人狼物語 三日月国


37 【恋愛RP】夏の夕べ【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


何でも屋 成瀬 瑛が参加しました。

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  えーと、白地に茶のぶち猫……
  うん、写真と特徴は一致している。

  やあ!君がすももちゃんだね?


[ 少し遠くで喧騒が響く街の片隅。
  大通りから少し外れた裏路地で。

  短く切り揃えた髪を靡かせると
  顔に笑みを浮かべながら、
  一人は一匹に手を伸ばした。 ]
   
(2) 希 2020/07/22(Wed) 23:29:16

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



   ──────

(3) 希 2020/07/22(Wed) 23:31:42

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  もしもし、所長?
  すももちゃんは飼い主のところに届けたよ。
  うん、衰弱してる様子も無し。

  で、次の依頼は何だろ?


[ 自慢じゃないけど、あたしが勤めている会社は、
  どこに出しても恥ずかしくない、立派なブラックだ。

  一つ依頼をこなせば、次の依頼が待っている。
  そんなのは当たり前だから。

  迷い猫の探索を無事に終えたあたしは
  スマホを片手に当然のように口にして、
  返ってきた言葉に首を傾げた。 ]
 
(4) 希 2020/07/22(Wed) 23:33:35

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……………へ、休暇?


[ なんだろう、どこか懐かしくて暖かい響き
  ……じゃなくて!

  所長の気が変わらないうちに、
  あたしは言質を取るべく言葉を並べた。 ]
  
(5) 希 2020/07/22(Wed) 23:35:15

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  休んでいいの?本当に??
  えっ、しかもリゾートホテルで!?
  どうしちゃったの所長、頭ぶつけた?病院呼ぶ?

  ああ、なるほど……あの件かー。


[ 話を聞けば、得心が言ったように頷く。
  話をまとめると、とある浮気調査の依頼対象が
  そのホテルに宿泊予定で。

  証拠固めのためにこちらも宿泊の予約を取ったものの。
  伴侶の不貞に精神が耐え切れなくなった依頼人が
  証拠を得る前に暴走してしまって、その計画もぱぁ。

  対象がそこを利用することもなくなり
  結果、予約が宙に浮いてしまった……と。 ]
  
(6) 希 2020/07/22(Wed) 23:38:14

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  まあ、今からだとキャンセル料も
  殆ど戻ってこないしね。
  了解!成瀬瑛、休暇を楽しんできまーす!


[ うちの所長もいいところあるね!
  と、浮き浮き気分で電話を切ろうとして。 ]


  ─── は? 宿泊費用は給料から天引き??


 [ 最後に添えられた一言に、
   あたしは思わず罵詈雑言を並べまくった。 ]
 
(7) 希 2020/07/22(Wed) 23:39:51

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  いや、うちの会社絶対やばいでしょ……
  

[ 絶対、労働基準法とかそう言うの
  引っかかってるよ……。

  スマホをしまいながら小さく溜息をつく。
  それでも自腹とはいえ
  久しぶりの休暇は楽しみだし。
 
  学歴も、帰る場所もない私は、
  ここで頑張って働くしかないからね。 ]*
   
(8) 希 2020/07/22(Wed) 23:42:16
何でも屋 成瀬 瑛は、メモを貼った。
(a1) 希 2020/07/22(Wed) 23:47:58

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  やっば、休暇が溶ける……


[ 柔らかなベッドに包まれて、微睡の中で呟いた。

  無事チェックインを済ませ、部屋に通されて。
  ベッドに沈み込んでからの記憶がない。
  あまりの寝心地の良さに、
  普段規則正しい生活を送っているとは言い難いあたしは
  あっという間に眠りの世界に誘われたみたい。 ]
 
(43) 希 2020/07/23(Thu) 14:44:02

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 睡眠も立派な休暇だけど。
  せっかくいろいろ出来るみたいだし……

  鋼の精神でベッドと別れを告げ、軽く伸びをする。
  備え付けの洗面所で顔を洗い
  動き易い服に着替えれば、
  くぅと小さく腹の音が響いた。 ]


  まずは腹ごしらえと行きますかー。


[ 部屋を出てレストランに向けて歩く。
  肉豆腐foodとか食べたいなぁ。
  そんなことを考えつつ、

  どこかに困っている人とか、いないかな?
  そんな風に視線を彷徨わせてしまうのは
  もはや職業病。 ]*
 
(44) 希 2020/07/23(Thu) 14:44:17

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 肉豆腐に思いを馳せながら。
  ロビーを通過する途中、
  鏡みたいにピカピカに磨かれた壁に映る自分を見る。

  ぴょんと跳ねた癖毛を押さえつけるように撫でて。
  直ぐに元に戻る光景に、小さく笑い。

  ……それが許されなかった過去を思い出した。 ]
 
(45) 希 2020/07/23(Thu) 15:54:02

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ ……あたしの両親は、とてもきっちりした人で。
  癖のついた髪なんて、許さなかった。

  だから毎日しっかり固めてた髪は、ひどく窮屈で。
  頭部を締め付けるような感覚に、
  当時のあたしは、ひどい頭痛に苛まれていた。

  窮屈なのはそれだけではない。
  スカートの丈から、1日のスケジュール。
  全てが決められたあの家では、
  呼吸をするのも難しくて。

  あたしでは、あの人達の望む娘にはなれないって
  早く気付ければ、お互い良かったのにね。 ]
 
(46) 希 2020/07/23(Thu) 15:55:00

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ ある日、登校のために駅のホームにいた私は
  高校へ向かう電車とは、反対の電車に乗り込んだ。

  別に計画立ててたわけでもなく
  海でも、みたいなぁって。
  本当に、突発的な行動だった。

  ……学校をサボるのなんて初めてだ。
  両親にバレたらひどく怒られるに違いない。
  見慣れない景色が流れる車内で、
  それでも、背徳感にドキドキして。

  ─── そのままあたしは、家に帰っていない。 ]
 
(47) 希 2020/07/23(Thu) 15:55:17

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……そういえば、
  前にこのホテルで仕事したっけ。


[ 和洋折衷何でもござれなレストラン。
  メニュー表にはなかったかもしれないけど、
  注文したらきちんと肉豆腐が出てきた。

  箸で肉を摘み、空腹を満たしながら、
  ホテル内のどこかにあるだろう
  荘厳なチャペルを思い出す。

  結婚式の友人代行。
  空席を嫌う花嫁による依頼だった。

  親友の結婚という設定だったから
  感激に瞳を潤ませた
ふりをして。

  披露宴の食事を楽しみにしていた、そんな記憶。 ]*
 
(48) 希 2020/07/23(Thu) 16:13:24

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  あれ、あたしに言ってる?


[ ─── それは、肉豆腐を頬張る少し前のこと。

  知り合いなんていないはずだから。
  小さな笑いと心地の良い低音が>>61
  自分に向けられたものだと気付くのに
  少し時間がかかった。 ]


  ありがとう、お兄さん!


[ どうやら癖毛との格闘を見られていたみたい。
  理解すると、あたしは気恥ずかしそうに笑って。 ]
 
(65) 希 2020/07/23(Thu) 20:06:13

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 確かにお客がみっともない格好していると
  ホテルの品格?そういうの、疑われるかもしれない。
  そこまで気にする必要はないかもしれないけど
  せっかくの好意だ。

  ヘアワックスを受け取ると。
  少し待ってて貰える?
  尋ねてから、ロビー近くの女子トイレに向かう。 ]
 
(66) 希 2020/07/23(Thu) 20:06:52

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ ホテルのトイレって綺麗だよねー。
  そんな感想をこぼしながら、 
  洗面台の前に立ち、今度は本物の鏡に自分を映す。
  短く切った髪は寝起きということを顧みても
  確かに、手をかけているようには見えない。

  今まで髪をまとめた経験がないとは言わないけど、
  式の友人代行とか、彼女の振りして両親に会うとか
  そう言う仕事絡みが主だから。

  自分の為に髪を弄ると行為は
  慣れなくて少しくすぐったい。 ]
 
(67) 希 2020/07/23(Thu) 20:07:57

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ きっちり抑えるのではなく、
  指先で毛先を掴み、遊ばせて、軽く見せた髪を
  借りたヘアワックスでふんわりとまとめた。

  トイレから出て、
  もし先程のお兄さんがまだいたのなら。 ]


  どうかな、似合う?


[ 礼と共にヘアワックスを返却すると
  目を細めて微笑んだ。 ]*
  
(68) 希 2020/07/23(Thu) 20:08:50

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 髪と格闘中。
  トイレに入ってきたお姉さん。>>70

  外観も身に包んだドレスも、佇まいも。
  綺麗な人だな、そんな感想を記憶の隅に留めて。 ]


  ありがとー。
  お兄さんもイケメンだね。

  あたしは成瀬瑛。
  いわゆる何でも屋をやってるよ。
  

[ 律儀に待っていてくれた、無駄に声がいいお兄さん
  ─── ユエさんというらしい。
  宿泊者仲間らしい彼に、こちらも名乗りを返す。 ]
 
(83) 希 2020/07/23(Thu) 21:13:55

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  依頼とお金があれば大抵のことはするから
  何か困ったことがあれば呼んでね?


[ 髪型を褒められて、
  気をよくした様子を隠しもせずに。
  取り出した名刺とともに、ちゃっかり営業活動。 ]


  呼んでもらえたら。
  いつだって、どこへだって、駆けつけるから ───
   
(84) 希 2020/07/23(Thu) 21:14:09

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ そう、去りゆく背に、
  格好良く決めたつもり ─── だったけど。

  それから徒歩数分のレストランで
  呼ばれるまでもなく、再び顔を合わせたものだから。 ]


  わ。格好つけたのに、台無し!


[ なんて台詞とともに、
  あたしは思わず笑ってしまった。 ]*
 
(85) 希 2020/07/23(Thu) 21:14:36

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ いつのことだったか。
  あれは、あたしが高校の制服に身を包んで
  長いスカートを履いていた頃のこと。 ]


  ……ね、私があの空の向こうに
  溶けて消えてしまったら

  誰か気付く人は居るのかな?
 


[ 澄み渡る青い空を眩しそうに見つめながら
  そんなことを呟いた。 ]
 
(99) 希 2020/07/23(Thu) 22:27:37

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……なんてね、冗談。



    [ 窓からそよと吹き込む夏の風は心地よく。
      不快に纏わり付く熱を払ってくれるのに。

      強いヘアワックスでしっかりと固めた髪は
      風で棚引くこともなく。
      私をその場所に縛り付けるようだった。 ]**
 
(100) 希 2020/07/23(Thu) 22:27:42
何でも屋 成瀬 瑛は、メモを貼った。
(a31) 希 2020/07/23(Thu) 22:30:52

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……どうだろ、居るのかな?


[ 両親、教師、クラスメイト。
  先輩、後輩。
  家庭と学校、私の狭い世界に登場する人物達を
  一通り、思い浮かべた後。 ]


  ……そっか、お兄さんは気付いてくれるんだ。
  ありがと。


[ ただ、私はマジシャンじゃないから。
  目の前で消えるのは無理そう、なんて
  可笑しそうに笑う。 ]
  
(111) 希 2020/07/24(Fri) 0:03:15

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ いつもと反対方向の電車に飛び乗った日。>>47

  定期の範囲外である運賃を支払えば、
  バイトを許されていない女子高校生
  残った財布の中身なんて、たかが知れていて。

  私は結局どこにも行けなくて。
  駅の中でぼんやりと佇んでいた。

  そんな私を、見つけてくれた人。>>107 ]
 
(112) 希 2020/07/24(Fri) 0:03:19

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  すごい。お兄さん、エスパー?
  ちょうどね、海を見たかったんだ。


[ 今は通学時間帯だからいいけど。
  日が登るにつれて、
  制服を着た女子高校生が歩き回るのに
  不自然な時間になる。

  誰もいないところがいいな、なんて。
  初めて会った名前も知らない人に

  泣きそうな顔で微笑みを浮かべながら、
  私は縋った。 ]**
 
(113) 希 2020/07/24(Fri) 0:03:22
何でも屋 成瀬 瑛は、メモを貼った。
(a32) 希 2020/07/24(Fri) 0:12:54

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 切符代を甘えて、電車に揺られ。
  いつしか、外の景色に望んだ色が混じり始める。

  沈黙を破った小さな問いに>>117
  不思議そうに、瞳を瞬かせた後。 ]


  ……多分そんな、大袈裟なことはないんだよ。
  今いる場所にいることは、
  私にとって、少し息苦しいだけで ─── 、

  だから、いなくなりたかった。

 
(163) 希 2020/07/24(Fri) 11:45:03

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ ただ、それだけの、話。
  そう呟いて、話を閉じようとして。
  ふと気付く。 ]


  そっか、もしお兄さんが悪い人だったら。
  人気のない海なんて行ったら
  私なんて簡単に殺されちゃうよね。


[ 迂闊だったなぁ。
  なんて、思考が巡り始めたのだから。
  少しは周りを見る余裕が戻ってきたのかも知れない。 ]
 
(164) 希 2020/07/24(Fri) 11:45:57

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  どうだろう。
  お兄さんは、悪い人?


[ 問いを一つ投げたなら
  硝子越しの双眸を、じっと見つめた。 ]*
 
(165) 希 2020/07/24(Fri) 11:46:17

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  いいよ、任せて。
  辞書片手に、世界各国の美辞麗句を並べてあげる!


[ そう言って別れた相手と>>118
  辞書を手にする前に再会してしまったのは
  様にならない話だけど。>>119

  些か早すぎる再会の挨拶を交わしながら
  不意に視線を感じれば、スマホのカメラ機能で
  視線を向けないまま、その出所を確かめる。

  ディスプレイに映るのは、
  受け持った仕事とは関係のなさそうな
  可愛い女の子だったから>>157
  何事もなかったかのようにスマホを仕舞って。

  あたしに覚えがないなら、ユエさんの知り合いかな?
  そんな風に考えながら、
  改めて女の子の方を向くと、会釈する彼女に対して
  人懐こい笑みと共に、手をひらひら振った。 ]
 
(173) 希 2020/07/24(Fri) 12:09:08

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ さて、女の子の反応はどうだっただろう?

  ユエさんとは、
  折角だからと食事を共にしたかもしれない。

  その際は、そうだね。
  肉豆腐の肉は断固拒否しただろうけど
  豆腐くらいなら、お裾分けしてもいいかな。

  勿論、彼とは今日初めて会った同士だし。
  席を別にしたとしても、何もおかしくはない。 ]
  
(177) 希 2020/07/24(Fri) 12:12:54

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ どちらにせよ、食事が終わったら。 ]
 

  ご馳走さまー!

  それじゃ、ユエさん。
  二度あることは三度あるっていうし。
  三度目の出会いもよろしくね!


[ なんて、確約のない未来を一方的に取り付けて
  手を合わせると、あたしは席を立った。 ]*
 
(178) 希 2020/07/24(Fri) 12:13:04

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  困った……
  あまり善い人には見えないね……?


[ 迷える女子高生に電車賃を貸してくれた。
  という一点なら善人かもしれないけど。
  平日の昼間に出歩くサングラスを掛けた青年から
  安心できる材料を得るのは難しかった。

  そんなことを考えているうちに、
  駅への到着を告げるアナウンスが響く。 ]
 
(182) 希 2020/07/24(Fri) 12:36:47

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ ぷしゅうと電車のドアが開く音を聞きながら。

  そうだ。私はいなくなりたいだけで、
  死にたいわけではない。

  だから食べられてしまうのは、遠慮したいけど。>>172
  私はこの人に借りを作ってしまった。
  その時点で、必然的に私の立場は下になる。 ]


  ……これ。


[ 逡巡を経て、取り出したのは私の財布。
  女子高校生らしい、一目で女物とわかる代物。

  前述通り中身はあまり入っていない。>>112
  せいぜい41円くらいで。
  きっと、彼が払ってくれた切符の代金には届かない。
  それでも ───。 ]
 
(183) 希 2020/07/24(Fri) 12:37:02

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ そのままポンと、彼の手に財布を乗せる。
  学生証とか、本屋の会員証とか。
  大したものではないけど、
  今までの私を証明する全てが入ったそれを
  名も知らない青年に押し付けて。 ]


  残りの代金は、出世払いでお願いします!


[ そう言い残すと、
  私は締まり掛けたドアから飛び出でて。
  一人、海の見えるホームへ降り立った。 ]*
 
(184) 希 2020/07/24(Fri) 12:37:43

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  あいたぁっ!



[ 頭にかかる衝撃。>>189
  その正体が自分の財布だと気付く頃には
  文句を言う対象は、電車に乗って走り去ってしまう。

            放置していくわけにもいかず、
              地に落ちた財布を拾って。
             それから私は海を見に行く。
          目に痛いほどの青を視界に入れて、
     波打ち際で、空気を思いっきり吸い込んだ後。
      潮風が目に染みたせいだと言い訳しながら
               ……思いっきり泣いて。


  目を真っ赤に腫らしたまま
  数万と41円を手に、怪しげな事務所を戸を叩いた。 ]
 
(200) 希 2020/07/24(Fri) 13:31:24

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ あの悪い人は、実は善い人だったのかも知れない。

  そう、認識を改めるには
  ……名刺が示すそこはグレイどころか、
  どう見てもブラックだったけど。

  こうして品行方正な女子高生は、
  髪の毛を振り乱しながら街中を駆け回る社畜となり。
  ゼェゼェと呼吸をしながら、何とか日々を生きている。

  給料がいいとも言い難いけど、
  幸い社畜には金を使う暇もない。

  なので増えてしまった借りを、
  いつでも返せるように。
  財布には常に多めの万札を忍ばせているけど。

  “アキラ”と読むのだと伝えられる日が来るかは、
  わからない。 ]*
 
(201) 希 2020/07/24(Fri) 13:32:03

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ へー、ユエくん妹いるんだ。>>180
  可愛い?美人?

  そんな相槌を打ちながらも、
  場に長く留まることはせず。 

  一度部屋に戻ろうと歩を進めていた途中。
  彼は傍に白衣の女性を連れていたか
  はたまた一人だったか。

  前方に佇む男性>>146
  その日本人離れした顔立ちに既視感を覚えて
  はてと首を傾げた。 ]
 
(202) 希 2020/07/24(Fri) 13:51:33

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


  あ。



[ 記憶が結びつくのと同時に、思わず出てしまった声。
  もし届いてしまったら、
  何でもないと言うように笑いながら首を横に振り
  そそくさとその場を立ち去った。 ]
 
(203) 希 2020/07/24(Fri) 13:52:05

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……担任の先生だ。


[ 誰もいない通路に出ると、ぽつと独りごちる。
  成人済みのあたしにとって、当然元がつくけれど。

  いつもと違う電車に乗り込んだ夏の日。
  あれ以降、あたしは高校に行っていないから
  ほんの一学期も満たない期間だけど。

  面倒見の良い先生だったと記憶している。 ]
 
(205) 希 2020/07/24(Fri) 13:53:12

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 決別したはずの過去。
  その繋がりを感じさせる存在に、
  ぞくりと背に冷たいものが流れたが。 ]


  まあ、生徒にとって先生は一人だけど。
  先生にとっては生徒はたくさんいるしね。
  バレない、バレないっと。


[ それに、
  いかにも真面目な女子高校生だったあの頃とは
  雰囲気も随分変わった。
  彼があたしが成瀬瑛だと気付くことはないだろう。
  その存在を忘却していても、おかしくはないんだから。

  そう、能天気な結論をつけると、
  鼻歌を歌いながら通路を歩いた。 ]**
 
(206) 希 2020/07/24(Fri) 13:53:30
何でも屋 成瀬 瑛は、メモを貼った。
(a56) 希 2020/07/24(Fri) 13:57:07

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ── 飛び込みの客>>208 ───



  あっ、君アイドルでしょ?
  知ってるよー。

  あたしコンサート行ったことあるもん。
  振りもできるしコールのタイミングもばっちり☆


[ ある日飛び込んできた客に向けて、からりと笑う。

  口にした言葉に嘘はない。
  とは言ってもあたしの場合、
  コンサートに一緒に行って
  盛り上がってくれる仲間が欲しい。

  そんな【I NEED U】ファンの依頼を受けての
  偽りのファンだったけれど。 ]
  
(224) 希 2020/07/24(Fri) 15:44:33

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  役作りの為の取材??
  依頼料払ってもらえるならうちは問題ないけど。

  ……うーん。


[ 肯定しつつ、言葉を濁したのは。
  一応守秘義務もあるからね。
  表に出せるような情報が限られているのと。

  そうでなくとも。
  ほら、殺人事件で探偵が活躍するなんて話は、
  やっぱり、ドラマや小説の世界の話だからね。
  彼のご期待の添えるものをお見せできるかは
  かなり怪しかったし。 ]
 
(225) 希 2020/07/24(Fri) 15:45:23

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  麗央くんはさ、Gって殺れる人?


[ それでも尾行したり隠しカメラを仕掛ける仕事なら
  まだそれっぽかったかもしれないけど。
  よりにもよって、あたしが請け負ってた仕事は
  害虫駆除。

  えへへ、と笑いながら
  取材にきたアイドルを戦力として
  こき使おうとしたあたしは、
  なんだかんだで
  あの所長に毒されていたのかも知れない。 ]*
 
(226) 希 2020/07/24(Fri) 15:45:49

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ── クラスメイト ──



  ……禿げるのは、嫌だなぁ


[ 日差しを頭部で受けながら、
  崩れたような微笑みで、ふにゃりと笑う。

  校則通りの装いを崩さない私にとっては、
  服装チェックなんてあってないようなもの。
  だから彼女が当然のように減点を受ける姿は新鮮で。
  少し、眩しかったっけ。 ]

 
(231) 希 2020/07/24(Fri) 16:17:15

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 彼女に良いトリートメントを紹介されて
  実際に使ってみたけど。
  私の癖毛はどうにも頑固で。 ]


  ……ここだけの話ね。
  私の髪は呪われているに違いないよ。


[ そんな本気だか冗談だか分かりにくいことを
  大真面目な顔で告げた記憶。 ]
 
(232) 希 2020/07/24(Fri) 16:17:51

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ あたしの家出は突発的な犯行だったから。
  何か言葉を残すなんてこと、勿論なくて。

  ある日、携帯に届いた連絡には
  少しだけ悩んで。

  「 元気だよ 」とだけ返した。
  

    仕事上、危険な行為は日常茶飯事だったから。
    していないとは言えなかった。


  それから直ぐに新しく生きていくと決めた時。
  今までの携帯を解約したんだけど。

  あたしと連絡を取っていることを
  あの親や学校に知られたら、
  彼女に迷惑をかけてしまう。

  そう思って、新しい連絡先は知らせなかった。 ]
  
(233) 希 2020/07/24(Fri) 16:18:32

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 「 ありがとう 」

  きっと、あたしは彼女に
  そう返すべきだったんだろう。

          それに気付いたのは、
          連絡を絶って少ししてから。 ]**
 
(234) 希 2020/07/24(Fri) 16:18:44

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ レッテルと名が付いたキャンパス。
  そこに描かれた私は、
  さて、どんな顔をしていたんだろうね? ]


  うん。
  とても窮屈だよ、先生。



[ 直前に浮かべていた表情なんて>>252
  もう覚えてはいないけど。
  呟きを拾えば、振り向きながら微笑んだ。

           それは勿論、髪の話。 ]
 
 
(286) 希 2020/07/24(Fri) 19:58:39

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 春から夏までのほんの短い間しか生徒ではなかった
  元教え子のことまで覚えているなんて。
  彼はきっとあたしが記憶しているより、
  ずっとずっと面倒見がいい人だったに違いない。

  確か名前は ─── そう、ジャン先生と言ったっけ。 ]

(287) 希 2020/07/24(Fri) 19:58:50

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  うん。仕事の休暇が取れて……
  久しぶりにゆっくりしたいなぁって……あはは


[ 逃げ切れた、なんて考えは甘かった。
  背にかかる声。>>260
  
どうしよう、振り向くのが怖い。


  先生に若い女を見ればついナンパしてしまう、
  そんな意外な悪癖があればいいのにと願うけど。
  声に付随する威圧感が、
  そんな都合の良い想像を否定する。

  彼は間違いなく。
  あたしが成瀬瑛だと気付いた上で、
  声をかけてきている。 ]
    
(288) 希 2020/07/24(Fri) 19:59:03

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ あたしの両親は捜索願は出したかも知れないけど。
  彼らの期待に応えることなく、姿を消した時点で。
  きっと気付いたんだろう。

  あたしが、彼らの娘として相応しくないって。

  なので積極的に捜索することはせず。
  むしろ家出した娘なんてみっともない、と。
  事件を、存在を風化させようとすらしたかも知れない。

  そんな、親からも不要と思われた娘。
  覚えていてもらえるなんて、驚いちゃうよ。 ]

(289) 希 2020/07/24(Fri) 19:59:40

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  
……せんせー、久しぶり〜



[ 数年ぶりに発見された家出娘は、
  観念したように小声で振り向くと。
  気まずそうな笑みを向けた。 ]*
 
(292) 希 2020/07/24(Fri) 20:00:15

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ よろしく〜って。
  にこにこ笑いながら、差し出された右手を>>265
  ぶんぶん振って。

  いざ、お仕事開始。 ]


  さようなら麗央くん。
  骨は後で拾うよ!
 えいっ!



[ アイドルを襲撃しているG。
  馬鹿め、奴は囮だとばかりに、
  道具を用いて背後から捉える。

  あいつらは死ぬときに卵を撒くから
  処分方法も気をつけないとね……! ]
 
(294) 希 2020/07/24(Fri) 20:17:31

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ほら、死んでる場合じゃないよ麗央くん!

  奴らは1匹見たら30匹いるっていうの
  割とガチだからね!
  今おびき出す煙巻いたから、どんどん来るよーー!


[ 殺り損ねて仕事してないなんて悪評がたったら
  おまんまの食い上げだ。
  あたしは容赦なくアイドルを叩き起こすと
  獲物を構えたのだった。 ]
 
(296) 希 2020/07/24(Fri) 20:18:28

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 仕事を終えると、お疲れ様って。
  麗央くんに向かってマテ茶drinkの缶を投げた。 ]


  麗央くん筋よかったよ。
  アイドルを首になったら、いつでもうちにおいでね。


[ なんせ慢性的な人手不足だからね。
  勿論、そういうわけにもいかないだろうから
  冗談なんだけど。

  何か困ったことがあったら依頼してね。
  炎上した掲示板の火消しとかもやってるから!

  と、なかなか失礼な宣伝活動をして。 ]
  
(298) 希 2020/07/24(Fri) 20:19:17

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ドラマ見るから、仕事頑張ってね。


[ それはあたしをファンだと思っている彼からすれば、
  きっとなんてことのない言葉だったろうけど。

  本当はそうじゃないからね。
  彼の仕事への姿勢に好感を持った、その証。]**
 
(300) 希 2020/07/24(Fri) 20:19:51

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  うん、先生も元気そうでよかった。
  ……ありがとう。


[ 無事でよかった。>>316
  情けないことに、そう言われて
  誰かがあたしを心配してる可能性に
  初めて気が付いたんだ。

  私がいなくなっても誰も気付かない。>>99
  そんな風に考えるくらいには、
  あの頃のあたしは、どうしようもなく子供だった。 ]

(344) 希 2020/07/24(Fri) 22:22:45

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  あいたっ!


[ 頭部へ向けられる攻撃に、
  反射的に声を上げる。
 
  せっかくセットしたのに!
  崩れないよう、きちんと手加減されていたから、
  そんな訴えは効かなかっただろうけど。 ]


  仕方ないね、甘んじて受け入れるよ。
  あたしが心配かけたせいで
  先生の頭皮にも随分苦労をかけちゃったし……


[ 禿げるよ、>>217
  なんてストレートな忠告をしてくれた彼女。
  今頃は何してる運だろう、なんて。
  不意に思い出しながら。

  ─── そう、結局は髪の話なんだ。 ]
 
(345) 希 2020/07/24(Fri) 22:23:14

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 勿論、そんな生意気なセリフを吐いたあたしには
  容赦ない二撃目が贈られたに違いない。 ]*
 
(346) 希 2020/07/24(Fri) 22:23:24
何でも屋 成瀬 瑛は、メモを貼った。
(a75) 希 2020/07/24(Fri) 22:26:50

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  育毛サロンかぁ……


[ 流石に頭皮マッサージの経験はない。
  くぅ、練習しておけばよかった……
  自身の力不足を実感しながら
  本気なら心当たりをいくつか紹介するけれど。
  おそらく、冗談で終わった話。 ]


  いいよー。
  知ってる先生?
  あたし、もうお酒飲めるんだよ。


[ まだ休暇は残っていたから、
  誘いには二つ返事で頷いて。>>366
  先生なら両親に告げ口することもないだろう。
  根拠のない、確信を。

  元生徒なのは覚えていてくれたけど。
  あたしがもう成人していることは、
  どうだろう、覚えてくれていたかな? ]
 
(378) 希 2020/07/24(Fri) 23:48:52

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  それじゃ、先 ───


[ 先生、またねとエレベーターへ向かう背に言いかけて。
  ここじゃ先生と生徒じゃない。>>366
  直前の言葉に、ふむと小さく頷いた。 ]


  またね、ジャンくん!


[ 言い直して、ひひと白い歯を見せて笑う。
  今日会ったお兄さん、ユエくん。
  思えば彼と先生は同じ年齢くらいに見えるし。

  彼がユエくんなら
  もう先生ではない先生も、ジャンくんでいいよね。
  そんな自分ルールに則ったなら
  悪戯めいた表情で、7階の客を見送った。 ]*
   
(379) 希 2020/07/24(Fri) 23:50:04

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ それから自分も一度部屋に戻る。
  シャワーを浴びたり、仮眠を取ったりしていれば
  気付けば窓の外が薄暗い。 ]


  やばい……
  休暇が久しぶり過ぎて、
  何をしたらいいのかわからない


[ 謎の焦燥感に駆られながら
  テーブルの上に置いてあったパンフレットと
  睨めっこする。 ]
  
(380) 希 2020/07/25(Sat) 0:03:26

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  蛍?
  ここって蛍が見られるんだ、へぇ。


[ せっかくだ、普段できないことを
  やるのもいいだろう。
  それに普段虫と接する機会なんて、
  害虫駆除ばかりなんだから。
  そろそろ虫に関する記憶を更新してもいい頃合いだ。

  目的地をださめると、
  Tシャツと短パンというラフな格好で
  近くの沢に向かった。 ]*
 
(381) 希 2020/07/25(Sat) 0:03:46

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 沢に着く頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。
  夏の水辺は火照った身体に心地良く。
  風が吹くたびにそよそよと前髪が揺れる。

  転ばないように気を付けながら
  足を沢に浸せば、たちまち清涼感に満たされて。

  時間帯によっては、
  子供のはしゃいだ声も聞こえるんだろうけど。
  ちょうど食事時だからか、人気はあまりない。

  蛍の仄かな光に包まれながら
  周囲の静寂に溶け込むように、そっと瞳を閉じた。 ]**
 
(385) 希 2020/07/25(Sat) 0:13:21
何でも屋 成瀬 瑛は、メモを貼った。
(a90) 希 2020/07/25(Sat) 0:16:43

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 目を閉じ、息を吐くと。
  周囲の音がすぅっと遠のいて。
  自分がどこにいるのかも、忘れそうになるくらい。

  思えば家を出てから、慌ただしい日々だった。
  充実している、余計なことを考えずに済む。

  そう考えれば利点だが、
  当然、それだけではない。

  ようやく訪れた休息。
  音のない世界で、
  自分一人だけしかいない。
  そんな錯覚に、酔いしれる ───。 ]
  
(452) 希 2020/07/25(Sat) 12:47:24

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  えっ、わっ、どあっ!!


                  
声。

[ あたしだけの世界に、突然訪れた侵入者。>>446

  驚いて、びくっと身体を震わせれば
  その拍子に、沢に浸していた靴底が滑る。
  ぱしゃん、小さな音が飛沫となって
  周囲に広がった。

  あたしは、尻餅をついてしまって。
  下半身を水に沈めた状態のまま
  開いた瞳で、音の主を見詰めた。 ]
 
(453) 希 2020/07/25(Sat) 12:48:41

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……呼吸を、してたんだよ。


[ あたしと同じくらいか、少し上か。
  ビニール袋を手にした青年に視線を合わせると。

  最近忙しかったから、と小さく付け加え。
  尻餅をついてしまった
  気恥ずかしさを誤魔化すかのように、
  にっと笑顔を向けた。 ]*
 
(454) 希 2020/07/25(Sat) 12:49:09

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  そうだね、生きてるよね。

  だから、ああ、あたし生きてるなぁって。
  たまに深呼吸をするんだ。

  結構気持ちいいんだよ。


[ それが難しいと感じていた時代の名残なのかは>>46
  わからないけれど。

  濡れちゃったのは、ごめんね。
  あまり悪びれない顔で謝罪して。 ]


  ありがとう。


[ 引き上げてくれた手のひらに礼をする。 ]
 
(469) 希 2020/07/25(Sat) 13:45:33

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  えっ。
  アイス、いいの?


[ 夕飯はまだだから、それなりに空腹ではある。
  いそいそと隣に座ると、ビニール袋を覗き込もうと。

  取り出されたソーダアイスとバニラモナカ。
  どちらも美味しそうだけど。

  両方のフレーバーを楽しみたいから
  二つ買ったんだろうな。

  そう考えたあたしは、丸ごと一つ貰うのを
  若干申し訳なく感じたから。 ]
  
(472) 希 2020/07/25(Sat) 13:46:12

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  バニラモナカ、半分貰っていい?


[ パキンと折れるから、
  分け合うのに容易い方をねだる。
  ソーダアイスも好きだけど、
  こちらはわけっこするのは難しそうだから。

  そっちは当たりが出たら棒を頂戴。
  笑いながら、そんな無茶振りを。 ]*
  
(473) 希 2020/07/25(Sat) 13:46:37

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ねっ、気持ち良いでしょ。
 

[ あたしが誇ることではないけど。
  時折吹く風の悪戯に髪を片手で押さえながら
  得意げに笑う。
  
  それから並んで、黙ってアイスを食べる。
  当たりなんて出ないのは、百も承知だ。
  それでも、隣から聞こえるしゃくしゃくと氷を食む音は
  耳に涼しくて、少し得した気分。 ]


  ……サンドイッチは食べやすくていいよね?


[ 片手で口に放り込めて野菜や肉も取れる。
  社畜に優しい食事だ。

  先程からたくさん食べ物をもらっているけど。
  この人、あたしを犬か何かと思ってないだろうか。

  そんな心の声を否定するには、
  差し出されたクラブサンドは魅力的過ぎた。 ]
 
(509) 希 2020/07/25(Sat) 15:07:53

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……えっと、さっきから貰ってばかりなのは
  なんだか心苦しいので?

  代わりにバニラモナカをお渡しするね……?


[ ちゃっかり半分頂戴した残りを、
  パッケージごとすっと返却する。
  正当な取引とは言い難かったに違いない。 ]


  あっ、すごい美味しい。


[ クラブサンドを一口齧る。
  綺麗な焼き目がついたそれは、
  まだほんのり温かく、香ばしくて。

  肉の質も、野菜の瑞々しさも。
  普段から食べ慣れているコンビニの品とは
  一味も二味も違う。 ]
 
(510) 希 2020/07/25(Sat) 15:08:20

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……綺麗だねー。


[ それから、顔を上げて
  闇夜を舞う淡い輝きに目を細める。

  都会の喧騒から離れた地で。
  初めて会った人と、同じものを食べて
  同じものを見ている。

  抱いた感想まで同じかはわからないけど。
  なんだか不思議で、くすぐったい感じ。 ]*
 
(511) 希 2020/07/25(Sat) 15:09:48

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  バレたかー。


[ バレないはずがないんだけどね。>>523
  笑いながら、ぺろり舌を出す。
  
  アイスもクラブサンドも
  最後の一欠片まで美味しく頂いて。
  手を合わせて、ご馳走様。 ]
 
(536) 希 2020/07/25(Sat) 16:57:31

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  えっ、本当だ!
  すごい。


[ アタリと聞けば、目を輝かせる。
  周囲が暗くて見え難かったから
  少し距離を詰めて、棒に書かれた文字を覗き込む。

  やがて清められた代物を
  本当に貰っていいのかと確認しながら受け取って。 ]


  君、運がいいんだね。


[ たまに依頼されるコンサートのチケット確保には
  毎回苦労してるから
  そう言うの当選しやすいタイプなら、羨ましい。 ]
 
(537) 希 2020/07/25(Sat) 16:57:52

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  うん、じゃあフロント行ってくる。
  ご馳走様でした。
  誰かと御飯食べるの久しぶりだったから
  美味しかったよ。


[ 日頃時間に追われている身だから、
  誰かとゆっくり食事する機会はなかなか取れない。

  彼女代行とかそう言った依頼の席ならば
  時間だけは掛けられるけど。
  あれは勤務中だしね。

  ぱしゃん、水音を立てて、足を沢から引き抜くと。
  提案通り、そのままホテルへ向かおうとして。 ]
  
(538) 希 2020/07/25(Sat) 16:58:56

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ……あたし、二十歳なんだけど。
  これ、当たりました!もう一本ください!

  って、フロントに持って行って大丈夫だと思う?
  笑われないかな?


[ 気になったことを、小声で確認する。

  あとは、少し離れた場所まで歩いてから
  振り返ると、当たり棒を持った手を掲げて
  蛍と青年に向けて、じゃあね、と大きく振った。 ]**
  
(539) 希 2020/07/25(Sat) 16:59:13
何でも屋 成瀬 瑛は、メモを貼った。
(a124) 希 2020/07/25(Sat) 17:06:00

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  君は ───


[ 何が欲しかったの?>>547


  口に出しかけた言葉を閉ざす。
  初対面で踏み込んでいい話題かどうか。
  計りかねたから。

  だから代わりに、何でもないよって
  首を小さく横に振って。 ]
 
(601) 希 2020/07/25(Sat) 21:40:48

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  あたしもだって、
  仕事中はきちんとした格好するよー。


[ 自身の装いを見下ろせば、
  確かにお洒落とは程遠い。
  せめてもの抵抗の言葉を、
  往生際悪く、口を尖らせながら吐く。 ]


  …………なるほど、
  それはセーフに見せかけたアウトだね!


[ 内心では大爆笑じゃん、そのホテルマン。

  まあ、仕方ない。
  無料でアイスが手に入るのだから。
  必要な犠牲だと割り切ろうか。 ]
  
(604) 希 2020/07/25(Sat) 21:41:27

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 名前も知らない青年と別れて
  一人で沢を歩いている途中、
  視界の先に二つの影が見えたかもしれない。>>534 ]


  あれ……ジャ、


[ そのうちの片方。
  きっちりと着こなしたスーツと高い身長。
  何だか、心当たりがある気がしたけれど。

  夏の風に、向かい合う人影が
  ふわりとなびくワンピースのシルエットを作れば、
  貴方の元教え子は、
  きちんと空気の読める一面を見せたはず。 ]*
 
(605) 希 2020/07/25(Sat) 21:42:18

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  …… っ、くしゅ


[ ホテルの扉をくぐると同時に、小さくくしゃみをして。
  沢で尻餅をついたことを思い出した。

  昼間なら日差しが濡れた服を
  乾かしてくれたかもしれないけど。
  すっかり陽の沈んだ空に期待するのは酷だろう。

  このまま浴場に向かうのもいいかもしれない。
  ─── と、その前に。 ]
  
(609) 希 2020/07/25(Sat) 21:55:20

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  あの、当たりが出たんだけど
  もう一本貰えますか?


[ フロントに着くと、あたしは大真面目な顔で
  スタッフ問い合わせる。 ]*
 
(610) 希 2020/07/25(Sat) 21:55:26

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 結論から言うと、あたしの質問は>>610
  ホテルの人を笑わせることはしなかったけど
  どうにも困惑させてしまったみたいだった。

  何でもアイスの自販機は別の会社が管理しているから
  毎日補充に来るタイミングでしか開けられない。
  だからホテル側が「はいどうぞ」と、
  今すぐもう一本……というのは、難しいみたい。 ]


  なるほど、わかりまし


[ そこで話が終わってよかったんだけど。
  優秀なスタッフ達は、
  あたしにその先の台詞を言わせなかった。 ]
   
(620) 希 2020/07/25(Sat) 22:25:16

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  へ?
  お詫びにホテル内のデザートビュッフェのチケット?
  しかもペア??


[ いや、どう考えでも割に合ってない。
  それに、気を遣ってくれたのかもしれないけど
  あたしはお一人様だしね!

  辞退しようとしたはずなのに、
  気付けばあたしの手には、質のいい紙が握らされて。
  しかも濡れていることまで看破されたらしく
  ふわふわと手触りのいいタオルまで渡された。

  
─── これが、プロ…っ
 ]
 
(621) 希 2020/07/25(Sat) 22:26:35

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 罪悪感?
  ……あるよ、もちろん!
  まずアイス買ったのあたしじゃないしね。

  しかしスタッフの品のいい微笑みに、
  あたしの反論は封じられてしまい。 ]


  ……あれがプロ意識……
  あたしも、負けてられないね……仕事頑張ろう。


[ スタッフに見送られながら、
  そんな謎の決意を新たにした。 ]*
 
(622) 希 2020/07/25(Sat) 22:27:12

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ さて、プロ意識といえば。

  何となく、ドラマの役作りの為に、
  害虫退治をする羽目になったアイドルを思い出す。

  宣言通り、後日ドラマを視聴したけど。>>374
  案の定、G退治が関係なさすぎて笑ってしまった。

    ……でも、いつの間にか。
    ちょっと縁があった人が出演しているから、
              ─── ではなくて。

    そのドラマを楽しみにしている自分がいた。 ]
   
(633) 希 2020/07/25(Sat) 22:47:51

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ いかにも初回で死にそう!
  ワクワクしながらそんな感想を抱いた迷探偵レオは
  意外と生き延びて。

  そして最終回を見終えた日。
  「 面白かったよ 」って伝えたかったけど。

  あっ、そうか。向こうはアイドルだ。
  手の届かない人だったね。

  ……テレビのディスプレイに映る彼の姿に、
  そんな当然のことを、改めて思い知ったんだっけ。 ]*
   
(634) 希 2020/07/25(Sat) 22:49:11

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ さて、いい加減に濡れた身体を温める頃合いだね。

  あたしは着替えと共に、大浴場へ向かう。
  これまで時間と水道代を節約すべく、
  シャワーばかりだったから
  湯船に浸かるのなんて、何年ぶりだろう?

  ……そういえば、自慢ではないけれど、
  以前、彼女の振りをして欲しいと依頼してきた男性に
  「棒っきれみたいな身体の女はチェンジ」
  そんな不名誉な評価を頂いたことがあった。 ]

  
  ……む、むむ…


[ 胸はない方が動きやすい、けど。
  女性的な魅力があった方が
  あたしの仕事は、やりやすいケースもある。
  だから、少しは大きくならないかなって。

  洗い場で腰掛けながら、鏡に映る自分の貧相な胸を
  ぐにぐにと両手で揉んでみて ────。 ]
 
(643) 希 2020/07/25(Sat) 23:10:49

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  ────っ、


[ そこでもし、先客の存在に気づいたなら。>>592
  慌てて両胸から手を離して。
  あとは素知らぬ顔で、うん、髪でも洗おうっと。 ]*
 
(644) 希 2020/07/25(Sat) 23:10:56
何でも屋 成瀬 瑛は、メモを貼った。
(a148) 希 2020/07/25(Sat) 23:18:31

【人】 成瀬 瑛



  こんばんは、いいお湯だね


[ ぽちゃん、洗い場で汚れを落として湯船に浸かると
  先程遠目で見かけた人と視線が合う。>>652
   
  気さくな態度に、
  あたしの奇行は見られていないようだと判断。
  もしかしたら目撃した上で、
  大人の対応?をしてくれたのかもしれないけど。 ]
   
(659) 希 2020/07/25(Sat) 23:48:41

【人】 成瀬 瑛


[ あたしの視力はいい方だから。
  揺れる水面越しでも、
  彼女のスタイルの良さは見て取れた。

  引っ込むところは引っ込んで、
  出るところも出ている。
  あれならチェンジなんてされないだろうな。 ]

 
  …………。


[ 何となく、自分の身体を隠すように。
  肩まで深くお湯に浸かってから。
  何食べたら大きくなるんだろう……? ]
 
(660) 希 2020/07/25(Sat) 23:49:16

【人】 成瀬 瑛



  あの、お姉さんの好きな食べ物って何かな?


[ 浮かんだ疑問がつい、言葉になって飛び出した。 ]*
 
(661) 希 2020/07/25(Sat) 23:49:29
 




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41回 残----pt

 

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98回 残----pt

愛してる

三上 麗央
11回 残----pt

おやすみ

羽井 有徒
89回 残----pt

ゆる

時見 ちえ
0回 残----pt

→ラウンジ/おふ

英 羽凪
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にこにこ

詩桜
75回 残----pt

ずっと愛してる

早乙女 真珠
18回 残----pt

おやすみなさい

ジャン・ヴェレーノ
23回 残----pt

 

薄氷 智詞
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お疲れ様でした!

雅楽 雅
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お疲れさま

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