人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

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視点:


カイルMaster レイ

【独】 少年水夫 カイル

/*
エピ入りお疲れ様でしたー。
長いようで短い!!!
私も早まって色々やらかしたので、
本当に申し訳なく……。

そして、色んな方がカイル良い子とか、
幸せになって欲しいとか、言って下さって恐縮過ぎました。
体は子供、頭脳は大人みたいになってない?
どう考えても子供が使う漢字じゃないのよ……。
と思いつつも、いつものAltoroseでした。
漢字使うと文字数コンパクトになって良いよね。(???)
(-11) Altorose 2022/05/27(Fri) 1:37:26

【独】 少年水夫 カイル

/*
エアハートさんの駆け込みロルに爆笑する夜。
(人の悩みを笑うな)
(-12) Altorose 2022/05/27(Fri) 1:40:15

【赤】 少年水夫 カイル

 
[命もない、魔法も使えない一人の子供が、
 目的を果たすためには、ここに居る他なかった。
 あれから5年ほど経つ、時が経てば経つほど、
 運命的な再会を果たす可能性は低くなる。

 正直、焦っている。
 でも僕はこの店に運よく相手が来ることを願い、
 待ち続ける以外に出来ることはない。

 会いたいだけなら、探しに行けばいい。
 世界中を探すのは簡単な事ではないけれど、
 ただここで待っているよりは、まだ希望がある。
 でも厳密に言うと、会う事が目的ではない。




        
僕が本当に果たしたいのは―――――……。]

 
(*0) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:12:49

【人】 少年水夫 カイル

 
[少々買いかぶりすぎでは……?>>206
 いや少々どころではなくて、恐縮してしまう。
 占い師のお姉さんに言ったことに、嘘偽りはない。
 しかし、これを強さと言って良いのだろうか。
 なまじ後ろめたさがあるだけに、
 "誉め言葉"になってしまう言葉は、
 自分には不相応だとしか思えない。]



           そんな立派なものではないですよ。
           目的の為なら手段は選ばない
           ……と言うようなニュアンスで、
           いつまでも子供ではいられないと
           思っているだけですから。 
 
 
(0) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:13:37

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  現実って結構きついですから、
  振り落とされてしまう事もありますよね。
  色々なことが重なりすぎて、
  目を開けていられなかったり。


  自分を責めても辛くなるだけだから、
  一時的に見ないふりをするのって、
  そんなに悪い事じゃないと思います。


[あんな身の上話をした後だから、
 現実のきつさについては説得力があると思う。]
 
(1) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:14:20

【秘】 少年水夫 カイル → フィアンメッタ

 
  今僕がこんなことを言えてしまうのは、
  "見えることの辛さ"を知らないからだと思います。
  僕はあくまで占われる側の人間としての考えを、 
  言っただけにすぎません。

  自分が占う側だったら、話は変わってきます。
  どうなってしまうかは、
  なってみないと分からないというか。
  なってもみないで言うのは無責任だと思います。


        [これも届いたかどうか、分からない言葉。]

 
(-14) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:15:23

【赤】 少年水夫 カイル

 
[僕だって気付いている。
 一寸先は闇。未来はどう転ぶか分からない。

 問題の先延ばしをしているだけかもしれない。

 運命を変えたはいいが、より悲惨な末路を辿るかもしれない。

 知ってしまったからこそ、悲劇が生まれるかもしれない。

 占い自体は当たっているのに、
 それを伝えることで未来の展開にずれが生じて、
 占いが外れてしまったような形になるかもしれない。]
 
(*1) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:15:51

【人】 少年水夫 カイル

 
[でも、だからこそ僕は思う。]


  占いで未来を知ったとしても、そうでなかったとしても、
  結局どうするか決断するのは自分です。
  その先に待つ未来は、全て本人の責任ですよ。
  もし何かに依存して、決断を放棄したなら、
  それも決断を放棄した、本人の問題です。


  自分の運命背負うだけでも、結構辛いものなのに、
  他者の運命にまで責任を感じて、
  一人で背負い込むことはないんじゃないですか?
 
 
(2) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:16:26

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  相手が大切な人だったりして、
  自分も背負いたい!って
  思う事もあるかもしれませんけど、
  それで心が潰れてしまったら、
  きっとその相手は申し訳ないと思うんじゃないですかね。

  これでは、どちらにとっても辛すぎるでしょう。
  二人で二人分背負うとかなら、ありかもしれませんね。


[生前の知り合いの殆どを失った僕だから、
 自分のやりたいように生きても
(死んでるけど)、

 苦しむ人はいない筈。それだけが、身軽で心地良い。]

 
(3) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:18:03

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  客観的に見れば死は不幸な事ですけど、
  僕にとっては唯一の救いの道でした。

  いえいえ。
  僕も、お話を聞けて良かったです。 
     
貴女に話せて



[「気にしてない」と言ってくれたから、>>2:207
 頭を下げるのはそこでやめた。]
 
(4) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:18:29

【人】 少年水夫 カイル

 
[お姉さんから助言を貰えば、僕は目を瞬かせる。>>2:209
 
人の想いは、人智を超える。

           
……それが、負の想いでも?

 
一瞬表情が陰ってしまった気がするが、振り払った。]



  なんだか、すみません。
  僕のことを一緒に願って貰うなんて。>>2:210

  でも必ず叶えたいと思っているので、
  きっと実現させますよ。


         [引き留められることもなかったから、
               僕はそのまま席を離れた。]
 
(5) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:19:15

【独】 少年水夫 カイル

 
[純粋に僕の願いが叶う事を望んでくれて、助言までくれた。
 そんなことを願わなくていいんだ……。
 優しい眼差しに、僕はその言葉を飲み込んでしまった。



          
……これは間違いなく、自業自得だ。*]

 
(-15) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:19:50

【人】 少年水夫 カイル

 
[流れ星に願い事をするおまじない。
 確かにこれは西の方の文化だから、
 東の方に住んでいるであろう
 お兄さんには馴染みがないかも知れない。]



  僕もそこまで詳しくはないんですけど、
  西の方の経典が起源だと聞きました。


          [お兄さんが描いてくれて地図を見る。
           頭の中にある地図との照合を始め、
           場所の特定は出来た。]
 
(6) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:20:34

【人】 少年水夫 カイル

 
 
      有難う御座います。
      これで、問題ないかと。

      僕はお酒の用意をしてきますね。


  [お兄さんの方に何もなさそうなのを確認したら、
   僕は厨房の方へと向かった。**]
 
(7) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:20:55

【独】 少年水夫 カイル

/*
空気読まずに、さっさとロル再開してスミマセン!
フィアンメッタちゃんもスティグさんも、
こちらからは一旦〆な感じです。
フィアンメッタちゃんは安定の長すぎ侍でごめんなさい。
(-16) Altorose 2022/05/27(Fri) 3:26:13

【人】 少年水夫 カイル

 
[厨房に戻ってきて、お土産用のお酒作りを開始する。
 と言ってもフルーツやスパイスを予め漬け込んであるから、
 僕が手を加えることは、そんなにないのだけれど。



 赤ワインのサングリアは、
 苺、オレンジ、ラズベリー、
 ブルーベリー、柘榴が漬け込まれている。
 これに砂糖やシナモンなどの調味料も入っていて、
 お酒が得意じゃない女性とかでも、
 飲みやすいんじゃないかな。


 預かった瓶に丁寧に、サングリアを注いでいく。
 僕はここで
スターフルーツ
をスライスして、一切れ入れた。
                
指を組み、目を閉じる。]

 
(33) Altorose 2022/05/27(Fri) 20:19:29

【独】 少年水夫 カイル

 
(このお酒を飲む二人の迷いが晴れて、
 笑顔が咲きますように。

 このお酒を飲む二人の迷いが晴れて、
 笑顔が咲きますように。

 このお酒を飲む二人の迷いが晴れて、
 笑顔が咲きますように。

            場所は―――――……。>>2:253

 
(-27) Altorose 2022/05/27(Fri) 20:20:24

【人】 少年水夫 カイル

 
[今日はとても霧が深いからね。
 残念ながら星どころか周囲も見えないけれど、
 ここから目的地は離れている。
 帰り着くまでに、何度か夜を迎える筈だ。



 
僕は毎晩、ここで流れ星を探すよ。

 見つけたら今度こそ、きちんと本物の星にお願いする。
     事情は知っているみたいだし、
     ウーヴェに言ったら一緒に探してくれるかな?

 今日のこれは、予行練習。
 願い事3回に所在地まで、
 星が落ちる前に言い切るのは中々大変だからね。]
 
(34) Altorose 2022/05/27(Fri) 20:21:03

【人】 少年水夫 カイル

 
[用意が整えば、またターバンのお兄さんの席へと戻る。]


  お待たせしました。
  お持ち帰り用の、赤ワインのサングリアです。

  僕がサングリアを選んだ理由は、
  生前ホットワインをよく飲んでいたからなんです。
  あれは過熱してアルコールを飛ばしているので
  お酒ではないですが、

  材料があまり変わらないので、
  サングリアも味に馴染みがあるように思えて。

  寒い北の海で、オーロラを眺めながら父と飲みました。
  毛布にくるまって、二人身を寄せあって。


[どんな奇跡をもってしても取り戻せない、僕の
宝物
。]
 
(35) Altorose 2022/05/27(Fri) 20:22:25

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  飲んでいたのは普通のホットワインです。
  でもこの味は、僕にとって特別なもの。
  今でも冬になると時々飲みます。この店で。


  失ってしまった悲しみを呼び起こしても、
  僕はこの味が恋しくなる。

  一人だったら絶対に飲む気にならないと思います。


  ここには少なくとも僕にとって、
  "大切な仲間いいゴースト"しかいないから……。
  だからここで飲むホットワインは、
  とても美味しいんですよ。

 
 
(36) Altorose 2022/05/27(Fri) 20:23:21

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  さっき別の店員と、
  そのお友達と飲んだらいいって話しているの、>>2:194
  一寸盗み聞きしてしまいました。すみません。
  ゴーストになった後のご友人と一緒に飲んだことは、
  今まで無かったみたいですね……。



  ここで働いていると分かるのですが、
  出会ったばかりの相手でも、一緒にお酒を飲むと、
  一人で飲むよりもずっとお酒が美味しくなります。
  皆で乾杯した後の一口は、
  一味違ったりはしませんでしたか?
>>2:200
 
 
(37) Altorose 2022/05/27(Fri) 20:23:47

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  魔法をかけるより確実に、特別な製法よりも強く、
           誰かと一緒に飲むことは、
           お酒を何倍も美味しくします。



  それが、自分のことを深く
  大切に想ってくれる友人だったら、
  尚の事、味は変わってきますよね。

  だからこのお酒を"特別"にするのは、出来るのは、
  僕はお客様ご自身なんだと思いますよ。

 
 
(38) Altorose 2022/05/27(Fri) 20:24:23

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  ……とは言っても、お約束通り、
  僕は全力で祈りました。
  お二人に、美味しく飲んでもらえるように。
  
想いがが通じること、心から願っています。



[希望を託すように、僕は瓶を手渡した。
 これが、お客様の求める答えではないだろうことは、
 僕も分かっている。

 それでも僕は奇跡を起こす役割を果たすのは、
 見ず知らずのゴーストではなく、
 友達の為にここまで頑張れる、
 お兄さんであってほしいと思う。

     
人の想いは時に人智を超える。
>>2:209
     ついさっき僕は教えて貰ったばかりだからね。**]
 
(39) Altorose 2022/05/27(Fri) 20:25:15

【独】 少年水夫 カイル

/*
何でいつも長くなってしまうの……?
フィアンメッタちゃんも、クソナガ怪文書押し付けてゴメンネ!
ユスターシュさんも有難う!

>>-25
エアハートさんのタクチケ全力で欲しいです。
(-28) Altorose 2022/05/27(Fri) 20:29:23

【人】 少年水夫 カイル

 
閉店後:MiraggiO


[夜は明け、霧幻の宴は終わった。
 お客様が帰り始める頃、
 僕は食器やテーブルの片づけをしながら、
 ペガサスナイトのお兄さんの席の会計だけは
 横目でしっかりと見守った。

 本当に全部お兄さんの奢りだったのか……。
 それは会計を見届けた者のみぞ知る。


 明け方にウーヴェが肉じゃがを
 食べているのを見たけれど、>>16
 残ってしまった料理はきっとそれだけではなかった筈。
 そんな料理を従業員たちで、互いを労いながら食したい。
 「皆でお疲れ様会をしようよ!」なんて
 提案してみたけれど、
 参加してくれた人はいたかな?]

 
(46) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:19:20

【人】 少年水夫 カイル

 
 
(占い師のお姉さんには、悪い事をしちゃったな)

 
(47) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:19:49

【人】 少年水夫 カイル

 
[僕の願いが叶う様にと、純粋に応援してくれた。>>2:210
 そうと知らないと分かっていながら、
 悪事の片棒を担がせてしまったようで心苦しい。




       僕の会いたい人は、大切な人でも何でもない。
       寧ろその逆、―――憎い
だった。]

 
(48) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:20:31

【赤】 少年水夫 カイル

 
回想:僕たちの船が沈んだ理由


[ウルティマ・トゥーレへと向かう途中に、
 僕たちは救援信号を出している船を発見した。
 近づいて双眼鏡を覗けば、
 船の甲板にがりがりに瘦せ細って、
 最早服とは言えないぼろぼろの布を纏った青年が、
 膝を抱えているのが見えた。


 勿論、僕たちは救助に向かった。
 父さんをはじめとした乗組員たちが船を移り、
 青年に気をとられている隙に、
 
僕たちの船に待機していた賊が侵入した。]

 
(*2) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:21:13

【赤】 少年水夫 カイル

 
[初めに人質に取られたのは、僕より幼い乗客の少女。
 そして少女を盾にして、人質は増えていった。
 
当然、僕もその中に含まれた。



           「私たちはどうなってもいい。
            どうか乗客の命だけは助けて欲しい」



 最後まで懇願する父を無視して、
 下卑た笑みを浮かべながら、父の首を撥ねる光景を、
 僕の瞳はしっかりと映した。
 それを皮切りに、大人の男性は乗組員・乗客を問わず、
 一人残らず命を刈られた。



 僕はもうこの時点で、
 後生だからいっそ今すぐ僕も殺して欲しいと思ったよ。
         
けれど、地獄の宴は終わらなかった。]

 
(*3) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:22:11

【赤】 少年水夫 カイル

 
[次に狙われたのは女性。

        「クルーの皆さんが噂しているのを聞いたの。
         貴方がとってもお料理上手だって。
         プロのお料理も良いけれど、
         貴方の作った料理も食べてみたいわ」


 どこかで僕の境遇を知って、
 優しく接してくれた乗客の奥さんが……。



         「私は途中で下船して、恋人の元へ行くの。
          二人暮らしが安定したら、結婚するわ。
          ハネムーンで、再会できると良いわね」


 
幸せを約束されていた筈の、乗客のお姉さんが……。]

 
(*4) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:22:48

【赤】 少年水夫 カイル

 
[他にも船に乗っていた花は一輪残らず、
 海賊どもに踏み荒らされた。



 奴らが何をしたのか、子供には分からない。
 彼女たちが何をされたのか、子供には分からない。



 でも、死んだ方がマシな事をされているだろうことは、
 分かってしまった……。]

 
(*5) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:23:49

【赤】 少年水夫 カイル

 
[こんな所に最高にイイ女など居ようものなら、
 どんな酷い目に遭ったことか、子供の僕にも知れたこと。

 既にこの世に存在しないものを盗むことは出来ない。


         だから僕は心の底から、
         母さんが生きていなくて良かったなどと、
         罰当たりなこと思ったんだ。]

 
(*6) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:24:21

【赤】 少年水夫 カイル

 
[希望と愛を乗せていた船から、
 幸福宝物は残らず奪われた。
 最後に僕たちの船は油を撒かれて火をつけられ、
 夕日みたいに沈んでいった。



 僕たち女子供は、そのまま海賊のアジトへ拉致された。
 最早暴れて抵抗する元気を持つ者も、
 泣き叫ぶ元気のある者もいなかった。


 アジトには他にも何処かで僕たちのように
 拉致されてきたのであろう、
 女性や子供たちが沢山いた。]
 
(*7) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:25:12

【赤】 少年水夫 カイル

 
[そして今度は、僕たちを奴隷として売るために、
 船で奴隷市場のある場所へと移動する。


 不衛生な船室には、絶望に塗れた子供たちが、
 ぎゅうぎゅうに犇めき合っていた。



 一日に一度、魚に餌をやるように、
 パンくずが僕たちの押し込められた船室牢獄にばら撒かれる。
 それをわれ先にと、奪い合いながら貪った。
 最早、人としてまともに生きているとは、
 到底言えない有様だった。]

 
(*8) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:25:52

【赤】 少年水夫 カイル

 
[いつしか狭い船室内で、しきりに咳をする子供が出てきた。
 人数はどんどん増えていき、死者も出始める。
 海賊は子供がこと切れているのを確認すると、
 面倒くさそうに船室の外へ運んでいった。
 まともに葬ってくれるような連中じゃない。
 船外へと子供たちの屍は投げ捨てられていたのだろう。



 当然医者が診ることなどありえないから、
 これは僕の推測だけれど、
 
あれは恐らく肺結核だったのだと思う。



         生きているだけで満身創痍な子供たちに、
         病は翼を開く様に軽やかに蔓延した。
         当然僕も、同じ病気を患った。]

 
(*9) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:26:43

【赤】 少年水夫 カイル

 
[高熱に、止まらない咳、血痰……。
 最初はすし詰めだった船室内に、
 ぽつりぽつりと穴が開いていく。
 「助けて」と、声にならない叫びをあげた時、
 僕の瞳が捉えたのは、幸せだったころの幻。



 助けて欲しいのは、皆の方だったと思う。
 僕は今の今まで、のうのうと生きてしまった。]
             
助かってしまった

 
(*10) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:28:16

【赤】 少年水夫 カイル

 
[高熱で痛む節々に無理をさせ伸ばした手は、
 何も掴むことなく沈んでいった。



      
を叶えることもできず、

        
を守ることもできず、

          
に一矢報いることもできなかった。



 
悪寒で震える体に、熱に浮かされ燃える憎悪。]

 
(*11) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:28:59

【赤】 少年水夫 カイル

 
 
 
[その最期は、さながら沈んでいった僕達の船の様だった。**]

 
 
 
(*12) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:29:15

【独】 少年水夫 カイル

/*
こんな爽やかな朝にお届けするロルじゃないのよ……。
私もつらみ天下一武道会にエントリーできるかな?
寝不足しんどかったので、
しっかり寝ようと思っていたのですが、
村ハイ睡眠障害を拗らせていて目が覚めてしまった。


>>-29 スティグさん
きちんとご挨拶していませんでした。
初めまして!
文豪PL達の中に迷い込んだ一匹のミジンコ、Altoroseです。
そう言えば、灰の何処かで鏡文字のやり方を
聞いていらっしゃいましたよね。

<vmirror>ここに鏡文字にしたい文字を入れる</vmirror>

これで出来ますよ!是非試してみて下さい。
お酒コンプも応援しております(*'ω'*)
(-44) Altorose 2022/05/28(Sat) 7:46:36

【独】 少年水夫 カイル

/*
どっち向いても悲劇が源泉でかけ流されてて、(???)
いい意味でため息が出ますね。


>>-45 ノア君
"令和の虚淵玄"こと翠さんに
そんな風に言って頂けて、大変光栄です!
いつも通りエモいやり取りが詰まっていて、
流石だなーと惚れ惚れしておりました。

>>-56 ユスターシュさん
寝不足極まると、意味分らない熟語が飛び出します。
ダークな設定、久しぶりな気がしますねー。
アイシャちゃんどうなったの〜〜〜?と、
続きを求めるこの時間がまた楽しい。

>>-67 ウーヴェさん
ここに桃差分使うのしんどいな……!(※個人の感想です)
色んなキャラとのやり取りが、広く深くなの流石ですよね。
(-70) Altorose 2022/05/28(Sat) 19:04:40

【人】 少年水夫 カイル

 
[僕の話を静かに、
 じっくり味わうように聞いてくれた。>>51
 お兄さんの内心を駆け巡る思考は、どんな色なのだろう。
 互いに知らないことは多いけれど、
 繋がる想いもあったんじゃないかな?
 交わることがなくたって、
 並行して寄添うのも素敵な事だと思う。


 逆にお願い事を聞かれると、>>52
 予想外だったのもあってちょっと考え込んでしまった。]


  そうですね……。


["こうあって欲しい"と思う事は沢山あるけれど、
 あまりにも願いの規模が大きくなりすぎてしまう。]
 
(131) Altorose 2022/05/29(Sun) 14:04:39

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  では、ここに居る店員たち僕の友人の行く末が、
  温かなものになるように願って貰えますか?


[その中に僕は含まなくていい……とはっきり示さずに、
 けれど"僕の友人"と言う事で、
 僕自身は対象から外れる言い方を選んだ。
 
狡かったかな?伝わらないかもしれないけど。]

 
(132) Altorose 2022/05/29(Sun) 14:05:26

【独】 少年水夫 カイル

 
 
[僕はもうとっくに、父さんや母さんが逝ったであろう、

        "最果ての地"へ行くことは諦めている。]

         
天  国

 
 
(-126) Altorose 2022/05/29(Sun) 14:05:54

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  道中、気を付けてお帰り下さいね。
  せっかくここまで来て、お酒も手に入ったのに、
  
飲むことが出来なかったら悲しすぎますから。



[自分が既に命を持たない身だと、
 やはりそこは心配になってしまう。
 しっかりと酒瓶を託せば、一礼して店内を見回した。**]
 
(133) Altorose 2022/05/29(Sun) 14:06:30

【独】 少年水夫 カイル

/*
>>-47 スティグさん
お待たせして申し訳ない。
こちらからは〆な感じです!
鏡文字も上手くいって良かった。
言いそびれましたがブイヤベースを食べる描写が、
とても丁寧だったのが嬉しかったです。

>>-77 ウーヴェさん
みんな効果的に表情差分使っていて、
使いこなせない芸人の私は……。
ウーヴェさんの立ち回りには、かなり助けられましたので、
感謝100%ジュースでした!
風読みネロ君はツンデレだと分かってはいますが、
カイルの設定にツンデレを搭載する技量がなかった……。
でもまだ時間はあるので、諦めず可能性を模索していきたい。
>>-124>>-125 爆笑しました。(引いてないよ!)
(-127) Altorose 2022/05/29(Sun) 14:47:35

【独】 少年水夫 カイル

/*
>>-84 ノアさん
アッ、スミマセン。
"鬱シナリオ界のキリトくん"の方が良かったですか?
でもなんか、虚淵玄で
ファイナルアンサーみたいな空気感あるから、(???)
手遅れっぽいですよね……。
勿体ないお言葉ですが、嬉しいです!
今後も、精進して地獄を磨いていきたい所存。

>>-92 フィアンメッタちゃん
素敵なお返事、有難う御座います。
私の怪文書を綺麗に纏めて下さっている……!

>>-98 エアハートさん
心の動きがリアルで笑ってしまった(人の悩みを笑うな2)。
何処もしんどみに溢れていて、
八方塞がりな感じが鬱くしいですよね……。
(-128) Altorose 2022/05/29(Sun) 14:48:35

【独】 少年水夫 カイル

/*
>>-143 エアハートさん
会計見守り軸だったら、
見えていても大丈夫かな?と思っています。
私もその辺りは、ふわふわとしか考えていないので。
お任せしますよー。
(-149) Altorose 2022/05/29(Sun) 20:24:49

【人】 少年水夫 カイル

 
回想:僕がここで働く理由



[死後に目を覚ました時、僕は海岸にいた。
 砂浜に突っ伏すようにしていたのに、
 砂の感触がなかったのを覚えている。
 自分の姿を見れば、いつものセーラー服を着ていて、
 けれど死んだその時のような、衰弱した体ではなかった。
 


 目を閉じて波の音を聞く。
 
僕も遂に非業の死を遂げた……それは覚えている。

 まるで夢だったかのように、僕にはその痕跡がなかった。
 
だからと言って、失ったものは失ったまま……。]

 
(172) Altorose 2022/05/29(Sun) 22:30:04

【人】 少年水夫 カイル

 
[どうしていいのか分からずに、
 闇雲に何処かへ向かった。
 辿り着いたのはプロテア。
 その頃には自分がゴーストとして
 現世に居座っている状態であると、
 流石に自覚するようになっていた。
 触れることも、声を届けることも、
 瞳に映ることもできない。



       そんな中、とても興味深い噂話を聞いたんだ。
       「ゴーストが店をやってる」 
       「あの世に連れてかれちまう」

       そんな霧の夜にだけ開店する、
       酒場があるのだとか。>>0:n3>>0:n4

 
(173) Altorose 2022/05/29(Sun) 22:31:07

【赤】 少年水夫 カイル

 
 

[僕は運命の出会いだと思った。]

 
 
(*16) Altorose 2022/05/29(Sun) 22:31:38

【人】 少年水夫 カイル

 
[命も無ければ、魔法も使えない。
 生者に一切干渉できない筈の僕にも、


          この店でなら出来ることがあるのだと。]
 
(174) Altorose 2022/05/29(Sun) 22:32:32

【人】 少年水夫 カイル

 
[早速噂話を頼りに、町外れの酒場へと向かった。
 聞いた通り、その時は霧の夜ではなかったから、
 店内に灯りがついている様子はないけれど……。



 僕が生者であればそれで終わりだったけれど、
 同じゴースト同士だから、
 姿を見ることも声を聞くこともできる。



 そこで店長と出会って、
 親切にも色々説明してくれたから助かった。>>0:97
 そして、やはりここは噂通りの店なのだと知った。]
 
(175) Altorose 2022/05/29(Sun) 22:33:10

【赤】 怨霊 カイル

 
 
  [生きている間に、終ぞ叶えることが出来なかった。


          ―――
復讐
を果たすことが出来る。]

 
 
(*17) Altorose 2022/05/29(Sun) 22:34:00

【赤】 怨霊 カイル

 
[この五年ほどの間、
 憎い奴らの顔を忘れることはひと時もなかった。
 全員しっかり覚えている。
 
……残念ながら、未だ巡り会えてはいないんだけどね。

 僕が知る限りお客様たちは、基本良い人ばかり。
 それが世界中の善人比率が高いということの証左なら、
 それはそれで良い事だとも思うけれど。


 流石に僕も良い人相手に悪さをすることはしないよ?
 あんな死を遂げたからこそ、
 良い人が理不尽に不幸な目に合うのは、大嫌いだし。]

 
(*18) Altorose 2022/05/29(Sun) 22:34:50

【赤】 怨霊 カイル

 
[復讐は何も生まないとはよく言ったもので。
 確かに生まない。
 僕が悪党の魂をその身から引き抜けば、

 悪党から生まれる筈だった被害者も
生まれなくなる




 だからといって、自分の行いを正当化するつもりはない。
 命を奪う事は、例え相手がどんな人間であろうと、
 それが正しいなんてことは、決してあり得ないと思う。]

 
(*19) Altorose 2022/05/29(Sun) 22:35:23

【赤】 怨霊 カイル

 
[運命の再会を果たし、
 内心で
「ここで会ったが百年目」
なんて
 ほくそ笑む日はきっと来る。


            
それが僕の持つ、強くて暗い願望。]

 
(*20) Altorose 2022/05/29(Sun) 22:36:09

【赤】 怨霊 カイル



   
Memento Mori.




             己が死を決して忘れるな。
             
誰が死を決して忘れるな。


(*21) Altorose 2022/05/29(Sun) 22:36:36

【赤】 怨霊 カイル

 
 
 
 [霧の夜に惑い、一歩でもこの店に足を踏み入れたら最期。]
 
 
 
 
(*22) Altorose 2022/05/29(Sun) 22:37:06

【赤】 怨霊 カイル

 
 
 
 
      
[僕が"最果ての地"へ連れて行ってあげる。**]

          
あ の 世

 
(*23) Altorose 2022/05/29(Sun) 22:37:24

【人】 少年水夫 カイル

 
会計時:MiraggiO



[お客様方が店を出始めるより少し前、
 スマートに会計を済ませようとしている
 ペガサスナイトのお兄さんに気付いて、>>188
 僕はつい熱視線を送ってしまっていたらしい。
 お兄さんに見つかってしまった……。]



  
……本当に奢りだったんですね。いえ、何でも……。

  お口にあったなら、僕も嬉しいですよ。

  わ!ご丁寧にどうも。
  僕はカイルと言います。


[ペガサスの名前まで教えてくれたのには、にっこりした。

 幽霊相手に名を教えるのを警戒するのは当然のことで、
             僕もそれが分かっているから、
             気になったけど聞けなかった。]
 
(210) Altorose 2022/05/30(Mon) 2:52:00

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  ……手土産ですか?
  お客様、随分とお人よしですね。

  夜が明け始めて無事に帰れそうだから
  安心しちゃいました?
  でも、世の中には良い幽霊も悪い幽霊もいますが、
  悪い幽霊の方が圧倒的に多いと思うので、
  少し気を付けた方が良いですよ。


  僕がここで、
  
「ではお客様の命を下さい」
なんて言ったら
  どうするんですか?


[善良で、気前が良くて、紳士。……顔も良い。
 美人は得をするというけれど、
 彼の場合は苦労の方が多そうな気がする。
                 
完全に偏見だけどね。

 
(211) Altorose 2022/05/30(Mon) 2:53:37

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  では、お土産話をお願いできますか?
  アリアと見た宝石のような景色でも、
  日常で遭遇したちょっと面白い事でも、
  何なら上司に対する愚痴でも良いです。

  僕はこの通り若くして命を落としましたから、
  世界に知らないことが沢山あります。

  
僕はお客様のお話を聞くの、大好きなので。



[普通の日にここを訪れる生者はそう多くはないけれど、
 万が一話している所を見られたら、引かれる可能性は高い。
 でも愛馬に語り掛けている風を装えば、
 切り抜けられるのではないかと思う。多分。]

 
(214) Altorose 2022/05/30(Mon) 2:54:22

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  なので、限りある生を満喫してくださいね。
  
またのお越しをお待ちしています。



         [唇は弧を描き、ふわりとお辞儀をする。
          また一つここで働く楽しみが増えた。*]
 
(215) Altorose 2022/05/30(Mon) 2:54:50

【人】 少年水夫 カイル

 
閉店後:MiraggiO



[全てのお客様が退店して、掃除や片付けが一段落した後、
 僕の提案したお疲れ様会に
 ユスターシュが乗ってくれた。>>170
 ウーヴェは何か思う事があるのか、
 答えはなく店を出て行ったので、>>126
 ユスターシュと一緒にその背を見送った。]



  うん。>>171
  残り物料理は特に、賄いって感じするよね。
  いいね。マスターも勿論、呼ぼう。


[僕の方はと言うと、主に残っていたのはパエリアかな?
 あとは残った材料使って、ブイヤベースを継ぎ足そう。]
 
(216) Altorose 2022/05/30(Mon) 2:55:43

【人】 少年水夫 カイル

 
[一緒に厨房に入れば、意を決して話を切り出す。]


  ねぇ、ユスターシュ。
  ペールブルーのお兄さんと話してるの、>>168
  ちょっと聞こえちゃったんだけど、娘さんいたんだね。


[「そのつもりはなかったんだけど、ごめんね」
と付け足す。]
 
(217) Altorose 2022/05/30(Mon) 2:56:15

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  前に言ってた最高に"いい女"って、>>0:197
  その娘さんのことかな?

  娘は父親に似やすいっていうもんね。
  僕も、母さんに似ていたらしいよ。
  父さんがそう言ってただけだから、
  本当かどうかは知らないけど。



[詳しい事情は知らないけど、
 前に聞いた話から人物像は浮かんでいたから、>>0:197
 僕はユスターシュに似ている所があるって、
 本当に思ったんだ。]

 
(218) Altorose 2022/05/30(Mon) 2:56:48

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  僕はね、前にも話した通り、
  船が沈んで家族や仲間を失ったんだけれど、
  僕自身が死んだのはもう少し後のことなんだ。
  
病気にかかっちゃってね。


  僕は先に父を亡くしているから、
  勝手にその娘さんに肩入れしちゃった……。


[ペールブルーのお兄さんの手助けが突破口になって、
 今までどうしていたか分からない
 娘さんのことが分かるかもしれない。
 今がそういう状況なのは話を聞いて分かった。
 
だから、これが最後かもしれないというのも分かった。


         湿っぽい話は進んでしたくはないけれど、
         最後となれば話は変わってくる。]

 
(219) Altorose 2022/05/30(Mon) 2:57:37

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  
無事に会えると良いね。

  気を付けて行ってきて。


          [でも、それもこれでお終い。
           お疲れ様会の食卓には、
           出会った時より少し美味しくなった、
           ブイヤベースがあった。**]
 
(220) Altorose 2022/05/30(Mon) 2:57:59

【独】 少年水夫 カイル

/*
あああ〜〜〜〜!油断した!
ウーヴェさん、サンドイッチごめんなさい。

>エアハートさん
有難う御座います。嬉しい(*ノωノ)
こちらからは〆ですが、時間も時間ですし、
お返事とか気になさらず、好きなことしてくださいね。

>ユスターシュさん
こんな土壇場で打ち明け話、突っ込んでゴメンネ!
へんふよですので、娘さん救出大作戦を応援してます!
(-168) Altorose 2022/05/30(Mon) 3:02:10

【人】 少年水夫 カイル

 
[霧深い宴の夜が終われば、
 夜空は星の瞬きを取り戻す。

 皆の迷いは、どのくらい晴れたかな?

 まだの人がいるのならば祈ろう。
 星が落ちる数だけ、願いは存在する。]

 
(260) Altorose 2022/05/30(Mon) 18:58:28

【人】 少年水夫 カイル

 
[ターバンのお兄さんと、そのお友達のことを祈った。

 空は繋がっている。
 もしかしたら僕が祈った流れ星と同じ星に、
 お兄さんが僕たちのことを祈ってくれているのかもしれない。



 
占い師のお姉さんの負担が軽くなる様に祈った。

 例え話って、主語があやふやになっているだけで、
 大抵自分の話だったりするよね。



 
ユスターシュとその娘さんが無事会えるよう祈った。

 こんなに早いうちに、父親に先立たれるのは辛いけれど、
 何も分からないまま生きるのは、もっと辛い事だ。
 きっと娘さんの頭に手を伸ばしても、
 ゴーストのユスターシュは触れることが出来ない。
 とりあえず代わりに、僕が受け取っておいたよ。>>249

 
(261) Altorose 2022/05/30(Mon) 18:59:22

【人】 少年水夫 カイル

 
 
 
[今夜も
がきらり、一つ流れた。]

 
 
 
(262) Altorose 2022/05/30(Mon) 18:59:35

【人】 少年水夫 カイル

 
[迷いが晴れる人がいる中で、
 霧中に飛び込み惑う人がいる。
 死に逝く人がいる中で、産声をあげ生まれる命がある。
 何かと、その対になる何かが共存しながら、
 世界は廻り、時を駆ける。

 僕らの日常の様な非日常も、
 変わることなく続いていく。
 霧の夜以外は相変わらず、
 生者に干渉することも干渉されることもなく。]

 
(263) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:00:55

【人】 少年水夫 カイル

 
[エアハートさんとアリアは
 時々店に遊びに来てくれたかな?
 「アリア!今日も綺麗だね!」そんな言葉をかければ、
 僕に視線を向けてくれただろうか。

 さらさらと靡く鬣が、
 より滑らかになったような気がする。
 
女っぷりが上がったね!

 そんな小さな何かが、僕の日常を彩った。


 霧が立ち込める夜は、また酒場が開く。
 ペールブルーのお兄さんは
 リピーターになってくれたかな?
 もしまた来てくれたら、
 ユスターシュのことを聞いて、お礼を伝えて、
 「お薦めは唐揚げです」と言うんだ。

 
僕には秘伝のレシピがあるからね。>>254*]

 
(264) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:01:51

【人】 少年水夫 カイル

 
数年後:MiraggiO



  ヨーソロー!

  『 MiraggiO 』へ、ようこそ!



[街灯に導かれるように、迷い込んだお客様たち。
 僕は今宵も笑顔で迎える。
 その中には、知っている顔もあったかもね。
 何度も来店してくれるのは歓迎するよ。
 死んだ後の再就職で、再会はしたくないけどね。


 ゴースト店員も、メンバーが変わっているかもしれない。
 この店を巣立っていった人もいれば、
 新たな人材が何の因果かこの店に辿り着いたりして。]

 
(269) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:33:56

【人】 少年水夫 カイル

 
[ドアが開き、生者が入るたびに声を掛けて、
 注文を取って、お酒や料理を出す。
 お客様の話を楽しそうに聞く。

 
いつも通りの、霧幻の宴だったのだけれど―――……。]

 
(270) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:34:18

【赤】 少年水夫 カイル

 
 [一目見た瞬間に、ありもしない心臓の高鳴りを感じた。

        電撃が走るように鮮烈な、運命の出会い。]
                        
再会

 
(*25) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:34:46

【赤】 怨霊 カイル

 
 
  [やっと
いに来てくれたんだね!
     
罠にかかって


   ずっとずっと、僕はここで
ち焦がれていたんだよ。]

 
 
(*26) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:35:18

【人】 怨霊 カイル

 
[相手は僕たちの船を沈め、
 奴隷として売り飛ばそうとした海賊のリーダー。
 流石に僕もここまで大物が釣れるとは思っていなかった。


 いつも一生懸命働いているから、日頃の行いの賜物かな?
 ……なんてね。きっとこんな僕の為に、
 無念が晴れるのを祈ってくれた人たちの、
 願いが届いたんだと思う。



        
有難う……きっと、この謝意は届かない。]

 
(271) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:35:57

【赤】 怨霊 カイル

 
[そ知らぬ顔で近づいて、注文を取り料理や酒を提供する。
 最初はビールを飲んでいたけれど、
 「お薦めはあるか?」と聞かれたから、
 オリンピックとブラッディマリーを出してやった。
 その意図に気付くこともなく、美味しそうに飲んでいたよ。



         
滑稽だね。さてはこの人、教養がないな?]

 
(*27) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:36:27

【赤】 怨霊 カイル

 
子供らしいあどけない笑顔で、話を聞いた。
 その裏で、賢しさと殺意を研いで。
 この日は他が疎かになってしまったけれど、
 どうか許して欲しい。
 何年も待ちわびた、千載一遇のチャンスなんだ。



 「海賊は格好良い!」「僕たち海の男の心は一つ」
 そんな虫唾が走るような嘘も、平気で吐いた。
       店員が、お客様に嘘を吐くわけにはいかない?
       奴はお客様じゃない。憎い仇だよ?]

 
(*28) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:37:08

【赤】 怨霊 カイル

 
 
 
   [ブラッディマリーでの宣言通り、

         霧が晴れる前に僕は無念を晴らした。]

 
 
 
(*29) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:37:46

【人】 少年水夫 カイル

 
[この時、お店には誰が残っていただろう。
 先にこの店を卒業したのが、
 僕だったとしても、ウーヴェだったとしても、
 僕はこの店に友情の証を遺した。


 店内に飾られている、押し花の貼られたカード。>>0:157
 成仏する前に刻んだ言葉は―――――……]
 
(272) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:38:26

【秘】 少年水夫 カイル → ウーヴェ

 
 
 
 
 
           
[ I will never forget you. ]

 
(-181) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:38:54

【人】 少年水夫 カイル

 
[メルヴェイユの絵本、>>0:387
 僕は読んだことがあったから、
 ヴィムの名前を最初に聞いた時は、
 同一人物ではないかと一瞬怯んだ。
 
でもね、僕は本物の悪党を知っている。

 だからヴィムが、大罪人だなんてあり得ないって、
 すぐに思い直したよ。



 ウーヴェは涙腺の弱い雨男だけれど、
 君は自分の為に泣いたことって、あったのかな?
 少なくとも僕は、
 そんなウーヴェを見たことはなかったと思う。

 だから本当はね、
 
「どの口が言ってんの???」
って、>>0:251
 控えめに言ってちょっと思ってたけど、
            このまま、多分存在しないだろう
            墓まで持っていくからね!]

 
(273) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:39:41

【人】 少年水夫 カイル

 
[ユスターシュの娘さん、無事で良かったね。
 血の繋がりがどうであれ、やっぱり僕は似ていると思うよ。
 だって、気立てが良くて
(面倒見が良くて)、

 健気で
(大切な人の為に必死になれて)、

 泣き言を言わない人
(無暗に人を恨まない人)

 だったんでしょう?>>0:197                     
 
序でに破滅を招く女の何処が、"イイ女"なのか教えて欲しい。
>>0:196



 幸福をすべて奪われた、そう思っていた僕だけれど、
 僕はこの店で新たな幸せを見つけて、
 無念を晴らすことまで出来た。
 僕を拾ってくれた店長には、誰よりも感謝している。
 でも不純な志望動機を隠していたことは、
 申し訳ないと思っている。]

 
(274) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:40:30

【人】 少年水夫 カイル

 
[船が沈められ、父さんと仲間を殺された時も、
 病気になって命を落としたその時も、
 僕は涙はおろか、声すら出なかった。

 だから、今度はちゃんと遺していくよ。]


  ここでの日々は、僕にとって宝物だった。
  一緒に働いた仲間たちも、
  美味しいと料理を食べてくれたお客さんたちも、

  みんな、みんな、大好きだよ。

          有難う。サヨナラ―――……。



[僕の逝き着く"最果ての地"が、
 どんな所か分からないけれど、

         
霧の晴れた夜明けに、僕は旅立った。
*
*]

 
(275) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:41:43

【独】 少年水夫 カイル

/*
一足お先に、カイルはこれで〆とさせて頂きます。
なんだかんだ言ってロルの順番的に、
一番最初に成仏した……。
(-185) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:44:19

【独】 少年水夫 カイル

/*
>>-185
ここへきてこの灰を消したいという
未練が生まれてしまった……。
(-188) Altorose 2022/05/30(Mon) 19:50:14

【独】 少年水夫 カイル

/*
 
 
  
乙(・ω・`)乙

  
これは乙じゃなくてツインテールなんだからね!



    
[ツンデレ出来なかった未練を残さないための行為。]

 
(-191) Altorose 2022/05/30(Mon) 20:02:27

【独】 少年水夫 カイル

/*
そして私も混み合わない内にご挨拶させて頂こう。
村建て様、同村してくださった皆様、
有難う御座いました!とっても楽しかったです。

反省点も、助けられた点も沢山ありますが、
今後に活かしていきたいと思います。
またどこかでご一緒する際は、
宜しくお願い致します。

これから紡がれていく物語もとっても楽しみです!
(-192) Altorose 2022/05/30(Mon) 20:19:45

【独】 少年水夫 カイル

/*
>>-179 エアハートさん
こちらこそ有難う御座います!
イケメンの桃顔頂けて、私は嬉しいです。

>>-193 ユスターシュさん
お疲れ様でしたー。
アイシャちゃん無事で良かった!
「生憎、出会う前に死んじゃったんだよね……」
で話が終わってしまいそうw
(-194) Altorose 2022/05/30(Mon) 20:32:18

【独】 少年水夫 カイル

/*
ウーヴェさんもノアさんも、マスターもお疲れ様です!
言いそびれ続けていましたが、
今回もシスメ最高に素敵だった。

これから〆な皆様もファイト!

>>-202 ウーヴェさん
ツンデレ奥が深いですね。
深淵を覗いてみたけど、深淵にはスルーされました……。
(-209) Altorose 2022/05/30(Mon) 22:21:34

【秘】 天馬騎士 エアハート → 少年水夫 カイル

 
  
美しい海の上に築かれた国だったね。


  
そこはお洒落な人が多くて、

  
服装も、町も、みんなカラフルなんだよ。

  
家の壁もオレンジにピンク、黄に紫。

  
国全体が水上に浮かぶ芸術作品みたいだった。

  その景色を求めて、
  世界中から冒険者が集まるんだって。
  伝統工芸のレース編みが名産だそうだよ。

  町を通る水路には小さな船があって、
  その上で露店も出てるんだけど……
  
あの時食べた焼き魚、美味しかったよね。

  
二匹買ったのにアリアに両方食べられて、

  
更に買って、結局何匹売り上げに貢献したっけ?


  
パエリヤにアクアパッツァもあったかな。
  
  
メニューを見てたら、前に食べた

  
美味しいブイヤベースが恋しくなったよね。


  あとは―――……
 
(-219) kiwamono3 2022/05/30(Mon) 23:30:47

【独】 少年水夫 カイル

/*
>>-219 エアハートさん
わ!グラデーションが綺麗。
お話しに来てくれるの嬉しいですね。
ロザリンドさんの話を聞きたい人生だった……。
アリアちゃんも元気に暮らすんだよ。
(-221) Altorose 2022/05/30(Mon) 23:42:53