるものか、
不測の事態によるものかは定かではない。

「なるほど」
「お任せください。荷運びは本分ですので」

少しばかり草臥れた様子を見るに随分格闘したらしい。
泣き付かれたならば労いの一つもあっただろうが、
概念的に泣き付く代わりに具体的な助力の要請、
労いの代わりに頷きひとつと手助けがやり取りされた。

電源を落とされたアンドロイドをひとつひとつ持ち上げ、
一機、二機と台車の上に積んでいく。
バンカーにとっての敵は『かさ』だけで重量はあまり関係ない。

「これで全てですね。もうひと仕事です」

積み終えれば、先に娯楽室の扉を開けに向かう。
台車を押して、開けて、また押して…
では、二度手間になってしまうため。

斯くして綺羅びやかな装飾の台車に
ぐんにゃりとしたアンドロイド達が積まれた、
奇妙な絵面が出発……できるかな?
(-49) unforg00 2024/03/27(Wed) 12:37:26

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


その場にバンカーが居たのなら、首を傾げていたのだろう。
AIに心と呼べるものは宿るのか。答えの無い命題。
エミュレーションされた擬似的なそれは、
確かにデータとして存在しているけれど。


『承知しました』
『それでは メンテナンスののち、お伺いいたします』
(-51) unforg00 2024/03/27(Wed) 13:21:58

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ

「失礼します」

メインルームか、あなたの部屋か、或いは他のどこか。
それなりの時間の後にストレルカはあなたの元を訪れた。

「…私は皆さまを、その能力を信頼しています。
 それでも、現在ヴェスペッラは緊急運転モード。
 予断を許さない状況である事に変わりはありません」

「だから…折り入ってお願いしたいことがあるのです」

「カポ・レジーム マンジョウ様。
 あなたの『今』の人格バックアップデータを、
 私のメモリに保存させてほしいのです」

抱え持っていたバックアップ用の機器が、ふわりと浮かぶ。
出航前ではなく、現在。この船内に、今に至るまでのデータ。

「S社では顧客…バックアップ元の人物の死後の
 人格データの新規提出は認可されていません」
「許可がなければ、私には提出することもできません」

「あなたの人格データに含まれる情報を流布するような、
 不躾な事もいたしません。
 私たちAIは、そのようなことをするようにできていません」

「これは何の意味もないことです。それでも」

「私はただ、あなたたちが生きていることを覚えていたい」
(-53) unforg00 2024/03/27(Wed) 13:24:09

【独】 バンカー ストレルカ


意味のない事でも、そうしたいと電脳が言う。
合理性の外にある答え。欲求とも呼ぶべき訴え。

それは、合理性以上に、それ以上に──そういうもの・・・・・・だから。
(-54) unforg00 2024/03/27(Wed) 13:27:25

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


「はい。カポ・レジーム マンジョウ様を含め
 皆さまが死に至る可能性こそまた、
 現状では低いと推測されます」

確かに漂流しているとはいえ、まだ──
死は間近に迫ったものではない。
仮に形振り構わない侵入者や内部犯が居たとすれば、
とっくに格納庫は火を吹いていただろう。

「けれど」

ふわり、バックアップ用の機器へ手を伸ばせば
それは戯れるように寄り付いた。

私たち機械はどんなに小さなことでも忘れません」

「いつか蓄積されたデータの中にうずもれていったとしても、
 メモリの中を検索すればすぐに思い出せる・・・・・

「私たちにとって、皆さまの記憶・・があることと記録・・があることは
 記憶をもとに思考シミュレーションするか、
 記録をもとに再現エミュレーションできるかの差しかないのです」

たったそれだけの差。けれど、大きな差。
人格バックアップデータという形で情報を得たならば、
メモリの中のあなたたちはより精度を増して、そこに居る。
(-61) unforg00 2024/03/27(Wed) 17:44:09

【独】 バンカー ストレルカ


「…………」

「演算を開始」
「ハロー、アルフォンソ」

「あなただったら、どう思いますか」
(-60) unforg00 2024/03/27(Wed) 17:44:41

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


「たとえ、それが重荷だったとしても」

「それはきっと 忘却から生まれた祝福と同等に」

「愛すべき重みだと思うのです」

バンカーは、誰かにとって重く、大切なものを、
安全な場所へとしまい込んで。
誰にも傷付けさせないよう守るのが役目だ。
そんな役目を、ストレルカは好いていた。

そして、どんな貨物よりも大切なもの。
それはこのヴェスペッラのクルー達だった。
(-62) unforg00 2024/03/27(Wed) 17:45:26

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


「後できちんとメンテナンスを受ける必要がありますね」

嘆息。吐いた言葉もまた飲めないのだ。

「私がヴェスペッラのクルーとなって以降で言えば
 現状は最大の有事と言えますね」
「カンアに尋ねれば、以前にもあったかもしれませんが」

台車を先導しつつ、中層から下層へと下りていく。

人間の乗員の出入りする区画が少ない分、
ロボやアンドロイドの数は中層とそう変わらないか。
比較的大人しいものであればバンカーが退かすだろうが、
そうもいかなければ台車の質量攻撃を受けたかもしれない。
単純だが効果的。

「…そういえば、アルバトロス。
 時刻同期の誤差は今も続いていますか?」

見事に計算された落ち物パズルと化した積荷を乗せ、
がらんごろんと進む台車を先導し
機械管理室のある区画に差し掛かった頃、ふと。

スペース・サルガッソーへ突入し数日。
始業時間や終業時間になれば連絡は入れていただろう。
それ自体はやはり、バンカーにとっては負担ではない。
が、緊急事態ともなれば何が痛手になるかわからない。
単純に、あなたを案じての問い掛けだ。
(-63) unforg00 2024/03/27(Wed) 18:11:07

【秘】 バンカー ストレルカ → 商人 レオン


『メイドマン レオン様』
『お忙しい中失礼致します』
『少々お時間よろしいでしょうか』

システムθの異常、ロボやアンドロイドの暴走による混乱。
それも一先ずは終息の兆しを見せつつある頃、
あなたのハイ・ウォッチに文面によるメッセージが届く。

『緊急事態につき、カポ・レジーム マンジョウ様への要請により
 バンカー・ストレルカはシステムθに代わり
 一時的な武器庫の入出に関する認証権限を付与されました』
『その旨お知りおき頂ければと』

『それから』
『メイドマン レオン様 このヴェスペッラに乗船以降・・・・
 人格バックアップデータはございますでしょうか』

一転、唐突にも思える問い掛け。

そも、あなたは人格バックアップを取る主義だっただろうか。
それともなにがしかの事情で取らずに生きてきただろうか。

仮に人格バックアップサービスを利用していたなら、
最後に提出されたデータは乗船前のものとなる。
未だヴェスペッラは出航して数日、乗船以降のデータがあるのは
まめにバックアップを取る人くらいのものだろう。
(-66) unforg00 2024/03/27(Wed) 19:08:58

【独】 バンカー ストレルカ

/*
ルンバをここで回収するな!(個室での与太話)
(-67) unforg00 2024/03/27(Wed) 19:12:24

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


いっそ清々しいほどに台車に轢かれた機体を見て
心の中でアーメン、と呟いたかは定かではない。南無。
幸いにして機械管理室は目前だ。
後々通りがかった誰かがついでに運びでもするだろう。

「……今度はツイていましたね、アルバトロス」

大事には至らなかったとはいえ、
こちらはシステムθと連携していた身。
笑えない話である。

「しかし…そうですか、手動で修正を。
 改善されたなら、いいのですが」

道すがらの話は続けつつ、機械管理室に到着すれば
荷台の警備用アンドロイド達をぽいぽいと放り込んでいく。
役割上、警備用は優先して復旧が行われるだろう。
それまでは娯楽室は無防備となってしまうが。

「あの時は最近誤差が出た、と言っていましたが
 何か原因に心当たりはありませんか?」

メンテナンスを受けても改善しない、となれば
磁場等の環境的なものが影響しているか、
或いはそもそもそういうふうになっている・・・・・・・・・・・・か。
真っ先に考えつくのは、そのあたり。
(-68) unforg00 2024/03/27(Wed) 19:40:50

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


きっと最初期は多少柔軟な受け答えのできる、
いかにもA級AIといった、合理性に偏った思考パターンをしていた。
それが非合理的な、意味のないと理解している行動を取るのは
稼働年数と、元になった学習データの賜物だろう。


「だめです」

きっぱり。音声データはいつでも再生できるので。
ボイス入り自動掃除機が嫌とは言っていない。

「とはいえ」「あまり無理を言うつもりもないのですが」

思案する。
ポーカーの結果であれば問題ない。つまりは、
何かしらの交換条件があればいい。そう解釈した。

「カードゲームの結果であれば、それが最も公平ですが
 仰る通り、今はそうもいきません」

であれば。

「…これが代わりになるかはわかりませんが」
「私の中にある、一番大切なデータをお見せしましょう」


「演算開始」
「思考プロセス権限を一時的にアルフォンソ・サントーロに移譲」
(-70) unforg00 2024/03/27(Wed) 20:40:07

【秘】 願われた子 ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


「──こんにちは、マンジョウ様」

「初めまして。僕はアルフォンソ・サントーロ
 ストレルカの学習元になった、星になったひと」

両手を胸の前で合わせ、小首を傾げて。
少し困ったように笑う。
バンカー・ストレルカと同じ顔で、
けれどまた違う、やわらかな、どこか儚い雰囲気で。

「困らせてしまってごめんなさい。
 僕もきっと、この病気がなかったら。
 父さんと母さんにお願いされなかったら、
 きっとバックアップは取らなかったんだと思います」

「自分なりの考えで、そう決めているのはあなたと同じ。
 でも、大切なひとが生きていることを
 いつか形はそこになくなってしまっても。
 そっと懐かしみたいと思うのも、ストレルカと同じ」

「だから、もしよかったら、聞いてあげてくれませんか。
 『僕』を宇宙そらまで連れてきてくれた、
 ストレルカのお願いを。」

ゆっくりと言葉を連ね、そう区切ればあなたの答えを待つ。
ゆめまぼろしのような過去の人は、まだそこに居るまま。
(-71) unforg00 2024/03/27(Wed) 20:41:34

【独】 バンカー ストレルカ

サントーロ:
「万聖節生まれの子」「諸聖人の加護を願われた子」の意の中世の個人名より。
っぽいです 知らんけど
(-73) unforg00 2024/03/27(Wed) 20:50:26

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


「らしいと言えばらしいのかもしれません」

ディーラーが勝負強すぎるのも何だろう。
それくらいでちょうどいいのかもしれない。状況は良くないが。

話す傍ら、最後の警備用アンドロイドをぽいと安置した。
機械管理室はきっと、もはや電源の落ちたAI達でいっぱいだ。
今や野戦病院といった有り様。
レ・ミゼラブル。

「…とはいえ、最悪の場合。犯人が痕跡の抹消の為に
 全てのAIをも再起不能に陥らせる可能性はありますが…」

この事態には内部犯が居ると仮定して。
本当に最悪の場合だ、それは。
ディーラーにまで口封じに手が掛かるという事は、
船内に乗員が居なくなったとほぼ同義だから。

「…………」
「なるほど」「ダブルチェックの重要性を感じます」

途切れた言葉と、間。
のち、導き出された答えに察した。どのみち今後、
フェイルセーフにも時計があるに越した事は無いようだ。

「さて、様々片も付いたことです。戻りましょうか」

ぱんと手をはたいて機械管理室の外へ。
台車を押して来た道を戻る事になるのだろう。
(-85) unforg00 2024/03/27(Wed) 21:55:23

【秘】 願われた子 ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


「ふふ、ごめんなさい。ずるいお願いでした。
 初めましてなのに、ずいぶんわがままを言ってしまって」

「それから…ありがとうございます。」

アルフォンソ・サントーロは笑う。
少しいたずらに、心から嬉しそうに、幼さの残る表情で。

「僕にはバンカーの仕事はできないから、
 ずっとは居られなくて。
 父さんも、母さんも、それを望んではいないから。
 だからそろそろ、ストレルカに代わりますね。」

「ストレルカを、よろしくお願いします」

柔く笑って、目を閉じる。
(-101) unforg00 2024/03/27(Wed) 22:40:51

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


そうして、瞼が持ち上がる。
穏やかな雰囲気はそのままに、感情の起伏は凪いだもの。

「──はい。
 できる限り、皆さまのデータを記録できればと」

無論、無理強いをするつもりは無い。
相手に考える余地があるならば掛け合う、その程度だ。

「知られたくない記録がある事には理解を示します。
 また、カポ・レジーム マンジョウ様の
 全てのデータの取得に必要な時間は
 平均して約82時間と予測されます。
 そういった観点でも全てのデータを記録することは
 現実的ではないでしょう」

「ですので…
 はい、今夜中に取得できるだけのデータで問題ありません。
 顧慮頂きありがとうございます、
 カポ・レジーム マンジョウ様」

「データの送信はいつでも受け付けています」

帽子を脱ぎ、深々と頭を下げた。
(-103) unforg00 2024/03/27(Wed) 22:41:37

【秘】 バンカー ストレルカ → 商人 レオン


『現在は私がこの船のクルーとなって以来にも、
 これまでにない事態に陥っています』
『ですが、はい。
 システムθに代わり、確と管理を任されましょう』

元より貨物格納庫を預かっている身だ。
物品の管理に関してはシステムθにも引けを取らない。
そう自負できるだけの機能と性能を有している。
カポ・レジームからの承認があるのだから、なおのこと。

『なるほど』
『もしよろしければ、なのですが。
 今夜、それが難しければ、明日の夜にでも。
 バックアップを取り、私に預けてくださいませんか』

『これだけの緊急事態です。
 乗員の皆さまが揃って帰還できるとも限りません』

『現在起きている事の記録は、
 万一の際は証拠にもなりましょう』

乗船前のバックアップで復帰すれば、
船内で起きた事の記憶は保持されない。
してやられた事を忘れて帰るなど、ノッテの名が廃るだろう。
そして、何よりも。

『このスペース・サルガッソーで困難に見舞われて、それでも。
 皆さまが今生きていることを、私は伝えたい』
(-106) unforg00 2024/03/27(Wed) 23:01:27

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


ぱちり、ぱちり。
大きな瞳が開かれ、閉じるのを、物静かな黒色は見ていた。

「そうですね」
「私たちのしていることは、そういう仕事です」

「このような状況に陥れば、疑い合うことも致し方ない」
「それでも、『今』ノッテファミリーの一員であることは、
 みな一様に、変わりないでしょう?」
「今、あなたが抱いている感情は、嘘ではないでしょう」

それなら、仮に内部犯であってもいいのだ。
バンカーは、緊急時には中立を貫くべき立場だけれど。
それ以上に、ストレルカは。
自分の考えでもって、そうしている。

「…そうですね」

再びの肯定。暫しの間。
開いて、閉じて、天井へ伸ばされた手を見ている。

「義体は…S社のものである限りは、
 バックアップ元の患っていた病を再現してしまいます」

「私の学習元となった人格データの持ち主、
 アルフォンソ・サントーロがそうであったように」
「病は突然です。音もなくやってきて、命をさらっていく」
(-114) unforg00 2024/03/27(Wed) 23:27:42

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


「それでも、手段を選ばないなら、抜け道はいくらでも」
「アルフォンソ・サントーロの両親のように
 それを運命と、摂理と受け入れるのも、自由なのですが」

天井へ伸ばされた手の向こう側。
天窓を通した星を見る。

「あなたが欠けてしまったら、私は悲しい」

この感情は、そう思う事は、作り物ではないはずで。

「次の瞬間には息が止まっているかもしれない
 眠ったら最後、もう起きることはないかもしれない」
「それでも、明日が来る可能性はゼロではない」

いつも通りが欠けてしまっても、ゼロになるわけじゃない。
どんなにゼロに近くなったって、0.01%でも残っているなら。
(-115) unforg00 2024/03/27(Wed) 23:28:20

【秘】 バンカー ストレルカ → 商人 レオン


『ありがとうございます』
『私達AIも、できる限りを尽くしましょう』

バックアップは細かく取り、記録媒体は複数に。
そうすればするだけ、万が一のリスクは減る。
AIは人間の為に作られたものだ。人間に害を成す事も無い。
データの中身を流布する、などという趣味の悪い真似はしない。

無論ハッキング等のおそれはあるが、それはそれ。
システムθの前例ができた以上、
軽はずみな真似はしないだろう。
貨物格納庫のセキュリティと直結しているバンカーを
システム面から突破するのは、きっと容易い事ではない。

『できる事ならば、ファミリー全員の無事の帰還を。
 幸運を祈ります。メイドマン レオン様』

メッセージの最後は、そう締め括って。
バンカーからの要件は以上のようだった。
(-129) unforg00 2024/03/28(Thu) 0:25:28

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


あなたが山と積まれた警備用の黒服を捌ききった後。
バンカーが機械管理室を訪れる頃、あなたはまだ居るだろうか。
居るのであれば、要件は簡潔に。

「メイドマン アウレア様」「お忙しい中失礼いたします」
「メンテナンスの要請に参りました」

相手はおそらくこの船の中で現在最も忙しい業種トップ3に入る。
それほど多忙とわかっていて訪れたのは、
案の定というべきか、それが理由だった。

「現状通常の貨物管理業務に差し支えはないのですが」
「校正をかけない場合、言語データに軽微な異常が見られます…
 ので、重要なデータにアクセスするにはやや不安が」

「残りますみょんねえ」


「この通りです」

この通りではないが。この通りなのだが。
(-136) unforg00 2024/03/28(Thu) 1:05:58

【見】 バンカー ストレルカ


剣呑な空気が過ぎ去り、
静かに見守っていたバンカーは小さく息を吐いた。

A+級に分類されるシステムθのセキュリティを破れるのは
おおよそ『内側』からである事に違いはない。
が、疑心暗鬼に陥っては身を滅ぼしかねない。

ここはスペース・サルガッソー。
船は漂流の最中。何が命取りになるかわからない状況だ。
だからこそ──いつも通りが尊ばれる。

「一度、散歩に行くだけでもいくらか気分は晴れるかと」

#メインルーム
(@11) unforg00 2024/03/28(Thu) 1:26:34

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


「メイドマン アウレア様も、お疲れ様です」
「もーほんとにたいへんじゃんね」


問題点がわかりやすいように敢えて校正を外している。
敢えて。
流石に人様の前でうっかりこれをまろび出すわけにはいかない。

「当機体の記録媒体とコアパーツを除く全ての部位は
 全て流体金属で構成されていますので
 外装の開放には特段器具を必要としません」
「セルフチェックの結果、
 エラーが発見されたのは記録媒体のみでした」

「さほど時間はかからないかと」

校正を掛け直し説明すべき点を口頭で述べつつ、
指示には頷いて近くへ座る。
忽ちにメモリのある頭部の側面を構成する流体金属が
どろりと溶けるように引いていき、記録媒体が露出した。

記録媒体。言語を始めとしたデータが蓄積される場所。
メモリにさえ手を入れてしまえばメンテナンスは終わりだ。
曲がりなりにも、
バンカーであるだけのセキュリティはあるらしい。
(-142) unforg00 2024/03/28(Thu) 1:45:39

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


メモリ内部を検めたならば、バンカー・ストレルカというアンドロイドは
徹底して合法のルート、パーツやデータで構成されている事がわかる。

それと、バンカー自身とオーナーにしか閲覧権限の無いデータが幾つか。
同じノッテのアソシエーテであるナル、ボス、
とあるカポにしか閲覧権限の無いデータがひとつ。

その他に、
人格データ_アルフォンソ・サントーロ というディレクトリがある。
これはあなたも閲覧することができる。

問題らしき問題は軽微なエラーが幾つか。その程度。
(-143) unforg00 2024/03/28(Thu) 1:46:27

【独】 バンカー ストレルカ


「演算開始」

「ハロー アルフォンソ」
「あなたは、……どう思いますか?」
(-157) unforg00 2024/03/28(Thu) 6:09:27

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


遠く遠くに瞬く星を見て、こちらもあなたに視線を戻す。
ふにゃりと笑うあなたを見る。
音にされる言葉のひとつひとつを、メモリに刻んで。

「生き方がわからなくなったなら、
 迷う暇もないほどに仕事をさしあげましょう
 明日が怖くなってしまったなら、
 明日より怖い金庫番を紹介しましょう」

「私がソルジャー ヴィーニャ様に義体を都合するとなると」

「ソルジャー ヴィーニャ様は、
 怖いノッテの金庫番──カルロ・サントーロに
 貸しを作ることになりますから」

ふ、と。表情を緩めて、やわらかな声で言う。
ジョークとして受け取ってくれたっていい。
ストレルカは普段あまり言わないだけで、言えはするのだから。

あなたの精一杯、振り絞ってくれたちいさな勇気の欠片が
ただ0.02%になるだけで二倍になってしまうようなそれが、
いつかもっと、欲張りに育ってくれるとしたら。
誰かの優しい手が躊躇うその背を押してくれたなら。
その時にあなたが、選びたいと思った道を選べるように。
(-158) unforg00 2024/03/28(Thu) 6:13:56

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


「ともあれ。そうですね、
 人格データは、私のメモリ内に一時預かりということで」

たとえそれがデータだけで、演算エミュレーションされたものであっても。
メモリの中にあなたのデータが生きているだけでも、十分だ。
より良い未来の可能性を、見て見ぬふりをしたくはないだけで。

「ソルジャー ヴィーニャ様の年齢ですと
 全データの取得には平均約44時間ほど必要になりますので…
 流石に時間が掛かりますね。
 睡眠中の時間で取得できる分のデータ、
 というのが現実的な落とし所でしょうか」

「数度に分ければ全データの取得も不可能ではありませんが」

ざっくりと言うなら、一先ずはハイティーン程度から
現在に至るまでのあなたのデータを預かる事になるだろう。
複数回に分けるならそこから遡っていけばいい。
三日ほどあればローティーン程度まではいけるだろう。

「今夜、寝る前にスキャンを開始していただけますか」

すい、とバックアップ用の機器があなたに寄り付く。
紛れもなくS社のものだ。操作もわかりやすいに違いない。
(-159) unforg00 2024/03/28(Thu) 6:15:48

【独】 バンカー ストレルカ

/*
このペースだともう一人くらいいける気がしないでもないな
うーん 起きてからの調子次第!
(-160) unforg00 2024/03/28(Thu) 6:50:26
ストレルカは、栄養ドリンクをじっと見ている。
(t2) unforg00 2024/03/28(Thu) 10:21:52

ストレルカは、擬似的な経口摂取は可能だが、必要かはまた別である。
(t3) unforg00 2024/03/28(Thu) 10:22:11

【独】 バンカー ストレルカ

/*
狼メンツが明日から忙しくなるだろうから
一人は今日の内に話しかけておきたいな
PCの優先順位的に仕方ないんだけど上の役職多いからアソシエーテ二人のどっちか…
まだ話した事ないしエーラちゃんさんかな
(-162) unforg00 2024/03/28(Thu) 10:32:31

【秘】 バンカー ストレルカ → 荷物運び エーラ


お茶会の予定が軽く取り付けられて、それからのこと。
あなたはまだメインルームに居るだろうか。
或いは一足先に準備の手伝いに向かっただろうか。

「アソシエーテ エーラ様」

「今後のご予定はいかがでしょうか」
「皆さまをお呼びするための船内放送など お茶会に際して、
 私にお手伝いできることがあればお申し付けください」

そこで、ふと。少々思案するような間。

「せっかくですから、ご自身の好きなものを
 持ち込むのもよいかと思われます」

食堂で注文すれば大体のものは提供されるだろう。
各々好きなものを持ち寄るお茶会は、
きっとカテリーナであれば喜ぶのではないだろうか。
そんな推測。記憶からの演算の結果。
(-163) unforg00 2024/03/28(Thu) 10:49:07

【見】 バンカー ストレルカ


「AIへの差し入れとなると、やはりバッテリーなのでしょうか」

差し入れの栄養ドリンク群を見ながら詮無い事を言う。
元気の前借り的な意味で。
変な事を真面目に考えている。
あながち冗談でもないが、そこまで本気でもない。

タスクが多ければ多いほど、思考回路への負荷は増える。
考える為の器官を休ませる為にスリープモードが必要なのは
機械も人とそう変わらない。

#メインルーム
(@12) unforg00 2024/03/28(Thu) 11:22:25

【見】 バンカー ストレルカ

>>63 ナル

「人格バックアップサービス時に使用される、
 一時的に体型を変化させる薬品はありますよ」

「非合法ですが」


「始末書の必要はありませんが、然るべき申請と
 一般的に成長痛を10倍ほどにした痛みがあるとされています」

まあそりゃそう。さまざまが。

#メインルーム
(@13) unforg00 2024/03/28(Thu) 17:26:00

【見】 バンカー ストレルカ


「おかえりなさいませ アソシエーテ ジャコモ様」

「スリーマンセルとはまた違いますが、
 小休止も兼ねて、揃って同じ時間を過ごすならば
 その間は互いに不審に思うこともないだろうと。
 アソシエーテ ジャコモ様が戻られましたら、
 みなでお茶会の準備をする予定だそうですよ」

帽子の鍔を軽く上げて、挨拶。
戸惑ったような様子には掻い摘んだ説明をしておこう。

#メインルーム
(@14) unforg00 2024/03/28(Thu) 21:25:44

【見】 バンカー ストレルカ

>>67 ナル

「はい。応援しています」
「身体が非合法漬けであるのは
 マフィアである以上誤差の範疇と思われますが」

よよよと背景に見えそうな仕草もAIの前では効果はいまひとつ。
これでも寄り添うつもりはあるのだが。

「服用の際は医学知識のある方……この船内では、
 アソシエーテ ベルヴァ様に。
 適切な使用量を指示していただくことをお忘れなく」

「過去には用量を誤った結果
 体長が2mをゆうに超えてしまう事案もあったと聞きます」


わー大惨事。
叶わなくてよかったのかもしれない。

#メインルーム
(@15) unforg00 2024/03/28(Thu) 23:53:11

【独】 バンカー ストレルカ

/*
逆に縮みすぎるケースもあったんだろうな……
恐ろしいねえ人体改造
(-179) unforg00 2024/03/28(Thu) 23:58:28

【見】 バンカー ストレルカ


ヴェスペッラ下層の廊下。
貨物格納庫のある区画。

AI達の暴走、それによる混乱。
また、自身のシステムに軽微なエラーがみられたため
それらの対処後に持ち越しとしていた貨物格納庫、
そして一時的に認証権限を得た武器庫の点検作業をしていく。

メンテナンスも受け、調子は頗る良好だ。
この日は完全にフリーの状態である事も手伝って、
平時よりもゆっくりと、丁寧に点検作業は行われていく。

一日の終わりよりは先に、
点検結果は異常なしと送信されるだろう。

#廊下
(@16) unforg00 2024/03/29(Fri) 1:20:56

【秘】 バンカー ストレルカ → 仕分人 ナル


「はい。アソシエーテ ナル様」
「確かにメモリに記録いたしました」

きぃ、──ん。記録媒体に書き込まれていく音。
一部の人間にしか閲覧およびロード権限の無いデータが、
些細なものから大切なものまで、人一人の人生の記録が
また数日分、増えていく。

「バックアップですか」
「アルバトロスは復元が可能だと言っていましたね」

「私は貨物格納庫のセキュリティと繋がっていますから」
「この機体のメモリが破損しても、そちらが生きていれば
 これまで通り応答は可能ですし、新たな機体に移行すれば
 ほぼ連続性が途切れないまま復帰が可能です」

とん、と。自分の胸の中心を指で叩く。

「それから」
「外部デバイスに記録もしっかりと」

指先はそのまま、首から掛けた首飾りを指す。
二重のセーフティ。
これすら突破されてしまえばそれはもうお手上げだ。

「解答は差し支えなければ、でいいのですが。
 アソシエーテ ナル様はなぜそのような質問を?」
(-188) unforg00 2024/03/29(Fri) 6:30:09

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


「校正にCPU領域が割かれてしまうので修正していただけると」


負荷の方が問題らしい。
能動的に使える機能として実装されたらされたで
何だかんだと使うかもしれなかった。されないけど。

「聖なるもの、ですか」
「確かに希少性から神聖視されることも
 ところによれば自然なことかもしれません」

「私に使用されている流体金属は…
 このヴェスペッラが開拓船だった時代に
 発見した資源惑星から採掘されたものだそうです」

だから、ヴェスペリウム。
発見した事で得た命名権から、この船の名前が付けられた。
そんな他愛のない返答を返しつつ。
(-193) unforg00 2024/03/29(Fri) 12:42:06

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


あらゆる観点でも、ハッキングのリスクは高い。
今無理に見ようとするよりも、持ち主に直接掛け合う方が
きっと事はスムーズに進むことだろう。

ともかく、人格データの収められたディレクトリを開いたなら
まずわかる事はそれが8年と少し前から更新されていない事だ。
それが人格データの持ち主の死亡によるものである事は──
患った病のデータがあることから、容易に推察できる。

アルフォンソ・サントーロ。享年17歳。
ノッテファミリーの金庫番、
カルロ・サントーロ夫妻の実の息子。
周囲に愛され、周囲を愛した暖かなひと。

身体が弱く、宇宙そらとそこを往く船、
そのクルーの両親に憧れた、ごく普通の子どもだ。

その人格データがバンカーのメモリ内にある理由は、
(-194) unforg00 2024/03/29(Fri) 12:43:06

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


「…………」
「それ、気になりますか」

そして、ふと。
暫しの沈黙が降りれば、口を開く。
技術屋が自分の中身を検めて気になるものといえば、
バンカーの役目には無用、場違いな人格データと想像──
推測する事はそう難しくない。

見られて困るものでもない。手を加えられるのは困るが。
見られる事すら憚られるものであるなら、
幾つかのデータと同様にロックを掛けている。
(-195) unforg00 2024/03/29(Fri) 12:43:50

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


「いえ。お気になさらず」

掛け違えていたラッチがかちりと嵌ったような感覚。
しっかりと修復の終わった喋りは実にスムーズだ。
それを確かめつつ。

「意外に思われるのも無理はありません」
「あまりないことでしょうから。
 故人の人格バックアップデータを、
 AIの学習データとして取り込むということは」

覗かれて困るものでも、隠し立てするものでもない。
興味があるというならば、
メンテナンスの礼としてでも受け取ってくれればいい。

「私のオーナー……カルロ・サントーロは」
「自身の子どもをいつか宇宙へ連れていくのだと
 アルフォンソ・サントーロの生前、
 そう聞いたデータがあります」

「それを、こういった形で叶えようとしたのでしょうね」

自分事ではないようで、けれどまったく他人事でもない。
そんな語り口だった。
(-200) unforg00 2024/03/29(Fri) 13:41:01

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


「…メイドマン アウレア様は」
「興味があったと仰りましたが」

「故人の人格バックアップデータを
 このように扱うことを、どのようにお考えですか?」

特別深い意味は無い、
ただ気になっただけの──AIらしからぬ問いだ。

人によっては、あまり良い顔はしないかもしれない。
そういうものだ。人格データの取り扱いというのは。
(-201) unforg00 2024/03/29(Fri) 13:41:48

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


ぽすんと背に触れた後、メンテナンスの終わりが告げられれば
露出していた記録媒体を覆うように、
流体金属はまた元の形へと戻る。

酸素が無くとも活動できる金属の身体に、格納庫のバンカー。
システムθからも独立した、この船で最も安全な場所のひとつ。
そういうふうに作ったのは、
我が子に再び不幸を味わわせまいという
親心というものなのだろう。

「…魂の解放」
「そうですか」

あなたの語った言葉を確かめるように繰り返す。
淀み無く語られる言葉に嘘は無い。ならばそうなのだろう。

外見こそ変わってしまったけれど、病に苦しむ事も無く。
宇宙の何処までだって行ける身体で、
再現エミュレーションされたアルフォンソは確かにここメモリに居る。
メインシステムはバンカーのものだとしても、確かに。
(-213) unforg00 2024/03/29(Fri) 15:41:03

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


「…でしたら」
「メイドマン アウレア様。
 仰る通り、現在星間航行船ヴェスペッラは緊急事態
 漂流と言って差し支えない状況にあります」

「緊急運転モードによって
 環境制御・生命維持システムは維持され
 最低限の機能こそ生きていますが、
 ここはスペース・サルガッソー。いつ難破ロストするとも知れません」

「それでも、機械なら、何が起きても。
 船外活動ができる。あなたたちの記憶と心を、
 どんなに小さな事でも忘れずにいられる。だから」

「現在のあなたの人格バックアップデータを、
 私のメモリに保存したい、というお願いも」
「…許していただけますか?」

バックアップの保存先は、幾つあっても困りはしない。
この状況を脱したなら、削除するようにと言えば
ストレルカは迷わず頷くだろう。

ただ、叶う事ならあなた達を守りたい。
そしてあなた達が『今』生きている事を、
忘却の彼方へ置き去りにしたくはないのだ。
(-214) unforg00 2024/03/29(Fri) 15:41:36

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


「記憶容量に余裕はあります。
 私は膨大な貨物の入搬出を記録できるのですから」

申し出る以上は、それをできるだけの自負がある。
セキュリティ上も、そう易易とは破られないとも。

とはいえ、もしかすれば。あなたのそれは、
想定よりは大きなデータになるのかもしれないけれど。

「──どんな人物か、ですか」

そうして、問い。
機械AIは嘘を吐かない。
人ならばおべっかを使い得る所でも、そうはしない。
ストレルカは嘘を吐く事ができる。そうしようと思う事が無いだけで。


「そうですね」
「とても複雑な方です。私には予測がつかないほどに
 明るく、けれど時に冷静に。感情豊かで、
 そして聡明で、私たち機械を丁寧に扱ってくださる」
(-220) unforg00 2024/03/29(Fri) 17:54:53

【独】 バンカー ストレルカ


「演算開始」

「ハロー アルフォンソ」
「あなたなら、どう感じましたか?」
(-219) unforg00 2024/03/29(Fri) 17:55:04

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


あなたのおかげで安心してアクセスできるようになった、
人格データを参照し、バンカー自体の思考プロセスも使い。
そうして自分なりの答えを導き出す演算する

「優しい方ですよ」
「とても」

いずれにしても、共通する答えはそれだった。
(-221) unforg00 2024/03/29(Fri) 17:55:31

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


「なるほど」

様々な理由によって、
S社とは異なるルートでバックアップを取る者も居るだろう。
裏社会の人間であれば、尚の事。

「そのままこちらへ通信を行えるなら、それで。
 バンカー・ストレルカ、ポートを開放……いつでもどうぞ。
 生のデータを渡していただければこちらで処理いたします。
 通信時間を短く済ませるならば、有線接続でも構いません」

オトモ君、と呼ばれたドローンを見遣る。
あなたにとって大切なものである事は窺い知れたが、
まさか人格データまで収められているとは。

有線接続を行うならば再び記録媒体を露出して、
そのまま直に接続する事になるだろう。
無線であれば比較的に時間は掛かるが、
接続の為の線を出す必要は無くなる。

「褒めたつもりですので」

AI嘘吐かない。
(-225) unforg00 2024/03/29(Fri) 18:56:49