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【人】 雨宮 瀬里きっと蓮司のビジネスにかかわることでは 役に立てないと思うけど。 私ではあの人の役に立てないから ── 恋をする前、かつての私はそう言った だけど本当は何か、貴方の役に立ちたい 話を聞いてあげることくらいは、 きっと、私でもできるから。 ううん、きっと、 私にしかできないことが今はあるから。 だから。何でも言ってね、って。 * (18) ししゃもん 2022/06/01(Wed) 11:00:22 |
【人】 雨宮 瀬里ただそばに居てほしい。 そんな言葉に、私は「えー、それだけ?」なんて 口を尖らせてみせるけれど、 だけど、本当はその言葉が一番うれしかった ありのままの私でいい。 私が選んだ、私でいい。 ありのままの私でも、貴方が喜んでくれるなら。 「 そうね、じゃあ素敵なカフェでも行きましょうか ねえ、王子さま? 」 従者のように見えるのかも、なんて 貴方はまた考えるのかもしれないけれど 私にとっては、唯一無二の、王子さまだから。 (21) ししゃもん 2022/06/01(Wed) 18:22:38 |
【人】 雨宮 瀬里* * * それからふたりで一緒に暮らし始めるまで、 あまり時間はかからなかったのかもしれない。 私は都会までは出られなかったから 貴方の仕事の都合がつけば、 家はほんのすこしだけ陶房寄りの場所を選んだ。 週末デートはなくなったけど、そのかわり、 朝起きれば貴方の顔が傍にあって、 眠るときも貴方とずっと一緒だった 家の中には貴方のものと私のものが半分ずつ。 お揃いの歯ブラシ、お揃いのマグカップ。 なにげない当たり前が増えていく日常が、 こんなにも、幸せに思えるなんて。 (22) ししゃもん 2022/06/01(Wed) 18:22:56 |
【恋】 雨宮 瀬里「 私ね、今とっても幸せ。 」 飽きることなく、そんな言葉を、 いつだって貴方に伝えるの。 貴方がいつ私を忘れてしまっても、 また、この幸せが、すぐ取り戻せるように。 (?5) ししゃもん 2022/06/01(Wed) 18:24:33 |
【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司 ところで。 新居に持ち込まれた見覚えのあるアオザイとスク水 そういえば一度も袖を通してなかったんだけど。 アオザイはね。 もしかしたらそれをきっかけに、 新婚旅行は本格的なアオザイが楽しめる国も 楽しいかもしれないね、って話をしたかも。 それはともかくスク水…まだ、持ってたんだ?? こっちは、そんな顔をして貴方を見てしまったかもしれない 「 ……着てほしいの? 」 なんて尋ねて、 さて、私がそれを着ることがあったのかは。貴方次第。 * (-2) ししゃもん 2022/06/01(Wed) 18:25:10 |
【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里ところで。 アオザイはまだいいとして、なぜそのスク水があるのか。 引っ越した際に処分したはずなのだが。 というか、 着てほしいの?というのはどういうことか。 つい何を言ってるんだ≠チて顔で見てしまったが。 「 ……着てくれるのか? 」 なんて返して、 さて、瀬里はそれを着てくれたのだろうか。 というか、スク水?コスプレなのか?* (-3) JohnDoe 2022/06/01(Wed) 19:51:58 |
【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司なくしても、忘れても、二度と手放さないのは 恋じゃなくてスク水だったのでは(もしかして) 着てほしいの?って聞いたのは、 だってえっ、そういうつもりじゃなかったら なんで未だに持ってるの?蓮司が着るの??? というのを思いきり顔に出してから 「 ………一度くらいなら? 」 やたら透けてる大人のスク水だっけ。 そういうのに蓮司が目覚めちゃったら……私はどうしよう。 * (-4) ししゃもん 2022/06/01(Wed) 20:13:09 |
【人】 雨宮 瀬里恋の叶うBARを貸し切りにして、 あの時の恋天使仲間をみんな呼んで同窓会をしたいな。 BARがふたつある?集まりやすいほうでいいけれど バーテンダーがふたりいるから、 いろんな味のお酒が楽しめそうじゃない? お願いしたら歌姫には歌ってもらえるかな。 ほら、私たちなんかよりも早く結婚したふたりもいるから みんなを祝福するような恋の歌を。 美味しいお野菜は農家の彼に任せよう。 その時には私、自分で作った大皿、持っていくね。 トマトととうもろこし、それからきゅうりも忘れずに。 あとは手先が器用なふたりには 私からこっそりお願いをするの。 ひとつは手作りのリングケース もしできるならあの子に作ってもらいたいなって そしてもうひとつは、お揃いのアクセサリー これは婚約指輪のお返しに。 私と貴方でお揃いの何かを作るなら やっぱりあの子にお願いしたいな、って。 私の夢が、どこまで叶ったのかは………どうかな。 (25) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 9:14:59 |
【人】 宮々 瀬里天使が降りてきたかのような美しいステンドグラス いつもは観光客でにぎわうその場所も その日は数時間だけ私と貴方の貸し切り。 厳かな雰囲気の中、 ウェディングドレスに身を包んだ私と タキシードに身を包んだ貴方は あの日と同じ、大聖堂の入り口に立っている あの日と違うのは、 あの日は黒、今日は白。 私を包む色くらいだったかも。 (27) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 9:17:03 |
【人】 宮々 瀬里結婚式を挙げない夫婦や 結婚したい恋人同士のための、 花の都での、記念撮影。 ……それを企画したのはもしかしたら 恋を後押ししたい≠ニ願った どこかの新規事業だったかもしれないけれど (28) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 9:17:26 |
【人】 宮々 瀬里「 入口から舞台まで手を繋いで入場して、 この場所で愛を誓ったカップルは、 生涯ともに在るそうよ? 」 あの日は知らなかった大聖堂のジンクス 今日はばっちり知っている。 そんなジンクス、きっと私たちには必要ないけど だけど私は、貴方としっかり手を繋ぐ。 指を絡めて、決して離れないように。 (29) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 9:17:51 |
【人】 宮々 瀬里 あの日、貴方に今までで一番幸せかって そう聞いたら、貴方は首を横に振ったね 『 一番幸せだと思えるその日まで 私と、一緒にいてくれますか 』 …これはいつかの声。 あの日から、何度、私たちに 一番幸せだと思える日が訪れたかわからない だけど、私と貴方はこれからも ずっとふたり、離れずにいるの (30) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 9:18:44 |
【人】 宮々 瀬里……なんて考え事をしていたら、 カメラマンさんに舞台のほうまで歩くようにと 促されたから、私は貴方を見上げて微笑む。 貸し切りといえど、 ちゃんと私たちを切り取ってくれる誰かは居たから いつまでも浸っているわけにもいかなくて。 「 蓮司、行こっか 」 大聖堂、舞台のほうに足を進めようかって 私は、蓮司を促した。 もちろん、数多くの恋人同士のように、 手はきちんと繋がれたままで。 * (31) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 9:19:02 |
【人】 宮々 瀬里微笑み合って、手をつないで。 色とりどりのステンドグラスで彩られた舞台へ 一歩ずつ、一歩ずつ、ゆっくり歩いていく きっとね 明日からの毎日も、 今までで一番幸せだって言えると思う だって、貴方と一緒だから シャッター音が私たちの一瞬を切り取って それが少し面白くて蓮司に向かって微笑んで ほら目が合ったこの一瞬だって、 カシャリ、と後ろから音がした。 私たちが選んだ道。 あの時離れなくて本当に良かった。 ううん、離れていたとしても 記憶が戻ったら、また 貴方を探し求めていたかもしれないけれど (37) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 19:15:55 |
【人】 宮々 瀬里神父さんがいるわけでもない舞台だけど 神様を特別信じていない私たちには これくらいがちょうどいいのかもしれない。 私たちは向かい合う その一瞬でさえ手が離れるのが惜しくて 指先はゆっくりと離れた そんな表情も、貴方に向かい合って照れた顔も 眩しそうに見上げる表情も。 全部、全部、カメラに収められていく。 「 誓います、とか言えばいい? 」 こういう時なんていうのが正しいんだろう。 結婚式ではないから、言葉に困って微笑んだ。 微笑んだのは…それだけじゃないけど。 私の花婿さんが、世界で一番素敵だったから (38) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 19:17:10 |
【恋】 宮々 瀬里「 だから私は、なにがあっても 蓮司のそばにずっといることを、誓います 」 誓わなくても、私の気持ちが変わることはないけれど それでももしも何か神様に誓うのならば。 たとえ、どんな困難が訪れて道に迷ったとしても、 もう二度と、貴方と離れないことを、誓いたい。 * (?10) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 19:17:52 |
【恋】 宮々 瀬里重ねられる誓いと、向けられた視線。 私も貴方を選んだ。 私も貴方に二度の、恋をした。 それは今この瞬間も同じ。 ステンドグラスの光が彩る中で、 私と貴方の影が重なった。 (?13) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 21:11:50 |
【人】 宮々 瀬里朝、テーブルにはふたつのマグカップが並ぶ ひとつには、ブラックのままの珈琲 ひとつには、お砂糖とミルクをたっぷり入れて。 棚の上には大聖堂での写真と、 どこかのBARで集まったときの写真。 それから新婚旅行で現地の民族衣装に身を包んだ 私たちが微笑む写真が飾られている。 互いに忙しいから お昼は離れ離れかもしれないね。 今年の冬、個展を開けることになったの そんな嬉しい報告から暫くは、 私もアトリエに籠りきりになったりしたけれど それでも夕飯は必ず貴方と食べるのだって決めていた (41) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 21:13:16 |
【人】 宮々 瀬里ほんの少し離れているだけでも、 いつだって貴方に会いたい、そう思う気持ちは 週末デートのころと、なんにもかわらない。 そうね。いつだって、毎日同じ感情を繰り返す。 だけどそれが、たまらなくうれしくて、 愛 おしい。 (42) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 21:13:41 |
【人】 宮々 瀬里私は、毎日貴方に恋をしている。 「 会いたかった 」 貴方に会えて、第一声はいつだって同じ。 私の両の瞳は、貴方のふたつの綺麗な瞳を映して。 その距離が、一歩、近づいたなら ────── 、 (43) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 21:14:11 |
【人】 宮々 瀬里LOVE AND ALIVE 私は恋をして、生きていく そう、いつだって。 ORなんて、選択肢は元から無いの。 (44) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 21:14:38 |
【人】 宮々 瀬里それはいつか見た光景。 それはいつも繰り返している光景。 だけど毎日が確かに 幸 せでだけど毎日が確かに 愛 おしい。 (45) ししゃもん 2022/06/02(Thu) 21:15:54 |
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