人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【赤】 黒眼鏡

/*確認ありがとうございます!
それではそのように運営ちゃんに良い感じにしてもらいますね!

二日目以降もよろしくおねがいしますーーー!
(*29) gt 2023/09/14(Thu) 2:25:08

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡

眦は細く、無機質なガラスやプラスチックの表面を見つめた。
集合体の意図するところを理解したなら、それで視線は逸れてしまう。
聞いたふうな口を利き、悟ったような目をして、見知った街路を歩く足がある。

訪れたことも多くはない部屋を一個一個理解したように頭の中に入れてしまって、
もう分かったとばかりに帰った視線はアーモンドのまぶされた生地の行き先を見ている。
スカイブルーの目は澄んだ空のような色ほどには冴え渡ってさえもなく、
曇天めいて淀んだ色が閉じ込められているだけであるのを、分かっている者は少ない。
春霞の向こう側にぼやけた焦点は今は貴方の所作だけを追っていた。

「ああ、あの子か。まだ若いだろう、あまり焚き付けないでやってくれ。
 彼の熱心さが彼の足元をおろそかにさせるようにはしてやりたくないんでね」

ふ、と表情が緩む。庭の花でも見るような穏やかな皺が目元に寄った。
己の手の届く範囲にあるかれらに対するときの男は、一層ありふれた老成を現す。
老いさらばえていくもののように緩めた表情が、どれほど実を伴っているものか。

「どうも」

笑う表情は変わらない。
『いい警官』になってから、余裕のあるかのような表情が鈍ることは少なくなった。
他愛なく進む会話が時計の針を押すごとに、いつしか皿もカップも底がまあるく顔を出している。

「為るように為るものだよ」

#Mazzetto
(-224) redhaguki 2023/09/14(Thu) 2:58:42

【秘】 情報屋 エリカ → 黒眼鏡

/*
ぴこん。御機嫌よう運営です! ヴィンセンツィオ様から黒眼鏡様宛てに、情報屋ロッシを利用しての情報開示希望のお知らせです。

 

情報請求先:黒眼鏡
求める情報:カポになって以来他者に物を与える癖が悪化するようになった、
その変化を及ぼされることになった出来事や心境の変化の具体的な理由
 

あとなんか相手のPLが覚えのある感触してる気がするから、
せっかくだし回数一消費してこれから毎日パンツの色聞こうかな。
 

とのことです。変化の理由で一回、デイリーパンツカラーで一回のカウント。両方OK、片方だけOK、両方NG、黒眼鏡様の都合に合うものを回答いただければ。
OKの場合は運営を通して内容を伝えるでも、黒眼鏡様が直接伝えるでも構いません。如何しましょう?

(-227) 66111 2023/09/14(Thu) 4:26:39

【秘】 黒眼鏡 → マスター エリカ

/*
なんだこいつ(困惑)


@カポになって以来他者に物を与える癖が悪化するようになった、
その変化を及ぼされることになった出来事や心境の変化の具体的な理由

所有欲・執着心が極端に希薄になっている。
理由は「本当に欲しかったもの」を既に失ってしまったため。
彼女は恐らく墓地にいる。
アレッサンドロが教会に礼拝に通うのは、彼女の墓参りだ。
だが、彼女の墓に直接行くことはしていない。
※「彼女」の情報はアレッサンドロによる執拗な情報処理により、詳細不明

Aパンツ:今日は柄パン(花柄)

お手数ですが、運営様経由でお願いいたします!
(-228) gt 2023/09/14(Thu) 4:43:43

【秘】 黒眼鏡 → マスター エリカ

/*

追伸
パンツの色がぬけていました 赤の柄パン(花柄)です
明日のパンツの色が必要なら 青の柄パン(みずたま)です
(-229) gt 2023/09/14(Thu) 4:56:04

【秘】 情報屋 エリカ → 黒眼鏡

/*
お早い返答ありがとうございます。追記もありがとう。これから更新のたびに能力行使先の確認と一緒に明日のパンツの色を聞きますね、よろしくお願いします。そんなでCiao〜!
(-231) 66111 2023/09/14(Thu) 4:57:21

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

言葉も四肢も、その間に立ち塞がるものを埋めようとはしなかった。
ただ視線だけが互いの色を、その粒子のひとつぶひとつぶを見極めるように交差する。
直接その双眸を見やること、それすらも最近はできてはいなかっただろうから。

「いじめたように言ってくれるなよ、こっちはオフの日に話しかけられたから応じただけだって。
 旦那の教育方針を疑うわけじゃないが、あれはそのうち痛い目見るぞ。
 普段ならともかく、今はいささか状況が悪い。
 怪我せず転べないのなら、子供の手は握るべきじゃないか」

年を取ったなあ、などと柄にもない言葉が意識をかすめる。
そしてそれはきっと自分もそうなのだと思い、
苦笑しながら黒眼鏡を指で押さえた。



「それも、そうか」

だから、帰ってくる言葉も素直にすとんと、腹の奥に落ちてくる。
そういうものだ。

「じゃあしょうがねえな。
 何かやることは?」

明日の話はできない。
だから、とりあえずは今の話をしようと思った。


#Mazzetto
(-235) gt 2023/09/14(Thu) 5:39:28

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

「えー?」
「そんなこと言ってるとお、すぐおじいちゃんになりますよお」

肩を竦めて、既に年寄りくささある言葉を笑っていなす。
成人して3年のまごうことなき若者にはそれこそ響かない。
だけど、きっと、それでも女は忘れることはないのだろう。

「ご随意にい。」
「ダニエラ巡査はあ、ミルクfior di latteがおいしいって言ってましたよお。」

そればっかり食べていただけだ。
署長の入院まではほぼ、そうして『異常なし』が届けられていた。
最近は、『警戒』のイチゴfragolaの頻度が多くなっていることだって、当然あなたは知っているだろう。

(1/2)
(-236) oO832mk 2023/09/14(Thu) 6:40:30

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

早くはない速度で食べ進めながら、色移りゆく景色を眺めている。
早くはないだけで遅いわけでもなかったが、食べ終えても包み紙だけはまだ手の中だ。
停車の折にでもと考えていただけだが、運転席の気配に気づき振り向いた際それは乾いた音を立てた。

「…何ですかあ、もお。」

ひねくれものは反射的に、文句のようなものを漏らしている。
だけど確かに一瞬見せた、面映ゆそうなへにゃりとした笑顔が、その本心を映し出していた。

多分それは、親に頭を撫でられる幼子の姿によく似ている。
そして、隠そうとしたところで満更でもなさそうなわけだから、きっと大して隠れてもいないのだ。

(2/2)
(-237) oO832mk 2023/09/14(Thu) 6:43:30

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「年の功って奴、見せてあげればいいのに」

冗談だ。だからこそ今はこうなっているんだろうと一旦は納得を見せる。
天才ってそれ褒めてる?なんて言って。
男のプライドだとか、そういったものにはまだまだ疎い。

「やだ、もうちょっと引き締めようかしら」

吸い付くような、しっとりやわらかな肌に掌が触れる。
揉まれるような感覚に、口ばっかりのそれが返った。
このくらいの肉付きが好まれるのを知っているから。

「あそこは…何も持っていない分、繋がりを大事にしてるの」
「恩も仇もずっと覚えているわ」

分かっているくせに、と笑う。
あなたにとっても私はずっと妹みたいな存在でしょうに。
何にも変わらない。私たちはそうして生きていくのだ、これからも。

「いっそスキンヘッドにしたら、威圧感も出ていいんじゃない」
「その眼鏡にもピッタリだと思うし……」

肌を指先が撫でていくたびに、小さく体を震わせる。
鼻から抜けるような甘い声が、空気に溶けて。

(-239) otomizu 2023/09/14(Thu) 7:44:25

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「ん、……いじわる」


吐息のかかる距離、一向に縮まらない1p。
拗ねたような、甘えるような声で囁いて。

自分から唇を重ねる。そうしたのなら、啄むようなキスを何度か繰り返してから。
舌先があなたの唇を突いた。
(-240) otomizu 2023/09/14(Thu) 7:45:03

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「……あのなあ。
 見た目でなめられないようにするのが精一杯だがあ?
 あんたに参ったを言わせるのは夢だけども」

特訓しても貴方に勝てないから、苦手になった。まともな素手ゴロでは敵わないので腕相撲とかになるだろうか。

「それでも動かないわけにはいかなくてな……まあ、最新の注意は払うさ。
 そうだ、無事に情報を渡せそうならその分小遣いは貰うぞ、こっちは一応商品扱いだ。
 そっちのもんに対価が必要なら別で何か支払わせてくれ」

至極真面目に貴方になら問題ないであろう金額を告げる。
ルチアーノから渡す情報は基本金銭でやり取りをすると。
これまで言ったものは換算されない程度のことらしい。
安くない動きをするつもりであることと、暗に今なら調べる能力に関してはかなりの自信があることも重ねて。

「ん」

「あぁ……」

目を伏せて何処かおかしくて笑ってしまう、今日はずっと珍しい姿が見られる。

「違いないです」

永遠と名の付くものに憧れがないわけではないのだけれど。
(-242) toumi_ 2023/09/14(Thu) 7:51:10

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「それは構わねえよ。
元より矢面に立つつもりで来てるからな。」

そうして貴方に言われた言葉に少し考えるようにする。

「…テオドロ・アストーリ、アリーチェ・チェステ。
この両名には手を出したら、俺が許さない。
アンタだろうがリヴィオだろうが…所長代理殿であろうが。
代償を支払わせるさ。」

例えそれで貴方が裏切ったとしても
自分は警察官で貴方はマフィア。

利は此方にある。
そう踏んだが故の牽制と
仲間すら売り飛ばすだけの覚悟がそこにあった。

「だが、もしそれが、あいつらを表から遠ざけて
守る事が出来る方法になるなら、検挙も厭わねえ。
俺自身が非難を受けてどうなったとしても、だ。」

自分は彼らの兄貴分で
かつては守る事が出来なかったから、今度こそ。
(-250) ぴんじぃ 2023/09/14(Thu) 9:00:33

【人】 黒眼鏡

>>139 >>140 カフェ

「このトシで運ぶのキツくなってきてな〜〜。
 おーしおし、偉いぞダヴィード。体を鍛えて悪いことはない」

ダヴィードの腕を見て、ぱんぱんと嬉しそうに手を叩く。

「ああ、ふたりともそうしてくれ。
 ……いうまでもないと思うが、情報共有もしっかりな」

やっとカポらしいことを言ってから、
壁のボードにかけられたキーを指先でひっかける。

「いざという時エンジンくらいはかけられるようになっとけよ?
 俺は14の時にもう運転してたぞ」

おっさんのヤンチャ自慢が始まりつつ、キーを投げ渡す。

「じゃあペネロペ、お前持ってけ。
 で、どこでもいいから停めとけ」

どうやら、逃走手段みたいな話のようだ…。

#Mazzetto
(144) gt 2023/09/14(Thu) 10:43:57

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

「あいにく、生涯現役のつもりだ。
 魚釣りをしてのんびり暮らすのは性に合わん」

若者の言葉にもどこ吹く風。

「おお、そうか。イチゴも悪くはなかったんだが、やっぱりそっちだよな」

彼が食べる分には意味がないことだが、

「……意味深になるな」

なんていって、フロントガラスにまた一つ、笑みを刻んだりして。



「いいや。
 お前、いくつになったっけ」

腕を伸ばす時一瞬向けた顔は、もうフロントガラスを見つめている。
海鳥たちが視界を掠めて、その顔に一瞬陰を落とした。
(-255) gt 2023/09/14(Thu) 10:47:17

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「…スキンヘッドなんかにしたら、
 マフィアのおじさん一丁上がりだろうが」
「今でもスラムのガキには怖がられるってのに…」

ぼやきのような言葉が、口づけの中に溶けていく。
肌を、その下の肉を撫でていく指先。
家族のように育ったものと睦み合う、ともすればいびつな関係。

――それでもアレッサンドロは、女を抱いた。
きっとそれは、あなたが望んだから。
けれどあなたは、彼の手足が触れ合うことを求めていると知っている。
望まれるままに触れるのに、こうして肌と肌が触れ合ってからはどことなく――きっと無意識に求めてくる。

(1/2)
(-257) gt 2023/09/14(Thu) 11:04:05

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

――湿ったような音とないまぜになった吐息が、唇の隙間から漏れる。

ゆっくりと肌を撫でていただけの掌は、
指先でついと掠めるように肌のあちこちを弄っていく。
ぎゅう、と腕が回されて、体が強く押し当てられる。
段々と体重が乗せられて、掌が掌を絡めとり、指の一本一本をこそぐように摩り、愛撫する。

湧き上がる情欲を少しずつ追い立てるように、優しく。
けれど、逃がさないように体中で捕まえて。




舌先を絡めあい、口腔のあちこちを捏ね回してから、ふいと唇が離れた。
男の顔が頬から顎へと伝い落ちていって、白い首筋に口づけを落とす。


「足」


はあ、という溜息に混じる声。
腰の辺りを撫でていた手が、太腿をぐいと押し開くように当てられていた。


(2/2)
(-258) gt 2023/09/14(Thu) 11:06:34

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「『参った』か。若い奴には大体、ずっと思ってるがね」

歯を見せるようにしてにやにやと、どこかの猫のように笑う。

「ああ。俺が代金を払わなかったことがあるか?
 気にするなよ。必要なら、いつもの口座を使ってもいいぞ」

伝えられた金額については、特に悩むこともなく頷いて。
――かつて君に、『資金が必要なら使え』といってポンと渡した口座がある。
君が今でもそれを覗いているかは分からないが、
どうやらずっと維持しているらしい。


「まったく、お互いトシを取ったな」

勝手におじさん仲間にされそうだ。
ひょいと腕を伸ばして、ぽんぽんとあなたの肩を叩いた。
おじさんはスキンシップも好きだ。
(-259) gt 2023/09/14(Thu) 11:10:39

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「名前は覚えた。
 御同輩にもちゃんと言っておけよ。
 まったく、そういうものは伝えて置けばトラブルを防げる」

あっさりと頷き、あなたの覚悟を肯定する。

「元々言っていたとおり、俺は極力マフィアしか狙うつもりはない。
 特にやることはかわらないさ」

そして、その覚悟と決意に、


「お前ー、いいなあ」

ぽん、と。
…もしあなたが油断していたのなら、肩に大きな手が乗せられる。


「残念ながら"アリソン"としてはできないが。
 うん、個人的に応援する。
 お前は、」

きっとそれは、

「できるといいなあ」

       本心だ。
(-260) gt 2023/09/14(Thu) 11:14:06

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「…ああ、そうだな。
リヴィオにも伝えておいた方が良さそうだ。
アイツもアイツで、なんかありそうだったしな。」

いつもは前髪がミリズレるだけで動かなくなる男が
あの場では静かで、常に聞く台詞の一つも言っていなかった。

貴方と同じくらい、いやそれ以上に
何かを抱えている可能性は感じられたから。
確かに伝えた方が良いな、と頷いただろう。

「あの場でも言ったが
その方針に関しては異論はないさ。
基本的にはマフィアを。それともう1つの派閥も。」

油断というよりは貴方という人物に気を許していたからか
肩を叩くことは容易に出来て。
少しだけ驚いたように、男は目を丸くするのだろう。

「んっ…良いなって何がだ。兎も角、Grazie.
出来るといい、ってより、やるだけだよ。
そっちこそ上手く事が運ぶと良いな。」
(-262) ぴんじぃ 2023/09/14(Thu) 11:24:35

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「あいつのことはよくわからん。
 同じチームだしお前のほうが近くにいる。
 サポート頼むぞ」

勝手に仕事を押し付けられている。根回しと言うか、強引というか。

「言葉通り、応援してるってことさ。
 ああ、お互いにな」

頷きとともにすぐに手を離すと、
カウンターの裏から袋を持ち上げた。


「ああそう、これ。
 持って帰れよ」

………新品の電気圧力鍋だ。安いものではないが、立ち寄った人間に押し付けるようなものでもない。
(-264) gt 2023/09/14(Thu) 11:39:34

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

似合うと思うのにい、とくすくす笑った。
そんな女が浮かべたのは、派手なシャツにサングラスのまま釣り糸を垂らすあなたの姿だったりする。
…でも、せめてそれよりはあの喫茶店で車を弄りながらコーヒーを振る舞っている方が、なんてこれは取り留めもない話。

「21、ですよお。」
「…いけないんだあ。女の子に年齢聞くなんてえ。」

宣いながら、指先が前髪を整える。
そのまま滑るように、するりするりと横髪を弄んだ。
(-265) oO832mk 2023/09/14(Thu) 12:57:39

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

よせやい、と言うように肩をすくめる。
海を見ていることはあっても、魚釣りなんてしているところは見たことがない。
10年前からずっと、惰性のように同じことを繰り返している。
それは執着か、それとも残滓か。


「もうそんなか。
 トシとるわけだ」

しみじみとつぶやく声は、きっとガラス越しに潮騒よりは大きくて、けれど車内に響くエンジン音には負けてしまう。

「いいじゃねえか、お前ね、
 聞くべきことを聞いてこない男より、
 ちゃんと色々聞いて確認してくれる男のほうが
 QOL高いぞ」

俺みたいな、と笑う。
嘘である。
この男は、放任主義がアロハを着て歩いているような男だ。

そんな男に任せているのだから、車も好きに走っていく。
ハンドルがゆっくりと回って車線を変えた。
次の曲がり角を曲がれば、海辺沿いの道から一本内側へ。
そのまままっすぐ細い路地を勧めば、"待ち合わせ場所"へ戻るだろう。
(-266) gt 2023/09/14(Thu) 13:44:08

【人】 黒眼鏡


>>145 ペネロペ

「行けるうちに行っとけよ。
 俺なんか腰が重くなっちまってもう」

ここ以外ではほとんど見かけることがない男は、
のんびりとカウンターに肘をつく。
君たちを見送る構えのようだ。
短いやりとりで、"仕事"上必要なことが含まれていたようには思えない。
となればやはり、顔を見たかったというのが本音なのだろう。

そのくせ、来たら来たでこの調子なのだから、
なんとも放任主義がサンダルを履いて歩いているような男である。

「ああ、知ってるよ。必要なことは言うだろう」

お前ならな、と付け加えながら…お代と言われて、手のひらを突き出す。

「いくらだっけな? 忘れたな。
 次もちゃんと顔だしたら、その時払ってもらおうか」

…おごり癖が出た。

#Mazzetto
(146) gt 2023/09/14(Thu) 14:24:30

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「ああ、任された。
って、
おいおいおいおい。


ドン、と渡された電気圧力鍋。
近所の奥さんが持ってってと渡すお菓子やおかずほどの気楽さで。
流石に突っ込まざるをえない。

「なんでまたこんなもんを!
ドルチェを渡すくらいの気軽さで渡すもんじゃねぇだろ!?
つかアンタは使わないのかよ!」
(-267) ぴんじぃ 2023/09/14(Thu) 14:40:17

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「なんでってお前、よっぽど料理に興味がないと
 こんなモン使わないだろ」
「俺はいらん」

ちゃんとレシートも入っている。
なんで買ったのだろうか。

「ホームベーカリーとホットサンドメーカーとジャパンの…タコヤキ?メーカーもあるが、それが一番高いんだぞ」

気を使ったみたいな言い方してくる。
(-268) gt 2023/09/14(Thu) 14:44:49

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

母が亡くなり拾われた日から5年。
それ以前の付き合いも含めれば、もっと。
子供が大人を見て年月を想うのは、その姿に老いを見た時だけだから。
紛れた声が聴こえたとして、きっと共感なんて、できやしない。

「そうですかあ…?」

つまり、ただ、懐疑的な声が続く。というか当然、信じてない。
他に聞くべきことはいくらでもあろうに、聞いたのが年齢という辺りが特に。
そういえば女はあなたの年齢を詳しく覚えていない。
出会った時から大人だったあなたは、ただ“大人”であり続けている。

「……」

窓越しの海を、ぼんやりと。
あなたの大嘘に対する自分の意見を述べようとしたが、何故かこの時に限り言葉がまとまることはなかった。
そうする間に道が移り、デートの終わりを女も悟る。
(-270) oO832mk 2023/09/14(Thu) 16:46:01

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「……ずっと? だらしない姿を見せすぎの間違いだろ」

「一応聞いただけだよ、払えねえとは思ってない。
 というかあの口座、……使わないなら今のうちに金塊でも買い占めておいたらどうですか」

あの金を最後に使ったのは貴方の直属を離れた直後、促して使わせてきたのはファヴィオだった。
可愛がって貰えているうちに使っておけと、良くも悪くも自分を甘ったれにした原因は俺自身の身の回りのものを他人の金で揃えさせ。
そして、貴方とは違った金の取り扱い方と、他人に
頼る
術を叩き込んできたのだ。


先ほど肩をたたかれたときは保てていた姿勢、それが続けばだんだんと上半身をうつ向かせていく。
最後には机に伏せて黙り込んで深く息を吸わされる羽目に。
普段は隠している
甘えん坊
の記憶が掘り出されていく、決して悪いものではないのだけれど。

「その言い方、本当に歳を取ったなあ……!」

おじさんの仲間にされそうな男はスキンシップに弱くなった。
その上怠惰を許されるともう動きたくなくなってくる甘ちゃんだ。

冗談抜きで腰が抜けると、額を抑えながらふらつくように立ちあがれば「眠いから戻る」と言って出ていこうとした。
ここは、居心地が良すぎる。疲れた時に来ちゃならん。まだ働かなければいけないのだから。

「本当にあんたは、……そういうやつだよ」

何もかも人のせいにしながら次の休日を頭に浮かべる。
結局はすべて事が起きてからでしか時間は取れなさそうだと、深く深くため息を吐くことになった。
(-272) toumi_ 2023/09/14(Thu) 19:22:36

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「そういう問題じゃねえし何で買った????」


レシートが入っているので
完全に貴方が買ったと思い込んでいる。

「高いのは分かったし、貰うけどさ。
使わないのにそんなに買ってどうするんだよ…」

何なら全部貴方が買ったと思っている。
ついでに自分も料理をそんなにする方じゃないので
署に置くかな……とか思っている。
(-277) ぴんじぃ 2023/09/14(Thu) 20:24:19

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡

「痛い目に合わないように支える人間は幾らもいるだろうよ。
 まあ、けれど。出来るだけの教育くらいはしておくとも。
 知らないおじさんが心配していたよって伝えておいてやろう」

からかうような言葉が苦言を受け流す。少しも真艫に捉えていないようだった。
そうでなかったとしても、仮に、そうだとしても。
犯罪組織の渦中にてその重責を担う貴方の見えないところで行われることだ。
周りの労苦や心配が実を結ぶときが来たとしたって、きっとずっと先のことだろう。

水を向けられた、如雨露の首を返すように視線は流される。
既に短いやり取りで、多くに納得をして、多くに満足した。
そこから先を、この部屋においていく必要はお互いに無い、そうだろう。

「何も。お前の顔を拝みに来ただけだ。珈琲の腕前もお目にかかれたようだしな」

皮肉っぽい言い回しとともに、長い指と素爪がカップをつついた。
ほんの少し小麦の粉がついた指を軽く払うと、手はそのまま机について立ち上がるのを助く。
用事はそれで済んでしまった。
部屋をいっそう狭く見せるような長駆が伸びて、入ってきたばかりの扉の方をつま先が向く。
帰りの見送りは、さて。『いい警察』を厭うなら、必要かもしれないけれど。

#Mazzetto
(-282) redhaguki 2023/09/14(Thu) 20:49:46