人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


「ああ、なるほど」
「傷のひとつも勝敗に関わるのですね」

言われて初めて思い至ったという様子。軽く顎を擦る。
メモリ内を検索し、以前に見た映画の記録を引っ張り出す。
確かにそこでは故意に新たな傷を付け、
それを目印に見事にイカサマを成功させていた。

言われなければ、何処ぞの誰かに
一杯食わされていたかもしれない。
柔軟性で言えばやはり人間に軍配が上がるらしい。

「確率の上で言えば私の方が多少有利に思えますが」
「半端なカードを引けば後が苦しいのは、どちらも同じですね」

勿論、どれだけ演算をしても答えは出ないし、
今からイカサマなんてできもしない。するつもりも無いが。
確率の上で言えば勝つ可能性は決して低くはないけれど、
運次第で如何様にも転ぶ。結果が演算できないというのは、
ああ、これは──新たな星系に突入した時のような感覚だ。


「私も…ノッテの一員ですから
 勝負強くありたいものですが、ううん」

かつてのノッテのボスは、ハイリスクハイリターンの賭けを好んだのだという。

白い手袋をした手が再度、カードを捲る。
しゃり、と微かな音を立て、表向きにされたのは((card43))
(-221) unforg00 2024/03/25(Mon) 3:41:59

【見】 バンカー ストレルカ


転移中にだけ見られる朝とも夜ともつかない輝きも悪くない。
宙を見に展望ラウンジに向かう途中、
公園から漂う冷気に気付いて向かってみれば
そこにあるのはすっかり雪景色だった。

「せっかく積もっているなら……よいしょ」

既に誰かの足跡があるのを見るに、誤作動ではないらしい。
手袋を外し、丸まった猫の雪像を作る。
今にも息をしそうなほど精巧だ。
(@12) unforg00 2024/03/25(Mon) 4:00:13

【見】 バンカー ストレルカ


センサーで温度はわかるけれど、
悴む事のない金属の身体はこういう時に便利だ。

図面通りの猫を作り終われば、さく、さく。少し離れた所で。
ぽすり。雪玉を作って、投げる。
それは予測通りの軌道を描いて地面に落ちた。

「以前の航宙では、
 皆さま雪合戦をしていらっしゃいましたね」

ぽつり。今回はあるだろうか、雪合戦。
(@13) unforg00 2024/03/25(Mon) 11:51:30

【独】 バンカー ストレルカ

/*
独り言(思考を言葉に出力する)って人間らしい行為ですよね
何とは言わないんですけど
(-230) unforg00 2024/03/25(Mon) 11:53:52

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


「定石こそあれ、極論を言えば運次第。
 実に公平な、そしてシンプル且つ奥深いルールです」

「あなたに頼んでよかった。
 良いチョイスですね、アルバトロス」

たとえ知識としては既に知っているものだとしても、
説明を伴う経験は学習に効果的だ。

敢えての解説に小さく頷いて。
引かれた二枚のカードに視線を落とす。
バンカーの表情は至って平常通り、焦った様子も無い。
ただ、少し考えるようにして。

「であれば、そうですね──」

引かれたカードは計14。
8、9、10を引かなければ超過はしない。
逆に言えば──運悪く引いてしまえば、一転して負けうる。
リスクを避けるならここでスタンドするのも手だが、

「ヒット」

かつり。硬質な指先がテーブルを叩く。
するりと捲られたカードは、((card45))
(-232) unforg00 2024/03/25(Mon) 12:32:34

【見】 バンカー ストレルカ

>>101 >>102
「雪だるま……いえ、これは」
「猫、でしょうか」

戻って来れば、精巧な雪像の横にちょこんと小さな猫が居る。
頭の上の三角形ふたつと、それから
雪像と並んでいる事から猫と推測しただけだけれど。
尻尾もあればよりそれらしいか。

AIには作れない、デフォルメの効いたかわいらしさだ。

「良い出来ですね」

誰にともなく呟いて、そうだ。
せっかくなら写真を撮ろうと思い立って、
視覚センサーのカメラモードを起動。
ふたつ並んだ白い猫たちがかちりとメモリ内に保存された。
(@14) unforg00 2024/03/25(Mon) 12:46:50

【独】 バンカー ストレルカ

/*
アッッ送れてないよ〜〜!!いや一旦レス待った方がいいか
いや 送っちゃえ!ドバ!
(-233) unforg00 2024/03/25(Mon) 12:50:37

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


「スタンド。」

揃ったのは最善でこそないが、次善の数字。
指を解き、手のひらを下に向け。
迷いなく、はっきりとそう宣言した。
(-234) unforg00 2024/03/25(Mon) 12:54:52

【独】 バンカー ストレルカ

/*
ずっとスペードだらけなのは……なん……?(時間差)
死の村だからですか?
(-235) unforg00 2024/03/25(Mon) 13:04:34

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


ディーラー側はいずれにしても二枚のカードを引く事になる。
確率論の上ではやはりリスクを負っている事に変わりなく。
例外を考慮しない予測の上では現状は有利と言えるだろう。
けれど試行回数が多いという事は、
それだけ運による例外──『上振れ』が起こり得る。

「ああ……いえ、ここからです」

古代インターネットミームはカポ・レジームの影響か。
ともかく、察した。

見事にギリギリを引き当ててしまっている。
とはいえ、勝負が決まったというにはまだ早く。
むしろ人間的には、窮地に陥ってからが勝負…ともされる。

果たして捲られたカードは、
(-259) unforg00 2024/03/25(Mon) 21:24:42

【独】 バンカー ストレルカ


「演算を開始」
「ハロー、アルフォンソ」
「あなただったらどうしますか?」


「そうだなあ、僕だったら──」
(-257) unforg00 2024/03/25(Mon) 21:24:51

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


「…ふふ」

26。
ディーラーが21を超えた場合には、
バストしなかったプレイヤーは勝利となる。

「私の勝ち、ですね。アルバトロス」
「時計のカタログは必要ですか?」

緩く口元は弧を描き、小首を傾げて分かたれた勝敗を述べる。
その動作は平時よりも人間らしく。

AIはどんなに小さな事も忘れない。
時計のくだりを再び持ち出しつつ。
アンドロイドでも、ゲームの結果に笑う事はできるらしい。
(-260) unforg00 2024/03/25(Mon) 21:25:59

【見】 バンカー ストレルカ

>>103 >>104 ジャコモ
「アソシエーテ ジャコモ様」

「おそらくはソルジャー ヴィーニャ様の作品かと。
 足跡が合致していますから」

声を掛けられ、振り返る。
指差した先には、足跡模様の足跡が点々と。
真っ白に積もった雪の上に続いていた。

「猫だるま…隣に作れば、家族になりますね」

他愛ない事を言いつつ、
猫だるまが作られていくのを見ていた。
胴体は少しバランスが悪くなってしまったかもしれないけれど、
猫耳はちゃんと立っている。猫だるまと呼べるだろう。

「雪合戦、いたしますか?
 このままでは人数が足りませんから、
 船内にアナウンスを掛けて
 皆さまをお呼びすることもできますが…」

各々どこかでのんびりと暇を潰しているだけで、
雪合戦となれば喜んで来る人はきっと居るだろう。
そんな考えのもとの提案だ。

#公園
(@15) unforg00 2024/03/25(Mon) 21:42:43

【見】 バンカー ストレルカ

「ソルジャー ユウィ様」

「どなたかが気候を冬に設定されたようです。
 雪も水分の少ない柔らかい雪ですから、
 雪遊びに適したものですよ」

「過去に雪合戦をした方からも好評でした」

まさか冬にしたどなたかが傍に居るとは思うまい。
気ままに訪れた大きな影の方を見遣り、
一礼をしたのち、広がる雪景色を見遣った。
#公園
(@16) unforg00 2024/03/25(Mon) 21:51:50

【見】 バンカー ストレルカ

>>110 ジャコモ

「ノッテの中でも、血の繋がりが無くとも
 『家族』と表現される間柄の方は居ますから
 今とそう変わりないのかもしれませんね」

給料なりボーナスなり、の言葉には
学習データをいただけるだけで十分ですよ、と返し、…

「アナウンス、掛けるまでもありませんでしたね」

頷いて、繋ぎかけていた通信を閉じる。
賑やかになりつつある公園を見渡して。

「猫だるまたちに当たらないところにしましょうか」

広い船内。公園もそれなりの広さがあるだろう。
ピクニックに来た二人も居ることだし、
雪合戦をするならば、それらに当たらないところがいい。

#公園
(@17) unforg00 2024/03/25(Mon) 22:17:09

【見】 バンカー ストレルカ


「比率がそれぞれ1:1……完璧なバランスです」

ソルジャーの大きな方作の猫だるまを見て
感心したように呟いた。AI的にも満点です。

#公園
(@18) unforg00 2024/03/25(Mon) 22:19:00

【見】 バンカー ストレルカ


「ああ、そうでした」

完璧な比率に意識が逸れていた。かちり。
四人…四匹?家族になった雪の猫たちを写真に収めて。
アンドロイドは高性能なのでハンズフリーで写真も撮れる。
何なら送信までハンズフリーだ。文明はつよい。

#公園
(@19) unforg00 2024/03/25(Mon) 22:27:39

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


そうして、あなたのハイ・ウォッチに写真が送られて来る。
四つ並んだ雪の猫たち。それぞれが作った家族。
決して溶けて消えない記録のかたち。

『統一連邦歴----年-月-日 星間航行船ヴェスペッラにて』
(-281) unforg00 2024/03/25(Mon) 22:31:28

【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ


「ずっと…」

マフィアである以上、一般人以上に。
それは儚く、脆い希望だ。
電脳の演算は冷静に結果を弾き出す。

そして、あなたにとってはそれよりも更に。
或いは、限りなく叶わないものに近い願いで。
けれど、だからこそきっと、切実なものであって。


「そうですね」

麗らかな春の日和を見上げる。
背を向けたあなたと、その向こう側の花に視線を戻し。
クレマチスのもうひとつの花言葉は、「清廉な心」。
(-296) unforg00 2024/03/25(Mon) 23:17:25

【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ


「あなたたちの喜びが、素敵な日々が」

「ずっと続けばいいと、心よりそう願っています」

それでも。
どんなに儚い希望であっても、それを願うことは罪ではない。
どんなに低い可能性、僅かばかりの時間であっても、
ゼロでない限りは、それは無いものではないのだ。


単なる星間航行船のクルーとして、ではなく。
バンカー・ストレルカとしての、嘘偽りのない言葉。
(-297) unforg00 2024/03/25(Mon) 23:17:44

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


「次には同じように、
 カードの引きに悩まされている可能性も有り得る…
 正しく、私たちAIにも平等なゲームです」

どう転んでも、どちらも失うものも無いとはいえ。
選択肢は20を作って引き分けに持ち込むか、21を引くかの二択。
ずいぶんと分の悪い賭けになったものだ。
花を持たせてもらったと思う事にしよう。

「出航前にアクセスしたものであれば、ログが参照できますよ」

宙にホログラムを開き、カタログを表示する。
電波式では磁場の影響で誤差が生じる可能性もある都合、
機械式の時計の需要も未だ根強くあるだろう。
とはいえ最短で寄港地への停泊中に見繕う事になるか。

「定刻前の連絡も付けましょう。
 カードゲームの楽しさというもの、
 少しはわかった気がしますから」

カードを捲る音。持たされた間。盤面外の駆け引き。
超過し得る手札を持ち、予測の付かないカードを引く際の
起こり得る無数の可能性を演算する回路の負荷。
人間で言うところの緊張状態。からの、解放。
そのカタルシスとも呼べるものに、人は一喜一憂するのだと。

"おまけ"は謝礼代わりに。一先ずの理解ができたのか、
もう一戦、の要望は無いようだった。
(-306) unforg00 2024/03/26(Tue) 0:11:51

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


『いいえ』
『こちらこそ ありがとうございました
 ソルジャー ヴィーニャ様』

『おかげでずいぶんと賑やかになりました』

一匹だった雪の猫に、最初に家族を作ってくれたのは、
他でもない、あなたなのだ。
一匹が二匹、二匹が三匹、三匹が四匹。
ひとつ増える度、冷たい雪たちは暖かくなっていく。


誰も、何も意図していなかったとしても。
暖かな家族はそこにあって、これからも画面の中に有り続ける。

そして、バンカーのメモリの中の、
『Favorite』のラベルが貼られた写真の中にも。
(-310) unforg00 2024/03/26(Tue) 0:24:13

【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ


暫しの静寂。
きっとあなたには珍しい、はっきりとした否定形。
続いて、いたずらな笑みを浮かべて振り返るあなた。

喜びが、素敵な日々が続けばいい。そんな願いに、
自分も含めるとなると、少々変な話ではあるけれど。

「訂正。"わたしたちヴェスペッラ"の──喜びが、素敵な日々が」
「ずっと続けばいいと、心よりそう願っています」

返答パターンの修正。オーナーからの指示にも、
職務と船員の次に自分を大事にするように。
その次に自由に楽しみなさい、というものが含まれている。
けれど、これはあまり言われたことのない事だから、
『Significant』のラベルを貼って。

「演算開始」
「ハロー アルフォンソ」
「こんな時、あなただったらどうしますか」

「アソシエーテ カテリーナ様。」
「あなたも、含めて。」

ぐっと距離の縮まった一歩。
まっすぐに、笑うあなたを見て。
プログラムからのものでない──"心"からの言葉を、続けた。
(-319) unforg00 2024/03/26(Tue) 1:20:03

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


「あまり気にせずとも」

そういうふうに設定されているのだろうとはいえ、
B級AIである総合雑務機体もあのような様子なのだし。
船全体を管轄するシステムθはともかくとして、他のAI同士では
多少気を抜いても良いのではないか、と考えている。
少なくとも、ストレルカは。

「時間が取られる」

「では後ほどログを送信しておきましょうか」
「せっかくですから、時計以外にも。私物として
 一般的に過不足ないものをピックアップしておきます」

するりと席を立ち、データの送受信を取り決めておく。
娯楽室が茶を挽いている間の時間潰しにはなるだろう。
或いは来客に選ばせるのも良いかもしれない。

「ありがとうございました、アルバトロス」

お気軽にどうぞ、の言葉には小さく頷いて応え。
軽く手を振り、硬質な足音は娯楽室を後にしていく。
(-323) unforg00 2024/03/26(Tue) 1:51:43

【独】 バンカー ストレルカ

/*
こっち向いてる差分が狼か恋しかないせいで苦しむ(自業自得)
(-322) unforg00 2024/03/26(Tue) 1:53:02

【独】 バンカー ストレルカ

/*
バンカー(仕事)とストレルカ(プライベート)とアルフォンソ(中身)でなんかややこしくなってきたし(自業自得)
(-324) unforg00 2024/03/26(Tue) 2:04:42

【独】 バンカー ストレルカ

/*
それに加えてナル君のデータも居るんだわ 今後次第で更に増えます
目指せ人格データの集合住宅
(-325) unforg00 2024/03/26(Tue) 2:14:20

【独】 バンカー ストレルカ


さく、さく。擬似的に作られた冬景色の中を歩く。

「人格データを起動中……演算開始」

「ハロー アルフォンソ・サントーロ」
「あなたはいつも、外の雪景色を窓から眺めるばかりでしたね」

「……私は、あなたのできなかったことを
 代わりにすることができていますか?」

「そんなの、気にしなくてもいいのに」
(-332) unforg00 2024/03/26(Tue) 4:24:53

【見】 バンカー ストレルカ


とさとさ、低木の葉をつつき、積もった雪を落として歩く。
時には誰かの足跡をなぞって歩いたりなんかしてみたりして。
AIはAIなりに雪を楽しんでいるらしい。

#公園
(@21) unforg00 2024/03/26(Tue) 18:31:18

【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ


取り繕わない、淡い笑み。
それもきっとあなたの心からのもの。
それを見た記憶をまた、メモリにそっと保存して。

「いいえ。こちらこそ」
「誰かが幸運を祈ってくださっている、というのは──
 成功だけに限らず、良いものですね」

白い花の話をしていた時の、あなたの言葉を少々借りて。
大切なヴェスペッラの一員として、喜びを、平穏を
祈ってもらえるということは──この上なく、喜ばしい事だ。

「それでは、引き続き船内設備をお楽しみください」

帽子の鍔を軽く上げて、一礼。
そうして、ここであなたとは一度別れるかたち。

この後春の花々が降雪に見舞われてしまうのはまた別の話。
(-397) unforg00 2024/03/26(Tue) 21:49:30