人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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【秘】 黄金十字 アウレア → 通信士 カテリーナ

「ナハハ。ちょっと心細くなったから甘えに来たぁ。
 今日は俺様ちゃんの方が迷える子羊かもしれんね」

にぱ、と笑い返す。表情ばかりはいつも通りだ。

「地球なー。実は行ったことないんだよナ、あんま機会無くて。
 アルファとディンカには行くんだけどなー」
「…………」

なんだか些細な表情の機微に違和感を感じて。
一度、二度瞬き。

「平気ならいいんだけどさ。うーん」
「俺様ちゃんはマジで頑張った、お疲れ、功労者その1。
 大体直ったのが奇跡のようだぜ……ハア」

「カテリーナぁ。一応用心しとけよな、何あるかわかんねーし。
 あんま一人でいるんじゃねーぞ? 信用できる奴と一緒にな」

まあ僕も同じなんですけど……なんて、ボソリと付け足して。
そんな事を言う壁に寄りかかる姿は無防備で、
それはあなたの事を信用しているからだった。
(-207) susuya 2024/04/03(Wed) 2:14:40

【秘】 黄金十字 アウレア → 荷物運び エーラ

「さすがはノッテのドクターってトコか?
 アイツはまあ……『アチャーwwwまあ今回は特別でござるよwww』って
 なんだかんだで許してくれるから……」

おそらくきっと。どっちの事も信用してるんだけどもね。

「そんな……ウチ片づけきらい……」「ウチが分かればいいと思う」

子供じみた言い訳を続けつつ、クッキーとジュースをはいどうぞ。
自分もジュースを一口飲んでから、クッキーをサクリ。

「うま。フフ、罪の味だなー」
「シスターがこんなことしていいんでしょうか……
 マフィアだからいっか、俺様ちゃんは悪いシスター」

「……てかさ、あんまり夜中一人で歩くのやめろよな?
 なんか今そういう雰囲気じゃん……危ないし」
「次からはすぐ俺様ちゃんとこ来ていいからさ。
 眠れないのは悪い事じゃねぇし、どうせ起きてっし」
(-210) susuya 2024/04/03(Wed) 2:24:20

【秘】 荷物運び エーラ → 黄金十字 アウレア

言いそう〜!と、キャプテンの真似を聞いてけらけら笑っている。
いっぱいいっぱい甘やかしてくれる人もいれば、ちゃんと管理してくれる人もいる。優しい組織だと思う。本当に。

「ナルとおんなじこという!何か手伝ってもらうとき、たいへんになるんだからねっ」
「もー……お小言終わりっ」

クッキーをさくっと割って口に含む。
バターの優しい味が口の中に広がって、ほっぺたがおちそうだ。

「いいことしてるアウレアはシスターで、悪いことしてるアウレアはマフィアなのかも……」

「んー?」
「んふ。アウレア、やさしーね」

クッキーを一枚食べた後。
ジュースの入ったコップをテーブルの端に置いてから、目の前に座るあなたの膝の上に乗っかった。
向かい合う形であなたを見つめて、小さく笑う。

「でも、アウレアだってそーだよ」
「夜中歩いてたら、危ないよ。
 お仕事だったとしても、ひとりじゃないほうがいーと思うな」

ぎゅ、と抱きしめる。体温が伝わるほど近くに、それはいる。
よくある光景。いつもの甘えた仕草。
そんな風に見えた。


(-216) otomizu 2024/04/03(Wed) 3:31:21

【秘】 □□ エーラ → 黄金十字 アウレア


「危ないんだから」

それは、
慣れた手つきで

あなたの首筋に、針を沈ませた。

抱き締めたまま。声色は、淡々として。

(-217) otomizu 2024/04/03(Wed) 3:36:00

【秘】 黄金十字 アウレア → □□ エーラ

「ナルも言ってたのかよ!!
 まあ手伝ってもらう時に困るのはそうなんだけどさッ……」

こればかりはあなたの方が正しい。
深夜に自室の机の汚さを年下の後輩に諭されている図。
分かっちゃいるがそれはそうなので言い返すのをやめた。

「俺様ちゃんともなると二つの性質を併せ持つか……」

なんてふざけた事を言いつつ、
こちらはすいとコップを空にして。

「だってそうだろ。……なんだよ、甘えんぼか?」
「俺はしょうがないトコあるし……それに、」

抱き締められれば、少しの温かさ。
いつも通りに抱き返そうとしたところで。

(-242) susuya 2024/04/03(Wed) 13:01:26

【秘】 黄金十字 アウレア → □□ エーラ


「ッ、あ ?」

痛み。


「な、にして……ッ、!?」

あなたの背中に回そうとした手は、
代わりに拳の形を作り鳩尾に目掛けて突き飛ばすように
あなたに叩きこもうと。

何をされた? いつもの悪戯ではない。
何かを流し込まれた感覚。注射針?
であれば、どうして、 ――いや。


「……エーラ」

「本当は何の
ご用事
なんだァ?」

言ってみろ


あなたが離れても、離れずとも。
アウレアは針を刺された場所を押さえながらそう問いかける。
(-243) susuya 2024/04/03(Wed) 13:04:01

【秘】 □□ エーラ → 黄金十字 アウレア

「ッ、……」

鳩尾に入った拳によって、その体は椅子から転げ落ちるだろう。
見た目通りの薄さ、軽さ。大きな袖からは、注射器の針が覗いていた。

そして いつも通りではない、表情。

ニコニコへらへらとした柔らかな雰囲気は鳴りを潜め、殆ど無表情に近く。明るく輝くカーネーションピンクの瞳は、黒く澱んでいる。

「どんなって」
「分かんないかな、分かんないか」

「仲良しこよしのノッテファミリー。みんな揃って、平和ボケしてそうだし」

打ち込んだ注射は、違法薬物入り。
あなたに薬の耐性がないのなら、間もなく。
ぐらりと視界が揺れ、幻視作用が現れるはずだ。

最も、強い精神力があれば。
一時は理性を保っていられるだろうが。


エーラの狙う効果が表れるのは もう少し先のこと。
(-253) otomizu 2024/04/03(Wed) 14:09:52

【秘】 黄金十字 アウレア → □□ エーラ

即座に立ち上がり素早く距離を取る。
やはりというべきか、袖から見えた針。
その先から床に落ちる一滴を少し目で追って舌打ちをした。

「ふ」
「ふは、は、はは! あははは! そう、そぉかあエーラ……」
「オメェかぁ……
もう一人
は。
 こりゃあ他にも誰か居やがるな」

「勿体ぶってないではっきり言えばいいんだよ!
 俺を殺しに来たんだろう? 良いチョイスじゃないか。
 メイドマンかつエンジニア、邪魔臭いだろうなあ」

アウレアは呵々と笑う。
すっかりいつも通りのなりを潜めたあなたを、
いつも通りの調子で見据える。睨みつける。

……少し頭が痛い。何を打たれたかわからないが、悠長な事はしていられない。
この身体の事だ、少しは丈夫に作られているだろうが。

覚悟はもう既に決まっている筈だ。


一つ、息を吸い込んで。

「――Type-Noah、
緊急コール:Carpe diem!

 次のアウレアによろしくなぁ、良き旅を!!」
『本気ですか?……緊急コールの受理。アウレア、良き旅を』

鋭い声がオトモ君――小型ドローンにコールを告げる。
ピピ、と小さい電子音の後、ドローンの姿は搔き消える光学迷彩機能が起動する
(-257) susuya 2024/04/03(Wed) 14:53:53

【秘】 ソーレファミリー エーラ → 黄金十字 アウレア

ころり。注射器を放り出して。
ゆらりと起き上がる様は、どこか不気味ですらあったかもしれない。

「うん?」
「ほかにもいるの、知ってるんだ」

「そう、エンジニアがいる限り……妨害しても、修理されていたちごっこだから。
 こっちとしても、アドバンテージのある座は奪い取っておきたかったし」

動かないでね、と。袖の中から取り出した拳銃をあなたに向ける。体格差を埋めるための小細工は、すぐには機能しない。
だからまだ、牽制段階。

「?ああ、バックアップ取ってるんだ。流石に」
「別に構いやしないけど……」

コードの意味も、その行動の真意も分かりやしないけど。
自分には関係ない、と横目で見るだけ。
(-263) otomizu 2024/04/03(Wed) 17:52:26

【秘】 黄金十字 アウレア → ソーレファミリー エーラ

「知ってるともよ。そっちが動くと思ってたんだが……、
 小回り効くのは確かに君の方だ」

「流石にそこら辺は分かってるってワケね。
 やっぱヨソにも有能さが知れちゃったか〜っ、と。いいもの持ってんな?」

修道服の横、目立たないスリット部分に手を入れ――、
拳銃を向けられれば止まる。

「俺様ちゃんがこの世から居なくなったら
 流石に世界の損失だろ〜? もち取ってるってぇ」
「……なんて冗談も言ってられなくなってきたんだけどな。
 お前、どこのシマの奴だったんだ? いや待て、当てよう」

凶器を突き付けられるのは想定内だ。
動揺はしないが十分警戒に値する。それでも努めて、いつも通りに。

「最近見た名前なら……ソーレか、」

途端。
――カクン、とあなたの照準から外れるように体の力を抜く


なァ!!


そのまま自ら頽れるような動作を踏み込みに変換し、
背の低いあなたのさらに下方から投擲したのは……杭だ。
修道服に忍ばせておいた銀製の太い杭は、
ナイフのようにあなたに目掛け飛ぶ。
これもただの牽制だ。少しでも動揺を買えば次に繋がる、筈。
尤も、そろそろ薬が効いてくる頃だろうか。
(-268) susuya 2024/04/03(Wed) 18:23:22

【秘】 ソーレファミリー エーラ → 黄金十字 アウレア

「ふぅん」
「それは、おまえが手に入れた情報?流石に、自分から漏らすような馬鹿は飼ってないつもりだけど」

とはいえ、知っていたところで。
もうそれを広めることは出来ない。その情報はここで打ち止めだ。

「皆バックアップ取ってたらめんどくさいな……ノッテ、潰してやれないじゃん」

自分の所属を敢えて口にしてやるつもりはない。
サイレンサーの付いたそれを、あなたの心臓部へ向ける。

「、 」

ぱん。

引き金を引いたタイミングで、あなたの体が沈む。
目標から外れたそれは、床にめり込んで。
投擲されたものを確認する前に、一歩後ろに下がる。
視線は、自分よりも下に向いている。

明確な、隙だ。
(-279) otomizu 2024/04/03(Wed) 19:45:03

【秘】 黄金十字 アウレア → ソーレファミリー エーラ

投擲した時点でさらにもう一本袖から杭を出す。
踏み込んだ足が床を全力で蹴り飛ばし、
肉薄せんとする間にもう一つ――十字が刻まれた槌が握られた。
視線が合う。

無謀だろうか。相手の持つ武器は一発当たれば死に至る。
対してこちらは武器とも言えない古びた道具。
無謀でも愚かでもなんでもいい。


絶対に逃がしはしない。


 「あんまり、」

狙いは定めた。片足を前方、あなたの横に踏み出し支えに。
左手に杭。右手に槌。ここからなら心臓を目掛けて、


  
「ナメんじゃ、……ッ、!」



ぐらり。


――途端に眩む視界。
ぐにゃりと歪んだ視界に、体勢が傾げる。



構わない。当たればいい。
ぎり、と奥歯を噛み締め、

(-283) susuya 2024/04/03(Wed) 20:41:56

【秘】 救済執行 アウレア → ソーレファミリー エーラ



「――ねェぞ!!」



思い切り、振り抜く。


大幅にずれた狙いは胸から腹へ。
自分の手ごと埋める勢いで振ったつもりが、
予定よりも傷は浅かったかもしれない。
もしかすれば、簡単に躱されてしまったかもしれない。
それでも鋭い金属が勢いよく人体に打たれれば、
少なくとも無事ではいられない事はあなたにもわかるだろう。


「ぐッ、う!」「あ、」

どさ、と勢いのまま床に無様に倒れ伏す。
すぐに立ち上がろうとしては、また膝を付き。

「ノッテがんな、
簡単に
、ぃ」「マジ、っ、何打った?」

途端に息を荒くして、それでも尚まだ対峙しようと。
落ちたウィンプルに見向きもせずに立ち上がる気で。
(-284) susuya 2024/04/03(Wed) 20:43:00

【秘】 通信士 カテリーナ → 救済執行 アウレア

「え」

アウレアさんが?というような表情をして。

「アウレアさんが?」

そのまんまを口に出した。
いつも自信家で強気で、優しいあなたが。
愚痴ならまだしも弱音だなんて、
聞いたことがあっただろうか。

「私も行ったことないんですよねぇ。
 いつかお仕事で行くことあったらいいんですけどねぇ」

きっと、瞬きの間に違和感は消えて隠して
ここにあるのはいつもの”カテリーナ”だ。

「ホント、お疲れさまでしたよぉ。
 あ、今日のお茶、気に入ってくれたって言ってましたよね!
 お疲れさまでしたで賞、として帰ったら新しいの買って
 プレゼントしちゃいます♪」

「あ、ナルさんの言ってた……」
「はぁい、了解です!
 お気遣い、ありがとうざいます!」

表情が沈んだようなものに変わって、
空元気の返事をする。
(-285) 968. 2024/04/03(Wed) 20:45:20

【秘】 救済執行 アウレア → 通信士 カテリーナ

「だってよお」

「……誰も疑いたくないんだもの。嫌んなるよな。
 俺様ちゃんにとっては全員大事な人間だったぜ」
「俺様ちゃんは裏切りは嫌いだが……怨めねえわ。
 今まで一緒に居た奴を信じられないって、心細いんだよ」

「……だから誰がクロだとしても赦しちまうわ。
 悲しい、寂しいより先に。性分だな」

報いはあるべきだと思うがな、と付け足して。
声音は本当に、寂し気で。

「ねー。その時はお土産の袋でも持って行くかな。ハハ」

そうやって笑うアウレアも、すぐにいつもの調子に戻る。

「えっ、ホントか!? やったぜ〜! 楽しみにしとくな!
 俺様ちゃんからもなにかご褒美を予定しようか……」

「…………」「しっかりしろよ〜?」

そしてまた沈んでしまった表情に、
腰に手を当てて苦笑いをした。

「お前は大丈夫だよ。しゃんとしな」
(-286) susuya 2024/04/03(Wed) 21:01:14

【秘】 通信士 カテリーナ → 救済執行 アウレア

「……そうです、ね」
「誰も疑いたくなんてないですし、
 誰も……――」  
――なんてない


伏せた目に映るのは悲しみの色。

「赦しちゃうん、ですかぁ?
 アウレアさんらしい、ですねぇ。

 私なら怒っちゃうと思います!
 こんなに忙しくして〜!ってぇ」

報いはあるべきとの言葉に大きく頷きながら、
気遣げな視線を送った。

あなたがいつもの調子に戻って安心したのも束の間。
今度はこちらが空元気を見透かされ、励まされて。

「……はぁい」

同じような苦笑いを返して、頷いた。
(-294) 968. 2024/04/03(Wed) 22:23:25

【秘】 黄金十字 アウレア → 通信士 カテリーナ

「……ま、しゃあねーのかもな。
 平和な振りしてっけどその実マフィアなんてこんなもんさ」
まあキレたっちゃキレたけど……


キレていました。喉元過ぎれば平気なタイプなのかも。

「全ての魂は赦されるべきだよ。そして祝福されるべきだ」
「どうせマフィアなんざ全員地獄行きだしねぇ。
 今の内に赦し合って地獄の門の向こう側で笑いたいや」

どうせウチらが何言ったって神様は許してくれるからね、なんて。
シスターにしては緩い言葉でそう言ってケラケラ笑った。

「まっ、今日は早く寝とけよ〜?
 仕事が落ち着いてるときに寝た方がいい」
「俺様ちゃんもそろぼち残った仕事してきますかねぇ……。
 オハナシ聞いてくれてありがとさん」

そう言って、ひらりと手を振って。
そのまま離れようとしたけれど、途中「あ、」と気づいたように。

「ほい! チョコ!」

持っていたトートバッグの中から、ポイとあなたに放った。
(-297) susuya 2024/04/03(Wed) 23:13:00

【秘】 通信士 カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「あはっ、キレて良いと思いますよぉ!
 もし、犯人見つけたら、思いっきり
 文句言っちゃってくださぁい!」  
――待ってますから


「みなさん、いっしょなら。
 きっと何処でも笑ってられそうですね!」

「はぁい、って。アウレアさんまだお仕事なんですかぁ?
 無理しちゃダメですよぉ。
 それにちゃぁんと用心、してくださいねぇ?」

去って行くあなたを見送ろう、としたところで
放られたチョコを慌てて手がおいかける。

「え。わ。あ」

かつん、かつん、と硬質な音のお手玉をして、手に収めた。

「ありがとうございまぁす!
 おやすみなさい、アウレアさん!」

片手には受け取ったチョコ、もう片方の手を大きく振って。
今度こそ見送るだろうか。
(-302) 968. 2024/04/03(Wed) 23:37:43

【秘】 ソーレファミリー エーラ → 黄金十字 アウレア

「ぁ」

踏み込みを見て、詰め寄られることを悟って。
後ろに下がって、その攻撃を避けようとした。
そろそろ薬が回るだろうことが分かっていたから、相手の目論見通りにはいかないだろうと。

予想通り、体勢が崩れた。

「あ、れ」

鋭い金属の先端が、腹に埋まる。
じわ、熱を帯びていく。
ぽたり、ぽたり、滲む鮮血が 床に垂れて、脂汗が額に浮かぶ。

袖で腹を庇うようにして、細い足に力を込める。
まだ、膝はつかない。

「、でも」
「おまえ 動けない、ね」

気力次第で、立ち上がることくらいは出来るだろうけれど。

拳銃を、向け直す。
揺れる銃口は、あなたの頭部を捉えている。

「ノッテ、は わたしたちが、潰す 絶対に」
「……ないしょ。どうせ、すぐ考えられなくなる」

引き金に、手を掛ける。
(-306) otomizu 2024/04/04(Thu) 0:00:59

【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア

「アウレアさまの保存ですね?」

「まさか堂々と見たい趣味はないですよ!
 何事もなかったら、この時を思い出して
 大変だったなっていえる思い出になればいいんです」

たとえ誰かがこのファミリーから居なくなるとしても。

「一緒に見ましょう。私も撮って欲しいです。
 オトモ君、よかったら他の人もこっそり撮ってみてください」

一瞬の怪しい犯罪行為のようなものに違いないが、それはあなたの手元にある限り、門外不出の頑丈なデータであることは間違いないだろうから。

「それでは、失礼しますね。
 早く問題解決できるように、頑張りましょう!」

「――私、死にたくないです。
 忘れたくないです。あなたにこうして甘えさせてもらったこと」


今の自分が壊れてしまえば換えはない。
だから、せめて。
1歩、2歩分ぐらい、なんの確証もなく賭けたあなたへ近づいて。

È molto gentile da parte tuaありがとうございます!」

人らしく笑いかけて、また次の仕事の時に会えることを願って部屋を出ていった。
(-332) toumi_ 2024/04/04(Thu) 13:33:07

【秘】 黄金十字 アウレア → 通信士 カテリーナ

「まかせな〜? 一言はガツンと言ってやるって」
「まあ……死なねえのが一番だよ。
 どうせ笑うなら全員笑って生きててほしいもんだぜ」

――結果として、それは叶わなかったのだけれど。
叶わないかもしれないから、どうか、なんて。
祈りの意味を込めて、言葉にしたのかもしれない。


「そ。いっちゃんデカいブツの点検がまだなんで。
 だぁいじょうぶだよ、ウチはただじゃあやられないから」

かつん、かつん。
手の上で踊るように跳ねて収まったチョコと、
慌てたようなあなたの姿にくすくすと笑い。

「頑張れよっ。おやすみ」

ぱちんとそんなウインクをして、
あなたの元を去ったのだった。

それが最期だった。
結局アウレアは、あなたが『裏切り者』なのだと気づかぬまま。
それはきっと神様の悪戯だったのかもしれない。
知って、生きていたらきっと、また違う未来が。

その全てはもはや、もしも話でしかないけれど。
(-359) susuya 2024/04/04(Thu) 23:29:43

【秘】 黄金十字 アウレア → ソーレファミリー エーラ

「動ける、し……!」「キ、ッツい、けど!」

――嘘だ。動けていない。

ようやく立ち上がって、槌を握りしめているので精一杯だ。
辛うじて外れていないハートフレームの眼鏡の奥で、
緑の目があなたと、あなた以外の何かを見ていた。
袖からもう一本杭を出そうにも、酷く手が震えている。

「こんな事、すんなよ」「キャプテンだって悲しむ、んだよ」

黒い影に囲まれている。かつての仲間の姿が見える。
炎に包まれている。マーブル模様のノイズ。強い光。


「う、ぁ」「は、ははは、は」「あッ、たま痛い……」

伽藍洞に見える。歪んで見える。眩んで見える。その隙間に、あなたの姿が見える。
目を閉じてはいけない。目を逸らしてはいけない。


「潰れる、訳、ねェだろ……宙がある限り、」
notteはずっと続く、ってな」

随分重たそうに。ずるり、と、槌をゆっくりあなたに向けて。

「……とっとと殺りなよ。あんたにはあんたの役目が、だろ」
「お互い、カッコはつけとかねェと……ふ、ふふ」

「よーく狙えよ……外したら殺しちまうぞ」

(-368) susuya 2024/04/05(Fri) 0:41:44

【秘】 君の友達 アウレア → ソーレファミリー エーラ


アウレアは立っている。自分のプライドと、精神力だけで。
もうろくに真実を映さぬ目を歪めて、笑っている。

抵抗はない。出来ない。ここで殺されることを悟っている。


「安心しろ」「神は赦して下さるよ」

死ぬのは怖くない。怖いと思った事は無い。
ただ、



「……エーラ」

「楽しかった」


胸が痛い。



膝を 付いた。
(-369) susuya 2024/04/05(Fri) 0:45:00

【秘】 ソーレファミリー エーラ → 黄金十字 アウレア

「知らない」「関係、ない」

熱を持っていた腹部が、段々と痛みを訴えるようになって。
奥歯を食いしばる。痛い。

「ノッテ みたいな、お遊び組織」「ずっとずっと、嫌い だった」

あなたを見る目は、どこまでも。どこまでも、暗くて。
冷たい。何の情も、感じられない。


太陽ソーレが、昇り続ける限り 夜の訪れは ありえない」

銃口は、頭部に向けられたまま。
あなたの言葉を、最期の言葉を、黙って聞いて。

「アウレ ア」
さようならArrivederci.
(-375) otomizu 2024/04/05(Fri) 1:21:33

【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル

「おお……俺様ちゃんの保存か。びっくりした。
 盗撮を本人の目の前で依頼するんじゃねえ。
 人格データなら取っといてるぞー、探して勝手に見ろ」

なんとも投げやり。ただし嘘は言ってなかった。
自分があなたのデータを見たのだから自分も明かそうと、
この船のどこかに隠してあるんだ、なんて付け足して。

「まあ……要はあれだろ、アルバム作り。
 オトモ君のマスター権限ナル君にもあげておこうかな……。
 後から好きに見れるようにしとくね。悪用しないでしょ?」
『はい。オトモ君も良いと思いました。
 お任せください、オトモ君にはセンスがあります』

ぴぴ、と電子音の後、白い機体が誇らしげにくるりと回った。

「……ん。頼むぞナル君、その意気だぜ」
「死ぬなよ〜?」

んじゃな、と笑みにはにかみを返した。
背中を最後まで見送って。
どうかあなたが望む通りになればいいと、祈った。

それから先。アウレアの死が告げられた後。
きっとアウレアの言う通り、オトモ君のマスター権限はあなたにも付与されていただろう。
オトモ君の内部データはクリーンアップされていたけれど、
あなたの望んだ思い出はアウレアの持つガラクタのどこかに。
それが見つかるのがいつかは、命無き者には判らぬ事だ。
(-377) susuya 2024/04/05(Fri) 1:25:13

【秘】 エラーコード404 エーラ → 黄金十字 アウレア

ぱん。
軽い銃声の後。
あなたの後頭部から、華が咲いた。
鮮烈な、紅い華。


「………」
「わたしは」

「楽しくなんて なかった」

ぱん。
胸元に、華が咲いた。

「全部」
「嘘だったん、だから」

ぱん。
腹に、華が。

「最初から」
「ずっと」

拳銃を、手放した。
もう、動かないのを確認して。

ふらり、部屋を後にした。


胸の奥の、痛みには。気付かない。
(-378) otomizu 2024/04/05(Fri) 1:25:57

【秘】 黄金十字 アウレア → 正常動作 エーラ

ぱん。


「ぁ、」

     視界が弾けた。あたまが、はじけた。

ぱん。


     激痛。焼けるような、燃えるような。

ぱん。


     冷たいような。


撃たれた勢いで、アウレアの身体は仰向けに倒れた。
壁に掛かる黄金の十字架を仰ぎ見るように。
気に入っていた煙草がそのはずみでポケットから落ちて、
広がっていく紅に浸って行った。

見えない。なにも、どこも動かない。
けれど最期、声だけは聞こえて。

「    」

照れんなよ、って皮肉ってやろうって思ったけれど。
その前にふっと、意識が落ちて。

そのままだった。
それきりだった。
(-379) susuya 2024/04/05(Fri) 1:53:15
黄金十字 アウレアは、メモを貼った。
(c4) susuya 2024/04/05(Fri) 2:02:25

【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア

――オトモ君を呼びながら、おにぎりのシールをなぞる。

「なんで全部見ていいだなんて言ってくださったんでしょう」

業務提携していたにしろ個人情報の塊でしょうに。
個人のプライバシーを配慮していないのだろうか。

「……アウレアさまは、
 みなさんと過ごすことは楽しいのでしょうか。
 一体どんな気持ちで自分を殺していたのでしょう」

「寂しかったのですか、憐れんでいたのですか。
 私には、死にたくないという気持ちしかわからないので、理解をすることはないのでしょうが」


「……誕生日はいつになるんでしょうね。私たち」

あなたは製造日でしょうかと笑いかけて、安置室を出て行った。
(-393) toumi_ 2024/04/05(Fri) 8:51:59

【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル

終ぞ剥がされなかったままのシール。
このドローンにも自分で剥がせる術はあるのだが、
あれからずっと貼ったままでいる。

『……現存しているプロトタープデータから分析した結果』
『感情が関係するため演算結果の正確性は不明ですが』

『アウレア様は楽しんでおられたと推察します。
 あの方は仲間と過ごすのがお好きな方ですから』

『寂しがり屋であることは事実だと判断します。
 でなければ『アウレア』という在り方を
 選ぶことはなかったでしょう』

幼い子供の声をした合成音声がそう告げる。
かつてのマスターの亡骸を見ながら。
誕生日はいつになるかという問いには、機体を傾けた。

『不明です。当該データはロストしました』

ふよ、と体勢を直しながら一つの事実を述べて。
それからお供をするように、あなたの後を追っていった。
(-397) susuya 2024/04/05(Fri) 10:53:28

【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア

ここの機体たちに純粋なAIはいないことに気づいたのは最近だ。
はっきりと元の人格データが参照されていたり、挙句はそのままであったりと。

「じゃあ、
 
アウレアさまって7等分になるのは構わないんですかね?


「アウレア一家……」

少なくとも一人の生き方はしていない人だったのかとまた想像しながら廊下を歩いた。
(-400) toumi_ 2024/04/05(Fri) 11:15:37
 




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貴方だけの犬

ジャコモ
0回 残 たくさん

もう躊躇わない

ヴィーニャ
2回 残 たくさん

ほんとうのゆめ

ナル
1回 残 たくさん

WHO AM I

犠牲者 (4)

システムθ(2d)
0回 残 たくさん

 

エーラ(3d)
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きらい!

アウレア(3d)
0回 残 たくさん

慈悲深ぇだろ?

カンア(4d)
5回 残 たくさん

カァ。

処刑者 (2)

ユウィ(3d)
0回 残 たくさん

太陽系の向こうへ

カテリーナ(4d)
0回 残 たくさん

いつかを、ずっと

突然死者 (0)

舞台 (2)

ストレルカ
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Ad astra

アルバトロス
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