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【赤】 大学生 葛葉 桜子…そういう、ものですか… [ 頬を撫でる手は受け入れてもらえました。 嫌がられなかったので、 暫く撫でる手は止まらなかったでしょう。 彼は気持ちいいと言ったのに気をよくしたのか 更に気持ち良くさせようとしてきます。 丁寧に可愛がられて、 ただひたすら、初めての快感に 翻弄されていました。 ……丁寧にされると勘違いしそうになります。 愛されている、と。 そんなわけあるはずがありません。 そんなはず…… それに……丁寧にされているせいで どうしても以前と比べてしまいます。 こんなふうにされたこと、ない……。 ] (*37) as_252 2021/05/01(Sat) 23:24:39 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子―――――― おうじ、くん…… んんっ、きもち いい…… もっと、おくまで…… [ 救いを求めるように彼のほうへと 両手を伸ばすのです。 昼過ぎから休憩はあれどずっと抱かれています。 もうすっかり、理性までぐずぐずにとかされてしまって ただただ、快楽に溺れるのみ。 声こそ押さえているものの、 焦点がきちんと合わない目で彼を見ていたでしょう。 今だけは、いまだけは…… 愛されている と錯覚したままで――― ]* (*38) as_252 2021/05/01(Sat) 23:25:36 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 体の相性なんて考えたことなかったけれど。 きっと彼と私は相性がいいのでしょう。 そして、4回も抱かれていれば…… 途中で気づいてしまうことになります。 元恋人には愛されてはいなかったのだと。 相手本位の、私の事など何も考えられていない ―――思いやりも愛もない行為だったのだ、と。 気づかなければいいと彼が思ってくれていたとは 知らず、私は気づいてしまったのです。 ……幸せだと思っていたものはまやかしだったと。 ] (*41) as_252 2021/05/02(Sun) 0:39:43 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ ぎゅうっと抱きしめられたなら、 思いっきり抱きつくのです。 自分が何を言っているのかもわからないまま ……言ってはいけないことを言ったと 気づきもせず。私はただひたすらに…… 彼に溺れてしまったのです。 中はひくひくと彼のことを締め付けていて 離さないでと言っているかのよう。 可愛いと言われれば、その締め付けは 一瞬強くなったでしょうし、 それに反応して思わず声をあげてしまいます。 終わるころには意識を手放してしまうのでした。 ]* (*43) as_252 2021/05/02(Sun) 0:41:38 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 5回目で限界も近かった私は 上手く頭が働いていませんでした。 だから、まさか相手が私の言葉に反応するなんて 考え付きすらしませんでしたし、 そもそもここへ来た時も肌を重ねているときも 一夜の相手だと思っていました。 ……思っていたくせにそんなことを言った私は どうかしていたのでしょうね。 起きた頃にはそんなこと、忘れているのですが。 ] (*49) as_252 2021/05/02(Sun) 23:48:31 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 元恋人に振られたのは、本当につい先日。 3日前の話でした。 振られてから、何処か私は上の空で。 大学で声をかけてくれた可愛い子にも 上手く会話を返すことが出来ませんでした。 振られたショックで、上手く眠れなくて、 寝不足だったのも原因の一つかもしれません。 そんなありさまだったから、 普段ならしないような…… 見ず知らずの人と肌を重ねるなんてことを してしまうのです。普段なら絶対……。 振られてから、上手く眠れていなかったはずなのに 疲れからか、それとも別の何かなのか。 夢も見ないくらいにぐっすりと眠ったのです。 ] (*50) as_252 2021/05/02(Sun) 23:48:59 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子 ―――――― [ 寝起きで頭が回らない、なんて言いますが。 今日に関しては違いました。 目を開けたときの景色がいつもと違うのは 明白でしたし、何より…… ] っあ、ふっ……な、にして……っ! [ 昨日一夜を共にした相手が、 ぐちゅっと音をたてながら中を弄っていました。 起きる前から私の体は反応していたようで、 既に蜜が溢れるような状態になっています。 昨日散々気持ち良くされた代償と言うべきか 弱いところを彼に知られてしまっているので、 このまま指が止まらなければ 簡単に達してしまいそうです…。 ] お うじ、くん……まっ…まってぇ……! * (*51) as_252 2021/05/02(Sun) 23:51:01 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 脚がふるふると震えていて 明らかに余裕がなさそうな私の態度から 達しそうなのを察したのか、 すぅっと指が抜かれてしまいます。 ―――もうすこし、のところだったのに。 行き場を失った熱が下腹部で ぐるぐるとめぐっている気がします。 ] 何をって…… おうじくんの、ばかぁ… (*55) as_252 2021/05/03(Mon) 16:44:43 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 思わずそんな言葉をぶつけてしまいます。 息を整えようとしていると、 熱いものが擦り付けられていました。 昨日も散々中を蹂躙していたそれが触れると こくり、と喉がなってしまいます。 彼の熱がゆっくりと入ってくると、、 体は正直に喜んでいました。 ぎゅうぎゅうと搾り取ろうとするかのように 中が収縮して、あっという間に のぼりつめてしまいそうで……。 そんな余裕のない中で彼に問われます。 中に、出していいかどうか。 ] (*56) as_252 2021/05/03(Mon) 16:45:02 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子みたさ れる……? [ 彼の問いかけは本来、泣いてでも 拒否すべきものです。 昨日会ったばかりの人の子供を 孕む可能性があることなんて、 拒否すべきですし、拒否しないほうがおかしい。 ―――それなのに ] (*57) as_252 2021/05/03(Mon) 16:45:32 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 選んだ答えは ――女の子として最悪のもの。 みたされたくて あいされたくて きもちよくなりたくて それが手に入るなら 中に出されてもいい、なんて。 どこまでも愚かな選択をしてしまうのでした。 そして、寸止めされていたこともあって、 彼より先に達してしまうことになるのです。 ]* (*59) as_252 2021/05/03(Mon) 16:46:35 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 強い締め付けに彼も興奮したのか 中で彼が大きくなった気がして 小さく声が漏れるのです。 満たされる、と彼にも言われて 私の思考はそこで止まってしまいました。 達してしまって敏感になっている中に 彼の欲が注ぎ込まれていくのは… とても、きもちよくて みたされていく。 たぶん私の思考は少しずつ 歪んでしまっているのでしょう。 ] (*64) as_252 2021/05/03(Mon) 19:03:27 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子あっ…あつ、い…… んぁっ…… [ 中に出されてしばらく放心している間に 彼は、中に指を入れて、 秘裂を見ているようで、 ひくん、とそれだけで反応してしまいます。 ……撮っているなんて知っても 静止は出来ないまま。 ] (*65) as_252 2021/05/03(Mon) 19:04:02 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子お、はよぉ…… ま、まだできる、の……? [ さっき出したばかりではと思っていたのに、 強引に私の手に握らされたそれは あっという間に硬さを取り戻しました。 目を丸くする暇すらなく、 四つん這いにされて、 後ろから勢いよく貫かれてしまえば 抵抗なんてできません。 ] くぅ、んっ… ふぁ、もっと、たくさん…… [ 子犬のように啼かされて、 快楽に屈服してしまった私は、 もっと、とねだってしまうのです。 ただでさえ、昨日も抱かれていますから 終わった後はもう動けず お風呂どころではなくなっていたことでしょう。 ]* (*66) as_252 2021/05/03(Mon) 19:04:29 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子おうじ、くん…… すごく、げんき… [ お尻を見られるのは恥ずかしくて 可愛いと言われても返事は出来ませんでした。 今更ですけれど… 口に出されると恥ずかしいものなのです。 わかってて言っているのなら 相当、意地悪だと思います。 ] (*70) as_252 2021/05/03(Mon) 21:02:01 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子ひぁっ…… もぉ、むり…… [ 3回目が終わったころには体力の限界でした。 中に出されたものをかき出されて 少し声はあげたものの、動けそうになくて。 されるがままです。 布団に寝かされて、ぼんやりと 彼のほうを見上げていますと、 どうやらご飯を買ってきてくれるようで、 ゆっくりしてて、と言い残して 部屋から出ていくのでした。 ] (*71) as_252 2021/05/03(Mon) 21:02:29 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ しばらく動けないでいましたが。 昨日の昼から見ていなかったスマホを 確認しておこうかと、 何とか這って荷物の方へ手を伸ばして、 中からスマホを出そうとして…… バタン!と鞄を倒してしまいました。 手にはスマホを握ることが出来たものの、 鞄が倒れるのをとっさには止められなくて 中のものが散乱してしまいます。 レジュメなんかも入っていましたので 『○○大学 工学部建築学科 葛葉桜子』なんて 書いてある紙も床に落ちてしまいましたが… 今拾う気力もなくて。 スマホを見てみれば何件か メッセージアプリに通知が来ているようです。 ] 『桜子ー!誕生日おめでとう! どこかケーキでも食べに行こうよ!』 『桜子ちゃん、休んでたみたいだけど 大丈夫?話聞くよ?』 (*72) as_252 2021/05/03(Mon) 21:02:57 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ つぅっと頬を涙がつたっていきます。 自分の愚かしさに嫌気がさします。 所詮一夜の相手に過ぎないのに。 相手にとっては、 さぞかし都合の良い女だったのでしょう。 満たされた気になって 愛された気になって そんなの、錯覚に決まってるじゃないですか。 何を、勘違いしていたのでしょう。 これでは前と同じ…… 前よりひどいじゃないですか。 元恋人は、私の事を愛してこそいなかったけれど 避妊だけはしていましたから。 もう、どうすれば……。 ] (*76) as_252 2021/05/03(Mon) 21:05:13 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ どうすればいいのかも全然わからなくて 泣くしかできませんでした。 彼が帰ってくるのと、私が泣き止むのと どっちが早かったか定かではありませんが、 どっちにしろ彼に泣いていたことは ばれてしまうのでしょうね。 ]* (*77) as_252 2021/05/03(Mon) 21:05:38 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 余談ですが特にアレルギーとかはないのです。 買ってくると言われたときに、 伝えられれば良かったのでしょうけれど そこまで頭を回すには疲れすぎていました。 泣いていると彼が帰ってきました。 少し、気まずいです……。 せめて泣いている理由だけは 悟られないようにしなければ、と 何があったのか聞かれても 首を振るだけで答えませんでした。 どうしても、と聞かれるのなら 前の恋人のせいにしてしまいましょう。 ……目の前の彼のせいには どうしてもしたくなかったから。 ] (*80) as_252 2021/05/03(Mon) 22:08:06 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 床に散らかしてしまったレジュメを 彼は拾って束ねてくれました。 ……本名も所属大学も見られた、 なんて思っていたら、 抱きしめられるのです。 ……どうして、優しくするんでしょう。 面倒だって突き放してくれれば 勘違いしなくて済むのに、 また、勘違いしそうになるのです。 でも、頭をなでられると 落ち着いていくのは確かです。 そうしてかけられた言葉は 予想通りで、予想外のもの。 名前を見られたのだから 何か言われるとは思いました。 名前をほめられるのは悪い気はしませんが…。 ] (*81) as_252 2021/05/03(Mon) 22:08:43 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子……おうじくんは やっぱりおうじくんなんだ。 どういう字を書くの? [ 許されるのなら、そっと彼の頭を さっきしてもらったようになでるのです。 吐き捨てるように小さく添えられた言葉が 苦しくて、心に引っかかってしまったから。 名前が嫌いなのが、伝わってしまったから。 好きに名乗れるネット上の仮名で わざわざおーじさま、なんて名乗るなら それは本名であってもおかしくない…… そう思っての言葉でしたが、 もし違うのなら謝らないといけないな と私は考えていました。 ]* (*82) as_252 2021/05/03(Mon) 22:10:48 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 私の推測は当たっていたみたいです。 彼はおうじくんで…皇仁、と書くのだと 携帯を見せてもらって 教えてもらったのでした。 ついでに、と連絡先を聞かれて 少し戸惑いました。 また今度、があるのでしょうか……。 ] ……私は人の名前聞いて笑ったりしないって 決めてるから。 笑われたことがあって、悲しかったから。 皇仁くん、素敵な名前だよ。 連絡先……? ちゃっかりしてるなぁ、もう。 (*85) as_252 2021/05/03(Mon) 23:03:17 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 戸惑いつつ渡された携帯に番号を打つのです。 名前欄に桜の絵文字を付け足しましたが、 消されてしまうでしょうか? どちらにしろ、彼の連絡先も 教えてもらう流れになったでしょう。 いつの間にか口調は砕けていました。 ありがとうって言われるとは思わなかったけど… もう少しこの人のことを知りたい、なんて そう思ってしまったのを後悔するのは 少しだけ未来の話。 ]* (*86) as_252 2021/05/03(Mon) 23:04:06 |
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