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【人】 木峰 海斗やべ、そろそろ行かねーと [ 羞恥に頬を染めていれば、 スマホが現実に引き戻すようにアラームを鳴らす。 自分に言い聞かせるように、声に出せば ハンモックから降りて、次の講義へと向かった。 今日は、これが終わったら 真っ直ぐ家に帰るつもりだ。 久方ぶりに、両親のいない週末だから ―― 兄貴に、触れたいと思っていた。 だから、変な夢も見てしまっただろうと思う。 そう思って、部室であったことは記憶から消した 憶えたままなのは、恥ずかしいだろ? ] (20) kasuga_2jp 2021/11/30(Tue) 21:03:42 |
【人】 木峰 海斗― 自宅 ― [ 慣れた手つきでドアのカギを開けて、扉を開けば 誰もいないのに『ただいま』と律儀に声をかけて 乱雑に靴を脱ぎ捨てて、洗面台に向かう。 顔を洗った、 今日は、本当に暑かったから、 頬が暑さで少しだけ赤くなっていた。 鏡の向こうにいる自分は、いつも通りで 首に何か違和感があるとか、 そんな気配は、一つもなくて、気付かない。 ただ、外の暑さのせいで、少し頬が赤いだけ。 夕飯の準備をする前に、シャワーを浴びようか だが、せっかくだから湯船に浸かりたいと思って 風呂の栓を抜いて、手洗いうがいと、 母さんに小さな頃から言われていた習慣を済ませ、 荷物を置きに、一度自室へと向かった。] (21) kasuga_2jp 2021/11/30(Tue) 21:03:46 |
【人】 木峰 海斗[ 自室に入って、荷物を置いて クローゼットの中の引き出しから いくつか準備のための道具を手にすれば すぐに部屋を出て行って、トイレの中に置く。 風呂を洗って、ボタン一つで湯を沸かし始め、 その間に、台所で夕飯の準備を始めた。 昔から、二人っきりの時は、兄貴に任せることが 多かったけれど、俺も料理ができないわけではない 簡単なものしか作れないけどな。 今日は暑いから、冷やし中華。 トマトやきゅうり、 ハムとか切るだけの簡単な作業。 全部が終われば、ラップをつけて冷蔵庫へ 中華麺も茹でたら、冷やしてから同じ場所に まだ夕食には早い時間。 兄貴が帰ってくるのも、まだ数時間はあるから トイレですることを済ませれば、風呂にいった。] (22) kasuga_2jp 2021/11/30(Tue) 21:03:48 |
【人】 木峰 海斗[ 逆上せる一歩手前くらいで、風呂をあがれば 赤い頬を覚ますように手でパタパタと顔を仰ぐ。 乾ききっていない髪をタオルで、 がしがしを拭きながら、 台所に向かって歩いていれば、そろそろ 兄貴が帰ってくる時間だったろうか―― **] (23) kasuga_2jp 2021/11/30(Tue) 21:03:51 |
【人】 木峰 海斗[ 風呂上り、タオル越しに髪を乾かしながら、 ぺたぺたと、裸足で廊下を歩く。 片手でスマホをつければ、 兄貴からいくつかメッセージが来ていた。>>26] ……ッ、 [ ハートも見慣れて、動揺することも 殆どなくなったけれど。 最後に追加されたうさぎのスタンプに、 思わず、かっ、と頬が熱くなる。 てか、こんなスタンプあるのかよ。 ―― いや、リアルにあるからそうだんだけど 呼吸を整えるように、ふぅと一息つけば、 残念ながら、今回は10回に1回や、 5回に1回、3回に1回の気まぐれな日ではなくて。 そのまま、既読をつけただけ。 どうせ、すぐ帰ってくるだろう。] (32) kasuga_2jp 2021/12/01(Wed) 19:56:57 |
【人】 木峰 海斗[ 相変わらず、俺は、 そっけない態度を取ることの方が多い。 それでも、想いが重なっていることを知っている。 それでも、兄貴が嫌ってくれないのは分かってる。 相変わらず、俺は、 そんな態度で、兄貴に甘えていた。 兄貴に周りで、結婚したとか、 子どもが生まれたとか、 そういう話を聞く度に、 早く、この手を離さないと、 そう思うのに、放せないでいた。 お伽話みたいに、 このまま、ずっと一緒にいられたらいいのに いつかこの恋草が枯れる日がくるってこと。 分かり切っているというのに、 まだ、心の片隅で子どものように願ってしまう。] (33) kasuga_2jp 2021/12/01(Wed) 19:57:00 |
【人】 木峰 海斗[ そう思っていれば、予想通り 玄関の扉が開く音がした。>>28 火照った顔を隠すように、 髪を拭くタオルを引き寄せて、 真っすぐに、だらしない顔で近づいてる方を、 何でもない風を装って、ちらりと視線を向けた。] ん、……夕飯、冷やし中華あるから いや、まぁ……たまには、な [ ただいま、と言われても、 おかえり、なんて可愛らしく迎えたりはしない。 お互いの気持ちを理解していても、 兄貴みたいに好意を表現するのは、 やはり、恥ずかしくて、苦手で、 ふい、と顔を反らせば、 手を洗って、うがいをして来いと、 ひら、と手を揺らせば、 意地悪げな笑い声が、鼓膜を揺らすものだから、] (34) kasuga_2jp 2021/12/01(Wed) 19:57:02 |
【人】 木峰 海斗ばっ 、か、じゃねーの……さっさと、手洗って来いよッ [ 新婚さんの定番台詞というやつ。 誰が、そんなこっぱずかしい言うかよ。 片方の手の甲を口元に寄せて、 一瞬で、風呂上りというだけではない色を 頬の乗せて、一歩後ずさる。 それから、ちら、と視線を寄越せば、] (36) kasuga_2jp 2021/12/01(Wed) 19:57:06 |
【人】 木峰 海斗[ 可愛げのない言葉を落として、 逃げる背にかかる声に、うるさいという様に ひらひらと、手を振れば、赤い頬を隠すため、 さっさと、一人台所へと足を向けた。 素直に、あの腕の中に入る それくらいできたら、そう思うけれど、 長年の癖や矜持が邪魔をする 代わりに、少しだけ、 以前は、邪険に払っていた 触れてくる手を避けることは減ったし、 時折、自分から触れることは増えた方。] (46) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 18:48:48 |
【人】 木峰 海斗[ 冷蔵庫から取り出した冷やし中華。 誰が作っても、そう味は変わらないが、 美味そう。と言われれば、悪い気はしない。] ……ん、いただきます [ 自然と、頬が緩み、 仄かに浮かべた笑みに気付かぬまま、 刻んだ具材と、麺と、スープを箸で混ぜていれば、 わざわざ、俺に聞く必要はないだろうに、 マヨネーズをかけていいかと、問いかけられて] (47) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 18:48:50 |
【人】 木峰 海斗好きにしろよ 俺は別に、気にしないし [ 俺は、マヨネーズかけない。 だけど、否定するつもりもない。 つるつると、何でもないように麺をすすった。 酸味のある独特の香りと風味、 トマトやきゅうりで、少し緩和されて、 程よい味わいに、悪くない出来、と一人笑う。 学校は、いつも通り。 授業が少ない日だったから、少し帰りが早かった。 あのスタンプなんだよ、とか。 他愛もない会話をする。 少し前までは、こんな会話をすることも あまりなかった気がするけど、どうだったか。 最近では、会話をすることが増えて、 それが、当たり前になってきていた。 こういう、何でもない日常が、 ]実は、少しだけ幸せだ。 なんて思っているのは秘密だ。 (48) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 18:49:08 |
【人】 木峰 海斗[ いつか、"普通"の兄弟に戻る日が来ても、 このしあわせは、つづけばいい。 神話だって踏み入れていない許されない領域に、 足を踏み入れてるっていうのに、 こんな時すら、望んでしまうんだ。 ―――― 都合の良い、 甘 い夢 ] (49) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 18:49:32 |
【人】 木峰 海斗[ 食事を終えて、 片づけを申し出るなら、 それを断る理由は、俺にはないから。 素直に任せて、 それでも、隣に立って、 食器洗いくらいは手伝っただろう。 きゅ、と最後の一つを拭いて、 籠の中に置けば、 とん、と、わざと肩を触れさせて、 ちら、と、見上げて、にやりと笑みを浮かべた。] (50) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 18:49:44 |
【人】 木峰 海斗じゃ、俺の部屋で、な [ 今日は、どっちの気分。とか、 そういうのは、ないけど。 先ほど、風呂でしていたことを思い起こすと、 腰の奥が、僅かに疼くの感じて、 ほんのり熱を帯びた瞳を緩く細めていた。 離れる間際に、 ひょい、と背伸びをして、頬に唇を寄せたが、 それも、一瞬のことで、すぐに するり、と気まぐれな猫のように 離れていこうとしたけれど、兄貴が捕まえようと、 伸ばした手から逃れられたことなんて、 そう多くないことは、お互い知ってるよな。**] (51) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 18:49:59 |
【人】 木峰 海斗[ 小さな頃の記憶。 『にいちゃん』と、無邪気に笑い、 『大好き』と、素直に好意を口にしてた。 兄がすること、話すこと、 そのすべてが、楽しくて、嬉しくて。 兄の中心は、俺で、 俺の中心も、兄で、 それが、当然であると、 何の衒いもなく、愛情を受け入れていた。 その時は、まだ。 この感情が、兄を慕う。 "普通"の感情だと思っていたから。] (57) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 23:33:15 |
【人】 木峰 海斗[ 美味かった。と聞いても、 そりゃ、良かった。と、嬉しいくせに、 肩を竦めてみせて。 それでも、口元が微笑んでいるのだから、 最近は、感情を隠すのが下手になったかもな。 それは、隠す必要がなくなったから。 挑発的な、よく似た笑みを浮かべて、 ちょっとした悪戯をして、逃げようとしても、 やはり、素早さだけでは逃れられない。 いつかのように、手首をとられて。 無理やり払えば、逃げられる程度の優しい力に、 抗うこともなく、引き寄せられる。] ッ、捕まってやってんだよ って、おい、ちょっと…… [ 負け惜しみを口にしながら、 くすり、と笑っていれば、 年寄り染みたかけ声と共に、身体が浮く。 少し慌てた声をあげたが、 綺麗に拭かれたシンクの上に腰を置く形になって、 いつも高い位置にある、兄の瞳を上から見つめて。 頬が、熱くなっていくのを感じながら、 この距離では、隠すことなんてできないし、] (58) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 23:33:17 |
【人】 木峰 海斗[ 微笑み交じりの悪態を落として、 合わせた柔らかい感触に、瞳を閉じた。 ゆっくりと、味わうように、食めば、 ―――― しょっぱいのに、 ]甘 い。 (59) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 23:33:21 |
【人】 木峰 海斗ん、ッ…… 何、もうガマンできねーの? [ 何度か、重ねては、食んでを繰り返して。 甘さの残る吐息を漏らして、 ふふ、と悪戯っぽく笑えば、そんなことを言って。 覗き込むように、首を傾げる。 そのまま、すり、と甘えるように、 抱きしめ返して、耳の裏に唇を寄せて。 兄貴の目の前に、僅かにしっとりと汗に濡れた 少し焼けた肌の上、いつか兄貴が痕を残した場所に 一片、虫刺されにしては鮮やかな 赤 が散ってた。**] (60) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 23:33:24 |
【人】 木峰 海斗[ 誘ったと言われれば、さぁ?と 惚けたように、ただ笑みだけ浮かべて返し、 そのまま、重なった唇が与えてくる感触を 大切そうに味わった。 ふいに、抱きしめ返した身体が強張るのを感じた。 不思議そうに、視線をあげれば、 何かを見ている様子だけを知った。 貼り付けられた笑み。 それが、自然なものか、違うのか。 ―― それくらいは、分かるつもり ] (66) kasuga_2jp 2021/12/03(Fri) 17:12:23 |
【人】 木峰 海斗え、あぁ……わかった [ ゆっくりと、 この季節に触れ合うには熱い感触が離れていく。 普段なら、もっと触れ合う時間は長ったはず。 だけど、今は違って、 ほんの少し胸の奥に違和感を憶えるが、 ふいに、示された モノ 。首筋を撫でる指の感触に、 ぴくり、と肩を揺らしながら、 "挑戦状"という言葉に、首を傾げた。] ……? 挑戦状って、何だよ? [ 本当に、何も分からないというように、 困った顔で覗き込まれて、 よく似た困惑の色濃い瞳を、不安そうに揺らした。] (67) kasuga_2jp 2021/12/03(Fri) 17:12:26 |
【人】 木峰 海斗はぁ、ちょっと待て [ 真っすぐに見つめ返して、 ふざけている様子もないのを、確認して、 ポケットからスマホを取り出すと、インカメで 兄貴が触った場所を移してみると、見知らぬ 赤 が、見間違いというには、はっきり過ぎるほど、 鮮やかに、一片だけ散っていた。 どきり、とする。 見覚えはないし、された記憶もない。 それでも、気付いてしまえば、気まずい。] (68) kasuga_2jp 2021/12/03(Fri) 17:12:28 |
【人】 木峰 海斗…………覚えは、ねーな [ カチリと、 スマホの画面から、その赤を見えなくする。 その音が、妙に響いた気がして、 鼓動が一つ、また早くなる。 悪いことをした覚えはないのに、 悪さをしたような気になる焦燥感に、 困った様子で、瞳を揺らして、記憶を辿る。 兄貴が、怒っている様子がなければ、 ]ほんの少しほっとしたけれど。 その、なんだ…… とりあえず、風呂行ってこいよ [ すぐに思い出せなくて。 肩を押せば、そっとシンクの上から降りようと、 身体を身じろいだ。**] (69) kasuga_2jp 2021/12/03(Fri) 17:12:31 |
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