人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ

君が考える間、男は黙って翠眼を向け続ける。
しかし答えを聞けば、笑顔で頷いて。

「OK、それじゃあ近々……今夜でも構わない」

また明日、その明日が来るかなんて、
今の状況では何も言えない。
それなら早めにどうだろうと誘いをひとつ増やした。

「家はここからそう遠くない。
 出社しやすいように近くを選んだんだ」

徒歩で通勤出来るくらいの距離。
口で説明するのもなんだからと一緒に帰りに向かうか。
あるいは君の連絡先に住所を送るかの二択。
家へ招待するのは君が初めてだから、
どの方法が楽なのかあまり思い付かなかった。
(-334) sinorit 2023/09/16(Sat) 22:52:20

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ

「マジか。えー…じゃあ、お言葉に甘えて。
今晩でも邪魔させて貰おうかね…」

珈琲を煽り切って、缶を軽く潰す。
そうしてくずカゴに捨てるまでは一連の動作で。

「案内は頼むぜ。
住所見ながらでも行けそうだけど、迷ったら困るしさ。」

多分楽なのは貴方についていくこと。
迷う事がないからだ。
(-338) ぴんじぃ 2023/09/16(Sat) 23:09:18

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ

「はは、分かった。それじゃあ今夜よろしく。
 聞きたいことを考えておいてくれ」

とは言っても、話す内容によって続く質問は異なるだろう。
考えたところでものによっては問となることなく消える。
軽い自宅飲み程度の緩さで考えているくらいが丁度いい。

「それじゃ、仕事が終わり次第君の部署で」

迎えに行くよ、言葉にはせずとも暗に含んで。
この時は一度、 解散の流れとなるだろう。
(-354) sinorit 2023/09/17(Sun) 0:01:07

【秘】 マスター エリカ → 無敵の リヴィオ

/*
🍷
(既読スタンプのワイン)(大丈夫やでお心づかいありがとう)
(-356) 66111 2023/09/17(Sun) 0:02:31

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ

/*
こんばんは、夏に瓶ラムネです。

このまま続けても良さそうであれば
迎えに行った後の描写でお送りさせていただくか
あるいはお送りいただければその続きを描写いたします。
家に着いた時点からでも問題ございません。

勿論お手隙であればとなりますので
更新後でも大丈夫です。

誘いに乗っていただきありがとうございます!
(-358) sinorit 2023/09/17(Sun) 0:04:59

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

踏み込まれたくないこともあるかもしれない、とは思う。
それでもひとつひとつ重ねてしまう自分に、貴方は笑んだままに言葉を返してくれた。

そうして返った答えに瞳は見開かれ、はくりと動かした唇はすぐには音を為さない。
次第に落ちていく視線は、少し冷めたパネッレを意味もなく捉えていた。

「……じゃあ」


数秒の空白の後に落ちた声はちいさなもの。
そこまでの経緯を知った上で形作ろうとしている、この問いがきっと一番知りたかったことなのに。
なぜか勇気を振り絞らないと声にできそうになくて、ぎゅっと指先に力を込めることで、ようやく。

「どうしてせんぱいは……
 そんなにいつも――胸を張れるんですか?」

なりたいものがない、貴方の姿を想像することはできなかった。
思い浮かべようとしても見えるのはたったひとつだけ。
いつだって自身を誇り胸を張る、己が憧れるかっこいいせんぱい。

「誰かの願いに沿って、歩いてきて。
 自分があやふやで、うまく掴めなくても」

「それでもずっと歩いていたら……
 ……いつかせんぱいみたいに、なれるのかな」
(-359) mspn 2023/09/17(Sun) 0:05:02

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ

「おう、考えとくよ。
こっちこそよろしくな。
多分○○時には終わると思うからよ。」

なんて言いながら
その場の解散の流れには乗って。
各々の職場に戻っていくのだろう。

そうして終業時刻になれば
迎えに来てくれた貴方と共に家に向かう事になる。
向かう道中、手土産に、とワインを1本買うだろうか。

かくして、初めてのお宅訪問になるのだった。

/*
ご連絡ありがとうございます、こんばんは。
匿名アイベックスです。

此方こそ、お誘いいただいてありがとうございます!
お言葉に甘えさせていただきまして
このまま描写を続けさせていただきました。

道中は此方は描写通り買い物を済ませた程度で
お家に到着した体で大丈夫です。

引き続きお付き合いよろしくお願いいたします。
(-361) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 0:18:29

【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ

君が言葉を振り絞るのに、
葛藤するような様子を見せる理由は分からない。
だからこそ、君の動き全てを翠眼は捉え、
しかし何かを急かすこともなくただ見つめるだけ。

それが1分、10分、1時間。それ以上だとしても。
一度だって、急かそうとは思わない。

絞り出された問いを聞き、
男は手にしていたカップから手を離す。
隣に置かれたその中身には、小さな波が揺れていた。

「なれる──とは、言いきれないかもしれない。
 君の心が迷路の中にいるうちはね」

何故聞きたがるのか。何故憧れるのか。
その理由を明確に聞いたことは一度だってない。
だから男に答えられるのは、己の感じるもの。
それを言葉としていくだけだ。

「…それでも、君がこうして俺に問いかけて、
 それでそうなりたいと願って道を歩むなら、
 不可能だとも言い切れないんじゃないかな」

「俺は、君ならきっと大丈夫だと考えているよ」
(-387) sinorit 2023/09/17(Sun) 1:28:13

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ

手土産なんて気にせずにと笑う男は、
適当な肴として惣菜等を籠に放り込んでお買い上げ。
本当に気にせずと考えているのか微妙なところではあるが、
どうせ君はそうは言ってもワインを購入するのだろうと、
そう考えてのことだった。

「もう少しで着くよ」

そうして家──マンションの下へと着けば、
カード式のキーを取り出し入口付近のセンサーに翳し。
中に入ればエレベーターで上へと向かって、
同様のカードキーで扉の解錠を行えば、
「どうぞ」と君を部屋へと招き入れるのだ。

奥へと進めば、テーブルにベッド。それからタンス。
必要最低限のものだけが置かれたシンプルな部屋に辿り着く。
君の知る男にしては、少し物足りない印象を覚えるかもしれない。

ベッドに転がったクッションを2つテーブル付近に置いて、
そこへと座るよう促し、袋の中のものをテーブル上へ。
(-393) sinorit 2023/09/17(Sun) 1:48:19

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ

この男が購入したワインは
『アリアニコ』というブドウを使ったもので
フルボディのしっかりした味わいの赤ワインだった。

「確かに、職場からそんなに離れてないな。
へえ、此処がリヴィオの家か。」

貴方の言っていた通りの場所にあるマンションを見上げて
そして貴方について上がらせて貰うのだろう。

招き入れられた部屋がシンプルな内装であるのには
意外そうに目を瞬かせる。

「…意外だな。
かわいいもんとか自分磨きの道具とか
そういうの置いてそうなイメージだったぞ。」

お邪魔します、と声を掛けながらクッションのうち1つ
促された方へと座るだろうか。
(-395) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 1:59:04

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ

意外そうだと語るその表情に、
凡その反応を予想していた男は微かに笑みが浮かべて。

「人を呼ぶことがなかったからね。
 部屋までらしくする必要はないかと思って」

それ故、家に人を呼ぶことはなかった。
らしさを見せる部屋は実家にあるし、
わざわざ1人の場でもそうある必要はないだろうから。

キッチンへと向かいワイングラスを2つ手に取って、
テーブルの上に置いた後にようやく、
男もまた空いたもう1つのクッションへと座る。

「それで?聞きたいことは決まったかな?
 …あぁ、テーブルの上のものは好きに食べてくれ」

カプレーゼにブルスケッタ、それからドライトマト。
ラザニア、ポルペッテと本当に適当に選んだらしい食材が
テーブルの上に並んでいる。
(-397) sinorit 2023/09/17(Sun) 2:26:19

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ

「それはそれで意外だが
まあ、飾らないでいる空間も必要だよな。」

普段は人嫌いという様相でもないから
人が招かれた事が無いと言う事にも少し驚きつつも
それが全て“演技”なのであれば納得も出来るというもの。

コルク抜きをコルクへ刺し込みながら
んー、と間の抜けた声を出す。

「幾つかは見繕ってきた、かな。
まずはそう、もう少し掘り下げようかな、と。
どうしてそこまで素の自分を隠したがるのか。
何というかしっくりこねぇって言うかさ。」

「その、建て前の自分を演じてきたのに
疲れたから自己破滅を望むっていう落差っつうのかな。
もっと深い理由があるんだろうとは思ってるが。」

ぐり、ぐり、とまわしていけば
太いネジは徐々にコルクに食い込んでいく。
(-420) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 9:40:00

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

迷路の中にいる、と。
貴方に指摘されて気が付く、ああそうなんだって。
出口が見えなくて、見つけられなくて、何が正しいのかよくわからない。
だからやっぱりだめなのかもしれないと過った気持ちは、けれどすぐ。

「────」

……塗り替えられる。
落としていた視線を上げて、丸くさせた瞳に貴方を映した。

不可能ではないと言ってもらえたこと。
大丈夫だって、信じてもらえたこと。

そのどちらもがこの心を打ったから、今度はせり上がってきてしまいそうなものですぐに言葉を紡げない。
とはいえ目の前でみっともなく泣いてしまうのは情けなくて恥ずかしいから。
堪えた代わりに眉を下げて、なんとか笑えた。

[1/2]
(-427) mspn 2023/09/17(Sun) 9:51:24

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

「……ありがとう、リヴィオせんぱい。
 せんぱいに信じてもらえるの、うれしい、……です」

「せんぱいが言う通りにオレ、きっと迷路の中に居る。
 一緒で、ずっと、誰かが望んだ道を歩んでるだけで。
 なるところまでは来れたけれど……
 本当にオレはここに相応しいのかなって足元、ぐらついてた」

「居続けるのが正しいのかわからない、です。
 でも、わかんなくても。
 ……いつかせんぱいみたいになってみたい」

ラベルを貼れず形を掴めない。
そんなものばかりが埋め尽くす胸中にも、はっきりと見える心はある。
それは例えば、貴方へ抱く憧憬、だとか。

「そうなれるの、ずっとずっと先かもしれない、けれど。
 その、よかったら見守っていてほしいってねだるのは……」

「……甘えすぎ、ですか?」

[2/2]
(-428) mspn 2023/09/17(Sun) 9:53:44

【人】 無敵の リヴィオ

>>72 ルチアーノ

隣を横目に見れば眉をしかめる様子が目に入る。
それに何を思ったのか僅かに目を細めるが、
マダムからの声に戻された視線は何も語らない。

「はは、なるほど。それじゃあカボチャスープにしよう。
 実はまだ秋の味覚を食していなくてね。
 是非レディの店で秋を感じさせてくれ」

手当を終えた男は君からのおすすめを注文し、
店内で食べていくのだろう。
そのまま席へ座り続け、スープが運ばれてくるのを待った。

「…ルチ、君はどうする?
 この後に食事予定があるなら俺と半分にしておくかい?」

#路地裏
(73) sinorit 2023/09/17(Sun) 13:33:14

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ

「変わり者へ関わりたくない人間は多い。
 仕事上の関係で終わらせる方が楽だしね」

まともに話が出来ると感じているのは一部だろう。
今まで積み上げた"リヴィオ・アリオスト"という人間が、
他者にそうさせてしまっていた。

「どうして、か。保てなかったからだろうか。
 心も、体も……俺は案外劣等感の塊らしいからね」

背後のベッドへ背を預け、コルクが抜かれていく様子を眺める。
その表情はいつも通りとは違う、素の"リヴィオ"だ。

「君には話したことがないとは思うが、
 俺は親に捨てられて児童養護施設に引き取られたんだ」

「だからね、昔は大人しくて暗い人間だったよ。
 …ただ、捨てられた人間だと。要らない人間だと。
 そう思う度に生きているのが苦しくてね、
 生きるために俺は、そうするしかなかったんだよ」

そのおかげで、今の家に引き取ってもらえた。
要らない人間じゃないって、思えた……はずだった。

「…でも、俺がどれだけ努力しても"本物"には叶わない。
 嘘のリヴィオが誰かの目に憧れとか、
 そういうものを抱かれる度に俺は……苦しくなったんだ。
 生きるために嘘で描いて、その結果苦しむなんて」

馬鹿だろう?男は自嘲するように笑い、視線を落としていく。
(-478) sinorit 2023/09/17(Sun) 14:02:38

【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ

涙を流すことの何がみっともないのか。
そう思う心はあれど、君が隠すなら暴こうとは思わない。
代わりに、浮かんだ笑顔に笑顔を返そう。

「誰かに問える君は強い。顔を上げられる君は強い。
 だから君は、君なら、
大丈夫
だ」

もう一度君に大丈夫を唱え、笑みを深める。
君なら君の道をいつか、見つけられると信じているから。

「そうして悩める君は強くなれるよ。
 迷うことは悪じゃない、立ち止まることもそうだ。
 諦めてしまわない限り、君の道はちゃんと続いている」

「いくらでも迷っていいから、いつか。
 …いつか、君がその迷路を抜けられる日を俺に」

語る男の瞳は細まり、そのまま緩やかに閉じられた。

「──俺に、見せてくれ。見守っているさ、ずっと。
 だから俺で良ければ、いくらでも」
(-488) sinorit 2023/09/17(Sun) 14:38:12

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ

「そういうことか。
やっとしっくりきた。
だから疲れて自棄になってたんだな。」

貴方の生い立ち、過去を聞いて
ようやっとその点と点が繋がってきた心地になる。

「今も、誰にも必要とされてない不要な人間だと
そう思っているのか。苦しかったな、それは。」

ぐり、ぐり、と更にコルクにねじ込んでいく。

「だったら俺はお前を縛っちまうのかもな。
俺にとっては、リヴィオは必要な存在だから。」
(-490) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 14:48:55

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

「────」

……あ、やっぱだめかも。


過った次の瞬間には一滴だけ零れてしまった。
だってあんまりにも貴方が真っ直ぐに、己を信じてくれるから。

「……ぁー……」


大丈夫の一言を貰えるだけでこんなにも安堵する。
見守ってくれる誰かがいるというだけでこんなにも幸せに満ちる。
己の為にと贈られた言葉ひとつひとつを胸の内、大切に抱きしめながら。
ぐしぐしと目元を擦り、顔を伏せながらも声を絞り出した。

「……せんぱい、だいすき」


ありがとうの方が先だったかもしれないとは形にした後に。
だから次いで震えた声で「ありがとう」もちゃんと伝える。
そうして顔を上げればまだ少し潤む瞳を細め、それでもにっと笑った。

「──へへ。
 せんぱいのお陰で明日からもがんばれそー……です!
 ね、オレ、無敵のナンバーツー目指すんで!」

もちろんナンバーワンは既に無敵の貴方だ。
そんな軽口を叩けるぐらいどこか心が軽くなった男の声に、沈んだ色はもう無かった。
(-491) mspn 2023/09/17(Sun) 14:59:44

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ

己の息を呑む音が聞こえて、
落ちた視線も勢いよく持ち上がった。
それはどちらも無意識で、君の言葉を聞いたが故に。

「……………は、君ってやつは。
 俺を口説いたところで何も渡せないぜ」

僅かな間の後、ようやく引き出した言葉は冗談めかすもので。
少し崩れた笑みが君の瞳に浮かぶのかもしれない。

「…それに君に必要なのは、君の幼馴染達だ。
 あまり多くに手を伸ばすなよ、掴めるのには限度がある。
 そうやって沢山口説いてると後が大変だよ」

なんでもないように言い切って、
けれど深いため息が男の口から零れていく。
そのまま持ち上がった手が自身の髪を乱して、
複雑な感情の中、もう一度下手な笑みを作った。
(-500) sinorit 2023/09/17(Sun) 15:34:54

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ

「欲しいなら欲しいって言えば良いだろ。」

絞り出すような言葉に静かに返す。

「確かにテオとアリーは大事だが
アイツらは自棄を起こすほどじゃないし
俺が勝手に守ってるだけだ。」

「俺が居なくても上手くやれるのは
ようく知ってるよ。だが、お前はそうじゃない。」

ようやく差し込み終えた栓抜きを
緩く引っ張り始めた。

「必要っつったら必要なんだよ。
今の俺の本音を知ってるのは、署じゃお前くらいなんだから。」
(-503) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 15:57:33

【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ

男が再び瞳を開く頃、一滴の涙は既に落ちきって。
映るのは目元を擦り、顔を伏せながらも声を絞り出す君だった。

だいすきだと伝えてくれる君へ「俺もだよ」と返し。
ありがとうを伝えてくれる君へ
「礼を言われることじゃない」と男は笑う。

結局、言葉を受けて下を向き続けるか。
あるいは、上を見て、前に進もうとするか。
それを選ぶのは自分自身他ならないのだから。

「はは、その調子だ。君がそう名乗れるようになること、
 俺は楽しみに、期待して待っているよ」

いっそナンバーワンになるほどに高く。
君の心が強く、いつか形を掴めますようにと願って、
君へと手を伸ばしその頭を撫でようとするのだった。
(-504) sinorit 2023/09/17(Sun) 15:57:52

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

頭を撫でられると反射でつい目を瞑ってしまった。
それもすぐに開けて、己が目標として憧れる貴方の顔を見つめる。
未だ未熟な心はすぐに揺らぐ、視野だってきっと広くはない。
それでも与えてくれた愛情を躊躇いなく受け止める術だけは十分に知っていたから。

「リヴィオせんぱいに期待してもらえるなら、
 がんばらないとなあ」

綻ぶ口元はふにゃりとした柔らかなもの。
ほんのちょっぴり、自分からも撫でてくれる手に擦り寄るように頭を押し付けたりしていた。
そんなやりとりがちょっと落ち着いた頃に、すっかり冷めきったパネッレをひとつ摘まんで。

「ご飯こうやって一緒に食べれて、うれしかったです。
 でも今日は雨降るんだっけ……そろそろ食べ切らなきゃかな」

もそ、と口に運んで咀嚼し、後にオレンジジュースも飲み切る。
食事を片付けていく途中、ちらっと貴方を見上げた男は本日最後のおねだりを。

「ねえリヴィオせんぱい。
 オレがんばるけど……また、もし。
 ちょっと下を向きそうになったら、せんぱいに甘えても良いですか?」

「そうじゃなくても、またせんぱいの話色々聞いてみたいし……
 ごはんとか……こう……」

いいかなあって、向けているのは期待を込めた瞳だ。
(-512) mspn 2023/09/17(Sun) 17:03:39

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ

「…………君ってモテるだろ」

もう一度深いため息を吐き出して、
君の表情を伺うように翠眼が揺れた。

「俺がそんな人間に見える?くらい言えたら良かったんだが、
 ここまで話して言えることはないな……困ったな」

断言された内容が本当にその通りで、
今更否定したところでなんの意味もない。
諦めたように一度肩を落として、
何を言えばいいかと言葉を探す。

「……そんなこと言われると、惜しくなるだろ」

自棄になって破滅を望み進んだ先で、
欲しかった言葉が真っ直ぐに向けられて、
描こうとした終わりに、ほんの少し未来が欲しくなった。

本当の自分としての未来を。

「君ってやつは本当に、お人好しだな……」
(-532) sinorit 2023/09/17(Sun) 19:06:42

【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ

「もちろん俺も嬉しかったさ。
 誘ってくれてありがとう、ニーノ」

前を向き晴れていく君の心とは対照に、
曇り空の広がる空は今にも雨が降り出しそうだ。
この時間を名残惜しく思う気持ちはあれど、
そろそろ解散の時が近付いているのかもしれない。

「…あぁ、俺で良ければと言っただろう?
 いくらでも、甘えてくれて構わない」

「また、食事も行こう。俺の話は……はは。
 何か、いい話題を考えておくよ。
 君も、聞きたいことを考えていてくれ」

隣へと置いたカップを再び手に取り、
残るジュースを飲み干して、
立ち上がった男は君へと手を差し出した。

「次も、楽しみにしているよ」
(-536) sinorit 2023/09/17(Sun) 19:21:14
リヴィオは、この『 』が希望になるよう願った。
(a35) sinorit 2023/09/17(Sun) 19:22:22

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ

「さてね。少なくとも恋人が出来たことはないな。」

きゅぽん、と音を立ててコルクが抜ける。
芳醇な香りが漂うかもしれない。

「お人好しで結構。
惜しくなったなら迷わず掴めよ。
後悔するぜ。この先マジで何が起こるか分かんねえぞ。」

貴方のグラスに赤ワインを注ごうと寄せる。
(-541) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 19:32:17

【人】 無敵の リヴィオ

>>86 ルチアーノ

「OK、仲良く分け合おうか」

意図は違うとしても形は同じ。
黙った理由を問うこともなく頷いた。
元々自分が持ちかけた話を断る理由もない。

取り皿を貰えるようマダムに頼み、
運ばれてきたスープをきっちり2人分に分けて片方を君に。

「ありがとう、レディ。それじゃあいただきます」

両手をきっちりと合わせてから料理への感謝と敬意を述べる。
スプーンで掬って運んだスープは確かに高級な店には劣るが、
気持ちは込められているのだろうと笑顔が浮かんだ。

「…うん、美味しいね。ほら、君も早く食べるといい。
 空腹よりも多少腹を満たす方が頭は回るからね」

君の用事を全く把握していないものの、ご利益を求めるくらいだ。
頭が回せる状況にしておくべきではと勝手にも考えての言葉。
実際のところは必要のないことなのかもしれない。

#路地裏
(94) sinorit 2023/09/17(Sun) 19:58:08

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ

「…そうかい」

それは君が幼馴染に夢中だったからかもね。
漂う香りとともに余計な言葉は飲み込んで思うだけに留める。

「………分かっているさ、分かっているよ。
 しかし今更覚悟をするってのは案外勇気がいるものなんだ」

それは、これまでして来なかったことだ。
嘘で身を固めて、掴もうとしなかったものだ。
注がれるワインを眺めながら躊躇うように手を伸ばして、
触れる直前で指先を握りしめた。
(-561) sinorit 2023/09/17(Sun) 20:41:37

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

感謝を伝えられると、ああ誘ってよかったんだなって思えて。
甘えることを許されれば、向ける好意は膨らんでいくもの。
差し出された手には少しばかり驚いて瞬いていたが、それでもすぐ。
喜色に満ちた満面の笑みを浮かべれば──

「……はい!」

──指先を伸ばし、重ね、その手をぎゅっと握った。


……その後は、ゴミをきちんと片付けてから共に歩く。
真面目な話を多くしたから、帰路の道中は他愛のないものを。
例えば明日せんぱいが着けてくるピンの予想とか。
例えばねこって好きですか?とか。
話していればあっという間に分かれ道の場所。
最後は手をぶんぶんと振りながら別れたのだろう。

そうして一人、家へと向かって歩いて行く最中。
貴方から貰った信頼と勇気を忘れぬよう。
胸の内で大丈夫を繰り返し、ずっと抱きしめていた。
(-562) mspn 2023/09/17(Sun) 20:42:03

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ

「…大丈夫だ。怖がらなくていい。」

注ぎ終えたワインボトルを一度置いて。
躊躇いを見せる貴方をじっと見つめる。
自分が掴むことは容易いけれど、これはきっと。
貴方が自分で掴むことに意味がある、と思ったから。

「全部受け入れるから。」

貴方がどういう思いを持っていたとしても
惜しくなってくれたのならば、拒みはしない。
穏やかな笑みを浮かべたまま、見守るだろう。
(-565) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 20:54:43