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【人】 コン──数年前 [ あの日の夜は月明かりが綺麗で、 仮面を外そうかと思ったときだった。 海辺にいる怪しげな人物は ストールを纏って顔を隠しており これは事情ありなのかと思い、 コンは距離を少し保った状態で声をかけた。 ] (91) anzu_kin_ 2021/12/02(Thu) 22:57:28 |
【人】 コン何か怪しいものでもある? [ その場を興味深く眺めているような気がして 怪しいものがあったのかと声をかけた。 それは、相手が2択になった瞬間でもある。 ひとつ、リルの人間で家から出たことがない。 ふたつ、リル以外の人間で海に縁がない。 ひとつ目は聞いたことがないから、 多分ふたつ目が正解。 親の教育は、ヴィスの人間も同じ人間だ、という 平等を語りかけるものだったため、 怪しいとは思いつつも敵意はなかった。 だから、相手からも敵意が感じられなければ 海辺を歩いて、その日は途中まで彼女を送り また、と1ヶ月後くらいの日に会おうと 約束をつけたコンはこの日、本名を言わなかった。 ] (92) anzu_kin_ 2021/12/02(Thu) 22:58:14 |
【人】 リー[ ぎこちない感じで名前を伝えたため、 相手がその名前を信じたかどうかも定かではない。 リーという名前が出たのはどうしてか。 言わなければよかった、後悔する時がくる。 ]* (94) anzu_kin_ 2021/12/02(Thu) 23:00:44 |
【人】 コン──日常 [ 丹精込めて出荷し販売する果物たちは 村の中で評判が良かったのでは、と コン自身自負していた面がある。 物々交換というのも良くある話で 例えばジャヤート。 海で獲れたものを持って遊びに来る。 彼の場合、来るタイミングというのは 大技が放たれた時というのが多く、 来るかな、と予測を立てることができていた。 ] 肉と油と…… これはまた大きなものを捕獲したんだな。 何がいい、林檎、檸檬、蜜柑、なんでもある。 好きなものを持っていけばいい。 檸檬は頭が冷えるだろうが、 他は蜜がたっぷりで甘いぞ。 (106) anzu_kin_ 2021/12/02(Thu) 23:34:56 |
【人】 コン[ 仮面をつけて接しているから、 ジャヤートにとってはとっつきにくいかもしれない。 声色だけで判断をさせている点に関しては 少し申し訳ない、とは思いつつ外すことはしない。 彼が何を持っていくか興味を持ちつつ、 会話が続けば何があったのかを聞いてみるのだった。]* (107) anzu_kin_ 2021/12/02(Thu) 23:35:22 |
【人】 コン──数年前 あぁ……。これは、こうやって…… [ 首を傾げた仕草は、どこか愛らしく。 ふっと笑って道具の説明を買って出る。 それから、彼女が海水を舐めてみたいといえば どこか足が濡れないようなところに連れて行き 先に指に水をつけて舐める仕草を。 間違っても飲もうとするなと言って、 試すかどうか眺めて待った。 彼女の名前を聞いた後は、 暫くその名前を口にしながら作業をして 次に会うまでの期間がすぐに経ってしまって。 ] (116) anzu_kin_ 2021/12/03(Fri) 0:05:59 |
【人】 コン家族には、気づかれていないのか。 ………気づかれそうになったら、 会う時に教えてほしい。 [ いつか彼女に言ったこと。 初めて会った海辺の近くに作業小屋を コンは用意していたため、 徐々に仲良くなれば、 人目を避けるために彼女をそこに連れ込んで。 何をするわけでもなく、ただ話をするだけ。 けれど、惹かれていく気持ちを止められなかった。 その相手が、同じ一族の人間ではなくても。 ]* (117) anzu_kin_ 2021/12/03(Fri) 0:06:59 |
【秘】 リー → 末っ子長女 シャーレンデイジー デイジー デイジー もっと、その顔を見せて。 [ そんな思いを常に心に抱いて。 ] (-23) anzu_kin_ 2021/12/03(Fri) 0:11:36 |
【秘】 末っ子長女 シャーレン → コンねぇ、リー 貴方は私の初恋なの でもね 本当の貴方の名前を教えてくれるまで、教えてあげない [その日が来る可能性は低くても、いつかは貴方の名前が知りたいと。 そう思っている*] (-31) maine 2021/12/03(Fri) 15:53:06 |
【人】 コン── 新しい場所 [ 仮面を外したコンが到着した頃には ジャヤートがレイに漸く縄を解いてもらい 談笑をしている頃で、その輪には入らず 軽く手を振って妹と共に新居の様子を見にいく。 コンの相手はヴィス族の中でも力がある家庭の 1人娘らしく、なかなか甘やかされて育っているとか。 見たことのない人物に対してとやかくは言わない。 けれども、気になってしまうというのは 結局のところコンも人間だからなのだろうか。 ] 今日の宴が終わったら、きちんと帰ること。 お前は、幸せになるんだ。 ……俺も幸せになる、努力をする。 [ 持ってきた荷物の荷解きを任せ、 コンは妻になるその人のことを待ってみた。 妹は今のところ思いを寄せる人物が 同じリルの中にいるようで、 せめて妹くらいは、と兄心が出てしまった。 幸せの形とは、人それぞれにあるから 一概に言えることでは全くないのだが。 ] (191) anzu_kin_ 2021/12/03(Fri) 23:19:20 |
【人】 コンあまり、外に出続けたくはないんだけれどもな。 [ 日に当たるのが苦手で、仮面をあまり 外さない生活をしていたから、 この待っている時間が待ち遠しい。 驚く準備はとっくの昔に出来ているので 早く、会えたなら、誤解が解けるのに。 ]* (192) anzu_kin_ 2021/12/03(Fri) 23:19:56 |
【人】 リー──数年前: 運命を恨むまでの幸せな時間 海に馴染みがないと、興味が湧くんだろうか。 ……果物は好きか?海水を舐めたままでは 口の中が違和感だらけになるだろうから、 何かもぎたてを渡そう。 [ 彼女の様子を見ながら、ふと思った。>>136 口の中をさっぱりさせてあげたいと。 だから、リーは近くの蜜柑を風の力を使い ひとつ収穫すると、皮を剥いて半分を彼女へ、 そしてもう半分はリー自身が。 甘酸っぱいその味は暫く忘れられなかった。 約束の日は毎月訪れ、彼女との距離感も 徐々に近づき半年くらい経った頃、 手を重ねて、密着するようになった。 ] (205) anzu_kin_ 2021/12/04(Sat) 0:12:04 |
【人】 リーなら、いいんだ。 ……敵対している部族の男と 会っているなんて、親もいい気はしない。 それは分かりきっているから、 何も起きないことしか俺は願えない。 [ 海の見えるリルのほうへ彼女が来ることは とても危ない行為であり、 逆のことが出来ない分気にかけることしかできない。 惹かれると、彼女のすべてが欲しくなる。 だから、彼女と別れることがわかった日、 初めて唇を重ねた。でもその先に進むことはなく 彼女が好きだと、ぬくもりで伝えて、 悲しみを滲み出さないようにグッと堪えた。 ]* (206) anzu_kin_ 2021/12/04(Sat) 0:12:34 |
【秘】 リー → 末っ子長女 シャーレンどうして、初めて会った時に 本名を伝えなかったのか。 多分それは、信用できなかったから。 最後だって分かった時に言えば良かったのに。 苦しい思いをするなんて、思ってなかった。 [ だからこそ本名を知るときは 最上の幸せが待っているかもしれない。 ]* (-48) anzu_kin_ 2021/12/04(Sat) 0:13:18 |
【人】 コン──新居のそば 終わった?…少し休憩して、 宴の準備を手伝ってあげるんだ。 酒は宴が始まってからにしろよ。 [ 荷解きが終わったらしい妹たちに ありがとうと告げると、 念押しで新居からは退散するように言ったコン。 誰もいない新居の中へ先に入ろうと思った時、 視界にはよく知る相手に似た人物が入ってきた。 ] デイジー……? そんなこと、あるのか…… [ 警戒はせずとも、小さく彼女の名前を呼ぶ。>>204 違うと言われたなら、コンの夫婦生活は 初日から悪い印象を生んで始まる。 ただ、それだけなのだが、 コンはあくまで初めましてを貫こうとする。 周りに誰もいないことが分かれば、 彼女を抱きしめてしまったかもしれないが。 ]* (227) anzu_kin_ 2021/12/04(Sat) 7:22:57 |
【秘】 末っ子長女 シャーレン → コンいつかは貴方の名前を知って、私の名前も知ってもらおうと思っていたの。 貴方の名前が本当の名前じゃない事、気づいていたわ。 けれど、貴方以外の人と結婚しなければいけないと伝えた日。 貴方の名前を聞けなかったのは結婚するのが貴方じゃないと改めて絶望したくなかったから。 [貴方の本当の名前を知る時、それが案外すぐで喜びが溢れてしまうなんて。 この時は思ってもみなかった*] (-58) maine 2021/12/04(Sat) 10:47:51 |
【人】 リー──数年前から数週間前 ヴィスの人間は何にでも興味持つな… 海に関連しているならなんでも、は無理だ。 できる限り答える。生まれてからずっと、 この海は俺のそばにいたから。 [ 海を見ながら蜜柑を頬張るということを あまりしたことがないけれど、 たまにはいいのかもしれないとリーは感じて 眉を下げた彼女に、やりたいからやっただけ、と 気にしないように言葉をかけてあげた。 ヴィス族だから、というわけではないだろうが 彼女はとても興味を持ったら探究心に 駆られてしまう性分ということだけは このときのリーでも分かった。 ] (264) anzu_kin_ 2021/12/04(Sat) 21:50:34 |
【人】 リー美味しかったならよかった。 他にも色々育ててはいるから、 また別のものを今度はあげよう。 [ ひとりで果物を食べている時に、 コンもこのときのことを考えて、口元を緩ませた。 仮面の下に見えるその口元を、 誰にも見られていなければいいのだが。 だから彼女と別れ、食べた果実は酸っぱかった。 ] (265) anzu_kin_ 2021/12/04(Sat) 21:51:01 |
【人】 リー泣くな。………別れても、好きな気持ちは ずっとこの胸の中にある。 俺のことを少し、覚えていてくれ。 [ 口づけをした後、彼女の瞳から涙が溢れ リーは、優しく彼女のことを抱きしめた。 この温もりを覚えていてほしくて、 いつもより少し遅くに帰してしまったが 家族に咎められなかったかと、 その後からずっと心配していた。 ]* (266) anzu_kin_ 2021/12/04(Sat) 21:51:36 |
【秘】 リー → 末っ子長女 シャーレン 自分が憎悪を向ける相手が自分だと、 この世で誰が思う? 自分が本当の名前を伝えなかったという そんな小さな事で、あんなに、あんなにまで 俺の姫に恋焦がれてしまうはめになるなんて。 [ どうしてあんな名前をつけたのか。 リーというのは、梨。 けれども、離縁とも同じ音。 そんな偽名をつけたのだから 別れるのは必須ということに リー、いや、コンは自分を笑った。 だから彼女の笑顔がまた見れたとき、 コンはごめん、と一言謝るだろう。 ]* (-67) anzu_kin_ 2021/12/04(Sat) 21:52:10 |
【秘】 末っ子長女 シャーレン → コン貴方と結ばれるのが私じゃない。 そう思うだけで辛かった。 貴方を旦那様と呼びたかった。 貴方を忘れるなんてこと、出来るはずがなかった。 [婚姻の儀の日に、願いが叶うなんてその時は思ってもみなかった。 奇跡はあるのだと神様はいるのだと、思う日が来るなんて。 彼が一言謝った時には、許す代わりにおねだりを聞いてもらうかも*] (-74) maine 2021/12/04(Sat) 23:35:56 |
【人】 コン──新居のそば [ まだ、気づかれてはいけない。 お互いが納得していたとしても、 その思いを滲ませることができるのは 家屋の中だけである。 初めて会うはずの2人が、 親しげにしていては、怪しまれてしまう。 ] ……──────あぁ。 リル族より出された。 こちらから挨拶ができず許してほしい。 道中その服では大変だったろう。 少し婚儀の前に休まないか。 (298) anzu_kin_ 2021/12/05(Sun) 0:07:38 |
【人】 コン[ 彼女の様子を見ながら、 一礼をうければコンも深々と礼を返す。 山道を移動してきたと思っているコンは 労う気持ちと、彼女の抑えきれない感情の 表れを隠すために早めに中へ連れて行きたく 彼女に近寄って手を差し出す。 彼女の家族が誰もきていないとは 考えられないので誰も入らない新居で 彼女のことをきちんとした名前で呼びたくなった。 ] よければ手を握って 俺たちの新しい家を見てみないか。 見せたいものも、ある。 [ 彼女にあの仮面を見せたなら、 これが夢ではないとお互いにわかるような そんな気がして、コンは少しだけ浮き足立つ。 ]* (299) anzu_kin_ 2021/12/05(Sun) 0:08:24 |
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