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【憑】 虹色カンタビレ サアヤベアトリスの心中など知ることはない。 だからこそボクは反撃に出た。 ソファに倒れ込むベアトリス。 それを尻目に美術室から飛び出して行こうとする。 両手を戒められていても、下半身が晒されていても、ボクが走ることに問題はない。 問題はないのだけれど──。 「…っ。」 それでも一瞬ためらったのは羞恥から。 廊下の外、少し離れた場所でも人の気配を察知してしまったから。 こんな時、自分の索敵能力の高さを恨む。 けど今しか逃げるチャンスはない。 だから廊下に飛び出した。 そのまま階段のほうに走る。 けど、角を曲がる直前。 ボクは自分に変身魔法をかける。 そうしたら制服を着ることができたから。 でも、その変身後の姿をもしかしたらベアトリスに確認されてしまったかもしれないけど──。* (2) master 2023/10/16(Mon) 6:26:38 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「リッコ先輩〜!!! 絡まっちゃったー!!!」 ふええええ、と泣きつく、そんなフリ。 ちゃんと先輩としてリッコを呼ぶのは学校だから。教師の前だから。 そのまま特に問題なければ、その日はそのまま帰宅させて欲しいと願う。 情報の共有は、その後だ。** (5) master 2023/10/16(Mon) 6:28:04 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「千秋ちゃん…?」 先生と行動することになったのは少し予想外だったけど、物憂げな表情の姫様の顔を覗き込む。 うう、スカートの中がスウスウする。でも我慢! 何でもないです、と微笑むから、ボクはそれ以上聞けずに姫様と先生と行動する事になる。 …困ったものだけど。 だって、ユスターシュ様は。 そしてベアトリスは…。** (18) master 2023/10/16(Mon) 20:31:51 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ学校から見て、ボク、リッカ、姫様の順で近いから先にボクの住処に辿り着く事になる。 バンドを組んでる仲間だから住所を知ってて問題ないもんね! 親御さん、の言葉には苦笑い。 一応サポート役に親の代わりをさせてるんだけどさ。姫様にもサポート役…と言うより世話役がついてる。姫様に生活苦を味合わせるわけにいかないよね! 「魔法少女? アムニャックでしたっけ。 いや〜、みんな可愛いですよね! えっ先生ファンなんですか?」 ちょっとギクっとした姫様の顔を誤魔化すように、ボクは声を張り上げる。 (24) master 2023/10/16(Mon) 21:55:03 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「あはは…縄は、ですね。 他の子に遊び半分で縛られてたんだけど 緊急で呼ばれちゃって。 自分だけで抜けられるから〜って見送ったら 意外と抜けられなくて、参りました! でも、変わったもの? あ〜…、ここ、猫飼ってます?」 縄に関しては適当に答えて。 変わったものに関しては、猫を思い出した。 あの猫、ちょっと気になるんだよなあって。 そうこうしてるうち、うちにはついちゃうかも?* (25) master 2023/10/16(Mon) 21:55:24 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「はあい、気をつけま〜す。 千秋ちゃん、まったね〜!」 手を振り姫様と先生に別れを告げる。 魔法少女のことはともかく、猫のことは気になるな。 見る度にあの首元の飾りの色が違う気がする。 だから今度はそちらを調べる事にしよう。 そんな事を考えながら家に入り、すぐに変身魔法を解く。 (33) master 2023/10/17(Tue) 10:08:04 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「はぁ…。 もう、とんでもない目に遭ったよ…。」 ベアトリス…アイツには姫様を近づけられないなあ。 衣装も燃やされてしまったし。 1日経てば魔力の回復と共に元に戻るけど、一先ず今は世話役たちに引いてもらって自室に篭る。 粗相してしまった事を恥じながらベッドに転がるときには、流石に部屋着を着ていたけど。 「…。」 もっと気持ちよく? あのとき強気に跳ね返したけれど、そんな事に興味がないわけじゃない。 寧ろ、人よりそうした事に興味がある方だ。 だから、そろりと胸元に手を這わせる。 胸の先を擦り、自分の花園へも指先を伸ばした。 ──くちゅ、と小さな水音。 (34) master 2023/10/17(Tue) 10:08:29 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「んん…っ。」 思い浮かべていたのは、あの女の顔。 もしあのまま屈していたら。 ボクはどんなふうに気持ちよくなれたんだろう?** (35) master 2023/10/17(Tue) 10:08:50 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤひと段落した後、ボクはみんなに連絡を入れる。 学園でベアトリスを発見し捕まっていた事を。 だから学園内にドローイグの者たちが潜んでいる可能性が高い事を。 特に美術室には注意しなければならない。 >>1:60確かボクが捉えられた後に連れて行かれた場所はそこだ。 だからこれからより注意してほしい事を伝える。 魔力を使わなくても連絡の取れるツールは本当に便利だ。 電気がなくなると使えなくなるのが困りものだけどね。 そして翌日、ボクはと言えば──。 (63) master 2023/10/18(Wed) 6:37:32 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「やっ、やめろよ!?」 美術室近くの空き教室で男子生徒に絡まれていたりした。 本当は美術室近辺の調査をしに来たのだけど、ほら、昼間は学生としてしか動けないからね。 近くを歩いていたら空き教室に行くように言われて。 そこで取り出されたのが細い縄。 そう言うのが趣味なんだろ?って? そんな写真が仲間内で回ってたって? ええええそんなの聞いてない! 「そんなの趣味な訳ないだろ…こら離せ!」 怒って教室から出ようとしたところを掴まれる。 あーもう、そんな写真撮られてたなんて! 魔法使えればこんなやつイチコロなのに!** (64) master 2023/10/18(Wed) 6:37:50 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ正直、リッコと違ってボクは力じゃ勝負にならない。腕力ないんだよね! だから捕まる前に対処しなくちゃならないのに学校だからって油断した。 まさかコイツ、ベアトリスの仲間じゃないだろうな!? 外に誰かいるなんて気づく余裕が無い。 掴まれた腕を引かれて、そのまま後ろ手に捩じ上げられる。 「イタタタ! やめろってば!」 やめろと言っても手にした縄?で手を縛られる。前のめりに机に押し付けられても足をバタバタさせて抵抗した。 (73) master 2023/10/18(Wed) 13:07:10 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「バカー!やめろ変態!犯罪者! お前まさかベアトリスの…もがっ!?」 喚いているところ、口に突っ込まれたのはハンカチみたいな布だった。 目を白黒させてるとスカートを捲り上げられ、下着を引き摺り下ろされる。 ひんやりした外気を感じるだけならともかく、そこに生暖かい吐息を感じて全身に鳥肌が立った。 「むーーーー!!んむううう!!!」 真っ赤になりながらジタバタ暴れる。 ベアトリスのと確信できたら変身して退治してやれるのに! 全く濡れてないそこを指でぐりぐりされても痛いだけで眉を顰めるしかない。 でも、そんな事続けられてたら、体が反応して次第に濡れてしまうのだけど、それでも誰もここにくることはなかったのかな。 もしかしたら、ボクが犯られてしまうまで…?** (74) master 2023/10/18(Wed) 13:08:07 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤこの点ではボクはリッカと同じだ。 リッカほど大変な目にはあってこなかったけど、正体がバレるくらいなら甘んじて失態を受け止める。 その覚悟はあった。 だから、助け舟を出されるなんて思いもよらなかった。 しかもそれが──アレはベアトリスの魔力じゃん!? ボクは目を丸くして彼らを見た。 男子生徒はヒイヒイ言いながらその場から逃げて──お尻の火傷なんてどう言い訳するんだろ。それに、どう考えたって先生が謝るのはなんか違うと言うか、魔法を隠そうとしてないような。 呆然としながら、ハンカチをぺっと吐き出した。 ぺたんと床に座り込んでケホケホと咳き込む。 (81) master 2023/10/18(Wed) 21:48:54 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「せ、先生、助かりました〜…。 なんでしょうね、アイツ。 変な薬でもやってるのかな…?」 まさかとは思うけど。 ドローイグ、ミュジークとも違う第三の勢力の可能性もゼロじゃ無い。 本来この高校はそこまで治安の悪い場所じゃ無かったはず。なのに、あんな事。 目の感じも通常時とは違う感じがしたし、これは調べないとな。 そんな事を考えつつ、もぞもぞと縄を解こうとして。 「…先生、今の魔法みたいだね。」 なんて。そんな事を話しかけてみたのだ。 その視線に剣呑な光が宿ってしまったのは、昨日のことを思い出すしか無かったから。** (82) master 2023/10/18(Wed) 21:49:11 |
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