【独】 ]Y『 塔 』 プロセラ/* 前世の窓で会話が始まった。ありなのか。 ガッツリ回すなってあったからだめかと思っていた。 やればよかったなぁ……。 いや、やらんかったな多分。(動きが重たい) (-20) yahiro 2022/12/18(Sun) 4:49:34 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ―― 現在・医務室 ―― [ 普段なら慣れた調子で運ぶ世話役も今は混乱の最中か 或いは手が空いていても、今ばかりは 特に不吉と言われる『塔』には どうしても関わりたくなかったのかもしれない。 ふわりと覚醒した意識に最初に感じたのは 消毒液のかおりと話し声。 運ばれた先が普段と違っても気にする事も無い。 気付いたら違う場所にいるのなんて 意識が無い時には勿論、意識がある時までも、 日常的にありふれているから戸惑う事も無い。 寝たふりをしたいわけじゃないけれど まだ目の前が真っ白で眩しくて、目を開けられなくて。 目を閉じたままで声だけ聴いていた。 居るのは多分ヒナギクと、恐らく『教皇』か。 促されれば反応しない事はあれど拒む事はそんなにない。 彼のお茶の誘いを受ける返事をしたのはきっと ぼく自身ではなく付添いの職員だけれど。 彼の名前も聞いたことはある筈だ。 多分考えれば思い出せる程度に記憶はしている。 記憶している事を引き出すのが苦手なだけで。 普段と違うどこかぴりぴりとした騒がしさが遠く聞こえる 何時か聞いた遠雷の音みたいだと思ったが ほんものの遠雷の轟すら 耳を澄ませば聞こえたかもしれない。 ] (87) yahiro 2022/12/18(Sun) 16:41:53 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 話し声がきこえても 会話に割り込む積極性の持ち合わせも無ければ なにもかもに関心も無くて、 ふたりの話題を詮索しようとも思わない。 まるで他人事に、目を閉じた侭ふたりの会話を 普段の『騒がしい』と同じに聞き流しながら 頭の中を整理しようとする。 ■■■■■■がかえってきた。 誰が? 頭の処理が追いつかない。 自分の感情が無さ過ぎて、魂に刻まれた衝動を 自分の感情と思い込むふしがあるから ■■■■が何者であるかはっきりとわかっている。 知っていると魂が叫ぶまま知っていると疑う余地はなく けれど引き出すのが苦手なだけじゃない何かが思考を阻む。 あれは■■■■■でありながら本物の■■■■だ。 ちがう■■■■■ではない。けれど■■■■■で。 誰それ、知らない。知っている。知らないのに。 知らない筈が無いと喚く認識への 齟齬に目が廻るから投げ出した。 確か、望むものを選べと言っていた。 どうせ叶えない癖に。両極端な二択だった。 ] (88) yahiro 2022/12/18(Sun) 16:45:20 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ >>1:9“ さあ今度こそ、皆で幸せな世界を作ろう ” “ こんな世界は、壊してしまおう ” ねぇ■■■■■■ 幸せだった瞬間は確かに存在したけれど でもね、■■■■■、 あなたの望む幸せが■■■■■にはずっと堪え難かった。 幸せな 世界の『繰り返し』もこの世界の崩壊も 興味が無いんだ、どうせ同じ事だから。 ] (89) yahiro 2022/12/18(Sun) 16:46:09 |
【教】 ]Y『 塔 』 プロセラわたしの退場を望む声が大きかったから、 処刑される事が決まった。 どうやら立ち回りを間違えたらしい。 わたしは数の暴力と無関心に殺される。 けれど、それでよかった。 気紛れで、成り行きで、そんな半端な気持ちで あなた以外の『特別』や 『その他大勢』になどなりたくなかった。 友がわたしを止めるべく わたしを手に掛ける可能性だけを 最期まで懸念し怯えていたけれど、 あの子はわたしを最期まで信じていた。 「最期まで信じてくれる」と 信じられなかったわたしの事を。 『ほんとうは全部わたしじゃない』 ほんの一言、泣き言を零せば 生き延びる道もあっただろうか。 共にこの結末に抗ってすらくれただろうか。 (/30) yahiro 2022/12/18(Sun) 16:50:01 |
【教】 ]Y『 塔 』 プロセラ何の縁も無いひとに 何故だかいつの間にか焦がれてしまった。 焦がれているだけで良いと思った。 それしか赦されないと思った。 だから最期まで口を閉ざして 秘めたまま死ぬことにした。 最初は何の形にするつもりもなかった感情は あっというまに抱えきれなくなって 溢れそうになって初めて『太陽』にだけ打ち明けた。 どうして『太陽』だったかはわからない。 望む形で上手く受け留めてくれる気がしたから。 >>0:n2『ある日、『悪魔』が 『愚者』を殺してしまいました』 衝撃を受けた。きっとみんなとは違う意味の。 >>0:156『愚者』と『悪魔』の関係に憧れた。 欲しかったものが明確に形になった瞬間に感動すら覚えた。 或いは叶わぬ望みを葬る棺を漸く見つけた 安堵だったのかもしれない。 ああ、これでやっと終わりに出来ると思った。 (/31) yahiro 2022/12/18(Sun) 16:54:11 |
【教】 ]Y『 塔 』 プロセラ話せないことの多い感情を無理に暴く事なく 『太陽』は望むときにはやさしく寄り添ってくれた。 誰にも内緒にしてほしい。 その約束を守った侭あの子はいなくなった。 『星』には如何しても言えなかった。 友達だったからこそ。 後ろめたい感情だったせいもある。 けれどそれ以上に あのこはわたしにとってずっと一番の仲良しだったから。 突然零番目ができてしまったその事実が わたしとずっと一番の仲良しでいてくれた あの子と積み重ねた時間を裏切るような心地がして。 それまで話せない事なんかなにもなかった『星』にも 誰にも、ずっと秘めていた。 それが余計に苦しかった。 それでも。 『星』にだけはどうしても知られたくなかった。 (/32) yahiro 2022/12/18(Sun) 16:54:48 |
【教】 ]Y『 塔 』 プロセラ足掻けど結局、最期まで願いは何一つ叶わず、 それこそがわたしにとっての絶対であると 望む事すら否定された心地がして 憤るより嘆くより悔いるよりらだ虚しくて。 夢を見続ける努力にすり減った頃に 寄り添ってくれるあの子を喪った。 自分を慰める日々にもう疲れてしまって すべて投げ出してしまいたくって 生き延びることなど叶わなくて良いと思った。 きっと生き延びたとてわたしは諦めきれず 性懲りもなく愚かな行いを繰り返す。 たったひとりに殺される為に。 叶わないと本当は解っている癖に。 殺される事が叶わないと理解してしまったら それなら逆に、いっそこの手で、と 望むでも、願うでもなく、 無理矢理叶えてしまいそうな衝動から 必死に目を逸らすのももう限界だった。 終ってしまいたかった。 終わりにしてしまいたかった。 あの子が信じてくれる友だったわたしのまま。 だからこれは自殺みたいなものだ。 ある意味望んだ終焉のかたちだった。 (/33) yahiro 2022/12/18(Sun) 16:56:17 |
【教】 ]Y『 塔 』 プロセラ 『だからどうか、きみだけは わたしの"望んだ結末"を否定しないで。 理解出来ずとも受け入れてほしい。 これでやっとらくになれるんだ。 祝福してくれよ、友達だろう?』 何を今更。 たとえあの子が赦したってわたし自身が あの子をもう一度友と呼ぶことを赦せなくて。 それでも最後まで友で居ようとしてくれた あの子の為にと自分自身を偽った。 (/34) yahiro 2022/12/18(Sun) 16:59:21 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ どうでもいい。だからこそ。 あのとき みたいに数で決まるのならせめて無関心のままでなく。 あげるよ、きみたちに。 だって、ぼくはいらないんだ。 きっと叶えてくれないけれど それでも尚、きみたちがあきらめないのなら けど、どっちに? 浮かんだ顔はヒナギク一人なのに 知らない二人分の名前が浮かんだ。 けれど上手く思い出せなくて ……いいや、そもそも知らない気もする。 呼べない誰かの姿を探してゆっくりと目を開いた。 まだぼやけた視界にゆっくり瞬きを繰り返しながら考える。 ああ、探さなきゃ。 いや、ずっと傍に居た? また きみを酷く裏切ってしまったような訳の分からない罪悪感に襲われたけど あの頃も、今も、ぼくは不器用で その感情の表し方すら知らなかった。* ] (90) yahiro 2022/12/18(Sun) 17:03:58 |
【独】 ]Y『 塔 』 プロセラ/* 執着が愛でも恋でもないことは何処かに入れたい。 お友達にこれ向けてたら大分やべーやつなので 大分やべーやつになれなかったのは少し惜しい。 しかしこれで良かった気がしている。 恋や愛だと偽ってしまえば ホントの意味では永遠に叶わなくなるけど 叶わないことを憂う必要もなくなるんじゃよ。 しらんけど。 (-42) yahiro 2022/12/18(Sun) 20:31:27 |
【独】 ]Y『 塔 』 プロセラ/* 『太陽』はお友達というより 都合のいい女にされていた感を纏ってしまい 大変遺憾です。補正したい。何すればいい? 都合いい時だけママーって泣き付いてたみたいじゃん。 タスケテママー!! (-43) yahiro 2022/12/18(Sun) 20:33:41 |
【独】 ]Y『 塔 』 プロセラ/* 知ってる人はだいたい見つけた気がしている。 答え合わせ楽しみー。 執着先への独白は 仲良しになった切っ掛けと 仲違い(此方から一方的に)になった切っ掛けとして 多分伝わったとおもうから もう見せる必要がないので灰に埋めたい。 まにあえ〜〜。 (-151) yahiro 2022/12/19(Mon) 20:04:51 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ―― 医務室 ―― [ >>213手を借りて体を起こす。 噛み砕くように説明してくれるその言葉を 聞いていたなんて遮ることはせず、 ぼくのために紡ぐ言葉を噛み締める様に聞いていた。 会いに行きたい人はいるかときみは問う。 ぼくにきみより深くかかわった相手などいないのに。 ぼくの世話をしていた職員は確かに存在するけれど 仕事として順に受け持っていただけの存在だ。 現にいまは投げ出している、その程度の縁だった。 けど、きみはぼくとはちがうでしょう? ] ヒナギクは……? いかなくて、いいの? [ のろのろと首を振ってから、問い返す。 別れを告げる為でなく、望みをかなえる為に。 会いに行きたいひとはいるんじゃないだろうか。 ぼくの知るきみはそんなひとだった。 誰かの為にがんばりすぎてしまうひと。 何時だって、誰かの為に輝いていた。 それが自分のしたい事だと云うみたいに ] (420) yahiro 2022/12/19(Mon) 22:20:05 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ ぼくの答えは決まっていた。 きみの望むままに。 きっときみは世界を護りたいと答えるだろう。 けれどふと思う。 きみの望んだとおりに護られた世界は果たして きみにとって昨日までと変わらない輝かしい世界だろうか。 既に崩壊が始まり掛けた世界を知って生き延び 悪戯に怯えたその他大勢たちのあいだに すべて証持ちが集まった所為で 今も滅びに向かっていると広まったとしたら…? いつかの誰かみたいに 数の暴力に殺されるのは こんどはきみなんじゃないか、って。 ■■■■■がぼくらが望んだ通りに叶えるとは思えない けれど、もし叶ったら? 叶ってしまったら? 心優しい彼女が守ろうとしたものが 彼女に牙をむく残酷な現実は容易く想像できてしまって >>1:9『今度こそ』と■■が言ったのを聞いた。 やり直せば良いと思ってる■■■■は きっと彼女個人を救ったりしない。 ] (421) yahiro 2022/12/19(Mon) 22:21:44 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 選択には責任が伴う 喩え理不尽に突き付けられる二択でも。 それなのにその責任を彼女に委ねることは 決して彼女の為の優しさじゃない。 だから、きみの意思なんかしらない。 きみは他人にやさしすぎて すぐじぶんを蔑ろにしてしまうから。 きみに呼ばれた名前を頭の中で反芻して。 自分に誓ったことを思い出す。 きみが望んでも、望まなくとも ほかでもないぼく自身のために きみを攫うときめたんだ。 閉じ込めてでも、きみに向けられる悪意から覆い隠すと。 たとえそれできみの笑顔が陰ってしまっても しんでしまうより、ずっといい。 ] (422) yahiro 2022/12/19(Mon) 22:23:04 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラいってきなよ。ぼくはへいきだから。 [ たくさん頑張って、足掻いて、 そして叶わないと良い。 そしたら諦めもつくでしょう? 絶望して嘆くきみのとなりで きみはできるだけのことはしたよって慰めるんだ。 それはとてもすてきなことのようにおもえた。 ああ、どうしよう。 こんな醜い感情、きみにだけは決してみせられない。* ] (423) yahiro 2022/12/19(Mon) 22:23:27 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ きみの笑顔の眩さがぼくのこころのなかの悪意を 焼き尽くしてくれたらいいのに。 望みは大体叶わない。 いつの間にか君に馴染んだ笑顔も 元気付けるみたいな明るい声も 握り締めてくれる手の温もりも きみから与えられるなにもかもに きっと満たされ過ぎてしまった。 あとは、崩れるだけだ。 ほら、崩壊の音がする。 ] (458) yahiro 2022/12/19(Mon) 23:41:25 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ どっちだっていい。 世界が続いても、滅んでも、 きみさえ無事ならそれで良い。 けれど世界が続く事は祈れなくて けれど世界が続かないことを望んでいると 絶対に誰にも知られる訳にはいかなくて 結局ふりだしにもどった。 今度は、どうでもいいからじゃなくて それしか選べないからこそ。 ] かくさなきゃ…… [ きみが戻って来て、どうするかと問われたら? ぼくはきっと『疑われた』と身構えてしまうだろう。 だってうしろめたいことをかんがえている。 ぼくは上手く答えられるだろうか。 練習をしようと思った。 きみが教えてくれた歌を覚える時みたいに、繰り返し。 ] (459) yahiro 2022/12/19(Mon) 23:42:44 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ きみが戻ってくるこの場所から逃げ出した。 すこしでもきみとの再会までの時間を稼ぐために。 どこへ?なんてわからないまま、歩き出す。 ■■■■への返事なんか考えてなかった。 何も答えないつもりでいた。 何も答えられないから。 尋ねに来たならきっとそれからも逃げ出しただろう。 偽りしか答えられず 偽りすら吐きだせないのならば 何を問われようとも なにもかも不要な事で なにもかも意味が無かった。 言葉を殺して、ただ息をする。 強いられたのはそれだけだ。 選べと強要されても従う道理はなかった。 ひとめみてあれが■■■だと頭で理解できたけれど 心はずっと、その思考を否定していた。* ] (461) yahiro 2022/12/19(Mon) 23:43:51 |
【教】 ]Y『 塔 』 プロセラわたしの『神』はずっとまえから あの御方ではなくなっていた。 その心緒こそを『不穏分子』とよぶのなら いいわけのことばなどありはしなかった。 こころにうそはつけなかった。 (/98) yahiro 2022/12/19(Mon) 23:46:40 |
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