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【秘】 失格 セナハラ → 首枷 ニエカワ「……お待たせしました」 短くそう言うと、貴方の傍らへやってくる。 たとえ目の届く場所にいても、やはり離れるのは不安だった。 「ニエカワくんはこれからどうしますか? 僕はその、きみの傍にいますから。きみが決めてください」 (-70) wazakideath 2021/07/14(Wed) 13:22:50 |
【独】 首枷 ニエカワ人と会話しているセナハラの方をじっと見つめている。 彼が移動すれば、自分も移動する。 誰かと話していれば距離を取りつつも視界に入れる。 誰もいなければいつものようについて回っているだろう。 別に人と話してほしくないとか逃げないように見張っているというつもりではない。 傍に居ることを確認したくて視界に常に入れてしまうようだ。 見つめられている本人にとっては監視の目ともとらえられるのかもしれないが。 (-71) kotorigasuki 2021/07/14(Wed) 13:37:10 |
【秘】 首枷 ニエカワ → 失格 セナハラ貴方が自ら戻ってくればほっとした様子で表情を和らげる。 「おかえり、セナハラさん」 貴方の手をぎゅっと握る。 「俺はずっとこのままでいいよ……セナハラさんさえいてくれれば……」 ミロクさんのセリフをふと思い出して 「──セナハラさんは。成仏したい……?」 じっと、何かを測るような目で貴方を見上げる。 (-72) kotorigasuki 2021/07/14(Wed) 13:48:40 |
【秘】 失格 セナハラ → 首枷 ニエカワ手を握られれば、僅かに身体が強ばってしまう。 それを悟られないように、笑みで誤魔化した。 「成仏は……できないと思うので。 僕が行くのは浄土ではなく、地獄でしょうから」 男は己を加害者とみなしている。 対して貴方は間違いなく被害者であり、 生前の行いに非などひとつもない。 この地を離れれば二度と会うことはないだろうと、思っている。 ──そうなってしまえば、己の罪は一体誰が許してくれるというのだろう? 「僕も、ね。ニエカワくんがいてくれれば、良いんです」 貴方と同じ言葉を返す。 されどその言葉の裏には、天と地程の差があった。 (-73) wazakideath 2021/07/14(Wed) 14:09:41 |
【秘】 首枷 ニエカワ → 失格 セナハラ「………」 手を握った時の反応や笑顔の違和感に目を逸らしながら指を絡めた。 「天国にセナハラさんがいないから、俺も成仏したくないな……」 言葉の裏にどんな思いがあろうとも、貴方の言葉だけが少年にとっての真実だ。 「じゃあ約束……今度はちゃんと守ってもらえそうだね……」 空いた手が貴方の首筋へと触れる。 「でも、もし違うところへ行きたくなったら行って……? その時は、俺もついていくから……」 地獄でも来世でも。 その執念は愛情という名の呪いだ。 (-76) kotorigasuki 2021/07/14(Wed) 15:25:01 |
【秘】 失格 セナハラ → 首枷 ニエカワひゅ、と止まった筈の息が詰まる。 首筋に触れる手が、まるで首輪のように思えた。 己を罰する男の魂は、 愛情という名の呪いによってのみこの地に留まるだろう。 「……、はい。誓います」 永遠を誓う言葉を、小さく呟く。 その永遠に未来などひとつも無く。 ──……結ばれた縁の色は、もう見えない。 (-77) wazakideath 2021/07/14(Wed) 15:52:32 |
【秘】 首枷 ニエカワ → 失格 セナハラ「ふふ……なんか、結婚式みたい」 細い指の腹が頸動脈当たりの肌を滑る。 そのまま首裏へ手を回すと自分の方へと引き寄せて、冷たい唇の端へ口づけを贈った。 「『汝を妻とし、今日より いかなる時も 共にあることを誓います』……」悪戯に子供のごっこ遊びのようなことをして幸福そうに目を細めて笑う。 そんな言葉も貴方にとってはさらなる首枷となるかもしれない。 (-78) kotorigasuki 2021/07/14(Wed) 16:34:13 |
【秘】 失格 セナハラ → 首枷 ニエカワ何の抵抗もせず口付けを受け入れる。 覆水は盆に返らず、後戻りなどできやしない。 目を細め笑う少年を見て、思う。 自分はいつかきっと、逃げたくなる。 しかし貴方は、絶対に自分を離さない。 だからこそ、赦されたと安堵できるのだ。 ……一人では難しい約束も、二人でなら守れるから。 この枷は、罰を求め続けた男に相応しい。 (-79) wazakideath 2021/07/14(Wed) 18:25:04 |
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