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【人】 【灰】 シンデレラ長いこと盲目でいると、次第に色々なことが感覚で出来るようになってくる。食事やら、料理やら、館の掃除やら、鶏の世話やら、家族の使いっ走りやら、どうも家事雑用が目立つけれど……兎も角、私は着替えだって誰の手を借りることなくできるのだ。 そういうわけなので、私は魔女から受け取ったドレスに着替え、ガラスの靴を履き、最後の薬を懐に仕舞い込んだ。 ネズミちゃんが変化したらしい馬車に乗り込み、その時を待つ。 やがて揺れが収まると、私はネズミちゃんにお礼を言って、石畳の上へと降り立った。 (0) おーが 2021/10/21(Thu) 1:25:02 |
【人】 【灰】 シンデレラ ありがとうネズミちゃん、あなたに会えてよかった。 ただそれだけに感謝しておりますわ。今から元の姿に戻ることは叶うのかしら? その、あなたさえ良ければですけれど、一緒に行きません? (1) おーが 2021/10/21(Thu) 1:27:46 |
シンデレラは、『表情変えても目見えねぇぞッ!!!!』 (a0) おーが 2021/10/21(Thu) 22:37:13 |
【人】 【灰】 シンデレラ私は困惑していた。 何故かといえば、『目隠しのない表情があると思っていて、薬を飲んだらその表情に切り替えよう』という天の声の当てが外れたから。 ではない。 そうではなく、舞踏会に来たはずなのに、王子様の結婚相手を探すための煌びやかな舞踏会へ来たはずなのに、周りの人々はやたらとピリピリしている。そんな雰囲気を肌で感じる。 彼方此方で肌と肌、鉄と鉄、紙と紙のぶつかり合う音が響き、私の耳を通り抜けていく。 これは一体全体、どういうことなのか。 しかも、しかもだ。 「おほほ、今晩は。素敵な夜ですわね」 「ま、負けました……私の負けです。この『ドレス』に『ガラスの靴』……ッ。そして何より、その『美しい』瞳ッ!! 完全敗北です……いっそ清々しい気持ちですよ。どうか王子様とお幸せに」 と、こういった具合に。 挨拶する相手が勝手に勝手な敗北宣言をして、私の前から去っていくのだ。 (29) おーが 2021/10/22(Fri) 1:13:09 |
【人】 【灰】 シンデレラ確かに、今夜の私は特別仕様だ。 素敵な魔女から頂いた、絢爛な『ドレス』に、不思議と履き心地のいい『ガラスの靴』、そしてなにより頼もしい『ネズミちゃん』がいてくれる。 かと言って、何故こんなことになるのだろう? (30) おーが 2021/10/22(Fri) 1:30:41 |
シンデレラは、魔女の薬を飲み干した (a1) おーが 2021/10/22(Fri) 12:56:17 |
【人】 【灰】 シンデレラようやく、ようやく理解しました。『美しい』と言う言葉の意味を。でも、こんなにも世界は『美しい』のに、何故貴方はそんなに退屈そうな顔をしておりますの? (44) おーが 2021/10/22(Fri) 12:58:18 |
シンデレラは、あらエレン、今何時ですの?? (a3) おーが 2021/10/22(Fri) 21:13:22 |
【人】 【灰】 シンデレラご、ごめんないですの〜!!!! わたくし門限につき失礼いたしますわ〜!! 行きますわよ〜ネズミちゅわ〜ん!!!! (58) おーが 2021/10/22(Fri) 22:12:07 |
【人】 【灰】 シンデレラあぁ、でも最後に。 エレン、踊っている時の貴方の笑顔は『美しい』ものでしたわ。どうか、その心を忘れないで。誰よりも自由な王へとなってくださいな。わたくし、遠くから応援しておりますわよ〜!!!! (59) おーが 2021/10/22(Fri) 22:15:40 |
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