人狼物語 三日月国


176 【R18】実波シークレットパラダイス外伝【身内】

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【秘】 経理課 望月 ロビン → 正社員 千堂 歩生

「ここ? ……ああ、ピアスのあるところか。ちょっと破っちゃいそうで怖いな。
 でもへそ周りってのは皮膚が薄く出来ているらしいね。
 感覚が過敏になりやすいのは、確かにあるんだろうな」

柔い掌が腹の周辺をぐにと弱く押す。その下の内臓が浮き出しそうだ。
へそ周りから腰骨までを掌が撫で回し、皮膚の感覚を起伏させて、
それからボトムにベルトがあればそれに手を掛け、脱がせ始める。
肩先に舌で愛撫を続け、手元が見えてなくても滑らかな指の動きがひっかかることもない。
存外、こうした行いは慣れているのかもしれない。

下着から何から、足を覆う衣類を膝に引っ掛けるように落とさせて。
外気にさらされた皮膚に、同じように指を這わせる。
熱っぽい手付きはそれ自体は穏やかではあるものの、焦らすように性感を溜めていく。
通う吐息は深く沈むように落ち着いて、体の内側の熱を帯びた。

「……あんまり気にしたことないね。選り好みするような身分でもないし。
 大体の人はそういうものなんじゃない? 特にこの会社では、さ」
(-145) redhaguki 2022/09/27(Tue) 7:22:47

【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛

「キミは、……優しい言い方で御為ごかしても、聞かなさそうだな。
 極端に過ぎる。僕一人の言葉や生き方がキミに影響を与えることは、ないよ。
 近しい傾向を持つ人間に梯を外されて、ショックを受けているだけだ」

予想はしていたものの、想像していた通りのものが差し出されれば溜息をついた。
どちらかといえばショックを受け、動揺しているに近いのだろう。
その上で、息を吐いて己の感想なんかを抑え込んで、改めて見返す。
返る視線が無かろうとも、だ。

「いいかい、キミは自分のことを不適合だなんて言うけれど。
 本当に仕事に対して不実で力量も見合わない人間を、社長が雇うはず無いんだ。
 あれで、あの人はきちんと人を見ているよ。同情で雇用されたわけじゃないのはわかるだろう。
 キミがその役職に至るまで積み上げてきた功績は偽りだったなんて、そんなわけはない」

小さくて重たい書類を机の上に置いた手に、長い指を添える。
触れるというよりは掴むような手つきだ。指の腹に僅かな懇願が混じる。
少なくとも自身の言葉がきっかけになったのなら、それは払拭すべきだ。
相手の言う通り、己と彼とでは全く違う人間だ。
であれば、生きるために取る方法だって全く違ってくるはずだ。

「キミが己の手並みを発揮することが出来ていないと感じているなら、それは……
 ……僕の力不足だ。キミ自身を見て教育方針を立てることが出来なかった。
 キミが気負うことじゃない。富武、キミを十二分に活かせなかったのは僕の責だよ」

今こうして説得している間も相手の嗜癖が感性を刺激しているのだとして、
それに臆したりもしなければ、呆れたりするようなことも当然、無い。
腹の中を曝け出して話してくれているのであれば、それをありのまま受け入れるだけだ。

(-148) redhaguki 2022/09/27(Tue) 7:50:43

【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛

「僕のほうの話をしようか。
 実は、海外事業所から声がかかっていてね。ほら、僕は半分スウェーデン人だろう。
 英語も出来るし、向こうの方の事業拡大に貢献しないかと言われてさ。栄転、というやつだ。
 もしそうなったなら今の僕の役割は他の係長の内から繰り上がって取って代わるだろう。
 そうしたなら、もっとキミにとって働きやすい環境になるはずだ」

少しだけ声音を切り替えて、気軽な話のように差し出した。
相手を追い詰め、合わない働き方に押し込めたのは自分だ。なら、こういう手段もある。
実際悪い話じゃない。いつ帰って来られるかはわからないが、それは今は問題じゃない。

「そもそも総務での仕事が合わなかったなら、別の部……例えば、開発に移るとかを検討してもいい。
 案外向こうのほうが合うかもしれない、それに忌部課長は寛容だし、人をよく見てくれる。
 総務に比べれば別部署への連携も少なく、自分たちの仕事にも没頭出来るだろうし。
 僕なんかよりはずっと、キミが手腕を振るえる環境を作ってくれるだろう」

まだ、手を引っ込められていないのならその手をしっかりと握って。
怯えるように逃げられてしまっているのだとしたら、代わりに退職届を押し返すように。

「もしも今の縦社会が肌に合わず苦しいというのなら、選択肢はいくらでもある。
 僕はキミの未来を潰したくはないし、もしも此処で快適に働けるならそのほうがいい。
 キミが自分のために選べる道は、悲観的なものばかりではないんだよ。
 ……どうにか、考え直してくれないかな、富武クン」
(-149) redhaguki 2022/09/27(Tue) 7:51:06

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

それから後は、体があたたまるまで湯船の中でゆっくりと過ごして、
朝食の時間に間に合うようには連れ立ってプールサイドまで向かえただろう。
朝っぱらから揃って浴衣で参上するのは、他に催しがなければ若干目を引いたろうけれど。
だがまあ、結果としてはそのことに気が向かないくらいの衝撃はあったわけで。

また明日も、同じ時間に。とはちゃんと言い置いていたかもしれない。
(-152) redhaguki 2022/09/27(Tue) 8:19:42

【人】 経理課 望月 ロビン

#3日目スパの部

>>47
「人のことを勝手に数字にするんじゃない。
 それに僕みたいな大男がそんな目に遭ったって面白くはないよ。
 ……案外元気そうでよかったのやらどうやら」

抱きかかえた腕の中で急に呑気しだす様子に、たしなめるような言葉が出た。
助けないという選択肢も無かったものの、少し考えないでもなかった。

「馬鹿……」

今回ばかりは完全に呆れ返った声が出た。手が空いてたら顔を覆っていただろう。
残念ながら手一杯なので、渋い顔であさっての方向に目を向けるだけだ。
肩にまだかろうじて掛かっていた、青いタオルを手先で引っ張って下半身に乗せてやる。
見た目ばかりは誤魔化せている、だけでしかないのでなんとも滑稽だ。

「まあでもそしたら、じゃあ水で落ちるのか。
 ほらちゃんと掴まって。この高さから落ちたら腰痛めるよ」

しっかりした体つきの人間ならまだしも、如何にも不健康そうな彼一人くらいなら軽いもの。
ひょい、と抱え直すと、シャワーブースの方まで持ち運んでいく。
部下二人置いていく課長二人。
(49) redhaguki 2022/09/27(Tue) 9:26:54
望月 ロビンは、「だから危なっかしいんだ」とだけ独りごちた。
(a19) redhaguki 2022/09/27(Tue) 10:37:26

【秘】 経理課 望月 ロビン → 人事課 緑郷 溢

「保守を取って戦々恐々としてるだけってのもあんまり僕らしくないだろ?
 それに、課は違えど同じ部署内の後輩ではあるんだ」

「……」

どういう、の種類がどれくらい適応されるのかを一瞬考えてしまった。
いや、自分の言葉なのだから今は意味は一つきりで差し支えない。

「ああ要するに、キミがどういう嗜癖を持っているのかってこと。
 この催しで多分これが発表されうるんじゃないかってところをさ。
 僕のほうは――……せっかくだし、お楽しみクイズってことにして正解は伏せとこうかな。
 社長の楽しみまで奪ってしまっちゃ後が怖い」

あくまでまあ、任意同行ってところの言い回しだ。
別に何かしらの追求ではないし、半分は興味、半分は口八丁の都合合わせだ。
一見して女性的な体つきから伸びる手指に、自分の指を触れる程度に重ねる。
普段は対人の距離感はちゃんとしている人間だし、女性の素肌に手を触れるなんてことはしない。
今のうち、旅行の間だけのちょっとした火遊びに過ぎない。

「それともこういうのは、嫌い?」
(-158) redhaguki 2022/09/27(Tue) 11:28:53

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

>>50
ひとまず近場のシャワーブースに向かって、適当に一番広いスペースをくぐる。
本来なら親子用か何かで多少幅広に場所を取られているものの、大人二人には狭い。
抱えた足をうっかり振り回してその辺の壁にぶつけでもしたら突き指しそうだ。

「……ああいうのって社長が仕掛けたんだろうか。
 それとも元々一般開放なのかな。
 美肌効果とかの類いで謳ってる設備なんだろうか……」

考えてもわからない。おそらく、あんまり考えない方がいい。
シャワーフックからひょいと拾って、まず自分の足元と、相手のヒザ下に温水を掛けた。
足を滑らせてしまわないようにしっかりとスライムを流してから、
やっとそろりと相手の体を床に下ろす。慎重に、壊れ物でも扱うみたいだ。

「水で薄めたらほとんど洗剤やそれこそ化粧品と変わらないね。
 頭流すから、目閉じて。シャツもこのまま流したほうがよさそうだ」

向かい合ったまま、眼下にある頭に弱めの水流を当てる。
そのまま世話をし続けることに、なんら疑問を感じていない顔をしている。
スパに浸かって多少香水の匂いは落ちたものの、肌からはボディオイルの甘い匂いがした。
バニラやトンカビーンズにアーモンド、グルマン系の柔らかで温かい匂いだ。
(-162) redhaguki 2022/09/27(Tue) 12:05:00

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

まあ、そう。
客先に向ける部分はちゃんとしている会社でよかった、なんて思ったりした。

「鹿籠クンも向かっていたみたいだし、急ぎで戻らなくても問題ないんじゃないかな。
 まあ彼とはあんまり言葉交わしたことないから、人柄はよくは知らないけれども」

暖かなシャワーを頭の先から肩口、手の回らなさそうな背中のほうへと回しかけて、
シャツの布地にまとわりついた粘液を落とす。あれだけ浸かれば内外の差異もないだろうけど。
一人では手の届かなさそうなところくらいは手伝っておこうと、
肌に張り付いた布地をつまんでシャワーを流しかけた、ところで。
言いづらそうな物言いが耳に聞こえて、少しだけ体を退かす。

「……」

暫し、サアサアと床を叩くシャワーの音だけが響いた。
なんにも言わず、身動ぎもせず虚空にお湯が投げかけられて落ちていく。
瞬きも少なくゆっくりと上下の睫毛が叩き合わせられ、その奥に控える瞳がじっと見つめる。
ほんのちょっとだけ首を傾げて、気まずそうな顔を、呼吸する様子を観察している。
さして長い時間ではなかった気がするし、短いとは言えない時間でもあった気がする。

「わかった」

「外で待つよ」

二言三言、シャワーの音に紛れるようにして返してホルダーへと置いた。
裸足のあしが引き返して、ブースの扉を閉める。
小さく、扉が外から鳴った。重しのかかって軋む音。
遠ざかるような足音は、聞こえない。
(-168) redhaguki 2022/09/27(Tue) 14:53:52

【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛

物心ついたときから連なる出来事についての弁が、今を表すに必要なことだというのはわかる。
だから、長い吐露の間も一蹴したりすることなんかはなく、静かに相槌を打って聞いていた。
そうした積み重ねが無力感を強固にしているのだろうということは自ずと分かる。
本当ならば時間を掛けてそれを解いてやれればよかったのだろうが、
それには今、時間が足りないまま結論を出そうとしている。

「富武、……そう……とは……」

一切想像していなかったわけではない、けれどその結論は短絡的に過ぎると思っていた。
だからこうしてはっきりと好意を示されて、言い様のない息苦しさに唇を噤んだ。

「……ちゃんと自分でわかっているんじゃないか。そうだよ、錯覚だ。
 人間の行動に起因する昂揚を覚えて、それが血潮を熱くさせるのを恋慕と勘違いしてるだけだ。
 突き放しているわけじゃない。たまたま、ちょうどいい機会があっただけだ。
 僕も自分の何かを犠牲にするわけじゃなく、互いに良い道を見つけられるだろ?」

これは残酷なんだろうか。どうするのが相手の為になるか、検討もつかなかった。
社長や、忌部だったら上手い対応を思いついただろうかとさえ考えている。
手の内の強張った指にかかった手は置物のように冷たくなったまま、
ようやく、時間を掛けて、わずかに関節を曲げて力を込めた。

「……僕は、
 キミのことを頼りにしてる。頼れる部下だと、そう思っているよ。
 その立場が"今の"キミにとっては嬉しくないことだというのはわかる。

 けれどもしもそれで構わなくて、後で余計に枷になって苦しむのでないのであれば。
 キミにとって一時の慰みを与えるくらいのことなら、出来るよ」

何かしら満たされるものがあり、苦悩を融かすことが出来るのであれば。
それが貴方の本心からしてみれば、望ましくない手助けだとしても。
(-173) redhaguki 2022/09/27(Tue) 16:25:25

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

一段と強くなるシャワーの音だけが壁の向こうから漏れ聞こえる。
黙って腕を組み、扉に背中を預けたままでただただ時間が過ぎるのを待っていた。
やがて、水が床に叩きつける音が変わって少ししてから、扉をコンコンとノックする。
こちらからは開けない、向こうの都合が見えやしないから。

「……どうしようか。みんなの方に戻る?
 それとも部屋まで帰ろうか……っていうか、そうか。
 水着流されちゃったんだっけか。更衣室のロッカーに替えとか、ある?」

応答なり扉が開くのを待ってから何事もなかったかのように声をかける。
とはいえこっちから連れ回したりはせず、あくまで相手のやりたいように合わせてだけど。
(-180) redhaguki 2022/09/27(Tue) 17:25:42

【独】 経理課 望月 ロビン

/*
なんかぼやぼやしてたら時間なくなってきたな
あんまり意思あり投票するのフェアじゃないなって気がするし
普通にもう潜伏に専念したほうがいいのではってのはあるねんな〜
(-181) redhaguki 2022/09/27(Tue) 17:33:22

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

萎えた後なら、朝に風呂場で見たのとさして変わらない姿だ。
なんとなく滑稽な装いだな、くらいは感じているものの眉をひそめるものでもない。

向こう、再度賑わってきたスライム風呂のほうにある人影を数える。
賑わいの中に相手が混ざらないというのなら、わざわざ戻る必要てのもない。

「いいよ。信がいればいい、僕は」

相手が部屋の方面まで戻るなら自分も同行することにしよう。
泊まっている部屋は違うから、特段理由がなければ部屋前でついていくってことはない。
(-183) redhaguki 2022/09/27(Tue) 17:52:18

【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛

/*
お疲れ様です。
今肘鉄を入れ合っている相手に聞いてきましたが、
ただセックスする分には全然問題ないそうだし、
向こうも遊び回ってるしこっちも遊び回っています。
そんな感じです。判断はおまかせします。
(-191) redhaguki 2022/09/27(Tue) 19:46:31

【秘】 経理課 望月 ロビン → 正社員 千堂 歩生

返ってきた言葉には少しだけ目を丸くしてから、吹き出すように笑った。
そうかな、なんて笑う表情には、しかし別に卑下があるわけでもない。
持ち合わせて来たものを、持ち合わせてきたままに受け止めて自信を持っている人間だ。

「綺麗。……ははは、そう言われたのは初めてかもしれないな。
 あんまり大人になってからは褒めてもらえないもんだからさ」

触れられた箇所はまだ期待するほどの昂揚を得ておらず、余興の内に過ぎないだろう。
柔い感触が指を押し返すのを己でも感じたなら、これからね、なんてフォローはしたかもしれない。
どちらにせよ肌を触れ合わせ、交わる頃にはそれなりの性感を得て、
互いに満足するくらいの運びまでは持っていけただろう。

次の日の部屋割りを見てもさして驚きもせず、さしたる感想も持たなかっただろう。
昨日のことは、昨日のうち。また今日からは、同じ軒の下で仕事を囲む同僚だ。
(-205) redhaguki 2022/09/27(Tue) 21:40:22

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

そもそもスパに入りに来たのだから、自分だって水着を履いているだけだ。
金色の髪をほどいて大判のタオルで押さえる。いつもよりも嵩が減ってしぼんで見える。
水の重みでストレートになった髪をタオルドライで誤魔化して、
浴衣を羽織ったら置いていかれないように後をついて歩く。

「……ふ、ふあはは」

道中、気安さに任せたおざなりな声掛けくらいはしていたかもしれない。
あんまりにもあけすけな言葉には、いっそ吹き出してしまった。
一頻り笑うと、またちょっと首を傾げるみたいに顔を覗き込んで。

「部屋までついてかないよ、部屋割り違うもの。送り迎えするだけ。
 信クンさえイヤじゃなかったら、今朝の浴場のところでまた明日も待ってるからさ。
 明日は他にみんなの呼びかけがなかったら、改めてスパでも巡り直そうよ」

きっと今のあなたからは前向きな提案ていうのはなかなか出ないだろうから、
今日くらいは代わりに自分が案を提示して、あとは今日明日の気分に任せよう。
いつもみたいに手を、濡れた髪へと伸ばす。
それが避けられなかったら、やっぱりいつもみたいにくしゃくしゃの髪に手を添えて、
呼びかけでもするみたいにぽんぽんと頭を撫でて。

「また後でね。そうじゃなかったら、また明日」

いつもと変わらないような言い文句を並べたなら、あとは手を振って自分の部屋に帰るだけだ。
(-210) redhaguki 2022/09/27(Tue) 22:10:38

【独】 経理課 望月 ロビン

/*
ところでなんですけど、シャワーブースで呼ばれた声は聞こえてましたか?
聞こえてなかったよ
(-212) redhaguki 2022/09/27(Tue) 22:20:15

【独】 経理課 望月 ロビン

/*
そう……………………………………………………
じゃあ普通にそれなりの距離を保とうと頑張ってる状態ままなんだ。
そうなんだ……
(-213) redhaguki 2022/09/27(Tue) 22:21:20

【独】 経理課 望月 ロビン

/*
綺麗とか汚しちゃいけないとか光とか、
みんなこの男をなんだと思ってるんだ……
目に虫眼鏡いれてるのか?
(-217) redhaguki 2022/09/27(Tue) 22:32:29

【秘】 経理課 望月 ロビン → 研究員 鹿籠 吉弘

さて、昼間の騒動が落ち着いて日も沈みかけてきた頃。
まだ窓の外の風景に白みのあるうちから出てくる夕食の席、
長い滞在とは言え、日が替わっても色とりどりのメニューに変わらず舌鼓を打っているところだろう。
そうした明るい席の中にもやっぱり望月の姿はなかったものの、
今までさして会話らしい会話をしていなかった間柄では気に留めることもなかっただろう。

ともかく、腹もくちくなって宵の口の気配が混ざり始めるくらいの頃だ。
食堂とは別の方向から、宿泊部屋のあるほうへと悠々歩いてくる。
すれ違う相手の顔を見ると、顔見知りみたいなふうに手を挙げて声を掛けた。

「や、忌部課長のところの子だよね。楽しんでるかい?
 あんまりプールの時とか昼間のスパとか、顔だして無かったから気になってさ。
 なにか懸念でもあるのかと思ってたところなんだけど、どうだろう」

一つ目はさておき、二つ目の時はすれ違っただけでその後のことは知らない。
知らないため、実際どうなったのか……というのは知らずじまいだ。ご愛嬌。

/*
お疲れ様です。特製焼きあご塩らー麺です。
☆付き役職の能力行使宣言、及び性癖伺いに参りました。
こちら主導で進めるかどうかについては、性癖開示しやすいものかどうかもあると思うので、
案などあれば〜と思いお伺いしました。どういたしましょう。
(-222) redhaguki 2022/09/27(Tue) 23:06:39

【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛

少しだけ、肩の力が抜ける。俯いている相手には気づけやしないことだったろうけど。
会社の損失があってはならないと思うのも本当だし、優秀な部下を失いたくないのも本当だ。
これまで見守ってきたひとと歩み寄れずに衝突したままになるのだって嫌だし、
少しでも好ましい人間の未来を自分の手で閉ざすなんてのは、少しも望むところじゃない。
沈みかけた心が前向きになれたなら、と。安堵で胸の内が占められる。

「このゲームで心中を明かされることになるのはキミだけじゃないし、
 同じ経験をした人たちは一心同体なんて言わないけど、なにかしら力になってくれると思う。
 キミが思い悩んでいたものを今こうして理解して手を取り直せるなら、それが一番いい」

みんな同じ気持ちだ、なんてありふれたことを言うわけではない。
けれどもただ一人だけ苦境に突き落とされたと感じてほしくはない。
相手が顔をあげたなら、その先にあるのは髪こそあげてはいれどいつもの顔だ。
こんな状況だから、ではない。いつだってあなたを見てきた人間の微笑みがある。

「そんなふうに卑下しなくたっていいだろう。
 キミだって、僕が何を抱えているかを察して答え合わせに来たんだから。
 それとももう、"俺とは違う"人間にはそれを取り返すチャンスもくれないのかな。
 僕じゃ、キミを鎮めるには足りない?」

安堵は血の巡りをようやく動かして、腕先からつながる指に柔さと熱を取り戻す。
持ち上げた指先を、きゅうと長い指が包むように握り直した。

/*
一旦整合性の確認をするんですがこのまま昼スパ前の時間でしますか?
それとも夜にもう一回会うことにしますか? こちらはどちらに捩じ込んでもOKです。
(-230) redhaguki 2022/09/28(Wed) 0:02:35

【置】 経理課 望月 ロビン

これは日が暮れて以降のいつかの時間。
普段はどこに旅行に行っても腕足の余りがちな体だけれども、
ここではきちんと体のサイズに見合った浴衣が貰えて、着こなしを鏡で見るたび機嫌がよかった。
自分の容貌が優れていることはわかっているし、それが引き立つのは気分もいい。
よくこの国で言うような風流、というものの中に混じりこんだみたいな達成感を覚える。

広縁から外を見る。
景色はさして特別なものではないけれど、広く敷地を確保しているだけあって遠景も悪くはない。
こうして特別がって見晴らす気分としては、十分に満足のいくものだ。
高層から遠くを見れば視界の多くは星空で占められ、またたく光がはっきりと見える。
都会じゃあんまり注視することのない、広い空だ。

「最終日は、花火……とか。
 ……ちょっとこどもっぽいかな」

突然工面しようとしたとて、この空に散りばめられるほどの規模のものは用意も出来ないだろう。
だから実際には手持ちのものをいくつか、という程度になってしまうのだろうけど。
誰に言うでもなくぼんやり、独り言を夜気に流した。
(L0) redhaguki 2022/09/28(Wed) 0:31:53
公開: 2022/09/28(Wed) 0:30:00

【秘】 経理課 望月 ロビン → 研究員 鹿籠 吉弘

「ああ。当たり前だけど永信クンには先越されてるものか。よく見てるものな。
 無理に顔をだすことはないとは思うけど、そうだな。旅行には来てくれてるしさ。
 こういう風に干渉されるのが困るっていうなら全然、僕相手には正直でいいよ」

普段から接することのない人間なのだから、気を遣う必要もない。
尤も人によっては、普段から接しないからこそ……という考え方もあるだろうけど。

「そうか、旅行中はプライベートな時間をなかなか持てないから結構辛いね。
 僕なんかも考え事をするにあたって一人の時間を作るために、
 わざわざひとけの無い施設に赴いたりもしてるしね。
 ……いいんじゃないかな、要所要所で顔さえ出していれば、何をしてても」

どうしても思考の上位にくるのは、旅行の根っこで頭を悩ませる社長の思いつきや、
嗜癖に関わる問題よりも、仕事としての問題のことになってしまう。
立ち話のまま向かい合って言葉を交わす望月は、旅行には不必要にしゃんとしているようだった。

/*
かわいそう……(かわいそう……)
どちらかというと落とした写真を見て発覚するほうが自然かな、なんて思いました。
尚且つ多分今まで露ほども想像出来てなかった&交流もそう多くなかったでしょうから、
差し支えなければ今落としていただけると助かります。よろしくお願いします。
(-261) redhaguki 2022/09/28(Wed) 6:48:42

【秘】 経理課 望月 ロビン → 経理課 富武 瑛

ようやく、簡素な机を挟んで向かい合う表情にも柔らかさが取り戻された。
そのことに安心するように目を細めて、口元の緩みは深くなる。
手の内で握り返す指を一回、二回、受け止めるように力を込めてから、
皺の寄った退職届の上にそうっと相手の手を置き直す。

「"コレ"は収めておいてほしい。……出来ればずっともっと先まで。
 もう少しだけ長く、キミが気安くあれる時間を作れるように働きかけさせて欲しい」

それはあくまで公人として。私人としては相応しい人間が現れることを願っている。
半端に手を握るような真似ではあるけど、自分に出来るのはそこまでだと思っている。
あくまで相手を大切な知己だと思っているが、故に。

「……さ、もうそろそろみんなスパのほうに集まり始める頃だろうし、
 いい加減昼食もしっかり取らないといけないね。僕はピークの時間からずらさないといけないから。
 夜、空けておくよ。部屋に僕はいるからさ。好きな時に声をかけてくれればいい」

手を離し、仮設した椅子や机を片付ける。話し合いで随分時間を使ってしまった。
皆に知られる前に、旅行に来た二人に戻ろうと。
声を掛け、その場は一旦おひらきにされた。

/*
了解しました!
それではこのまま、時系列だけちょっと移行させていただこうと思います。
お手数おかけしますが、よろしくお願いしますね。
(-262) redhaguki 2022/09/28(Wed) 7:03:33

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

夕刻を過ぎて、少し。探し回って見つけるまでには時間がかかったかもしれない。
あなたが望月の姿を見かけたのはスパ側ではなく旅館側、小規模な浴場類の方から出てきたところだ。
まだ暖かい湯の温度に晒されて深部体温も高くなり、薬湯なんかの匂いもするところ。
どちらかというと件のボディオイルの甘い匂いの方が勝つかもしれない。
無い約束への期待はしていなかったものの、声がかかれば反応はぱっと振り返って破顔した。

「や、元気だね。もうそろそろ疲れ果てて熟睡してるかと思った。
 ちょうどこの辺りからだと近いんじゃなかったっけ、卓球台。
 その前に、……あー、飲み物だけいいかな」

僅かばかり思案はあったものの、旅行先で脱水して熱中症なんてわけにもいかない。
近場の自販機スペースにだけ寄っておいて、スポーツドリンクを買った。
ガコン、と音を立てて受け皿に落ちたペットボトルを拾って、一口だけ水分補給する。

「卓球。自信ある?」
(-270) redhaguki 2022/09/28(Wed) 8:23:33

【秘】 経理課 望月 ロビン → 研究員 鹿籠 吉弘

「そっか。無理はしてないのなら、よかった。
 僕も忌部課長も、できる限りで協力はするからさ。困ったことがあったら、……」

この旅行そのものが大変な苦痛ということで無いのならいいのだ。
それはそれとして、どうしても業務上のかしこまった言い回しになってしまうのをふっしょくして、
気軽な調子の雰囲気に戻そう、としたところで、事件は起きた。

はじめはなにが起こったのかは当然わからなかったし、ばらまかれた写真を見てもピンと来なかった。
最初にしたことは落とし物を拾うのを手伝おうと、しゃがんで佐伯の収集物をかき集めることだったし、
その内容を見てもまだ合点がいかずに、きょとんとした顔で自分の写真をひっくり返したりしてた。
もしかして残業、なんて呟きさえ漏れた。社内資料でも作ってるのかと思ったのだ。普通はそうだ。

それがじんわりと理解に及び始めたのは相手の声があってからだ。
一つ鍵が合ってしまえばあとは芋蔓式に繋がってくる。多分、これが彼の隠し事なんだろう。
けれども実際に衝撃を与えたのはその内容ではなく、卑屈な言葉とそれに続いた小さな嘆きのほうだった。

(-283) redhaguki 2022/09/28(Wed) 11:50:55

【秘】 経理課 望月 ロビン → 研究員 鹿籠 吉弘

表情が変わる。露骨にショックを受けたように眉が下がった。
普段から颯爽と社内を巡っている偉丈夫の顔に付随するには、あまり似つかわしくない表情だろう。
あまり交流のない相手の一言、それだけでそこまで揺るがされたわけでは、どうやら無いらしい。

「……どうして君たちはそんなふうに思い詰めるんだ。
 誰もそんなことを望んでるわけじゃないんだよ。身を引く必要なんてない。
 社長だって人事異動の理由づけのためにこんな催しを開いたわけじゃない、そんな人じゃないよ」

ゆっくり、はっきりと。諭すようというには弱々しい声だ。
あなたの落とし物を丁寧に拾い集めて、アルバムの内側に纏めるように押し込める。
左手に保持したまま歩み寄って、姿勢を比較して泣きそうな顔を覗き込んだ。
心底、心配しているような表情だ。

「確かにキミにとっても周りにとっても秘匿すべきものではあるんだろう、でもみんな許すよ。
 少なくともこの会社ではそうしてみんな許容してくれるはずなんだ。
 僕だってそうだ、人にはおいそれと言えないような秘密はあるけど、それと仕事とは関係ない。
 僕はキミみたいな優秀な人を些細なことで失ってしまうのは悲しいことだと思うし、
 信だって鹿籠クンは頼れる後輩だって言ってた。誰かにとって誇れるひとなんだ、キミは。
 どうして受け入れられないなんて悲観する必要がある?」

これまでで逃げられていなければ、空いている方の手を相手の肩に寄せる。
なんとかして励まして、前向きに考えてもらえないものかと慮っているのだ。
あなたが暴かれたのがこれで何回目かなのと同じく、悲観的になった人間もこれが一人目じゃなさそうだ。
(-284) redhaguki 2022/09/28(Wed) 11:56:49

【秘】 経理課 望月 ロビン → 人事課 緑郷 溢

「誰かに言ったりなんかしないよ、そんなふうにキミの尊厳を貶めたりなんてことはない。
 まあ好奇心で聞こうって時点で警戒してしまうのは当たり前だし、仕方のないことだよね」

相手が口籠るのは仕方がないこととして、それはそれとして安心はしてほしいもの。
物見遊山めいて気軽な言い回しの男は、相手の想定する通り嘘を言ったって咎めもしないだろう。
なんだろ、と小首を傾げ、姿勢を低くして相手の言葉に耳を傾ける。ささやかな内緒話だ。

その内容をまず聞いて、なんだかわかっていないような顔をして相手を見下ろした。何回か瞬きをする。
それから人事資料の中のあやふやな箇所を思い出したりして、この会社の特色と照らし合わせて、
ようやく合点が入ったように長い長い感嘆の声を吐いて、ちょっと愉快になってきて喉で笑った。

「……へえ! ああ、そう来るか、はは。
 自制ができてえらいね、なんて感想も場違いそうな気がするけど、まあ。こんな場所だしね。
 あんまり考えたことなかったな、そういう部分に関しては。そういうこともあるんだね」

引くとか引かないとか、許容とかの前に何より興味本位が勝ってしまった。
確かにこれは雰囲気は台無しかもしれない、けれどムーディな空気が払拭された代わりに、
握られた指を相手の手先ごと、自分の口元へとそうっと寄せる。内緒、と指を立てて。

「でもダメ。残念ながら僕は呑めないかな。
 なにか信条があるってわけじゃないんだけどね。旅行中は、とっておいた方が嬉しがりそうだから。
 憶測なんだけどね。これはそうだな、僕から差し出せるちょっとした秘密。
 そういう肌の重ね合いは、嫌?」

嬉しがるのは誰か。少なくとも相手ではないし、望月本人てことでもないだろう。
悪巧みめいた考えを湛えた緑混じりのアクアブルーは、なんとも愉快そうに輝いている。
(-304) redhaguki 2022/09/28(Wed) 19:36:28

【独】 経理課 望月 ロビン

/*
卓球出来人間か?
できないよ
(-310) redhaguki 2022/09/28(Wed) 20:08:41

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

「ははは。だって信クン、細っこいものだから。どこに体力があるのだか心配だよ。
 僕なんかも普段よりずっと体を動かしてるだろうから、家に帰ったらへとへとになりそう」

今のうちは旅行ハイに掛かっているからいいものの、解放されたらどうなるやら。
相手が何を考えているか、なんてのは巧みに隠されてしまったから読めないまま、
気安い言葉を交わしあって、施設に当たり前のように併設されている卓球場までを歩く。
途中、水を飲んでいるのを見られているのに気づくと、ふいと顔を背けたりなんかした。

「いや全く。卓球台ってさ、小さいんだよね。僕からすると。
 小さい場の中に飛んでくる小さい球を、こんな小さいラケットで狙うの、大変なんだ。
 サッカーとか乗馬とかホッケーとか、広く運動場を使うようなスポーツのほうが得意かな、僕は」

それこそ運動場のしっかりした台とフロアがあるのでなく、
せいぜい怪我しない程度のスペースがあるだけの旅館の卓球なんて苦手中の苦手だろう。
卓球場を見つけて中に入って、附設されているラケットを握ってみる。
自分の手の方がラケットより随分大きい気がするな。卓球台まで小さく見えてきた。
邪魔にならないように長い髪を頭の高い位置で結い上げ、浴衣の袖を捲り上げる。
気迫だけは十分だけど、果たして体がついてきてくれるやら。
(-311) redhaguki 2022/09/28(Wed) 20:18:09

【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信

/*
あ 四日目の朝風呂なんですが、
石鹸取り上げて全部自分の使わせて、なんか高そうな匂いのする忌部さんにします。
よろしくお願いします。
(-316) redhaguki 2022/09/28(Wed) 20:59:08
 


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