人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ

「そんなん俺が金を取る側じゃないんですか?
 腕を疑うわけじゃないが、勿論憚りだってあります」

要らん事知った。子守唄歌えるほど繊細な奴だったとは。

「天地でもひっくり返らなきゃ早々変わりませんよ。
 人がやりたがらないことをやってやる、価値の証明をする、
 その軸があるだけで、結構柔軟……というのは言われなければわからないか」

「別に……苛立ちますが苦手とは思いません。
 そもそも向こう側から苦手にされているでしょうしね。
 強いて言うんだったら、お気楽以上に好き好んで仲良くしてくる奴のほうが苦手ですけど?」

わざと突き放す言葉を択んでいるだけで、
実際苦手なものは極端に少ないようだった。
嫌な顔をしたり、嫌味を言ったりしていても結局懐に入れてしまう。

「……飲み込みが早いですね。いいことです」

周りから作法を吸収する様子を横目で見つつ。
何度か出入りしている故にこっちは割と馴染んでいる。
(-217) backador 2023/09/15(Fri) 23:46:59

【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「ははは。勿論善い人≠煬いてると思いますよ。
 ただ俺が警察を志した理由は、漠然とやれそうだったからで。
 いつだって誰か真面目な人に聞かれたら怒られるものです」

暗に自分は善い人≠ナはないという。それだけは譲らない。
真面目で誠実だという側面は強ち間違いじゃないんだろうが、自覚がない部分も含めたとして自分の事を一番よく知ってるのは自分に他ならないのだから。

「色々と……思い通りにはいかないものです。
 何せ一つの命には一人以上の人生が引っ掛かってることが多々ありますから」
「はあ。そんなことを言えてしまうのすら愚かだという自覚を持ってください。子守唄でも聞きたいですか?」

こちらも冗談半分。子守唄なんか歌えない。

「長々と引き留めてすみませんでしたね。
 何かの予定に食い込んだとて責任は持てませんが」
(-223) backador 2023/09/16(Sat) 0:23:22

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

仕事柄、多少なりは警戒をしている。
風情を僅かに感じながらも、気を張って、
決して法の番人であることを怠らないように。

「腹立たしくは思いますが、
 自分ひとり逆らったって何も変わりません。

 幸い……動きたがりがいくらでもいるから、
 俺のところにまで仕事が回ってくるようなことはなさそうですが」

元より警察やマフィアだのの肩書に拘りはなかったのだ。
仕事はしてやるが、道理がなっていないとも思っている。

「別に。俺は俺のやりたいようにやるまでですから。
 捕まるんだったらそれまででしょうよ」
(-226) backador 2023/09/16(Sat) 0:45:04
テオドロは、そりゃあね。自分のことのような相槌。なので勿論食える。
(a10) backador 2023/09/16(Sat) 0:56:32

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ

「はは、特に予定なんて入れてないから平気さ」

どこかの店にいって飲むだけだし、……とは言わず。
この男、夜は食べずに酒だけ入れてるようだが、言えば小言が再開するのがわかっているからそれを口にすることはない。
過去にもなかったし、これからもきっとない。
何らかの事情でバレでもしない限りは。

「何が悲しくて同期に子守唄歌ってもらいながら寝なくちゃならない……ってね。
 自分で言っててなんだけど、確かに愚かだ」
「じゃあ、僕はそろそろ帰るよ」

軽く手を上げて、帰路へ。
配属された時からアリーチェとセットで変な二人だと思ってはいたけれど。
案外自分のことは自分が一番よくわかっていないのかもしれないなと、何故だかそんな事を考えてしまうのだった。
(-239) eve_1224 2023/09/16(Sat) 1:43:23

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「……腹立たしくは、思ってくれるのね」

ほっとしたように息を吐いたような音。
これまで意識的に職業を尋ねたことも、自分の立場を話したこともなかった。
あなたは丁寧に花のお世話をしてくれる人で、自分は花を愛するただの女で。
だから、あなた個人が取締法に賛同するような姿勢を見せなかったことが救いだった。




「……やりたいようにやるのは、素敵なことよ」
「でも」

(-253) otomizu 2023/09/16(Sat) 4:44:09

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

振り返って、あなたの腕を掴む。
掴んだ腕ごと強く、抱き込んでしまおうとして。

「一人で、捕まってしまわないで」
「テオに会えなくなるのが、一番嫌なの」

そんなことに自分を擲つくらいなら。
どうしてもやりたいことをやるというのなら。

「私と、一緒にいて」
「私を、守って」

「……それがだめなら、せめて2人で捕まりたい」

お願い、と腕を背中に回すことが出来たのなら。彼女の手があなたの服を掴む。
その手が小さく震えているのが、つたわったかもしれない。
(-254) otomizu 2023/09/16(Sat) 4:56:04

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「はあ」

花の香がした気がする。路傍に咲くそれではない。
押し付けられた花束のような、意識を逸らせないもの。

「いいですけど」

拒めない。親しい人間を守れない、なんてことがあってはならない。今も己を蝕んでいる自己価値の証明。
喉元に切っ先が突きつけられたような感覚を、努めて呑み込んで、淡々とした言葉で返す。

目の前を見ているようで、
遠い何かのリフレインを感じている。
それだけ、根深い人生観を突き、穿り返されている。

「どうなっても知りませんよ」
「俺はあんたほど、この関係に思入れはないんだから」

無いとしても、守ろうとしてしまう。
全体の最適のために己を擲つ人間ならば当然のことだ。
(-262) backador 2023/09/16(Sat) 11:54:11

【人】 Chiavica テオドロ

別に食いさしが良ければくれてやりますけど。
軽い逆上と苦笑が織り交ざった奇妙な口角の上げ方をして。

「警察の犬に徹することができるなら、
 この状況下では寧ろ良いことなのではありませんか?」

「何か業務に支障が出たら即刻叱責の用意をしますが……
 そうでないのならいちいち目くじらは立てません。
 非効率的な真似をしなければ大体は些事ですので」

こちらもこちらで、敢えて嫌味な言葉を選ぶものの、
存外根っからの狭量というわけではないのである。

苺のクロスタータ片手に講釈垂れる様は、
どことなくギャップがあって僅かに滑稽にすら見える。

#警察署
(57) backador 2023/09/16(Sat) 15:49:19

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「ああ、」
「よかった!」

ぱ、と密着していた身体を離して。
ヒールでいつもよりも近い位置にある顔を見上げる。満面の笑み。
そう言ってくれるだろうと分かっていたかのような。

背に回していた腕は、後ろ手に。
手の中に隠した小さな注射器は、ポケットにするりと仕舞われた。

「どうなったっていいわ。あなたがいなくならないのなら」
「"あなたが何しようと勝手に喜んでる女"で、変わらず物好きなんだから」

目を細め、口元がにまと弧を描いた。

女は色んな顔を使い分けるもの。
傍に寄せたが最後、蔦を絡みつかせて逃がさないように。


「それでね、私にも守りたいものがあるの」
「テオが私を守ってくれるなら、安心して意識を向けてあげられるわ」

自分よりも立場の弱い、小さな命。
この町にはたくさんの、恵まれない子供たちが暮らしている。
もし、養っている大人が捕まるような事があったら…と思うと気が気ではないのだ。

「加えてより安心を取るなら、出来る限り一緒に生活できたほうがいいんだけど……」

新しく用意した方がいいかしら、なんて唇に指を当てて。うーんと声を上げている。
あなたの事情を置いて、話がどんどん進んでいく。止めた方がいいだろう。
(-272) otomizu 2023/09/16(Sat) 16:27:39

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「……ああ」

今見せた、害意とも言い難い何かの気配に、
首筋を這うかのような鈍い警鐘がした。

ほんの僅かでも不自然な動きの名残を見せたならば、周囲にも、勿論あなたにも警戒していた男は、何をしようとしていたかはともかくつぶさに感じ取って。
そして余計な衝突のないように黙って──線を引きなおす。

今度は、外側に。

「今俺にリードを付けておくのは良い判断じゃないですか。
 俺にも……変に自分の命を使い潰さなくて済むという点で、しっかりと利がある」

不可解には思わない。証拠に今自分は笑っている。女であれ男であれ、水面下で駆け引きをするのは当然で、嫌いではなかったから。

男は時には知らぬふりをしてでも相手を悦ばせてやるべきだ。
枯れるまで面倒を見てやる。それが甲斐性というもの。


「住所でも教えてやりましょうか?
 来たけりゃ来ればいい。何もありませんけどね」

ただ好かれるよりも、価値を見出されるほうが、
こちらにとってはよっぽど上等に思えた。
(-274) backador 2023/09/16(Sat) 16:49:49

【独】 Chiavica テオドロ

/*
2日目は前日にいろいろちょっかいかけられたこともあって、これでも結構上機嫌らしい(テオドロ㊙情報)
(-275) backador 2023/09/16(Sat) 16:58:02

【人】 Chiavica テオドロ

「あなたの胃が縮んでしまってるんでしょうが。
 ……差し引いて俺も良く食う方なのは認めますが」

誰のせいなんだか。幼馴染の方を見遣る。

「内臓の慣れ≠ニいうものはありますからね。
 無理して物を詰め込めとは言いませんが、
 何か機会を設けて少しでも食わせるべきか……」

話半分ではあるが、誰かが乗り気なら行動に移すくらいの気概はある。同期より一足早く出世する秘訣だ。

「取締法には従うっていうんです、
 多少の無礼くらい多めに見てもらわなければね」

……もしかすれば少し機嫌がいいのかもしれない。
法の施行以上に、細々とした要因が転がっていた。

#警察署
(61) backador 2023/09/16(Sat) 17:10:13

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

あなたの警戒に気付いていたのか、いなかったのか。
何事もなかったかのように、笑ってみせている。

ただきっと、この行動で。
あなたからの評価が変わったのだろうことは分かる。今まで、何度も引き直させたものだ。
否、それを承知の上での行動だったのかもしれないが。

「そうね、放っておいて…あなたが知らぬ間に壊れたりしてもコトだし。
 四六時中とは言わずとも、目の届くところにいてほしいわ」
「いっそ私好みの首輪を選んで、着けてあげるのもいいかもしれないわね……」

思いの外前向きな態度が返ってくるものだから、いつもの調子で言葉を続ける。
今度は、一般論ではなく。エゴのようなものだ。

「あら、嬉しい」
「何かあった時、面倒にさえならないのなら歓迎だわ。テオの家にはいつか行ってみたいと思っていたし!」

案内してくれてもいいのよ?とは言うけれど。
状況が状況でもあるし、今日のところは断ってもすぐに引き下がるだろう。
住所が分かればいつでもいけるのだし。

「それなら私は、いざというとき逃げ込む場所を用意しておくことにするわ。
 仕事の上司が私に甘くて、別荘を用意してくれるって言ってたのよ」
(-296) otomizu 2023/09/16(Sat) 19:32:01

【秘】 pasticciona アリーチェ → Chiavica テオドロ

そうしてそんな会話の最中、
合間と隙を見計らって貴方に耳打ちを一つ。

「こんな時に言うのもあれなんだけど、あのね。
 今度作ろうと思ってた新作の材料があるから、
 もしよかったら味見して欲しいの」

悪法が施行されようと休日は平等に回ってくる。
そんな時に頭を抱えて過ごすよりはいつも通りお菓子作りを行いたくて、そしてそのお誘いだ。

「おいしくできるか不安だからテオにしか言えなくて……」
(-307) poru 2023/09/16(Sat) 20:47:56

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「片腹痛いですね。あなたに俺の飼い主が務まるとは到底思えません。なんならあんたより俺のが飼い主向きだと思いますよ、お嬢さんSignorina

こちらとて調子が戻ってきたのか、売り言葉に買い言葉。
本気にしたわけでもないが、さりとて冗談でも引きはしない。

「隠れられる場所があるなら用意しておくべきでしょうね。
 ……別荘の用意ができる上司か。豪胆だな。
 俺ならば持て余しそうではあるが、にしたってだ」

花壇置き場にしかならないだろうし、
いざ自分が逃げ込むとなったらどこぞのホテルで十分だろうが。
そういう仕事ってやっぱり常識に囚われていないなあ。

「話が上手い事纏まってよかった。
 もし、万が一フィオレさんを怒らせるようなことがあったら、
 埋め合わせはただでは済みそうにないですし」
(-315) backador 2023/09/16(Sat) 21:26:25

【秘】 Chiavica テオドロ → pasticciona アリーチェ

「俺はお世辞は言わないってのに、
 あんたって意外と怖いもの知らずだよな……」

素に近い口調で、その妙な心配性をつつく。
この俺に出せるんだったら誰でも行けないか。
気を遣われないのが楽ってんなら構いやしないが。

「別に……いいですけど。予定があるわけじゃなし。
 仕事もすぐに忙しくなるわけでもないだろう」

一瞥くれただけで、その視線はすぐに正面に戻される。
まず最初に一度断っていない時点でそれほど面倒がってはいないらしい。幼馴染であるあなたなら分かるはずだ。
(-317) backador 2023/09/16(Sat) 21:32:48

【秘】 マスター エリカ → Chiavica テオドロ

/*
御機嫌よう運営です! 能力行使周りの確認に参りました。
本日の能力行使は「パス」になるかしら?
特に何もなければそう考えておきますね。

以降、更新前に変えたくなった場合には、なるべく早くにお知らせください。
この初回はほとんど問題ないけど、以降の日付になってくると場合によっては毒殺能力の方はストップをお願いすることもあるので。
(蘇生能力に関してはストップがかかることは大よそありません)

…というお知らせでした。そんなで引き続きおたのしみくださいませ〜Ciao!
(-321) 66111 2023/09/16(Sat) 21:40:59

【秘】 pasticciona アリーチェ → Chiavica テオドロ

 
「もう。テオ相手だから怖いはないわよ。
 お世辞、言わないのもあるけど一番は安心できるから」
 
優しい、優しくないは各人色々差はあるけれど。
同い年で恐怖も共有した大切な幼馴染に勝る安心度はない。
例えお世辞の有無にかかわらず、貴方であればそう。

「本当?よかった!
 それじゃあ、今度のお休みに作って待ってるね」

相手が面倒臭がっていても多少押す気は満々だったのだが、今回は割と乗り気の部類らしい。
下手な事をやってその気を逸らしてはいけないからと、その場は大人しく元通りに正面に向きなおした。
(-326) poru 2023/09/16(Sat) 22:12:29

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「じゃあそれでもいいけど」
「あなたの持つリードを思い切り引っ張って、振り回しちゃってもいいのね?飼い主さんpadrone

首輪がついたって大人しくしてあげないんだから!
悪戯を思いついた子供のような顔で笑ってみせて。
来た道を、あなたの腕にくっついて戻ろうとするのだろう。振りほどいたっていい。

「逃げられる場所はいくつか用意しとけって言われてたからね。
 私の部屋と、あなたの部屋と…もう一つあれば足りるかしら」
「私も殆ど夜は人の家かホテルかだし。別荘どころか自分の部屋だって、殆ど使ってないんだけど」

殆ど荷物置き場だ。
とはいえ、この状況では仕事もまともにできないだろうから。
しばらくはあなたの家に転がり込んだりしているのだろうが。

「私、そんな怖い女に見える?」
「精々、あなたが床の上で駄々こねるまでねちっこく口説き落とそうとしてやるくらいよ」

悪い女。

「むしろ、すぐに前向きな返事がもらえて良かったわ。
 もっと違う手段を取らなきゃいけないかもって色々考えていたものだから」
(-342) otomizu 2023/09/16(Sat) 23:37:37

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロ

「安心しろ、俺の隣で寝る女はいつもぐっすりだ。
 試してみるかあ? 金よりも現物支給で渡す主義でして」

それこそ歌でも娯楽でも与えましょうとも、おどけるように言って貴方の突き放す言葉には笑って返した。

「へえ、……そういうのはあまり聞いてこなかったな。
 やりたくないことも、ねえ。とてもご立派で尊敬する」

「成程……? 中々勘違いしている輩が多そうだ。
 俺はお前の言葉が愛情の裏返しってわかっているから問題は無いが、不器用な性格をしてるぜ」

人通りを見つつ、更衣室の方へ向かえば手際よく荷物を預け準備を整えていく。
衣類に手をかけたところで、体をしならせ貴方を見つめれば、目を細めて口を開いた。

「また聞いて悪いが、付き合ってる奴はいないな?
 なに、俺もいない。
 ただ他人に時間の使い方をデートって言った方が楽でね。
 誰かに勘違いされたくないってんなら気遣うからいまのうちに言ってくれ」
(-405) toumi_ 2023/09/17(Sun) 4:29:15
テオドロは、アリーチェに「用意ができたら呼べ」と連絡を入れた。
(a21) backador 2023/09/17(Sun) 12:47:16

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「あんたの伝手で助けを得るの、
 いよいよもって法令に喧嘩売ってる気がするなあ」

迂闊な真似をするな、と𠮟りつけながら、
ここで漸く抵抗の意志を見せて振り払う。
あんまりにも遅すぎる抵抗な気がしなくもなかった。

「俺にとっては恐怖の象徴ですよ。
 以前言った通り。一番ろくでもない手合い。
 ……重ねて言っておくが、あんた自体にはそこまで思入れは無いからな」

これはただ突き放す言葉というよりかは、
線引きを明確に示している、切実なところからの発言。
勘違いしないでよねというツンデレ的なものではおそらくない。

「いい度胸ですね……首輪じゃなくて手錠のがいいか?
 曲がりなりにも現職の警察なんだから、
 度を超えたら普通にしょっ引きますからね。お忘れなく」
(-470) backador 2023/09/17(Sun) 13:24:37

【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ

「ああ言えばこう言う……
 それは現物が金と等価な時に通用する話ですよ」

本気で、心の底から嫌悪してはいないのか、こちらも苦笑交じりで答える。

「お世辞はいい。価値ある行動だという自負はあるが」

「勘違いされるならそれに任せておけばいいでしょう。
 気づくまで好きに言わせておけばよくって……
 事の仔細を掴まずにレッテル貼る相手、普通に願い下げだし」

性格に対しても、デートに対しても同じこと。
あるいはもっと大枠の、出自に関する話にも触れているのかもしれない。
職業に大まかな当たりをつけているというのに、
法に触れても、未だに関係を持つ。気を許しているその所以を。

「俺に付き合っている奴がいないのはいいとして、
 あんたって本命がいたらちゃんと身を落ち着けるタイプだったりしますか?もしそうなら1セント単位で見直してやります」

脱いだジャケットを丁寧に畳みながら。
意外でもないが、それなりに偏見はあったもので。
(-479) backador 2023/09/17(Sun) 14:07:39

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「?」
「どうして法令に喧嘩を売ることになるの?」

あなたに自分の立場を話したことはないから、きょとんとした顔。
そもそも逃げ場を作る時点で後ろめたいものがあると言われたら、言い返すことは出来ないのだが。

叱られたのなら素直に手を離す。
何もないよりはカップルにでも見せかけたほうが誤魔化しが効くのではないかとも思うのだが。

「もう、あんまり言われると私でも傷つくわ。……なんてね」
「いいもの、これから嫌でも気になるようにしてみせればいいんだから」

初めからあなたからの感情に期待なんてしていない。きっとそんな余裕もなかったのだろうと勝手に想像して、それなら積み重ねていくしかないのだし。それ自体は苦でもないのだから。
それに、今すぐに新たな線引きをさせることばかりが大事なわけではないし。

「手錠をかけて家に閉じ込めちゃう?
 でも、お留守番は苦手なのよね。そうなると嫌だから大人しくしてることにするわ」

肩をすくめる。

「って」
「え?
テオ、警察の人だったの?


初耳だ。まあ、と手を口に当ててぱちぱち瞬きを繰り返した。
(-480) otomizu 2023/09/17(Sun) 14:17:32

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「まさか花屋でもやってると思ってましたか?」

ボランティアとは言っていたから、
まさか勘違いされてるとは思っていないが。

「むしろ、今日それだけ不安がるあたり、
 気づいているものだと思っていたが……
 ……思えばだいぶ余計なことを言ってしまったな」

警察がここまで気を許しているのって、
結構な弱みになるんじゃないかと思わんでもない。

事の善悪は肩書ではなく人を見るべきだと思っているから、
その道理が通らなかった次点で付き合う気もないが。

「後ろめたいことがあって、
 逃げるんだったら今の内ですよ?」
(-485) backador 2023/09/17(Sun) 14:27:09

【人】 Chiavica テオドロ

「慌ただしいですねえ、街も。
 こうしてみると効果があるんだかないんだか」

警部補たるもの、たまの見回りも仕事の内。
そんなこんなで街を眺めていると普段と比べて、身を縮めてそそくさと歩く人間たちが多い気がする。

警察の目が怖いなら猶更堂々としているべきだというのに。
叩く気になれば埃やそれ以外がいくらでも出てきそうだ。

(こんなので手柄上げて、
 あの署長代理に取り入りたいわけでもないしな……)

自分にとっての価値と、誰かにとっての価値は、
いつだって違うものだとはわかっているが、にしたって。

今日も諸々の未然防止のために、
皮肉屋の警部補は程々に目を光らせている。

#街中
(74) backador 2023/09/17(Sun) 15:34:33

【人】 Chiavica テオドロ

「あなたは何をしている」

これは巡回に行っていない方の時間軸。
書類を纏めていたら良い匂いがすると出所を探ってみたら何故か隅の方で縮こまっているのが居るときた。

幼馴染もやっていた、今警察署内でブームが来ている挙動なのかもしれないな。漠然と脳内で茶化していた。

#警察署
(77) backador 2023/09/17(Sun) 16:51:29

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「お花屋さんだとは流石に思ってないけど……」
「意外ってこともないわね、よく似合ってるわ。聞けば納得。
 同時に、あなたがあれだけ難儀だなんだって言ってたのもわかる気がするわ」

ボランティアだからこそ、仕事のことを忘れて話したいこともあるだろうと。あえて詮索を避けていたのだ。

「不安だったのは、立場に関わらず連れて行かれるかもしれないと思ったからよ。一般人でもいつ難癖つけられるか分かったもんじゃないじゃない」
「警察だからじゃなくて、テオだから心配だったし不安だったの」

こちらはこちらで、またあなたの事が知れちゃったなと上機嫌。
一向に離れるつもりも、敵意を向けるつもりもない。いつも通りの女がそこにいる。
肩書きを気にして生活するような人間なら、ここまで何も聞かずにいるわけもなく。

「逃げないわよ、住所教えてもらうんだから」
「今さらそんなこと言ったって離れてあげないわよ?」
(-516) otomizu 2023/09/17(Sun) 17:24:59

【人】 Chiavica テオドロ


「挙句さらっと巻き込まれたし。
 昼の用意はあるんですが……」

それはそれとして内容物を見る。
中々美味しそうではないですか。この付近で言うとダニエラの言っていたベーカリーの物でしょうか?
案外挙動が素直な警部補は既に一つ手に取っている。

#警察署
(85) backador 2023/09/17(Sun) 18:09:49

【秘】 pasticciona アリーチェ → Chiavica テオドロ

そんなわけで後日。二人の休日が被った日。
丁度焼き上がるタイミングを逆算して、あなたにいつ頃に来て欲しいと連絡を入れた日の事。

1LDKの広さのする小さな部屋は、玄関の外でもお菓子の甘さが少しだけ漏れ出ている。
鍵はいつも通り連絡した後には開けてあるから、小奇麗に……少々靴がなさ過ぎる玄関を開ければ、キッチンでちょうどトルタアルリモーネ
レモンタルト
を焼き上げた所だった。

「いらっしゃい、テオ!お腹、空かせてきてくれたかな」

そういってリビングの机にまずは一切れ、とばかりに皿に取り分けてその正面に座る。
勿論、円状のこれを全て食べろと言っているわけではない。
もし貴方が満腹できたとしても、その一切れの一口さえ食べてくれれば本人は満足する事だろう。

「……お菓子はいつも通り焼けたのに、外は大変なことになってるんだね。今も。……マフィアの人たちも、きっと大騒ぎなくらい。……大丈夫かな」

ここはいつも通りに、随分と質素な部屋だ。
アリーチェが母と暮らしていた頃は物が比較的雑然と置いてあったものだが、教会に引き取られ就職し独り立ちをした後のこの部屋では最低限の家具が置かれているだけで少々寂しいほどだ。辛うじて机にかけられたテーブルマットのレースが女っ気を醸し出しているくらいである。
(-524) poru 2023/09/17(Sun) 18:12:48

【秘】 Chiavica テオドロ → pasticciona アリーチェ

待ち合わせにはいつだって早く着くようにしているが、人の家に上がる場合はそうともういかない。
代わりに時間ぴったりに扉が開くという几帳面さを見せたところで、職場で見るよりいくらか険の少ない顔つきの男が現れる。

「……別に、いつも通りだよ。
 今日だって食べたいもの食べて生きてます」

少ない手荷物を適当な場所に置いてから、向き合うように座って。
いただきます、と一声かけてから早速手を付け始める。
本題だからさっさと食っておきたい。そんな気持ちの表れ。

「大丈夫かどうかと言われたら……
 多分、大丈夫ではない。強引なやり口の代理が来てしまったもんだ」

「だからといって俺たちにできることはない。
 精々目を付けられないように祈ることしかできないでしょう」

他人の心配よりも自分たちの心配をするべき。
そうでも言いたげに、深々と溜息を吐いてからトルタを一口。
目が覚めるようなレモンの香りがして、うん、と頷く。

自分の家もまた、必要なもの以外は置かれていない故に、
飾り気のない部屋は寧ろ落ち着くとさえ思えた。
(-546) backador 2023/09/17(Sun) 19:50:55