【人】 XII『吊された男』 ユグ――ゼロと>>151―― そうやって切り離していたら、いつまでも何も変わりません。 クリスタベルに思い悩むところがあるのなら、それを解消したいと思うのはそれほどおかしなことですか。 [かといって、クリスタベルの心理的問題に伸ばせる手を持たないのだが。 そこはユグにとってもどかしく、力不足を感じる点でもあったから、今この場で話を大きくしようという気はなかった。] (161) mmsk 2022/12/16(Fri) 21:43:34 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[もっと悪魔とは冷静に、理性的に話をしなくてはと思うのに、どうしてもどこか棘のあるような響きになってしまう。 これではいけない、とわかっているのに。 魂など関係ない。単なる売り言葉に買い言葉。] 人は、学べる生き物です。 過去の過ちから、何をしてはいけないのか、どうすべきなのか。 あなたがそれも理解できないほど、理性的になれないのであれば話は別ですが。 そうしないために僕は動きますし、アリスも、他の誰も傷つけさせはしません。 [>>154箱庭の吊された男は、遅きに失した。 もう事が起きてしまってから、断絶した。 今からなら。 今からならまだ変えられる。] (162) mmsk 2022/12/16(Fri) 21:44:32 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ全員がもしもどちらでもいいのなら、世界は滅び、僕らは新しい箱庭に行くのでしょう。 はじめからそういう話です。 僕らに世界を壊さないという明確な意思があるのなら壊さずにいると。 僕はそれに反対するつもりはありません。 あの人が壊すべきだと、もういらないとおっしゃるのですから、それに従いますよ。 [それは、先程選びなさいと言われる前に、即答したのと同じ意見。 いらないのなら、なくしても構わない。] (163) mmsk 2022/12/16(Fri) 21:44:55 |
【人】 XII『吊された男』 ユグもしも完全に真二つに割れるなら……なるべく、不満が少ないかたちで収まるよう、僕らは話し合うべきだと思いますが。 次の世界を望む側が『滅びてもいい』という受動的な姿勢で、望まない側が『滅ぼさないでほしい』という能動的な意見になるのならば、互いの望みはぶつかり合わないので、『滅ぼさない』ほうが優勢になるのではないでしょうか。 それならそれで、僕は構いません。 一度滅ぼしてしまえば不可逆ですから、不満が残りそうですし。 [『滅ぼすべきだ』という意見のものが出てくると話は変わるが、そういった意見がないかどうか、話を聞いてまわろうとしたところだ。 だからこそ、意外と滅びるかもというゼロの言葉は、気になった。] (164) mmsk 2022/12/16(Fri) 21:46:08 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ……ですが。 僕が一番困惑しているのは、意見の割れている現状です。 僕らは証持ちで、箱庭の子で。 あの方と幸福に暮らすことは、皆喜ばしいものだと思っていたので。 どうして僕らは、ひとつになれないのでしょうか。 これほど寵愛を受けて尚、それを受け入れないのでしょうか。 [ぽつ、と、零すように呟く。 思えば、ゼロの前でこんな風に心情や弱音を零したことはなかったかもしれない。 なにせ、こんな風に怒りや苛立ちを交えずに話す事自体、珍しい。 通りがかりの誰かが見たら、天変地異を思うかもしれなかった*] (165) mmsk 2022/12/16(Fri) 21:46:25 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――振り返って、チェレスタと―― ……期待を、してなかった。ですか。 『審判』が、怒っている…… [>>157どうしてだろう、と感じる。 チェレスタが怒るのなら、まだわかる。彼女には、外の世界に大事な人がいる。 『審判』は、なぜ? 今の世界が滅ぶことに、何の反発を示すのだろう。 身勝手な言い分に、だとは考えもせず。] 納得してから、というよりは、皆の話を聞きたいと思っています。 曖昧で、どちらでもいいというのなら、それでもいいのですが。 強くどちらかがいいという意見があるのなら、理由や、折り合える点はないのか探したい。 瑕疵が残る結果になるのは望ましくないでしょう、誰にとっても。 [>>159チェレスタは諦めてしまっていると。 それは少し寂しいが、彼女の立場ならむしろ、冷静な意見と思うべきか。] (179) mmsk 2022/12/16(Fri) 22:23:34 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[チェレスタが、証持ち以外を新たな箱庭に連れたいと言えば>>160。] ……いえ、それは提案の価値はあると思いますよ。 それこそ、折り合いの話でしょうし。 チェレスタが幸福に生きるためには、どうしても傍にいたいひとがいる。 "こんな世界"でも、チェレスタに良くしてくれた人がいる。 恩のある人がいるからその他すべてを壊さないでほしい、と、その人を箱庭に連れていけるならもう充分、なら、一考の余地ありと言えるのではないでしょうか。 [ユグは神のすべてを理解しているつもりはないが、それでもあの人の優しさと、箱庭の子を愛する心はわかっている。 ならば。ならば望みは叶えたくなるのではないかと、可能性を示唆する*] (181) mmsk 2022/12/16(Fri) 22:23:58 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a40) mmsk 2022/12/16(Fri) 22:27:08 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――小さな天変地異―― それは、多かれ少なかれそうだと思いますが。 自己の中だけで留めておけないなら、ケアは必要です。 [>>188表面上の調和。その言葉は、ユグにちりりと痛みを残した。 自分の行ってきた不和の解消が功を奏さず、ただ表面をなぞるばかりであることは、それこそユグの悩みのひとつでもあるからだ。 攻撃的な意思なく発された言葉でも、痛みはある。] (206) mmsk 2022/12/16(Fri) 23:34:41 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ……前提? [>>189呟かれた言葉に、話の方向性が変わった気がして、はたと瞬く。 >>190曰く、壊すべきだと思ったら壊すと。] ………… ゼロの言うことは、理解はできます。 僕も、過去をなぞらないようにして維持をする義務がある、とは言いません。 ただ、誰もが何にも脅かされることなく、苦労もなく、穏やかに暮らせる場所が欲しいだけです。諍いがなく、痛みもなく、苦しまない場所が。 それなら、敢えて壊す必要は薄れるのではないですか。 ゼロだけでなく、他の誰も。 そのためには、諍いの種を、魂の不和を、なだらかにしたい。 (207) mmsk 2022/12/16(Fri) 23:35:40 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ壊そうとするのを止めるわけじゃない。 壊したくならないような環境にしたい。 それを過去から学ぶなら、再演ではないと僕は思います。 [理想論でしかない、出来るわけない、と思われるかもしれない。 それでも行動しなければ何も変わらないと、ユグは思っている。] (208) mmsk 2022/12/16(Fri) 23:36:01 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ……話し合いには時間が足りないというのは、同意します。 それでも、時間が足りないと言って答えないのも、問題の先送りです。 結論を出さざるを得ないのなら、いっそ短いほうが迷わないのかもしれません。 [>>191なんとなく、ではあるが。 神様は僕らを愛するが故に猶予をくれただけであって、本来は有無を言わさずすべてを壊して、僕らを新たな世界へ連れて行くつもりだったのではないかと思う。 僕のように受け入れるのが当たり前、ではなく。 反対の意見を聞くつもりがなかったのではないかと。 ――浮かぶ小さな疑念は、頭の中で振り払う。] (209) mmsk 2022/12/16(Fri) 23:36:53 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ……そう、ですね。 もしもそうなら、よかったと思います。 迎えがもっと、早かったなら。 [>>194ユグは、来たる迎えを信じて生きていけたけれど。 もしも生まれてすぐに神様の迎えがあったなら、きっと両親は苦しむこともなかった。 自分は、ひとりになることはなかった。 この世界で生きざるを得なかったことで、苦しんだ仲間は他にも多くいるだろう。 彼も、彼女も、救われたのでは] ――今更、ですけど。 [ほつりと、零す。 ああやはりこんな世界はなくなってしまえば、という癇癪じみた思いが、ふつりと肚のうちにある*] (210) mmsk 2022/12/16(Fri) 23:40:40 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――噛み合わないやり取り>>214―― [クリスタベルの件については、表に出たからって騒がれたくないとまで言われれば、あとは飲み込むだけ。 触れるだけ踏み込むだけの材料を持っていないのも、表面ばかりを繕おうとしているのも、また確かなのだ。] (224) mmsk 2022/12/17(Sat) 0:57:57 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[>>215ゼロが、箱庭の穏やかな暮らしの条件をなぞるように並べるうちは、自分の中に思い浮かべる風景と重ねながら、内心納得していたのだけれど。 あってたまるか、と一蹴されれば>>216、目を見開いた。] ……どうして、 [掠れた音でそう問えば、何一つ面白みがない>>217、と言われる。] 面白さは、平和に勝るのですか。 穏やかな中で可能な主張では、足りないのですか。 あなたは、世界が疎ましかったのではないのですか。 自分の置かれた環境が嫌だったのでは? (225) mmsk 2022/12/17(Sat) 0:58:21 |
【人】 XII『吊された男』 ユグそこから抜け出せることより、自由と面白さを求めるのですか。 [それは、ついにユグには理解の出来ない範囲に入ってきた。 主張したいだけの自我が、ユグにはなかった。 迎えが来るまでの間も、ただ迎えが来るのを待っているだけの時間で。 神への忠誠と憧れだけで、生きてきたから。] (226) mmsk 2022/12/17(Sat) 0:59:03 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[これが個の違いによる、避けられない亀裂だと言うなら―― 神様はどうして僕らをこんなふうに作ったのだろう] (227) mmsk 2022/12/17(Sat) 1:01:30 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ……あの方に壊したいという意志があるのは、事実でしょうね。 [なし崩しかどうかは知らずとも。 もともと壊す気だったのだ、というのはそうだろうと思う。] こんな結論にしか到れなかったことを、悲しく思います。 [>>218それでも、長話をして、彼ひとりをどうにかすれば解決する問題でもないと思うから、話を終わろうと去るのを引き止めはしなかった*] (228) mmsk 2022/12/17(Sat) 1:02:55 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a50) mmsk 2022/12/17(Sat) 1:13:07 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a51) mmsk 2022/12/17(Sat) 1:13:40 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a76) mmsk 2022/12/17(Sat) 18:15:30 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――ゼロと別れるころ―― [誰かに自分の幸せを決められることが気に食わない>>211。 生まれてすぐに迎えが来ていたなら、幸福に暮らせたろう>>194。 それぞれにはそれぞれの思想があって、受け入れるも入れないも、思いは様々らしい。 前世にも、現世にもだ。 ――それなら。 はじめからこの洋館にいた人なら、どうなのだろう。 箱庭の空間を幸福と思うのか。それとも、世界を守りたいのか。 浮かぶのは、ひとりの顔。] (299) mmsk 2022/12/17(Sat) 18:40:10 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ……シンは、どう思うのでしょうね。 [小さく呟くのと同時、職員がこちらに声をかけてきた。 慌てた様子の職員>>217は目についていたものの、まだ『世界』の訪れに東奔西走しているのだと思っていた。 けれど、伝えられたのはすでにはじまった世界の崩壊の話で。 天変地異、異常気象>>198。たしかに、気の早いこと>>218。] (302) mmsk 2022/12/17(Sat) 18:40:55 |
【人】 XII『吊された男』 ユグわかりました。ありがとう。 [知ったところで、今すぐに何らかの対処を行えなるわけでもない。 ひとつ頷いて、人探しのリストに『世界』の姿を加えた。 ヒナギクほど動転しないさまを、冷たいと思われたろうか? 果ては、世界を守る気はないのだと。 積極的な崩壊を選び取りはしないが、その結果を受け入れないとも思わないから、はたから見れば同じこと。 せめて伝えてくれた職員には身の安全を守るよう言って、見送る。] (304) mmsk 2022/12/17(Sat) 18:41:27 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[――時間がないな。 焦り。ゼロと別れひとりになって、内心に落ちてきたのは、そんな感情だ。 問答無用で崩壊させてしまうのであれば、傷つく人が出る。 ヒナギクも嫌がっていた>>1:402。チェレスタは諦めていると言ったが、守りたい人がいるのは事実>>160。 ゼロも その理由はともかく 箱庭には行きたくないと言っていたし>>218。このままでは、不平不満は残るだろう。それらは無くすことは出来ないものだとしても、軽減させることは出来るのではないか。それすら許されないなんて。 それが一番、ユグにとっては後悔する結果と思われた。 チェレスタの祈り>>220を無駄にするのは、心苦しい。] (306) mmsk 2022/12/17(Sat) 18:41:49 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ (308) mmsk 2022/12/17(Sat) 18:42:13 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ (309) mmsk 2022/12/17(Sat) 18:42:39 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a78) mmsk 2022/12/17(Sat) 18:48:36 |
(a79) mmsk 2022/12/17(Sat) 18:50:03 |
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