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【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス「ああ、なるほど」 「傷のひとつも勝敗に関わるのですね」 言われて初めて思い至ったという様子。軽く顎を擦る。 メモリ内を検索し、以前に見た映画の記録を引っ張り出す。 確かにそこでは故意に新たな傷を付け、 それを目印に見事にイカサマを成功させていた。 言われなければ、何処ぞの誰かに 一杯食わされていたかもしれない。 柔軟性で言えばやはり人間に軍配が上がるらしい。 「確率の上で言えば私の方が多少有利に思えますが」 「半端なカードを引けば後が苦しいのは、どちらも同じですね」 勿論、どれだけ演算をしても答えは出ないし、 今からイカサマなんてできもしない。するつもりも無いが。 確率の上で言えば勝つ可能性は決して低くはないけれど、 運次第で如何様にも転ぶ。結果が演算できないというのは、 ああ、これは──新たな星系に突入した時のような感覚だ。 「私も…ノッテの一員ですから 勝負強くありたいものですが、ううん」 かつてのノッテのボスは、ハイリスクハイリターンの賭けを好んだのだという。 白い手袋をした手が再度、カードを捲る。 しゃり、と微かな音を立て、表向きにされたのは。 (-221) unforg00 2024/03/25(Mon) 3:41:59 |
【見】 バンカー ストレルカ転移中にだけ見られる朝とも夜ともつかない輝きも悪くない。 宙を見に展望ラウンジに向かう途中、 公園から漂う冷気に気付いて向かってみれば そこにあるのはすっかり雪景色だった。 「せっかく積もっているなら……よいしょ」 既に誰かの足跡があるのを見るに、誤作動ではないらしい。 手袋を外し、丸まった猫の雪像を作る。 今にも息をしそうなほど精巧だ。 (@12) unforg00 2024/03/25(Mon) 4:00:13 |
【見】 バンカー ストレルカセンサーで温度はわかるけれど、 悴む事のない金属の身体はこういう時に便利だ。 図面通りの猫を作り終われば、さく、さく。少し離れた所で。 ぽすり。雪玉を作って、投げる。 それは予測通りの軌道を描いて地面に落ちた。 「以前の航宙では、 皆さま雪合戦をしていらっしゃいましたね」 ぽつり。今回はあるだろうか、雪合戦。 (@13) unforg00 2024/03/25(Mon) 11:51:30 |
【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス「定石こそあれ、極論を言えば運次第。 実に公平な、そしてシンプル且つ奥深いルールです」 「あなたに頼んでよかった。 良いチョイスですね、アルバトロス」 たとえ知識としては既に知っているものだとしても、 説明を伴う経験は学習に効果的だ。 敢えての解説に小さく頷いて。 引かれた二枚のカードに視線を落とす。 バンカーの表情は至って平常通り、焦った様子も無い。 ただ、少し考えるようにして。 「であれば、そうですね──」 引かれたカードは計14。 8、9、10を引かなければ超過はしない。 逆に言えば──運悪く引いてしまえば、一転して負けうる。 リスクを避けるならここでスタンドするのも手だが、 「ヒット」 かつり。硬質な指先がテーブルを叩く。 するりと捲られたカードは、。 (-232) unforg00 2024/03/25(Mon) 12:32:34 |
【見】 バンカー ストレルカ>>101 >>102 「雪だるま……いえ、これは」 「猫、でしょうか」 戻って来れば、精巧な雪像の横にちょこんと小さな猫が居る。 頭の上の三角形ふたつと、それから 雪像と並んでいる事から猫と推測しただけだけれど。 尻尾もあればよりそれらしいか。 AIには作れない、デフォルメの効いたかわいらしさだ。 「良い出来ですね」 誰にともなく呟いて、そうだ。 せっかくなら写真を撮ろうと思い立って、 視覚センサーのカメラモードを起動。 ふたつ並んだ白い猫たちがかちりとメモリ内に保存された。 (@14) unforg00 2024/03/25(Mon) 12:46:50 |
【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス「スタンド。」 揃ったのは最善でこそないが、次善の数字。 指を解き、手のひらを下に向け。 迷いなく、はっきりとそう宣言した。 (-234) unforg00 2024/03/25(Mon) 12:54:52 |
【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロスディーラー側はいずれにしても二枚のカードを引く事になる。 確率論の上ではやはりリスクを負っている事に変わりなく。 例外を考慮しない予測の上では現状は有利と言えるだろう。 けれど試行回数が多いという事は、 それだけ運による例外──『上振れ』が起こり得る。 「ああ……いえ、ここからです」 古代インターネットミームはカポ・レジームの影響か。 ともかく、察した。 見事にギリギリを引き当ててしまっている。 とはいえ、勝負が決まったというにはまだ早く。 むしろ人間的には、窮地に陥ってからが勝負…ともされる。 果たして捲られたカードは、 (-259) unforg00 2024/03/25(Mon) 21:24:42 |
【独】 バンカー ストレルカ「演算を開始」 「ハロー、アルフォンソ」 「あなただったらどうしますか?」 「そうだなあ、僕だったら──」 (-257) unforg00 2024/03/25(Mon) 21:24:51 |
【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス「…ふふ」 26。 ディーラーが21を超えた場合には、 バストしなかったプレイヤーは勝利となる。 「私の勝ち、ですね。アルバトロス」 「時計のカタログは必要ですか?」 緩く口元は弧を描き、小首を傾げて分かたれた勝敗を述べる。 その動作は平時よりも人間らしく。 AIはどんなに小さな事も忘れない。 時計のくだりを再び持ち出しつつ。 アンドロイドでも、ゲームの結果に笑う事はできるらしい。 (-260) unforg00 2024/03/25(Mon) 21:25:59 |
【見】 バンカー ストレルカ>>103 >>104 ジャコモ 「アソシエーテ ジャコモ様」 「おそらくはソルジャー ヴィーニャ様の作品かと。 足跡が合致していますから」 声を掛けられ、振り返る。 指差した先には、足跡模様の足跡が点々と。 真っ白に積もった雪の上に続いていた。 「猫だるま…隣に作れば、家族になりますね」 他愛ない事を言いつつ、 猫だるまが作られていくのを見ていた。 胴体は少しバランスが悪くなってしまったかもしれないけれど、 猫耳はちゃんと立っている。猫だるまと呼べるだろう。 「雪合戦、いたしますか? このままでは人数が足りませんから、 船内にアナウンスを掛けて 皆さまをお呼びすることもできますが…」 各々どこかでのんびりと暇を潰しているだけで、 雪合戦となれば喜んで来る人はきっと居るだろう。 そんな考えのもとの提案だ。 #公園 (@15) unforg00 2024/03/25(Mon) 21:42:43 |
【見】 バンカー ストレルカ「ソルジャー ユウィ様」 「どなたかが気候を冬に設定されたようです。 雪も水分の少ない柔らかい雪ですから、 雪遊びに適したものですよ」 「過去に雪合戦をした方からも好評でした」 まさか冬にしたどなたかが傍に居るとは思うまい。 気ままに訪れた大きな影の方を見遣り、 一礼をしたのち、広がる雪景色を見遣った。 #公園 (@16) unforg00 2024/03/25(Mon) 21:51:50 |
【見】 バンカー ストレルカ>>110 ジャコモ 「ノッテの中でも、血の繋がりが無くとも 『家族』と表現される間柄の方は居ますから 今とそう変わりないのかもしれませんね」 給料なりボーナスなり、の言葉には 学習データをいただけるだけで十分ですよ、と返し、… 「アナウンス、掛けるまでもありませんでしたね」 頷いて、繋ぎかけていた通信を閉じる。 賑やかになりつつある公園を見渡して。 「猫だるまたちに当たらないところにしましょうか」 広い船内。公園もそれなりの広さがあるだろう。 ピクニックに来た二人も居ることだし、 雪合戦をするならば、それらに当たらないところがいい。 #公園 (@17) unforg00 2024/03/25(Mon) 22:17:09 |
【見】 バンカー ストレルカ (@18) unforg00 2024/03/25(Mon) 22:19:00 |
【見】 バンカー ストレルカ「ああ、そうでした」 完璧な比率に意識が逸れていた。かちり。 四人…四匹?家族になった雪の猫たちを写真に収めて。 アンドロイドは高性能なのでハンズフリーで写真も撮れる。 何なら送信までハンズフリーだ。文明はつよい。 #公園 (@19) unforg00 2024/03/25(Mon) 22:27:39 |
【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャそうして、あなたのハイ・ウォッチに写真が送られて来る。 四つ並んだ雪の猫たち。それぞれが作った家族。 決して溶けて消えない記録のかたち。 『統一連邦歴----年-月-日 星間航行船ヴェスペッラにて』 (-281) unforg00 2024/03/25(Mon) 22:31:28 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ「ずっと…」 マフィアである以上、一般人以上に。 それは儚く、脆い希望だ。 電脳の演算は冷静に結果を弾き出す。 そして、あなたにとってはそれよりも更に。 或いは、限りなく叶わないものに近い願いで。 けれど、だからこそきっと、切実なものであって。 「そうですね」 麗らかな春の日和を見上げる。 背を向けたあなたと、その向こう側の花に視線を戻し。 クレマチスのもうひとつの花言葉は、「清廉な心」。 (-296) unforg00 2024/03/25(Mon) 23:17:25 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ「あなたたちの喜びが、素敵な日々が」 「ずっと続けばいいと、心よりそう願っています」 それでも。 どんなに儚い希望であっても、それを願うことは罪ではない。 どんなに低い可能性、僅かばかりの時間であっても、 ゼロでない限りは、それは無いものではないのだ。 単なる星間航行船のクルーとして、ではなく。 バンカー・ストレルカとしての、嘘偽りのない言葉。 (-297) unforg00 2024/03/25(Mon) 23:17:44 |
【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス「次には同じように、 カードの引きに悩まされている可能性も有り得る… 正しく、私たちにも平等なゲームです」 どう転んでも、どちらも失うものも無いとはいえ。 選択肢は20を作って引き分けに持ち込むか、21を引くかの二択。 ずいぶんと分の悪い賭けになったものだ。 花を持たせてもらったと思う事にしよう。 「出航前にアクセスしたものであれば、ログが参照できますよ」 宙にホログラムを開き、カタログを表示する。 電波式では磁場の影響で誤差が生じる可能性もある都合、 機械式の時計の需要も未だ根強くあるだろう。 とはいえ最短で寄港地への停泊中に見繕う事になるか。 「定刻前の連絡も付けましょう。 カードゲームの楽しさというもの、 少しはわかった気がしますから」 カードを捲る音。持たされた間。盤面外の駆け引き。 超過し得る手札を持ち、予測の付かないカードを引く際の 起こり得る無数の可能性を演算する回路の負荷。 人間で言うところの緊張状態。からの、解放。 そのカタルシスとも呼べるものに、人は一喜一憂するのだと。 "おまけ"は謝礼代わりに。一先ずの理解ができたのか、 もう一戦、の要望は無いようだった。 (-306) unforg00 2024/03/26(Tue) 0:11:51 |
【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ『いいえ』 『こちらこそ ありがとうございました ソルジャー ヴィーニャ様』 『おかげでずいぶんと賑やかになりました』 一匹だった雪の猫に、最初に家族を作ってくれたのは、 他でもない、あなたなのだ。 一匹が二匹、二匹が三匹、三匹が四匹。 ひとつ増える度、冷たい雪たちは暖かくなっていく。 誰も、何も意図していなかったとしても。 暖かな家族はそこにあって、これからも画面の中に有り続ける。 そして、バンカーのメモリの中の、 『Favorite』のラベルが貼られた写真の中にも。 (-310) unforg00 2024/03/26(Tue) 0:24:13 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ暫しの静寂。 きっとあなたには珍しい、はっきりとした否定形。 続いて、いたずらな笑みを浮かべて振り返るあなた。 喜びが、素敵な日々が続けばいい。そんな願いに、 自分も含めるとなると、少々変な話ではあるけれど。 「訂正。"わたしたち"の──喜びが、素敵な日々が」 「ずっと続けばいいと、心よりそう願っています」 返答パターンの修正。オーナーからの指示にも、 職務と船員の次に自分を大事にするように。 その次に自由に楽しみなさい、というものが含まれている。 けれど、これはあまり言われたことのない事だから、 『Significant』のラベルを貼って。 「演算開始」 「ハロー アルフォンソ」 「こんな時、あなただったらどうしますか」 「アソシエーテ カテリーナ様。」 「あなたも、含めて。」 ぐっと距離の縮まった一歩。 まっすぐに、笑うあなたを見て。 プログラムからのものでない──"心"からの言葉を、続けた。 (-319) unforg00 2024/03/26(Tue) 1:20:03 |
【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス「あまり気にせずとも」 そういうふうに設定されているのだろうとはいえ、 B級AIである総合雑務機体もあのような様子なのだし。 船全体を管轄するシステムθはともかくとして、他のAI同士では 多少気を抜いても良いのではないか、と考えている。 少なくとも、ストレルカは。 「時間が取られる」 「では後ほどログを送信しておきましょうか」 「せっかくですから、時計以外にも。私物として 一般的に過不足ないものをピックアップしておきます」 するりと席を立ち、データの送受信を取り決めておく。 娯楽室が茶を挽いている間の時間潰しにはなるだろう。 或いは来客に選ばせるのも良いかもしれない。 「ありがとうございました、アルバトロス」 お気軽にどうぞ、の言葉には小さく頷いて応え。 軽く手を振り、硬質な足音は娯楽室を後にしていく。 (-323) unforg00 2024/03/26(Tue) 1:51:43 |
【独】 バンカー ストレルカ/* バンカー(仕事)とストレルカ(プライベート)とアルフォンソ(中身)でなんかややこしくなってきたし(自業自得) (-324) unforg00 2024/03/26(Tue) 2:04:42 |
【独】 バンカー ストレルカ/* それに加えてナル君のデータも居るんだわ 今後次第で更に増えます 目指せ人格データの集合住宅 (-325) unforg00 2024/03/26(Tue) 2:14:20 |
【独】 バンカー ストレルカさく、さく。擬似的に作られた冬景色の中を歩く。 「人格データを起動中……演算開始」 「ハロー アルフォンソ・サントーロ」 「あなたはいつも、外の雪景色を窓から眺めるばかりでしたね」 「……私は、あなたのできなかったことを 代わりにすることができていますか?」 「そんなの、気にしなくてもいいのに」 (-332) unforg00 2024/03/26(Tue) 4:24:53 |
【見】 バンカー ストレルカ (@21) unforg00 2024/03/26(Tue) 18:31:18 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 通信士 カテリーナ取り繕わない、淡い笑み。 それもきっとあなたの心からのもの。 それを見た記憶をまた、メモリにそっと保存して。 「いいえ。こちらこそ」 「誰かが幸運を祈ってくださっている、というのは── 成功だけに限らず、良いものですね」 白い花の話をしていた時の、あなたの言葉を少々借りて。 大切なヴェスペッラの一員として、喜びを、平穏を 祈ってもらえるということは──この上なく、喜ばしい事だ。 「それでは、引き続き船内設備をお楽しみください」 帽子の鍔を軽く上げて、一礼。 そうして、ここであなたとは一度別れるかたち。 この後春の花々が降雪に見舞われてしまうのはまた別の話。 (-397) unforg00 2024/03/26(Tue) 21:49:30 |