情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 魔神 ハーレフ■ハーレフの秘密開示 私の世界は基本的にとっても狭い。 比喩というより物理的に。 もしかすると精神的にも狭いのかな…でもそれは生の大半をランプの内壁を眺めることに使ってたのが理由だから、そうあっても良いよね? 魔神は自らの為に力を使ってはならぬ。 自分の意志でランプの外に出ることは罷り成らぬ。 喚び出した主人の命に従い、3つの願いを叶えねばならぬ。 ランプの魔神のルールは私をがんじがらめにして、離さない。 私が真鍮製のランプの中。 内壁に鉄を探す遊びに慣れているのは、そういう理由なのだ! (21) ときいろ 2019/06/14(Fri) 18:55:22 |
【人】 魔神 ハーレフ「偉大なるご主人様、願い事をどうぞ!」 喚ばれる度、私は同じ言葉を繰り返す。 皆口々に願いを告げて、私はそれを笑顔で叶え続ける。 だって何て言ったって賢くも素晴らしいご主人様の願いだもの! 何よりランプの魔神ってそういうものだもの! ………でもね。私とお喋りしてくれるご主人様は一人も居なかった。 皆、私になんて見向きもしない。 私を見る目は、“私”を見てない。 私の後ろにある“3つの願い”を見てるだけ。 願いを叶えたらそれで終わり。サヨウナラ。 私はまたランプの中で待って、待って、待ち続けて、そして誰かがまた魔神を喚ぶ。 ────でも3つ願いを叶えたら、やっぱり私はランプに逆戻り。 (22) ときいろ 2019/06/14(Fri) 18:55:56 |
【人】 魔神 ハーレフ…………じゃあ、“私”ってなんなんだろう? いつからか、そんな事を考えるようになった。 喋るバターならぬ喋るランプ? 願いを叶える機能を持ったランプが、偶々喋るだけ? “私”が此処に居る意味って、何? 願いが叶って嬉しそうな人を見るのは好きだけど、でも。 ランプの中じゃ、誰も問いに答えてくれない。 (23) ときいろ 2019/06/14(Fri) 18:56:29 |
【人】 魔神 ハーレフでも私はめげなかった! 私が魅力的じゃないから、まだ“3つの願い”と同じ…ううん、その付属サービスとしての価値もないくらいだから、“私”を見てもらえないのかなぁって。 面白おかしく喋る練習も、笑顔の練習も、沢山したよ。 時間はたっぷりあるもの。 建物が全て砂に埋もれて消えてしまう程に! ────次は、次こそは! 一万回駄目だったからって、次も駄目とは限らない! そう思って、色んなご主人様にお仕えした。 色んな人の願いを叶えた。 次こそはもしかしたら、願いのついでに私の話を聞いてくれる人に会えるかもしれない…って思いながら、ランプの中に戻る事を繰り返した。 分かってる。無駄な努力かもしれないって事くらい。 でも努力したからって結果が伴うとは限らないけど、努力しなかったら残るのは後悔だけだもの! (24) ときいろ 2019/06/14(Fri) 18:57:22 |
【人】 魔神 ハーレフ今だって“いつか御主人様に解放してもらう事”を、諦めてる訳じゃない。 “その御主人様”に気に入ってもらえるようにまだまだ色んな特技を練習中なの! 手品とかも出来た方が良いのかなぁ? 腹話術なら出来るんだけど、動きを伴うものは練習しようにも難しくって。 でもね、やっぱり人に期待してるだけでもいけないと思うんだ。 待ってるだけじゃだめ。 根本的に、変えないといけないんだ。 私が魔神だから、いけないんだ。 だからぽきゃの誘いに私は飛び付いた! 契約を交わして、初めて私の意志で出た世界は驚くほど広かった。 笑顔が止まらなかった。笑顔の練習なんか要らなかったかなぁ。 私ね、ちゃんとこの幸運を手に入れて自由になるの。 自分の力で、“ランプについた喋る機能”から。 私じゃない私に、変わってみせるの!* (25) ときいろ 2019/06/14(Fri) 18:58:12 |
【人】 魔神 ハーレフ「いかさま用のさいころ?」 綺麗とは言い難いほったて小屋の床にちんまり座って(ヘイダルのお家には椅子が無かった!)、作業中の彼の手元をじぃっと覗き込む。 私は魔神なので、わざわざ手作業で何かはしない。 ご主人様の望みさえあれば何だってすぐ作れるもの。 だからこそ面白くって、やり方を覚えてみたくて眺めていた。 でも私の視線に何を思ったか、ヘイダルは呟く。 真剣勝負だから、私達との勝負には使わないって。 「え?心配してないよ?」 私はぱちくりと瞬いて、そう返した。 分かりやすいと思ってたけど、案外変なとこを気にする子だ。 ヘイダルが筋の通った子だと言うのは、この数日でも良く分かってるもの。 『した事やしなかった事を後悔したくは無い』 『自分で自分に胸を張れない事はしたくない』 たぶん、その辺の感覚は彼も私も似てるんだと思う。 (26) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:22:26 |
【人】 魔神 ハーレフしばらく、沈黙が落ちた。 ヘイダルは黙々と手を動かしていて、私はそれを見ていた。 私はお喋りが大好きだけど、この静かさは悪くない物だった。 そしてぽつりと落とされた問い掛けは何処かあったかいもの。 この空間に満ちる雰囲気と、同じ。 「ヘイダルは、優しいねぇ」 いつものぽんぽん跳ねるような声音を抑えて、私は微笑む。 「私、願いを叶えたがってるかな。 外から見たらそうなのかな…でも確かに、拒むよりは叶えたいよね? だって、その方が皆幸せだものね」 別にそれは暇人とか物好きでやってる訳じゃないけど。 ランプの魔神のルールに縛られてるって理由だけでやってる訳でも無い。 私を暗くて狭いランプから連れ出してくれるご主人様の事は、いつだって大好きなのだ。 それが例え数舜の事だって、お喋り出来なくたって、構いやしない。 確かに“私”を外に出してくれているのも事実だから。 ─────でもね。 ─────願いを叶える私が、願って良いなら、ね。 (27) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:23:08 |
【人】 魔神 ハーレフ「私はね、“自由”になりたいなぁ」 それが、私の願い。 囁く少女は幸せそうに目を閉じて、くふりと小さく笑った。* (28) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:24:12 |
【人】 魔神 ハーレフ「うん!そうだよ!」 相変わらず良い匂いのする屋敷の応接間で、元気良く答える。 私がとっても長生きと言うのは、別に隠す事じゃない。 アールアレフの願いを聞いても特段意見は変わらなかった。 「私は、何か?魔神とは、何か?」 でも不思議な事を聞かれて、瞬いて繰り返す。 私に問うアールアレフは…なんだろう、何だか少し堪えているみたい。 私は魔神だけど心は読めないので、言ってくれないとわからないんだけどなぁ。 永遠の若さが欲しいって言ってたから、魔神の秘密を気にしてるのかなぁ。 邪推してみたところで答えは分からないけれど。 「ごめんね、“私”が何かは良く分からないの」 まず最初に素直に謝ってみる。 だってそれはね、寧ろ私が質問したいくらいだよアールアレフ! “私”ってなんなんだろうね? (29) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:41:28 |
【人】 魔神 ハーレフ「でもね、“魔神”が何かなら分かるよ! 願いを叶える機能を持ったランプの、“付属品”だよ!」 ふたつ目の問いには胸を張って自信を持って答えた。 魔法の品の付属品だから、永遠に若い。 ついでに美しいかもしれない。 それこそ、アールアレフが望むように───。 (30) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:41:51 |
【赤】 魔神 ハーレフアールアレフへのお返事はちょっと願いそのものは口に出してないけど、シーン外で伝えてたとかそんな感じで![えへ] (*41) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:45:15 |
【秘】 新米TC ぽきゃ → 魔神 ハーレフちょっとハーレフ様、やり過ぎじゃぁございませんか!!?? この村『リアル優しい村』をモットーにしてるんでございますよちゃんとわかってますかぁ!!??? (-10) rein-joir 2019/06/14(Fri) 19:49:21 |
【秘】 魔神 ハーレフ → 新米TC ぽきゃわかってるよぉ…。 でも、相手はヘイダルとアールアレフだよ? これくらい突っ込んだって絶対全然大丈夫だよ! 何なら威力足りずにひっくり返されること請け合いだよ! (-11) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:50:42 |
【秘】 新米TC ぽきゃ → 魔神 ハーレフ確かにおふたりのロル力は天才的でございますがぁ…。 あなた金曜日の夜だから無駄に幸せでハイになってるでございましょう? 後で泣きを見るのは自分でございますからね!? 自分で『リアル優しい』言いながら一番突っ走ってたら世話ございませんよ! (-12) rein-joir 2019/06/14(Fri) 19:54:18 |
【秘】 魔神 ハーレフ → 新米TC ぽきゃぽきゃ、口煩い先生みたいだよぉ? 良いの、私は今を生きるの! ああ楽しみだなぁ。明日はどんなお喋りをしようかな! (-13) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:55:31 |
【独】 魔神 ハーレフ/* 真面目な話をするなら“自分発信”2回だからあれなんですけどね。 今日私の発言で言うなら 自分発信2回+願い開示1回+返信2回 まあ5回はそれなりに書いたなってなります。うん。。 これ以上軽いのも難しいしバランスはこれで大丈夫そうですね! (-14) ときいろ 2019/06/14(Fri) 21:35:56 |
【赤】 魔神 ハーレフ>>にやにやしながら<< とても“らしい”発言だと思うよぉ。 まあ発信2回だから、受信2回でチャンスは最低4回あるものねぇ。 (*48) ときいろ 2019/06/14(Fri) 21:47:25 |
【秘】 物語を記録したい イオリ → 魔神 ハーレフ>>20>>21>>22>>23>>24>>25 ハーレフ君 「偉大なるご主人様、願い事をどうぞ!」 笑顔でこう告げるハーレフ君を想像して、胸が痛くなったよ。 出会ったばかりの知らない人間、どんな欲望を押し付けてくるかもわからない恐ろしい他人、それでも「魔神」にとっては「偉大なるご主人様!」なんだね。 それが、魔神と人間の在り方なんだね。 キミはそれを、喜ぶようにできていたんだね。 でも、それを繰り返すうちに、「願いを3つ叶える機能が必要なだけならば、人格なんて、ココロなんて、何故あるの」っていう問いが浮かんでくるのは、とても自然なものだと思う。 「魔神」らしくはないかもしれない。でも、ボクは好きだな。 ……そして、次の言葉を聞いて驚いたよ! そこで折れずに「自分を見てもらう」努力を始めたんだ! その選択肢は、ボクならとれないよ! 「私ね、ちゃんとこの幸運を手に入れて自由になるの。」 ハーレフ君の心はどこまでも透明だ。 ボクからすると、何度だって心が折れる機会はあったはずなのに、ハーレフ君の目にはそんなものは映らなかったんだね。 キミは明るく輝く宝石みたいだなって、ボクは思うよ。 (-21) TSO 2019/06/14(Fri) 22:33:21 |
【秘】 魔神 ハーレフ → 物語を記録したい イオリふふ。 だって私が“折れちゃったら”…可哀想でしょ? [物語的匙加減ではあるけれども!] 私可哀想じゃないの。 今の生活だって、すごく窮屈だけど全部が全部嫌じゃないの。 だから同情なんて要らない。 憐憫なんて要らないの。 [ね?その方が前向きでしょ?] (-24) ときいろ 2019/06/14(Fri) 22:46:38 |
【秘】 物語を記録したい イオリ → 魔神 ハーレフ物語的匙加減という意味では、素晴らしいと思ったよ。 でも、これからはどうかな? キミは今まで、誰かと対立なんかしたことがなかった。 「初めてのこと」に、キミの心がどう叫ぶか、どう変化するか。 ……記録させてもらうよ。 [ハーレフの笑顔が、(ね?その方が前向きでしょ?)と言っているように見えた] [前向きな方が良いに決まってるでしょ? そうした方がいいんでしょ? と……] [そこに微かな揺らぎを感じたが、まだ、勘違いかもしれないレベルだ] [とにかく、起こったことだけを記録しよう。静かに、そう思いなおした] (-31) TSO 2019/06/14(Fri) 23:12:40 |
【赤】 魔神 ハーレフうん!イオリさん、ありがとう! 私はもうちょっと、月を眺めてることにするよ。 [微笑みを浮かべ、痩せ細った月を見上げている] (*65) ときいろ 2019/06/14(Fri) 23:19:15 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新