情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
闇谷 暁は、朝になっても食堂に来ない。 (c1) osatou 2021/09/23(Thu) 22:24:49 |
闇谷 暁は、寝起きが悪い方ではある。今も昔も規則正しく生活してきてない。でも、今日は食堂に来ない。 (c2) osatou 2021/09/23(Thu) 22:25:07 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁迷彩少年を送り届けた後。 自室に戻り、眠っている貴方の傍へ。 触れようと思って手を伸ばすも、その指が貴方の肌をかすめることはなく。直前で止まって引っ込んだ。 「暁…………」 吐息混じりの言葉が溢れる。 ルームメイトの名を呼ぶにしては、にわかに熱っぽく。貴方に注がれる視線は悲痛な色が滲んでいた。 その痛みを代わりに抱えてやれたらどれほどよかっただろう。 もっと早くに気付けていたら、暁だけでなく迷彩も助けることができたのだろうか。 考えていても仕方がない。 すらりと伸びた足を畳んで傍らに正座をする。背中を覆う藤色は微塵も揺らぎを見せることなどない。 ただ静かに、想い人を待ち続ける。 (-8) もちぱい 2021/09/23(Thu) 22:58:19 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志3日目。あれからどれだけの時間が経っただろうか。 ……す、と瞼を開く。 数刻前の鈍い痛みは一切感じられなくて 一瞬あれは夢だったのかとすら思えてくるけれど すぐに目に入った貴方の表情が、意識を現実に引き戻した。 「………………、」 掛けられたブランケットが暖かい。 丁寧な姿勢で自分をずっと看ていてくれたのだろうか。 「……きど、」 上体を持ち上げ、腕に力を込める。 今度は起きられそうだ。 嗚呼、これ以上かける言葉が思い付かない。 こういう時、何と言えば良いのだろうか。 視線だけがうろうろと空を泳ぐ。 「異能……使ってくれたんだな。 ありがとう………………」 (-12) osatou 2021/09/23(Thu) 23:21:27 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁小さな紫色を視界に捉える。ずっと、待ち望んでいた色。 認識した瞬間あれだけ整っていた姿勢も呆気なく崩れ去った。両腕を伸ばし貴方の背中を支え、心配そうに顔を覗き込む。普段の毅然とした様子はどこにもなく、小豆色の光がただ心許なく揺れている。 「……っ、暁!」 名前を呼ぶ声が荒れる。そんなつもりはなく、本当はもっと冷静に落ち着いて話しかけてやりたかった筈なのに。 うろうろと泳ぐ視線を捉える。何か声をかけなくては。異能に関しても言及しないと。 速やかに頭の中で文章を組み立て始める。貴方が眠りの底から浮上してくるまでに何を話そうかも考えていた。 そう、起きたらどうしようか考えていた筈なのだ。 ……それなのに。 「…………暁」 喉奥で言葉が雁字搦めになって引っかかる。 その隙間を縫うように溢れ落ちるのは貴方の名前だ。 体を伸ばす。静かに身を寄せる。息苦しくない程度にそっと腕を回し、貴方と温もりを分かち合おうとする。 「よかった……………………。 お前に何かあったら、俺は……俺は………………」 (-16) もちぱい 2021/09/24(Fri) 0:27:48 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「あ、えと、……うん。 W何かWって………、 まあ、今は元気……だけど。お陰様で。」 前にもこの言葉を吐いた気がする。 あれはいつだったか、そういえばさっきまで何をしていたか…… 「………、」 深く思い返す。 貴方以外の腕の中で快感を享受していたことを。 申し訳なさに瞳を伏せていれば、貴方の腕が回される。 素直に受け入れても良いものだろうか、 少しだけ躊躇う素振りを見せて、結局は貴方と温度を分かち合いたいが為に擦り寄った。 「この度は大変お見苦しい所をお見せしまして………………………」 一番見せたくなかった貴方に助けてもらい、結局は介抱してもらうだなんて。 現状はどこにも痛みは無く、体に異物感が残るくらい。 ……迷彩も、無事だろうか。 気にはなるが、今は貴方以外の話をする気になれない。 貴方の温度が、とても心地良い。 (-17) osatou 2021/09/24(Fri) 1:20:11 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「謝るな」 間髪入れずにそう告げた。 「暁、お前が謝ることではない。勿論迷彩も悪くない。きっとお前のことだから、熱に飲まれた迷彩を助けたかったんだろう?」 意識を失う前の貴方に想いを馳せる。 自分だって辛いだろうに、貴方は眠りに落ちるその瞬間まで他人の心配をしていた。 今だってそうだ。見るなと言われたにも拘らず見てしまった自分を責めようともせず、むしろ申し訳なさそうにしているではないか。 「…………暁」 少しだけ体を離して、顔を覗き込む。 紫色の中に映る少年は柔らかく微笑んでいた。 ▽ (-19) もちぱい 2021/09/24(Fri) 1:35:04 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁 「頑張ったな。お疲れ様。 優しいお前が、そんなお前が、俺は好きだ」 もし貴方が拒まないのなら。 労るための、触れるだけの口づけを一つ。 (-20) もちぱい 2021/09/24(Fri) 1:35:28 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「え、」 ぴしゃりと謝罪を止められる。 謝っても謝りきれない、どう申し開きをしたものかと考えていたが 貴方は変わらず、優しく全てを受け入れてくれる。 「………うん、 前に貴戸も……アレ食べて苦しそうだったから、 辛そうな迷彩が、 何か重なって見えたって言うか。」 自分も少しは口にした事がある菓子の効能は この身でよく経験しているのだ。 特に彼とはそれなりに親しいつもりの間柄なので、放っておける訳がない。 それを偽善と呼ばれても、仕方がないくらいなのに。 → (-21) osatou 2021/09/24(Fri) 3:49:56 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志ごめん、と言い掛けて、噤む。 「……有難う、高志。 お前が好いてくれる俺で居られたなら、良かった。」 唇同士が触れ合う。 嗚呼、今幸せだ。 この自由が少ない少年院には場違いなくらいの、幸福感。 どろどろに溶けそうなくらい貴方に甘やかされて 何でも出来そうな、そんな無敵な恋の力。 「あー、えーと……とりあえず痛くない間に シャワーとか浴びたいんだけど …………連れてって貰えたら、助かる。」 (-22) osatou 2021/09/24(Fri) 3:51:54 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「俺はお前らしく過ごしているお前に心を動かされているんだ。 だから、無理に俺に好かれる自分で居ようだなんて考える必要はない。お前はお前の思うままに生きてくれ。 俺は……それがたまらなく眩しくて、嬉しいから」 唇を離して、労るように髪を梳く。 自分の全てを受け入れてくれたのだから、自分もまた貴方の全てを受け入れたい。 そうわざわざ思わなくても、少年の目には貴方のどんな部分を切り取っても愛おしく見えるのだ。それくらい、少年は貴方に好意を抱いている。 狭い箱庭で満足していたらきっと味わえなかったであろう充足感。 それが隠しきれていないのだろうか、未だ瞳がゆるやかに弧を描いていることにも気付かないまま、貴方のお願いに喜んで頷いた。 「勿論。そのままだと居心地が悪いだろうし、何よりお腹を壊してしまうかもしれない。手伝うからちゃんと綺麗にしなくてはな」 そう言って背中と膝裏に手を添えて、浴室まで運んでいくだろう。 (-23) もちぱい 2021/09/24(Fri) 4:17:51 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「俺らしく……、分かった。」 思うままで良いと言われるのは嬉しいが 好きな相手から、もっと好かれたいと思うのは当然だろう。 何か出来ることは無いだろうか、と密かに思案。 ──嗚呼、どうしたっていつも、貴方のことばかり考えてしまう。 「………好きだ、貴戸が。」 穏やかな瞳。優しい手付き。 貴方の全てが自分に向けられていて、くすぐったい。 「ん、甘えて良いか。 その……お前に触って貰いたい気分なんだ。 もうちょっと二人で過ごしたい。」 止めてもらったり、運ばせたり、何もかもを貴方に委ねてしまっている。 それでもわがままに……思うままで良いのならば、 もう少しだけ貴方を独占して、貴方だけのもので居たい。 運んでもらう最中にそんなことを考えつつ 身を清めて貰い、寄り添って眠りに付き、 いつも通りの日常に戻っていくのだろう。 (-32) osatou 2021/09/24(Fri) 12:05:35 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「俺もお前が好きだ、暁」 好き。たった二文字しかない言葉を貴方に向けるだけで胸にじわりと温かなものが広がる。少し前まではそんなことなかったのに。 不思議な感覚だなと吐息を小さくこぼしてかすかに笑った。 「ああ。お前が望んでくれるのならいくらでも、二人で過ごそう。 いや、お前が望まなくても、だ。俺だってお前に触れたい。 …………必要なものだと分かっていても。お前が他人と肌を重ねるのは、重ねるところを見てしまうのは、その……」 寂しさも、苦しさも。 誤魔化すように、顔を寄せて貴方に口付けを落とすだろう。 「…………苦しかったから。 ………………もっと甘えてくれ。傍に、いさせてくれ」 少年なりの精一杯のわがままを言いながら、浴室へと移動する。 甲斐甲斐しく誰かの面倒を見ることは経験がなかったけれど、貴方と二人眠りに落ちるまで、嬉しそうに触れ合ったのかもしれない。 慣れないことでも、貴方の為ならちっとも苦にならないのだから。 そうして時間は過ぎていく……。 (-34) もちぱい 2021/09/24(Fri) 13:46:36 |
【墓】 1117 闇谷 暁朝。 朝と言っても完全に朝の定義から外れている時間。 昼。昼である。 今日も罪のないトンボがハメ撮りの刑に処されている。 「…………〜、」 大欠伸。 眠気を隠すこともしていない。 ダラダラのろのろと ルームメイトの向かいの席へ腰を下ろした。 (+7) osatou 2021/09/24(Fri) 14:02:32 |
闇谷 暁は、天丼は如何なものかと思った。 (c11) osatou 2021/09/24(Fri) 14:06:07 |
闇谷 暁は、端末を操作し、画面を見ていた。 (c12) osatou 2021/09/24(Fri) 15:30:07 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史4日目。 貴方の部屋の戸を叩く。 その手にはハンディカメラを持って。 反応が無ければ、 ドアに背を預けて座り込み、貴方を待つだろう。 (-45) osatou 2021/09/24(Fri) 15:37:24 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 1117 闇谷 暁「……あれ、俺の方待ちかな。ごめんごめん、何か──」 あった?と尋ねようとして、カメラに気づく。 南波靖史は、施設側と通じている。 もう、半分以上の人間は知っていることだ。そのカメラを持っているのが最早その証明にもなるのは皮肉だが。 「……お手伝いの件?或いは、違うお話?どちらにしても、ここじゃ創くんが戻るかもだから他の場所に行こう。 お手伝いか、人に聞かれたくない話なら空き部屋にでも。二人きりが嫌なら、談話室かその近くの部屋に行こうか。……はい。立てる?」 座り込んでいた貴方に左手を差し伸べる。 掴むと少しこの男の薬指の指輪が当たって軽く痛むかもしれないが、それも僅かなものだろう。 (-47) poru 2021/09/24(Fri) 16:10:40 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>+16 貴戸 「ん、ありが………………………… とう? 」ルームメイトが望み通りに甘いものを持ってきてくれた。 糖分は脳を回してくれるから好きだ。 朝は食べない派でも菓子くらいは摘んでいる。 ヌガーへ手を伸ばす。厳密には伸ばしかけて止まる。 貴方が所謂──『あーん』をして来ているではないか。 「………? ??」 貴方を見る。真剣な表情だ。 何を考えているんだ、ここは人前だぞ。 「………えっと、自分で食べられる、 …………………………けど……………」 「……………、」 「…… あっ、 あーん………」口を開けた。赤い舌が、白い歯が貴方の目に入る。 放り込まれれば、そのまま咀嚼。 もったりとした口当たりが中々美味しい。うん、と頷いてみせた。 (+17) osatou 2021/09/24(Fri) 16:23:31 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史貴方の姿を認めれば ひとつ頷いて、カメラを見せつけた。 「嗚呼、手伝いは……いや、 先に場所を変えよう。 二人きりでも何でも良いけど 出来れば近い場所が良いな。」 昨日の出来事は、貴方の耳にも届いていると思うので あからさまに自らの腰へ手を添える。地味に痛いんです。 「…………、」 差し伸べられた手を取る。引くように力を込めて立ち上がる。 指輪が当たるくらいでは気にと留めない。 「有難う。」 それだけ告げて、 行き先を貴方へ委ねる。どこへ導かれても何も言わずに着いていくだろう。 (-52) osatou 2021/09/24(Fri) 16:49:13 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 1117 闇谷 暁「……その話?」 腰を痛そうにするのを見て苦笑した。 引き上げて、談話室のそばの適当な部屋を見繕って入る。位置的に叫びでもすれば誰かは気付いてはくれるだろう場所だ。 扉や鍵の施錠の有無は相手に任せ、自分はさっさと2つのベットの片方に座る。ここも元は誰かの相部屋だろう。健全に使われるのを感謝してほしいとばかりに腰掛けた。 「それで、なにか話でもあったかい」 (-71) poru 2021/09/24(Fri) 20:53:38 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史貴方に先導してもらい、空き部屋に立ち入り 扉を閉めて、しかと鍵を掛ける。 貴方の居るベッド──隣へ腰を下ろしざま 自分用に先日支給されたハンディカメラを貴方へ放り投げた。 受け取らなければベッドか地面に音を立てて落ちるだろう。 続けて電子端末を取り出し、見せつける。 自分の持っている端末は、別のカメラの映像や、過去のアーカイブも見えるようになっている事を貴方も知っているだろう。 「───W見たW。 お前がこの企画のバランス調節してたんだな。 心労、察する。」 ひとつ、大きく頷いて 本心からの言葉をかける。 「……で、本題。 盤面を誰よりも注意深く見ていただろう、お前に聞きたい。 今は テコ入れが入るギリギリ だろうか。」勿論、所感で良い。 分からないならば、返事はそれでも良い、と付け足して。 その真意は、 貴方との約束を、わがままを、手伝いを、 どうしたものか迷っている──とでも言わんばかりだ。 (-95) osatou 2021/09/25(Sat) 2:51:09 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 1117 闇谷 暁「っ、と、」 投げられたカメラを反射的に受け止めた。苦笑しながら座るベッドの上にそれを置く。 「ああ、うん。元々向いてると思ってたし、実際そうだったと思うからさ。人間だと良心の呵責とか、逆に適当すぎてみんな揃って怒られるとかしそうかなーって」 褒められた、と言うよりは労りか。その言葉に謙遜ではない本音を零しながら、片手をひらひら振る。 「で、なるほど本題ね。正直言うと今もギリギリだよ。ダメすぎる、とまではいかないが面子の気質かな、これは。個人間は多いけど、もっと拗れるなり複数人なり、みたいな刺激のあるものも特にないからね。ないなら必然的に数が求められる」 「ただ、……暁くんにこれを言うのは皮肉かもだけど、リョウちゃんとのアレは受けがよかった。だから、別に暁くんが無理に俺としなくても他の面子が好き勝手やってる程度で、後は終わると思う」 最も、あくまで俺の得た情報の上での推論だ。100%はない。気まぐれだからね。と付け加えた。 「……望みの答えを返せたかな?俺は」 (-105) poru 2021/09/25(Sat) 4:59:52 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史「………まるでお前は人間じゃないみたいだ。 ともあれ、うん。 じゃあ、一先ず有難うだな。助かってるよ、南波。」 WそうだったWと過去形なのは何故だろう。 のらりくらりと何事も流していく貴方のことが、いまいち読めない。首を傾けながら、今度は正しく褒め言葉を吐いた。 続けて語られる品評。 断定をしてこない物言いに、堂々と語る様に、自分の見る目が間違っていなかったと言える。 「望み通りだ。信じる。 疑うつもりも無かったけどな。 ………だからこそ、続けて聞かせてくれ。」 貴方の方へ、近付く。 この部屋のカメラの位置を確認するように天井付近をぐるりと見渡す。それから、 「望みの報酬を得ようとするならば、足りないか?」 正直言うとギリギリ。 それでは自分たちを釣るご褒美は、約束されないのではないか? 不安。恐れ。 貴方はこれらを、取り除いてくれるだろうか。 (-115) osatou 2021/09/25(Sat) 6:15:20 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁先月発行された週刊誌だ。 しかし所々切り取られ、閲覧できない記事がある。 裁判を間近に控えているというのに、 迷彩親子に関する詳細な記事だけが無い 。あったとしても、号外記事の内容と概ね同じだ。 ……それでも、探し続ければ。 とある評論の一部に、目的の名前が見える。 検閲から漏れたのだろう。 (-126) wazakideath 2021/09/25(Sat) 14:32:36 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁【週刊新世界】[現代異能倫理] (中略) 迷彩母子のケースも類似している。 被告の息子は世界的に見ても希な異能、又は障害だ。 息子(Aとする)は骨と皮膚を持たずに生まれたことが、●●クリニック院長S氏の遺書にて明らかとなっている。 S氏は内臓だけで生まれたAを、死産により命を絶った赤子の中へ入れた。 もしもこの時S氏が何も処置していなければ、Aは間違いなく絶命していただろう。 これを生まれてすぐに死ぬべきであった淘汰と見做すか、医療行為とするか。 どちらにせよ、S氏の処置を否定する倫理は存在していないと同じ医者として私は考える。 (中略) 彼ら親子はこうしてこの世で出会ったわけであるが、彼らの人生は大よそ差別と貧困に満ちていたと推測する。 人工皮膚の移植、人工骨の生成、人工筋肉の移植。それらを成長する度に行えば、当然費用は嵩むだろう。 行政の支援が得られないのならば、自ずと手段は限られてくる。 彼らに人道から外れるなと諭すことは簡単だ。 では、彼らの生存権はどうやって保障されるのだろうか。 社会保障の限界は、もう訪れている。 (-128) wazakideath 2021/09/25(Sat) 14:35:20 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁(中略) 科学の進歩により異能と障害の区別は概ね可能になったが、境界線というものは必ず存在する。 知的ボーダーという言葉が未だ存在するように、区別をする以上、境界線は続いていくのだ。 使用者及び被使用者に有益な能力を異能とする風潮は、これを後押ししているだろう。 我々には、自身の異能を制御する義務がある。その制御が難しい場合の社会保障は我が国にも存在する。 では保障が無く、自身や家族の協力のみで制御が難しい場合でも、この義務は全うすべきか。 当然保障が実現するならば、全て解決する。 しかしただでさえ圧迫している国家予算の中から、研究費用、及び保障費用を捻出するのは、あまりにも空想的であると言わざるを得ない。 (中略) 異能進化説 (注釈:異能は人間の進化であるという説) がある。もしこれが正しいとすれば、彼らは淘汰されるべきなのだろうか。 それとも我々は、机上の空論の実現を目指すべきなのだろうか。 (-129) wazakideath 2021/09/25(Sat) 14:40:08 |
【墓】 1117 闇谷 暁少年院、図書室。 調べ物をしようとすれば、多数の人間は必然的にここへ足が向くだろう。 くるくる背表紙を見回して、 異能について優しく説明された本から、料理の入門レシピ本、果ては医学書まで。 いくつかめぼしいものを手に取り両腕に抱える。 腰に鈍い痛みが走れば、僅かに眉を顰めながら。 ……この重さ、紙の匂い。 電子書籍には無いもの全てが、好ましい。 椅子を引き、すとんと座る。 集めた本を机に置けば、ぱらぱら適当に読んだり、食い付いて瞳を細めたり。 その内容によっては検閲され、一部だけ見えない部分もあった。 それを暫く続けて、は、と息を吐く。 皺の寄る眉間をぐりぐり押した。 気分転換に、と近くの棚の雑誌を手に取れば、 それは先月の日付を刻んだ週刊誌だった。 (ソロール1/2) (+44) osatou 2021/09/25(Sat) 15:52:17 |
【墓】 1117 闇谷 暁最初は、流し読み。 昼のニュース番組でよく見た司会者や、あまり知らない評論家の偏った意見。マスメディアらしいと言えば、そう。 他と比べれば読めない部分が多い 自分とは関係ない世界の書物をだらだらと読み、その内容の殆どはするりとすぐに抜けて行く。 ……が。 ふと、見慣れた名がひとつ目に入れば 作業的に動かしていた手を止め、表紙に戻り、最初から隅々まで読み込み始める。 ……… …… 一冊を読み終われば、 バックナンバーを探す為に図書室内を走り回った。 そうして時間が経ち、 先月の週刊誌ただ一冊だけを手にして、退室。ドアを閉めれば、そこには再び静寂──書物達の楽園が、戻った。 (ソロール2/2) (+45) osatou 2021/09/25(Sat) 15:52:57 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁貴方の端末に一つの連絡が届く。 『暁。体の調子はどうだ? 腰などは痛くないだろうか。他に変わった様子はないか?』 短くまとまった文字の羅列。ただそれだけが、貴方の端末に納まっている。 (-139) もちぱい 2021/09/25(Sat) 17:42:51 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志『元気』 簡素な文字列。 メッセージアプリの返信が素朴なタイプの人だ。 きっとスタンプとか買った事がない。 少しだけ間を置いて、もう一件。 『どこに居る』 (-142) osatou 2021/09/25(Sat) 19:15:22 |
闇谷 暁は、首を傾げた。 (c25) osatou 2021/09/25(Sat) 19:16:08 |
闇谷 暁は、貴戸 高志の姿を探している。 (c26) osatou 2021/09/25(Sat) 19:16:44 |
【独】 1117 闇谷 暁───端末に、連絡が入る。 見落としそうなくらい小さな音だった。 読んでいた雑誌を置いて、画面へ視線を落とす。 それはルームメイトからだ。労うような内容。 休めと言われたのだし きっと動き回っている事で彼に心配を掛けているのだろう。 一先ずは『元気』と返事を打って、送信。 自室へ戻ろう。 雑誌を手に、廊下を歩き出す。 (1/2) (-143) osatou 2021/09/25(Sat) 19:34:14 |
【独】 1117 闇谷 暁廊下を歩く道すがら、小さな胸騒ぎ。 ─────何故端末で連絡を? 彼なら、何処にいても自分を見つけ出して、 心配をしつつも傍に来て、柔らかく笑って…… そもそもこれは、端末で連絡してくるような内容か? とにかく、そう、先に行動するような男の筈だ。 自室に辿り着く。 ドアを開く。 図書室よりも静かだ。 何かあったのか? それとも、ただの考え過ぎなのか? もう一度端末を手に取り、雑誌を部屋に放り投げて、 既にその足は施設中を、走り回っていた。 (2/2) (-144) osatou 2021/09/25(Sat) 19:40:46 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁一歩も動けなくなるような効果じゃない。頭だって回るし、体も十分動かせる。 それでも外気に触れる肌から異常なほどにくすぐったさが齎されるし、煩わしい倦怠感が熱となって全身を這い回る。 トイレの個室に座り込む己の行儀の悪さを許してしまう程には弱っていた。半端に意識がはっきりしているものだから、自己嫌悪のちくちくとした痛みが胸を刺す。 個室の扉にもたれかかるのが気持ちいい。無機質な冷たさを甘受しようと背を弓なりにしならせれば藤色の髪が乱暴に擦れる音が水場に響いた。 その中に混じる電子音。 差出人の名前を見る。──闇谷暁。 たったその三文字だけで、暴力的な熱とは異なるやわらかな温もりが胸に広がった。吐息だけの笑みが溢れる。 特定の文字が三つ並んだだけなのに、どうしてこんなに心が揺れ動くのか。どうしてこんなにも相手が好きで仕方ないのに、今まで気付くことがなかったのか。不思議でたまらない。 返信を打つ。大して長くもない文章であるはずなのに、それにしては時間がかかってしまってたまらなくもどかしかった。 ▽ (-145) もちぱい 2021/09/25(Sat) 19:55:05 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁『元気そうなら良かった。 俺は散歩中だ。しばらくしたら部屋に戻るから、気にするな』 場合によってはスタンプを使用することもあるが、こちらも基本的には淡白な文章をしている。 ただ、今回に限って言えばこの程度の文章量であるにも拘らず返ってくるまでにやや時間がかかっていた事に気がつくかもしれない。連絡を送ってきたのはこちらの筈なのに。散歩中だったとしても、だ。 (-146) もちぱい 2021/09/25(Sat) 19:55:18 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志『俺は』 『どこだって聞いてる』 貴方が返事をして、すぐ。 そんなメッセージが届くだろう。 それは殆ど、探偵の勘のようなものだった。 (-147) osatou 2021/09/25(Sat) 20:03:28 |
【独】 1117 闇谷 暁───今度はやけにはっきりと、音が鳴って聴こえた。 散歩中だと。 散歩中にメッセージを送るか? いや送るのかもしれない。 気が向いただけかもしれない。 たまたまそんな気分の日だったのかもしれない。 それでも、 ……それでも! 不安だ。 この感情を一刻も早くどうにかしたい。 考え過ぎだと笑ってくれ。 しつこいと怒ってくれ。 くだらないと嘲笑ってくれ。 何も無いなら、それで良いのだから! 駆け出す、 その足が止まる事は、無かった。 (-148) osatou 2021/09/25(Sat) 20:08:39 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁長いようで短い、そんな空白を置いたあと。 『部屋から一番遠い手洗い場』 たったそれだけの返信が貴方の端末に届くだろう。 (-150) もちぱい 2021/09/25(Sat) 20:19:33 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志貴方が返事を送った後。 少し時間をおいて、忙しない足音が聞こえてきて 蹴破るように扉を開ける音がして、荒い呼吸が耳に入るだろう。 個室の扉を、控えめに叩く。 「……ッ、おま、え…… 随分変わった散歩を、するんだなあ……?」 皮肉を言えば、深く深呼吸。 「流石に、鍵壊せねえ、からッ、 何だ、落ち着いたら、開けろよ…………………、」 (-152) osatou 2021/09/25(Sat) 20:27:56 |
闇谷 暁は、バァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (c27) osatou 2021/09/25(Sat) 20:28:05 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「…………暁」 僅かに昂っただけだ。 どうして来た。 ああ、来てくれた。 「……どうして」 曖昧な問いかけ。 扉の向こうから聞こえる声はいやに落ち着いている。 否、そうであろうとしているのだ。上手く出来ているかは分からないけれど。 心配をかけてはならない。自分の異変は些細なものだ、だから大丈夫。 (-153) もちぱい 2021/09/25(Sat) 20:38:48 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志息を吐く、深く吸う。 薄い扉越しの会話。 扉の向こうの貴方は、一体どんな表情だろうか。 嫌がる素振りは無いから、あながち気の所為でも無かっただろうか。 「……何となく? 好きな奴の顔見るのに、理由いるのか。 必要なら、後で考えとく。」 未だに開かぬ個室の扉へ背を預け ずるずると座り込んだ。 (-155) osatou 2021/09/25(Sat) 20:46:54 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁ああ、またこの感覚だ。 たまらなく嬉しいのに、たまらなく苦しい。 「好き」という感情がこんなにも複雑な形をしているなんて思わなかった。 たまらず首を少しだけ動かして、後ろを見ようとする。けれど見慣れたフードを被る貴方の姿なんて見える筈もなく。あれだけ気持ちがいいと寄りかかっていた扉が今となってはあまりに煩わしかった。 薄い扉一枚隔てた先にいる貴方。 近くて遠いような距離感に、もどかしさだけが募っていく。 「……顔なら、部屋に戻っても見せられるだろう。暁、暁………………」 媚薬の影響はさほど受けていない筈だ。 それなのに、どうしてこんなに体が熱を帯びているのか。 貴方の声こそが、貴方の存在こそが。 自分にとって、きっと一番のクスリなのだろう。 だから、ああ、我慢していたのに。 声がこぼれる。想いがあふれる。 「………………ふれたい」 自分で自分を──抑えられない! (-157) もちぱい 2021/09/25(Sat) 21:11:24 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志扉を見上げた。 個室と付く以上、それなりに高い。 手は……届かなさそうだ。 「……そうだけど。」 壁も厚い。蹴破れる訳がない。 周囲を見渡す。 個室の近くに手洗い場が目に入った。 ……いけるか? 「何か胸騒ぎがしたんだよ、 あー……自意識過剰とでも、何でも言って良いんだけど、」 立ち上がる。 靴を脱ぐべきか迷って、結局そのままシンクへ足を掛けて、階段のように登る。 この高さからなら、きっと。 「貴戸が俺を心配して、探しに来ない訳がないだろ、 ……っと! 」足へ力を込めて、壁の上部へ飛び付いた。 バン!!!と大きな音が、振動が起こる。 → (-164) osatou 2021/09/25(Sat) 22:01:11 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志ぐっと息を飲み、自重を腕で持ち上げ、腰痛すら無視してよじ登れば 仕切られた個室の内部が見下ろせる。 後は便座の蓋目掛けて飛び降りれば 貴方が座り込む個室への侵入が叶う。 ばき、と破損音がするかもしれないが、今はそんな事どうでも良い。 そうして、すとん、と、貴方の目の前に降り立てば 達成感から、深めの溜め息。 「……お待たせ」 初めてこんな無茶をした。 腰は鈍痛を訴えるし、衝撃のせいか足はびりびりする。 手を、差し出す。 貴方はこれを取っても振り払っても良いだろう。 (-165) osatou 2021/09/25(Sat) 22:01:45 |
闇谷 暁は、バァン!!!!!!!!!!!!!!!!バキッ…… (c37) osatou 2021/09/25(Sat) 22:06:32 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁物音がする。 「……暁?一体何を」 貴方の話も気になるが、ただ話をするだけにしてはやけに騒がしい扉の外にばかり意識が向いてしまう。 空気を震わせんばかりの衝撃音。実際、扉に寄りかかっていたものだからその振動はこちらの背中へも伝わってくる。 「……あっ、暁!待て、お前は今、体、が…………」 普段ろくに表情を変えない少年が大きく目を見開いて上部を仰ぎ見る。そしてその視線は、飛び降りる貴方と一緒に地へと落ちた。 見慣れた青。見慣れた紫。 恋焦がれていた人が、目の前にいる。 「…………ぁ」 ▽ (-166) もちぱい 2021/09/25(Sat) 22:32:11 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁貴方の手を振り払う選択肢など存在するだろうか? 震えながらも手を伸ばし、求めていたものを掴んだならば。力の限り自分側へと引っ張るだろう。 貴方を受け止めて、両腕を回して抱きしめる。頭を揺らして何度も何度も貴方に擦り寄った。 「お前、体まだ辛い筈なのに、だから……、休んでいてほしかったのに、だから、ここでやり過ごそうとしていたのに……お前には、安静にしていてほしくて……っ」 声色に必死さが滲む。胸が痛い。胸が苦しい。 これ以上距離が縮むことなんてない筈なのに、それでもひたすらにぎゅうぎゅうと抱きしめる。 足りない、足りない、こんなものじゃ全然足りない。 貴方が欲しくてたまらない。 「すきだ、暁……すきだ、すまない、すまない…………」 「すき」と「すまない」を繰り返し続ける。 「だめだ」、「いけない」を交互に口にした、貴方が想いを伝えてくれた日の様子と似ている。 あの日と決定的に違うのは、どれほど罪悪感が胸を締め上げても貴方からは離れようとしない点だ。 欲求を邪魔する自分の理性は、熱によって輪郭さえも見当たらない。 ただ自分の腹の底から湧く想いのままに、貴方を求め続けている。 (-167) もちぱい 2021/09/25(Sat) 22:32:39 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志わ、と小さく声を漏らす。 壁一枚の距離すら、 鍵を開ける時間すら惜しくて体が動いたけれど 余計な事をしただろうか、と。 擦り寄る貴方の頭へ手を伸ばし、髪を弄ぶように撫でる。 「あのな、そこまでヤワな体してないからな。 貴戸に何か我慢させるよりは、ずっと良い。 ……やり過ごすって何だよ。」 また何か、一人で背負い込んでいるのだろうか。 だとしたら、来て良かった。 「……放っておけないだろ。 俺はずっと前から お前の事見てたんだから。」 様子がおかしい事ぐらい分かる、と 抱擁に応えるように、 此方も腕を伸ばし、抱きしめる。 「……良いよ、 好きにしろって言ってるだろ。どうしたい?」 (-171) osatou 2021/09/26(Sun) 1:10:59 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「……また、媚薬のようなものを……口にしてしまったみたいで…………、でも、鎮めるのにお前の手間をかけさせたく、なくて……」 自身の髪に触れられるたびに、抱きしめられるたびに、言い表し難い温かさが胸から湧いて全身へと巡っていく。 ……そして、甘い幸福感とは程遠い、どろりと重たい情欲も。 貴方に触れたい。貴方と繋がりたい。 大好きな貴方を感じながら、貴方で体をいっぱいにしたい。 余計な感情が入る隙間もないくらい、貴方と気持ちよくなりたい。 「暁、あかつき」 泣きたくなるような必死さを滲ませていた声が変質する。 媚毒に侵された少年はかすかに頭を揺らす。 フードの奥。髪の下。重なるベールをかき分けて、辿り着くは貴方の耳。 「……お前は何もしなくていい。俺が動くから。 だから、だから──」 柔らかくキスを落としたかと思えば、かつて貴方が与えてくれたような甘噛みにも似た戯れを耳朶に行ってみせる。 少年なりの精一杯の誘いだった。落ち着きも冷静さもかなぐり捨てて、たどたどしくも貴方を求める。 「──お前がほしい。お前の熱で、抱かれたい」 最後に一つ、そっと囁く。 (-173) もちぱい 2021/09/26(Sun) 1:44:28 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志貴方が言葉を紡ぐのを、相槌を打ちながら聞き入れる。 自分に向く感情の、どれをも否定しない。したくない。 「……こ、高志。」 貴方の縋るような声色は、次第に熱を灯すような艶っぽいものへと変わっていき 耳を弄ばれれば、ずくんと体の芯が疼く。 「んっ、………うん、」 想い人にここまで求められて、なんとも思わない人間は居ないだろう。 何よりそれが、長い片思いが実ったものならば。尚更。 「………がんばる。 俺で………俺と、気持ち良くなって、……欲しい。」 出来ることはしたい。 全部任せ切りは嫌だ。これは愛を確かめ合う行為なのだから。 貴方にしてもらった時、どうしていたか。どうすれば良いか。 ぐるぐる頭を回しながら、一先ず衣服を脱がそうと思案。 二人の境目に腕を割り込ませ、ネクタイからシャツ、ベルト、ズボンと 貴方がしてくれたことを少しずつ辿っていく。 (-174) osatou 2021/09/26(Sun) 2:18:55 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁高志。 「……っ、……」 好きな人の好きな声が、自分の名前を呼んでいる。 とろりと蕩ける瞳が柔らかく弧を描く。 はあ、とこぼれ落ちる吐息は瞬きする間に溶けていなくなってしまったけれど、確かに嬉しげな笑い声を含んでいた。 服を一枚一枚剥いで、剥がれて。未だ首から肩にかけて赤く咲き続けている貴方の愛が露わになる。其処をひやりとした空気に撫でられるだけでたまらなく気持ちよかった。 「すぐに、繋がりたい……けど、流石にはいらない、から……少し待っててくれ……」 隅に追いやっていた鞄に手を伸ばす。何度か使用して中身の減った潤滑剤とゴムを取り出し──ついでに、密かにカメラの電源を入れた。 体を起こし、首輪にも見えるチョーカーだけを纏った裸身を晒す。下腹部にある自身の昂りは期待に震え既に僅かに頭を上げていた。 「…………っ、は……」 潤滑剤にまみれた指を己の後孔に突き入れる。何度やっても拭えない異物感を、きつく目を閉じ唇を噛み締めることで耐え忍ぶ。 (-175) もちぱい 2021/09/26(Sun) 2:40:13 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 1117 闇谷 暁「よくわかったな。 その通り。別に俺は人間じゃない」 余りにその発言はシレっと。冗談と取るのが普通だと言うほどの羽根のような軽さで発せられる。元々の雰囲気も相まって、だろうが。 「ん〜。俺も勿論善意だけじゃないよ。需要と供給の一致で手を組んだ。裏切者って言われても別段間違ってないかもしれないのに、律儀だね」 傍に寄ってくるのを見て、そちらに首を傾ける。 別段カメラに視線を向ける事はない。あえて見せて安心させる事で、実に巧妙に隠しているカメラもどこかにあるだろうから、声はまだしも映像はどう足掻いても見られるだろうと開き直っている。 「ギリギリとは言ったが、もうテコ入れは来ないと思うよ。 安定自体はしている訳だしね」 顎に手を当てながら、顔を上げる。 こうして考える動作だけしていれば大人びているのに、実際に口を開くと変に常識が無い上に、基本的に話下手だ。正確には感情の共感能力の低さ故に、無意識にな言い方をすることが多い。 「損切するなら長く続きすぎている。テコ入れレベルなら、無策状態だともうとっくに打ち切られているから、何も来ていないと言う事は安全だろう。褒美がなしと言えば、俺たちが何を仕出かすかもわからないから、そこも保証されていいんじゃないか。ただ、」 「暁くんの望みの報酬が得られるかは、内容次第だろうね」 そう返すしかない。その先が聞きたいのなら、そこを答えてもらうしかない。それを貴方は察せるだろうし、此方もそう思ってるから特に続きを尋ねたり催促したりもしない。 (-176) poru 2021/09/26(Sun) 2:43:49 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志ここが何処かも忘れて、 準備を進める貴方をぼんやりと眺めて、は、と息を漏らす。 「……………エロいな。」 抱かれる側の時は齎される快感を受け取ることに精一杯で、 そう考える暇すら無かったが こうして眼前に肢体が晒されて、自分と繋がる為にこうして…… かぶりを振る。 自身が昂り立ち上がるのを感じて、 なんとなく童貞丸出しで恥ずかしい。 「………、」 待てと言われても。 それは生殺しというやつでは無いのだろうか。 そろりと首元に頭を埋める。 赤い痕をなぞるように優しく歯を立てて、噛む。 貴方が拒まないならば、白い刃は留まるところを知らずに そのまま暫く甘噛みを繰り返すだろう。 (-177) osatou 2021/09/26(Sun) 3:06:49 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁首元に顔が寄せられる。胸が激しく跳ねる。 唇が肌に吸い付く。自然と息が上がる。 歯が沈み込む。ぱちんと頭の奥で何かが弾けた。 「……っ、ひ、ぅあぁッ!」 痛みと快楽がないまぜになった痺れが走る。 たまらず悲鳴にも似た、けれど確かに悦びを感じている嬌声が喉奥から飛び出した。 後孔に埋めた指も予定通りの動きが出来ず、肉壁を不規則に擦り上げては体を捩る。 「あかつき……っ、そこ、ああ、いい、きもちいい……っ」 熱にうなされた病人のような、地に足つかないふわふわとした口ぶりで「あかつき」と繰り返す。 普段きっちりと隠されている首筋は、貴方の手によりすっかり性感帯と呼べるほどに弱くなってしまった。一度も直接触れていないのに、首への刺激と後孔の準備だけで半分以上勃ち上がっている。 薄い壁で区切られた狭い個室。温度が上がり始めたその空間が、蕩けた声と水音で満たされていく。 「あかつき、欲しい、おまえがほしいんだ……」 手が空いていないから、それ以外で貴方に甘える。 首元に埋まる頭の天辺に口づけを落とし、はしたなく腰を揺らめかせる。もう普段の知性のかけらはどこにもない。 これだけ密着しているのなら、少しは貴方の熱の具合も分かりそうだが、今どうなっているだろうか。 (-178) もちぱい 2021/09/26(Sun) 3:28:57 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史「そうか、人間じゃないのか。 アンドロイドか何かか? 飯は普通に食って大丈夫なのか? 」そうして此方は真剣だ。 異能が発展している今日、否定するばかりでは何も得られない。ただ冗談が通じないとも言う。 「裏切っては無いだろ。 そう言われたいなら、そう言うが。」 律儀だろうか。首を傾げる。 手を組んでいたとして、貴方だけが特別贔屓されている訳でもなく見えるし、特に此方が害されている訳でも無い。 罪悪感をどうにかしたいと言うならば、考える、と付け足して。 続く貴方の分析は、ひとつひとつ頷きながら聞く。 下手に言葉を増やされるよりは、端的に情報を語られる方が聞き取りやすい。 「そうだよな、有難う。……、」 揺れる視線。 貴方に求める報酬を明かす気は無いらしく、たっぷりと思案。 (頼まない) → (-181) osatou 2021/09/26(Sun) 3:44:37 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史「……また、相談しに来ても良いか? お前から聞ける意見は、きっと貴重なものだ。」 今は、決断することを辞めた。 思うところが多い為、時間を有すると判断して。 どちらかと言うと今は 貴方がどう人間ではないのか 、とそちらに意識が向いている。 腕、足、それから頭部なんかに視線をやって どうなんだ?と言わんばかりだ。 (-182) osatou 2021/09/26(Sun) 3:49:08 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 1117 闇谷 暁「体や内臓は人間だねぇ。ご飯も美味しいよ。 むしろと取らないと普通に死ぬね」 「リョウちゃんのニュース見た?或いは話して聞いた事ある? 俺は大して話した事ないから知らないけど、多分一番近いのはあんな感じ。“本来の中の人と違う”ってやつ」 別段、必死に隠している訳でもないので、貴方の性格に絆されたと言うよりは、そのまま聞かれた事に応えている感覚に近い。 何よりどう見ても、どこも人間だ。視線を受けてへらりと手や足を軽く動かしたけれど、最初に言った通り、体は人間なので何一つ変わりはしない。 「ただ俺は別に“新しく用意”はしてないけど」 ニュースの内容を思い出しながらそう言った。 無意識に、左手の薬指の指輪を抑えてはいるが、あのニュースを時と違って少なくとも表向きの動揺は見えない。 「てっきり、 “念のため抱かれておきたい” ──って言われると思ったけど」 「いいよ。別に相談だけでもいつでも。 暁くんがそう決めたならそれで。俺は尽くす側なので」 (-183) poru 2021/09/26(Sun) 3:59:10 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志刺激する度に反応を示す貴方が可愛らしい。 いちいち名前を呼ぶ貴方が好きだ。 自分によってどろどろに惚ける貴方が愛らしい。 いっぱいの庇護欲と、同時に苛めたいような気持ちも湧いてきて、また首元を噛む。離して、間を開けて噛む。 ……こんな感情は初めてだった。 自分によって淫らに開発され、 自分によって快楽を貪る姿に───やけに唆られる。 貴方のこと以外は、今は思考の内に無い。 そっと唇同士を重ね、啄むような口付けを落とす。 「……欲しい、か。おれも……俺も、」 視線を落として、貴方の指先へ。 長い指が出入りするそこに、自分の物が入るのかと想像すれば 既に主張している昂りが更に張り詰めて貴方の下腹部へ存在を示す。 「…………、……、 もう……良いか? まだだめか?」 待てと言われているから。 お預けが解かれるのを、 今か今かと熱い瞳で貴方を見つめる。 (-184) osatou 2021/09/26(Sun) 4:13:34 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史弟分の話題に、微妙な顔をする。 知っているし調べてもいるからこそ、彼を思って表情を曇らせた。 それが貴方に伝わるかは分からないが。 「中の人と違う………人間じゃない…… え、じゃあお前、中身 宇宙人 とか?」露骨に貴方をきょろきょろ見る。 目の前の『謎』に興味が俄然沸いたらしい。 ──ふ、と、左手の指にも視線が向いた。 「……大事な人が居るのか。」 先程手を取ったくらいでは気付かなかったが その指輪の位置には確かな意味がある。当然のように、そう言い放った。 「……正直、報酬の確証がない以上はそう言いたいんだが 大事な人を苦しめたくないからな。 わがままばかりで手間を掛ける、南波。」 穏やかに笑う。 貴方と話しているというのに、今自分の思考を占めているのは貴方ではない。 (-185) osatou 2021/09/26(Sun) 4:41:20 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁捕食される悦びを知ってしまった体は絶えず戦慄き続け、幾度も肌を玉の汗が滑り落ちていく。跳ねる体に合わせて震える昂りは涙を流すように先走りを零し続けた。 「ん……。ふふ、あかつき」 快楽に溺れ続けていた少年であったが、想い人から唇を重ねられれば嬉しそうに口元を綻ばせて笑みを咲かせた。浮かべるそれも最初に比べたら随分と深くなった。 己の内側に埋めていた指を引き抜く。窄まりを暴いていた数本の指同士をこすればはしたない粘着質な水音が生まれた。 てらてらと濡れる指をそのまま貴方自身へと移動させる。幹に指を絡めて裏筋をくすぐり、上下に擦って先端をくちくちと弄って可愛がる。 貴方の昂りを高めながら「楽にしてすわって」と熱い吐息に混じりに囁いた。 もし貴方が従うのなら、座る貴方に跨るだろう。もし他の姿勢を求められても、恥じらいも躊躇いもなく、ただ貴方を求めて大きく脚を開いてみせる。避妊具も取り出していたけれど、それすらも頭から抜け落ちてしまっていた。 「ああ。俺も我慢ができない。 あかつき、暁………… ……お前をたくさん求めるのを…… …………どうか許して」 数度、後孔がはくはくと震えた後。 貴方を求めて、自分から熱を飲み込もうとする。 (-186) もちぱい 2021/09/26(Sun) 5:00:39 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志あの澄ました顔を、すっと引かれた線のような眉を綻ばせている。ほとほと先走りを落とす程に感じている。 乱れる貴方の姿はあまりに扇情的で 見せ付けるように、聞かせるように行われる所作全てに目が奪われてちかちかする。 ごくり、生唾を飲んで はー、と、深めに息を吐いた。 「ッ、う、う……!?」 性器を弄ばれすぐに達してしまいそうで腰を引く。 言葉にしないのは、抵抗しきれない程に昂っている証拠だ。 座って、と促されればその通りに。壁へ背をもたれるようにして、跨る貴方を受け入れる。 変な行動をして貴方の身に傷を付けたくない。無理をさせたくない。 受け入れる側の大変さはよく理解している。 「高志、」 貴方しか見えない。 貴方以外いらない。 嗚呼、今までずっと言えなかった言葉がこんなにするりと吐き出せる。幸せだ。 「……好きだ」 ゴムの事にまで気が付く筈もなく 落とされる後孔へ、中へ中へと割り込んでいく昂りに釘付けになりつつ 貴方へ手を伸ばし、腕の中に閉じ込めた。 (-187) osatou 2021/09/26(Sun) 5:54:16 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁早く、早く貴方と繋がりたい。 心はこんなにも急いているけれど、体は未だほんの少しだけ怖気付いているのか飲み込むペースはゆっくりで。もどかしさに眉根が寄せられる。 少しずつ飲み込んで、最奥まで貴方を招き入れて。同時に名前を呼ばれながら貴方の腕の中に閉じ込められれば、それだけで…… 「ぁ、──ッ!」 貴方の熱を包む内側が激しく痙攣した。続いて長身もびくびくとひっきりなしに跳ね上がる。けれど下腹部にある性器は硬く反り返り存在を主張したまま。吐精を伴わない女のような絶頂に至ったことを示していた。 体が熱い。心が熱い。 本当は今頃冷たい個室で虚ろな感覚を抱えながら一人慰めていた筈なのに。 本来なら自分はただ狭い箱庭の中で偽りの自由に浸って満足していた筈なのに。 「……ぁ、あかつき、あかつき…… 俺も、お前が、……っ」 今この身に訪れている感覚全てが愛おしい。 今こうして貴方と寄り添う状況が愛おしい。 もう手放せない。もう戻れない。 堰を切って溢れ出す。 表に出る事なく封じ込めていた感情たちが。 温められ、溶けて、それはまるで澄んだ雪解け水のように。 はらはらと、小豆色の瞳から涙と共にこぼれ落ちていく。 ──ああ、幸せだ。 「…………好き」 ▽ (-189) もちぱい 2021/09/26(Sun) 9:36:20 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁藤色が舞う。 よく手入れのされた髪がしっとりと濡れ、普段より重みを持ったままぱさぱさと白い肌を打つ。 締まった腰が淫靡に跳ねては激しい水音を奏でて耳を犯し、深く交わっている事実を突きつけられては悦びに打ち震えた。 「は、ぅあっ、すき、すきだ、あかつきっ……んっ、ん、……ぁあ……ッ!」 一度箍が外れてしまえばもう駄目だった。 受け入れる側が自分である為か、相手を抱いた時よりも大胆に、そして容赦なく快楽を貪っている。 己の体にかかる負担など初めから気にしてなどいない。無理をした後のことなどどうでもよかった。今貴方を味わい尽くすことだけを考えて、一心不乱にはしたなく体を揺らし続けた。 この身を穿つ貴方の熱を内側の肉全てで包み、抱きしめ、しゃぶり、形を覚え込む。 何をしても気持ちが良い。ひたすらに耽溺していたけれど、ふと小豆色の瞳にかすかに理性が戻る。相手は気持ちよくなってくれているだろうか、と。 (-190) もちぱい 2021/09/26(Sun) 9:37:45 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志瞳を見開く。待ち侘びた、繋がる感覚。 挿入の瞬間はどちらの立場でも、いつだって慣れない。 「ふ、ッ……!」 貴方が跳ね、自分の中心を貪る度に湧き上がる興奮。 言葉にしなくても貴方の肉壁に収まるそれが温度で、硬度で主張している。 今だけは、後のことも、 それから密かにカメラが回っていることも、何もかもが思考のうちに無く、ただ自分の腕の中で激しく痙攣し、乱れる貴方の虜になっていた。 あつい。 ぎゅうぎゅうと快楽に溺れ、欲のままに精を求める貴方の中が、貴方が、燃えるように熱い。 ほとりと落ちゆく涙を、舌でぺろりと舐めとった。 「それ、なに、ッ……えろ。 おれも……すき、好きだ、好き、」 これでも男の端くれだ。 初めて人を抱く──と言っても殆ど貴方に任せきりだが──行為は初めてで、欲に濡れた紫色がぎらぎらと光って貴方を映す。 もっと乱れさせたい。もっと声が聞きたい、もっと動きたい……そんな支配欲が余計に膨らんでいく。 → (-194) osatou 2021/09/26(Sun) 13:32:41 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「きど」 抱きしめたまま腰を持ち上げ体重を前に掛けて、狭い個室内で貴方を地面に押し倒す。 貴方の背に回る腕が床の冷たさを感じて、藤色が窮屈そうに散らばる。 「したい」 そんな景色すら、自分を煽る要素になる。 はー、といっそう荒く、息を吐く。 「いいか?」 答えも聞かずに腰を動かし始めれば、欲の赴くままに貴方を貪り、捕食するように内壁を一心不乱に掻き回していく。吐精が近い。貴方と気持ちよくなりたい。 容赦なく貴方を攻め立てる様は、以前の貴方を参考にしているとはお世辞にも言えない。 「はー、は、……っう、うう、う……、」 ぐ、と指先に力を込め、きつく貴方を抱きしめれば、 その腹の中へ白濁を吐き出すだろう。 (-195) osatou 2021/09/26(Sun) 13:34:02 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁涙を舌で掬い取られてくすぐったそうに小さく笑んだ。淫欲満ちる空間の中ではかえって異質だと呼べるほど無垢な笑みだった。 相手が必死な様子で「好き」を繰り返すたびに呼吸が止まりそうになる。今ここで死んでしまえたなら、これ以上苦しむことなく幸福なままに終わることが出来るだろうか? 馬鹿な考えだと一蹴して、すぐに捨てた。自分はこれから貴方と共に生きるのだから。 だから、俺は──…… 「……っ、あかつき……っ?!……ぅ……」 一瞬僅かな思考を別のことに攫われているうちに体勢が変わる。視界が回り、押し倒されたと認識するよりも先に床の冷たさからくる刺激で脳も腹の底も無遠慮に乱される。 そこからはされるがままだった。 穿たれ、貫かれ、貪られる。 元々首という生き物としての弱い部分を責められ善がる体に仕上がっていたのだ、多少の苦痛などかえって欲の火を燃え上がらせる薪でしかない。 ▽ (-196) もちぱい 2021/09/26(Sun) 14:37:39 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「ひッ、ぁあっ、ぅあっ……いい、いいッ! あかつきの、あかつきの好きなようにして……っ!おれは、おれはお前のものだから……ッぁ、あっあっあっ」 誰と寝ても、貴方を抱いた時でさえも。声をなるべく押し殺していた少年はかすれた声を上げ続けた。 雄としての矜持さえもかなぐり捨てて、自分は貴方のものだと口走るだけで気持ちがいい。 被食者となった少年は蹂躙される悦びに侵され、もっともっとと自ら体を差し出し強請る。 求められている。 その事実が脳髄まで甘く溶かしていき、つられるように熱を受け入れる内側がきゅうと啼いて相手の猛りを締め上げた。 「……ふ、ぁは……あかつき…………」 抱きしめられ、己の最奥に熱いものが注がれる。 それに合わせて腕を回して抱きしめ返し、長い足も貴方の腰に絡めるように巻きついて体を寄せた。 自身の胎が、喜ぶように蠢いて貴方の精子を飲み干していく。 満足そうに微笑んで、自身もまた張り詰めていた兆しから熱を解き放ったのだった。 (-197) もちぱい 2021/09/26(Sun) 14:38:25 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志自分の腕の中、自由のきかない狭い場所で動物のように求め合い お前のものだと全身で主張する貴方に、ぺろりと舌舐めずりをしてその通りだと内側から自分で満たしていく。 「ッ、……っ、………、……!」 欲を吐き出す感覚がどうにも心地よくて、出し終えれば精を擦り付けるように何度か動き、それからは貴方の胸元に顔を埋めて、余韻を堪能していた。 「きど………」 名残惜しげに、ゆっくりと引き抜く。 「はぁ…………きど、」 顔を上げて、小豆色を見つめる。 「ごめん」 達し、熱が引けば、 ゴムを忘れた事──そもそも持ってきてすら居ない事実、そして貴方の言葉を無視した事、色々な事柄が押し寄せ思考を圧迫してくる……所謂賢者タイムである。さあ、と冷や汗が出てきた。 一先ずは貴方を狭い場所から引き上げようとするが、貴方の熱は引いているだろうか。 (-198) osatou 2021/09/26(Sun) 15:29:48 |
闇谷 暁は、…………。 (c41) osatou 2021/09/26(Sun) 16:09:33 |
闇谷 暁は、……………………? (c42) osatou 2021/09/26(Sun) 16:09:38 |
闇谷 暁は、????????????? (c43) osatou 2021/09/26(Sun) 16:09:53 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>+62 迷彩 「待ってくれ何の話だ迷彩。」 視線が己の前で上下して 貴方を撫でていた手が止まる。 「……どうして……そう思った……?」 否定から入ってはいけない。 どうしてそんな考えになったのか探りつつ、 「俺は女性じゃないから赤ちゃんは出来ない……。 出来たとしてもすぐには分からないんだ、 一年……くらいか? 時間を掛けて育んでいくものなんだ……迷彩……。」 性教育の時間。 これからは毎日捕まえて何かしら本でも読み聞かせようかと本気で考えている。 「あと事実どうであれ お前ひとりに任せるつもりは 毛程も無いから安心してくれ………………。」 (+64) osatou 2021/09/26(Sun) 16:12:08 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「んっ……は、ぁ……ふふ」 擦り付けるように内部を行き来され、名残惜しそうに引き抜かれ、最後まで余すことなく貴方の熱を味わうことになった体は刺激に敏感になっているのかびくびくと小さく跳ね続けた。 咥えていた陽芯を取り上げられた後孔もまた未練がましく小さく口をはくはくと開けては閉じてを繰り返す。 「あかつき……」 少年は暫く絶頂の甘い痺れから降りれないまま惚けていたが、貴方の謝罪を耳にしてようやく理性の光を瞳に宿す。 「……」 呼吸を調える。 「…………暁」 大人しく引き上げられる。 赤みが残る肌を汗や涙、唾液など様々な体液が滑り落ちていくし藤色の豊かな髪はあちこちに張り付いてしまっている。少年の肉体は情事の余韻を隠すことなく纏っているが、そんな事も気にしないといった様子で貴方を見据える。 ▽ (-203) もちぱい 2021/09/26(Sun) 16:59:48 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「謝るな。俺が欲しいのは謝罪ではなくお前が問題なく過ごしている姿だ。 むしろ万全ではないお前に無理をさせた俺の方こそ謝るべきだが、優しいお前のことだ、お前もまた俺の謝罪を必要としていないと推測する。 だから俺は礼を述べよう。 ありがとう気持ちよかった」 すっかりさっぱり少し前までのえっちな空気が消えている。残念な受けである。 はきはきとした喋り方は戻っているし、張り付いた己の髪をつまんでは後ろに流す指先もふらついていない。下腹部の熱も治まっていた。これなら一人でも後始末を終えて部屋に帰ることが出来そうだ。 (-204) もちぱい 2021/09/26(Sun) 17:00:19 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「あれっさっきまで 俺の腕の中に居たエロい貴戸は!?」 居なくなった。 「ありがとう畜生俺も気持ちよかったです!」 素直。 「……俺も、片付けとか、する、ので。 お前は先にシャワー浴びたりとか、 して来た方がいいと思う……。」 床には鞄や衣服が放られているし 便器の蓋はやっぱりちょっと割れてるし 思い切り蹴ったドアも心配だし やる事が多いな、と、くらくらする頭を押さえた。 あれだけ動けば無理もない。 「あ……いややっぱシャワーも手伝う……。」 鈍痛や倦怠感を引きずりつつ、 貴方が最優先だと言わんばかりにゆるりと壁に手をついて立ち上がった。 (-205) osatou 2021/09/26(Sun) 17:44:05 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「エロ?よく分からないが俺は俺だ」 ああ〜だめだこいつよく分かってな〜い! 「そうか。俺だけ気持ちよかったらどうしようと思っていたから何よりだ。 ……お前にだけやらせるのは納得いかない。二人で片付けよう、暁」 己のこめかみを桜色の爪がとんとんと二度小突く。自身への異能の使用だ。痛覚を遮断して立ち上がった。 とっくに元の調子に戻っているが、少年の内腿を濡らす白い残滓が先ほどまでのまぐわいは夢ではなかったと知らしめるように音もなく滑り落ちた。 少し屈んで鞄に手を入れる。何食わぬ顔でカメラの録画を止めた後、タオルを取り出した。 「……シャワーも手伝ってくれるのならば、いっそ二人で風呂にゆっくり浸かった方が俺は嬉しいのだがな」 そう返した後、何食わぬ顔で身支度を整えたり後始末を行うのだった。 ▽ (-206) もちぱい 2021/09/26(Sun) 18:22:19 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁ちなみに。 義務付けられた映像に関しては。 「…………暁には悪いがな。 俺は、一度も自分のことを善良な人間だと思ったことはない。 自分の益の為なら平気で様々なものを利用する人間だ。心が痛むなんてことはない。 …………すまないな」 貴方が席を外している時間、そっと撮影機器を取り出して中身を確認しながら独り言つ。 手の中には"自分はお前のもの"と口走りながら淫蕩なひとときに溺れる己の姿がある。自分の姿を見ても何の感情も湧きはしないが、その下で快感を受け止めてくれる想い人の反応はたまらなく可愛らしい。 覗き見したいならすればいい。 此方も此方で、己が世界で一番大切にしたいものを見せつけて外の人間たちに知らしめてやる場として利用するだけだ。 自分は闇谷暁ただ一人のもの。 この狂った宴の期間中誰と肌を重ねようと、この想いだけは絶対に揺らぎはしない。 ──其れを、目に焼き付けろ。 「……」 画面の向こうの想い人を指でなぞり、それから少年はカメラの電源を落とした。 (-207) もちぱい 2021/09/26(Sun) 18:24:28 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「………ん、 俺今あんまり使い物にならないと思うけど ゆるしてくれ……。」 根を上げる体をどうにか動かし きっと後片付けの殆どを 貴方にさせてしまいつつ、手洗い場を後にするのだろう。 ……特に何にも気付く事はない。 「あー、確かに風呂入りたいな。 お前の……その、ケアしたら 暫く呑気に浸かろうぜ。」 そうして二人連れ添って、 今の日常へと戻っていく。 貴方が秘める想いには 何一つ気付かぬまま。 (-221) osatou 2021/09/26(Sun) 20:06:58 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>+66 迷彩 「出来ないが?」 出来ない。 「えぇと………身体の違いだな。 子供を授かる器官を持つのは女性だけだ。 俺たちには無いから、出来ない。」 そっと自らの腹部を摩って見せる。 「お前が散々遊んだゴムは、 女性を望まぬ……に、妊娠から守る為の物であり 俺たちの衛生面も保ってくれている訳だ。携帯しておくと良い。 少子化は……もっと大きめの社会的な問題だと思う……。」 少し屈んで貴方と視線を合わせる。 分かったか?と問う様は、明らかに保護者のそれだ。 「…… もし 出来たら、取れる責任は全て取る。手伝うと言うよりは、 行うべき義務を果たし、行える権利を行使すると言うか…… まあ、お前一人にはさせないから安心してくれ。」 (+68) osatou 2021/09/26(Sun) 20:35:06 |
闇谷 暁は、手を取られれば、されるがままに。 (c52) osatou 2021/09/26(Sun) 22:59:48 |
闇谷 暁は、「黒塚、」 空いた方の手を伸ばして (c53) osatou 2021/09/26(Sun) 23:48:26 |
闇谷 暁は、その手を下ろした。 (c54) osatou 2021/09/26(Sun) 23:48:39 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志これはきっと4日目のどこか暇な時間帯。 二人で室内でゴロゴロ過ごしているタイミング。 少年院では規則正しい生活を送ってきた為 こういうのんびり出来る時間は1分でも貴重だ。 「貴戸!しりとりしようぜ。 りんご! 貴重だって言ってるだろ。 (-229) osatou 2021/09/27(Mon) 0:00:30 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁のんびりできる時間は貴重である。 だが、貴方と過ごせる時間はもっと貴重なのである! つまり……何も問題ないのである!!! 「しりとりか。分かった。 だがしりとりと言えど、相手が暁といえど手加減はしないぞ。 ……ゴシップ!」 ノリノリである。 (-230) もちぱい 2021/09/27(Mon) 0:03:02 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志ルームメイトが 想定の3倍ぐらいノリノリだった。 んー、と、床に寝転んで思案。 「ぷ……ぷりん……じゃなくて、 『プリンアラモード』 !」 (-231) osatou 2021/09/27(Mon) 0:07:27 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「……………? ……………………。」 もしかして、と思ったが まあいいか。 「ぷ…… 『プラスチック』 。」 (-233) osatou 2021/09/27(Mon) 0:11:23 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「 『クリップ』 」恐らく、貴方の予想は的中しているかもしれない。 それでもこの男はすまし顔である。 (-234) もちぱい 2021/09/27(Mon) 0:12:52 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「お前…………… 性格悪いぞ………………………………?」 しりとりの正攻法だ。 別に悪くはない。 「ぷ……ぷ……… 『プリント』 ……。」 (-236) osatou 2021/09/27(Mon) 0:15:25 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「手加減はしないといっただろう。 嫌なら切り抜けてみせるといい。 『トラップ』 」性格最悪である。こいつスコーンまで優雅につまみ始めた。 (-237) もちぱい 2021/09/27(Mon) 0:17:16 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「 『ループ』 」膝に頭が乗せられると、それはそれは甘く優しい手つきで髪を梳いていく。それは親が子供にするように、或いは恋人が相手にするように。 勝負はまったく甘くないんですけども。 (-239) もちぱい 2021/09/27(Mon) 0:23:36 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志くすぐったそうに微笑んで 貴方の手の感覚を享受している。 「 『プロフィール』 。」目はあんまり笑ってない。 (-240) osatou 2021/09/27(Mon) 0:26:03 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「……ふむ。 『ルームランプ』 」慈しむように、労るように撫でながら続ける。 ここでようやく矢継ぎ早に返ってきていた言葉に空白が生まれた。 (-241) もちぱい 2021/09/27(Mon) 0:32:21 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「 『プードル』 。」貴方の腹に顔を埋める。 「……俺も珈琲。」 欲しいらしい。 (-245) osatou 2021/09/27(Mon) 0:44:38 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁腹に埋まる貴方の頭をなでこなでこ。 「暁、珈琲欲しいなら離れてくれ。動けないぞ。 ……。…… 『ルバーブ』 」ちょっと優勢が崩れてきた。 (-246) もちぱい 2021/09/27(Mon) 0:49:00 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「…………。」 それもそうか、と スンと鼻を鳴らして頭を上げた。隣に座る。 「ん? あー 『ブラックホール』 。」ぷじゃなくなったな。 (-247) osatou 2021/09/27(Mon) 0:55:56 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁立ち上がり、珈琲を淹れに一旦離れる。 程なくして貴方の分を淹れたカップを持ってくるだろう。 「 『ルール』 」その間にもしれっと続ける。 (-248) もちぱい 2021/09/27(Mon) 1:04:40 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>【食堂】 一人で去っていく黒塚にかける言葉が見つからないまま、 手を引かれてそのまま食堂へ。 普川の方へは、ルームメイトが向かっている。任せて良いだろう。 ゆるりと席に着いて、暫くして、 ルームメイトが手料理を運んできてくれる。 先程話したばかりの肉豆腐だ。 「……俺は、 迷彩が何もなく怒鳴るような奴だと思わない。」 それと同時に、黒塚も。 何もなく誰かを殴るような奴ではないと思う。 「無理に聞くつもりは無いが、 俺がお前を心配している事だけは覚えておいてくれ。」 味噌汁を啜る。 「……部屋、帰り辛くないか? とりあえず今日はうちに来るか……? このじゃがいもの味噌汁美味いな……。 」 (+80) osatou 2021/09/27(Mon) 1:17:42 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「 『ルータイル』。 さんきゅ。」 珈琲を受け取り、一口。 貴方に淹れてもらうとなんだか美味しく感じる。 (-253) osatou 2021/09/27(Mon) 1:19:55 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「……む。 『ルージュ』 」自分の珈琲を飲みつつ答える。雲行き怪しくなってきた。 (-257) もちぱい 2021/09/27(Mon) 1:27:05 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「そういう時って『じゅ』と『じ』の どっち準拠だった? まあいいや、 ひっくり返しただけみたいで悪いけど 『ジュール』 。」カップを机に置いて また貴方の膝に頭を乗せた。 「貴戸が悪いんだぞ。」 (-259) osatou 2021/09/27(Mon) 1:40:47 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「……手強いな。持ちかけてきただけのことはある。 『留守番電話』 」頭が再び膝の上に乗ると、先ほどと同じように丁寧に頭を撫で始めた。 (-260) もちぱい 2021/09/27(Mon) 1:45:44 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「 『ワゴンセール』 。いや暇つぶしのつもりだったんだが…… ここまで真剣になるとはな。」 瞳を細めて 貴方の手の温もりを楽しんでいる。 (-261) osatou 2021/09/27(Mon) 1:50:23 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「遊びであろうと全力で挑まなければ失礼だからな。 ……む。…………。 『ルーブル』 」考えている間だけ手の動きが疎かになった。ぴたりと止まったり、指がぴこぴこ動いたり。考え事があっても表情には出にくいが、指先だけ動かすのが癖のようだ。 (-262) もちぱい 2021/09/27(Mon) 1:54:01 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志貴方の指の動きに気が付いた。 「…………えー、 うーん、 『ルチル』 。」そっと手を捕まえて 指先に口付けを落とす。 (-263) osatou 2021/09/27(Mon) 1:58:58 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「……っ、 『ルノワール』 」口づけを落とされればぴくりとかすかに跳ねてから強張った。 言葉で直接抗議はしないが、空いた手で貴方の額を髪の上からぺちと戯れ程度に叩く。 (-264) もちぱい 2021/09/27(Mon) 2:02:28 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「るみ、…… 『ルミノール』 ……。」ぺちされたので 仕方なく手を離した。 「……終わらん気がしてきたな。」 (-267) osatou 2021/09/27(Mon) 2:08:41 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「……。暁。分けにしないか?」 再び優しい手つきに戻る。 「……終わらない気がするが、どちらかというと追い込まれていたのは俺だったからな。続けていたらお前にも負けていたかもしれない。いつその時が来るか分からないが」 (-268) もちぱい 2021/09/27(Mon) 2:14:07 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「まあ、 ずっと る責め した俺も悪かった。」そうして勝負は引き分けとなった。 先に仕掛けて来たのはお前だが……と ちょっとだけ唇を尖らせてみせた。 「俺お婆ちゃんっ子でさ、 子供の頃によく負かされてたんだよ。 年の功には勝てなかったな。」 ごろんと体勢を変えて 貴方の腹に顔を埋める。何となく落ち着くらしい。 (-269) osatou 2021/09/27(Mon) 2:27:46 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「いいや。それも勝つ為の立派な戦術の一つだ。そして俺の策よりお前のものが上回っていた。誇れ暁」 よくやった、と腹に顔を埋めてきた貴方を褒めるようにぽふぽふした。 「成る程な。その強さはお婆様との戦って掴んだものか。どうりで勝てないわけだ。 ……負かされたとしても、こうして戦術などを身に付けていけば差がある知識量をカバーする事だって出来る。 やりようはきっとある筈だ、いつかお婆様に勝てる日も来るだろう」 (-270) もちぱい 2021/09/27(Mon) 2:36:52 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「んや、勝ち逃げされてる。」 ぽふぽふを受けて機嫌が良くなり ぎゅっと顔を押し付けた。 「今年入ってすぐかな、寿命で。 うち両親も早くに亡くなってるから 生活の知恵は全部お婆ちゃんから。年の功、強いぞ。」 普段と変わらない声色で 欠伸をしながら語る。 (-271) osatou 2021/09/27(Mon) 2:46:46 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁手が一瞬止まる。 貴方の頭から少し離れて、彷徨うように宙を泳いだ後。 そろりと優しく貴方の髪の上に戻ってきた。 「……悪いことを聞いたか。すまなかった。 ……ああ、でも。お前はお婆様から沢山贈り物をいただいたんだな。良いことだ。 俺がお前に完全に共感するには難しいかもしれないが、大切な人から何かを貰う喜びなら理解できる」 ぎゅうとくっついてくる貴方の頭を、丁寧に撫でながらそう紡ぐ。 (-273) もちぱい 2021/09/27(Mon) 2:59:10 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「全然。 謝られる方が何か、 こっちこそ聞かせて悪かったと思うから いつも通りで大丈夫。」 事実として割り切っている。 だからこそ、外に未練が少ないのもあるが。 「へえ、大別な人から。誰だ? 貴戸の家族の話って聞いたこと無かったかも。」 (-274) osatou 2021/09/27(Mon) 3:06:15 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「───えっ?」 素で驚いた。 俺? 「なんかあげたか? ケーキ? また作るか。」 (-276) osatou 2021/09/27(Mon) 3:12:49 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁表情の変化こそなかったものの。 くす、と吐息混じりの笑みが薄い唇の隙間からこぼれ落ちた。 「お菓子もそうだが。何も見えるものに限った話じゃない。 お前とこうして過ごす時間、お前の好意そのもの。 お前が俺に向けてくれるもの全てだ」 髪を梳き、その間から見える肌へと指を伸ばす。頬を静かに撫でながら、語りかけるようにゆっくり貴方へ想いを伝えた。 「俺が家族から貰ったものなんて、貴戸という家を栄え絶やさず繋ぐ為に必要な技術や知識くらいだ」 (-277) もちぱい 2021/09/27(Mon) 3:22:55 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「…………」 くすぐったい。 手の感覚が、貴方の言葉が。 「言って良かった。好きだ、って。 ……実は何時からかって覚えてないし、 何が好きってのがある訳じゃないんだよな。 気付いたら、好きだった。 好きだと気付いたら、もう全部が好きになった。」 腕を伸ばしてぎゅっと抱きしめる。 貴方はあまり家族の話をしない。 こんな場所に来るくらいだ、話して気持ち良くもないのだろう。 「まあ、悪くないな。 お前をいちばん好きな人間は俺なんだってのは。」 (-278) osatou 2021/09/27(Mon) 3:31:07 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「……。 俺は別に自分の事を好きとも嫌いとも思っていないが、それでもお前に好かれる部分がある人間だとは思っていなかった。お前と違い、自分勝手で薄情な人間だからな。 ……だから、今もまだ信じられないでいる」 抱きしめてくる貴方が愛おしくて、絶えず頭を撫で続ける。 「ああ。俺は自分が満足に呼吸できる場所さえあればそれでよかった。その為に一人になったとしても文句なかった。 でも……お前のおかげで、日々を過ごすのが『楽しい』と思えるようになってきたんだ。一人きりなら例え生きやすくなったとしても、そんな感情を抱くことは難しかっただろう」 口元を綻ばせる。 自然に浮かべるようになったこのはにかみも、一人で生きる事を決めていたらきっとずっと縁のないものだっただろう。 「俺はお前が一番好きで、お前さえいてくれればそれでいいんだ」 (-279) もちぱい 2021/09/27(Mon) 3:42:30 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「……最初は、カタい奴だと思った。 気が合わないかもなって。お前、ほら、几帳面だし。 それでも一緒に過ごしてたらさ、 意味分からん事し始めたり、負けず嫌いだったり、 目が離せなくて、 ………名前を、呼ばれ始めた頃には、多分、好きだった。」 そこからは、好みが全部貴方に染まった。 「……もうお前は、一人にはならないよ。 頼まれたって離れてやらない。」 そっと腕を離して貴方を見上げる。 「──嗚呼、お前って、そんな顔するんだな。」 (-280) osatou 2021/09/27(Mon) 3:58:33 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁好きという感情はもっともっと甘ったるいだけのふわふわしたものだと思っていた。 それなのに、自分の中に生まれた好きは愛しくて愛しくて、たまらなく嬉しさが募って押しつぶされそうになるほど苦しくなってしまうものだった。 「ああ。願わくば、ずっと傍にいてほしい。 お前で満たされる幸福を知った今、お前がいなくなってしまったら。 …………もう世界のどこにいっても、満足に呼吸ができる場所なんて無いだろうから」 その苦しさと嬉しさが混ざり合い、涙となって飛び出そうとしてくる。ああ、嬉し泣きとはこんな風に生まれてくるのだろうか。 「……自分の顔のことなどよく分からないが、もし変化が生まれたのだとしたら。それはきっとお前のお陰だ、暁」 (-281) もちぱい 2021/09/27(Mon) 4:10:36 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「 居なくならない。 」ぴしゃりと言い切る。 「………と、思う。 死ぬ予定は無いけど、 不慮の事故とかは流石に保証のしようも無いしな……。」 貴方の頬へ手を伸ばし 指先で肌を摩る。 「そうか、俺か。 そいつは光栄だな。」 息苦しい日々とは、どんなものだろうか。 理解は出来ないが、想像して、苦しいなと眉を顰めた。 (-282) osatou 2021/09/27(Mon) 4:20:35 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁言い放たれた言葉を、泣きそうな笑顔で返した。 「……死が二人を分かつなら。その時は……、どうしような」 目に見えない未来のことなど誰にも分からない。いつ誰に死が訪れるかなんてそんなの誰一人として知れるものではない。 考えてもしょうがないことだったから、思考の隅へと追いやった。 肌をくすぐる指に思わず喉を鳴らして笑い声にも似た吐息をこぼしていたものの、微妙に眉を顰めた貴方を見て少しだけ首を傾げた。 「暁、どうかしたか?」 (-284) もちぱい 2021/09/27(Mon) 4:30:38 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「死んだら死んだ時で良いんじゃないか。 とは言え、そう簡単に死んでくれるなよ。」 少しだけ口を噤む。 「……貴戸が今まで苦しんで来たんだなって考えて 嫌だなって思った。 ま、過去があってこその今だし 仕方ないんだけどさ。」 こんな場所でないと きっと貴方とは巡り逢えていなかっただろうから。 (-293) osatou 2021/09/27(Mon) 12:58:06 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>【食堂】>>+84 「………良いよな? 今日だけと言わず、いつでも。」 言って、気付く。 勝手に決めても良いものだろうか。ルームメイトへちらりと視線を送る。 布団は……近くの部屋から持ち込んで来ても良いだろう。そんなことを考えつつ。 「……煩かったらすまん。」 自分は何とも思わないが、ルームメイトの声が大きい。 ……寂しさは紛らわせるのではないだろうか。 「…………、」 貴方の夢。 かつて自分勝手に口を挟み、怒らせたもの。 背中は押せないが、貴方の思いはよく理解していた。 「悲しいな。」 彼のために、何が出来るだろう。 探偵だ何だと名乗っておいて、余計なところで飛び込む癖に、いざ目の当たりにすると足が止まる。戻れないな、と、自虐の言葉と共にもやしを飲み込んだ。 「話して、笑われて……何か言われたか?」 (+85) osatou 2021/09/27(Mon) 15:30:33 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「当然だ。俺はもっとお前と過ごしたいのだから、そうそう簡単にくたばってなどいられない」 速やかに答えた。 「……俺が苦しんだのは過去の話だ。今はもう何も問題はない。お前のおかげでな」 自分の都合のために家に泥を塗るような行為をしたことを、世間はどう評価するだろうか。たとえ褒められたものではない結果だとしても、自身の心はまったく揺らぐことはないが。 全てを切り捨ててよかったと心の底から思っている。貴方に出会えたのだから。 「……暁。…………その。 ………………もっと触れたい。嫌か?」 貴方に苦しい顔をさせるのは忍びなくて、誤魔化すように話題を切り替えた。あまりにも不器用なやり方になったけれど。 (-310) もちぱい 2021/09/27(Mon) 16:02:30 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「………そっか」 今は大丈夫だと告げる貴方に 出会った頃より穏やかになった姿に 僅かに胸を撫で下ろした。 仮面を被る貴方も好きだったが、 今の貴方はもっと好き。 腕に力を込めて上体を起こし 頬へ触れる手をそのままに、貴方の唇へキスをひとつ。 「誘ってたんだけど 気付いてないだろ。」 (-315) osatou 2021/09/27(Mon) 16:30:01 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁唇が重なる。 あどけなさすらありそうな、気の抜けたようなきょとんとした顔。数秒ほどそんな表情を浮かべた後、ほんの少しだけ瞳を伏せた。 「……すまない。気付かなかった」 ばつが悪そうに呟いて、それもまた誤魔化すように身を寄せる。 触れるだけのささやかな口付けを自分から贈った。 「…………怒っているか?」 (-316) もちぱい 2021/09/27(Mon) 16:37:24 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>【食堂】 >>+87 がたん! 音を立てて立ち上がる。 「───ッごめん、」 咄嗟にそう、口から出た。 苦しい記憶を開かせて、 あまつさえ言葉にさせてしまうなんて。 そこまでさせるつもりじゃなかった。 なんて言葉は、ここ以外だって通用しない。 知りたがって貴方の傷に触れた。 悪い、と呟いて再度椅子を引く、座る。 「……同じな訳ないだろ、 違うよ、違うんだ、リョウ……。 お前は望まれて産まれてきたんだ、 そんなことあってたまるかよ……!」 ここには居ない男の言い分も、理解できなくはない。 それでも情のせいか、目の前の少年の事ばかりが大切に思えてしまって 本当に、探偵失格だ、と瞳を細めた。 箸を取り落としそうになって、置いた。 (+91) osatou 2021/09/27(Mon) 16:45:49 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「怒ってない。 これから知っていってくれ。」 くすくす笑う。 貴方のおかげで、 表情には喜色が浮かぶばかりだ。 「触って欲しい。高志に。」 名前を呼ばれはじめた頃から密かに始めた、 貴方の名前を呼ぶ練習が、この頃やっと役に立っている。 (-320) osatou 2021/09/27(Mon) 17:00:06 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁笑う貴方につられるように、少年もまた表情を和らげる。貴方が笑っていると、自分も嬉しくなる。 「ああ、知っていきたい。 …………沢山教えてくれ、暁」 今だけ呼ばれる特別な名前。 くすぐったそうに、まぶしそうに目を細めて反応する。 名前を呼ばれるだけでこんなにも温かな気持ちになるなんて思わなかった。 「暁、好きだ」 なんて捻りのない言葉だろう。胸の内にある気持ちを表すものにしては非常に物足りない。 だから、言葉の代わりに行動で示そう。触れ合って気持ちを伝えよう。 背中に腕を回して、二人で共に畳へと沈もうとする。 狭い箱庭のなかで続く狂った宴、その合間のわずかなひととき。 長いような短い時間の中で、少年は真っ直ぐな「好き」を貴方に贈るのだった。 (-321) もちぱい 2021/09/27(Mon) 17:14:17 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>【食堂】 >>+92 口を一文字に結ぶ。 具材が沈殿していく味噌汁の色が、薄くなっていく。 貴方はいつだって変わらず、理解してくれない。 けれどそれで構わない、理解し合うだけが『友人』ではない。 だから。 「 生きるのに許可なんて、いらない。 誰の許可が必要で、 誰にダメだと言われて死ぬんだ。 もっと好きに生きて、良いんだよ……」 好き勝手に、言葉をかける。 「リョウは、 誰かに許されないから死ぬのか?」 貴方からそんな言葉が出た事が悲しいと、 そんな想いだけは、知って欲しいから。 「だったら俺は、 お前が死ぬのを許したくない。」 正論なんて、くそくらえ。 (+93) osatou 2021/09/27(Mon) 20:19:02 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志すきだ、それだけの短い言葉で綻んで笑い合える。 嗚呼、言ってよかった、なんて 可愛らしい感想を胸に抱えて。 「高志の事ももっと知りたい。 好きだ、好き過ぎて、……幸せ過ぎる。」 貴方の温もりが包み込んで来て、 二人で地に沈んで、笑って、 体の底から混ざり合って。 「お前のこと離さないから、 お前も俺を離さないでくれ。」 貴方の全てが自分に向いていることが、こんなにも誇らしい。 こうして、少年院での時間は 細やかな幸せも、ほの暗い混沌も、何もかもに等しく進んでいく。 (-336) osatou 2021/09/27(Mon) 20:52:53 |
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新