人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【秘】 かれがれ ユメカワ → 怖怖 ライカ

/*
ごきげんようダーリン 俺狼なんだけど(再放送)
多分襲撃予定は覆らないので、白々しい襲撃予告を送っておきます。一応。

無事に
今日がお前の命日だ!
を言えそうでオレは嬉しいです 敬具
(-7) unforg00 2022/07/10(Sun) 21:48:20

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
どういう決意だよ
(-9) unforg00 2022/07/10(Sun) 22:02:56

【赤】 かれがれ ユメカワ


どこかの教室。
並べられた机。
人影ひとつ。足音も無く、いつの間にやらそこにいる。

「………ん、…」

出席を取る声へと返す声は、以前よりも浮かないもの。
けれどもその理由は近付く夜明けではなくて、
ましてやひとつ増えた名前でもない。

それは以前あなたに問いを投げ掛けた時に
挙がった名前の内のひとつだから。ただ納得だけがあった。


「……ねえ、先生。
 前に……できることがあれば、って言ってたよね」

「聞きたい事があるんだ」

『生徒』として扱われる事に疑問を持たない子どもは、
教卓に立つ少女が、頼るべき『先生』であると信じて疑わない。
だからきっと、自分にわからなかった答えを知っていると信じている。
(*2) unforg00 2022/07/10(Sun) 23:29:29

【赤】 かれがれ ユメカワ


「俺、あのあと夏彦と話をしたんだよ」

「ちゃんとあの日をやり直して、本音で話してさ
 夏彦も俺と離れたくないって、好きだって言ってくれたから
 一緒に来て一緒に死んでくれるか聞いたんだ。
 ……そうしたら、頷いてくれたから」

夢川深雪という人間が、既に死んでいる事を思い出した上で。
言葉に詰まりはしても、確かに頷いてくれた。
だからあの時、まさか拒まれるなんて夢にも思っていなくて。

あっという間に、殆どわけもわからず死んだ人間には
目前に迫った死の恐怖への理解なんて無くて。


「あんまり怖がらせたくなかったし、
 俺みたいに……酷い見た目になってほしくなくて。
 できるだけ優しく首を絞めたんだけど
 結局怖がらせたみたいで、何処かに行っちゃって」

「何を間違えたんだろう」

ぽつり、ぽつり、前提から何から何まで狂った相談はそこで一区切り。
その内容に反して、それこそ生徒が教師に対してするような
ごくありふれた、けれど当人にとっては深刻な悩みのような。
最初から最後まで、ただただそんな調子だった。

こうして確からしい答えを探すのは、
未だやり直す事・・・・・を諦めてなどいない事の証左だ。
(*3) unforg00 2022/07/10(Sun) 23:30:41

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
なんかここだけ見るとかなりの異常者で嫌だな
オレのPCは死ぬと異常になる事で有名 有名ではない
(-21) unforg00 2022/07/10(Sun) 23:40:00

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>0 ネコジマ

君が戻って来てすぐの話。
ふと、視界の端で何かが動いた気がして、視線を向けて。
それが誰かわかれば、ひらひらと手を振った。

「……おかえり、稔」

「何かあった?良い事、そうでもない事、なんでも」

選ぶのが下手くそだから机を椅子代わりにする事は諦めて、
床に座って、時折液晶を流れるメッセージを眺めていた所。
君の事を待ってると言ったから、有言実行。

直前に、また少し気まずい別れ方を誰かとしてしまったものだから
この空き教室に入る時、少し中の様子を窺ってたりとか、したけど。
きっと誰にも見られてはいなかった。多分。
(3) unforg00 2022/07/11(Mon) 0:12:25

【秘】 かれがれ ユメカワ → 怖怖 ライカ


廊下での出来事から、暫く経って。

空き教室で誰かを待った、そのもう少し後。
君が誰かと話を終えた、そのもう少し後。

君を捜しに行こうと思って、悩んで、でも諦めたくなくて。

けれども広い廃校内を闇雲に捜し回ったってどうにもならないし、
何より、あんな別れ方をしてしまった後だから。
すぐに面と向かって話すのは、また怖がらせてしまいそうで。

──怯えた君の眼が忘れられない。


『怖がらせてごめん』
『できるだけ怖がらせないようにしたつもりだったんだ』
『そのつもりになってただけみたいだけど』


『一つだけ聞きたい事があって』

『夏彦は今、どうしたいと思ってる?』

だから結局、君に問い掛けるのは画面越し。
そんな文章を送信して考える事は、返信が来なかったら──

きっと言葉が足りない。
きっと時間が足りない。
君と言葉を交わせるこの時間が、いつまで続くかもわからない。
だから消極的になっている余裕なんてもう無いんだ。
(-45) unforg00 2022/07/11(Mon) 3:23:56

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>4 ネコジマ

再び空っぽになってしまった隣が埋まって、
今は空っぽの手にも掴めるものがあって。寂しさは少し和らいだ。

寂しがり屋にとって、君達は鍵のようなもの。
二つとして同じ形のものはないから、代わりに刺してみても
きっとぴったりとは嵌らないけど、まったく合わないわけでもない。

つまるところはこうやって、一人で居る時に。
自分から人と接点を持つ事をあまりしない、少し不器用な君が
少し寂しさを汲んでくれるだけで嬉しくなれるような、単純な人間だ。


「ん……栗栖と?
 そっか。それは確かに良い事だね、……」

物言いはやっぱり捻くれていても、嬉しげなのは何となくわかる。
君達の間柄は、以前から結構そんな調子だったとしても。
ここに来て早々の事だったから、
単純に心配していた夢川にとってもそれは良い知らせだ。

「…何度も喧嘩して、何度も仲直りできるのは」

「ちょっと羨ましいな。簡単な事じゃないと思うから」

なんてのは、当事者じゃないから思う事かもしれないけど。
でも君の機嫌が幾らか良さそうなのも事実だしなあ。
思考をそんな脇道に逃して、浮かんだ寂しさを誤魔化した。
(10) unforg00 2022/07/11(Mon) 4:41:32

【秘】 かれがれ ユメカワ → 元弓道 マユミ


『ずっと変わらずにいられたらいいのにね』
『本当はきっと 嫌だって、寂しいって皆が思ってる』

この願望を言葉にするのは、もう何度目だろう。

言葉にしたって、子どもにできる事なんてたかが知れている。
到底叶いもしない我儘を言って、駄々をこねる事だけ。
それは何処までも願望であって、建設的な展望なんてありはせず、

『思ってもどうにもならなくて、そう思う事に意味は無くて
 早くに諦めをつけた方が楽なんだとしても』

『我儘でも、俺は諦める事だけはしたくないよ』

けれど、どうせ。

諦めたつもりになったところで、期待を捨てた気になったって。
常に思考に感情が伴うとは限らず、喪失の疵というものは
結局はいつまでもじくじくと痛み続け、人を苛むものだ。

それなら、諦める事にも意味なんてありはしない。
最初から何もかもを諦めて掛かる人生の何と空々しいことだろう。

けれど自分達は大人と子どものきざはしの上に立っていて、
いつまでもその場に立ち止まり続ける事はできない。
誰しもいつかはその背が現実に追い立てられる時が来る。
(-49) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:11:10

【秘】 つれづれ ユメカワ → 元弓道 マユミ


生きている限りは・・・・・・・・

『一つだけ思うんだ』



『嫌な事を我慢して、息苦しいなって思いながら』
『そうやってまで生きてる事に』

『意味なんてあるのかな?』

なら、そんなものは落としてしまえばいい。
前に進む事ができなくなれば、それ以上の変化は無い。

皆で一緒に、終わりの先で永遠を共にできたなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少なくとも、今以上の喪失を味わう事なんて無いのだから。
(-50) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:11:52
ユメカワは、それそのものに意味など無いと思っている。何もかも。
(a16) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:15:50

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
白々しいねえこの狼(指差し確認)(他人事)
(-51) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:17:42
ユメカワは、だからそれは、きっと罰などではない。
(a17) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:21:43

ユメカワは、そして君達は、岐路に立っているだけだ。
(a18) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:22:55

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
そろそろ本腰入れて宗教勧誘し始めないとなんだけど
あいつら(虚空を指差す)はいったい何をするつもりなんだ
オレ愚かだからわかんねえ……
(-52) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:29:58

【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ


ぴろん。君に宛てた数件のメッセージ。
きっと行方知れずになった少女の死が伝えられた後の話。

『ねえ、明日香ちゃん』

これは取るに足らない問い掛けだ。
こちら側・・・・に少し近い君にだからできる、他愛無い話。

『人が死ぬって、どういう事だと思う?』

『人が死んだ時って』
『どういう気持ちでいたらいいんだろう』

自分にとって、もはやそれは永遠の離別ではないから。
できる限り苦しむ事の無いように、とは願いこそすれど
他の皆のように動転したり、悲しむ事なんてできなくて。
(-56) unforg00 2022/07/11(Mon) 14:41:38

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
つくづく話の前提が狂った赤窓だ
やっぱ飛び降りが安牌だよなあ〜!!!愚かもそう思います
(-62) unforg00 2022/07/11(Mon) 15:47:58

【秘】 かれがれ ユメカワ → 怖怖 ライカ


あの時、あの場所で、逃げ道も無く。
死への恐怖と死者への感情を天秤に掛けざるを得なかった。
そんな君の言葉を信じて疑わなかったのは、きっと身勝手な盲信。
けれど傷付かなかったと言えば、嘘になる。

それでも悪い事ばかりではなかった。
事実君からの拒絶で足は竦み、何もかもが遠い世界の事のようになって。
どうして、ただそれだけしか考えられなかったけれど。

その絶望の深さも、それでもなお諦めたくないと思った事も
きっと君が好きだという事の証左だと思えた。


理不尽な死は、この場所に吹き溜まる幾多の想いは
ただの人だったものの在り方を少なからず歪めてしまった。
それでも、君を好きだと思う気持ちだけはずっと変わらないままだ。


『三階の、階段上がってすぐの教室』

迎えに行こうか、と打ちかけて、やめた。
君から来てくれたら、それ以上に嬉しい事なんて無いから。

画面をタップしてアプリを閉じれば、壁紙は二人で撮った写真のまま。
液晶はひび割れ、ところどころが血で少し汚れている。
虚像が剥がれ落ちて、あるべき姿に戻りつつあるその様に暫し目を伏せて。
窓枠に座り、僅かに明るくなりつつある遠くの空を見て、君を待っていた。

夢の終わりが、少しずつ近付いている。
(-64) unforg00 2022/07/11(Mon) 17:49:47

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>22 >>23 ネコジマ

「……あは、できるかなあ、」

俺、やらなきゃできない子だしなあ。
なんて冗談めかしては言うけれど、
こればかりは声色も笑みも、何処までも空々しいものだった。
口数は多いけど、本音を言うのは苦手なまま。何も変わらない。


「取り返し付かないって、わかってるんだけどさ…」

それでも。こうして背を押してくれる君に、
そんな軽薄なこたえだけを返すわけにもいかないから。

隣に居る君の方に少し首を傾けて、声を潜めて。
(24) unforg00 2022/07/11(Mon) 19:10:23

【秘】 かれがれ ユメカワ → 友達 ネコジマ


「皆とこうして居られるのは、今だけだろうし」

「生きてたら、なんでもできちゃうけどさ」

俺はもう死んでて、なんにもできないはずなのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・──」
(-68) unforg00 2022/07/11(Mon) 19:11:11

【秘】 かれがれ ユメカワ → 友達 ネコジマ


「……ああ、違うな。できてもしない方がいいだけ
 しない方がいいってわかってるのに、でもそうしたい」

「今やらないと取り返しが付かないけど、
 やったらやったで結局取り返しが付かないんだよ」

「稔は──それでもやるべきだと思う?」

いやに静かに感じる空き教室。付き纏う違和感。
その中で、うっそりと笑って死者が囁いた。

夢川は確かに君の隣に居て、君の腕にだって触れている。
それでもそこに死の気配を感じるのは、どうしてだろうね。
(-69) unforg00 2022/07/11(Mon) 19:12:11
ユメカワは、猫島と内緒話。
(a21) unforg00 2022/07/11(Mon) 19:12:30

ユメカワは、肯定が欲しいわけじゃない。ただ訊きたかっただけ。
(a22) unforg00 2022/07/11(Mon) 19:12:35

ユメカワは、やっぱり笑ったままでした。ただ、前より少し複雑そうに。
(a23) unforg00 2022/07/11(Mon) 19:13:51

【秘】 かれがれ ユメカワ → 元弓道 マユミ


『意味なんて無いよ』

短い返信。
自分から意味はあるのかと問うたのに、
意味など無いと返すのはどこか破綻しているようで、けれど。

『生きてる事にも、それをやめる事にも』
『それそのものに大層な意味を付加しようなんてナンセンスだ』

『生きてる理由があるから生きてるように、
 生きてるのをやめる理由があるから生きてるのをやめるだけ』

『どっちもただの手段でしかなくて、その先に目的があるだけ』

君とはそもそも思考の重点を置く箇所がずれているのだと思う。
生きる事も、生きる事をやめる事も、単なる手段でしかない。
少なくとも、夢川にとっては。
(-97) unforg00 2022/07/11(Mon) 23:52:29

【秘】 かれがれ ユメカワ → 元弓道 マユミ


『それでも、生きていく事なんて分の悪い賭けだよ』

『確かに生きていないとできない事は多いけど、
 それが生きている事で味わう辛い思いに釣り合うとは限らない』

『その上賭けに乗るには『今』を賭け続けないといけないし、
 配当金は常に理不尽に変動し続けて
 急に一方的に不利なルールを課される事だってある』

『何より、唐突に賭けを台無しにされる可能性だって』
(-98) unforg00 2022/07/11(Mon) 23:58:26

【秘】 海市蜃楼 ユメカワ → 元弓道 マユミ


俺があの日死んじゃったみたいにね・・・・・・・・・・・・・・・・


──夢川深雪は、死んだ人間だ。

来家に引っ越す事を打ち明けた少し後のいつかの日。
最後にもう一度だけ話をしようと彼の家を訪ねようとして、
そのまま、不幸な事故であっけなく帰らぬ人となってしまった。

前触れも、理由も、意味も無く、何処までも唐突に、理不尽に。


『弓道部であった事も、牧夫兄の事も、突然だったでしょ』
『生きていたら、これからも何度も同じ経験をするんだよ』
『もっとひどい事があるかもしれないし、俺みたいになるかもね』

『見て見ぬ振りは長続きしない。いつかは限界が来るよ』
『それとも、麻弓ちゃん達が生きていく内に』
『新しく得たものが少しずつ
 俺達の事を遠くへ追い遣っていくのかな』

『麻弓ちゃんが嫌だって思う事を捨てていくみたいに』

メッセージが送信されるテンポは、他愛無い日常会話と同じ。
君を責めるつもりは無い。どう思うかは君次第だけれど。
(-99) unforg00 2022/07/12(Tue) 0:00:20

【秘】 海雪 ユメカワ → 元弓道 マユミ


『俺はそんなのは嫌だ』
『皆一緒の、いつも通りの日常があればそれでいい。
 今が今のままあればいい。新しいものなんて要らなかった』
『だから、皆で一緒にずっと居られる場所を選ぶだけ』

たとえそれが、死の先であっても。
我儘な子どもは、自らの望む不変の為に他者の不変を壊す。

鳥飼の死という形で既に一つ壊していて、
そしてこれから幾つも壊していく。自らの信じるものと共に。

『きっと先生が皆を連れて行ってくれる』
離れ離れかれがれにならなくていいようにしてくれるんだ』

『おいでよ、麻弓ちゃん』


『皆が待ってるよ』

強欲な子どもの願望は、皆で変わらず共に居続けられる事。
皆とは、今日ここに来た全員の事だ。

飽くまでもそれは願望、分不相応な高望みだけれど
いつか君が来てくれるなら、確かに一つ実現に近付くだろうな。
(-100) unforg00 2022/07/12(Tue) 0:01:27

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
マリン‐スノー【marine snow】 の解説
海の表層から深海まで観察される、雪のように降るもの。不定形で壊れやすく、プランクトンの死体などが緩く結合したものといわれる。海雪。
出典:デジタル大辞泉(小学館)


これをずっと使いたかったけど使い所が無かったんや 助かる
(-101) unforg00 2022/07/12(Tue) 0:29:40

【赤】 かれがれ ユメカワ


──つん、と鉄臭い臭いが鼻をついた、錯覚。


「………死ぬのが、怖い……」

最期の日の、最期の瞬間の記憶。
俯いて考え事をしていたから、周りは見えていなくて。
音も遠くの事のようで、それ・・に気付いた時にはもう手遅れで。


  は頭を強く打ち即死だったと──


その後の記憶は、何も無い。
最初は自分が死んでいる自覚も殆ど無いまま、
気付けばここに居たようなものだった。


「……即死かあ」

どろり、生暖かいものが額を頬を流れ落ちる感覚。
けれど何も滴り落ちはしない。これも、錯覚だ。
(*6) unforg00 2022/07/12(Tue) 1:57:50

【赤】 かれがれ ユメカワ


あなたの言葉をなぞるように繰り返す傍らに。
ふと視線を上げた。
今際の記憶を語るその声が、徐々に淀んでいったから。

「わかった。次はそうしてみる」

優しい──中途半端なやり方ではだめらしい。
どんなに甘く言葉を重ねても、迫り来る死の恐怖は拭えない。
死してなお残るほどに強いものなのだと、理解した。

自分と同じような死に方の方が、皆にとって優しいのだと。


「ありがと、先生。俺一人だったらずっと迷ってたかも」

提案はあっさりと『次』の手段の一つとなり、
少女に掛けられる言葉は、気遣いではなく感謝だった。
この場に於いて、あなたは『理想の先生』だから。
『生徒』に気遣われるなんて、きっとあってはならない事だ。


「…もう一回、夏彦に会いに行って来るね」

浮かない表情を、そっと笑みに変えて。
またね、少女や物言わぬ友達に手を振ったのちに踵を返した。
(*7) unforg00 2022/07/12(Tue) 1:58:23

【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ


『そう』

『じゃあ やっぱり、俺は悲しめそうにないな』
『時が止まってくれたら、それが一番だから』

『同じ時を進んでいたって、いつかは皆少しずつずれていくから』

そうして"今"がずれて綻んで、ばらばらになってしまう前に。
大好きな皆で一緒に、一斉に同じ所で立ち止まる。
きっとそれ以上に素晴らしい事は無いだろうな。

『そうやってずれていくものを見送って、見送られて』
『忘れたくないものを覚えているしかできないのは』

『互いに置き去りにされるだけは、寂しいな』

なんてのは独り善がりな寂しがり屋の思う事。
君がどう思っているかは定かじゃない。

人間は、忘れる生き物だ。
忘れる事で自分を守る、そういうふうにできているものだ。
記憶もずっとは続かない。過去はいつかは底へ底へ埋もれていく。


『寂しいけど、でも』
『死ぬのが怖いから、だから生き続けるのかな、君達は』

今を今のまま止めてしまえば、それは決して過去にはならない。
そうしたら、きっと。
置き去りにするもされるも、忘れるも忘れないも無いのにな。
(-104) unforg00 2022/07/12(Tue) 3:04:56

【秘】 夢の境 ユメカワ → 夢の先 ライカ


小さな足音が、一人分。

夏の夜の空気と、夜明け前の物寂しさの中。
聞こえた軽い音は、確かに待ち人の訪れを告げていた。
それだけでどうしようもなく嬉しくなるくらい、やっぱり単純だ。

「……夏彦」

名前を呼んで、そっと君と向き合って、いつもと違う事に気付く。
ああ、ずるいな。俺が証明できる事なんてそう多くないのに。

「俺、やっぱり頑張るのは下手くそみたい」

「さっきだって、やり直そうとして、また空回って」

「そんな俺でも、いいの」

なんて、聞いたら決意を鈍らせてしまうかな。
まっすぐな月白色。君の瞳と目が合って、
ちょっと困ったように、けれども自然と笑みを返した。

思えば、始まりも君と目が合った日の事だった。

周囲の同年代とは少し違う雰囲気。少し違う距離感。
それが何だか気になって、駄目元で話し掛けたのが初対面。
実のところ、鬱陶しく思われてしまわないか少し不安だったから。
だから君がこっちを向いてくれたのが本当に嬉しかったんだ。

切っ掛けは、本当にただそれだけ。単純だって笑われてしまうかな。
(-105) unforg00 2022/07/12(Tue) 6:13:47

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ

「…………苦しむ、時間が……長ければ、」
「それだけ恐ろしく思う時間も長くなる。」
「即死とか、それに近い死に方なら」
「きっと怖がらせないんじゃないかな」

「一緒なら、飛び降りても怖く無いかも」


「…よく、なくても。俺も、夏彦の事が好き」

座っていた窓枠から降りて、一度教室の床に足をつけて。
今はすぐ傍の君に我儘な愛を囁くだけ。
三階の高さは、ちょっと心もとないから。

「諦めたくても、諦められないくらい──大好きで、
 愛してるから、離れたくない。離したくないから、だから…」

「今度は、一緒に死のういこうか」

思い返すのは、猫が屋根の上で月を見上げている写真。
屋根裏に行ったらしきあの子が撮った写真。
屋根に開いた穴からなら、校舎の屋根の上に出られそうだった。
(-106) unforg00 2022/07/12(Tue) 6:15:11

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ

/*
というわけで結婚式と書いて死因の相談なんですけど
飛び降り心中or絞殺リベンジorその他(なんも考えてない)
 の三択くらい
人生に一度の晴れ舞台だし好きな死因を選んでくれな 要望は最大限聞く

個人的には飛び降りで上手く頭からいって即死だと
死因がお揃いになって激アツです
(-107) unforg00 2022/07/12(Tue) 6:19:49

【秘】 かれがれ ユメカワ → 友達 ネコジマ


「────あは、」

「そうだなあ できちゃいけないんだ あっちゃいけない」

死んだらそこで終わらなきゃいけない・・・・・・・・・・・・・・・・・

「じゃあこれって何なんだろうな 全部悪い夢だったのかな」

「起きた記憶なんて無いしさ」



「これが夢なら──覚めてみようか・・・・・・・

覚めるのはきっと、君の夢。
何にしたって、もうじき夢は綻んで、君達は朝に目覚める。

夢から覚めた君達は、現実にいったい何を思うんだろうな。


一瞬。鉄臭いにおいがしたような、錯覚。
(-108) unforg00 2022/07/12(Tue) 8:00:56
ユメカワは、その言葉の理由が自分勝手だろうと気にしない。
(a40) unforg00 2022/07/12(Tue) 8:01:09

ユメカワは、きっと。もっと自分勝手だから。
(a41) unforg00 2022/07/12(Tue) 8:01:15

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>26 >>27 ネコジマ

「ねえ、稔」

「俺、もう少しだけ頑張るからさ」

「ちゃんと見届けてよ」

距離は内緒話をするようなもののまま。
寂しがり屋は腕を縋るように抱く君の頭をそっと撫でて、
いつも通り、甘ったれたふりをして。そんな事を言っていた。
(30) unforg00 2022/07/12(Tue) 8:02:33
ユメカワは、それから暫しの後、裏道達が戻って来る前に。
(a42) unforg00 2022/07/12(Tue) 8:08:05

ユメカワは、いつの間にやら、空き教室から姿を消していた。
(a43) unforg00 2022/07/12(Tue) 8:08:30

【独】 夏の雪 ユメカワ

/*
なんか知らんけどSANチェックばら撒きテロリストと化してるな
今多分ミナイだけだよSANチェック成功したの マユミはどう?
(-109) unforg00 2022/07/12(Tue) 8:12:10
ユメカワは、そこにいる。
(a53) unforg00 2022/07/12(Tue) 15:28:09

ユメカワは、それはきっとどうしようもなく現実で、だから
(a54) unforg00 2022/07/12(Tue) 15:28:29

ユメカワは、現実から覚めて、夢に起きる。
(a55) unforg00 2022/07/12(Tue) 15:28:45

【独】 夏の雪 ユメカワ

/*
みんなモッチャクチャになってる中
このユメカワとかいう異常者だけ𝑯𝒂𝒑𝒑𝒚なのなんか変だな
なぜ?みんながやさしいからやね……(事実)
(-150) unforg00 2022/07/12(Tue) 20:20:57

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ


ああ、少しずつ、いつも通りが戻って来た。

君が隣に居て、こっちを見てくれて、笑い掛けてくれて。
ちょっとずるい言葉を掛けても、気恥ずかしくたって
ちゃんとこたえてくれるから、つい君の優しさに甘えてしまう。
少し背伸びをする君が、どうしようもなく愛おしくって。

たったそれだけの なんでもなくて、かけがえのない日々。


「………あは、じゃあ、…このままでも、いいのかな。」

「…うん。俺、夏彦が居ないとだめみたい」

寂しがり屋だから、を免罪符にして、図々しく誰かの傍を陣取って。
毒にも薬にもならない言葉を吐く事なら、いくらでもできるけど。
努力は下手で、取り柄は無くて、得意な事は人に甘える事、くらい。
結局はそんな人間だ。

また甘えてしまっていいのかな。
なんて、今更なんだろうけど。
(-181) unforg00 2022/07/13(Wed) 1:28:58

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ


「いいよ。見に行こう、二人だけで
 どうせ怒る人なんて居ないから、屋根まで登っちゃおう」

「同じ場所で、同じものを見よう。
 嘘のない、ありのままの綺麗なものを見に行こう。
 きっと今なら、それがよく見えるから……」

自分達が生きていた事も、想い出も、過去になっていくけれど。
現実はきっと、自分達を置き去りにしていくけれど。
これからは。ずっと変わらずに、二人一緒に居られるから。
ずっと、同じ場所で、同じを見ていられるから。

カメラが無くたって、楽しくないから、写真が撮れなくたって。
今を今のまま、切り取る事はできるから。


「………夏彦、」

差し出された君の手に手を重ねて、

──ぐ、と引き寄せて、不意打ち気味に唇を重ねた。
できるなら、ただ触れ合うだけよりもずっと深く。
理由は単にやり返しておきたかったのと、それと。
今しておかないと、終わりを先延ばしにしてしまいそうだから。

だからきっと、これがちょうどいい。
少ししたらちゃんと仕切り直して、
また格好付けてエスコートしてくれるかな。
(-182) unforg00 2022/07/13(Wed) 1:30:22
ユメカワは、本当は。君の事をもっともっと深く感じていたい。
(a65) unforg00 2022/07/13(Wed) 1:32:33

ユメカワは、けれど、今は時間が足りなくて。
(a66) unforg00 2022/07/13(Wed) 1:39:45

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ


ふたりきりの教室に、微かな吐息と濡れた音。

そっと舌を重ねて、優しくその輪郭をなぞって、深く深く。
薄い粘膜同士で触れ合って、誰よりもずっと近くで君を感じられる。
どうしようもない多幸感でじわじわと満たされていく。
それでももっと欲しくなる。


「………あは、」

そうしている内に、とん、と胸を叩かれて。
名残を惜しむようにゆっくりと唇を離して、息を吐く。
いつになっても君の息継ぎは少し辿々しくて、
だからいつも音を上げるのは君が先だったな。

「俺、夏彦と同じ事しただけじゃん」

先に不意打ちしたのはそっち。
なんてのは、子どもの言う屁理屈みたいなもの。
君の様子は想定内で、手を引かれながら、目を細めて笑った。

繋いだ手は、今度はきっと、恋人同士のかたち。
今度こそ──同じ夢を見て、その先へ。
(-198) unforg00 2022/07/13(Wed) 14:01:54

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ


「ここ出て右の方の突き当たり、」

廊下の隅、目立たない階段。
普段使われる事の少ない場所だろうし、それはそうだよな。
一度見に行って、そんな事を思ったのを覚えている。

「から、屋根裏に上がれて。
 屋根に穴が開いてるみたいだから、
 適当に何か積めば屋根の上に出られると思うんだけど」

屋根裏に無造作に積み上がった箱や瓦礫は、
猫にとっては階段のようなものだっただろうけど。
人間が登ろうとしたら、少し頑張らないといけないだろうな。

「連れていってくれる?」

とぼけたふりして先導はせず、
さいごのデートは君に手を引いてもらおう。
だってほら、君達に甘えるのは俺の特権だからさ。
(-199) unforg00 2022/07/13(Wed) 14:02:22
ユメカワは、君に連れていってほしい。
(a73) unforg00 2022/07/13(Wed) 14:04:19

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 不知 ミナイ


『俺はさ やっぱり今の明日香ちゃんが好きだよ』

『今の皆が好き』

『きっと皆だって、本当はそう思ってる』

『それでも変わらないものは無いって、諦めてる』


『俺は諦めたくはないよ』

『今を今のままにする為に、今の皆が欲しい』
(-200) unforg00 2022/07/13(Wed) 15:17:17
ユメカワは、自分勝手だ。
(a74) unforg00 2022/07/13(Wed) 15:17:24

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 不知 ミナイ


『ねえ、明日香ちゃん』


『生きていたって、今以上の価値を持てるかなんて』

『今より良い方向に変われるなんて保証は無いんだ』

『どんなに綺麗なものも、時間が経てば徐々に色褪せていく』


『時が動く限り、自分以外の誰かの価値観の変動は止められない』

『君が見た誰かの輝きは、
 明日には見向きもされなくなっているかもしれない』
(-201) unforg00 2022/07/13(Wed) 15:24:28
ユメカワは、未来をあんまり信じていない。
(a75) unforg00 2022/07/13(Wed) 15:25:06

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 不知 ミナイ


『要らない自分なら、俺にくれてもいいでしょ』

夢川は君の願望を肯定している。
「──なりたいようになれるのが一番素敵だよ。」


先生・・だって、自分の為の生徒・・を探してる』

それは君が"君"でなくなったとしても続く価値だ。
「──でも生徒がいなくちゃ、先生はできないだろう?」


『おいでよ、明日香ちゃん』

選ぶも、選ばないも、それは君達の自由。
けれど選ばなかった君達にとっては、きっと失うものは多い。


『俺達はどんな君でも 君に居てほしいんだ』

誰かが欲しがったものを欲しがる、そんな君を欲しがったなら
そうしたら君はどうするんだろうな。


君が"君"のままであっても、君が"君"でなくなったとしても
夢川達にとっての価値は、何れにしたって不変のものだ。
(-202) unforg00 2022/07/13(Wed) 15:26:33
ユメカワは、何一つとして失くしたくはない、ひどく欲張りな子どもだった。
(a76) unforg00 2022/07/13(Wed) 15:30:47

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 傷弓之鳥 マユミ

『おかしな事言うね』
『結局俺は大人になれないまま終わっちゃったのにさ』

「────大人になったら、」
そんないつかの終わりが来る前に、全ては終わってしまった。


『俺がそう・・かはわからないけど』

『俺は会いに行こうと思って来たわけじゃないんだ』
『多分、呼ばれただけ』

『皆が居た事は俺がここに来た要因の一つだろうけど』
『誰かにとかじゃなくて』

この場所そのもの・・・・・・・・が呼んだようなものなのかも』

古くから異界の地、或いは神域とされる山のほど近く。
今や人の営みの痕跡だけが残り、打ち棄てられ寂れた廃校。

行き場のない幾多の想いが吹き溜まり、滞り、蟠る。
人ならざるものの時間である夜半の、そんな場所だから。
そんな場所に、鳥飼が皆を連れて来てしまったから。

だからきっと、こうして確かにここに居て。
死者の声が、死者の手が、君達に届いてしまう。
そこにあるから、諦めきれず手を伸ばしてしまう。

皆にまた会えた事は、あの日をやり直す機会を得られたのは。
確かに嬉しかったけれど、そうあるべきではなかったとも思ってはいた。
今となっては、何もかも全て、ほんとうに今更なのだけど。
(-228) unforg00 2022/07/13(Wed) 21:38:05

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 傷弓之鳥 マユミ


そうして、ゆっくりと流れていく文字を見る。

君達が自分から来てくれたら、それが一番だとは思っていて。
けれど、そう簡単に頷いてはくれないだろうな、とも思っていた。
自分が君達に向ける好きと、君達の好きが同じとも限らないから。
この時点では、ただそれだけ。

そこにどんな理由が、どんな想いがあろうとも。
人は生と死を天秤に掛ける時、そうすんなりとは決断できないのだと。
それを正しく理解するのは、もう少し後の事だった。


『どっちを選んでも きっと完全には納得できないよ』
『納得できなかったでしょ、今までも』
『俺達はそれを納得できるようにはできてないんだよ』

『どうやったって昔には戻れない 今は今のままだけど』
『それでも 一緒に来てくれたら、俺達は傍に居てあげられる』
『生きてる限り、ずっとは無いけど 俺達ならそれができる』

今を手放した後に、麻弓ちゃんの傍に居てくれる人は居るの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?』

今を引き延ばして繋ぎ留めて、そうして作った世界というものは
いつかはきっと澱んで膿んでいく。永い時は死者をも狂わせる。
けれど、そうだとしても、それでも。
寂しがり屋はそんな停滞をどうしようもなく愛してしまったから。


『答えは次の時に聞ければいいからさ』
『待ってるよ』
(-229) unforg00 2022/07/13(Wed) 21:41:01
ユメカワは、約束をまたひとつ。いつかの事。
(a79) unforg00 2022/07/13(Wed) 21:42:19

【置】 夏の雪 ユメカワ


そんないつかのどこかでの、ひとりごと。

「…悩める時間があるっていうのは、いいよな」


「そんなの、俺にはもう無いのに」

楽しい時間は、既に終わりを告げて。
自分達の立つ境のきざはしは今既に、半ば落ちつつある。
引き返す道などとうに無く、
進むも飛び降りるも、決断までの猶予はそう長くはない。


待ってる時間くらいは、あるんだけどさ。
(L4) unforg00 2022/07/13(Wed) 21:51:29
公開: 2022/07/13(Wed) 22:00:00

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ


仕方ないな。
隣から聞こえた言葉は期待していた通りで、嬉しくて。
また一つ笑みを零して廊下を行く。一緒だから、大丈夫。

途中踏み台代わりに椅子を拝借して、そうして──


一歩、そして一歩、そしてまた一歩。
ふたり階段を上るたび、少しずつ最後の一瞬へと近付いていく。
屋根裏に辿り着けば、軋んだ音を立てて、また一つ上る。
椅子を踏んで、君が引く手に行き先を委ねて、屋根の上へ。

終わりの先へ辿り着く為に。
(-244) unforg00 2022/07/14(Thu) 3:45:30
ユメカワは、君に手を引かれるままに。
(a83) unforg00 2022/07/14(Thu) 3:45:42

ユメカワは、ぎ、と踏み台を踏んだ。
(a84) unforg00 2022/07/14(Thu) 3:45:48

【置】 夏の雪 ユメカワ


夢川が空き教室から姿を消した後、
グループメッセージの既読の数はまたひとつ減った。

──三階の、階段を上がってすぐの教室。
置き去りにされたスマートフォンが、時折虚しく通知音を鳴らす。

その液晶は罅割れて、ところどころが血で汚れていた。
持ち主の手の中にある間は、確かに綺麗だったはずなのに。
(L5) unforg00 2022/07/14(Thu) 3:47:33
公開: 2022/07/14(Thu) 4:00:00

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ

そうして校舎の外へと出てしまえば、
静かな夏の夜の空気は先ほどまでよりずっと澄んだものに感じて
月明かりだって差し込むだけのものよりもっと明るくて。
屋根の上に居る特別感も合わさって、違う世界に来たみたいだ。

「ん……撮るのも忘れちゃいそうなくらい、」

傾きつつある月は、手を伸ばせば届きそうなくらい近くに見えて。
その後ろでは大小さまざまの星がまだ暗い空を飾っていて、
高層建築も少ない土地だから、そんな空が遠くまでよく見える。

君の隣で見るこの景色が、この時間が、ずっと続けばいいのにね。


「きれいだね」

それだけを言って、隣に座る君にそっと肩を寄せた。
ずっとは続かない。この先に行かない限り、それは叶わない。
けれど、けれど、せめて。
記憶の中に切り取る今が、少しでも多くなればいい。

「………あは、いちゃいちゃするのに忙しかったね?
 俺は夏彦の事を構う方が好きだし、何より二人きりの時は
 普段よりもっと可愛いから。別にいいんだけどね…」

声を潜めて囁くように、ちょっと意地の悪い言い方をする。
レンズ越しじゃない君の月白色の瞳が、
自分だけを見ているのは、事実とっても気分が良かった。

これからもそうなるのだと思えば、
やっぱり諦められそうにはない。まだ少し、時間はあるけれど。
(-245) unforg00 2022/07/14(Thu) 3:49:29
夏の雪 ユメカワ(匿名)は、メモを貼った。
unforg00 2022/07/14(Thu) 4:29:25

【置】 夏の雪 ユメカワ


皆と居る日々が好きだった。なんでもない日々がよかった。
それさえあればよかったんだ。

夏彦が隣に居て、ふと目が合って、なんだか嬉しくなって。
栗栖が面白そうな事を持ってきて、稔がひょっこり顔出して
麻弓ちゃんが元気にやって来て、牧夫兄が苦笑しながらそこに加わって。
明日香ちゃんが怪我したらおいでって声掛けて、
不意に鹿乃姉がぴゃって声上げて、つられて裏道がびっくりして。
そんな二人を梢ちゃんが上手く宥めて、皆を纏めてくれて。




そんな日々が、
(L6) unforg00 2022/07/14(Thu) 4:50:45
公開: 2022/07/14(Thu) 5:00:00

【置】 夏の雪 ユメカワ


もう戻らないなら、どうしたらいい?


全部全部がいっぺんに叶う方法なんて、もうこれしかないじゃん。
他にどうしたらいいんだ、教えてくれよ。わかんないよ。
俺は楽しければそれでいいからって、今まで全然頑張ってこなかった。
甘えてばっかのやらなきゃできないだめな子なんだよ。

吁、だからか。
(L7) unforg00 2022/07/14(Thu) 4:51:17
公開: 2022/07/14(Thu) 5:00:00
ユメカワは、鏡の前で呟いた。「俺が悪いの?」
(a85) unforg00 2022/07/14(Thu) 4:51:30

【置】 夏の雪 ユメカワ

 
 
「………死ぬほど後悔したから、もう許してよ」
 
(L8) unforg00 2022/07/14(Thu) 4:52:18
公開: 2022/07/14(Thu) 5:00:00
ユメカワは、鏡の中で笑っていた。ただただくらく笑っていた。
(a86) unforg00 2022/07/14(Thu) 4:52:35

ユメカワは、そんな、いつかのどこかでのお話。
(a87) unforg00 2022/07/14(Thu) 4:52:42

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 不知 ミナイ


『そんなの、知ってたでしょ』

俺が欲張りで、自分本位で、寂しがり屋な事なんて。
それでもしょうがないなって許してくれる君達に甘えてた。


『言ってくれなきゃわかんないよ』

寂しいからって、甘えたふりをして。
図々しく君達の傍に、心に踏み込むのは、確かに俺の特権だったよ。
それでもそれは、それを許してくれる君達の優しさに
ただ甘えていただけなんだから。


『なんでだろうね』

理由なんて無い。意味も無い。
俺だって、あの時、あんな形で死にたくなんかなかったよ。


いつも通りの、けれどかけがえのない日々の中で。
皆ともっとずっと一緒に居たかった。もっと話していたかった。
離れ離れになったって、連絡が取れなくなるわけじゃない。
だからきっと、あの先にもまだ道はあったはずなのに。
(-279) unforg00 2022/07/14(Thu) 20:04:32

【秘】 残雪 ユメカワ → 不知 ミナイ


「………あは、」

画面越しに告げられた別れに、いつも通り笑った。

もう手に入らないものを欲しがり続ける。
好きだけど、好きだから、諦めきれないし、譲れない。
我儘はお互い様。なら、しょうがないな。

『残念』


『君が止めないなら、俺も止めないよ でも』
『生きてる俺も 俺のこれからも もうあげられないけど』
『これまでの俺と、今の俺はあげられる だから』

夢川深雪を君の中に連れていって・・・・・・・・・・・・・・・


『髪を切って、染めて、寂しがって』

『君の中で価値が無くなるまで。』

『君の時が止まるまで、俺の代わりに生き続けて』

ばいばいも、さようならも、君には言わない。

いっぱいいっぱいの君の手の中に、重さをもうひとつ。
この程度の重みを耐え難く思うなら、今、全部下ろしてしまいなよ。
きっとこれから先、もっとたくさんのものを抱えていくんだから。
(-280) unforg00 2022/07/14(Thu) 20:05:33
ユメカワは、いつも通り笑って。
(a92) unforg00 2022/07/14(Thu) 20:05:57

ユメカワは、君にお別れをしない。
(a93) unforg00 2022/07/14(Thu) 20:06:04

【置】 夏の雪 ユメカワ


ひらひら はらはら 夏の雪が降る


ぱらぱら、ぱらぱら、降るのはちいさな写真。
まっくらでなにも写っていない、さみしい写真が10枚ほど。
インスタントカメラが写したはずの、写せなかった光景。

楽しくなかったから撮れなかったのかな。
そうじゃなくても、どのみちもう撮れなかったのかな。
今となってはわからないけど、もういいんだ。

もう 大切な今は、写真に切り取らなくたっていいから。
記憶の中に切り取って、そのままのかたちで、ずっとこの手の中に。
だからこのさみしい一瞬は、すべてここに置いていこう。

壊れたものだって大切だから、壊れたまま共に在ろう。
終わりの先で、永遠を共にしよう。


ひらひら はらはら 夏の雪が降る
(L9) unforg00 2022/07/14(Thu) 20:51:55
公開: 2022/07/14(Thu) 20:55:00

【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ


ふたりきりの世界で、今は他愛無い戯れを。
肩を寄せ合って、言葉を交わして、愛を謳って。
かけがえのない時間の中、広がる沈黙は心地良い。

そうして、ふと。
まっくらな、なにも写っていない写真を取り出して。
屋根の端の向こうへ少し腕を伸ばして手放せば、
ひらひら はらはら 風に舞って屋根の下へと落ちていく。

それを暫し眺めた後に、君がゆっくりと腕を広げて。
まっすぐな君の眼を見て、一歩。

「うん。…大好きだよ、夏彦。」

ああ、幸せだ。そっと笑って、誘われるまま君の腕の中へ。
片手を繋いで、そっと身体を寄せて、

「これからも一緒に居よう、ずっと、ずっと……」

「──そのリボンで小指と小指繋いでみたらどうだろう、」


小指、だけじゃ、嫌だな。
そう思って、胸元のリボンを解いて、繋いだ手に結んで。
そうしたらあとの片手は君の背に回して、

「ずっと、離さないから」

ぎゅっと抱き合って、宙を舞う写真達の後を追う。
そのまま、同じ夢の底へ落ちていく。
(-285) unforg00 2022/07/14(Thu) 20:53:45

【置】 夏の雪 ユメカワ

 
 
大好きな君。今度こそ、終わりの先で永遠を共にしよう。
 
(L10) unforg00 2022/07/14(Thu) 20:54:46
公開: 2022/07/14(Thu) 20:55:00
ユメカワは、校舎の屋根の上。
(a94) unforg00 2022/07/14(Thu) 20:54:53

ユメカワは、君と手を繋いで、君と抱き合ったまま、
(a95) unforg00 2022/07/14(Thu) 20:54:58

ユメカワは、屋根の端、その向こうへ、身を投げだした。
(a96) unforg00 2022/07/14(Thu) 20:55:09

ユメカワは、君と同じ夢の底へ落ちていく。
(a97) unforg00 2022/07/14(Thu) 20:55:14

ユメカワは、そして──現実から覚めて、夢に起きる。
(a98) unforg00 2022/07/14(Thu) 20:55:18

 




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