[ 肌寒さに目を覚ませば、辺りには霧が立ち込めていた

この国で迎える朝は何度目かはっきりとしないが
星空がとても綺麗なこと、そして耳元で鳴く鈴虫の声が心地よい事は知っている

なぜか施設を一切利用できないからだ
ここに来てからというもの、毎晩野宿である


住民から向けられる警戒に満ちた視線
警報のように響く女性の悲鳴
襲いかかる自警団

]

>>17 ハハン
ごめんください
僕は刑事エロンボ

差し支えなければその舞踏会とやらについて詳しく聞かせてもらっていいかな？
君達も参加するのかい？

>>24 ハハン
なるほど
舞踏会は表向きには王子の花嫁候補探しということだね
(おそらく裏では人狼が集結するのだろうな)
随分と張り切っているようだね
成功を祈っているよ

家柄かい？
僕は遠い国から来たんだけど、そこでは家柄とかはあまり問われないんだ
だからよく知らないな

それと、ちゃんと上は着ているよ
全裸で彷徨いていたら変態じゃないか

お忙しいところ申し訳ないけどもう少しいいかな？
最近おかしな出来事があったとかおかしな人物をみかけたとか、何か変わったことはなかったかい？

>>32 ハハン
ご婦人、どうか落ち着いておくれ
僕が下を穿いていないのは蒸れるからだよ
異常なことではないし家柄も関係ないよ

仕方ない
それでは得意の演奏を披露しよう
これで落ち着いてくれればいいのだが

[ 僕は懐からトランペットを取り出した ]

[２曲目]

>>52 ハハン
おや？何事だい？
ダンスのお相手かな？

>>53 ユリー
やあ
僕は刑事エロンボ
先日からこの国で色々と調査をしているんだ

最近何か変わったことやおかしな人物を見かけたということはないかい？
些細な事でいいんだ

よく見たら武闘会なのか
女装せずとも潜り込めるかもしれないね

>>64 ヘイゼル
やあ、お嬢さん
どうしたのかな？怪我は無いかい？

今夜武闘会があるとかで街は騒がしいからね
気をつけるんだよ

のんびりやっている時間じゃないね


[ トランクを開き、シルバーのウィッグを取り出す
続いて高級感のあるティアラと煌びやかなドレス
純白の翼と薄いブルーのフリルをあしらったそれは
さながら一国の姫が身につけるような輝きを放っている

それらを手早く身につけ、ささっと化粧を施せば、元々の中性的かつ端正な顔立ちと相まって、目を見張るような美しさだ

予算と時間と美学の関係で、ドレスは上から腰の部分までしか準備できなかったが、風通しの良さや開放感を考えればこれで良かったのだろう

上半身だけは完璧な姫の出来上がりだ ]


さて、武闘会に向かうとしようか

馬車に乗車を拒否されてしまった
この国はとことん余所者に冷たいみたいだな

[ 不意に声をかけられ、振り返る >>79
そこにはなぜか女性物のドレスを身にまとった大男がいた
毛むくじゃらと言ってもいいくらいに髭が濃い
趣味なのか変装なのかは分からないが、その肉体から発せられる気迫には全くスキが無い
色々と只者ではないだろう ]

やあ、はじめまして
僕は刑事エロンボ
あなたは…

[ 名前を聞こうとしてあることに気付く
彼はひと目で僕の変装を見破っている
恐ろしい慧眼だ
そしてこう言った

「アタシのお仲間じゃな〜い？？？」

つまり…

彼は僕と同じ、『世界警察』から派遣されているエージェントなのだ
別働隊がいるという話は聞いていないが、彼の言動を見るにそう考えるのが自然だろう

しかし彼のような刑事は知らない
世界警察の仲間であれば知らない顔はいないはずだが… ]

[ いや、１人だけ可能性がある刑事がいる

今世紀最大の発見とも言われている未確認生命体・イエティ刑事だ
毛むくじゃらで雪山に住んでいる巨人だということ以外は、全てが謎に包まれている刑事だが、身体的な特徴は一致している
この凄まじく非常識なオーラからも間違いないだろう

まさか伝説のあの刑事がこんなところで潜入捜査をしていたとは…

名前などを聞くのは野暮というものか ]


…失礼した
どうやら僕とあなたは仲間のようだよ
あなたのことは何と呼べばいいかな？

>>84 ヘイゼル
僕は大丈夫だよ
至って健康だし、物理的にも人間関係的にも風通しがいい
武闘大会への参加は考えた方がいいかもしれないね
僕の見立てでは武闘会に参加しようなどという者は、人の皮を被った魔物か偽装すらしてない魔物ばかりだよ
君のような女の子には少々荷が重いかもしれない

見えない？
おかしいな
もやもやして見えないほど毛深いことはないんだが

武闘会の出場者はもう集まっているかもしれないな
人ごみに乗じて潜入するためにも急がなければならないだろう

>>89 パパン
ではパパン殿
短い間になるとは思うがよろしく頼むよ
僕は渋滞に乗じて城内に入り込むつもりだ
パパン殿も気をつけて

[ 王城の前は人でごった返していた
あまりにも密だ
この人ごみに乗じて王城に乗り込む

目標はこの国の腐敗の中心、国王だ]

[ 門前まで進む
相変わらず凄い熱気と人の波
だがあと少しで第一目標はクリアだ

法や秩序を乱した者は裁きを受けなければならない
人々の穏やかな暮らしを脅かしてはいけないのだ
罪を暴いて必ず逮捕してやるさ ]

進路クリア
侵入成功
引き続き進行する

[ 王城への侵入は意外と容易かった
だが油断は禁物だ
ここまで簡単だと罠の可能性もある

僕は懐からトランペットを取り出した
有事の際に即座に吹くためだ ]

む…あれは… >>97
国王にしては聞いていたのより若すぎる
王子か…？

>>99 ヘイゼル
おやおや
そんなに顔を近づけたら大事故になりかねないよ
君くらいの歳の女の子が興味を持つのは仕方ないが、モヤがかかっているという事はやはり社会倫理が物申してるということだよ
君は家に帰って雪見だいふくでも食べていたまえ

>>100 マウス
先ほど何かが尻に挟まったような気がしたが
君かな？いけないよ