人狼物語 三日月国


212 【身内村】桜色のエピローグ✿

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視点:


到着: 火澄 瀬名

【人】 火澄 瀬名


 

 ××月〇〇日

 『 今日、お父さんとお母さんが死にました。 』



(20) papico 2023/05/01(Mon) 22:57:52

【人】 火澄 瀬名



   
 それは、半年前のこと。そして、今は ……
 


 「 ………… …… 。 」
 
 

 溢れてくる感情はひとつも言葉にならなくて。
 喉元まで湧き上がってきては詰まって、
 ただ、息を苦しくさせるだけでした。
 

 
(21) papico 2023/05/01(Mon) 22:58:24

【人】 火澄 瀬名

  

 
 あんなに歌ってばかりだった七瀬が
 歌わなくなったこと、気が付いていました。

 私たちの引き取りに親戚が揉めていることも、
 嫌でも耳に入ってきていました。
 
 
 だけど ………… だからって ……………


  
(22) papico 2023/05/01(Mon) 22:58:38

【人】 火澄 瀬名

 
 
 
 「 ……… なんで勝手に決めるの? 」



 禎光が頷いた横で複雑な顔をして、
 精一杯の声を振り絞りました。

  
(23) papico 2023/05/01(Mon) 22:58:50

【人】 火澄 瀬名

 
 
 
 七瀬の考えていることなんて、分かります。
 だって私たちは双子なんですから。

 それでも私だって、
 代替案を用意してできる程、大人ではなかったし
 感情のまま引き留められる程、子供でもないのです。
 
 ちらり、と禎光を見上げると、視線がぶつかりました。
  

  
(24) papico 2023/05/01(Mon) 22:58:57

【人】 火澄 瀬名

 



        禎光は、七瀬の味方なんだ




 
(25) papico 2023/05/01(Mon) 22:59:03

【人】 火澄 瀬名

   
 
 
 無言で目くばせをして、また目を逸らして。
 だってこれってもう、2対1ってことじゃないですか。


 物心ついたときから沢山の時間を3人で過ごしてきました。


 だから、家で遊ぶか公園で遊ぶか決める時も、
 鬼ごっこするか隠れん坊するか決める時も、
 アイスにするかポテチにするか決める時も、
 誰か2人の意見が合えばそれが多数派で。
 
 七瀬と禎光が一致したら私は、
 自分の意見を言うことをやめてしまいました。

 
 
(26) papico 2023/05/01(Mon) 22:59:26

【人】 火澄 瀬名

 
  

 
 「 好きにすれば。
  
 
   ……… 言ったら聞かないんでしょ?




           
七瀬の …… 
馬鹿
……
 」
 
  
 
 
(27) papico 2023/05/01(Mon) 22:59:33

【人】 火澄 瀬名

  
  

 冷たい春の風が運ぶ
花びら
には、
 気にも留めることができませんでした。**

   
 
(28) papico 2023/05/01(Mon) 22:59:37