【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ(七つの子かァ……外に出てなきゃいいが) 憂いは胸中に留め、ニカリと笑みを浮かべて口を開く。 「ビャクエの天使サマだねェ。優しさが骨に沁みら。 おれのことなら心配ご無用、これでも丈夫にできてんだ。 ――ンで、優しいお前サン。なんと呼びゃアいいかね?」 明るく芝居がかって名を尋ねたのち、 声の調子を引き締め、本題へ話を戻す。 「ちっとばかし騒がしくしちまったからなァ、 おどろいて隠れちまったのかねェ」 (-47) 榛 2021/06/28(Mon) 10:34:59 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク「……、……っはは、どうもありがとう。お兄さんよりも優しい人なんていくらでもいると思うけど、ありがたく受け取っておくよ。 俺は暮石誠。クレイシと気軽に呼んでくれると嬉しいな」 貴方の言葉を噛み締めるように数秒沈黙した後、引き攣った笑い声をこぼす。 「ああ……そうかもしれないね。激しい雨に避難する人たち……いつもと違う様子に驚くのも無理はないし、そうでなくとも興奮してしまうかもしれない。あの子は好奇心旺盛だから」 こんな天気だから外に出ていないとは思うけれど、と更にため息を一つこぼす。手にしていたパペットも男の心情を表すように力なくうなだれた。 (-76) もちぱい 2021/06/28(Mon) 14:27:42 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ「はいよ、クレイシサン」 流れる様に敬称付きで呼ばう。 それを外せないのは癖、あるいは職業病みたいなものだ。 片手で狐を作って、項垂れたパペットを突っつく。 「ハハ、『あれナニこれナニどうなってンの』、 それが止まらねェ子はカシコい子だよ。 チサチャンとやらも利発な子なんだろうなァ」 狐の形を解いて、目を細める。 そういう子どもが嫌いではないらしい。 「――そういや、患者と言ってたか。 どっか悪くしてンのか、その子も」 (-90) 榛 2021/06/28(Mon) 16:16:09 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク「そうだね、好奇心旺盛な子はどんどん自らあちこち赴いて多くのものを学んでいく。きっと賢い子だよ」 ── だから嫌なんだ 。つつかれるパペットを疲れたような眼差しで見下ろす。 「うん。病状とか詳しいことは患者さんの個人的な話になるから言えないけれど、でもあちこち歩く分には問題ない。健常な子と同じように動ける」 (-93) もちぱい 2021/06/28(Mon) 16:43:53 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ「動けるってこたァ、あちこち入り込めるってことか。 部屋ンなか探してるうちに違うとこ行っちまうかもなァ、 一人は廊下を見とくとして…… 」真剣な面持ちでブツブツ呟いていたが、その途中、 青年の疲れた様子に漸く気づいて視線を送る。 「どうしたお兄サン、参っちまったか?」 (-114) 榛 2021/06/28(Mon) 21:39:48 |
【秘】 療育 クレイシ → 警官 ハルカゼ/*イェーーーーイハルカゼくん見てる〜〜〜??? 確認なんですけれども、アユミさんやセナハラが把握している食料事情って病院で働いているクレイシも把握してていいのかしら (-117) もちぱい 2021/06/28(Mon) 22:13:41 |
【秘】 療育 クレイシ → 警官 ハルカゼ/*地獄の資料読んで具合悪くなってくれよハルカゼ〜!!(最悪発言) さんきゅー!それじゃあクレイシも把握してることにします! (-119) もちぱい 2021/06/28(Mon) 22:22:30 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク向けられた視線に思わず苦笑いを浮かべた。 「……あはは、そう見える?……まあ、少しだけね。せめて声さえ聞こえればいいのだけど、それすら聞こえないから酷く不安になっていたみたいだ」 言える筈がなかった。 アユミやセナハラと同様、男もまた病院の食料事情について把握している。僅かな物資に反して増えていく避難民。 担当する子供の姿が見えないことも悩みの種ではあったが、最近の男の頭の片隅ではその事に関する憂いが残り続けていた。 避難してきた人間である貴方に言える筈もない。 「…………ロクさんは丈夫だと先程言っていたけれど。体はともかく、精神的な部分は疲れていないのかい? 家族と離れたり非常事態のこの環境だったり、色んなことで不安になっていない?」 (-139) もちぱい 2021/06/29(Tue) 15:08:07 |
クレイシは、避難してきた者たちを内心快く思っていない。 (t15) もちぱい 2021/06/29(Tue) 15:32:21 |
クレイシは、焦りを募らせる。その感情に棘が芽生え始めている事に気がついていない。 (t16) もちぱい 2021/06/29(Tue) 15:33:17 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ「見えるなァ。 アー、そんなお前サンにゃ言いたかねェが――……ン?」 ――怪我、或いは持病か何かで倒れてやいまいか。 そう言いかけた口が、青年の問いによって一度閉ざされる。 「精神的な、ねェ……」 男は疾っくに疲れ切っている。 だからこんな辺鄙な村まで逃げる様にやってきた。 けれども隠すことが兎に角上手だったから、 問い掛けにもカラリとした笑い顔で答える。 「おれは変わりねェなァ。 お前サンは不安かい。疲れてんのは心かねェ」 ついでに言えば。 男は己が疎まれる存在であることを理解している。 (-155) 榛 2021/06/29(Tue) 17:45:39 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロクカラリとした笑みに隠された意図に気づけなかった。それほど、男は心をすり減らしていて。 「……そりゃあ、不安だよ。こんなにも荒れた天気、過去一番酷いものかもしれない。 川の水は溢れかえっているだろうし、土砂崩れだって起きているかも」 一度口を介してこぼれた感情は、止められそうになく。 「何度も何度もあの子には『危ないから大人しくしていて』と言っても聞いてくれない!いなくなってしまえばまず問い質されるのは担当していた俺だ! 大人には子供を守る責任があるなんて言われているのに、子供は大人の気持ちなんてちっとも理解してくれない! ああッ、くそっ、ただでさえこっちはあの女の行動で腹が立っ──」 のし掛かる重荷への嘆きを叫ぶように吐き出していたが、途中で自分の口に手を当てて目を逸らした。 「……ごめんね。君に聞かせることではなかった」 (-225) もちぱい 2021/06/30(Wed) 18:45:24 |
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