【人】 こどもの アルレシャ>>@0 ブラキウム 「まだいってないところ、あるもんね。ぜんぶみなきゃ!」 その隣に寝転がって夜空を見上げます。アルレシャは星空も好きですが、青空だって同じくらい好きでした。 「ママはねぇ〜、やさしくってー、あたまにリボンしてるの。 アルのリボンはママとおそろいなんだよ!」 その後も服飾や出来ることについて話は広がります。聞いていると、アルレシャがお母さんの真似をしていることが伺えるかもしれません。 「それでね……アルたちがいるくにをつくったのがママなんだよ! すごいでしょ!」 (0) wazakideath 2022/01/17(Mon) 21:55:43 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「あんだぁ……?」 のろのろと立ち上がり、扉をひらくと目の前に姿はない―― のではなく。 下を向くとアルレシャが枕を持って突っ立ていた。 「……。 …………」 目頭を押さえた。 これはあれか。 一人で寝れないから一緒に寝ようというたぐいの、その。 「……、一緒に寝に来たのか。ちび」 どっこらせ、と。 しゃがみこみ、同じように視線を合わせた。 まずはきちんと話をきいてやろう、話はそれからだ。 (-9) eve_1224 2022/01/18(Tue) 0:36:02 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ「うん!!」 満面の笑みで肯定が返って来ます。様子からして、家でも男の子と一緒に寝ていたのでしょう。 まだ性差など考えたこともなければ、理解もできない年頃です。 「ブラキはいっしょにかえるから、おうちでいっしょにねられるもん。 でもアマノはいっしょにかえれないから、いまのうち!」 別れが来るかもしれないことは理解しているようです。子供なりに優先順位を考えた結果ではありました。 (-28) wazakideath 2022/01/18(Tue) 10:25:24 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「あ”―――…………ちび、お前サン今いくつだ?」 見た目からいくと5、6歳といったところ。 まだまだ親兄弟と一緒に寝ているお年頃だろう。 自分に幼児趣味なんてものはないし、親がいないのであれば寝かしつけるくらいの事は出来なくもない。 出来なくもないが………… 自分が親であればこんな怪しげな男と子供が一緒に寝ているなどありえないだろう。絶対。 「一緒に帰るってお前、あのガキも家があるんじゃないのか? いや、それはまぁ良いんだが……」 「仕方ねぇなァ…… 玩具の類はねぇけど、ちゃんと寝ろよ?」 結局こちらが折れるしかないのだろうと。 わしわしとあなたの頭を撫でました。 (-29) eve_1224 2022/01/18(Tue) 12:31:08 |
【人】 こどもの アルレシャ>>一日目:湖畔 「……うん?」 ちょうどお母さんの話を終えたあたりでしょうか。聞き覚えのある声が聞こえてきました。 「ここだよ〜っ! どうしたの?」 心配されていたことなど、ちっとも知りません。先程と同じ様子で手を振りました。 淡く光る蝶々がやって来て、子供達の場所へ先導するでしょう。 (10) wazakideath 2022/01/18(Tue) 15:42:05 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ「は〜い!」 満足気に頭を撫でられた後、ベッドへ飛び乗ります。 大きな枕の横に小さな枕を並べると、期待に満ちた眼差しをアマノに向けました。添い寝を待っているのは明らかです。 「ブラキはねっ、おともだちだからいっしょなの。 あっでもでも、フツーのおともだちじゃないよ?」 刹那、僅かに滲む大人のような微笑み。 ……しかし、それもすぐに消えてしまいます。アルレシャはこどもですから、そんな表情をするはずがありません。 (-41) wazakideath 2022/01/18(Tue) 15:51:40 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「おいこら。暴れるんじゃねぇぞ」 やれやれと肩をすくめ、ベッドに飛び乗っていく後ろからゆっくりとその背を追う。 枕が横に並べられたのを見れば、布団の中へと体を滑り込ませてあなたを懐に迎え入れるだろう。 「普通の友達じゃないってどんな友達だよ」 大人が滲む笑みは一瞬。男はそれを見て、少しだけ眉をひそめた。 それでも、 ったく。ガキは気楽でいいなぁ……なんて思いながら、トン、トンとゆっくりあなたの胸元を叩く。 その手付きはまるで、子供の扱いをよく知っている者のものだ。 ゆっくり、静かに眠気を誘い出していくでしょう。 「寝物語は必要かい、ちび」 (-44) eve_1224 2022/01/18(Tue) 17:07:41 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ「ず〜っといっしょなの。フツーのおともだちは、いつかおわかれするでしょ?」 胸元を叩かれると大人しく寝る姿勢を見せます。当然のように受け入れるあたり、良い環境で暮らしているのでしょう。 「……おはなしって、どんな?」 顔だけをアマノに向け、続きを促しました。興味があるようです。 本を読むタイプの子供なのかもしれません。 (-48) wazakideath 2022/01/18(Tue) 18:31:18 |
【人】 こどもの アルレシャ>>湖畔 「ケガ? ううん、してない。アルはさむくないよ」 アルレシャは、ブラキウムを不思議そうに見上げています。何故二人を警戒しているのか、ちっともわかりませんでした。 「えへへ〜、どういたしまして。かわいいでしょ!」 嬉しそうにラサルハグに笑いかけました。役目を終えた蝶々が、一度ラサルハグの髪にキスをします。 そして蝶々は、闇に溶けるように消えて行きました。 「おねえちゃんたちも、いっしょにパンたべよ! みんないっしょならたのしいもん。ねっ、ブラキ!」 断られる可能性など少しも考えていません。そんな笑顔でした。 (14) wazakideath 2022/01/18(Tue) 20:28:46 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「そいつはどういう意味だ? 普通の友達でも、大人になってもずっと一緒にいるやつらはごまんといるぞ」 このガキの言うずっとの意味を探る。 何か妙に引っかかるものを感じて、胸騒ぎがした。 文字通りずっと、永遠を意味するのなら。 ブラキと呼ばれたあと一人のガキの運命は――――― そこまで考えて、はっとしたようにあなたに目線を戻した。 「あぁん? 俺が知ってるのは有名な童話くらいなものだ。 俺にはあんま学がなくてねェ…… そうじゃなけりゃ俺の昔話ってことになるな?」 (-53) eve_1224 2022/01/18(Tue) 21:10:27 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ「どういう、って……ずっとだよ?」 アマノの疑問を紐解くに至る語彙を、アルレシャは持っていませんでした。 二つの『ずっと』。 予想通りそれは同じ言葉であって、意味合いは全く違うのでしょう。 恐らく、一致させるにはかなりの時間と言葉を要します。その労力に見合う結果が得られるとも限りません。 「えほんはいっぱいよんでるから、しってるおはなしかも。 だからアマノのむかしのはなし? がいいなぁ」 加えてアルレシャ自身は含まれた意味の違いに気付いていないようです。興味は既にアマノの話へ向いていました。 (-54) wazakideath 2022/01/18(Tue) 21:31:00 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「そうか、ずっとかぁ……」 だめだこりゃ、と頭を振り。 ぽんぽんと胸元をなでながら諦めたように話をはじめる。 「俺の昔話は面白くねぇがなァ。まぁいいだろ。 俺は孤児だったんだ。 孤児ってわかるか? パパもママもいないってことだぜ。 その日食うのも困って、俺ァ悪いことをしてた。 お金をスッたり、食べ物を盗んだり……しねぇと生きていけなかったから。 でもある日俺を拾うやつがいたんだ」 (-61) eve_1224 2022/01/19(Wed) 1:23:41 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ「……」 大きな瞳がじっとアマノを見つめています。幼いなりに、自分に想像できない苦労があったことはなんとなく理解しました。 保護者がいない生活というものを、アルレシャは考えたこともありません。それは恵まれている証でもありました。 子供がひとりで生きねばならない世界など、在ってはならないからです。 「たいへんだったんだねぇ……だれにひろわれたの? ママ?」 アルレシャの中で、保護者といえばやはりお母さんのようです。 (-78) wazakideath 2022/01/19(Wed) 8:15:51 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「いーや、ママじゃねぇ。 わるーいおじさんだァ。 なんの気まぐれだったかは知らんがな、拾われて、ギルドで育てられたんだ。 わるーい人たちが集まったギルドだけどな、それでも俺にとっては気のいいオヤジ達だったぞ」 どうして子供をギルドで育てようと思ったのかは、未だに自分でもわかってはいない。 素質があると見込まれたのか、どうなのか。 ただそれでも、 ”暗殺者”ギルド で育てられた男は、レールの上に乗ってそのまま暗殺者へと相成った。目の前の男は、殺しの依頼すら請け負うなんでも屋の男なのだ。 (-90) eve_1224 2022/01/19(Wed) 18:13:49 |
【人】 こどもの アルレシャ>>湖畔 「こうちゃ!」 コーヒーなら顔をしかめましたが、紅茶なら大歓迎です。いそいそと可愛らしいティーカップを用意していましたが……スピカの話を聞く内にその手が止まります。 ブランケットのことに対しては笑顔で頷いていました。しかし最後の言葉には不満そうに口を尖らせます。 「おでかけするときにね、だれかにおはなしするのはいいんだけどぉ……。 おそらとぶのこわくないし、たのしいもん。アル、おそらすきだよ」 約束自体は受け入れましたが、空を飛ぶことに関しては譲るつもりがないようです。 スピカの口にする『怖い』は、スピカ自身の気持ちでしょう。ですが幼いアルレシャはそこまで察することができません。 用意の途中で忘れ去られてしまったティーカップが、各人の目の前でふわふわと浮いたままでした。 (32) wazakideath 2022/01/19(Wed) 18:42:50 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ「わるいけど、いいひと……?」 善人の悪行もあれば、悪人の善行も存在します。しかし幼いアルレシャにはまだ難しく、右を見ながら左を見るかのような不可思議に思えました。 甘くて苦いお菓子のようなものでしょうか。じっと考えましたが、結局わかりませんでした。 暫くして、顔を上げました。 「じゃあ……アマノは、わるいひと?」 とてもそうは見えませんし、そう思いません。そんな眼差しだったでしょう。 アルレシャが知る『大人』は少ないですが、アマノは保護者だと思うのです。 (-96) wazakideath 2022/01/19(Wed) 18:58:48 |
【人】 こどもの アルレシャ>>湖畔 「……あ、わかった! えーと……」 何かを言い淀んでいると、小鳥が一羽やってきました。アルレシャの肩に止まると耳元で何かを囁きます。 耳が良いなら、『スピカ』と言ったのが聞こえるかもしれません。名前を教えてくれたようです。 「ふふーん……『しんぱいしょう』なんだねぇ。 じゃあ、スピカがいたら、スピカにいったげる!」 一応の納得はしたようです。大人視点では及第点、子供視点では譲歩でしょうか。 心配されて悪い気はしません。子供は自分に関心がある人のことが好きですから。 漂っていたティーカップが、ようやくそれぞれの手元に収まりました。 ……星空のお茶会は、これからです。 (34) wazakideath 2022/01/19(Wed) 20:16:08 |
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