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【赤】 君ぞ来まさぬ 百千鳥それの何が悪いというのだろう? 人はいつか絶対に、誰もが見て納得するような きれいな形に収まらなければならないのだろうか? きれいな形になれない人は、決して存在してはならないのか? ああ都会では確かにそうだった、でもここではそうではない。 どんなに不安定で不格好でも、今こうして ここに立つ事ができているのだからいいじゃないか。 この場所で、こうして変わらずに在り続ければ きっと、何も憂鬱に思う必要なんて無いはずだ。 それを正しくないと切り捨ててしまえるのは、 歪で正しくないその支え無しでも立てるから。 欠けた四角形、正しい形を失った自分達は─ (*4) unforg00 2021/08/15(Sun) 3:36:35 |
【赤】 君ぞ来まさぬ 百千鳥「………あれ?」 雑木林の中、ふっと現実に引き戻された、ような錯覚。 失ったものなんて、無いはずだ。 思い出の中そのままの村があって、 成長こそすれど、その優しさは何も変わらない皆が居て。 皆の中の、自分の知らない一面が顔を覗かせるのは 彼らが何処か遠くへ行ってしまったようで怖かった。 それでも変わらない一面もあって、だからそれで良かった。 自分にだって、変わった所が無いとは言わない。 けれど、歪な支えに頼らなければ立って居られないほど 何にも代えがたいものを捨て去ってしまった覚えなんて無い。 その上で今、 自分の傍に無いものと言えば 姉の存在 くらい で、 (*5) unforg00 2021/08/15(Sun) 3:38:38 |
【秘】 青嵐 → 君ぞ来まさぬ 百千鳥/* 秘話失礼いたしますわ! 襲撃先アンケートですけれども涼風ちゃんくんとか如何かしら、と思いましてよ! ただ基本はわたくしより他の方優先で大丈夫ですわ! よろしくお願い致しますわね! (-49) gu_1259 2021/08/15(Sun) 17:23:46 |
【秘】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 → 青嵐/* アンケートにご協力ありがとうなのじゃ! 実は本日のアンケート結果、二人とも同じ人なのじゃ これは……やるしかないのじゃなあ……! (-50) unforg00 2021/08/15(Sun) 17:32:28 |
【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 黒地の女物の浴衣。 白の花々が散るそれに赤い帯を締めて、 これまた赤い鼻緒の下駄をからんと鳴らして 祭りに浮き立つ村の中を行く。 涼風の祖母に尋ねれば、やはり今日は祭りがあるようで ならばと今日も皆を誘って回るのだ。 後頭部のやや高くで括った髪を揺らして、 目に付く限りの人に、一緒に遊びに行こうと 明朗に声を掛ければ、ほら、大丈夫。 こうしていれば、まだ呼子鳥と同じで居られる。 (16) unforg00 2021/08/15(Sun) 17:47:06 |
【置】 君ぞ来まさぬ 百千鳥──また明日。 また明日、がいつまでも続くと そう無邪気に思えるほど子供では居られなくなってしまった。 いつだって時間は有限で、そしていつかは 別れの時 が来る。だから、この今日という日が 少しでも長く続いてほしいと願ってしまう。 それなら最初から、期待なんかしなければよかったのに 自ら選び取った 延命処置 に心は緩やかに絞め殺される。こんな事をしている間にもきっと、 意地悪な時は足早に逃げていってしまうのだろう。 明日になれば、 夢のように 何もかもが消えてしまう気がして。本当はもう、ここが甘い夢だと知っているから 何もかも いつかは覚める夢 だと知っているからだからどうか夢が覚めないでほしいと願うのだ。 夢は見るものであって、住むものではないのに。 それでも、一番に望むものはもう、この夢の先にしかなくって。 (L8) unforg00 2021/08/15(Sun) 17:51:03 公開: 2021/08/15(Sun) 17:55:00 |
百千鳥は、そんなふうに「また明日」を言える夜長の事が羨ましかった。 (a4) unforg00 2021/08/15(Sun) 17:51:15 |
百千鳥は、卯波のように愛情深くはなれなかった。 (a5) unforg00 2021/08/15(Sun) 17:51:22 |
百千鳥は、結局誰のようにもなれなくて、それでも姉の面影をなぞり続ける。 (a6) unforg00 2021/08/15(Sun) 17:51:30 |
百千鳥は、今日も皆に声を掛けて回る。「一緒に遊びに行こう!」 (a7) unforg00 2021/08/15(Sun) 17:52:03 |
【赤】 君ぞ来まさぬ 百千鳥「………みんなを連れてこないと」 「みんなを連れて来ればきっと、」 「きっと、みんなとここで待っていれば」 「 呼子お姉も来てくれるはずだから 」 (*7) unforg00 2021/08/15(Sun) 18:00:42 |
【秘】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 → 学生 涼風/* 押忍!遅ればせながら万華鏡先輩、 夢と現実の齟齬に気付くロール、ナイスプレーだったッス! それと…… 遅くなってすまんのう、本日の襲撃予告なのじゃ♡ 一人協議の結果、妾の襲撃先は薫兄に決定したのじゃ 当然黙狼どのの襲撃の事もあるのじゃから、 確実に襲撃されるとは限らないのじゃけど…… というかこの日が終わったらエピローグに直行するのじゃから 襲撃ロールできるかも怪しいのじゃけど…… (これまでは日付更新後に前日時空で襲撃ロールしてたのじゃ…) 成否は不確定な感じでフワッとだけ…するのじゃ…? (-56) unforg00 2021/08/15(Sun) 18:11:18 |
【秘】 学生 涼風 → 君ぞ来まさぬ 百千鳥/* お褒めいただき恐縮です。変な部分がないか、ドキドキしていましたが何!?さんのお気に召したなら幸いです。 そしてお待ちしていました、可愛い狼さん。ご指名いただき嬉しいです。襲撃されないかどうかは天に祈りましょう。夢もすぐに覚めますから。 そうですね、ももちさんと涼風でお話して、秘密基地に行くまでをフワッとすればいいですかね……?何か考えているシチュエーションなどありますか? (-58) もちぱい 2021/08/15(Sun) 18:18:59 |
【秘】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 → 学生 涼風/* 多少の不整合は夢だから、で説明が付く…のじゃ! アクセルベタ踏みでガンガンいこうぜなのじゃ! 最終日はお祭り、ということじゃから 祭りも終わりに近づいて、皆が疎らに解散し始めた辺りで こちらから誘いをかけて、ふらっと二人で抜け出していく… 所までで〆、くらいがよいかのう? 不発弾処理班次第で妾分身するかもじゃけどご愛嬌なのじゃ… (-62) unforg00 2021/08/15(Sun) 18:34:01 |
【秘】 学生 涼風 → 君ぞ来まさぬ 百千鳥/* そうですね、そのような感じでいきましょう。万華鏡もアクセルベタ踏みでガンガンいきます。 分身は大丈夫です。むしろももちさん大好きですし沢山動いているところを見るの万華鏡は好きなので、もっとやれという気持ちです。 ちなみに、秘話でやりますか?それとも最終日ですし公開見せつけプレイでもしてみますか? (-68) もちぱい 2021/08/15(Sun) 19:17:53 |
【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥>>21 編笠 掛けられた声にちらりと視線を上げて、 新たにベンチに掛かった体重を感じながらりんご飴を齧った。 今は祭りの喧騒はずうっと遠くにあって、 何処か疎外感すら感じさせるほどだった。 道行く人々は自分達など眼中にないように過ぎ行くばかりだ。 「…うん、 僕 も少し疲れてきたとこ」下駄を突っ掛けた足をふらふらと揺らしながら。 浮かべた笑みは、思ったよりも淋しげなものになってしまった。 「疲れるんだね、夢を見るのって」 (27) unforg00 2021/08/15(Sun) 19:23:08 |
【神】 君ぞ来まさぬ 百千鳥【4日目 『不発弾』処理】 「……あれ、なんだ清和達もここ知ってたんだ!」 からころと下駄を鳴らしながら、清和の後をついて行く。 きょろきょろと辺りを見渡して、確かに見覚えのある── 或いは記憶そのままの景色に、そんな感想を零して。 そうしている間に距離は少し開いていて、 少し小走りにその背を追いかけた。 それから、しゃがみ込む清和の手元を覗き込んで 清和が道具を手に取れば、同じく適当なものを手に取った。 三人がその場所に埋めたはずの『それ』を掘り起こす為に。 (G17) unforg00 2021/08/15(Sun) 19:47:14 |
【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥>>28 編笠 「あはは」 最後の一口を口に運んで、食べ終わったりんご飴の串を玩ぶ。 どんなに甘くて酸っぱくて、 食べるのが勿体無いくらいに綺麗なこの食べ物も そう思えるのは、食べている間だけ。 食べ終えてしまえば、忽ち全ては夢のように消えてしまう。 「 そんなこと知ってたら、こんなことしてないよ 」祭りの喧騒は近くて遠く、 自分達の声なんて誰も聞いていやしない。 だから今だけは、同じような愚かを働く子供同士で居られる。 「でしょ?」 (35) unforg00 2021/08/15(Sun) 20:01:28 |
【秘】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 → 学生 涼風/* 泣いても笑っても最終日、 ラストスパートを駆け抜けて行きたいのじゃなあ……… 全体でやる!そういうのもあるのじゃな!? ただ全体でやると時系列とかで若干ごちゃっとしそうじゃな… 妾としては、ここは涙を呑んで秘話がよいと思うのじゃ… (-78) unforg00 2021/08/15(Sun) 20:29:26 |
【秘】 学生 涼風 → 君ぞ来まさぬ 百千鳥/* ふふ、全体でやるとね、周りの反応を見ることができて楽しいんですよ。ライブ感満載です。 とはいえ、今回は秘話消極的縛りだったことを思い出しました。たしかにゴチャゴチャになるので秘話でいきましょう。 私の方は今日も明日も終日フリーですので、いつでもお話できます。何!?さんのお好きなタイミングで始めましょう。 一緒に駆けていきましょうね。よろしくお願いします。 モモチ!!何!?いくぞ!!クライマックスだ!!!!!!! (-79) もちぱい 2021/08/15(Sun) 20:35:51 |
【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥>>37 編笠 「どうせなら、もっと早くに叱ってくれたらよかったのにね」 ベンチから立ち上がる姿を視線で見送って、 すぐ傍らに置かれた水鉄砲を手に取った。 皆ではしゃいだあの日は、もう遠い昔のようだった。 「せめて落とさないようにしなね、どっかの誰かさん」 本当にその笑顔を見たかったのは自分ではないだろうに。 そんな事を思いながら、遠ざかる背中に言葉だけを投げ掛けた。 花火も祭りもこの夢も、終われば全てが色褪せるばかり。 その中に敢えて置き去りにするのならいいけれど、 もしそうでないのなら、せめて両の手に収まるものくらいは 今あるものは、そのまま持っていた方がいい。 (46) unforg00 2021/08/15(Sun) 22:00:27 |
【神】 君ぞ来まさぬ 百千鳥>>G26 清和 【4日目 『不発弾』処理】 「だーいじょうぶ!こう見えて運動神経いいんだから!」 下駄の鳴らす音のようにころころと笑う。 その言葉通り、あまり慣れないはずの下駄を履いていても 既に発掘作業に取り掛かっている足元はしっかりしたものだ。 「これどんくらい深く掘ったの?結構掛かりそう… ………なりたいもの?え、ーっと、……」 不意に投げ掛けられた問いに、あからさまに口ごもった。 子供の頃は将来何になる、なんて言っていたかもしれないけど 時間が経つにつれその思いはだんだんと薄れて、 今はただ、ただ何となく日々を過ごしていたようなものだ。 「……よくわかんないや」 湿気を帯びた夏の空気の中、滲んだ汗を拭って答えを返す。 自分はこれからもただ何となく日々を過ごして、 そうやって、ただ何となく人生を終えるのだろう。 そんな漠然とした、けれどどこか予感めいた思いがあった。 (G32) unforg00 2021/08/15(Sun) 22:20:45 |
【神】 君ぞ来まさぬ 百千鳥>>G37 清和 【4日目 『不発弾』処理】 「うげ、それはこわ〜い先輩が居るから遠慮したいかも… ……そうだよね、そんなもんなんだろうなぁ…」 ふう、と一つ息を吐いて発掘作業を再開した。 将来の事、と言われれば 脳裏を過るのは一つ上の幼馴染や夢を叶えた兄達で。 そうやって、夢に向かって直向きで居る人々は 今の自分には、住んでいる世界が違うように思えてしまった。 人に語るような夢が無いのなら、 それこそ彼らに倣うのも一つの手なのだろうけど。 それでも今はまだ、このモラトリアムに浸っていたくて。 「……これで場所記憶違いでした、とかだったら あとでほんとになんか奢ってもらうからね?」 何せ10年も前の事だから、多少の記憶違いはあり得る話だ。 地に足付かない希望的観測に一度じとりと視線を向けて、 あとは黙々と発掘作業に専念した。 宵闇や御山洗が到着するまでは、のんびりと。 急ぐ理由は無いのだから、急かす事も無いだろう。 (G39) unforg00 2021/08/15(Sun) 23:54:21 |
【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 祭りの喧騒の中を、どこか他人事のような気持ちで歩いていた。 昔はあんなに特別だったりんご飴も、焼きそばも、かき氷も 色褪せた夢の中では、 一人では 何もかも味気なかった。人間の腕が二本しかない理由。 どう頑張っても、伸ばせる腕の数しか持てないように。 お利口なのは、その時抱えきれる分だけを手に取る事。 賢いのは、幾つか纏めて袋に入れて提げてしまうこと。 どちらでもない 僕 には、順番に手に取って回る事が関の山。そうしてその全てを噛み締める暇も無く飲み下して。 ああ、粗末に扱ってしまったな、なんて思うのだ。 (53) unforg00 2021/08/16(Mon) 1:05:47 |
【置】 君ぞ来まさぬ 百千鳥──三年前。 あの頃から、祭りの喧騒は他人事のようになってしまった。 病院に面会にばかり行って、同年代と遊ぶ時間も減った。 『院内ではお静かに』。 弱っている人の前だからと落ち着きのある言動を心がけて、 姉のお下がりを着て人をからかって回る事も止めて。 もう、元気が取り柄の子供では居られなくなってしまった。 昔過ごしたあの村で、昔過ごした皆ともう一度会いたい。 そんな淡い夢さえ叶う事無く旅立ったあの人とは対照的に、 自分は郷愁に苛まれる事も無く、この村に未練を残す事も無く ただ何となく、漠然と生きていく事ができてしまえている。 死ぬのが自分であればよかったのに。或いはせめて、 ここに居るのが自分ではなく、あの人であればよかったのに。 (L10) unforg00 2021/08/16(Mon) 1:13:04 公開: 2021/08/16(Mon) 1:30:00 |
【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥>>59 鬼走 【四日目/夏祭り】 「………あれっ、」 不意に名前を呼ばれて、下駄を鳴らして振り向いた。 その声と呼び方には覚えがあったけれど、 自分に声を掛けるような用事があっただろうか、そんな疑問。 「鬼走さん! ううん、約束はしてるよ。 先に行っててって言われたから適当にぶらついてただけ!」 涼風と、一緒に行こうと約束したのは事実で 先に行っていてほしいと言われたのも事実だ。 独り歩きの違和感、その理由にはならないかもしれないけど。 (63) unforg00 2021/08/16(Mon) 5:13:14 |
【秘】 学生 涼風 → 君ぞ来まさぬ 百千鳥「ああ、モモ。ようやく見つけた」 放っておくと一人で虫取りやら大冒険やらを始める友人を捕まえてお祭りに来た後。 暫く貴方の姿を見つけてぱたぱたとやってくる。 きっと、お祭りが終わり集う人々が解散し始めるよりも前の時間帯。 「ごめんね、遅くなっちゃった。お詫びに好きなもの奢ってあげる。 何か食べたいもの見つかった?何して遊んだかな?」 少年は朗らかに貴方に声をかける。貴方が内側に何を秘めているかも知らないまま。 けれど、もしかしたら自分と同じように違和感に気づき始めているかもしれないと密かに心配しながら。 (-117) もちぱい 2021/08/16(Mon) 7:36:54 |
【秘】 学生 涼風 → 君ぞ来まさぬ 百千鳥/* おはようございます。貴方の神社でパーリナイしたいユンボマスターの涼風PL万華鏡です。 一緒に遊ぼうと約束しておきながら先に行っててと言い、合流したのが秘話で打ち合わせした祭り終了直後だと涼風が約束を破った最低最悪野郎になり流石にそれはないだろう……流石に少しはお祭り一緒に回るだろう……となったので軽く秘話させてもらいました。すみません。涼風たぶんちゃんと一緒に回った時間あると思います。よよよ……。 メインは襲撃のための連行ロールですし、あとももちさん今いくつもレスを抱えてご多忙そうなのでこちらはふわっと返してもらっても読んでそのまま切ってもらっても構いません。 皇狼で大変かとは思いますが、どうか無理なさらずお過ごし下さい。でも神社はイオンモールにします。 (-118) もちぱい 2021/08/16(Mon) 7:37:50 |
【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥>>67 鬼走 【四日目/夏祭り】 「……あー、うん」 頬を掻いて一度、返答のなりそこないのような声を発した。 とはいえ何か言葉に詰まるような事があるでもなく、ただ そんなふうに見えているのか、という思いがあるだけで。 「うん、つまんないよ。 …てよりは、寂しいかなあ。 一人でご飯食べるのって味気ないじゃない? 多分、そういうことなんだと思う」 それが本来どんなに楽しい時間でも、一人では味気ない。 それがあなたにとって共感に足る心情かはわからないけど 一般論としては理解の及ぶものではあるはずだ。 そんな例題を一つ挙げて、だから大丈夫と笑って見せた。 だってもうすぐ、一人ではなくなるから。 (71) unforg00 2021/08/16(Mon) 16:10:43 |
【秘】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 → 学生 涼風「薫兄」 ころりと下駄を鳴らして振り返る。 その表情は、一瞬だけ少しだけ淋しげなものが滲んで それもすぐにいつも通りの明朗さに消えてしまった。 「ううん、大丈夫! そんなに待ってないし、先に買い食いしちゃったから……」 奢らなくても、と言おうとして それよりも欲しいものがあった事を思い出した。 「…ね、薫兄。 奢らなくていいからさ、一つだけ我儘聞いてくれる?」 手招きをして、歩み寄られればその手を取る。 そうして、二人で少しだけ抜け出しちゃおうよと囁いた。 (-138) unforg00 2021/08/16(Mon) 18:34:21 |
【秘】 学生 涼風 → 君ぞ来まさぬ 百千鳥 刹那に浮かべた表情を、少年は見たかどうか。 眉を下げて微笑んで、貴方がいつも浮かべていた笑顔をしっかり見つめた。 「うん、いいよ。モモの言う事聞いてあげる」 囁きを聞いて、それは楽しそうだと目を細め。 己の手を取る貴方の手を、そっと優しく握り返した。 (-139) もちぱい 2021/08/16(Mon) 18:46:12 |
百千鳥は、その手を握って、喧騒に背を向けた。 (a27) unforg00 2021/08/16(Mon) 18:56:02 |
百千鳥は、ずっと前から、全ては夢だと知っていた。 (a28) unforg00 2021/08/16(Mon) 18:56:16 |
百千鳥は、見ないふりをしていただけ。 (a29) unforg00 2021/08/16(Mon) 18:57:31 |
【置】 君ぞ来まさぬ 百千鳥ここが都合の良い夢だなんてわかっていた。 慈姑が姿を消した時に、あの人は夢に還ったのだと思った。 姿を消しては現れる夕凪や卯波を見て、 そういうものなのだと思った。 夢の中で何の根拠も無く、けれど確信じみてそう思うように。 居なくなった人も確かにここに居て、 決してどこかへ消えてしまったわけではない。 会おうと思えば会いに行けて、一緒に遊ぶ事だってできる。 今はここに居ない人も、きっと見えないだけでここに居て ここで待っていればいつか、 せめてその面影に触れる事は叶うと思っていた。 皆に会いたいと願いながら亡くなった姉が寂しくないように。 あの頃のままのみんなと一緒に、 あの頃のままの村を保って、待っていてあげたかった。 それは決して叶わないという現実に見ないふりをして。 夢を見せるなら、最後まで騙していてくれたらよかったのに。 (L17) unforg00 2021/08/16(Mon) 20:46:45 公開: 2021/08/16(Mon) 20:50:00 |
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