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【雲】 トト最後にひとつ、お土産よって 彼の胸のリボンをするりと解いて奪い取った。 思い出すことくらいの自由は、 許されるでしょう ──── ? ** (D51) papico 2021/07/15(Thu) 23:35:57 |
【秘】 三月ウサギ → トト (-227) 希 2021/07/16(Fri) 23:55:15 |
【人】 トトそのあと、私は両親と出会い。 そのあと、私は両親と別れた。 「 ごめんね、そんなに余裕ないのよ。 」 突然増えた家族、兄妹。 立場を弁えていたつもりだったから、 何も望んでいなかった。 望んでいないつもりだったのに ──── ズレは続いていく。軋んで、歪んで。 腫れ物に触るように同じ空気だけ吸っても、 微妙な距離は縮まることはなくて。 (88) papico 2021/07/17(Sat) 13:37:22 |
【人】 トト私には家族なんていなかった。 血の繋がりも、過ごした時間も、 両方揃っていたらどうだったかとか、 考えるのも無駄なのでやめることにした。 両親は私を通して別の誰かを見ていた。 私のことを名前で呼ぶことは一度もなかった。 貴方がどれだけ愛されていたのか、 報せることもできないの。 (89) papico 2021/07/17(Sat) 13:37:45 |
【人】 トト家を出る決意をしたのはすぐだった。 元々、そうするつもりだった。 少しだけ、何かを期待して一緒に過ごしただけ オモチャの線路を走った私は、 脱線してから回る車輪を眺めて、 途中下車を決めた。 唯一の私のもの、一瞬の重なりの記憶を持つ 質の良いリボンを髪に結んで。 (91) papico 2021/07/17(Sat) 13:38:51 |
【人】 トトそんな日をどれだけ過ごしただろう。 全てと引き換えに自由を手に入れて、 質素で、だけど穏やかな日々を送ったわ。 独りには最初から慣れていたもの。 木々を揺らす風が波打って 長く伸びた柔らかな髪をさぁっと通り抜けた。 風が私のリボンを攫ったから、 頬へと引っ付いた解けた髪をかきあげて 空を仰いだ。 (93) papico 2021/07/17(Sat) 13:39:09 |
【人】 トト「 あっ ─── 」 リボンを掴もうとしていた手が宙を舞って 収まった先を見つめて、口を噤んだ。 終わった物語。 誰にもなれない私たちの線はきっと、 もう一度 ──── 上がった口角を見つめて、同じ顔で答える。 (95) papico 2021/07/17(Sat) 13:39:40 |
【人】 東堂 唯織リボンが結んだ線と線 誰にも内緒で固く、強く結んで、 もう二度と解けて飛んでいかないように、 願いながら季節は巡っていったの。 (117) papico 2021/07/17(Sat) 23:53:47 |
【人】 東堂 唯織あの日、言うことのなかった 「おやすみ」と「おはよう」。 たった四文字を口にできることが こんなにも満たされることなのって、 私は今まで知らなかった。 (118) papico 2021/07/17(Sat) 23:53:53 |
【人】 東堂 唯織 The Lapis 全ては、あの場所 から始まった。 貴方と出会い、貴方と過ごす日々が、 私にとっての人生だって。 過言に聞こえるかもしれないけれど、 全然過言じゃないの。 そしてこれから2人を繋ぐのは、 リボンではなくて、新しい約束のリング。 いいえ、心はきっと、 もっと前からずっとずっと、繋がっていたのだけど、 (119) papico 2021/07/17(Sat) 23:55:41 |
【秘】 宇佐美 有栖 → 東堂 唯織幸せだと微笑む美しい君へ、同じ言葉を返して。 やがて二人が生まれた夜が明けて。 はじまりの朝を君と迎えられたなら。 大切なことを忘れていたと、少しだけ慌てて。 ほんのり染めた頬を向ける。 「 愛 している、唯織。 」君に伝えていなかったこと。 ─── 君に伝えたかったこと。** (-330) 希 2021/07/17(Sat) 23:59:51 |
【独】 東堂 唯織/* サンドイッチ覚悟でご挨拶。 この度は素敵な村に一席いただき、 ありがとうございましたした。 そして相方の希さん、ウサギくん、有栖、 本当にありがとうございました!! まさか幸せになれるとは…………(?) ぱぴこでした。ありがとうございました! (-329) papico 2021/07/18(Sun) 0:00:00 |
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