人狼物語 三日月国


73 【誰歓突発RP】私設圖書館 うつぎ 其漆【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


江戸川 颯介店主 うつぎ

【独】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

/*
わーーん圧政ばんざい!!ばんざーーーい!!!
お疲れ様でした!

村の空気吸いたいはとてもわかる……!ゆるゆる自分の思うがままを吐き出すのがソロルのうまみ。
(-4) シュレッダー 2021/05/25(Tue) 10:43:09

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[腹は少し減っていたけれど
 夕飯のことにも生返事。
 時間よ止まれ、と念じるなんて
 馬鹿なことを試みていた。

 でも、それでも時間は流れてしまうから
 願うだけじゃなく手を伸ばす。
 抱きすくめた飛鳥の身体が一瞬、強ばった。
 でも、もう離そうとは思わない。]


  思うさ。
  さみしいし、時間が惜しい。
  今日という日が終わるのが、つらい。


[抱き合ったまま、鼓膜へと刻み込むよう
 素直な気持ちを口にする。
 まるで子どもみたいで恥ずかしい。
 でも、言わなきゃずっと伝わらない。]
(D0) シュレッダー 2021/05/25(Tue) 16:36:30

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[ぐ、と飛鳥の顔が近くに来る。
 触れるのか、と思った赤い唇は
 また離れていく。
 離れていく体温を惜しむよう
 俺の手はまだ、飛鳥の肩に置いたまま。

 さびしい、帰りたくない。
 でも、夕飯までは一緒。

 それで飲み込ませようというのが大人の理屈。
 頬にちゅ、と口付けられて
 嬉しい、の気持ちよりももっと強く
 寂しい、の気持ちが湧き上がって胸をつく。]


  俺のが我慢出来ねェよ。


[すん、と口を尖らせたまま
 ヘルメットを手渡して。

 昼にがっつり天丼を食べたから
 洒落たイタリアンでピザでもつつこう、と
 またバイクを走らせる。

 空に溶かした濃紺の色が
 じわじわ広がり、空全体を飲み込んで
 代わりにちらちらと星が瞬く。]
(D1) シュレッダー 2021/05/25(Tue) 16:39:08

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[背中に感じる体温が、
 何故だかひどく遠く感じて
 やっぱりさっき、
 キスしておけばよかったかな、なんて。
 でも、さっきの時点でキスしてしまえば
 後の過ぎるだけの時間を、
 ひどく辛い気持ちで過ごしてしまう気がして。

 前に来た時は美味いと思った店だったけど
 石窯で丁寧に焼いたマルゲリータは
 今日は何だか、味がしなかった。

 ピザを食べる間、何を話したろう。
 『今度』の話は、なんだか怖くて
 俺は飛鳥のことを尋ねたろう。
 若い人の話をどこまで飲み込めるか分からないが
 彼女のことを、もっと知りたくて。]
(D2) シュレッダー 2021/05/25(Tue) 17:16:35

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[どんなに惜しんでも、時は過ぎて
 店の外に臨む空はぬばたまの色へ。]


  ……今日は、ありがとうな。


[空になった皿を前に、に、と笑って見せようか。
 言いたいことはたくさんある。
 引き止めたい気持ちも。
 でも、今日このまま帰さない、というのは、ダメ。
 明日、明後日、ともっと一緒にいたくなる。

 送り届けるまでが、今日のデート。
 もし嫌だというのなら、家に帰るまでの
 ほんの少しのドライブを提案しよう。

 港町の灯りを眺めて、海でも眺めて
 気が済むまで一緒にいよう、と。]*
(D3) シュレッダー 2021/05/25(Tue) 17:42:07

【独】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

/*
詳しく説明させようにもPCがくちをわろうとしないためさっきからケツをぶっ叩き続けているんだけどまだ口を割らんのです……
(-7) シュレッダー 2021/05/25(Tue) 20:12:49

【秘】 西園寺 飛鳥 → 『伽藍堂』 江戸川 颯介




   ………わたしは、颯介さんが、好きだよ


[ゆらゆら揺れる瞳で、伝えた。
 聞きたいことはW1つWだけ。
 これには、答えなくていいよって意味をこめて。]*

 
 
(-8) ななと 2021/05/25(Tue) 20:22:18

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[イタリアンに入ると隣の席には
 何処かぎこちない男女がいて
 何となく、見合いか何かかな、って。
 他人行儀な距離感と話題、
 それでも何とか話題を出しては
 笑い合おうとする、奇妙な空気。

 名前だけ普段と違うけれど
 きっと傍目には其方の席と
 同じ空気に見えたかもしれない。

 最近ハマったコンビニスイーツとか
 欲しいコスメとか、友達の話とか
 たくさん、知りたいことは知れたけど
 そういうのじゃない、
 俺はまだ、核心に触れようとしてない。

 取り繕っておしゃべりしても
 ダメ、なんだ。言わなくちゃ。]
(D12) シュレッダー 2021/05/25(Tue) 22:14:47

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[そうして提案したデートの引き伸ばしにも
 却下が下りてしまえば
 これで本当にデートのおしまいが
 すぐそこにきてしまう。

 …………いいや、きっと俺が一言
 も少し一緒にいさせてくれ、って
 素直に口にすれば良かった。

 じわり、じわり、後悔が押し寄せる。
 最後に冷やを一口、苦い想いを
 喉の奥に流し込んだら、席を立とうか。


 結局、またあの重苦しい感じのする
 綺麗に剪定された松の前に辿り着くまで
 俺は自分から切り出せない。]
(D13) シュレッダー 2021/05/25(Tue) 22:15:10

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[門に向かおうとする背が
 控えめにぎゅ、と引かれて
 俺は素直に立ち止まる。

 くる、と振り向くと飛鳥の唇が
 開いて、閉じて、やがて問う。]


  ─────それは、


[我慢、ってなんのことだ、なんて
 すっとぼけるのは、無しだ。

 ─────だって、飛鳥は待ってる。
 俺が言葉にしなかった先の言葉を
 いつもみたいに、
 でもいつもより揺らぐ瞳で、紡いで。]


  …………飛鳥に、言わせたくなかったのに
  どうにも臆病で、我ながら情けねェや。


[ぼりぼりと、ヘルメットに蒸れた旋毛を掻いて
 唇だけ、笑みを形作ってみせた。
 イタリアンにいたカップル未満の二人みたいに
 間を埋めるだけの空虚な笑みだった。
 そう気付いたら、首を横に振って。]
(D14) シュレッダー 2021/05/25(Tue) 22:15:42

【秘】 『伽藍堂』 江戸川 颯介 → 西園寺 飛鳥


  ……あんたが店に来ると、
  パッと店に花が咲いたようで
  いつも、来るのを待ってた。


[握られたシャツを解いて
 もう一度、恐る恐る腕を伸ばそうか。
 腕の中に迎え入れたら、また心中を零す。]


  でも、こんなオッサンよりいいヤツがいる、
  きっと幸せになれる立派なお嬢さんを
  俺なんかのところに来させちゃ可哀想だ。
  ……そう思って、遠ざけてきたけど

  でも、今は、今日という日が終わるのが怖くて
  もっと飛鳥のそばに居たい、
  許されるなら、あんたが欲しい。

  ……そう、思っちまった。


[綺麗な髪を梳いて、毛先を拳の中に握り込む。
 そのままその拳へ口付けると
 咥内に飛鳥の髪の匂いが広がった。
 でも、やっぱり足りない。
 風に晒された髪は、冷たかった。]
(-9) シュレッダー 2021/05/25(Tue) 22:16:41

【秘】 『伽藍堂』 江戸川 颯介 → 西園寺 飛鳥

[顔を見る勇気がなくて
 俺は抱きしめまま、問う。]


  俺は、あんたに口付けても、いいのか。


[それが許されるのか、やっぱり自信はなくて
 待てをする犬みたく、合図を待って。

 もし許されるのなら
 震える唇を、赤いそこへと落とそうか。
 肌先を掠めるだけの、
 溜めのわりには軽いキスを。

 口を離す頃には、俺の唇は
 飛鳥と口付けた証拠の赤に塗られていたか。]*
(-10) シュレッダー 2021/05/25(Tue) 22:17:12

【独】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

/*
僕は揺れ動く感情も好きだし、
練り歩くぷにぷにも好きなんだなァ
(すけを)

探検いいなぁかわいい……
(-12) シュレッダー 2021/05/26(Wed) 8:51:04

【独】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

/*
ピエーーーーーーーーーッ!!!!!!(ごろんごろん)
(-14) シュレッダー 2021/05/26(Wed) 20:26:35

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[欲しかった口付けが、飛鳥の方から送られて
 俺はそっと瞼を閉じた。
 背伸びしてのそれは、ほんの少し触れるだけ。

 移った赤を拭われる前に、
 もう一度、今度は俺からキスをしよう。
 もう少し深く口付けても
 良かったのかもしれないけれど、
 まるでキスの仕方も知らないような
 掠めるだけのキスだった。

 それだけでも、触れ合った身体に
 ドキドキと鼓動を伝えてしまう。
 ……これはどっちのものだろう。]
(D19) シュレッダー 2021/05/26(Wed) 21:29:43

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[蕩けたような甘い声で呼ばれ
 俺はほんの少し身を離す。
 もう何度も何度も言われてきた告白に
 今度はちゃんと頷いた。

 ざあ、と吹いた風が御屋敷の松を揺らす。
 彼女の祖母から出禁を食らったのを思い出せば
 ほんの少し、臆病風が吹く。
 でも、もし許されるのならば
 彼女と付き合う許しが欲しいし、
 ……あの骨董品達の評価に
 関する誤解も解きたいとも思う。]


  飛鳥の、お祖母様は特に
  いい顔してくれなさそうだけど……
  もう一度、骨董品のことも含めて
  チャンスをくれたりしないかねェ。


[だから、飛鳥にも力を貸してほしい、と
 少し眉を下げる。
 話し合いに努力するのは俺の仕事、
 そのきっかけを作ってもらえないか、と。]
(D20) シュレッダー 2021/05/26(Wed) 21:30:04

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[そうしてするりと身体を解いて
 バイクに跨り……ふ、と気付く。]


  そういや、俺ァ飛鳥の好きな店を
  まだ知らねェ気がすンだ。


[天丼もイタリアンも、俺が知ってる店。
 『今度』こそ、君の好きな店を
 俺にも教えてくれ。
 ─────そんな約束を取り付けようか。

 何処だっていいさ。
 ただ、ジンジャークッキーと
 カップケーキの出処には、俺は固く
 口を閉ざすだろうけれど。]*
(D21) シュレッダー 2021/05/26(Wed) 21:31:44

【独】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

/*
ギェピーーーーーーーーッ!!!!(ごろごろごろんごろん)
(-16) シュレッダー 2021/05/26(Wed) 22:47:16

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[このままずっと一緒にいたい。
 共に迎えた朝日の下で、
 君の顔はどんな色に染まるのか
 もっと知りたい気持ちは、ある。
 けど、嫁入り前のお嬢さんと
 会ったその日に共寝をしけこむような
 不埒を働くつもりもなく。

 時間はかかっても、
 ちゃんと納得してもらえるよう
 努力するのも大事なことか。]


  おい、あんまり虐めたらダメだぜ。


[くすり、と笑みを漏らして
 抱き寄せる腕へ最後にく、と力を込めて
 それから、離す。]
(D25) シュレッダー 2021/05/27(Thu) 9:14:13

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[クラブに行くのか、
 はたまた流行りのスイーツの店か、
 次の話をしようと思ったが
 飛鳥の好きな店を聞けば
 きょとん、と目を丸くして……
 それから、くすりと笑みを漏らす。]


  そいつァ、光栄。


[触れるだけ口付けを追って
 もう一度、抱きすくめて此方からキスを送る。]


  
……愛してる。



[ありがとう、とか、待ってる、とか
 言いたいことは沢山あったが、
 そういうのを全部ひっくるめて囁いた。

 そうして改めてバイクに跨り直すと
 俺は西園寺邸を跡にする。]
(D26) シュレッダー 2021/05/27(Thu) 9:14:45

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[ケーキ用プレートの納品に
 店を訪れた時、紅茶専門店の店主は
 カウンターの奥からにじり寄ってきた。]


  「ねえ、うまくいった?
   カップケーキ、どうだった?」


[眼鏡の奥から好奇心を覗かせてくるのを
 はてさて、どう答えたものか。
 多分恋の行方が気になっているのと
 自分の手製のスイーツがそれに一役買えたのと
 どっちも気になってる、って顔。

 「まあまあ、ってやつだ」と答えると
 「ああ!惨敗じゃなかったんだ!」なんて
 ぴょんぴょん跳ねながら嫌なことを言う。

 まだ、付き合い始めて、キスをして
 抱き合っただけ。それも、一日だけ。
 年月を重ねてそれが確固たるものになったら
 今度はちゃんと、飛鳥と一緒に来ようと思う。]
(D27) シュレッダー 2021/05/27(Thu) 9:15:18

【雲】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[俺の頭を読んだか知らないが
 店主はにっと笑ってみせて]


  「君がいいと思った人だもの。
   僕はその人が男の人だろうと、
   どこかの国の王女様だろうと、
   どんな人だって祝福するよ」


[そう、笑って見せたのだった。]
(D28) シュレッダー 2021/05/27(Thu) 9:16:48

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

  ー 『伽藍堂』ー

[あの日を境に、俺の店の入り口を眺める頻度は
 さらに高くなっていった。
 (連絡先の交換をし損ねたせいだ)

 いつ来るか、それとももう来ないのか
 首を長くして待とう。
 この気が気じゃない時間が過ぎていくのは
 どうにも俺は「待つ」というのが苦手らしい。

 紅茶屋の店主が持たせてくれた
 パウンドケーキを傍らに。
 また飛鳥が店に来てくれたら、
 待ち時間の恨み言抜きに歓迎しよう、と。]*
(17) シュレッダー 2021/05/27(Thu) 9:22:48

【独】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

/*
>>世界
>>D30
(-18) シュレッダー 2021/05/27(Thu) 20:17:10

【独】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

/*
ぎえええええ……!!!!好き殺される……!!
(-19) シュレッダー 2021/05/27(Thu) 20:17:55

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[首を長ーーーくして待って(1)1d5日、
 飛鳥の声が入口から聞こえた時
 俺はカウンターから半身を乗り出して
 その声の主が想い人か確かめようとしただろう。
 「颯介さん」と呼ばれたら、咳払いひとつ。]


  ……いらっしゃい、 
飛鳥



[他に客もいないのに
 声を潜めて、呼ぶ。
 日を改めてみると、ああ、本当に飛鳥の
 気持ちを受け止める立場にいるんだ、って
 実感出来て、耳がジン、と熱くなる。]
(21) シュレッダー 2021/05/27(Thu) 22:26:10

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[飛鳥が近くによると、微かに紅茶が香る。
 伏せられた睫毛を見下ろして
 その意図に気付いたものの、]


  おいおい、俺が紅付けて店にいたんじゃ
  もっと人が寄り付かねェや。


[そう、笑う。
 それでもキスをしようとするなら
 俺から宥めるように、鼻先へひとつ。

 閑古鳥の鳴く店だ、どれだけ居てもいい。
 けど店主が紅つけて客と戯れてちゃ
 商売になりはしないのだ、と
 ちゃんと大人の理屈を述べて。

 それに納得してくれたなら
 その手から香りのいい
 紅茶のカップを受け取ろう。]
(22) シュレッダー 2021/05/27(Thu) 22:27:13

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[パウンドケーキを、黒釉の皿に載せて出すと
 飛鳥が奇妙なことを言う。
 このケーキも、あのクッキーも
 古い馴染みの作ったもので、
 あのたぬき顔は良い奴ではあるけれど
 恋仲になるのは、百ぺん死んでも御免だった。

 だから、俺には「まさか」の先が分からない。
 はは、と軽く笑いながら]


  俺が甘ェモン焼くタマに見えるかい?
  知り合いの店のだよ。


[そう流す。

 気になるなら行ってみるかい?と聞こうとして
 ふと、あいつの店を思い浮かべる。
 アンティーク屋のような店内に
 花咲くイングリッシュガーデン。
 話好きで、くるくる笑って
 紅茶占いなんかしたりして……]
(23) シュレッダー 2021/05/27(Thu) 22:27:39

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介




  …………そのうち、な。


[カップの中から、呻く。
 飛鳥とあいつが一緒になって遊んで、
 楽しげに笑っている光景を想像すると
 俺の位置はどうやっても蚊帳の外。
 そんなの、嫌だった。
 飛鳥をあの店に連れていくのは
 もっともっと飛鳥との仲を深めてからがいい。

 そんなわがままを。]
(24) シュレッダー 2021/05/27(Thu) 22:28:02

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[ところで─────]


  遅くなる、って言ったって、
  俺のところにいる、とは言ってねェだろ。


[バレたらそれこそ無理にでも
 引き裂かれてしまう気がして。
 眉を下げたまま、弱音を吐いた。

 でも、西園寺家にご挨拶にうかがうのは
 それこそ時期尚早、というやつか。

 ご挨拶をゆくゆくのイベントにするのなら
 目先の、一緒にいられる時間を大事にしたい。
 店だとこの間みたいにくっついて、キスをして
 思うがままの気持ちを伝えられない。

 笑顔のままじ、と此方を見下ろす恵比寿天に
 臀をもぞもぞ動かして、]


  早く閉店時間になンねェかな。


[なんて軽口を叩く。]*
(25) シュレッダー 2021/05/27(Thu) 22:34:54

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[焼き菓子の出処をぼかして笑っても
 飛鳥はぴくりとも笑ってくれず
 目だけが、細く細く、鋭利に尖る。

 そうして、「女の人?」と聞かれて始めて
 俺は彼女の意図を察して、
 ぐふ、と紅茶を噎せさせた。]


  ……そうだな、焼き菓子焼くのが好きで
  俺と一緒で骨董品……
  アンティークのティーカップなんか集めてて
  占いや、ガーデニングなんかが好きな……

  ─────そういう男だよ。


[彼は彼で、気になる人がいるらしく
 俺達のことも「いつか一緒に来てね」とか
 言っていた、とまで言えば
 きっと誤解は解けたろう。]
(49) シュレッダー 2021/05/28(Fri) 18:48:56

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介




  なァんだ、菓子より綺麗にやけてんな。


[飛鳥の柔い頬をつん、とつついて揶揄うと
 カウンターに片肘ついて、頬を預けた。
 「からかってるの?」なんて聞かれたら
 「バァカ、嬉しンだよ」と小声で返そう。]


  あいつが万が一にも俺の事好きとか言っても
  俺は断るよ。


[飛鳥を捨てて、靡く場所もない。
 唇を避け、額にキスを落とすと
 にっ、と笑ってみせようか。
 ちゃんと彼女の気持ちに応えるつもりがある、と
 誰よりまず飛鳥に信じてもらえるよう、
 これから共に過ごす時間を尽くそう。
 ─────そう、思う。]
(50) シュレッダー 2021/05/28(Fri) 18:50:08

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[まず恋仲になって、
 ハグをして、キスをして……
 その先、と考える。

 万が一にも結婚を許してもらえなかったら?
 他に婚約者を立てられたら?
 ……また弱虫が頭をもたげたのを押し殺す。

 閉店までの時間はまだまだあるから
 万年閑古鳥の骨董品屋の主人よろしく
 離れかけた飛鳥の肩を引き寄せて]


  そうかィ、じゃあ商売人やめて
  今から俺が先生しようか。


[所狭しと物が置かれた店内の中、
 ぴ、とそれを指差し、指し示す。]
(51) シュレッダー 2021/05/28(Fri) 18:50:38

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介



  アレぁ、柘植の櫛だ。
  椿の掘りがしてあンだろ。
  江戸時代には櫛を女性に贈るのが
  所謂プロポーズ、ってやつだった。


[苦死を共にしよう、という
 江戸らしい洒落っ気だ。
 次に示したのは、アンティークの指輪。]


  プロポーズを指輪でしていたのは
  古代ギリシアの頃。
  ……つっても、当時は売買婚。
  夫の家が妻の家に金ェ払って
  夫が妻の父親に贈る。
  言わば領収書、ってやつ。


[今はそんな慣習もなく、
 共に惹かれあって結ばれる恋愛婚は一般的。
 突然のプロポーズの歴史講座に
 ちゃんとついてこられているか
 ちら、と斜め下を見下ろして。]
(52) シュレッダー 2021/05/28(Fri) 18:51:00

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介




  江戸より昔の日本だと……
  ほら、習ったかな。
  平安時代は和歌を読むンだ。

  …………じゃあ、問題。
  そのもーっと昔……古墳時代は
  どうやってプロポーズしてたか。


[どうかな、飛鳥。って、
 少し笑って、髪を梳きながら答えを待とう。
 正解したら、どうしようかな。]
(53) シュレッダー 2021/05/28(Fri) 18:51:35

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[けれど、今は和歌も読まなければ
 櫛も贈らない。
 言葉にして、気持ちを伝えて、
 元の意味とは違う意味で指輪を贈ったり。

 ……今の俺に必要なのは、物とかじゃなく
 もっとちゃんと素直に
 自分の気持ちを伝えることか。

 悪い大人は閉店時間の10分前には店を締め
 裏手に停めた愛機へと
 また飛鳥を誘うだろう。]


  ちょっと付き合ってくれると、嬉しい。


[また夕暮れ空の下をツーリング。
 さっきの問題が正解でも、不正解でも、
 俺が君にキスがしたいのだ、と。]*
(54) シュレッダー 2021/05/28(Fri) 18:52:32

【独】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

/*
うかれ、うかれ、うかれ、うかれ
うかれすぎおじさん
(-22) シュレッダー 2021/05/28(Fri) 18:52:58

【独】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[もしも、もしも和歌を送るとしたら
 「古りにし嫗にしてやかくばかり
  恋に沈まぬ手童のごと」
 ……かな。

 なんて。言わないけれど。]
(-23) シュレッダー 2021/05/29(Sat) 11:02:37

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介



  さて……何だろうね、飛鳥。


[原始人じゃなく、文明を築き上げようとした人らの
 恋の気持ちを伝える方法とは。
 くるくると思考を廻らす飛鳥を見て
 俺はそっと微笑み名を呼ばう。

 ヒントを求められたなら
 スマホに頼らないその度量を買って
 「今俺も飛鳥も普通にしてる事だよ」と。
 
 当てられたなら、おでこにもう一つキスを落とそう。
 どうしても分からないなら此方から正解を。]


  名前を呼ぶこと。
  ……もっとも、婚姻制度が今と違うから
  そんなに重々しいものじゃなかったらしいけど。


[でも「お嬢さん」から「飛鳥」へ
 「江戸川さん」から「颯介さん」に
 互いの呼び名を変えた今なら、少しわかる気がする。
 自分、というのをもっと相手に
 深く受け入れてもらったような……
 1歩ずつお互い近付いた感じがする。]
(68) シュレッダー 2021/05/29(Sat) 11:14:15

【秘】 『伽藍堂』 江戸川 颯介 → 西園寺 飛鳥



  ……好き、って気持ちの伝え方は
  キスやハグ、贈り物だけじゃねェ、ってことさ。


[な、飛鳥。と、髪を指に絡めて、また呼ぶ。
 昔よりも婚姻制度も複雑で、
 色んな価値観が絡み合って若干世知辛いが
 今『伽藍堂』の店主として許されるのは
 これが最大限かな、と。]
(-24) シュレッダー 2021/05/29(Sat) 11:17:38

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[さて、閉店時間10分前にふけるわるい大人は
 健全な若人からの指摘に、にひ、と笑って]


  いいじゃねェの。客来なかったろ?
  今日だけだよ、今日だけ。


[良いから行こうぜ、と手を引いて
 バイクに跨り、街へ。
 行先も告げないまま走り出しても、
 背中から回る腕の確かさには変わりがなくて。
 そこからもあすかの信頼が伝わって
 ヘルメットの中、ひとり口角を上げた。]
(69) シュレッダー 2021/05/29(Sat) 11:48:59

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[バイクを走らせ10数分。
 やってきたのは、街の外れにある
 高台の公園だった。

 季節になれば夜桜を楽しむ人や
 バラ園をスケッチする人で賑わうだろうが
 空にちりばめられた星がうっすら透ける
 夕暮れ時というのもあってか、
 数組のカップルが過ぎると気を惜しむような速さで
 ライトアップされた紫陽花の小路を歩いている。]


  ……くらぶ、?とか、他にも
  飛鳥の好きな場所があるかもしれねェけど
  それも今度教えてくれや。


[今日はもう一つ、俺の好きな場所。
 喧騒のない静かな公園で
 二人きりの時を紡げたら、なんて思うんだ。

 バイクを停めたら、手を差し伸べて
 花の小路へ誘おうかと。]*
(70) シュレッダー 2021/05/29(Sat) 12:00:12

【秘】 西園寺 飛鳥 → 『伽藍堂』 江戸川 颯介





    うん、 颯介さん


[と柔く表情を緩めて、大好きを込めて、
 その手に自分の指を甲の方から絡めて
 そっと握った。]
 
(-26) ななと 2021/05/29(Sat) 18:07:40

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[くらぶにいってなんぱをされる俺……?
 正直、想像が出来ない。
 若人の中、浮いてしまいやしないか。
 また、隅っこでひとりぽつんとなって
 若い男から声をかけられる飛鳥を見ては
 頬を膨らませる時間を過ごしそうな。]


  でも、飛鳥の好きを、もっと知りてェ。


[紫陽花の花の間をゆっくりと縫って歩く。
 下から照る光に浮かぶ
 飛鳥の顔を覗いて、そう乞うた。
 でも、飛鳥が行きたくないなら
 もっと別なところですごしたっていい。]
(79) シュレッダー 2021/05/29(Sat) 20:45:47

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[さっきの話のせいか、
 歩きながら飛鳥が名前を呼ぶ。
 何度も何度も、弾むように。

 キスのために立ち止まることも無く、
 呼ばれる度に、繋いだ手に、
 きゅ、と力を込めて返す。]


  ここにいるよ、飛鳥。


[多分あの時、飛鳥が向き合ってくれなくちゃ
 俺はここにいなかった。
 祝福してもらえない、君の未来を壊してしまう、と
 ひとりいない敵に怯えて過ごしてた。
 だから、何気ないこの時間が
 俺にはひどく嬉しくて。]
(80) シュレッダー 2021/05/29(Sat) 20:46:04

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[やがて、紫陽花の道が開けて
 街の夜景が一望出来る広場へと辿り着く。

 空の星と、地上の人の営みと
 目の前がちかちかと眩むよう。]


  古墳時代には見えなかった光景だなァ。


[時代は変わって、名前を呼ぶだけじゃ
 確固として結ばれるわけじゃない。
 身分や歳の差、たくさんのしがらみに阻まれ
 結ばれない恋も、世の中には沢山あって。

 握った手の中、指先で飛鳥の掌を掃いて
 そっと腕の中へと招き入れよう。]


  俺の気持ちは…………まだ、充分に
  飛鳥に伝えきってねェと思う。
  名前を呼ぶだけ、花を送るだけ
  口を合わせるだけじゃ、まだ
  この気持ちには全然足りねンだ。


[鼓動をひとつに溶け合わせるように
 きつく抱き合ったって、多分。]
(81) シュレッダー 2021/05/29(Sat) 21:06:00

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[ここにきて、他のカップル達と混じって
 二人過ごしてみて、少しずつ俺の中の
 不安は溶けていく。]


  なあ、聞いてくれ。


[言えるだろうか、飛鳥の恋人として。]


  まだ俺たちは恋仲になって浅いが、
  少しずつ、もっとお互い知り合って
  …………そしたら、改めて言わせて欲しンだ。

  俺の言葉で、飛鳥と共に行きたい、って。


[そう言ってから、これってもう
 言ったも同然かも、って気が付いて
 少し照れの滲む顔で笑った。]*
(82) シュレッダー 2021/05/29(Sat) 21:17:57

【秘】 西園寺 飛鳥 → 『伽藍堂』 江戸川 颯介




   そのときは、わたし、

   ───あなたのこと、幸せにするから
   一緒に、
幸せ
になって。

 
(-50) ななと 2021/05/30(Sun) 6:51:18
 




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