人狼物語 三日月国


14 【完全身内村】不思議の国のアリス

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【人】 お尋ね娘 カグラ

[デッドの秘密抜き]

素敵な花園や遠くに見える森やお城は、元いた世界とは似ても似つかなくてワクワクする。

顔を捏ねたり、人が突然お菓子に変わったり、猫や兎が服を着て話していたり。

「なんて楽しいのかしら!」

ここではなにをしても咎められることなんてないのだ!
だってもうお祖母様は居ないのだから!

「ねぇ、髑髏さんもそう思うでしょう?」

造形や料理は嫌いじゃないから、顔をこねるのもとても楽しい。
今度は高い鼻にしようかしら?それとも、壮年の男性のようにシワを刻んでみる?それとも、わんちゃんみたいに鼻の先を尖らせてみようかしら?

「髑髏さんは、もしかして生き返りたいのかしら?」

髑髏さんは今のままでもとても楽しそうに見えて、悩んでいるようになんて見えないから、願いが想像がつかない。

お姫様のお願いごとは、きっと自分だけの素敵な王子様と幸せに暮らすことに違いないと思っているのだけど!

「カグラはなんだか髑髏さんのお願いごとが気になってしまっているみたい。
ぜひ教えてくださいな!直ぐでいいわ!」

相変わらず顔を捏ねながら、可愛くお願いしたのだから、きっと髑髏さんはこたえてくれるのよ。
きっとよ!
(43) sacura 2019/09/14(Sat) 20:25:53
デッドは、>>相変わらず顔を捏ねながら<<
(a24) rein-joir 2019/09/14(Sat) 20:27:43

デッドは、お嬢さん、調子は良くなったのかい?無理はいけないよ(なでなで
(a25) rein-joir 2019/09/14(Sat) 20:28:05

ベニエは、顔……捏ねてるのね……ずっと捏ねてるのね……[見ないふり]
(a26) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 20:29:12

カグラは、お姫様とはガールズトークよ!キャッキャッ
(a27) sacura 2019/09/14(Sat) 20:33:13

カグラは、ちょっと体を縦にしておいたら良くなったのよ!今はお林檎食べてるの!お林檎美味しい!
(a28) sacura 2019/09/14(Sat) 20:33:55

デッドは、そうかい、それは良かった。[くすくす]
(a29) rein-joir 2019/09/14(Sat) 20:38:21

カグラは、こねこね楽しいわ!
(a30) sacura 2019/09/14(Sat) 20:38:32

カグラは、ちょっとぬめぬめするのよ!
(a31) sacura 2019/09/14(Sat) 20:39:32

デッドは、ぬめぬめしているかい…?
(a32) rein-joir 2019/09/14(Sat) 20:41:07

ベニエは、ぬ、め…………?ぬめ…………?[ひたすら手元のマカロンを見つめるのに終始]
(a33) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 20:44:32

カグラは、ちょっとだけね!不思議な感じよ、何かしらこのぬめぬめ、お姫様舐めてみる?
(a34) sacura 2019/09/14(Sat) 20:45:34

【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ

え…………っ。
舐めない。舐めないわ。

(殿方のお顔ってぬめぬめしているものなのなの……?)
(それは、この人が骨だからなの?)
(それとも全員…………?)

(殿方は、ぬめぬめ…………??)
(44) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 20:49:41
デッドは、待った姫君、何か変な事を考えてはいないかい?
(a35) rein-joir 2019/09/14(Sat) 20:52:53

【人】 お尋ね娘 カグラ

[お姫様の秘密抜き]

今日はカグラはお姫様のお城にご招待されて、女の子同士楽しくお茶会なの!
カグラの知らない赤いお茶に牛のお乳の入ったのは甘くて美味しくて、もらったお菓子も、おせんべいかな?と思ったのだけど、匂いは甘くて香ばしくて卵と小麦粉の焼けた香りで、食べたらとっても甘くて美味しくて、カグラが知ってるおせんべいとは違ったの。
もしかしたら、噂のかすていら、っていうのの親戚なのかも。

それで、お姫様のお部屋はお姫様のお部屋!って、キラキラヒラヒラで、調度品にも素敵な彫り物があったり、レースのカーテンが風になびいて日が透けて入り込むのがとっても素敵!

「すごいわすごいわ!お姫様はお姫様だったのね!」

こんなに素敵なところに住めて、ワンダーランドは自由でとっても楽しそうで、カグラはなんだかとっても羨ましくなっちゃったの。

「お姫様は、こんなに素敵に暮らしているのに、他にもなにか欲しいものがあるの?」

この国は、女が多く一夫多妻が当たり前らしい。私の国とは逆みたい。

「カグラはね、欲しいものはないの。でも、叶えたい願いがあるのよ。」

「お姫様は?どんなことをお願いされるの?カグラはお姫様が何を願うのか知りたいわ!カグラとお姫様はもう親友なのだから、きっぱり教えて欲しいのよ!」
(45) sacura 2019/09/14(Sat) 20:56:11

【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ

殿方は、ぬめぬめ…………。

[…は新たな認識を得たらしい]
(46) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 21:00:08
ベニエは、わーい、皆のシーンが揃ったの!
(a36) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 21:00:32

カグラは、お待たせ様だったの!
(a37) sacura 2019/09/14(Sat) 21:02:23

【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ

■ベニエの秘密開示


あたしの望みは、

あたしだけが持つ、あたしのこの力を、失くすこと



 * * *


あたしを取り上げた産婆と母様付きの筆頭侍女は、あたしの手指が正しく5本あるか確認したその瞬間、金平糖と金貨になって床に散らばった。

その力はこの国の初代女王と同じものなんですって。

奇跡の力が復活したと、この娘が居ればこの国は安泰だと、父様母様はたいそう喜んでいらっしゃった。

その後は、ずっと、ずうっと。
罪人、害虫、害獣、いろんなものを金貨にしてきたし、お菓子にもした。

時には、罪人でない人もいたかもしれない。
きっと、いたんでしょうね。
(47) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 21:05:34

【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ

でもね、あたしは、そんな力、要らないの。欲しくないの。

父様母様と手を繋いでお出かけしてみたかった。

王宮に迷い込んだ猫に、この手で触れてみたかった。
幼い時にどうしても触れてみたくて指先でつついた猫は、小さな金貨になってしまったわ。

友達と手を繋いで一緒に笑って、一緒に走って────そして、いつか。

いつか、ね。

素敵な殿方に手を取られ、ダンスをしてみたいの。
(48) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 21:05:48

【人】 歩く骸骨 デッド

違いますよ!?
私は骸骨ですから、特別なんです!

[慌てたように手を振る]
(49) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:05:51

【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ

この手袋、ね。
あたしの国にある虹沼だけに棲む、白銀蛙の皮でできてるの。

見た目は絹と変わらないけど、熱も光も空気も、なんにも通さないこの手袋。
舞踏会に貴婦人がつけていくものとは、全然ちがう。

この手袋越しに触れても、ぬくもりはわかんない。
分厚い布を10も20も重ねたみたいに、感触だって伝わらない。

そんなの、もう、嫌なの。

だから、あたしのこの力、消して頂戴。

国のものに知れたなら、ぜったいぜったい、許してなんてもらえないだろうけど。

だから秘密よ。
ぜったい、秘密。*
(50) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 21:06:07
デッドは、やあ、めでたいね![ぱちぱち]
(a38) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:06:33

デッドは、(清々しいほど挟まった)(すっと土下座)
(a39) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:07:56

【人】 お尋ね娘 カグラ

[カグラの秘密]

カグラのお家は没落した旧華族のおうちだったの。
だから、カグラはお家復興のためにお祖母様に厳しくしつけられて、政略結婚でとっても油臭いおじさまのお嫁に行くことになってしまったの。
全部、お祖母様が決めたことなの。

でもでも、カグラはそんなの嫌だったの。
だからね、ぜーんぶ、壊しちゃったの。

死んだお父さまが隠し持ってた拳銃で、バンバン!って!

だから、カグラは元の世界に戻ったらきっと死刑になるわ。そうでなくても、もうお天道様の下は歩けない。

そんなのは嫌。
だから、【私はこの国でずっと楽しく暮らしたいし、人を殺したことをなかったことにしたい。】

これがカグラのお願い事なのよ!叶えてくれなきゃ泣いちゃうわ!
(51) sacura 2019/09/14(Sat) 21:08:19
ベニエは、ぬめぬめな幸薄男は、どうぞ気になさらないで?[慈愛の微笑み]
(a40) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 21:08:43

【人】 お尋ね娘 カグラ

バンバン!
(52) sacura 2019/09/14(Sat) 21:09:59

【独】 歩く骸骨 デッド

やばい(褒め言葉)
(-12) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:12:52
ベニエは、バンバン!(あたしもやってみたいなあ……)
(a41) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 21:18:05

【人】 歩く骸骨 デッド

では、私の願いを教えようか。

私の願いは
「もう一度、アリスに会いたい」
だよ。

[少し照れたように、それでも胸を張った]
(53) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:18:17

【人】 歩く骸骨 デッド

■デッドの秘密開示


自分の始まりは、もう覚えていない。

気付いた時にはこの身体で、この国に立っていた。
私が他の存在と少し違うとしたら…“ルイス・キャロル”の記憶がある事だ。

つまり作者の癖に、私は自分の描いた世界に迷い込んだ、と言う事。

────まあ、だからと言って、何かが大きく変わる訳ではない。
時が流れ“アリス”に関わる物語が増えていく度に、この世界は“ルイス・キャロル”が当初創った姿から変わっていったから、猶更。

それで良いと思う。面白かったし。
作者として手を離れて好きに変わっていく世界に対し、寂しい気持ちが無いとは言わないが、私はそれ以上に誇らしかった。

愛しいあの子が今も子供たちを虜にしているかと思うと、嬉しかった。

………今も特段この世界で生きている上で、不満がある訳ではない。
相変わらずここは拡大し続けていて、飽きる暇などないから。

唯、ひとつだけ言うとすれば。


私は、あの黄金色の昼下がりの事を、忘れられないのだ。
(54) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:18:47

【人】 歩く骸骨 デッド

何時からだろうか、無性に寂しくて仕方なくなった。

誰も“ルイス・キャロル”を真の意味で知る人が居ない。

墓場で独り、月を見上げる夜。
全部夢だったような気がして、背筋が冷える。

────私は、“何”だったかな。

“ルイス・キャロル”である事に固執しているつもりは無かったけれど。
永い永い時の果て、いざ記憶が薄れようとすると怖くて仕方なくて。


今は唯、アリスに…私のアリスに。もう一度、会いたいんだ。*
(55) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:19:40

【独】 お菓子の国のプリンセス ベニエ

おお…………今回の願いは、皆揃って、わりかし重い……

(そして割とどう足掻いても全員の分を叶えることはむずかしい……)

(そしてあたしの、ほのかな恋心の行く末は一体……)

(はじまったときから失恋していたってやつ……?)
(-13) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 21:24:08

【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ

……あたしの願いが、こうだもの。

みんな、それぞれ切なる願いを持っているとは、思ってたわ。

あたしはあたしの願いを叶えたい。
でも、異国娘とぬめぬめさんの願いも、きっとすごく大事だわ。

…………こういうことで戦うのって、あたし、したことない。
こわいわ。
[ぽつりと呟いた]
(56) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 21:26:45
カグラは、デッドを指さした。
(a42) sacura 2019/09/14(Sat) 21:31:14

カグラは、ぬめぬめさん!!!!
(a43) sacura 2019/09/14(Sat) 21:31:25

【人】 お尋ね娘 カグラ

ダメよお姫様、女は強くなくっちゃ、すぐに何かの犠牲にされちゃうのよ!

カグラは戦って戦って、絶対楽しく暮らすの!
ヒラヒラのドレスを着て、お姫様とも遊ぶし、骸骨さんの顔も捏ねるわ!
強い心なのよ!そこの所とっても大切だわ!
(57) sacura 2019/09/14(Sat) 21:34:03
デッドは、!!??[突然の罵倒!?]な、なにかな?
(a44) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:34:08

【人】 歩く骸骨 デッド

姫君は優しいね。
でも勝負はそういうものだから仕方ないさ。

[ふっと肩を竦めて見せた]

譲れないなら…譲れないから、戦うしかない。
お嬢さんが言う事は尤もだと思うよ。流石、強い女性だ。
(58) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:36:57
カグラは、キャッキャッ!
(a45) sacura 2019/09/14(Sat) 21:37:07

デッドは、私はお嬢さんの考え方がとても好きだよ。貴女ならここでもうまくやれる。[くすくす]
(a46) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:38:53

【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ

────うん。

譲れないわ。譲りたくはないわ。

あたしには、異国む……ぇ、と……カグラ、みたいにたくさん強くはなれないかもしれないけど。

でも、戦うしかないなら、戦うわ。
(59) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 21:40:17

【人】 歩く骸骨 デッド

>>15>>16>>17姫君への返し

「長生きがどんな気持ちかですか?楽しいよ」

間髪入れず、きっぱりと答えた。

「でも欲しいものは…無いかもしれないな」

続いた問いには、苦笑で返してしまったけれど。
だって、骸骨が生きるに必要な物なんて無いからね?

全部諦めて姫君に食べられてしまう、それもひとつの道かもしれない。
諦めと言うのは、本当に簡単で身近な感情だから、すぐに忍び寄ってくる。
そうでなくとも全部忘れて唯の骸骨として生きる道もあるだろう。


その時は“DEAD”という名すら捨ててしまえば良い。


それは本当に簡単だ……。でも。
(60) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:56:54

【人】 歩く骸骨 デッド

「私は、ここが好きなんだ。忘れたくないんです」


作者としての親のような感情、なのかもしれない。

発生源はとんと不明瞭なものの、ずっと私の中に居座っている。
捨てようとしたところで捨てられない程に、本当に、私はここが好きだ。


「けれど…いや、だから、かな。
世界の始まりにして象徴である“彼女”に。
もう一度会いたいんですよ」*
(61) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:57:47

【人】 歩く骸骨 デッド

>>43お嬢さんへの返し

この国にある花園は素晴らしい。
森も、城も、非常に美しい。

お嬢さんの意見には全面的に賛成だ。でも。

「………、そ、うだね?」

ああ、顔さえ捏ねられていなければ、満面の笑みで応えられるのだけど。

そんな中、自分の願いについて聞かれて私は瞬いた。
(いや、瞬いたつもりになっただけだ、相変わらず捏ねられ中だから)

「お嬢さんは、この国の始まりを知っているかい?」

知らなくても良いんだ、大事な事じゃない。
とある作者が、小さな友人にねだられて創ったのが始まり。
それが色んな人の手を渡って、ここまで大きくなるなんて誰が想像したものか。

きらきら輝く、黄金色の昼下がり。
懐かしむ眼差しは、お嬢さんの手に隠れて分からないだろうけれど。
(62) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:58:20

【人】 歩く骸骨 デッド

「私はね、その“とある作者の友人”に、もう一度会いたいんだよ」


溢れるほどの憧憬は、きっと、伝わっただろう。*
(63) rein-joir 2019/09/14(Sat) 21:58:55

【秘】 TC ??? → 歩く骸骨 デッド

良い願いでございますねぇ…(うっとり

しかし、この中で異様な程切羽詰まった願いはカグラ様の願いでございますね???
(-14) ときいろ 2019/09/14(Sat) 22:03:03

【秘】 歩く骸骨 デッド → TC ???

まあ、デッドは唯のアイデンティティ崩壊危機不安定男だからね。

ふぅむ…姫君には「私が君を攫うのはどうかな?」と提案してみようか。
幸いこの国に対しての私の知識は誰よりも深いしね。
触れない問題は解決してあげられないが、傍で支えることは出来るし今よりも数倍自由をあげられるだろう。

お嬢さんは…こちらは解決法は無いね。
単純に聞いてみようか、「過去を全部捨ててしまって良いのかい?」って。
(-15) rein-joir 2019/09/14(Sat) 22:09:30

【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ

>>22 デッドへの返し


"大丈夫ですか?"

そんな問いかけをする者は、もはや、あたしの城には存在しない。

「あんたみたいに、図々しくあたしに物申せる人なんて、城にいやしないわ」

今日も余裕綽々って風に、笑み混じりにそんな事を言う、この男。
なんでこんなに苛つくのか、その理由はなんとなく解りはじめてた。

  ────居ないからだわ。
  国には、誰も。

  こんな風に、ごく普通に話しかけてくる人が。

  こんな風に、ごく自然に笑いかけてくる人が。

国の中では、どこでだって、いつだって、あたしは尊敬と畏怖の対象だもの。

ワンダーランドは、とっても広大。あたしの国は、その一部でしかない。この幸薄男の言うウミガメの歌が聞ける海なんてところも、行った事はない。

「ふうん。────国の外には、色々と面白いのがあるのね」

だから、"散策はいかが?"の誘いに乗ってやった。

「エスコートは不要よ。気持ちだけ頂くわ」
(64) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 22:13:53

【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ

  だってあんた、お菓子になりたくないでしょう?

  手袋越しだって、みんな、あたしを怖がるもの。

  こちらが手を差し出した途端、
  びくりと手を引っ込められるのはもう懲り懲りなの。

ちろりと睨め付けてやったけど、男からは穏やかな微笑みが返ってくるだけ。

どうやら他意無く本気でエスコートするつもりだったらしいこの男に、あたしは深く深く溜息を吐いた。

お人好しのこのひょろ長い男に、だから少しくらいはあたしの話をしてやってもいい。興が乗れば、あたしのたった一つの願い事も口にする事もあるかもしれない。

「これは、秘密よ」

誰にも言っては駄目なのよ。
彼を見上げ、屈むようにせがんだら、あたしは耳元で囁くように告げるだろう。

あたしのたった一つの願い事。*
(65) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 22:15:12

【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ

>>45 カグラへの返し


異国娘──名前を覚えた。カグラって言うんですって──といくらか仲良くなれたから、あたしは自分の城に招待したの。

ショートブレッドにスコンにクッキー、季節はずれのクリスマスプディングまで支度して。紅茶はたっぷり、セイロン、アッサム、ダージリンにキームン、お好みぜんぶを飲めるように。

カグラはすごいわすごいわ、って喜んでくれた。

あたしにとっては、当たり前の日常。
左手を使って手に入れた金貨がなんでも運んできてくれる日常。

  ────羨ましいのは、あたしの方だわ。

  そうして"自由"にふるまえるあんたが、羨ましい。

胸にもやんと広がる思いには蓋をして。
そうしてたくさんおしゃべりしたの。
(66) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 22:16:02

【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ

「────欲しいもの?」

それは無いの。あたしにも無いのよ。
要らないものがあるだけなの。

すぐさま言葉にしたかったけど、喉の奥につっかえて、なかなか声に出てくれない。

カグラの瞳はキラキラしてる。
言葉もぽんぽん、金平糖みたいに輝いて、転がって。

あたしの願いは、空を見上げて「叶えたいの!」と叫べるようなものじゃない。
王宮の中でなんか、ぜったいぜったい、口にはできない願い事。

────でも。

"親友"って、言ってくれた。
彼女は、初めて出来た、あたしのお友達。

「あのね…………うん、帰り道で、話すわね」

夕陽が長く影を落とす林の中で。

あたしは小さく告げるのよ。

秘密の秘密の、願い事。*
(67) Valkyrie 2019/09/14(Sat) 22:17:13

【独】 歩く骸骨 デッド

/*
あーそうか。
“私をワンダーランドの神にしてください”って願いに切り替えると言う手もアリですね。そこまで入れ込むかは不明ですが。

アリスと引き換えに、ふたりのお嬢さんを救えます。
………まるでまどマギのようだ…。(ちょっと良い
(-16) rein-joir 2019/09/14(Sat) 22:25:35
デッドは、似た境遇ならではの友情の芽生え…かな?うん…美しいな。
(a47) rein-joir 2019/09/14(Sat) 22:30:46