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【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……俺を嘘つきにさせますか?」 「生きのびたら本物の温もりがわかりますね」 「弟も紹介します、彼の方が少し弱気です。 それでも人思いで良い子ですよ。 仲良くなれると思うんです。 絵も花も好きです趣味ぐらいで。」 「妹はちょっとダウナーっていうらしくて。 ソファーで靴下脱いでくつろぐような子で。 おやつを分け合うぐらいには仲良しです」 「親は俺を売りました。 違法煙草を密売してたんです。 その罪を外に出た人に告発して貰います。 冤罪のまま名を遺すのも嫌ですから」 「寂しいなら家に泊まるのも良いですね。 学校卒業してからかな。 長い休みのときは来てください」 「……ねえ、絵乃君」 「俺は生きていて、幸せでした。 君にもその幸せを知ってほしい」 「……、……俺が。 俺がいなくても君は幸せになれます」 もしかしたら、唯一の嘘はここになるのかもしれない。 「だから……そんな簡単なこともできない俺を許さないで、もっと違うことを願ってくださいよ……」 (-331) toumi_ 2022/03/04(Fri) 7:06:34 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズただの寂しがりな人、と言う認識は、間違ってはいない。 きっと青年は、唯寂しいだけだ。 理解だのなんだの、本当はそんな、難しい話じゃなくて。 ただ、傍に誰か、自然体に接してくれる人が欲しいだけ。 本当はただ、それだけ。 「そう、それならよかった。」 「………うーん……。」 齎される質問に、少し考えて。 たしかに、それなりの人数が来た。 と言うより、ほぼ、全員か。 軽く話しただけの人もいるけれど。 きっと誰かといる間は、寂しくはなかった。 「……まぁ、理解は誰にもされてないけど。」 「寂しさ、はなかったかも。」 人がいなくなるとまた寂しくなったけどね、と。 ふんわりとした答えを返す。 もし誰かに心から理解されていたら。 独りでいても寂しくはないのだろうか。 (-341) arenda 2022/03/04(Fri) 11:34:18 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「やだ」 君が語る未来の一つ一つに。 「…やだ」 駄々をこねるように首を振って。 ぽろぽろと零れた涙が、君の肩を汚してしまって。 「……やだ………」 なんで叶えてくれないの。 俺、ニジヤ製薬の息子なんだよ。 お金もあるし、地位だってある。ほしいもの、言えば、 何でも買って貰ったりしてたんだよ。 「……やだよ……………」 なんで俺のお願いを聞いてくれないの。 なんで。 なんで……君の語る未来に、君がいないの。 「……君が生きてなきゃ、嫌なの………っ」 おかしいじゃん、俺、人だって殺したんだよ。この世界で。 その俺が未来を願われて。 君の未来がどこにもないなんてそんなの。 意味が分からないじゃん。 「……君が、生きてくれないなら………俺は………」 「…俺は………笑って、未来に行けないよ………」 君のせいなんだよ。 君のせいで俺………こんなに泣いてるんだよ? ねぇ……… お願いだよ……… (-346) arenda 2022/03/04(Fri) 11:42:30 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……ごめんなさい、 俺はこの命を使いきるって決めたんですよ。 親のために、選ばれた彼らのために、 そして、自分のために。 ……でも困ったな。 本当に、心残りは君だけです。 怒った人や、責め立てる人はいました。 それでも、見送ってくれたり、 やり通すようにいってくれました。 その中で君だけがそんなに止めてしまう」 「俺のせい、ですよね。 一人にしておいていこうとするから。 余計なことを願ってしまったから。 言い訳をさせてください。 君を理解するのをやめた俺なんて、 君に必要だと思わなかったんです。 期待させた、酷い奴で終わって。 君は悲しくても本当の理解者を見つけるまで、頑張れると思っていたんですよ」 こんなに、嫌だなんていってくれる人はじめてで。 勝手にわいた同情心以上に心を動かされて、本当に移り気が激しいのだとか、誰かに怒られそうだなと、思わず変な笑いが出た。 (-352) toumi_ 2022/03/04(Fri) 14:12:31 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……絵乃くん。 君は、俺に 生きてほしいんですか? それとも、 傍に居て欲しいですか ?きっと俺達はここでは平行線で交わることはありません。だから、俺は決めます。 その答えで、俺は。 これから誕生日を迎える、カミクズさんを今すぐ殺しにいくことにします」 今、なぜ、と思うかもしれない。 だが普川はあなたに告げるだろう。 カミクズという男が自殺しないように、 自分の興味で生かしてしまったこと。 君と同じように生きてほしいと願ったこと。 寂しくて、失う辛さに押し潰されていたこと。 彼は生き続けないことで救われると思ったこと。 彼を殺す経験で、仲が良くなった人を失う悲しみを得ようとしたこと。 「共に生きる選択肢は、俺からは用意しません」 (-353) toumi_ 2022/03/04(Fri) 14:16:06 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ生きてほしいのかと訪ねたのに。 共にいきる選択肢がないということは。 男の望みは、君が生きて、自らが死ぬ世界。 君の選択はきっと、どんなものでも構わない。 男が用意できるものが、此れしかなかっただけなのだ。 (-354) toumi_ 2022/03/04(Fri) 14:25:52 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「そうだよ………君のせいだ……」 「君のせいじゃんか、全部………」 「俺はただ、理解されたかっただけなのに」 「理解されるだけでよかったのに」 「理解できないなら、黙って消えてくれたらよかったのに」 「俺のことなんて、放っておけばよかったのに」 「君が、そんなふうに」 「そんな風に言うから、俺は………」 ぎゅぅ、と強く抱きしめる。 離したら君がどこかに行ってしまいそうで。 きっといつかは、この腕から消えていくのだろうけど。 それを少しでも引き止めるように。 強く、強く力を込めて。 「俺のことを理解できないなら」 「俺の仲良しになんて、なって欲しくなかった」 「優しくしないで欲しかった」 「隣に居てほしくなかった」 「君のせいで、俺……俺は…………」 「……理解されたい以外の気持ちを、持っちゃった………」 君がそんなに言う未来は、どれだけいいものなのか、とか。 君がただ、同じように時間を過ごしてほしい、とか。 そんな、そんな残酷な。 "普通"の願いを。 ▼ (-358) arenda 2022/03/04(Fri) 15:28:26 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ──あの人はそんなに難しい人じゃありませんよ、きっと いつかの時、清掃員が誰かに言った事。 あなたの求めているものは、言葉ほど難しいものではないと きっと誰もが心の底で望むような、 普通で、けれど切実なものだと、思っているから。 「…そうですか。よかった、心配だったんです」 少しぼんやりとした答えに、 それでも安堵したように気の抜けた笑顔を見せた。 寂しがり屋のあなたが寂しい思いをしていないか。 清掃員は、ただそれが気掛かりだった。 「…ねえ、エノさん。 まだ、完璧には理解されてはいないかもしれないけど。 本当に寂しくなくなるのは、まだ先かもしれないけど。 でも。」 「それでも、きみは一人ではないんですよ。」 いつからか空いてしまった心の隙間に、 今は常にぴったりと嵌まり続けるものがなくとも。 声を掛ければ、振り向いてくれる人達が居るなら。 きっとあなたは、今までよりは孤独でないはずなんです。 (-359) unforg00 2022/03/04(Fri) 15:29:48 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「俺は……君に………」 「生きてほしい。」 「たとえ傍に居なくたって」 「君が生きてくれるなら、俺もどこか、同じ空の下で」 「生きてもいいかなって思える。」 「君みたいな人がまた現れるかもって、期待して」 「未来を歩ける。」 「……でも、君が、自分は死ぬ気なら」 「───傍にいる。」 「……お願いだから………」 「………一人で光に送り出すような」 「そんな残酷なことだけは、しないで。」 暗闇の自由より、鎖に繋がれた光がいい。 青年の望むのは、どちらかだ。 君と共に生きるか。 君と共に死ぬか。 (-360) arenda 2022/03/04(Fri) 15:34:00 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ普通でありたかった。 普通に友達と遊んで。 普通にどこかに出かけて、普通に買い食いをして。 普通に部活をして、普通の先輩後輩をもって。 普通に誕生日を祝われて。 普通に叱られて、普通に笑えるような。 ただそれだけの事。 「………そうなのかな。」 と、ぼんやりとした言葉。 でも、否定の言葉で返さなかったのは。 自分でも、そうかもしれないと思っているから。 理解はされない、でも、理解しないままに、それでも接してくれる人はいて。 それは今までとは違うもので、そこに嬉しさを感じて。 自分が求めているものは、本当は、何もかもがわかる理想の相手、とかではないんじゃないかって。 薄々、気付いていて。 「………君は。」 「…君も、俺が声をかけたら、振り向いてくれるの。」 「ここに居る間だけでも……もしかしたら、生きて帰るかもしれないけど。」 「そうしたら、その後も。」 1だけがあればいいと思ってた。 2以上はいくら減っても、どうでもいいのだと。 ……でも多分、そうでもないらしくて。 増えた数字が減らなければいいなと、思っていた。 (-361) arenda 2022/03/04(Fri) 15:49:32 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「聞いてください。 ……理解しなくて良いんで勝手に言いますね。 俺、あの人と仲良かったんですよ。 楽しかったんですよ、なのに。 死んでどっかにいくっていったんです。 嫌でした、すごく嫌でした」 今の自分と同じだな、なんだ、だんだんふに落ちてきた。 きっと純粋な情じゃない、絵乃くんと唯一ちがうのは……。 「俺のこれって怒りなんですよ。 ……仲が良いと思っていたのは自分だけで、 あとから追い付いた感情は執着になって、 彼から得る感情がもっと知りたくなりました」 「あとは、彼が死ぬだけです」 「愛だの、恋だの俺はまだわからないし。 やっぱり一緒に死ぬことのよさは…… このままだと永遠に理解できません。 それでも、 そばにいてあげないといけないなあって。 なにかをしたいよりも上になるって。 案外悪かったです」 歪んだ感情を露にしながら、ゆっくりとあなたの頬へてを伸ばせばその唇を撫で。 優しく額に口づけをおとして、目を合わせた。 少し腫れた目元がお互いに見えるようになる。 (-362) toumi_ 2022/03/04(Fri) 17:00:25 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……おれのしてあげたいを、理解してください。 可哀想で、可愛くて、手離せなかった、 君のおかげで。 俺は俺の望みを捨てなければいけないんです」 連れていきたくない、生きていてほしい。 嫌だ、辛い、一緒にしにたくなんてない。 「見送って、くれる? 片付けてくる。 そして、また。 君のところに、帰ってくるよ」 (-363) toumi_ 2022/03/04(Fri) 17:01:03 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ/* これまでも誤字が多かったのに大変なミスをしました。 誤) それでも、 そばにいてあげないといけないなあって。 なにかをしたいよりも上になるって。 案外悪かったです 正) それでも、 君のそばにいてあげないといけないなあって。 なにかをしたいよりも上になるって。 案外悪くなかったです」 (-364) toumi_ 2022/03/04(Fri) 17:04:12 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ君の言葉を、ただ、聞いた。 嫌だ、と言わずに。 ただずっと、聞いていた。 唇を撫でられれば、擽ったそうにして。 頬に口付けを落とされれば、目を細めて。 こちらからも、同じように。 恋とか、愛とか、わからない。 でもただ、したくてする、それを。 「……待ってる」 「待ってるから。」 「………本当に、待ってるからね……」 約束、守ってくれなかったら。 許さないから。 青年が君に伝える言葉は、ただそれだけ。 それだけが、やっとだった。 (-367) arenda 2022/03/04(Fri) 18:01:13 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ「……自分の命は、あの人にあげるつもりでいて」 ぽつり、言外に"その後"を断ち切った。 それが誰、とは言わないけれど。 あなたが生きて帰る事になるのかも、 最後の最後、どうなるかなんてまだわからないけれど。 「でも。」 これだけは確かな事だから、伝えておきたかった。 「あの人を寂しくしてしまわない程度、なら。 呼ばれれば、いつだって。 …ここでの時間が、遠い思い出になってしまっても」 物憂げでも、困ったふうでも、作ったものでもなく。 ただやわく笑って、 きっと1未満で0以上の、それでも確かにその手に残るものを。 「きみが振り向けば、いつでもそこに居ますから。」 カミクズという清掃員は、 自分が人の記憶に残る事をあまり良しとしないけれど。 きみがそれを望むなら、ずっと忘れなくたっていい。 寂しがり屋のきみが寂しくないように。 その傍らに、いつまでも暖かな思い出であり続けよう。 (-368) unforg00 2022/03/04(Fri) 18:04:21 |
【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ 小さく漏らされた声と、あなたの言葉を聞いた。 日を背負った深青が。 わずかに見開かれて、そっと細められる。 ふるふると首を振ると髪の先が揺れて。 握りこんだ手はそのままで、返事はそれだけだった。 そうして。 ぎこちない、タップの鈍い音。 「……今、知りました」 返ってきた端末。 そのシステムメッセージを見ながら、やわらかく呟いた。 でも、悪い人じゃないですよね。 と、少女は思う。話して、よかったな。 ▼ (-369) 榛 2022/03/04(Fri) 18:05:05 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……少しでも怪我をよくしていてくれよ……」 負担をかけた自覚は、ある。 だから申し訳なさそうにして、最後に部屋を出る前に振り返った。 「そう、だ。 今日の投票、……ハナサキさんと一緒にツルギさんにいれるつもり。 生きてほしい、から、選んでる。 ……ええと、これは、そっか。 約束か。 いってきます」 守れるかな、なんて。 自分で撒いた種を摘み取りにいくと考えると、少しだけ、君には悪いし、皆に不謹慎だけれど。 楽しくなると良いな、と、その手にハサミを握ったのだった。 (-370) toumi_ 2022/03/04(Fri) 18:09:05 |
【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ すっかり忘れていたタオルを片づけてから。 籠に入った果物―― ツルギくんが持ってきてくれた、お見舞いの ――を剥くかちょっと迷いつつ、少女は冷蔵庫の扉をぱかっと開けた。「飲みますか?」 と、ベッドの上のあなたを振り向いて尋ねる。 「ジュース。用意しといたんです」 持っているのはプラスチックのコップとペットボトル。 未開封のオレンジ色。 あなたの返事次第で、プラスチックのコップの数が変わって。 「……なんか、すごく。 ひさしぶりに飲んだ気がする……」 少女はまた、傍の椅子に腰かけて。 ちびちびとコップの中身を減らしながら、そう笑った。 /* 更新もそろそろ来てしまうので、続けるかどうか迷いつつ… (-371) 榛 2022/03/04(Fri) 18:14:20 |
エノは、鋏を持って出かけた人を見送った。エノには今回、投票権がない (a33) arenda 2022/03/04(Fri) 18:28:22 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ「……………」 伝えられたそれは、言外の否定で。 やはり、増えたものは減ってしまうようで。 それを悲しいと、思える程度には。 青年にはここで得るものが、あったようで。 「……ちょっと、近づいて。」 手招きして、君が近寄ってくれたなら。 ぎゅぅ、と一度抱きしめる。 無言で、ただずっと。 君の温もりを忘れないように。 「……忘れないから。」 「……死ぬまで忘れないよ。」 「君が死んで、悲しむ人間が一人いることを」 「君も忘れないで。」 「……忘れないまま、終わって。」 自分に言えるのはただそれだけだった。 死なないで、なんて、言えるはずもない。 君のことを全く知らないわけでも、ないのだから。 君の肩を、雫が濡らした。 静かな時間だった。 (-372) arenda 2022/03/04(Fri) 18:35:11 |
【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ「君が死なない事を祈ってるよ。」 なんて言葉は、君の決意を踏みにじるようなもので。 でも、青年は、思ったままを口にするから。 気にせず口にした。 冷蔵庫をあける君を、目線で追いかけながら。 問いかけには頷いて。 「美味しいよね。」 「元々は色が好きだったんだ。」 「オレンジ色が好き。明るくて、奇麗で。」 受け取ったコップを、こちらもちみちみと飲む。 今は、この味も好きだ。 さっぱりして、爽やかで、甘い。 「後輩君の事は好きなの?」 これは特に流れに関係のない質問。 デート、と言っていたから、そうなのかなと思っただけ。 /* こちらは続けても大丈夫です! でもほかの方との秘話もあるかと思いますので、ご負担のない範囲で! (-373) arenda 2022/03/04(Fri) 18:41:44 |
【人】 美術 エノ>>26 カイ 「あぁ、ナツメさん。」 「あの人、ちょっとお人好しすぎるな。」 「俺、そんなに話したことないんだけど。」 よくもまぁそんなに人に気を遣えるものだと、感心する。 それとも、"交渉"のための布石だったのだろうか。 目が覚めてすぐの時、彼女にそれを持ち掛けられたから。 それだったら腑に落ちるな、なんて、一人頷いて。 「ニジヤ製薬って知ってる?」 それは、この国でも有数の製薬会社の名前。 一般人でも名前くらいは聞いたことがある程度の。 「俺、虹谷 絵乃(ニジヤ エノ)っていうんだよ、本当はね。」 そうとだけ告げて。 薬が塗られれば、いてててて、と声を漏らす。 足の方にも傷があるのだが、そっちも染みるのかな、とちょっと嫌そうな顔。 「…なんかお礼をしないといけないな。なにがいい?」 (27) arenda 2022/03/04(Fri) 18:46:09 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ「………うん」 招かれるままに、すぐ傍まで近付いて。 「うん…」 その腕と、投げ掛けられる言葉を受け入れた。 「きっと、死んでも忘れないです。だから」 「上葛 掃守という人間が、 ほんの少しの間でも、それでも確かにきみの傍に居た事を。 どうか心に留めて、覚えていてくださいね…」 上葛は、この場所に居る人々を善いものと思っていて。 だからきっと助けないでいてくれるのだと、わかっていて。 けれど悲しまないわけでもないのだろうと、わかっていて。 でも、その悲しみが、悲しいばかりのものでもないのなら。 それは決して悪いものではないと、そう思っても、いたから。 だから、何も言わず、ただ傷に障らないようその背を撫でた。 肩を濡らす雫を厭う事も無く。 この時間が、きみにとって優しいものであればと願いながら。 (-382) unforg00 2022/03/04(Fri) 19:45:25 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ青年は暫し、君の肩で、音もたてずに泣いた。 長い時間だったようにも思うし。 ほんの数秒だったようにも思う。 ただ、悲しさだけがそこにあって。 でも、泣き終わる頃には。 もっと違うものを得てもいるはずで。 「………虹谷…………」 一言、呟いた。 己の、本当の名字を。 自分があまり好きではないそれを。 特別を象徴する、その文字列を。 「……覚えていて……」 「虹谷 絵乃(ニジヤ エノ)が……」 「きみを、友人だと思っていた事。」 そうとだけ呟いて、体を離した。 あまりそうしていては、君に迷惑をかけてしまう。 だめだ、ここに引き留めては。 「………用事が、あるんでしょ。」 「……行って、いいよ。」 あんまりここに居られると。 俺、我儘だから。 君の幸せを踏みにじってしまいそうだ。 (-388) arenda 2022/03/04(Fri) 19:59:48 |
【赤】 美術 エノ病室の、一人になる時間で。 端末を弄って、息をついた。 生きるようにと願われた。 生きたいと、思ってしまっている。 思っている。 思えば、思うほどに。 この端末の中の機能が、疎ましく感じる。 「……今日は、ツルギくんにする。」 端末を一つ、タップして。 (*0) arenda 2022/03/04(Fri) 20:09:44 |
【赤】 美術 エノ「明日はどうしよう」 「どうすればいい?」 「ナツメさんは、看病してくれた。」 「打算でも何でも、そうしてくれた。」 「カイくんもそう。」 「わざわざ薬まで作ってくれた。」 「ハナサキさんは、話したことはないけれど。」 「ナツメさんが、命をとして助けたいらしい。義理がある。」 「フカワくんは。」 「殺したく、無い。」 「俺は」 「俺は、ヒメノさんを殺してる。」 「じゃあもう、そうするしかないんじゃないか?」 ヒメノさん。 俺、やっと君の気持ち、理解できたかもな。 ……生きたくてたまらないのに、死ななきゃいけないの。 こういう気持ちなのか。 ごめんね。 (*1) arenda 2022/03/04(Fri) 20:12:54 |
エノは、別にそれが、確かな効き目があるものかどうかは、気にしなかった。 (a35) arenda 2022/03/04(Fri) 20:44:21 |
エノは、ただ、それを舐めて……「やっぱり優しいね」と、呟くのだった。 (a36) arenda 2022/03/04(Fri) 20:44:48 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ「絵乃さん……」 友人、という言葉に、ほんの少し瞠目して。 無かった事にはできない罪悪感と、それから。 それと同じくらい、暖かい気持ちになったから。 「…わかりました。 僕はきっと…忘れても、忘れませんから。 だから…」 一呼吸置いて、この場を後にする為にゆっくりと立ち上がった。 「…さようなら。この場所で、最初で最後の友達」 ほんの少し泣きそうで、でも、ちゃんと笑って。 そうして"友達"に別れを告げた。 (-403) unforg00 2022/03/04(Fri) 20:50:02 |
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