【赤】 陽葉 シロマ「心配しなくても、酷いことするつもりなんて無いよ」 まるでこの行いが酷いこと≠ナは無い風に告げて微笑んだ。 「……私ね、先生になりたかったんだ」 目を伏せた少女は語る。 「 でも生徒がいなくちゃ、先生はできないだろう? 」だから攫った。只其れだけ。 その精神性は、当時のまま育っていない。 (*5) wazakideath 2022/07/03(Sun) 0:48:47 |
【人】 陽葉 シロマ>>【職員室】>>42 「ああ、そうそう。用務員さんの部屋だ。 昔は主事さんが寝泊りしてたっておばあちゃんが……」 祖母の話を嬉々として語りながら、畳の敷かれた主事室を少し迷ってから土足で上がる。 とっくに砂埃だらけだ。靴を脱いだら靴下が真っ黒になってしまうだろう。 鍵を入れるなら恐らくここだ、と目星を付けて机の引き出しに手をかける。 机の一番上の引き出しが、施錠されている。もしくは何かが引っかかっている。 勿論、強硬手段に出ても良いだろう。 「……」 どうする?と言いたげな視線を貴方に向けた。 『これ以上の遠回りは流石にちょっと面倒だよね』という顔でもある。 (43) wazakideath 2022/07/03(Sun) 1:07:57 |
【独】 陽葉 シロマそして全体的に迷う様子が無いのも意図的なやつです どっかで地の文に出そうかな その内突っ込まれそうな気もするが (-17) wazakideath 2022/07/03(Sun) 1:13:44 |
【神】 陽葉 シロマ*画像が送信されました* 写真には紐でまとめられた鍵束が映っていた。 どれも錆や形から、時代を感じさせる物である。 『収穫ひとつめ!』 『色々な所が開くんじゃないかな』 どうやらこちらの二人は順調に探索を進めているようだ。 『皆は何か見つかった?』 (G6) wazakideath 2022/07/03(Sun) 9:48:40 |
【神】 陽葉 シロマ『私とマユちゃんはこれから校長室に突入だね』 『写真とか撮ってみたら?案外何か写ってるかもよ』 心霊写真、心霊動画。 状況と偶然が作り出すそれは、いつの時代も人の興味を引く物だ。 (G8) wazakideath 2022/07/03(Sun) 10:02:40 |
【赤】 陽炎 シロマ「……ふふ。 こんな良い子を除け者になんて、する筈無いじゃないか」 さみしがりの貴方に近付いて。 自分よりも低い位置にある頭へ手を伸ばす。 「ああ、これからも皆で一緒にいよう。 先生のこと──手伝ってくれるかい?深雪。」 これまでにもこの校舎を訪れた者はいた。 しかし殆ど大学生の年頃であったりして、白間にとって彼らは生徒というより『大人』だった。 自らも少女と呼べる年齢であるが、長い月日をこの校舎で過ごした故に。 自身を『大人』と考えている。 彼女の刻は、あの夏で止まっているというのに。 (*7) wazakideath 2022/07/03(Sun) 10:33:46 |
【人】 陽葉 シロマ>>【職員室】 >>57 >>59 普段よりもほんの少し柔らかい表情に、こちらも微笑ましそうな気持ちになる。 「構わないよ。マユちゃんはもう手荷物たくさんあるし、私が持っておこう。 いざという時は守って貰おうかな……ん?」 連続して鳴る通知音に、スマートフォンを取り出して。 次々にアップされる顔に見える染みや落書き、転けやすそうな穴を眺めていた。 ……ので、息を吸ったことに気付いたのは、耳を劈くような大声が聞こえた後であった。 キーン…… キーン…… キーン…… 「……まずは向こうの様子見に行こうか? 校長室はその後にしよう」 相変わらず耳がキーンしているが、何でも無い風に装った。 声の聞こえた方を指し示す。 (62) wazakideath 2022/07/03(Sun) 11:29:53 |
【人】 陽葉 シロマ>>【廊下】 「いざとなったら私が裏道を背負って戻ろうかと思ってたけど、その必要は無さそうだね」 体格的に、本当に必要となればこの少女はするだろう。 運動部であることも含めて、力はある方だ。 「カナ姉、暗いの苦手なら明日香の所でのんびりしてるかい? ほら、奥の方。多分あの明かり、明日香だよ」 誘導灯のように揺れる懐中電灯の明かりを指し示す。 「裏道、カナ姉を教室まで送ってくれるかな」 あえて『ついていくか』ではなく、『送り届けてほしい』という言葉を選ぶ。 (69) wazakideath 2022/07/03(Sun) 13:01:32 |
【人】 陽葉 シロマ>>【廊下】 親戚の少女の擦り傷を見て、口を開きかけたものの。 あの教室にいるのが、手当の上手い薬袋であることを思い出した。 「私はまだ探索の途中だしね。 それにほら、一人にすると無茶しそうだし…… 」名前を出さずに、すぐ傍にいる永瀬を一瞬視線で示す。 自身をブレーキ役と自覚しているのだ。 ついさっき正攻法を使ったばかりだが 「ま、こちらも手ぶらでは戻れないのさ。 何せ勝負だからね」 そう告げる少女の片手には、錆びた鍵束。 これで色々な場所を開けようという算段だ。 (73) wazakideath 2022/07/03(Sun) 14:29:59 |
【人】 陽葉 シロマ>>【廊下】 少女の視線に気付き、「わかった」と一言頷いた。 自分の体格もある。床の抜ける音がしたら、自分か山中の確率が高いだろう。 猫島は……猫分の重みも含めたら確率は高いかも。 舌打ちされようと気にも留めず、笑顔のまま。 本気で嫌われているとも思っていない。そんなことは青年の言葉や態度でわかる。 「はーい。ちゃんとどこにいるかは伝えつつ行くつもりだからさ。 時々見ておいて」 スマートフォンを軽く示し、セーブポイントへ向かう貴方達を見送った。 (78) wazakideath 2022/07/03(Sun) 15:12:27 |
【独】 陽葉 シロマ>あなたはきっと、良い先生になれる。 いいや、なるんだ。 これめちゃくちゃ良い あくまで条件付きの協力………ってのが良いんですわ わかるか? わかる (-26) wazakideath 2022/07/03(Sun) 17:36:08 |
【赤】 陽葉 シロマ柔らかい髪をするりと撫でる。 「ありがとう、助かるよ。 生徒集めが一番大変だからね」 この学校だって、生徒がいれば。 名前を変えて、校舎を建て替えて、今日まで続いている筈だった。 誰だって独りは寂しい。 この校舎で何十年もの時を過ごし、少女の欲は膨れ上がっていた。 「皆一緒の方が良いに決まってる。 歳も関係なくさ、同じ教室で過ごせたら良いなあって。 新学制って長くても六年しか同じ学校に通えないだろう?」 もしも生きていたのなら。 それは、承認欲求と呼ばれる代物だ。 「ああ、そうそう。ひとつ確認しておかなきゃ」 話を戻すように、少女は軽く手を叩く。 ▽ (*9) wazakideath 2022/07/03(Sun) 17:53:30 |
【赤】 陽葉 シロマ「皆≠チて言ってたけど──…… それは、 今日ここに来た全員のことかな? 」「それとも、 君と特に仲の良い友達だけ? 」私はどちらでも良いよ、と付け加えて少女は返答を待った。 生徒が一人でもいれば『先生』役は務まるのだから。 (*10) wazakideath 2022/07/03(Sun) 17:54:10 |
【赤】 陽葉 シロマ「……ああ。 何のしがらみも無く、将来を憂うこともなく、ずっと楽しく穏やかに暮らせたら最高だ」 女だから無理だとか、男だから無理だとか。 子供だから無理だとか、大人だから無理だとか。 そんな無粋なことを言う人間がいない場所で。 「よし、 全員だ 。せっかく奉公も戦争も無くなって、民主主義になったんだから。 離れ離れになる必要なんて何処にもないもの」 勿論、これは二人の願望というだけ。 七夕の短冊に書く様な、幼く無謀な高望み。 だが、しかし。 夢は大きく、我儘であるべきだ。 ▽ (*13) wazakideath 2022/07/03(Sun) 21:18:54 |
【赤】 陽葉 シロマ鳥飼へ視線を向け、貴方に戻す。 「まずは彼から攫っちゃおう。 後は……誘いやすい子から誘っていこうか? こちら側 が多くなれば、寂しくなって自ら来たがる子だって出てくるかもしれないしね」髪を一つに結んだ少女と、自分を遠い血縁だと信じている少女。 彼女たちは誘えばきっと来ると、白間はそう考える。 (*14) wazakideath 2022/07/03(Sun) 21:20:04 |
【人】 陽葉 シロマ>>【校長室】 >>92 そんな貴方の後ろに続き、校長室へ。 ぐるりと室内を見渡し、壁にかけられたままの肖像画を見た。 歴代の校長が並んでいるが、初期の物は手書きの肖像画だ。随分と上手いものだから、写真に見えるが。 「雰囲気はあるね〜。 とりあえず撮っておこう」 それらをスマホで撮ると、一旦ポケットに入れた。 そして当時の校長が使っていたであろう、机の引き出しを開けてみる。 「……ん、」 一番上の引き出しに入っていたのは、数枚の紙だった。 ボロボロの紙はよく見れば『券』『切符』と書かれているのが見える。 氏名からして、恐らく校長一家の物だろう。 「配給切符か」 すんなりと紙の正体を当て、机の上に置く。 更に下の引き出しから、古い冊子を数冊見つけ出した。 (101) wazakideath 2022/07/04(Mon) 10:45:22 |
シロマは、かなり掘りすぎた。でも発掘できたし、ヨシ! (a46) wazakideath 2022/07/04(Mon) 11:42:02 |
【赤】 陽葉 シロマ「そうだねぇ、誘えば来てくれそうな子が多いのは確かだ。 只、相馬くんは工夫しないと難しそうだけど」 彼に対して言い包めや説得は難しいだろう。 どうすれば興味を持たせることができるか、恐らくそこに懸かっている。 ……暫し考えたものの、一先ずは。 少しでも『全員』という夢に近付く為に、数を揃えなければ。 (*17) wazakideath 2022/07/04(Mon) 12:04:19 |
【赤】 陽葉 シロマそうして聞いた貴方の甘えを、心地良く感じながら少女は頷いた。 「……ああ、いいよ。勿論だとも」 自身が子供だからこそ、誘い方というものに想像がつく。 子供の気持ちがわかるから、甘言の選び方だって知っている。 「それまでは、彼らと親交を深めておこう。 時に情は理屈を越えるものだからね」 大人≠ニいう子供のおわりが見えてきたからこそ、情に訴える余地がある。 少女はそう考えていた。 (*18) wazakideath 2022/07/04(Mon) 12:04:58 |
【人】 陽葉 シロマ>>【校長室】 >>105 「多分、家に全部置いておくと焼けた時が大変だからこっちにも置いてたんだろうね」 古い冊子を捲っていく。表紙には褪せた朱色で『外部秘』と書かれていた。 戦時中に書かれた物であるらしく、『防』『戦』『兵』といった字が散見される。 「……、うん?」 数頁戻る。 そこに描かれていたのは敷地の見取り図だった。勿論、この校舎と校庭の物である。 「…………防空壕なんてあったんだ。 ほら、ここ」 校舎裏、北側。 日中は日陰になり、上空から見え難くなる辺り。 少女が指差したそこには、『壕』と書かれていた。 (106) wazakideath 2022/07/04(Mon) 13:12:09 |
【人】 陽葉 シロマ>>【校長室】 >>107 冊子を机に置き、スマホで一枚撮る。 たしたし。少し操作をしてからしまった。 「一番乗り……しちゃうかい?」 放っておけば、一人でも貴方は向かってしまうだろう。 なら共に向かった方が良い。 きっと、防空壕の中でもあまり作りがしっかりしていない──粗末な物の筈だ。 比較的丈夫な作りをしているなら、付近の学校が授業の一環として見学させていてもおかしくない。 そうしていないということは……つまり、多少の危険がある場所だ。 「ま、他にも来たい子がいるかもしれないし、のんびり校舎裏に向かうとしよう。 蔵……倉庫にでも寄って、シャベルとか調達してさ」 (113) wazakideath 2022/07/04(Mon) 14:27:46 |
【神】 陽葉 シロマ『はいはい、写真はこれ。』 『校舎裏にあるみたいだね』 懐中電灯で照らされた頁の写真がアップされる。 この敷地の古い見取り図だった。 人差し指が『壕』の場所に置かれている。 『今から行こうと思う。入りたい人は校舎裏に集合だ』 (G21) wazakideath 2022/07/04(Mon) 14:29:40 |
シロマは、見取り図 を 手に入れた!▼ (a47) wazakideath 2022/07/04(Mon) 18:01:47 |
【赤】 陽葉 シロマ「暫くしたら、この教室で会おうか。 私は在籍していた証拠の隠滅をしなきゃいけないし……牧夫を隠したら色々動くつもりだ。 職員室の方には人が行かないようにしてくれると助かるよ」 先程見つけた名簿。 そこにはしっかりと、自分の名前が記されていた。 永瀬がいた手前、放置してきたが──もしかすると、誰かが見てしまうかもしれない。 処分するか、隠すかしなければ。 「いってらっしゃい」 とはいえ、これは『先生』の仕事だ。 この場は『生徒』の背中に手を振って。 扉の向こう側に消える背中を見送っただろう。 (*21) wazakideath 2022/07/04(Mon) 18:15:26 |
シロマは、結局玄関先に立て掛けて置いた。 (a50) wazakideath 2022/07/04(Mon) 21:05:01 |
シロマは、机選びのセンスが79くらい。 (a53) wazakideath 2022/07/04(Mon) 21:51:43 |
シロマは、机選びのセンスが結構ある。 (a54) wazakideath 2022/07/04(Mon) 21:52:01 |
【神】 陽葉 シロマ『うわ、本物だ。撮れ高良いね』 『これは負けてられないな〜』 心霊写真への感嘆を文字にして、改めて写真を見る。 それらしさ、というものがこの写真には詰まっていた。 (G24) wazakideath 2022/07/04(Mon) 22:31:29 |
【独】 陽葉 シロマ「……ふふ、はしゃいでるんだろうなあ」 微笑ましい光景を眺めるように、独り言ちた。 きっと、久方振りの来客を喜んでいるのだろうと。 (-45) wazakideath 2022/07/04(Mon) 22:32:15 |
【赤】 陽葉 シロマ>>【職員室】 >>117 永瀬を見送り、一人になった頃。 鳥飼の様子を確認してから、足早に職員室へ戻って来る。 そろそろ起きてしまう筈だ。 白間コズヱは神ではなく、普通の人間であった。 神隠しの真似事など長くは持たないだろう。 名簿から自身の名前が記載された頁を破り、ポケットに入れる。 さて、どうしようか。 破いても良いが、パズルのように復元される可能性もある。 そんな芸当をしてしまいそうな者もいることだ、あまり賢い選択肢ではない。 燃やすにしても、夜の暗闇で炎は目立つ。 加えて、自分はマッチなど持っていない。 「……そうだ」 ふと、思い至る。 「牧夫に手伝ってもらおう」 とっておきの隠し場所が、あるではないか。 唇は静かに弧を描き、ピントが外れたように輪郭が滲んで──── ───ゆらり、少女の影が消えた。 (*23) wazakideath 2022/07/04(Mon) 22:34:00 |
【人】 陽葉 シロマ>>【校舎裏】 液晶画面に表示させた見取り図と、周囲の景色を交互に見ながら歩いている。 校舎や焼却炉の位置関係から、防空壕の大まかな位置を予測しているのだった。 とはいえ、待ち合わせの入れ違いになるのは良くない。 「多分……ここから真っ直ぐ行ったらあるかな」 目星を付けると校舎の側まで戻り、木々の茂る校舎裏を見やった。 その景色は、半ば裏山といった表現が近いかもしれない。 (130) wazakideath 2022/07/04(Mon) 22:35:13 |
【神】 陽葉 シロマ『防空壕突入編は動画で決まりだね』 肝試しやオカルトへの興味ではなく、単純に探索が楽しいのだろう。 少女の発言は速かった。 (G30) wazakideath 2022/07/05(Tue) 20:32:49 |
【秘】 陽葉 シロマ → かれがれ ユメカワ個別メッセージの通知音。 『ピアノ、鳴らすなら何の曲が良いかな』 怪奇現象のネタに悩んでいるらしい。 あまり詳しくはない。生まれ育った時代を考えれば当然ではある。 『音楽室の子に頼むから、難しい曲でも大丈夫』 白間本人が弾くわけではないようだ。 (-54) wazakideath 2022/07/05(Tue) 22:06:51 |
【秘】 陽葉 シロマ → 憂愁 ライカ『見て見て』 個別メッセージの通知音。 画面を開けば、 『蝉の抜け殻』 ……が、表示された。 虫が苦手な人への配慮だろう、グループチャットには投稿しなかった。 しかし、男なら虫が平気で当然だと思っていることは明らかである。 (-55) wazakideath 2022/07/05(Tue) 22:07:19 |
【秘】 憂愁 ライカ → 陽葉 シロマ───ライカは、虫がダメだった。 ───そんな情けない話を君にしたことは、今まで無かったけれど。 『しろませんぱい』 『いぬとかねこにして』 ものすごい無茶振りだ。 (-56) osatou 2022/07/05(Tue) 22:30:19 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 陽葉 シロマ通知音。個人宛に届いたメッセージを見て、 やっぱり怪異にもそういう繋がりはあるんだな、だとか思った後。 『ここの校歌とか』 ものすごく適当なチョイスのようだけど、理由はちゃんとある。 人とは元来『よくわからないもの』を恐れるものだから。 皆にとって聴き馴染みのあるものよりは、 よく知らないメロディの方が不気味に感じそうだ、と思って。 『それか、きらきら星』 これは半分くらい単なるリクエスト。 怪奇現象としては少し可愛らしすぎるかもしれないね。 とはいえ変奏によっては敢えて不協和音を交えたり、 静かに進行していく節もある曲だから。 少し調子っぱずれに演奏してやれば、 ある程度はきっと、それらしい雰囲気も出るだろう。 そんなごく軽い提案ふたつ。どちらを選ぶかはお任せしよう。 (-57) unforg00 2022/07/05(Tue) 22:38:12 |
シロマは、周囲をきょろきょろ。猫ちゃんを見つけられなかった (a63) wazakideath 2022/07/05(Tue) 22:39:54 |
【秘】 陽葉 シロマ → 憂愁 ライカ『やっぱりいなかった』 『抜け殻はもう一個見つけた』 蝉の抜け殻がデートしている写真が添えられた。 (-59) wazakideath 2022/07/05(Tue) 22:40:27 |
【秘】 憂愁 ライカ → 陽葉 シロマなどと君に言える訳もなく──無言で文字を打つ。 『しろませんぱい』 『ぼくむしだめ』 情けないLINEだ。 (-61) osatou 2022/07/05(Tue) 23:00:33 |
【秘】 陽葉 シロマ → 憂愁 ライカ『え?』 数秒の間。 『ごめんね、知らなかった』 『そういえば、都会から越して来たんだものね』 都会っ子は皆虫が苦手だと思っている田舎育ちだ。 (-63) wazakideath 2022/07/06(Wed) 1:52:50 |
【秘】 憂愁 ライカ → 陽葉 シロマ『いや都会関係あるのか分かんねーですケド 確かにこっちだと少数派かも 虫ダメな奴』 なんて呑気なメッセージを送り合って、 そういえば、と。君に聞きたい事を思い出し文字を打ち込む。 ……… …… ─── せんぱい お金困ってるんですか?▼ 「……今聞く事じゃないよな」 ─── せんぱ▼ 文字を消す。消す。 画面の向こう。かぶりを振って、また違う文章を打つ。 『そっち楽しそーですね 後で会ったら話きかせてくださいね』 (-64) osatou 2022/07/06(Wed) 2:08:16 |
【秘】 陽葉 シロマ → かれがれ ユメカワでは校歌にしようか、と考えていた折。 『きらきら星?』 知らない曲名だった。 それもその筈、彼女が生きた戦時中の教科書と言えば軍国主義と愛国心を育てる為の書物であり。 一度入ってきた外語と文化を一掃した時代であった。 故に白間の知っている曲は、殆どが童謡だ。 『もしかしたら曲名を知らないだけで、聞いたことはあるかもしれないけど』 現代では義務教育で習い、テレビや街中で聞こえることもある当たり前の旋律を少女は知らなかった。 『多分、あの子も知らないかも。 とりあえず校歌を弾いてもらうことにするよ』 ▽ (-65) wazakideath 2022/07/06(Wed) 2:14:52 |
【秘】 陽葉 シロマ → かれがれ ユメカワ『でも気になるから』 『次会った時、聴かせてくれる?』 それはたわいもない、小さな頼み事。 (-66) wazakideath 2022/07/06(Wed) 2:15:25 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 陽葉 シロマ『わかった』 きらきら星変奏曲。 現代に於いては、様々なアレンジを加えられ、多様な歌詞で。 そこら中に、何処にだって溢れている、ありふれた曲。 それが今、ふと挙げられる事になったのは。 いつか駅で聴いたものが脳裏を過ったのだろうかな。 『一緒に聴こう』 『校歌も、あとで聴きに行こうかな』 ピアノは弾けないし、フレーズだってうろ覚えだけれど。 自分のスマホは、どうしてだかここにあって、使えている。 だからきっと、自分の代わりに聴かせてくれるはずだ。 優しくかわいらしくて、何故だかさみしくもあって。 どこか童心の時間に似合わしいと感じるような、そんな曲を。 羊飼いの話す、内緒話の詩から生まれた旋律を。 (-69) unforg00 2022/07/06(Wed) 7:19:44 |
【秘】 陽葉 シロマ → 憂愁 ライカ消された文字は『始めから無かった事』になって。 少女に与えられたのは、僅かな間。 その間に貴方が数バイト分の言葉を飲み込んだことなんて、ちっとも知らずに。 『防空壕なんて、今じゃ中々見られないんだろう? きっと珍しい映像が撮れるよ』 『楽しみにしててくれ』 身近なものについて語る文脈を返した。 (-72) wazakideath 2022/07/06(Wed) 9:59:18 |
【秘】 陽葉 シロマ → かれがれ ユメカワ『いいよ。 でも人に聴かれるなんて久々だから、きっと緊張してしまうな』 片田舎の廃校の校歌など、インターネット上には無いだろう。 だからこちらは自分で歌うしかない。 そもそもあまりインターネットが得意ではない……というのもある。 見様見真似にも限界があった。 『そうそう。 音楽室の子とか、理科室の子とか、色々いるけど』 思い出した様に付け加えていく。 『人を拐える程、意識のはっきりした子達じゃないから安心してね』 生徒としては足りないが、怪奇現象としては事足りる。 “彼ら”は、そんな存在のようだ。 (-73) wazakideath 2022/07/06(Wed) 11:47:15 |
【秘】 憂愁 ライカ → 陽葉 シロマ『楽しみにしてまーす』 『動画で撮るんでしたっけ 猫とか犬とか居たら映してくださいね』 そんな当たり障りのないメッセージを送って、 ライカはスマホを仕舞った。 君に届かなかった文章は、 当たり前のように、無かったことになった。 (-74) osatou 2022/07/06(Wed) 12:50:13 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 陽葉 シロマ『流石に緊張する?』 『だとしたらラッキーかも』 冗談ぽくは言うけれど、そう思っているのも本当だ。 想い出の──有り得ざる、擦り替えられた記憶の中のあなたは。 きっと、緊張なんて噯にも出さない人だっただろうから。 閑話休題、その後に付け加えられた事柄を見て、 『ああ、よかった』 『誰か取られたらどうしようって少しだけ心配してたんだ』 返す言葉は、今度はまったくこれっぽっちも冗談じゃない。 誰一人欠ける事無く共に居たい。そんな我儘にとって、 誰かが知らぬ間に、与り知らない所へ。 魅入られ引き込まれてしまう事は少々気掛かりだったから。 とはいえ目的意識を持って引き込む事はないというだけで、 事故は起こり得るのだろうけど、それは仕方ない事だろう。 『ありがとう。ちょっと心配事が減った』 『じゃあ、また後で』 (-76) unforg00 2022/07/06(Wed) 13:45:35 |
【秘】 陽葉 シロマ → かれがれ ユメカワ『ラッキーかはわからないよ?』 『もしかしたら私がとびきりの音痴かもしれないし』 しかし歌うことをすんなり約束した程度には、自信があるのだろう。 生前の少女は、義務教育以上の教養を得る機会に恵まれていた。 『またね。 先生の初仕事、頑張らなきゃ』 そうして、数分かけて。 やっと猫のスタンプが送信された。 (-78) wazakideath 2022/07/06(Wed) 14:56:54 |
陽葉 シロマ(匿名)は、メモを貼った。 wazakideath 2022/07/06(Wed) 19:33:45 |
陽葉 シロマ(匿名)は、メモを貼った。 wazakideath 2022/07/06(Wed) 19:34:23 |
wazakideath 2022/07/06(Wed) 19:35:17 |
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新