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【人】 絵描き 要開けた。 光が届かないのか、中は当然ながら暗い。 どうも筒状の何かがあるようだ。 試しに手に取って、机の上に置いてみる。 あー。 とりあえず目のやりどころに困った僕は それを見なかったことにして、そっと元の場所に戻した。 うん。理科室、コワイ。 (200) 猫じゃらし 2020/06/15(Mon) 22:22:08 |
【人】 絵描き 要「やってます?」 男子生徒の声が聞こえた。 ふと顔を上げると、派手な色をした髪の毛が目に映る。輝き方からして元々その色ではなさそうだけど。 ふりよう……? なんて言葉が思い浮かんだが、頭から振り払う。見た目で判断するなんて、良くないよな。 やってる。ともやってないとも答えない僕に、痺れを切らしたのか、言葉を続ける。 「アイスコーヒー、ある?ここって、美術部がやってんの?」 ああ、そうか、お客さんか。 そういえば、喫茶店やってたんだっけ。 そうか、お客さんか……。 ……緊張してきた……。 「あ、アイス……あー、えっと、水だしコーヒーは無いですけど、普通のアイスなら、ございます?それで宜しいでしょうか?」 ございます?ございますであってるのか? 「私は一応美術部には所属しておりますが、まあ、幽霊みたいなものです、ので?ここは個人経営?みたいな、?」 個人経営?経営?もう意味わかんなくなってきた。 「えっとその辺の席で適当に、お待ち?ください」 こ、これで本当にいいのか……? バクバクした心臓を抑えながら、とりあえず、マッチでガスバーナーに火を灯す* (231) 猫じゃらし 2020/06/16(Tue) 13:43:35 |
【独】 絵描き 要/* みんなメモの下で会話してるけどなかなか僕には難しい あ、体調回復おめでとうございます 僕は死にそうです*/ (-172) 猫じゃらし 2020/06/16(Tue) 13:56:33 |
【人】 絵描き 要「へぇ。なぁ、これって自分で描いたやつ?」 そういう彼はどう足掻いたって黒板をじっとみているようで。 あ……あー。 ぬぅ。 調子に乗ってかざってみたけれど、やはり人の目に触れるとなると恥ずかしい。僕がいない場所で見てる分には全然なんとも思わないのになあ! 「えっと、そうです。お目汚しすいません?」 そんなに恥ずかしいなら見せなきゃいいんだろうけど……。それでも、自分の描いた絵を見てもらいたい、って気持ちもあるから複雑なんだよなあ。 だからこそ、興味を持って貰えたことに、嬉しくて、自分の描いた作品について少し語ってしまう。 「色が多いのは、さっき、ピアノとギター?の音楽が聞こえてきて、その時の演奏が好き?というか、心に響いて、気付いたら筆が動いてたんですけど……、ああ、黒い方はまだ未完成で、乾かし中……なんです……ね?」 ちらちらと彼の様子を伺うが、どんな表情をしているかは分からない。 (244) 猫じゃらし 2020/06/16(Tue) 15:44:49 |
【人】 絵描き 要ガスバーナーに火をつけると、 「ごめん、タバコ吸っていい?」 と聞かれて気がつく。 そうか、この人スーツなんだし、この高校のOB?とかかもしれないな……。 ええっとタバコ、高校で吸うのは良いのだろうか……?一応学校だし、ああ、でも文化祭だからいいのか? まあ理科室だから、火災には発展しないだろうし……? 「えっと?多分大丈夫だと思いますよ」 まあ多分大丈夫だろう、と結論づけて、彼の前に水を入れた金属の皿を置いておく。 それから、カップに使い捨てドリッパーを引っ掛けて、少し多めに粉を入れた。 コーヒーの香りが辺りに漂う。 ぷくぷくとお湯が沸騰したのを見計らって、カップにお湯を半分ほど注いだ。 あとは氷を入れて……。 カランカランと子気味良い音が理科室に響く。 「アイスコーヒーになります」 美味しいかは知らないけど。と保険をかけるように内心で呟いた* (246) 猫じゃらし 2020/06/16(Tue) 16:01:38 |
【人】 絵描き 要ん? 動きが止まった。>>248 なにか思うところでもあったのだろうか? さらりと彼の金髪が下を向く。 どうしたの?とは聞けずに、なんとなく彼の手の動きを追う。 慣れた手つきで、タバコを吸う姿は、さすが大人。と言った感じだ。カッコイイ。 それから、流れるようにコーヒーを手に取った。 「うっま」 そのセリフは心の底からの素直な感想、のように思えて、 つい、にへら、と口が緩みそうになるのが自分でもわかる。 む、む、む。 動きそうになる口元に抵抗するため、力み過ぎて、どうしたらいいか分からなくなる。 「お口にあったようで何よりです」 下を向くのは接客態度として宜しくないのは分かるけれど、今だけは許してほしい。 (251) 猫じゃらし 2020/06/16(Tue) 17:35:41 |
【人】 絵描き 要「そっか。さっき3-Aでピアノとベースの、セッションやってたから、もしかしたらそれかもな」 ふわりと煙とそれからタバコの独特の匂いが辺りに広がる。 へー。三年生の教室だったんだ。 吹奏楽部?とかなんかその辺の人達かと思ってたけど、違ったっぽい。 その事を知ってる、ってことは、 ああ、この人もその現場を見てたのかな。羨ましい。うーん。羨ましい。 そんな羨ましげな視線がバレたのか、こうも続けた。 「あ、もし気に入ったんならさ、その…ベース弾いてたやつ、バンドでライブもやるっつってたから、時間あったら見に行ってやってよ。」 え、それすごい気になるし行きたい。けど、ライブ、かあ。 ライブ、人、集まるよなあ……。うぅん。 「時間なら有り余るほどあるんですし、すごい興味ありますけど、やっぱり人、沢山来ますよね?」 念の為聞いてみるのは、未練があったからか。 (252) 猫じゃらし 2020/06/16(Tue) 17:46:01 |
【人】 絵描き 要「あ、二年です。何組かは忘れましたけど」 実際授業にもいってないんだからそりゃ忘れる。し、あんまり興味もなかった。……と言ったら嘘になるだろうけど。 興味があるからこそ、それでも無理だから、諦めるために、見なかった、のが正しいのかもしれない。 「まあ、授業とかはろくに受けてないですし、というかそもそも教室にすら入ったことも無いダメなやつ、ですけど」 そう言って笑う。 「あ、お客さんこそ、えっと?何歳なんですか?やっぱりここ卒業です?」 なんて柄にもなく矢継ぎ早に質問したのは、恥ずかしさと自分への嫌悪感とそれから、暗い雰囲気にならないように、と取り繕ったわけで……* (253) 猫じゃらし 2020/06/16(Tue) 17:56:57 |
【独】 絵描き 要/*周藤がすどうって呼ぶなんて僕知らなかったんですから() むしろ苗字ずっと悩んでて、あ、須藤要いるやんってなった っていうクソ*/ (-196) 猫じゃらし 2020/06/16(Tue) 20:36:46 |
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