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【秘】 0251 鏡沼 創 → 3839 南波 靖史「あたりまえ、でしょぉ……」 後孔に与えられる刺激に身体は跳ね、もっと欲しくて貴方を引き寄せるように足に力が入る。 怖い。恥ずかしい。 気持ちがいい。 きもちがいい。 「っ、あっ……? ひッ―――!」 問いかけに返ったのは吐精と、言葉の形を取れなかった嬌声と、突き立てられたものへの締めつけだ。 余計な思考は全部吹き飛んだ。ただ、『気持ちいい』を与えてくれるそれを覚えている。縋ればいいと、教え込まれている。 反応を返せばしっかり応えてくれる貴方に甘えて、声も腰の動きも隠しようがないほど激しくなる。 顔を隠していた腕も伸ばし、もっと与えて欲しいと強請るように貴方の首元に回した。 なにかを、問われた気がした。 『気持ちいい』が『幸せ』であるなら。 間違いなくこの瞬間、鏡沼創は『幸せ』だ。 腹を満たす熱さに吐精を伴わない絶頂を迎えて、尚も湧き上がる衝動に後孔を締め付ける。 ―――そうして、何もわからないほど乱れに乱れて。 次の日、行為を全部覚えていた彼は先日同様機嫌悪そうにしていただろう。カメラはちゃんと提出しました。好評だそうです。 (-23) sym 2021/10/02(Sat) 20:30:27 |
【秘】 0251 鏡沼 創 → 7734 迷彩 リョウ「それもそっかぁ」 苛立つ声に、いつも通りを返す。 世間体というものがあるのだろう。どうせ防げるはずだったのに何故とか、後から騒ぐのに。 貴方の口が言の葉を紡ぐ前に、蹂躙は再開される。 ひと時だけ、全部忘れてぐちゃぐちゃにかき混ぜられるような快楽を。 もし貴方の疑問が言葉になっていたのなら、この少年はこう返していただろう。 『生きてないならトモダチではないよ』 『生きてても死んでても、親子じゃなくなる事はあるんだよ』 『少なくともオレに親って言える奴らは、もういないよ』 『―――そんなに、いいものでもなかったよ』 「うんうん。やだで無理なのは、イイんだよね」 貴方の調子を窺う事なく、ひたすらに反応がある場所を責め立てながら奥を貫いていく。 「ほら、もうちょっと頑張っとこうね」 跡になっちゃうかもなぁと他人事のように思いながら軽い口調で励ました。ふぁいと〜。 ―――貴方の反応が無くなるか、疲れたと突然手を止めるまで一方的な行為は続いただろう。 結局少年が自分から貴方に突き立てるような事は、なかった。 (-24) sym 2021/10/02(Sat) 20:44:06 |
鏡沼 創は、後日なおひーが大きい声出してるなぁと思いました。 (a27) sym 2021/10/03(Sun) 15:59:45 |
【独】 0251 鏡沼 創企画は終わり、馴染みかけた日常にもうすぐ戻る。 ―――出所が早まっただとか、早めようとしているだとかで、周囲はそれとなく慌ただしい。 『褒美』の申請はもうした。出所後の生活の保障。十分それが為されるならば、このような企画にもう参加しなくていいように。 早く出れるに越した事はない。 そう言った事に嘘偽りはない。しかし、急いて出る必要性も鏡沼創は感じていなかった。『異能』が通じるこの閉じた空間は、窮屈ではあるけれどその分身の安全も保証されていたから。 ……まぁ、またこのような企画があるならばその考えは改めるけれど。 そもそも、半ばこじつけ気味に入所した鏡沼創の少年院での生活は、それほど長い期間設定されていないのだ。 (-158) sym 2021/10/04(Mon) 20:49:26 |
【独】 0251 鏡沼 創―――鏡沼創は愛がわからない。 正確には他者へ向ける愛がわからない。 一定のラインを越える好意は束縛だ。 押し付けられ見返りを求められる愛情というものは泥濘のようだ。 鏡沼創は、ほどほどに長生きするのだろうなという確信がある。 鏡沼創は、死ぬ時はひとりであるのだろうという確信がある。 ずっと誰かの傍で生きてゆき、最期は誰にも知られずに死ぬのだろうと思う。 それが自身の普通なのだと、思っている。 誰になんと言われようと、『鏡沼創』はそれを当然と思って、ふらりと日々を生きていく。 それでも。 どこかの探偵の冤罪が晴れたというニュースを見て。 誰かの死刑が執行されたというニュースを見て。 身体の奥に一瞬燻る熱を思い出して。 ふと、ここを思い出す事もあるのだろう。 (-162) sym 2021/10/04(Mon) 20:56:12 |
鏡沼 創は、昨日も今日も『鏡沼創』だ。きっと、これからも。 (a60) sym 2021/10/04(Mon) 20:56:59 |
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