人狼物語 三日月国


65 【ペアRP】記憶の鍵はどこ?【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【秘】 ハチヤ → エン


── 事件に放り込まれる前日に ──



[ベッドの上でエン君に抱き着けば、かっかとしてたおなかの中が少しだけ楽になった気がするから、エン君が起き上がろうとするのは全力で止めたんだ。


 ごめんね、エンくん。


[ほしいものはあるし、あるというか目の前にいるけど、それを言ったらふり払われそうだけど。

今は──…]


 エンくん
 あの子の旦那さん、なんなくてよかった……
 ほんと、よかった……


[がまんするために爪を食い込ませてたせいで、ちょっと血がにじんでしまった手のひらでごめん、
でも、さわらないなんてできなかったから、おれはぺたぺたエン君の顔をさわったんだ]
(-1) kannoko 2021/04/03(Sat) 0:09:25

【秘】 エン → ハチヤ

[こいつは何を言っているんだろう?俺があの女と結婚する?なんてありえない。

けどそうか、あいつは既成事実を作ろうとしてた。そうなってたら、可能性はゼロではない。欠片も愛情のない相手と結婚したいなんて気持ちが理解できないし、あれがクルスでやっていけるとも思わない。けど]


 ん。ありがとう、庇ってくれて。
 でも、あんな無茶すんなよ…


[ハチヤが俺の顔を撫でるのを受け入れる。よっぽど力を入れていたのか、どこかに傷を作ってしまったんだろう。すごくあまいにおいがする。においの元を目で追いかけて、唇が開く。あまい。美味そう。



あたまが、ぼんやりする──*]
(-2) ari 2021/04/03(Sat) 0:20:02

【秘】 ハチヤ → エン

[
顔の輪郭をたしかめて、エン君だなあって思っていたら、収まったはずの熱が顔にまわってしまったみたいで。
もう一回エン君に縋り付いたら、やっぱりほしいなあって思っちゃったんだ。
]


 えんくん


[って、名前を呼んだだけで、おれはぎゅーってなっちゃって。
蓋をしてたものがぎゅーってなったところから、ぼろぼろこぼれてきちゃって。

こぼれたものをそのままにしておいたら、ばかになっちゃいそうだったから。
だから、がまんできなかったんだ]


 エン君、おれの、お嫁さんになって?


[……どうしよう、溢れそうなものを吐き出したら収まるって思ってたのに、口にしてみたら頭の中でこぼれてたものが増えてって、やっぱりおれはばかになりそうだ]
(-3) kannoko 2021/04/03(Sat) 0:22:29

【秘】 エン → ハチヤ

[一度俺の顔を触るために離していた腕がもう一度背中に回る。ぎゅうっとしがみつく腕の力は案外強い。


濃い血の匂いに頭のどこかがぽーっとなってる。俺の名前を呼ぶハチヤの声が必死で、腕を背中に回してぽんぽんと叩いてやった。続いて耳元で聞こえた声は]



 ──俺が、お前の一番?
 なら、いいよ。


[正直結婚とか考えたことなかったけど。というか俺は一生ひとりでいるものだと思っていたけど。

そばにいるのがハチヤなら、それもいいなと思ったから。回りきらない頭で答えた返事は、ちょっと舌足らずかもしれない*]
(-4) ari 2021/04/03(Sat) 0:40:02

【秘】 ハチヤ → エン

[
エン君から聞こえたいいよの言葉に、おれはエン君をじいっと見つめた。
エン君が一番か、なんて、そんなの一番に決まってる。
だからおれは、エン君にエン君がおれの一番だって伝えたんだ。

そうしたら、低めの体温のエン君のほほに赤みが指して、とろんとした目でへんにゃり笑ったものだから。
だからおれは、エン君をもっととろとろにしたいなって思ったんだ。
]


 エン君、おれ、ちゃんと、エン君の旦那さんになる。


[
だからエン君に改めて旦那さんになるって伝えて。
される側でしか知らなかった番らしい行為をしようと、エン君の口に口を重ねた。

*次の日、そんなエン君のことを、きれいさっぱり忘れるなんて、おれには予想できなかったんだ*

]
(-5) kannoko 2021/04/03(Sat) 1:17:44

【秘】 エン → ハチヤ

[俺の与えた許可の言葉に、こいつなら嬉しそうな顔で飛びついてくるのかななんて思っていたんだけど。

そうじゃなくて、真剣な顔で見つめてくるなんてずるい。自分で俺が一番ならなんて言っておいて、俺が一番だとこいつの口から言われると。照れるのと恥ずかしいのと嬉しいのとがごちゃごちゃになって、変な顔してると思う。けどいつもみたいにその顔を隠すんじゃなくて、こいつが俺がどんな顔しててもいいと思ってほしいと思ったのだからたぶん、俺にとってもこいつは特別なんだろう。まぁでなければOKなんて出さない]


 ああ。



 ……俺さ、クルスの人たちみたいな、何年たってもすっごく相手が大すきって夫婦、あこがれるんだよな。


[なんて、今まで言ったことのなかった秘密を話そう。濃い血のにおいに酔っぱらったせいだ、きっと。恥ずかしさをごまかすようにハチヤの血の滲んだ指先を舐める。そう、これは冷静じゃなくって血に浮かされたからなんだ。ちょっとだけ血の味の残る唇に唇を重ね、俺はその日もう無理ってなるまでとろっとろにされた。


*それが次の日さっぱりなかったことにされるなんて思ってもみなかった*]
(-6) ari 2021/04/03(Sat) 1:39:01

【秘】 エン → ハチヤ

[とろとろと意識が浮上する。

したけど、俺はまだ動けそうにないからそのままベッドに突っ伏したままだった。だって…だって、あんなにすごいものだって知らなかった。体のあちこちが痛いし、なんか、うん。ありていにいうと、なんかまだはいってる、みたいな。いやないけど。喉も痛いし、腰に力入らないしたぶん立ち上がれない]

 ぁ。あーー……

[試しに声を出してみたら、すげー酷い声だった]
(-8) ari 2021/04/03(Sat) 2:21:32

【人】 エン

[ハチヤがベッドを抜け出してドアに向かって歩いていく足音がする。


どうしたんだ、と声をかけようとちょっとだけ布団を持ち上げた──ところに。


>>1]


 ……は?


[愉快犯な誰かの悪戯?記憶の一部。試しに自分の記憶を辿ってみるが、消えた記憶なんて自分では分からない。本格的に布団を持ち上げて、ハチヤの姿を探すとすぐ近く、隣のベッドに姿が見えた]


ハチヤ?


[こいつが包帯を巻いてるのを見るのなんて久しぶりだ]
(4) ari 2021/04/03(Sat) 2:23:10
エンは、メモを貼った。
(a2) ari 2021/04/03(Sat) 2:31:19

【人】 エン

[
ハチヤが。俺を見る目が、まるきり他人を見る目をしてることに、凍りついたみたいに思考が止まった*
]
(6) ari 2021/04/03(Sat) 2:38:07

【人】 エン

[記憶の一部を奪った、という誰だか知らない声は、疑うべくもないらしい。一部というのがまさかピンポイントで俺だとは。タイミングといいよっぽど性格が悪いらしい]


[あいつの目が俺を知らない人をみるみたいな目をしてた。あいつは感情が全部顔に出るから、隠すなんてできないし嘘だってつかない。だから>>1はたぶん本当で


誘拐されたの?なんて見当違いに違うという否定を返す余裕はない。むしろそれが事実であった方が、むしろいいのではないだろうか。だって違うというのなら]



「ごめん、きみ、だれ?」



[凍り付いたみたいになった俺に、一番聞きたくない言葉が聞こえた]
(25) ari 2021/04/03(Sat) 20:51:50

【人】 エン

 ──………。


[これは、なんと返すのが正解?友達?寮の同室?それとも、お前の嫁だとでも?

どれと答えたところでこいつは俺のことを覚えていないのに。何と答えても、きっと俺はこいつにとって不審者だ。こいつは不審者は徹底的にスルーするやつだから、俺が不審者になったらきっと俺に興味なんてなくすのだろう。


この上なにこいつ?みたいな目を向けられたら泣くかもしれない]


 ……あー…


[どうしよう。けど]


 ……ちょ、っと。たんま。ちょっと、待て。おち、つくから……


[それだけ言うのがやっとだ。一度剥ぎかけた布団をばさりと頭の上までひっかぶって、完全にこもってしまおう。今は、コイツの声も聞きたくない*]
(26) ari 2021/04/03(Sat) 20:53:12

【念】 エン




[ひっかぶった布団のかたまりは、ちょっとふるふるしてるかも*]
 
 
 
(!0) ari 2021/04/03(Sat) 21:05:52

【念】 エン

[待てって言ったのにこの馬鹿犬…


暗かった布団の中が一気に明るくなって、布団をひっぺがされたんだって分かる。臥せっていた顔をシーツに押し付けて、せめて顔は見られないようにしよう。

一応、寝間着は着てる。俺は動けなかったけど目の前のこいつが着せてくれたから。でも眠っている間も抱きしめてきていた犬のせいで着崩れてたし、夢中になった犬はなんども首元に吸い付いてた。きっと痕がたくさん残ってる。


けして見られたいものではないが、やったのが目の前の本人だからそこは俺の中では許容内。なのだが]
(!5) ari 2021/04/03(Sat) 23:28:03

【念】 エン

 ……あぁ。


[申し訳なさげにお湯を持ってくるなんて気を使った馬鹿犬の様子に、ああそうか、こいつ記憶がないから俺が誰か他のやつとヤった後みたいに見えるんだろうなと思うと複雑な気持ちが大きくなる。


お前だよお前!!!

ほんと犬みたいに興奮して、でも腕は温かいし必死で優しくしようとしてるのが分かる手のひらで。あれが全部なくなったことになったのか、と思ったらまた泣きそうで、必死でシーツに顔を押し付けていたのに]
(!6) ari 2021/04/03(Sat) 23:29:40

【念】 エン

 ──?!


[臥せっていた体を乱暴に持ち上げられた。焦ったようにボタンを外そうとする手を必死で押しとどめる]


ちょ、おまえ、な
記憶、ないん、じゃ


[脱がそうとする手に抗って。どういうつもりか分からない、夕べの薬がまだ残ってる?それにしてもいきなり見ず知らずのやつ相手にこいつが襲うとも思えない。


混乱しながら、力の入りきらない手で必死で止めた*]
(!7) ari 2021/04/03(Sat) 23:30:56

【念】 エン

[必死で脱がせてこようとする手をとめていたけれど。


ごめん、という声が聞こえる。ぐすぐすと鼻をすする音も。今泣きたいのは俺の方だと思うのだけれど泣きながらのこいつの発言に、問題があるのではないだろうか]


鱗、はえて、って。
ていうか、お前の時?ってなんだよ。お前、こんなのされ……って。


ああもう、いっぺん落ち着け!!!



[ぐしぐししながらも人を脱がそうとしてくる犬の頭に、拳骨ひとつ落としてやった。これで少しは会話が成り立つだろうか*]
(!10) ari 2021/04/04(Sun) 0:39:11

【念】 エン

 ──へー。ほー。ふーん。


[どこから突っ込めばいいのか分からない。旦那ね、旦那。こいつの。




それ俺初耳なんだが?鱗ってこいつの天然ものじゃなくて、旦那由来だったのか、とか。
その旦那何者?だとか。
一週間くらい連続でああいうことする気だったのか死ぬわ。とか。



なんか色々と言いたいことがありすぎて、どこから言っていいものか。




──俺が一番だって言ったその口で、旦那の話をするのか、とか。]
(!13) ari 2021/04/04(Sun) 1:45:29

【念】 エン


 ………。


[いろいろと文句を言いたいのに、今のこいつには記憶がなくて。しかも文句を言おうにも、相手がずっと前に死んでいると言われれば比べても仕方がないともいえるのだ。とりあえず、ふつふつと湧いてくる文句の吐き出し口がない。]


 つまり、お前は一週間くらいこれから毎日俺を抱くつもりだ、と。そういう話か。


[嫌かと言われるなら、実際そうでもない。それで嫌がるなら最初の一回だって拒んでいたし。嫌ではないのだ。嫌ではないのだけれど、納得がいかない]
(!14) ari 2021/04/04(Sun) 1:46:36

【念】 エン

 ……まぁ、大体わかった。が。
 俺さぁ、昨日コウイウことになる前に、言ったよな?


 抱かれるのはいいけど、条件つけただろ。
 そんで、今その条件満たしてないわけだ。じゃあ、抱かれるわけにいかないな。


[かかっているのはこいつのじゃなくて、俺の命だけど。そんなのはどうでもいい。
記憶を取り戻したとしても、こいつの中での一番が俺ではない可能性だってあるけれど。



どうなるかは分からない。けど、ハチヤの記憶の一部が消えているらしいこと及び、その手がかりについては説明してやろう。本当かは分からないけど手掛かりにはなる筈だ。けどその前に]



俺、風呂入りたい。でも立てないんだよな。
だから手伝って。


[そういって、両手を持ち上げようか**]
(!15) ari 2021/04/04(Sun) 1:48:21

【念】 エン

[条件を思い出すと悲壮な顔をしているけど、悪いのはこいつじゃなくて記憶奪ったやつなんだよな。そうは思うけど俺のことを考えるって言葉に不満がちょっとだけ和らいだ。なにかの拍子に思い出さないだろうか。物語みたいに愛情で思い出すとか、信じてはいないけど。思い出してくれたら、という気は、ちょっと、する]


 ──、…。


[鱗が出たら、俺が剥がしてやるから教えろ。俺がずっと前にこいつに言った言葉だ。忘れてても、記憶のどこかにあるのだろうか?それともただの偶然?


コイツの中に、俺の痕跡があるのかどうか。そう思ったら、またなんか泣きそうだった*]
(!18) ari 2021/04/04(Sun) 10:21:29

【念】 エン

[この部屋のお風呂はやけに広い。


その湯船にいっぱいお湯を用意してもらい、ゆっくりと湯船に降ろされる。服を脱がされて気付いたんだが全身噛み痕やらがたくさん残っていて、そりゃこれは痛いよな、という状態だった。
そういえばこの風呂も夢の産物なのだろうか。分からないけど俺はシャワーよりも湯船にゆっくり浸かる方が好きだし気持ちいいから構わない。


さっきからハチヤが俺の体を見てはごめんねを連発している。鱗チェックはするっていって、湯船につかった俺の体を検分しているのだが。とりあえず俺はハチヤ以外が相手っていう誤解だけはされてないようなのでよしとした]
(!19) ari 2021/04/04(Sun) 10:23:28

【念】 エン


 なー。左手。


[湯の中から手を伸ばして、ハチヤの左手を貸せと要求する。


 昨日、あのとき。こいつは自分で自分の手を握りすぎて傷を作った。血のにおいに酔った俺は行為中にずっとその指を舐め回していて、途中から必死になりすぎてガリガリ噛んでた記憶がある。確かめた指先は爪痕と、噛んだ痕とで酷いことになっていた]


 ……。


[そういえば聞かれていないからと自己紹介もしていない。俺に興味を持てよ嫁のつもりなんだろうに。傷のついた指をぱくりと口に含み、指先で自分の牙に触れさせる。これで気付いただろうか、俺がクリムゾンだって。


塞がりきっていない指はちょっとだけ甘いあじがして、このまま続ければそのうち酔ってしまいそうだ*]
(!20) ari 2021/04/04(Sun) 10:24:51

【念】 エン

[吸血鬼じゃなくて、クリムゾンだって。

それは何度も言ったけど変わらなかったから、きっと言っても変わらないのだろう。だからそれはそのままに]



 ……エン、だよ。名前。エン=クルス。
 ん。のむ…


[やけに赤い顔をしてるのはなんだろう。まだのぼせるほどの時間は経ってない、というか湯に浸かってるのは俺だけで、こいつは服も脱いでないんだけど。

牙で触れていた左手をポイと手放して、服を着たままの体にぎゅっと腕を回す。指からの血液は少量すぎて、燃費が悪く人より多めの血を必要とする俺には物足りない。ちゃんと血を飲むなら、こっちがいい。


首元にちろりと舌を触れさせて。やっぱり思い直して服のままのこいつを湯に引き込もう、こっちの方が安心して抱きつけるし]
(!23) ari 2021/04/04(Sun) 11:31:24

【念】 エン

[改めて、首元の下の方。襟で隠れるくらいの位置に牙で小さく傷をつける。噛んでしまうのが一番吸いやすいって知ってるけどめちゃくちゃ痛いとも知っている。ノアさんなんかは傷をつけたら後でちゃんと回復するらしいけど、魔法の効率が悪い俺が回復をすると、せっかく血を吸って得た力を全部使ってしまって血を吸った意味がなくなってしまうから。俺に回復はできない。その代わり、長い寮生活の中で覚えたのが]



 ──ん。ふ…


[小さく傷をつけて、流れた血を舐めるって行為。これなら血もあったかい。

ただ問題があって、俺は血に酔いやすい。だから最初の頃はこいつに注射して血をもらい、水で薄めて飲んでいた。こいつは注射を嫌がってたけど。でもこれで血を舐めると、どうしても血液そのままを舐めることになる。現に今、だんだんと思考力が弱まっていってるのが分かるけど……どうしてもやめる気にはならない]
(!24) ari 2021/04/04(Sun) 11:33:29

【念】 エン



 はちやぁ…


[首元に舌を這わせながら零れた名前は弱弱しいものだった。あまえる。体を包む温かいお湯も、抱きついた体もきもちいい。頭がぼんやりする]



 おれを、おもいだせ、よぉ……


[どっか、おれのこえで、しゃべってるのが、きこえる……**]
(!25) ari 2021/04/04(Sun) 11:34:37

【秘】 ハチヤ → エン

[そりゃ、記憶戻したいって思うよ。

このままじゃ、おれはエンに殺されちゃうもん。

生殺しって殺しっていうくらいだから、続いたら絶対死んじゃうよ!
どんな死に方になるかは見たことないからわかんないけど、
あれが続いて殺されるって、絶対ろくな死にかたじゃない]
(-32) kannoko 2021/04/04(Sun) 16:00:29

【念】 エン

[襲われる心配はしないのかって?大丈夫俺の方が力は強い。もっとも酔っぱらってる間の記憶はほぼないのだけど。以前から酔うとやらかしてるのかたまにじっとり見られるけど、記憶にはさっぱりない]

 んん…

[気持ちよくて、足の間で緩やかに反応してる。自分で触ってもいいけど、昨夜散々気持ちよくされた俺はもっと気持ちよくなる方法を知っている。

片腕はハチヤの首に回したまま、片手でこいつの手首を掴んで触らせると、自分の手のひらよりも気持ちいいんだって]
(!28) ari 2021/04/04(Sun) 16:27:34

【念】 エン

[硬直したみたいに動かないから、勝手に握らせて上下に動かすと、昨夜の行為で敏感になったからだはあっさりと上り詰める]

 んっ、あ、あ、ふ…

[昨日散々出したからそこまで反応はよくないけど、時折舌を伸ばして流れる血を舐めとりながら手を動かすと、ちゃんと吐き出すことができた。


もっと気持ちいいのもしってるけど、それはお預けだから。あ、指くらいならいいかな。でも今は無理、昨日は本当に激しかったから。体力尽き欠けていたところにもう一度の吐精で、俺はもう限界だったから。ハチヤに体を預けて、とろとろと意識を落としてしまったんだ**]
(!29) ari 2021/04/04(Sun) 16:40:57

【念】 エン


 う…ん

[ぱちり、と目を開けると寮の自室だった。俺はあまり寝起きがよくないから眠る前のことをゆっくりと思い出して──]


 ……ん?


[ハチヤが俺のことを忘れていた。

あれは夢だったのか現実か。よく分からない。寝返りをうとうとしたけど、腰がだるすぎて諦めるしかないらしい。


ハチヤに風呂に入れてもらったのは本当?あれが本当だとしたら、ハチヤの記憶喪失も本当になるのだが。でも寮の自室の風呂は木製なのに、あの時に風呂は大理石風だったような。あれは寮じゃなくてクルスの家の]
(!30) ari 2021/04/05(Mon) 0:42:38

【念】 エン


……分からんなぁ。


[そもそも記憶なんて狙って取れるものか、取れたとして何の意味があるのか。それから





















ほんとうに、その記憶を戻らせる必要があるのか]
(!31) ari 2021/04/05(Mon) 0:43:22

【念】 エン

[ハチヤは俺と違ってコミュニケーション能力が高くて、俺はいつもハチヤの斜め後ろから学園を眺めていた。

例えば、記憶が戻らなかったとして。あいつは俺とあったことなんて忘れて皆と楽しく過ごして卒業していくのだろう。なんの問題もない。これが記憶をなくしたのが俺だったら、そうはいかない。ハチヤ以外に知り合いのいない学園でハチヤを失ったら。なかなか打ち解けられない俺は、きっと今よりも孤立するのだろう。


そう、そう考えればハチヤの記憶なんて戻っても戻らなくても大した問題ではないじゃないか。鍵も、みつかったらラッキーくらいで。気楽に、さがせば、いいじゃないか。


なんの問題もない。忘れられた俺のこの感情なんて。]





 ──嫌、だなぁ…



[どうでもいいものだ]
(!32) ari 2021/04/05(Mon) 0:45:00

【念】 エン

[ちょっと目じりに浮かぶものを振り払って視線を動かすと、視界の端に光るものがみえた。何の気なく手を伸ばして触れて、あ、これひょっとすると鍵?と思うのだけれど]


 うわ?!


[触れた瞬間にぱちりと小さく痛みが走る。静電気のような。同時に頭の中に笑い声と、話し声が響く]



『あいつめんどくさいよなー。クルスに拾われただけの出来損ないのくせに』


[誰の声だかは知らないが、言われている内容はいつものものだ。俺は陰で俺がなんて呼ばれているかなんて知っている。『クルスの出来損ない』なんて、もう言われ慣れたものだ。けれど]


『だよねー。クルスじゃなきゃ、話しかけないって』


[答える声が聞きなれたものというだけで、意味が違ってくる。ちがう、あいつはそんなの言わない。俺は枕で両耳を塞ぐようにして、必死で聞こえないふりをした*]
(!33) ari 2021/04/05(Mon) 0:46:45

【念】 エン


[ふっくらした枕を通すと音は遠く鈍くなるらしい。

くい、と枕を引っ張られて俺は素直に枕を手放す。だってここにいるとしたら、ハチヤしかいないだろうから。



現れた顔はやっぱりハチヤのもので、ほっとした顔を見たら胸に蟠ってた不安のはしっこが崩れる。だってこいつの目はすごく感情を表すから。心の中ではあんなことを思いながら俺に接していただなんて、こいつを見ていたら、ないって思える]


 
 
はちや…



[それでも残る不安に、声は小さく頼りないものになった。掴まるみたいに、片手を伸ばす*]
(!35) ari 2021/04/05(Mon) 2:18:24

【念】 エン

[夕べこそああいうことになったけれど、もともとハチヤと俺の間にあった感情は恋愛ではない。いやそうだったのかもしれないけど、少なくとも俺がそうだと認識する関係ではなかった。なのに。


 緩く額に唇が落とされる。
 そこから頬までゆるゆると移動して、
 最後に耳がやわく食まれる感触に俺は身を震わせた]


 ん……


[安心させるみたいな唇。なんでこんなことをするんだろう。こいつは、俺を覚えてないのに。

俺のいるベッドの中に潜り込んでくると、ぎゅっと抱きしめられるのに安心する]
(!38) ari 2021/04/05(Mon) 3:10:14

【念】 エン


 ──、


[今度の声は、小さすぎて声になってない。ほとんど唇が動いただけみたいな小さな呼びかけなのに、さらにぎゅっと抱きしめられて心のどこかが安心する、を通り越してぽっと温かくなった。だから]


 おや、すみ。


[耳元でそっと囁いて、あいつからは触れなかった唇に小さく口づける。お預けって言った俺がこういうことするのはダメなんだろうけど。なんか、胸の中心が熱くてしたくなったんだよ**]
(!39) ari 2021/04/05(Mon) 3:11:52

【念】 エン

[目が覚めた時、ハチヤはそばにいるのだろうか。いなければ、手がシーツの上を辿って動くのだけれどそれはほとんど無意識のもの]


……、


[ここにいるのは、確かにハチヤだ。ハチヤだけれど、どうしてだろう。俺の中で、今のハチヤはあのいつものハチヤとイコールにはならないのだ。

俺とハチヤの関係は、犬と飼い主だったのに。今のハチヤは、重ねようとしてもどうしても犬ではない]

呼び方…?

[犬のハチヤは俺をエン君と呼ぶけど今のハチヤはエンと呼ぶ。試しに、前のハチヤは俺をエン君と呼んでたって言ってみたけど呼び捨て嫌?と聞かれたから。嫌ではないと伝えたら、それならエンがいい、と言われたからそのままになった]
(!40) ari 2021/04/05(Mon) 13:47:56

【念】 エン

[実際嫌ではないのだ。けれど犬ではないハチヤは、何故だか俺を大切にして守ろうとする。いつの間にチェックしたのか、食堂にはエンは行っちゃダメだとか。この部屋は狭いから俺が探すから他の部屋に行こう、とか。


寝付くまでと抱きしめてくるのに、やたら心音が早いとか。あれでは眠れないだろうに]
(!41) ari 2021/04/05(Mon) 13:53:23

【念】 エン

[俺を嫁にしたのは、犬のハチヤだ。

だから言ってしまえば今のハチヤは、俺の旦那のハチヤではない。けれどこれもハチヤの筈なのに、


なんで俺は二股かけてるみたいな気持ちになってるんだろうな!
]
(!42) ari 2021/04/05(Mon) 13:59:10

【秘】 ハチヤ → エン

[飾り気のない薄暗い石壁が続く場所の一角で、検診衣にケープを羽織った少年がいる。
けほっと短く咳き込んで、足型のついた腹部を抑えて立ち上がった少年は、駆け出そうとするのだが──…

暗がりから伸びた岩のような腕が、それより先に少年の肩を捉え、腕の持ち主がいるのであろう暗がりへと、力任せに引きずり込んだ。

──そこで場面は途切れている]
(-44) kannoko 2021/04/05(Mon) 17:06:54

【秘】 ハチヤ → エン

[金属の床の上で、検診衣の少年が嘔吐している。
えづく少年の髪を引っ張りあげ、開口器をつけた顔をあげさせる白衣の男は、どう見ても医学を志すものには見えない。
白衣の男の隣にもう一人、派手な装いの女が皿を片手に男の腕に絡み付く。

女が一歩踏み出して、人であった原型を留めた食事に匙を入れ、少年の口へと差し出した。


──場面はそこで途切れている]
(-45) kannoko 2021/04/05(Mon) 17:14:37

【秘】 ハチヤ → エン

[鉄格子の中、白髪をはじめ全体的に色素の薄い鷲鼻の男が検診衣の少年と一緒になにかを髪に書き付けている。

書き付けられた単語を指差し、鷲鼻の男が聞きなれない言葉を口にすれば、少年も一音一音不安げに首を傾げながら、
声変わりを迎えていない声でなぞっていき──…

鷲鼻の男が少年の髪をかき混ぜている辺り、音をなぞる試みはうまくいったようである。
紙に書かれているのが口汚い罵倒文句でなければ心暖まる風景だろう。

男と少年は新しい紙を取り出して……


──そこで場面は途切れている]
(-48) kannoko 2021/04/05(Mon) 19:37:57

【秘】 ハチヤ → エン

[真っ白い壁の部屋の中、検診衣の少年か診察台の上で眠っている。
腕に刺さる針は一つでは足りなかったらしく、二本は少年からなにかを運びだし、三本は少年へとなにかを輸送し続けている。
少年の体からは電極も生えており、それらは部屋の隅の機械のかたまりの針を休むことなく働かせているようだ。

眠る少年の周りには白衣の集団がいる。
バインダーを胸に数値とにらめっこしてるもの
針の先で輸送量の調節をしているもの、それを記録しているもの

部屋の人数にそぐわない静けさの中、少年の呼吸が荒くなり……


──場面はそこで途切れている]
(-49) kannoko 2021/04/05(Mon) 19:50:44

【秘】 ハチヤ → エン

[鉄格子のなかで、遠い異国の顔立ちの青年になりたてのように見える男が、検診衣の少年に話しかけている。
検診衣に縫い付けられたネームプレートを指差しての言葉に、少年は最初意図をつかめぬようであったが、

次第にその顔が輝いて、にやけるのを抑えられない様子で、男が口にした言葉を小さく何度も繰り返している。

よくよく耳を済ませば、はちやと呟いているようだ。


──場面はそこで途切れている]
(-50) kannoko 2021/04/05(Mon) 20:44:19

【念】 エン


 なんで……


[ぽつりぽつりと知らない風景が流れ出す。俺に見せつけるように。


それは決まってハチヤのいない時ばかりで、見ているだけで気分の悪くなるそれらのどれにも一人の少年が映っている。その顔は、今よりずっと幼いけれど、ハチヤとそっくりだ。あれが本当にハチヤなのか、あれはハチヤの過去なのか。聞いてみたいけれど]


 う、え……


[見るたびに気持ち悪くなる。ハチヤが戻ってくる前になんとかしないと。くたりとベッドに横になって吐き気を堪える。ああ、けれど]
(!43) ari 2021/04/05(Mon) 22:33:42

【念】 エン



 あれ、旦那ってやつ…?


[最後に見えた風景。ハチヤにそっくりな少年に話しかける見知らぬ男。いつも不安そうな顔をしていた少年が、こらえきれないように笑みを零す、暗い風景の中唯一の]
(!44) ari 2021/04/05(Mon) 22:34:21

【念】 エン

 ──あー…


[目を開ける。あれがハチヤだとして。あいつが一番になるのは、当然じゃないか?だって一番つらい時期にきっと救いになったのだろう。分かる。けれど


 もそもそと布団に潜り込み、自分の胸に手を当てる。その時に俺がいれば、何かをしてやれたのだろうか。もやりと感じる嫌な気持ち。これは多分あれだ。うん。ということは]



 俺、ハチヤ好きなんだなぁ……
(!45) ari 2021/04/05(Mon) 22:35:42

【秘】 ハチヤ → エン

[鉄格子の部屋の隅、異国風の男が一人、右腕全体を覆う鱗を引きちぎっている。
血が滲むのも構わずに、その行為は、その焦りは、なにかに追われているようにも見える。

鉄格子が開く音がして、男がそちらへ視線を向けると、検診衣の少年が立っていた。
少年がその場を走り去り、男は肩を落とすのだが──…走り去ったはずの少年はまた鉄格子に手をかけた。

困惑する男をよそに、少年は救急箱を机に置くと、
男に向かって傷を見せるように促した。

男が少年を抱き締めれば、少年はわけがわからないといった顔で、早く傷を見せるようにと促した。


──場面はそこで途切れている]
(-54) kannoko 2021/04/05(Mon) 22:57:58

【秘】 ハチヤ → エン

[鉄格子のなか、男は真っ青な顔をして椅子に腰を掛けていたのだが、少年の足音を耳にすると、男は何事もなかったように振る舞った。

検診衣の少年がなにかをする度、弛い衣服から覗く肌に、
男は喉をならしかけ、咳払いでそれを誤魔化した。

がりがりと指を噛むことで、なにかを抑えているようだ。
覗く犬歯が男が何に分類されているかを物語っている。

少年が男を指差して、具体的にはボロボロの指を指差して、
それから部屋を飛び出して、救急箱を抱えてくることだろう。


──場面はそこで途切れている]
(-55) kannoko 2021/04/05(Mon) 23:08:02

【秘】 ハチヤ → エン

[鉄格子のなか、男と少年が向かい合っている。
格子には鍵が外から鍵がかけられており、閉じ込められた二人には外に出る術はない。

男の吸血衝動は抑えられそうになさそうで、
少年も何故閉じ込められているのか察することはできたのだろう。静かに目を閉じ、食まれるのを待っている。

やがて男が動きだし、少年へと食らい付いた。
しかし、上がるであろう悲鳴は上がらず、かわりに上がったのは嬌声だった。
男の食事になって生を終えるつもりであった少年は、予想外の展開に混乱を口にしながら、男の手で暴かれ続けて、最後には甘ったるいかすれ声で男の名前を呼ぶだけに。
少年の中に何度も精を放ち、少年に鱗が生えるのを見届けたあと、男は少年の内腿に顔を埋め、血の餓えを満たすのだった。


──場面はそこで途切れている]
(-56) kannoko 2021/04/05(Mon) 23:26:50

【念】 エン

[なんだろう、これは。

俺に見せたいのか?ハチヤは自分のものだと。うるさい知ってる。きっと今でもあいつの一番はこの男のもの。




思い出にどうやったら勝てるのかなんて知らない、知らないからもう見せなくてもいいんだ]
(!46) ari 2021/04/05(Mon) 23:27:09

【秘】 ハチヤ → エン

[彼の番の番へと、見せつけられる記憶の断片は、
彼の番が何であるのか、番の番へ見せつけるもの。

彼が番に預けた彼の形見になってしまった札は、
彼の番にとっては宝物となっているそれは、
彼の意識を継いでいるのかもしれない。

見せ付けた意図は独占欲と牽制と、
それから番と番うつもりなら、番を知れという激励が少し。

本当はもっとマイルドだったはずなのに、
館の悪意とうまく噛み合ってしまったせいか、
劇薬を包んでいたはずの薬紙は破けてしまったようである]
(-57) kannoko 2021/04/05(Mon) 23:36:08

【念】 エン

[ハチヤが戻るまでに普段通りに振る舞えるまでは繕うつもりだったのに、悪意に中てられ布団の奥の奥に潜り込む。


きっとハチヤが戻ってみるのは丸く縮まった布団の塊*]
(!47) ari 2021/04/05(Mon) 23:46:24