人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ


「年上ですし……一応。
 言い方は癖、なんです」

学生が多くて、若いな、と。
大量の台本のなり損ないを見て、
こんな熱量があることもやっぱり若さだと思う。

「やっぱり、なんだか。」

死ねと言われたのに、こんなこというのは、今更。

「嬉しいですね」

おかしいと笑われても、男はいつだってそうであるだけだった。
(-85) toumi_ 2022/03/06(Sun) 2:05:19

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ


「まず、お酒も……犯罪だから未成年も、関係ないですよ」

昔の嗜好品だったみたいで、と告げながら。
ワインもどきにケーキを添えて。再び席に着けばささやかなお茶会がはじまる。

「アクタ、さん、……あ、りがとうございます。
 せいいっぱいもてなしますね」

罪の味が広がる、ケーキとワイン。
命を分け与える約束の裏に、生死を共にする夢は酒に溶けて飲み込まれる。
ただそれを願った想いだけは、甘い思い出に強く刻まれたことだろう。
(-86) toumi_ 2022/03/06(Sun) 2:05:36

【墓】 演劇 アクタ


(……死にたくないなら、死ぬなよ。
  生きる権利がまだあるなら、死ぬ義務を選ぶなよ。)


浮かぶ言葉。
なんだか既視感がある。

飲み切ったペットボトルを床に転がせば
きっともう、この味を自ら選ぶことはない。


 どこでも──コンビニなんかで手頃に買える、透明な黄色いレモンティ。
 体に悪そうな甘さに、レモンの風味。チープな味が親しみやすくて、好きだった。



止まりかけた鼓動が、
再び生きたいと鳴らしたあの音が、呼吸音が、頭から離れない。


もしも、自分がまだあの場に居たら。
『エノ』とたった二文字、書けなかっただろう。
(+23) osatou 2022/03/06(Sun) 16:33:23
アクタは、議論の最中。立ち上がれば、自室へ戻っていった。
(c27) osatou 2022/03/06(Sun) 16:34:34

アクタは、もう遅いのだろうけど。「理解、したかった。お前の事。」
(c28) osatou 2022/03/06(Sun) 16:36:00

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

合議の後、あなたの前に浮かぶメッセージウィンドウ。


『カミクズさんを殺してきました

 死にたいと、寂しがって孤独に苦しんでいたあの人を
 仲が良かった、それだけの理由で
 死ねない恐怖から解放させてあげました』

『おかげで死にたいって気持ちが
 こんなにもわかるようになりました』

『あの』

『俺が無事に帰ってこなかったら
 誰か救いたい人は居ますか』

『俺の唯一の心残りはエノさんです
 あんなこと言わせたの、俺のせいです
 生きたいって言わせて、理解を拒んだ俺のせいなんです
 彼をああした後悔はないのに
 どうしてこうも辛くなるんでしょうね』
(-144) toumi_ 2022/03/06(Sun) 17:36:47

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ


『お疲れ様
 よくやったな。』

君からのメッセージ。
突然浮かんだ殺人の文字。

画面の向こう側の男は、
一瞬だけびくりと肩を震わせたけれど
きっとそれが、君のやるべき事だったのだろう。

だから、返すメッセージは
君への労いと決まってた。


『無事に帰って来ないってどういうことだ
 救いたい人かは分からないけど
 僕もエノは大事だ 辛いよ』

『何か』

暫しの、間。


『僕に出来ることは
 あるのかな』
(-148) osatou 2022/03/06(Sun) 17:54:55

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

『無事か、がですね、あの。ただ漠然と』
『これが死にたいって感情なんだと思って』
『死にたくなっています、今は耐えますが』

『仲の良い人が死ぬと自分も死にたくなる
 彼も俺と一緒に死ぬことを望みましたが、断りました
 俺は、死なない彼を見たかった。それだけでしたから

 今思ったら、アクタさんも俺にひどいこと言ってるな
 こんなに生きて欲しかったのに』

でも嬉しかった、自分にその命を捧げようとしてくれたことが。
一人は寂しくて、自分も相当無理をしていたんだって。


『誰かの命を票にして、"助ける"ことは
 もう無意味だと思っているんですよ
 だから奇跡を信じるしかありません』

『選ばれても、臓器提供をしなくても良い世界を願う
 そして、その先の未来で一緒に歩く約束をすること
 アクタさんは、出来ますか?』

『俺は、嘘でも冗談でも格好つけでも出来なくて
 あんなに苦しめてしまったんです
 純粋な友達になってあげるには、もう遅いんです

 一人に依存して、運命を決めて欲しくありません
 一緒に"助けて"くれませんか、彼のことを』
(-152) toumi_ 2022/03/06(Sun) 18:28:12

【秘】 落涙 ユメスケ → 演劇 アクタ

>>t8

 朝へと近付く中、そんな一言を皮切りに独り言が始まった。あくまで独り言だ。彼は自分勝手に君のそばにいる。

「生物の身体の反射じゃなくて人間が涙を流すのって、
 感情によるものじゃないですか」

「悲しいやつらいの時に流れるものじゃないですか。
 うれしいとか感動したとか、そういう時もあるが」

「なんかすごい泣くような時って、喋れないじゃん?
 何喋ったらいいのか分からないって言うか、
 あたまの中ぐちゃぐちゃで言葉にならないって言うか」

「まぁ、そんな感じで」
(-153) 66111 2022/03/06(Sun) 18:33:43

【秘】 落涙 ユメスケ → 演劇 アクタ

>>@2

「……俺やっぱり夜って言うか眠い時に
 色々考えない方がいいんだなって思ったわ」

「合議に行ったのは気晴らしになった?
 いやあれはあんまりならんかも」

「根詰め過ぎないで休みなよ? アクタお兄さんも、
 物語のあの子みたいに良い夢が見られるかもしれないぜ」

「おやすみアクタお兄さん。
 俺は今日は、雨上がりの空を夢に見るよ」


「見たいな」
(-154) 66111 2022/03/06(Sun) 18:38:42

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ


『まだ死ぬな』

『酷いこと言ってるのは
 お互い様だろ』

文字でのやり取り。
簡素な一言になってしまう事が歯痒い。
君からの言葉には、全部に文句をつけてやりたいのに!

画面の向こう側。
とん、とん、と机を指で叩く。


『奇跡か』

君のメッセージ。文字。
ひとつひとつ、ゆっくりと読む。

 ──生きる未来。
 ──奇跡を願う勇気。
 ──誰かと共に歩む為の、一歩。

それでいて、目を通し終わる頃には
しかと覚悟が決まっていた。


『出来る』

『行こう』
(-155) osatou 2022/03/06(Sun) 18:39:42

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

『俺のことを何か気にしてるかもしれません
 名前を出しても、いいですよ

 俺は彼を待たせてしまっているんです
 一人で、傍に居てくれる人が居ないと
 辛くて、寂しいと言っていました

 彼には特別な人なんていらなかったと思っています
 ただ一緒に彼が生きることを望んだひとが
 声をかけるだけで、彼は嬉しかったんです

 あんなに生きたいと言っている子を
 愛でも恋でも、ましてや友情でもない依存で
 不幸の道へ連れて行きたくありません
 エノくんのことが、俺も大事なんです

 こんな、こと、君にまで言ってしまってすみません
 だけど一緒に未来を歩けること考えられたの、全部
 君のおかげだったから、一緒に教えてあげて欲しいんです』

自分の言葉と立場だけでは足りない。
それを言うには、傷をつけすぎて、
アクタへと命を捧げたい気持ちも残っている。
だから、もうすがるものは奇跡しかないのだ。


『何かあったら連絡をしてください
 君の声が彼に届かないなんて、俺は思いませんけどね』
(-158) toumi_ 2022/03/06(Sun) 18:58:34

【秘】 演劇 アクタ → さめざめ ユメスケ


合議から逃げ帰って、夜の帳が上がる頃。
睡眠も取らず、気を紛らわすように脚本を書き殴っていた。

ふらり、と、紙束が散らかるベッドへ足を向けて
どさどさ床に落とし、自重を乗せた頃。


  ──『聞いてよ、アクタお兄さん。』


そんな言葉から始まる、君の独り言。
それから、君の演技が始まったのだろう。

ぼんやり、蕩けた頭で君の事を考えて、
そのまま男は、優しい夕陽の夢を見た。

……きっと、君が側に居てくれたおかげ。
(-160) osatou 2022/03/06(Sun) 19:12:17

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ


『奇跡が起きたら』

『また華やかなケーキでも食べよう。
 メッセージじゃなくて 顔つきあわせてさ』

『今度はレモンティーが飲みたい』


君に返すメッセージはそれだけ。
なんだか背中を押してもらったみたいな気持ちだ。

君との出会いは最悪。
過ごした日々も殺伐としたものばかりだ。
極め付けに、交わす言葉は死ねだの何だのと。

でも、今、やっと、
君と分かり合えたような気がする。

君と積み重ねた経験。感情。
その全てが、男を観客から演者へと、引き戻してくれた。

君が望む奇跡を起こせるかは分からないけれど
何もせずに終わりたくない。


……君に向ける感情は、
 もうW嫌いWなんかじゃない。
(-164) osatou 2022/03/06(Sun) 19:50:14

【墓】 演劇 アクタ


──合議が終わってから。
眠って、とびきり優しい夢を見て、目を覚まして。

ぐしゃぐしゃの紙束が占領するベッドの中で
スマホ端末を確認して、誰かからのメッセージを見ればひとつ頷く。


「行こう、」

遅い話を、蒸し返す為に。
(+25) osatou 2022/03/06(Sun) 19:55:38

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


合議の後。暫くしてから。
このVR空間を隅々まで駆け回り、君を探す姿がある。

さて、君は、何処にいるだろう。
インドア派の男がヘトヘトになりながら、
君の姿を見付ける事が出来るだろうか?



きっと見つけた暁には、あぁ、と口を開き。

「……こんなところに。」

ふらりとした足取りで、
いつか君がそうしてくれたように、近寄って行くだろう。
(-167) osatou 2022/03/06(Sun) 20:06:17
アクタは、エノを探している。
(c34) osatou 2022/03/06(Sun) 20:06:38

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

合議の後、青年はまだ癒えてもいない体をひきづって、空間の端に近いところまで来ていた。
そこは海になっていて、地平線の向こうを、ぼんやり青年は眺めていた。
多分ここに来る頃には君はそれはもうヘトヘトだろう。

「…おや、アクタくん。」

声が聞こえれば、そちらを振り返って。
意外そうに目を丸くする。

「嫌われたかと思ってた。」

大丈夫?とつかれてる様子に首を傾げ。
(-188) arenda 2022/03/06(Sun) 22:30:48

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


荒れた息を整えながら
君の側へ駆け寄って、どさりと膝をつく。

「ッ……バカ!」


肩を掴み、泣き出しそうな顔で君を見る。
君が怪我人でなければ感情のまま揺さぶっていただろうが
それは出来ないので、力任せに抱きついてやった。

嫌いになんて、なるワケない……!

 なんだよお前ッ!
 ぼ、ぼく、僕は、お前に死んで欲しく無いのに、
 勝手にッ……死ぬとか言ってるし………!」

矢継ぎ早に喋り倒してから
ぶんぶんと頭を振る。
違う、こんな事言いたいんじゃない!


「………フカワと、二人で。お前を心配してて。
 背中、押して貰って……探してた。」

堪えたいのに、涙を抑えきれなくて
ぼろぼろと雫をこぼす。

「……一緒に、生きたいよ、エノ。」
(-197) osatou 2022/03/06(Sun) 23:41:42

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

青年は、肩を掴まれて。
目を丸くして、君の顔を見た。
まさか、そんな風に怒鳴られて、そんな顔をされるなんて、夢にも思ってなかったから。
力任せな抱擁は、大層体に痛みが走ったけれど。
嫌だとは思わなかった。

「………泣かないで。」
「君が泣くと、俺も悲しいよ。」

ぺた、ぺたと掌で君の頬に触れて。
涙を拭うように、動かすけれど、全然拭いきれなくて。

「………………。」
「うん、俺もだよ。」
「生きたい。」
「生きたくて、生きたくて、たまらない。」
「できれば、誰かと一緒に生きたいし。」
「それが君だったら嬉しいなって、思うよ。」

ぽつぽつと語る言葉。
あぁ、最近、ようやく情緒が追いついてきたようで。
そんな風に言われたら、自分まで頬を濡らしてしまって。
(-208) arenda 2022/03/07(Mon) 0:45:01

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ


「………でも、駄目なんだよ。」


「俺は人を殺しちゃったんだよ。」
「たとえ、ここでそれが罪に問われなくても。」
「あの中で、誰が死ぬべきかなんて、決まってるでしょ。」
「俺、他の人を選べないし。」
「ヒメノさんだけ死んだら、不公平だし。」


「……………それに。」


これは、言おうか、いわまいか迷って、合議の場では閉ざした言葉。
特に、君に聞かれたくなくて、言わなかったのだけど。

「………君も、提供候補者でしょ。」
「このままだと死ぬよ………でも。」
「提供候補者は、臓器が足りてれば、提供を免れるから。」
「だから。」

俺の分の臓器が、君の代わりになればいいと思った。
馬鹿みたいだって、ふざけるなって、思うでしょ?
一度ちゃんと話したくらいの、まだまだこれから知っていく途中だった人に、軽率に命をって、思うかもしれないね。
……でも、君が温もりをくれたこと。
好きなものを教えてくれたこと、傍に寄り添ってくれたこと。
俺にとってそれは、とてつもなく嬉しかったことなんだよ。
だから。
(-209) arenda 2022/03/07(Mon) 0:51:49

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ





レモンティー1本分の感謝を、君に。





                                  
君の事、好きだよ。
(-210) arenda 2022/03/07(Mon) 0:54:18

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


いくら拭って貰ったって、涙は止まらない。
これはヒメノの冷たい身に触れて、
君の死を想像したあの時に流した涙の続きだから。

「ダメじゃないッ!
 死ぬべき奴なんて、ここに居ない!

 生きたいって思って、当然だろ……!
 なんでッ、どいつもこいつも……」

そうやって、最初っから命を簡単に投げ出すんだ。
誰かの為に、犠牲になろうと思えるんだ。
僕だって、ちょっとだけ、人のこと言えないけどさ。



「……やだよ、エノに死んで欲しくない。
 あのとき、思ったんだ。
 このままヒメノと一緒に、お前も死んだら……って、
 そしたら凄く、怖かった……怖かったんだ……、」

君が居ない未来が、怖い。
思い出すだけでも──バツ印のついた掌ごと、君を抱きしめる腕が震えてしまう。

もしかしたら、この数日篭っていたのは
自分の命を軽んじられたのは
……そんな気持ちから目を逸らして、どうにか押し込めたかったからかもしれない。

(-218) osatou 2022/03/07(Mon) 2:13:14

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


確かに、
君は人を殺した。

ここがどうであれ、許される事ではない。
W理解できるWとは到底言い難い行為だ。

そうして自分に刻まれたバツ印が、自分が生きて帰れない事実の証左。

「えの、」

だからこれは、フカワと話した都合の良いW奇跡Wの話。

  ──選ばれても、臓器提供をしなくても良い世界を願う
  ──そして、その先の未来で一緒に歩く約束をすること
  ──アクタさんは、出来ますか?

  ──一緒に"助けて"くれませんか、彼のことを



「何も考えずに、僕の傍で生きたいって、
 ひとつぐらい
我儘言えよ、エノ……!」


君の傷なんてお構いなしに、
震える身を寄せて、とびきり力を込めて、君を抱きしめた。

君と交わした言葉や温度、その全てが心地良くて大切だ。
沢山の愛の言葉や時間なんて、関係なくなるくらいに。


でも──とか、それに──とか、言わないで
共に奇跡を願ってくれやしないか。
(-219) osatou 2022/03/07(Mon) 2:21:44

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

抱きしめられた青年の体は、ずっと小さく震えてて。
小動物は、自分の鼓動で体が揺れてしまうのだと聞いた。
きっと今の自分もそうなのだろうと思う。
恐怖で張り裂けそうなくらいに叫ぶ心臓が、
死にたくないと体を揺らし続けている。

虹谷 絵乃は、恐怖に打ち震えるだけの小動物だった。


「俺は」

そんな奇跡を願っちゃいけない人間で。
だって俺、人を殺してるのに。
皆それを知ってるのに。
人殺しだって石を投げられて、当然なのに。

俺、自分の意思で彼女を殺したんだよ。
刺された場所と同じ場所を狙って撃った。
斬られた場所と同じ場所を、自分でナイフを作って斬った。
それでどうなるかなんて、分かってたのに。
理解したくて。
ただそれだけの理由で人を殺しちゃうような、
優しくされちゃいけない人間なんだよ。


なのに。
(-241) arenda 2022/03/07(Mon) 13:17:38

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

「───くない」


「─きたい………」


「……死にたく、ないよ…………」

「生き、たいよ……………」

雨のように零れる言葉。
未来への未練、渇望、望み。
死への恐怖、後悔、怯え。
一度降り始めれば、ざぁざぁと。
音を立てて降り注ぐ。

「なんでそんな風に、言ってくれるの……」
「なんで、一緒に生きようとしてくれるの……」
「なんで」
「……なんでこんな印をつけられて、そんなことが言えるの………」

掌を、両手で手繰り寄せる。
付けられた印を、指で撫でる。
君、夢があるって言ってたじゃん。
夢を語る君の顔が、楽しそうで、素敵で。
俺、君には生きててほしいよ。
……俺が死なないせいで、君の分の臓器が足りなかったら。
俺、死んだ後も後悔しちゃうよ。自分を許せないまま死ぬよ。


───そんな辛い決断を、俺にさせる気なの?ねぇ……
(-244) arenda 2022/03/07(Mon) 13:26:51

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


君が生きたいと口にすれば
涙で潤んだ瞳が、にっと笑った。

「なんでって……、」

君の指が、掌をなぞる。
バツ印は消えないし、歪むこともなく
逃れられない未来の終わりを告げてくるけれど

「……分かんない、
 エノが目の前で死にそうになってて、今こんなんで、
 吊り橋効果とか、かも、しれないけど、」

ぐい、と自らの瞼を袖で拭う。
それから同じように、まっさらな方の手の先で、君の頬から──目の端まで。
雨に傘をさすかわりに、拭ってやった。

「でも、これが誰かをW好きWって気持ちなら
 ……なんか良いなって、思う!」

我ながら、どうにも、舞台の台詞っぽいだろうか。
でも、たまにはペンで綴る言葉を吐いたって、良いだろう。
……だってこんな気持ち、知らなかったから。

(-294) osatou 2022/03/07(Mon) 18:44:06

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


「僕も、どうせ死ぬんだって思ってた。
 文字さえ書ききれば思い残す事ないやって、
 ちょっとは好きになれたW友達Wの為に死んでやるかって、思ってたけど、」

震える君の背を、まるで子供にそうするように
優しく、慈しんで、あやすように撫ぜながら

小さな声で、秘密の話を君に囁く。
誰にも言うなよ、と前置きして。


「そいつがさ、
 僕に投票しておいて、
 僕の為に臓器提供してやるとか言う癖に
 ……今更奇跡を信じろとか、言うんだよ。」

おかしいよな、と小さく笑う。
男の頭に浮かんでいるのは、
不運
の名を有する──ここに至るまでに、背中を押してくれた彼だ。

「だから、なんかさ、
 バカみたいに信じてみたくなった。」

それだけ、と告げて君を腕中から開放する。

「後悔してるならさ、生きろよ。
 逃げないで、ちゃんと全部背負って生きてさ。
 ……重くなったら、支えてやるから。」

そろりと君の顔を覗き込むその表情は、夢を語った時と同じで、君と歩む未来を想像して、瞳を煌めかせていた。
(-296) osatou 2022/03/07(Mon) 18:47:54
アクタは、きっと君の事が好きだと思う。
(c47) osatou 2022/03/07(Mon) 18:48:34

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

君の、にぃ、と笑う顔が素敵だと思った。
涙を拭われれば、目を細めて。
その顔は、随分幼げに見えただろう。
青年は、まるで幼児がそのまま大人になってしまったかのような。
拙い情緒のまま、君の腕の中に納まっている。

「……俺、愛とか恋とか、わかんない。」
「人とちゃんと仲良くなったことが、ないから。」
「……でも……」
「………君に好きって言ってもらえるのは、嬉しい。」
「………嬉しいし、俺も好きだよ………」

たどたどしく、まだ震える喉から声を出す。
誰かに、愛される事。
きっと自分が心の底から望んでいた事。
もし、生への執着を知らなければ。
ただ、理解だけを追い求めていたらきっと。
『じゃあ、一緒に死んでね』と言ってしまったであろうその言葉。

…今は死にたくないし、死んでほしくもなくて。
(-311) arenda 2022/03/07(Mon) 19:56:55

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

「……あの人はさ、勝手だよね。」
「………勝手なことばっかり、言うんだ。」

君の背を押したであろう、その姿を思い浮かべて。
理解したいと言われて。
でも理解できないと言われて。
自分は死ぬけど、君は生きてほしいと言われて。
今はこうして、誰かの背まで押して、俺の決断を鈍らせて。
……ずるいよ。ずるい人ばっかりだ。

「………俺は、でも。」
「俺が、俺を許せない………」
「ここの誰より、殺してしまった彼女より、自分が自分を許せないんだよ。」
「だから」
「だから…………」

青年は、口を噤んで。
生きたくて仕方ないと泣き叫ぶ心を、抑えて。

「………してしまった罪の、清算は、したい。」
「……もし、もしもだよ。俺の中で清算が出来て」
「それでももし、俺が生きてたら。"奇跡"が起こったら」
「その時は…………」
(-314) arenda 2022/03/07(Mon) 20:03:56

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ




「俺の未来を、貰ってくれる?」





耳元で囁くそれは。
決意が揺らいで、ほんの少し、未来を求めてしまった、その証。
(-319) arenda 2022/03/07(Mon) 20:07:30

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


子供みたい。
そう揶揄ってやろうかと考えて、辞めた。

「…………そ、そうか……
 わ、わかり……ました………」

言い出しておいて、その手の言葉にめっぽう弱い。
俺も、と返ってくることが嬉しくて、
むずむずして、何とも言い難くて、視線を逸らした。

(-332) osatou 2022/03/07(Mon) 20:47:34

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


「分かった、」

「ちゃんとやれよ。」

何を、とも。どう、とも。聞かないけれど。

「投げ出すなよ。」

君がそう決めたのならば
W清算Wを見届けようと思う。
本当は少しだけ、怖いけど。

それでも誰もが、奇跡を願っているのだから
これが最期になるとしても、

前を向いて、生きていたい。



──夜の砂浜。
すっかり時間は経っていて。

君の隣で、奇跡を待とう。
(-333) osatou 2022/03/07(Mon) 20:48:21
アクタは、「じゃあ、同じものをくれてやる。」
(c50) osatou 2022/03/07(Mon) 20:48:53

 




情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


←↓■□フィルタ

注目:アクタ 解除する

生存者 (3)

ナツメ
0回 残 たくさん


カイ
1回 残 たくさん

 

ハナサキ
1回 残 たくさん

 

犠牲者 (3)

ミィ(2d)
0回 残 たくさん

 

ヒメノ(3d)
0回 残 たくさん

 

ユス(4d)
3回 残 たくさん

俺はお前のもの

処刑者 (5)

カミクズ(3d)
0回 残 たくさん

おやすみなさい

アクタ(4d)
3回 残 たくさん

埼玉

ツルギ(5d)
5回 残 たくさん

俺はお前のもの

フカワ(6d)
5回 残 たくさん

 

エノ(7d)
10回 残 たくさん

死にたくないよ

突然死者 (0)

舞台 (2)

ユメスケ
3回 残 たくさん

泡沫、黄昏に消ゆ

メイサイ
2回 残 たくさん


発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















(0.16 CPUs)
運営 moonpupa
人狼物語 by あず/asbntby
人狼議事 by ななころび
トップバナー画像 by naomyplum
人狼物語画像 by Momoko Takatori
Schwarzwald(黒い森) by hagios
トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
メトロポリス / バビロン / ギルガメッシュ / Valhalla by すむろ水
ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
外道大戦 by mtmt
都道府県キャラセット by kairi(企画代表)
繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
StarGazer / LittleStar by CONBE
御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa