目明き ブラキウムは、メモを貼った。 (a6) shionsou 2021/05/30(Sun) 20:54:58 |
【秘】 わるいおとなの ラサルハグ → 目明き ブラキウム私おぺぺもっけ大回転さん推しになる・・・ ありがとう、本当にありがとう…みんな表静かとか言ってるしアクセル踏んじゃお〜!!とか思って踏んだら勢い余ってコーナーに激突した感じがあるので…救われたわ…ブラキウム様やっぱり光よ… こちらも殴り合い大歓迎だわ!基本見学のスタンスは変わらないけど、機会があったらその時はぜひお願いね…! 最後まで楽しみましょう、チュッ………… (-14) もちぱい 2021/05/30(Sun) 21:11:43 |
【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウムその日、ギムナジウムの施設の中を、 少年はふらふらと、あちこち歩いている。 どこでも、見つけた場所で声を掛けられるだろう。 (-22) reji2323 2021/05/30(Sun) 21:20:59 |
【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム/* そして、先んじてルヴァPLよりお知らせがあります。 どうやら、大人たちは、ブラキウムを直接壊すのではなく 最大限の破壊を望んでいるようで。 今日四日目の、狼の襲撃先は、貴方、ブラキウムです。 そして、それを伝えるということは、 おれさま、いや…… 『俺』が、迎えに行くということです。 本当にごめんなさい。 与えうる最高を提供したいです。ご相談待ってます。 (-23) reji2323 2021/05/30(Sun) 21:24:10 |
【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ/* ついに来たわね。 タイミング的に完璧すぎるわよ。 賭けに出た時点でいつ死んでもいいように心の準備はできてるわ。 とりあえずそちらの想定があれば全力で受け止めるわよ! "なんでも"OKなんだから遠慮なく。 ルヴァに迎えに来てもらえるなら何よりです…… (-28) shionsou 2021/05/30(Sun) 21:29:50 |
【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ「ルヴァ」 朝食が終わってからいつかの時間。 先日探検に行った森の近く。 ブラキウムはようやくあなたを見つけて声を掛けた。 (-31) shionsou 2021/05/30(Sun) 21:39:08 |
ブラキウムは、探しものを見つけた。朝食の後のお話だ。 (a7) shionsou 2021/05/30(Sun) 21:39:38 |
【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム森を、風が撫でていく。 その風の音に紛れて、声が掛かる。 振り返るとそこには、ブラキウムの姿があった。 「ブラキウム……!」 どこか、相手を探していたような、待っていたような、 そんな声色が含まれているように聞こえる。 「……良かった。 話したいこと、あったんだ。 ……中庭で、その……。 おれさま、話してたの、見てたから」 誰と、とは言わない。言えない。 自分もまた、大人の監視下にある者として。 (-32) reji2323 2021/05/30(Sun) 21:53:20 |
ブラキウムは、ルヴァに微笑んだ。 (a10) shionsou 2021/05/30(Sun) 21:55:39 |
【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァあの日よりもずっとあなたのことがわかる。 ブラキウムの世界はどんどん広がっていた。 風に髪を揺らしながらあなたに駆け寄る。 「またこうして会えたね。約束はまだ破られていないよ」 もちろん今までの行動から目を付けられているのは間違いない。 子どもからも、大人からも。 まるで帰ってきた子どもへの悪意が失った行先を見つけたように。 けれど、ブラキウムは気にしない。 「君も見ていたんだね。 僕はとにかく君に会いたかったよ。 お互い無事で本当に良かった。 ね。すごく頑張ったんだ。 頑張って、頑張って……怖かった」 それでも、あなたの前では。 小さな体は森のざわめきに呑まれそうな、危うさをにじませていた。 (-35) shionsou 2021/05/30(Sun) 22:05:45 |
【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム「良かった……おれさま、 今日ブラキウムが居なかったら、 どうしようって思ってたから」 同じような背丈で、同じクラスで、 全く性質は違うけれど、全く性格は違うけれど、 自分の思う道を進もうとしてきた二人が、 頼りない昨日に、今日の日を繋げたことを互いに喜んだ。 「おれさまも、ブラキウムに会いたかったよ、 あの場に飛び出していこうかと思ったんだけど、 おれさまがいると混乱しそうだったから。 俺は、応援、してたよ。遠くから。とても、遠くから。 ……ブラキウム、よく頑張ったね」 袖を、おずおずと伸ばして、 相手の帽子にぽふりと触れた。 (-39) reji2323 2021/05/30(Sun) 22:33:59 |
【人】 目明き ブラキウム「サルガス……」 もうあなたの事もわかる。 だから少し遠くから心配そうに眺めて、誰かが手助けするのを見てほっとした。 (10) shionsou 2021/05/30(Sun) 22:45:11 |
【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ「む……へへ。 心配だったけど、でもいいんだ。 こうして会って、話して、君と触れられる」 似ているようで似ていない二人は同じ方向を向いてきた。 奇妙な縁だと思う。 約束を大切にするあなただからこそ、それを守れたことも嬉しくて触れる手に嬉しそうに笑っている。 「そうだね。 君までが危険にさらされる必要は無かったと思う。 あの時にやろうとしたことは全部うまくいったんだ。 君はどこに居ても僕のやったことを応援してくれるって信じてたから……本当にそうだったならもっと嬉しい」 (-44) shionsou 2021/05/30(Sun) 22:55:19 |
ブラキウムは、ルヴァを嬉しそうに受け入れた。 (a14) shionsou 2021/05/30(Sun) 22:56:06 |
【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム「ブラキウム……」 背伸びをしなくても届く、その背に、細い型に。 袖の中にある枯れ枝のような指に、思う。 ……自分たちはまだ子供だ。 なのに、その双肩にたくさんの物を抱えて、 懐にも、重い重い荷物を抱えている。 本当ならもっと、自分だけのことを考えて、 笑って、泣いて、怒っていいはずなのに。 ブラキウムは、いつの間にか、 とても立派に、ちゃんと自分の足で立っている。 数日前に話した時とも違う。 『見えない彼ら』を前にして、 なお、それを導こうとしたことで。 友達である彼の形が、少しだけ形になったようにも思った。 (-47) reji2323 2021/05/30(Sun) 23:25:31 |
【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウムこちらの身を案じ。 危険を、自分だけで背負おうとしている ……ブラキウムのその目を見て、表情を見て。 「ブラキウム」 なんで、自分がそんなことを言ったのかは、 すぐにわからなかったけど――。 「――おれさまたちの中に。 『裏切者』がいると思うんだ……」 大人に、手引きをしている、そんなやつが。 『大切で特別な友達』に。 ……そう告げた。 (-48) reji2323 2021/05/30(Sun) 23:27:07 |
【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ「君もそう思うかい? ルヘナとも同じような話をしたんだ。 誰が味方かなんてわからないから協力は難しいんじゃないかってね。 まぁ結局は協力することにしたんだけど。 居なくなった子どもの中に混ざってるとは考えにくかったし間違いじゃなかったと思ってる」 これからどう変わっていくのかはわからないけれど、何も変わらない事は無いはずだと信じている。 あなたを信じているのと同じくらいに、心から。 「何か考えがあるのかい? 僕なりに情報を集めてみたんだけど、成果はさっぱり。 今まで人を見てこなさ過ぎたツケが回ってるよ」 だからあなたの事を探る事もなかった。 (-55) shionsou 2021/05/31(Mon) 0:30:39 |
【人】 目明き ブラキウム>>16 朝の食堂 サルガス 「本当に寝坊しただけ? 言わせてもらうけど……どう見ても疲労を通り越して瀕死に見える。 また無茶をしたんだねサルガス」 心配そうにあなたを見つめる。 そんなブラキウムもまたあなたと相違ないくらいの視線を浴びている。 ブラキウムの行いはもはや子どもにも大人にも目に余る領分にまで及んでいた。 彼が居なかった事は無くなった。 一方で一人分の子どもへの悪意は消えて無かったことにはならない。 失った矛先は敏感に新たな獲物を見つけていた。 「もちろん彼らの事も心配だけど、目に見えて心配なのは君の方だ。くれぐれも自分の身を守る事を第一にするんだよ。 ……ほら、まずは食事で栄養補給から」 お気に入りの贈り物で今日も果物を切り分ける。 昨日すっかり忘れてしまっていた青りんご。二つも用意してきた。 こうして何事も無いようにいつもの朝食を迎えたふたり。 触れるだけで崩れてしまいそうな砂のお城はそれでもまだ健在だ。 少なくとも、この瞬間は誰にも否定させない。 (17) shionsou 2021/05/31(Mon) 0:45:04 |
ブラキウムは、昨日よりもヴァイオリンの音色がよく聞こえた。 (a19) shionsou 2021/05/31(Mon) 0:46:34 |
ブラキウムは、嘲る視線を今まで以上にずっとはっきり見えている。 (a20) shionsou 2021/05/31(Mon) 0:53:28 |
ブラキウムは、それでも好きなものを見るために目を閉じない。 (a21) shionsou 2021/05/31(Mon) 0:54:42 |
【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム「そっか、やっぱり、 皆そう考えてたんだね……ルヘナも」 多分皆、身内にそんな人間がいるのかなんて 疑いたくはないと思うけれど、 でも、そう考えざるを得ない材料はいくつもあって、 だからそれは、自然なことなんだと思う。 明るい森に、再び風が舞う。 「……考え、になるのかな。 おれさまはその、ずっと皆を見てたから、 多分状況からみて、こういうやつだろうなっていうのは、 想像できるんだよね……。 ……誰かに聞かれたらまずいかな、これ」 少しだけ、森の中に踏み込みながら呟いた。 (-62) reji2323 2021/05/31(Mon) 1:34:18 |
【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム小さく息を吐き、続ける。 「……多分、そいつは、 他人より自分が大事なんだと思う。 "大人"に加担する子供がいるとしたら、 きっとそういうやつだと、"皆"を見てて思ったよ。 どこか臆病で、でも迷いはなくて、 みんなを良く見てて、どうすればどう動くか考えてて、 本心は隠して、でも時々本当のことを言って。 嘘ばかりなくせに、みんなと笑い合ったりしてて。 そんな、卑怯で、中途半端で、 最低なやつだと……おれさまは思う。 それくらい、"大人"って、怖いから。 皆から、"大人"が"皆"に何をしたか。 "大人"が"子供"に、何をするのか。 "皆"から聞いてるのかな、ブラキウム。 ……キミは、それを、知ってる?」 (-63) reji2323 2021/05/31(Mon) 1:34:58 |
【独】 目明き ブラキウム全受容人間マジで良くない。私に効きすぎる。 それはそれとして匂わすだけ匂わして全く何も情報がないのがダメ。これで後出しだったらマジでキレるからな (-109) shionsou 2021/05/31(Mon) 11:44:11 |
【人】 目明き ブラキウム>>19 朝の食堂 サルガス 「焦る気持ちもわかるんだ。 好きなものの為にできることを探したくなる気持ちも否定したくはない。 僕だってそうだったから。 だけどそれだけじゃうまくいくとは限らない」 人の顔も随分と認識できるようになってきた。 あなたの事もよりはっきりと認識できる。 自分の身体中に張り付いた重みを振り払いながら、もっと多くのしがらみに囚われようとしているあなたを連れ出そうとする。 「そう言ってもらえると上に立つものとしては誇らしいね。 少しだけ頑張ったんだ。 サルガスも変わったのがわかるだろう? まぁこれは僕一人じゃなくてみんなの頑張りだから、きっと凄いのはここの子ども達なんだよ」 もちろん君もその一人だよ。 そう笑いかけて食事に取り掛かる。 「もう見失わないように、逸れないようにしたいんだ。 僕は君を置いてきぼりにはしたくないよ」 足取りが重いなら肩を貸そう。 足並みが揃わないなら手を引こう。 それでもあなたはいつのまにか穴の中に飛び込んでしまうんだろうね。 昨日も一昨日もそうだったように。 それがとても残念で緑色のうさぎを齧りながら願いを零していた。 (32) shionsou 2021/05/31(Mon) 18:06:20 |
【置】 目明き ブラキウムあの日あなたに抱いた黒いきもち。 僕がいっそーー そう思った気持ちも嘘じゃない。 間違いだと戒めて繋ぎ止めてしまえと、 醜い支配欲が簡単に消えはしない。 中庭でのあなたを見てしまった。 会いたい人に会えて喜ぶあなたを。 僕が君に手を伸ばすことの方が君を苦しめるのだろうか。 あぁサルガス。いい子で馬鹿な子。 いっそ全部"お願い"してくれればいいのに。 (L4) shionsou 2021/05/31(Mon) 18:36:43 公開: 2021/05/31(Mon) 18:40:00 |
ブラキウムは、あなたを悲しませる為に手を伸ばしたくはない。 (a37) shionsou 2021/05/31(Mon) 18:41:07 |
【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ「でも本当に居るかなんてわからない。 少なくとも僕はまだ確たる証拠は掴んでないし、子どもに裏切られたなんて話も聞いていないよ。 あくまで可能性の話、だと思っているけどね。 こういう時は分からないから不安になって敵を探してしまうものだから」 あなたの後ろをただついて行く。 「それに誰だって自分かわいさに生きてるよ。 何かを守る為に他人を犠牲にするか自分を犠牲にするかの違いだけだと思うけど。 ……きっとどちらも悪いんだ。 僕らはみんな子どもで、大人と戦うための力が足りないんだ。 それを責めることはできないと思う」 仮面を見ている。 ボロボロで今にも割れてしまいそうなかおの向こうに、あなたはどんな気持ちを隠しているのか。 まだ見抜くにはほんの少しだけ足りない。 「僕が居なくなった子どもの話を聞いたのはイクリールの話だけ。彼女は何事もなくいつも通りだった。 危ない目にあったから自分たちの手元に隠しただけだと、そう言っていたよ」 運が良いのか悪いのか。 ブラキウムはまだすべてを知らなかった。 あんなにも嫌ったギムナジウムに自分を賭けるくらいには信じ始めていた。 もちろん、大人の悪意も子どもの悪意もゼロで無いのはわかっているけれど。 隠された真実はやはりその目に映っていないのかもしれない。 (-141) shionsou 2021/05/31(Mon) 19:30:56 |
ブラキウムは、盲目のまま約束の為に頑張ってきた。 (a38) shionsou 2021/05/31(Mon) 19:35:33 |
ブラキウムは、知るべきことも知らない方が良い事も知らない。 (a39) shionsou 2021/05/31(Mon) 19:37:13 |
【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム「そう。思うんだね。 ……だとしても、おれさまは許せないんだ。 許されることじゃない。 全部、その指先で動かして、 おれさまの大切なものや。 ブラキウムの大切なものを。 皆と、ずっと居たいなんて細やかな夢を。 たった一日の安眠や安寧のために……。 犠牲にすることを選ぶ相手が目の前にいたら。 きっと、正義の味方は、 お前のことを許さないって、そういうと思うんだ」 鬱蒼とした森の中を歩きながら、 ブラキウムに、そう告げる。 「……そっか。 じゃあ、それがおれさまの役目なんだろうな。 過酷な優しさの中に、キミがずっといたのなら」 "その地獄"の事を、ずっと昔から知っていて。 そして"その地獄"と常に共にあった自分の。 (-144) reji2323 2021/05/31(Mon) 20:21:18 |
【秘】 大好きだったよ ルヴァ → 目明き ブラキウムブラキウム。 ――その真っすぐな視線も、真っすぐな在り方も。 全部、全部大好きだったと、心から言える。 深い、森を背に。 寂しげに微笑んだ。 「だったらきっと。 ……ここから先の道は、キミが思うよりも。 ずっと、苦しいものになると思うよ。 ブラキウム」 ――偽りの仮面が、落ちる。 そこに張り付いていたのは、泣き笑いのような表情で。 「キミの心を。 ――壊しに来た。 おれさまが――"裏切者"なんだ」 ――森は。いつの間にか。 少年たちを懐に抱いたまま、もはや逃がさない深さで。 彼の周りと、目の前の"狂人"の周囲を、綺麗に切り取っていた。 (-145) reji2323 2021/05/31(Mon) 20:24:28 |
【秘】 あなたと一緒? ブラキウム → 大好きだったよ ルヴァ「僕だって許すか許さないかって話なら許せない。 責めないからと言って受け入れる道理はないね。 簡単に壊れてなんかやらないんだ。 ……どこかに何も犠牲にしない上手いやり方があるなら幸せだろうけど、おとぎ話みたいにみんなが救われるような奇跡はそうそう起きない。だから自分の手で手繰り寄せるしかないと思ってる」 世界はそんなに優しくない。 だからと言って優しさが欠片かも無いかと言われればそうでもないと言える。 閉じていた瞳には最初にあなたが映っていた。 誰かを助けたいというあなたをブラキウムは。 大好きだ。 (-151) shionsou 2021/05/31(Mon) 21:01:09 |
【秘】 あなたと一緒? ブラキウム → 大好きだったよ ルヴァ「――ルヴァ?」 ばぎん 耳障りな音を立ててあなたの仮面が割れる。 その下から現れたのは血のような赤一色の新しい仮面。 それはあなたの目元だけを隠すものだった。 さて、ここに至って。 ようやくブラキウムは人の顔が見え始めたのでした。 うそだ ちっぽけな呟きは森からどこにも羽ばたけない。 二人ならきっと――どこに行けるのでしょうね? (-152) shionsou 2021/05/31(Mon) 21:02:10 |
ブラキウムは、やっとルヴァの顔が見えたよ。 (a40) shionsou 2021/05/31(Mon) 21:04:36 |
ブラキウムは、ルヴァが大好きだ。 (a41) shionsou 2021/05/31(Mon) 21:04:54 |
ブラキウムは、二人ならきっと。きっと。きっと―― (a42) shionsou 2021/05/31(Mon) 21:08:33 |
【秘】 大好きだったよ ルヴァ → あなたと一緒? ブラキウムこんな時が来ることを。 もしかしたら、俺は……知っていたのかもしれない。 「……嘘じゃないよ シェルタンが連れていかれるのも メレフが連れていかれるのも おれさまは――俺は、この目で見ていた。 そしてその次はブラキウム。 キミだってだけの話だ。 これまでも、何度も、何度も何度も何度も何度も。 俺はそういうことを繰り返して、 一日を、泥にまみれて啜りながら生きてきた。 たくさんの友達を踏み台にして、蹴落として、 そうして、生きながらえてきた、浅ましい生き物なんだ。 ……許せないのは分かってる。 だから、俺は、許してくれなんて、言わない」 (-156) reji2323 2021/05/31(Mon) 21:32:47 |
【秘】 大好きだったよ ルヴァ → あなたと一緒? ブラキウム……一歩、二歩、近寄る。 大好きだった友人に。 今日を生きるための糧に。 助けは来ない。世界には、二人しかいない。 ――二人ならきっと。 ――二人だからもう、どこにも行けない。 その細い首に、ゆっくりと片手を伸ばす。 「……全部嘘だった。全部偽りだったんだ。 そうだったら都合がよかったから。 そうだったら、全部上手くいったから。 俺も、おれさまも、本当の自分で、 それにはきっと、"解離性障害"なんて名前がついて ここでは、棚に並べられる笑い話だ。 だけど、どちらでも構わない。 きっとキミはどっちであっても、 もう俺を許したりすることは、出来ないから」 偽りの仮面の剥がれた、ルヴァ自身の顔で ブラキウムに笑いかけた。 (-157) reji2323 2021/05/31(Mon) 21:33:19 |
【秘】 大好きだったよ ルヴァ → あなたと一緒? ブラキウムそれは、明日を繋ぐことが出来る、嬉しさで、 歪に歪んでいた。 「……これで、俺は、明日も。 生きていける。 大切な、大切で大切で大切な。 大切だと思い込んでいた友人を。 一人、捧げることで」 「ブラキウム。お願い、お願いだ」 「 」 「俺の、皆の、正義の味方。 僕はキミに出会うために、今日まで生きて来て。 ――キミを、『明日』に代える」 ――『小刻みに震える指』で、 ひび割れたブラキウムの首に、触れた。 (-158) reji2323 2021/05/31(Mon) 21:33:53 |
【置】 あなたと一緒? ブラキウム(1/2) 3日目の深夜のお話。 ブラキウムは賭けに出ていた。 まずは力技では勝ち目のないがっしりとした大人に先制を奪うための策。 回した左手に隠された銀が窓から差す月の光に照らされた時、大人は一瞬おののいた。 予想だにしていなかった凶行は一瞬の隙を生んだ。 もちろんこのまま振り下ろしたところで、致命傷にはならない。子どもは殺せても大人は殺せない。 本命は別にある。 左手を跳ねさせると同時に懐から取り出したのは白いナフキン。 とっておきの香 を染み込ませた秘密兵器。凶器を止めようとした大人の腕は逆方向から顔面に飛び込むそれに無防備だった。 ブラキウムが調香師の家からひとつだけ秘密裏に持ち込んだ香は独特の甘い匂いを余すところなく大人の体内に染み渡らせる。 ひとつ。麻酔効果。 屈強な体も一瞬で崩れ落ちる。 ふたつ。思考能力の低下。 もはや何が起きているのかすら理解できなくなる。 みっつ。記憶の混濁。 己の制御を失った脳は、容易く塗り替えられてしまう。 あとはじっくりと仕込みを行うだけだった。 (L5) shionsou 2021/05/31(Mon) 21:36:16 公開: 2021/05/31(Mon) 22:00:00 |
【置】 あなたと一緒? ブラキウム(2/2) ――だから僕は僕のままだった。 大人もギムナジウムの地獄も知らないまま。 あちら側を無遠慮に踏み荒らして帰ってきた。 今度は守る為に使ったから君も許してくれるかな。 … …… ……… さぁさぁ! あとはご存知の通り。 全ては上手く収まったのでした。 これがブラキウムにできた事。 約束は無事に守られたでしょう。 ブラキウムは今日も明日もそれは変わらないと信じられる。 (L6) shionsou 2021/05/31(Mon) 21:37:34 公開: 2021/05/31(Mon) 22:00:00 |
【人】 あなたと一緒? ブラキウム>>37 >>38 朝の食堂 サルガス 「ね。どうして謝るんだい」 零れる涙を止める事はできない。 ひとつも動くことができない。 「みんなを助けるんだろう。 君がやっと口に出来た"お願い"なんだろう。 泣くなよ。これからだろう。 まだ何も始まってない。 これから一緒に助けに行くんだよサルガス。 君の言っていることがわからないよ」 何にでもなれるはずのあなたをブラキウムは待っていた。 ターニングポイントはたくさんあったはずだ。 馬鹿な子どもたちはそれをいくつも通り過ぎてきた。 向かう先がずっと変わらない同じ明日だから進路を改める事をしてこなかった。 こんなところに来てしまってようやく繋いだ手の意味を知る。 歩いてきた道の行く末を予感する。 「ありがとう、だろう」 "お願い"を聞いてもなお君の願いがわからないよ。 あぁ。わかりたくない。わかりたい。 僕は君の為にどうすればよかったのかな。 すべては遅すぎた。 (41) shionsou 2021/05/31(Mon) 22:18:35 |
【秘】 あなたと一緒? ブラキウム → 大好きだったよ ルヴァ僕は何もしらなかっただろう。 「はは、まさか。 ルヴァはそんなことできないだろう。 ルヴァ団なんてよくわからない団作ってさ。 友達が居なくなって泣きじゃくってさ。 僕の事を応援してくれて、一緒に居てくれて、それで、ほら。 僕の事を大好きなルヴァ。 僕が信じで大好きなルヴァ」 表情を凍らせたままこころが剥がれ落ちて言葉になる。 あなたが近づくたびに二人のこころは遠ざかっていく。 足は釘付けにされたみたいに動かない。 気が付けば首があなたの手の感触を覚える。 「……本当に。本当に全部嘘だったのかい? 言葉も行動も、何もかも全部が僕が見たかっただけのルヴァで、じゃあ僕のこの気持ちも全部、全部なにもかも無意味でどこにも『居ない』ものを見ていただけだって事、なの」 震える指と共振するように喉を震わせる。 頬を伝う雫があなたの手を濡らす。 「……それはとっても悲しいね。 ルヴァは一人で、ブラキウムも一人。 君を迎えに行きたかった。 一人じゃあ駄目だったから君と一緒に迎えに行きたかった」 「約束を守れなくてごめん。さようなら――」 (-177) shionsou 2021/05/31(Mon) 22:59:45 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 大好きだったよ ルヴァ「僕の愛しいルヴァ」 あなたと二人想い合いたかった。 ブラキウムは懐から鋭利な銀を取り出して。 握る右手。 振り上げる。 風を切る。 刃が鈍い光を放つ。 それから。 ナフキンが舞う。 あなたの顔を数舜隠す。 それから。 それから? (-180) shionsou 2021/05/31(Mon) 23:08:56 |
ブラキウムは、三度、銀を閃かせた。 (a54) shionsou 2021/05/31(Mon) 23:10:02 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 大好きだったよ ルヴァ――あなたと目が合った。 偽りも何も隔てないあなたの顔がようやく余すところなく見えた。 ほんの僅かな時間。 世界が止まったかのような感覚。 あなたにただ、引き込まれる。 だからもう、ブラキウムにはどうすることもできない。 「僕は最後まで負けるつもりはない」 「だけどね」 「ほかでもない君になら負けても良かったんだ」 後はあなたの思いのままだろう。 (-182) shionsou 2021/05/31(Mon) 23:16:05 |
ブラキウムは、ルヴァと目が合った。 (a56) shionsou 2021/05/31(Mon) 23:16:29 |
ブラキウムは、ずっとこの日を何よりも恐れ、何よりも夢見ていた。 (a58) shionsou 2021/05/31(Mon) 23:17:26 |
ブラキウムは、誰かに必要とされる人間だったでしょうか? (a60) shionsou 2021/05/31(Mon) 23:19:57 |
ブラキウムは、ルヴァに微笑んだ。 (a61) shionsou 2021/05/31(Mon) 23:21:22 |
【人】 一人の少女 ブラキウム>>42 朝の食堂 サルガス 「うん……それでいい。どういたしまして。 僕たちはみんなを助けられるように頑張るよ」 "お願い"とありがとうだけがあれば十分。 考えるべきはこれからだ。 あなたにかける言葉は決まってる。 「また明日。サルガス」 これはもう"お願い"じゃなくてただの挨拶。 隣に並ぶともだちにそんな"お願い"は無くてもよかったのだ。 時よ止まれ。いつまでもこの日々を。 そんな事は言わない。 ふらふらと迷子の手が離れてしまったならまっすぐに歩くしかない。 いつも通りのよりよい明日を祈るあなたに応えよう。 泣きそうになるのを必死に我慢してふんわりと、しかししっかりとした笑みを返した。 「こちらこそありがとう!」 (44) shionsou 2021/06/01(Tue) 0:07:51 |
ブラキウムは、あなたと一緒に朝食を終えた。 (a72) shionsou 2021/06/01(Tue) 0:08:35 |
ブラキウムは、サルガスの手を"離した"。明日までお預けだ。 (a73) shionsou 2021/06/01(Tue) 0:10:45 |
ブラキウムは、帰ってきたばかりの朝の出来事だった。 (a74) shionsou 2021/06/01(Tue) 0:11:28 |
一人の少女 ブラキウムは、メモを貼った。 (a75) shionsou 2021/06/01(Tue) 0:18:49 |
【秘】 大好きだったよ ルヴァ → 目明き ブラキウム一瞬の交錯。 銀の煌めきが森の薄闇を切り裂き、 吸い込まれるようにして首に突き刺さろうとした刃は、 位置を逸れて少年の鎖骨の隣に深々と突き刺さる。 「………」 それでも、相手の首から右手を離さない。 相手が力を籠めれば、鎖骨の上から 首筋の血管を切り裂ける位置にある刃から、 ぽたり、ぽたりと血が滴る。 見つめ合う。 互いに、相手の急所を握る形で。 そして掌の中から。 抵抗が失われる。 生殺与奪の権利が、掌の中にある。 (-200) reji2323 2021/06/01(Tue) 0:29:18 |
【秘】 大好きだったよ ルヴァ → 目明き ブラキウム――森が、ざわめく。 仮面を被っていた子供と 他人に仮面を見出す子供の 両方の瞳が、交錯した。 後は少しばかり手に力を籠めるだけ。 狂人は。 ――何度も。 何度も、何度も、何度も。 こうやって、裏切ってきた。 こうやって、差し出して来た。 今回も、その中の一つで。 今回も、踏み台の一段で。 そうして、浅ましく紡いだ一日だけが。 自分の安寧だった。 安寧だった、はずなのに。 「………」 何もかも無意味でニセモノで 『居ない』はずのものは、 指先の、震えが。 どうしても、止まらなかった。 (-201) reji2323 2021/06/01(Tue) 0:30:22 |
【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム血が滴る音がする。 喉から、絞り出るような声がする。 ――どうして。 「どうして、 こんなにもっ、やりたくなくて、 どうしてもっ、でき、ない、ん、だ……」 笑っているような、泣いているような。 仮面のない表情で、少年は掠れた声を出した。 「なん、ども、なんっ、どもっ。 俺はっ、そうやってっ、一日を、繋いでっきたのにっ。 あの日っ、ああやって、全部助けようとするっ キミをっ、ブラキウムを見て。 俺は、俺はっ、ずっと泣いてた自分をっ 助けに来てくれたっ、正義の味方みたいに、 思ってしまってっ……。 できっ、ないっ、んだっ。 今っ、までの、全てっ、の犠牲がっ。 汚して来たっ……手が……!。 生きっ……ながらえて、きたっ、一日、一日が。 全て……全部、無駄になるのにっ」 ぽたり、ぽたりと。 ぼたりぼたりと、とめどなく。 血以外の液体が、その顔から零れ落ちる。 (-202) reji2323 2021/06/01(Tue) 0:31:44 |
【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム「どうしてっ……完全に、俺が、壊れる前に。 狂いきる前にっ……キミと、出会ってしまったんだろう。 出会わなければっ、キミを知らなければっ。 ……好きにならなければっ。 ……こんなに失いたくないものがあるって。 おれさまが知らなかったら……!! 俺が気づかなかったら!! 俺は、永遠に孤独の檻の中に、いれたのにっ。 ずっと、苦しいだけの、毎日でいれたのにっ。 苦しいだけのルヴァで、最後までいれたのにっ。 なんで。 俺は、おれさまは、ルヴァは。 自分の明日より、大事な相手に 出会ってしまったんだっ……!」 (-204) reji2323 2021/06/01(Tue) 0:32:44 |
【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム――子供が、泣いている。 あの日から、ずっと独りで。 怖くて怖くて泣いていた子供が、 ただ、そこで手を汚したまま慟哭していた。 「大好きな人たちをっ、こうやってっ、 犠牲にしてっ、繋いできたっ、毎日だったのにっ、 キミだけはっ、キミの明日を奪ってまで。 ッその日を生きたいと思う俺が、 ――胸の中のどこにも居ないんだよ!! ……こんなに『恋』が辛いなら、 」誰かを好きになんて、ならなければよかった……!! ブラキウム。 自分が作り上げた世界の全てより キミの存在の方が、ずっと――ずっと自分には大事で。 今までずっと、心の中に溜めてきた想いが。 偽物だと丁寧に隠して来たはずの気持ちが。 静かに後押しして、ブラキウムの身体を抱きしめていた。 (-206) reji2323 2021/06/01(Tue) 0:35:18 |
【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム涙塗れの笑顔で、耳元で囁く。 「ブラキウム……。 ……もう、いいや。 俺は、明日なんていらない。 自分が何になっても構わない。 これが決まった定めなら。 一緒に別々の"地獄"に行こう、ブラキウム 。そして、その先で。 その先でしか二人になれないなら。 そこで、今度こそキミと一緒に生きたい。 それがだめなら、 もうキミの手で、終わらせてほしい。 俺はもう。大切なものを失いながら、生きていたくない」 その言葉は、明確な"大人"への裏切りの言葉だ。 ブラキウムへの指示は覆せない。 だったら、その道の先に、自分も墜ちていきたい。 そこでもう一度出会えるなら。 それが、俺たちの、"約束"の場所だから。 刺さった銀色から滴る血だまりが、足元に出来ていた。 (-207) reji2323 2021/06/01(Tue) 0:36:53 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 一人の少年 ルヴァ長い長い時間が経った気がする。 あなたの言葉が止んだ頃。 全身であなたを感じて力を失った体が微かに動く。 「……いいよ。僕、は、ほんとうのルヴァを、うけいれるから」 お互いにぐちゃぐちゃの顔のまま。 「だって、ね。すきなんだもん。 僕の、きもちも嘘じゃなかった。 君のきもちも、そうなら、あぁ、うれしいなぁ。 ほかの、ことはどうだっていい、んだ」 それでも笑いあっている。 「君のためならなんでもやるよ。 君のためならどこでもいくよ」 泣き虫なあなたを何度でも迎えに行こう。 「君とえいえんに、二人になるのもわるくは、ないけど」 カラン。 銀が手から滑り落ちる。 こんなものはあなたに必要ない。 (-226) shionsou 2021/06/01(Tue) 1:31:16 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 一人の少年 ルヴァ「僕はまた明日も、君と一緒に居たいなぁ」 血だまりの中を一人の少年と一人の少女が抱き合う。 あの日と同じ温かい気持ち。 恋は辛くなんてないよ。 僕は今こんなに幸せなんだから。 君とならどんな明日でもいい。 一人じゃなくて二人ならきっと、地獄が二人を別つとも、約束は果たされる。 (-227) shionsou 2021/06/01(Tue) 1:31:58 |
ブラキウムは、ルヴァを抱き返して、"愛"を受け止めた。 (a78) shionsou 2021/06/01(Tue) 1:33:22 |
ブラキウムは、二人でどこまでも―― (a79) shionsou 2021/06/01(Tue) 1:34:25 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 一人の少年 ルヴァ/* アタイPLはドボドボ泣きながら最高に震えている訳だけどこの後の処理ってどうなるのかしら…? 一応エピローグの処理をどうするかまで含めて合わせておきたいわ。 (-229) shionsou 2021/06/01(Tue) 1:40:36 |
【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム/* 最高体験でした……長々お付き合いありがとうございます。 すぐ1日(今日)の20時からエピローグみたいなので、 全体の雰囲気は20時から即エピローグ感出るでしょうね……? 後日談の処理は、 結構本編、流れで好き自由させてもらったので、 ロールの中でブラキウムPLさんに 決めていただいてもいいかなって思ってます。 自分としては"悪い大人"がいない朝から開始だそうなので、 なんか平和で甘いロールできたらないいなとは思ってます。 (-236) reji2323 2021/06/01(Tue) 2:17:32 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 一人の少年 ルヴァ/* そうなるわね! アタイは流れに任せて物語にするのが楽しいから全力で乗っかっていくわよ。 平和で甘くやれるならやりたいわ!!! 多少は流れで変わるかもしれないけれど、大まかにはそんな感じでやっていこうかしらね。 それじゃあこの後は、大人のところに連れて行かれてしまって次の日からはもう安心、みたいな…? アタイとしては大人のところに地獄があってもなくてもどちらでもいいわ。 苦しくて耐えて、やっと会えたね、でもいいし。 地獄になる前に悪い夢は覚めました、でも。 どちらにせよ、ブラキウムの病気は快方に向かって想いを伝えたことだけは無くならないわ! (-294) shionsou 2021/06/01(Tue) 11:05:18 |
【置】 一人の少女 ブラキウムーーギムナジウム全体がざわついているのがわかる。 授業を終えてふらふらと一人で歩き回っていればその内容も嫌でも耳に入る。 「……さぁね。僕がそんな時間に出入りしてたら誰か覚えているんじゃないかい?」 もちろんブラキウムの元にも聞き取りは回ってきた。 あれだけの大立ち回りをしたばかり。 小柄なブラキウムの足は決して大きくも無い。 けれど、そもそも外を走り回るようなことなどしていない。 最初は自分のことかと焦ったけれどこれはおそらく、と思い当たる節があった。 そんなものなければ良かったのだが。 結局有耶無耶のまますぐに解放された。 短い聞き取りを終えて ため息混じりに思い浮かんだ君を想う。 窓の外はすっかり夕陽が赤く染めている。 時間は止まりはしない。 どんな形でも明日はやってくる。 「明日は何をしようかな」 (L10) shionsou 2021/06/01(Tue) 11:22:47 公開: 2021/06/01(Tue) 12:00:00 |
【置】 一人の少女 ブラキウム*スピカへ* 君の善意を利用してすっかり頼ってしまった。 もう『保険』は要らなくなったんだ。 色々気を揉ませたみたいで悪いね。 今回も返信不要だからよろしく。 *ブラキウム* (L18) shionsou 2021/06/01(Tue) 17:55:25 公開: 2021/06/01(Tue) 18:00:00 |
ブラキウムは、また人伝に手紙を贈った。 (a91) shionsou 2021/06/01(Tue) 17:56:15 |
【置】 一人の少女 ブラキウム*イクリールへ* 君の言う通り、ギムナジウムは良いところなのかもしれないね。 みんなのことを好きで居てくれる君が居てくれて良かった。 できるだけ君のお願いも守ろうと思ったんだけど……悪いね。いろいろあったから。 でもみんなのために、好きなもののためだから許してくれないかな。 ちゃんと言ってなかったからこれで。 *ブラキウム* (L21) shionsou 2021/06/01(Tue) 17:56:57 公開: 2021/06/01(Tue) 18:00:00 |
ブラキウムは、今度は『おともだち』にを伝って。 (a92) shionsou 2021/06/01(Tue) 17:59:42 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 『一番星』 スピカ……手紙の裏に一言。 君がどうなっても僕にとっては頼もしい仕事のできる風紀委員だよ。 ありがとう。 (-352) shionsou 2021/06/01(Tue) 18:00:25 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 夢の続きを イクリール……手紙の裏に続きがある。 君の優しい顔が見てみたいな。 僕はお茶会には行けないかもしれないけど、 努力はするから。 遅れても怒らないでね。 僕の事を好きな君が居なかったからここには辿り着けなかったよ。 ありがとう。 (-353) shionsou 2021/06/01(Tue) 18:01:01 |
一人の少女 ブラキウムは、メモを貼った。 (a93) shionsou 2021/06/01(Tue) 19:04:59 |
【置】 一人の少女 ブラキウム恋は盲目だという言葉がある。 僕はそうは思わない。 僕はずっと盲目だった。 差し込んでくる光が怖くて傷つかないためにカーテンを閉じていた。 最初から見えないものは怖くなかった。 痛みを感じる事もなかった。 ここに来て僕の目を最初に開かせてくれたのはルヴァだった。 なんとなく、上に立つ僕の隣に居てくれそうな気がして。 上に立った時に僕の隣に居て欲しくて。 知るために目を開いた。 少しずつ恐怖も痛みも耐えらるようになった。 こうしてやっと君の顔を見ることが出来た。 世界がはっきり見える。 ギムナジウムの光をその目で受け止めて、 黒々と伸びていく影を知った。 恋は盲目なんかじゃない。 閉じた瞳を開く最後の決め手はきっと、恋だった。 (L28) shionsou 2021/06/01(Tue) 19:22:30 公開: 2021/06/01(Tue) 19:50:00 |
【置】 一人の少女 ブラキウム僕は約束を果たしに行くよ。 みんなの事も大切だけれど。 守りたいけれど。 これが僕の一番好きなものだから。 冷静な判断じゃないかもしれない。 間違っているかもしれない。 僕はこんな人間じゃなかったんだけどな。 ……やっぱり恋は盲目なのかも? (L30) shionsou 2021/06/01(Tue) 19:26:37 公開: 2021/06/01(Tue) 19:55:00 |
ブラキウムは、澄んだ視界を愛おしそうに見つめた。 (a95) shionsou 2021/06/01(Tue) 19:31:32 |
ブラキウムは、恋に落ちた。 (a101) shionsou 2021/06/01(Tue) 19:57:53 |
ブラキウムは、二人でどこまでも――落ちていく。 (a102) shionsou 2021/06/01(Tue) 19:58:16 |
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