人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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【人】 掃除屋 ダーレン

説明の間、教会の扉横に凭れ掛かって煙草を咥えていた男。
未成年もいると文句を言われるのも面倒だと思ったのだろうか、火は点けずにいたようだが。
時折細めた目で集まった人間を見回して。特に口を開くこともなかっただろう。

「──はあ」

そして一通りの説明が終わったのち。
ちらりと自己紹介の音頭を取った男の顔を見たかと思えば、早々に踵を返して教会を後にするだろう。

どうにも、協調性のない人物であるようだった。
(3) otomizu 2024/01/26(Fri) 22:04:18

【独】 掃除屋 ダーレン

/* ほんとに協調性がない男でごめ〜〜〜〜ん chu
ちゃんとお話は出来ます。仲良くできます。

ほんとか?暗殺者ですけど…………・・・・・・・
(-2) otomizu 2024/01/26(Fri) 23:32:38

【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン

 
「あ〜〜にきッ♡」


 あなたが教会を去ってどれくらいだろう。人気のない路地だったか、どこかのバーだったか。背後からそんな声がかけられた。

「ツレないね、久々の再会じゃんよ。
 そんなに俺ちゃんって薄かったかしら?
 一度会ったら忘れられん方の自負あったんけども」

 ひょこひょこ近寄ってくるこの彼は、成長期が18の頃でおしまいになっている。あなたが最後に会った時と、ほとんど変わらない様相だ。5年も会っていなかったなんて思えないような。
 あなたの現在を知らないのか、はたまた知っている上で変わらぬ態度であるのかの判断は付きづらい。
(-16) 66111 2024/01/27(Sat) 6:27:26

【秘】 掃除屋 ダーレン → 飄乎 シヴァ

であれば、きっとバーへと向かう道の途中。
あなたに声を掛けられた掃除屋は、さして驚いた風でもなく。

「別に」

煙草を指に挟んで、振り返った先のあなたの顔に煙を吹きかける。

「煙草吸いたかったんだよ、おまえとは今更自己紹介なんて間柄でもないだろ」

本当に変わらないな、おまえは。そう言いたげに薄く笑って。
最後に会った時よりも幾分か落ち着いた様子で、そこにいるだろう。

「もう話は済んだのか、教会にいた奴らと」
(-23) otomizu 2024/01/27(Sat) 11:02:14

【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン

「わっぷ、…男にも女にも知己の仲にも初対面の奴にも
 やるモンじゃねェよ兄貴〜〜って、
えっっ???

 
今俺ちゃんしか目に入らなかったって言われた??

 言ってねェね、ハァ〜イ」

 顔面に受けることとなった煙を払い、今更の自己紹介云々の揚げ足を取って大袈裟に騒いで勝手に完結した。懐かしいノリかもしれない。

「や〜〜俺ちゃんとは確かに要らんけどサ、
 他の人のは聞いてて損はなかったンじゃね?
 ちょっとの情報も宝じゃんよ俺ちゃんらの界隈」

「兄貴どこ行くとこだったァ?
 急ぎの用なかったら飲みにでも行かね?」

 彼は密談用のマジックアイテムを持っている。範囲内の者の話す内容が、外から意識されなくなるタイプの品。
 音としては聞こえているはずなのに、意味のある語として認識されなくなるのだ。
 程々に昔から持っており、「兄貴今俺ちゃんなんて言ってたかわかったァ〜〜??」なんてやりとりをしたこともあるだろう。

 あなたは彼の誘いに乗ってもいいし、断ってしまっても構わない。
(-31) 66111 2024/01/27(Sat) 15:54:07

【神】 掃除屋 ダーレン

祭りの様子が見渡せる高台で、煙を燻らせている。
不機嫌な様子はなく、ただなんとなくひとりでいるだけだ。
(G0) otomizu 2024/01/27(Sat) 23:33:58

【秘】 掃除屋 ダーレン → 飄乎 シヴァ

全然言っていなかったので、わざわざ否定も肯定もしなかった。
相変わらず騒がしいやつだな、ともう一度そんな風な顔を見せて。

「何となく」
「お前が来るだろと思ったし」

聞いていなくたって、勝手に教えにくるだろうというある意味での信頼。
5年経った今でも、変わらないところはあるだろうと。
とはいえ、勿論確信があったわけではないけれど。
それに、祭でどうせまた会うことになるのだろう。だからいいのだ。

「適当に。酒でも呷りにな」

奇遇にも、向かう先はバーであったものだから。
孤高を気取るつもりもない。そしてあなた相手であるなら、今更拒絶することもない。
マイペースに煙草を咥え直して、ついてくるなら勝手にしろと言わんばかり。
その背中は、やはりあの頃とそう変わりないものだろう。

結果的に、あなたの誘いに乗る形になるのだった。
(-57) otomizu 2024/01/28(Sun) 2:20:46

【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン

「ソレはそう。俺ちゃんと兄貴の仲だもンねッ。
 ん〜じゃ旧交を温めに行きますかァ〜〜!!」

 道中に教会にいた彼らの、顔と名前と職業程度は簡単に共有されただろう。あなた以外のシヴァの知人は、エリー、カリナ、アンジュ、プリシラといったところ。
 エリーとカリナに関しては、まだあなたが冒険者の依頼を受けていた頃に商品を購入していたため、以前から聞いていた名前かもしれない。


 店に着けば、折れ曲がったバーカウンター、その短い方の席に並んで座ることになる。
 あなたとの間の邪魔にならない所、掌で握って隠せるくらいの小さなフクロウのオブジェが置かれた。件のマジックアイテムである。
 これのいいところは、領域内から外に意識を向けて発した声は通るところだ。注文等が滞ることはないだろう。


 とりあえずエール…ではなく、「白ワインボトル一本!!」と元気に注文していた。相変わらずエールよりも他の酒の方が好きらしいしよく飲むようだ。
 ツマミの類もお互い思い思いに注文したことだろう。
(-59) 66111 2024/01/28(Sun) 4:07:11

【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン

 
「ってコトで再会を祝してェ〜〜〜カンパ〜〜〜イ!!」

 グラスを合わせ、それから中身をあおる。度数が高かろうとちびちび飲むだなんてことは彼はしない。
 久々に会った時は特に、会話の始点はあなたよりも彼の方が多いものだっただろう。今回もまたそうだった。

「兄貴元気してた? 俺ちゃんは平常運転くらい〜。
 ちょっちポカして呪いの装備くらったけど
 今ンとこ外せないだけで何もないから全然ヘーキな感じ」

 サラッと聞き捨てならないことを言いましたね。左手首の、彼の趣味に合わなさそうなゴツめの腕輪。
 古代文明ゆかりの品であることがあなたにはわかるはずだ。彼は昔から、そうしたロストテクノロジー関連の記録に触れることを旅の目的としている。
 曰く、「浪漫じゃんね」とのことだが、真意は測り切れていないだろう。
(-60) 66111 2024/01/28(Sun) 4:07:26

【秘】 掃除屋 ダーレン → 飄乎 シヴァ

見たことのある顔だと思った、なんて返しつつ。
実際のところはきちんと覚えていたかもしれない。共に冒険をしていた頃から、人間に関する記憶力は人一倍だったことをあなたは知っているだろう。
間接的に商品などの話を聞いていた事だってあったかもしれない。
その他の人間にはこちらからも触れないところから、面識はないのだろうとうかがえる。聞けば知らないと答えていた。

店に入る前に、短くなった煙草をくしゃりと握りつぶして。
モップは店の壁に立てかける。飲食の場には似合わない荷物だ。
席に着けばエールとジャーキーだけはしっかり頼んでいただろう。置かれたフクロウを、なんとなしにつついたりしている。

「エールよりも張るってのに、よく頼むな」

まあこれも今更だろうが。稼いでるのであれば言いっこなしだ。


(-88) otomizu 2024/01/29(Mon) 14:35:00

【秘】 掃除屋 ダーレン → 飄乎 シヴァ

乾杯の言葉は返さなかったが、グラスを持った手を小さく持ち上げて合わせてやった。
ぐい、と中身を呷るのはこちらも同じだ。

「だからおまえはいつも矢継ぎ早に……って、おい」
「はあ……浪漫は構わないが、勝手に死んでくれるなよ。
 呪いだなんだって、伝承じゃ隠されてる不都合も山ほどあるだろうが」

ポカしたというからには、気を付けてはいるのだろうが。
小さなころから散見されるそそっかしい部分を思って、呆れ交じりの溜息だ。

「俺の方は……ぼちぼちだな。
 依頼は殆ど受けてないが、生活は出来てる」
「お前に報告するような面白いことは何もないけどな」

変わったところはといえば、最後に見たときには左手に嵌っていた指輪がなくなっていることと、髪が随分と伸びたことくらいだろうか。
(-90) otomizu 2024/01/29(Mon) 14:35:52
ダーレンは、眼下の景色を見ながら、自らの鎖骨あたりに浮かんだ痣を指でなぞった。
(a11) otomizu 2024/01/29(Mon) 14:43:05

【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン

「死なない死なない。違うけど信じる者はすくわれるって
 言うじゃんね、俺ちゃん自分死なないの信じてるもん」

「あとバルカス様って命救ってくれるタイプの
 神様じゃねェけど、命の危機に機転の利かせ方次第で
 どうにかなりそうな加護はくれてる感じの神様ですし?」

 どうにかなるなる〜とケラケラ。殺しても「実は生きてました〜⭐︎」なんて言って、ひょっこり現れでもしそうなテンションである。
 言うことは楽観的でも、実際、命に関わりかねないことに対して彼はとても慎重だ。準備の類も一切手を抜かない。


「ぼちぼちね、ふぅん。…面白い話にはならなそうだけどサ、
 興味ある話ならあるカシラ? さみしくなったね、左手」

「面白いコトがねェなら詐欺に遭ったでもねェンろな〜〜!
 まっ、気持ちの供養がてら話してよ兄貴。
 言うならお祭り前の今の内〜!ってね」

 ほら酒の席でもありますし?、なんて。眉尻を下げて笑った。
 興味がなかったわけではないが、最初に聞いた時に出会いと軽い人物像を聞いた程度で、あとは彼は恋人の話をねだらなかったものだから。他に知っていることがあるとすれば、あなたが自分から話した分だけだ。
(-94) 66111 2024/01/29(Mon) 15:47:12

【秘】 掃除屋 ダーレン → 飄乎 シヴァ

「そうかよ」
「そこまで言うんなら、俺が生きてるうちに死んでくれるなよ。
 ……これでも、……いや」

誤魔化すように、エールを呷って言葉を飲み込んだ。
どうにもこういった言葉は性に合わない。まして、冒険者であるなら覚悟は出来ているだろう。信頼の上の判断。
そう、冒険者であるなら。

「……、祭りに辛気臭い話は似合わないってか」

そりゃそうだ、と自嘲気味に鼻で笑って。せっかく消したというのに、また新しく煙草を懐から取り出して火を点ける。
ふう、と一度煙を吐き出してから。もう一度口を開いた。

「前に話しただろ、覚えてるかしらねえけど」
「シャーロット……付き合ってた女。
 暫く前に結婚して……」

シャーロットという女のことは、昔にあなたに何度か話したことがあった。
気立てのよい可憐な女だと語っており、若き頃のダーレンは彼女にベタ惚れだった。冒険中に惚気を聞かされることも一度や二度ではなかったほどだ。


胸元に手を入れて、手繰るような仕草。
鎖骨辺りに入った痣がちらりと見える。彼もまた、きちんと聖女に選ばれた人間ではあったらしい。

すぐに、細身の銀のチェーンが顔を見せて。ちゃり、とチェーンに通された指輪が音を立てた。2つ。サイズ違いの同じもの。

「それから1年だか、2年だか……そのくらいの時に、死んだ」
「腹ん中のガキと一緒にな」

指輪に目を落としたまま、低い声でそう話していた。
こんな酒の席で口にするには、あんまりにもあんまりな話だとは思ったのだが。
あなたの方に顔を向けてもいない。顔を見せたくなかったのか、見たくなかったのかは定かではないが。
(-107) otomizu 2024/01/30(Tue) 0:17:32

【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン

「ふぅん、事故か病気? ソレとも誰かにやられでもした?」

「嫁と子を人質に取られるも要求を達成できず殺された」
 
「病気の嫁を助けてもらう代わりに掃除業に手を染めるも
 
 約束を反故にされ、そのまま足を洗えずにいる」
 
「第三者は関係なく、ただ単に死に場所探しをしている」
 

「…最後のなら今からでもやめときなァ?
 奥さん絶対喜ばん〜。たぶん一番よくねェンよ」

 軽い調子で淡々と指折り候補を並べ、パッと手を開いてひらひら。合間にボトルから酒を注いだりと、ずっと雑談ノリだ。
(-111) 66111 2024/01/30(Tue) 1:33:26

【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン

「まぁ? 俺ちゃんは兄貴に死ぬなとは言えないけどね。
 復讐先があるなら兄貴は兄貴の為にソイツを殺す努力を
 していいし、ないならないで運命は自分で決めていい」

「俺ちゃんがいるから死なないでとかは言えんしな。
 背中は任せられても、隣に一生いる仲じゃねェし?」

 頬杖をつき、あなたの横顔と指輪たちを見やる。
 モンスターの体液つけたまま帰ンなよだの、この花土産にできンじゃね?だのを話した日も、遠い思い出になってしまったな。


「まぁ何? 勝手な想像並べ立てたけどォ。
 俺ちゃんの言いたいコトとしては、
 兄貴が自分で自分を許せんようなコトをしていても、
 俺ちゃんが兄貴を見る目は変わらんし、俺ちゃんの
 尺度では兄貴のするコト否定せんよってとこ?」

 世間一般にはこう思われると思う程度は、今のように言うことはあるかもしれないが。それだけである。
 悲しまないで前を向いて生きて。いつかいいことがあるよ、幸せになれるよ。そんな耳ざわりのいい言葉を渡すことを彼はしなかった。
 こういうところで、お気楽宗教の価値観を押し付けるのは無責任だと思うので。
彼自身としてもしてほしいことではない。
(-113) 66111 2024/01/30(Tue) 1:35:08
 




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