【人】 二年生 鳳 凛お駄賃って………む。 [そして、不機嫌になった。 落川は凛にオルゴールを渡すと、自身とお揃いにするための条件を出した。 それは、帽子の下から覗く薄い笑みから、彼が凛の性分を逆手にとってわざと出したものだということは明らかで、] この食券で、交換は出来ませんか? [凛は店主に向き直ると、貴重な3枚の食券のひとつを取り出して無茶ぶりを言っていた。] (189) springkraut 2021/07/26(Mon) 0:25:03 |
【人】 二年生 鳳 凛嘘、もうそんな時間なのですか? [店主と交渉(無茶ぶり)していると大きな破裂音が神社内に響いて、凛ははっと藍色の空を見上げる。 破裂音は連続し、頭上にはいくつもの華が浮かび上がっていた。 因みに食券との交換は成立。店主はなんだかんだ人が良いらしい。] 売り切れなんて、駄目です。 花巻庵の屋台には伺うと楓さんと約束しましたから。 [落川に倣い、凛も立ち上がると、打ちあがる花火の中、彼について屋台へと歩き始めた。]** (190) springkraut 2021/07/26(Mon) 0:25:07 |
【独】 二年生 鳳 凛/* ただでさえ酷い文章が輪をかけて… ここ最近は20時になる前くらいから頭が回らなくなってくる… (いえ、回っていても大したものは書けません、ごめんなさい) (-87) springkraut 2021/07/26(Mon) 0:55:52 |
二年生 鳳 凛は、メモを貼った。 (a51) springkraut 2021/07/26(Mon) 1:01:25 |
【人】 二年生 鳳 凛[ドォンという音に周囲で歓声があがり。 儚い華の命の光が人々を照らす。 調度その頃、幼馴染が助けを求めて凛を思い出し、絶望しているとは知る由もない。>>116 当然、その後、心の中で謝罪されている未来がくるかもしれないことも。>>140 けれど、小牧さんのことを話してくれていたなら。 その内に抱える恐怖を知っていたなら。>>146 凛ならきっと、こう言っていただろう。] 間違う事をを恐れないで。 行動して、例え、間違えたとしても、それは失敗じゃない。 うまくいかない方法を学んだだけなの。 間違えてもやり直せるわ。だから、 勇気を出して、柊一。 (216) springkraut 2021/07/26(Mon) 8:38:42 |
【人】 二年生 鳳 凛…先生こそ。 これで、私だけじゃなくて、お祖母さんともお揃いです。 言い出したのは先生なのですから、大事にしてくださいね? [花火に立ち止まる人混みの中、落川と共に花巻庵の屋台へと凛は向かう。>>205 仕向けたのは貴方です、と言い返しながら、“お揃い”が叶ったオルゴールに胸が弾んでいた。 頑固で強情なところがあることは幼馴染からも言われたことがあったか。>>1:284 誉め言葉ではないのだけれど、彼らから呆れたように告げられるそれは嫌いではない。 彼らのそれには否定ではなく、凛に対するぬくもりがあるから。 凛の行動に落川が笑いを嚙み殺していることは、背中についていっていた凛にはわからなかった。] (217) springkraut 2021/07/26(Mon) 8:41:49 |
【人】 二年生 鳳 凛──わっ! [先を行く落川に、いつもより足を速めてついていっていた凛がぶつかる。 彼は凛がついてきているか確認のために振り向いたようだった。] 急にとまるから驚きました………… [彼に飛び込んでいったような形になったので、見上げた顔も間近。 とは言っても半分帽子で隠れているし、凛からは花火の逆光で影になり表情はよく見えない。 それがなんとなく、寂しいような不安なような気がして、凛はヨレたシャツの裾を控えめに摘まんだ。] これではぐれませんから。 [微笑みかけた凛の頬を、赤や緑へと様々に色彩を変える花火が照らしていた。] (218) springkraut 2021/07/26(Mon) 8:46:34 |
【人】 二年生 鳳 凛カスタード、お願いできますか? [長考の末、凛が選んだたい焼きはカスタードのもの。 楓の祖母は居ただろうか。 彼女が居て、凛の対応をしてくれたのなら、直接彼女に、 その場に居なければ楓に凛は話しかける。] (お祖母さんは)お元気ですか? [あれから、商店街の店を訪れることはなかった。 自分のことで他の店の者から、目をつけられてはいけないと凛は考えていた。 篠田屋に端切れを買いに行くときもその点は注意を払い、長居はしないようにしている。 たまに、偶然に彼女をみかけることはあったけれど、声を掛けるようなことはなく、これからも元気で居られれるようにと遠くから祈るだけだった。] (220) springkraut 2021/07/26(Mon) 8:53:56 |
二年生 鳳 凛は、メモを貼った。 (a58) springkraut 2021/07/26(Mon) 9:17:49 |
【独】 二年生 鳳 凛/* 紅葉さんと長尾先生、どうなっちゃうのかな(ハラハラ) 小牧さんはお強いですね。モテる女性の視点と貫禄を感じます。 凛は楓さんのお祖母さん、大好きです。 (-99) springkraut 2021/07/26(Mon) 9:27:46 |
【人】 二年生 鳳 凛── 回想:自宅アパートにて── [日当たりが悪く暗い部屋。 台所のシンクにゆるくなった蛇口から時折、水滴が落ちている。 誰も居ない部屋のテーブルに置かれたメモ。 先日、電気が止められたから、1ヵ月分だけ支払うようにと請求書とお金が置かれている。 静まり返ったこの家は狭いのに、いつも妙に広く感じる。] 『何がそんなに楽しいのよ………… アタシはあんたのせいでこんなに──ッ …………ごめんね。 お願い、向こうに行ってて。』 [お酒を手に顔を逸らす母親を凛は思い浮かべる。 おそらく、酷いことを言っている自覚はあって、酷いことを言ってしまう罪悪感もあって、それでもあたることを抑えられなくて。 凛を遠ざけることが、凛の母親が出来る精一杯の愛情だった。 母親が生活費を求めるたびに荒れて、その癖、母親が外で働くことは嫌がる父親。 母親を家に縛る父親の洗脳と支配は解けそうにない。 せめてお祭りの時くらい、苦しさから逃れられればいいのにと思いながら、凛はお金と電気代の請求書を巾着に入れると、支払いのためにコンビニへと向かうのだった。] (262) springkraut 2021/07/26(Mon) 20:39:43 |
【人】 二年生 鳳 凛──凛の居場所 ── [凛が幼いころから探していたもの。 それは自宅にはなく、例えば図書館でも、やっと見つけたと受け入れて貰えた商店街の優しいお祖母さんの家でも、必ず、疎ましく思う人達の目に留まってしまい居られなくなっていた。 たまに幼馴染の家に遊びに行くことはあったけれど、毎日という訳にもいかない。 公園でひとり、神社でひとり、裏山でひとり、ずっと、ひとりじゃないと居場所がなかったから、] 今日、ミニトマトが沢山実ってたのですよ、先生。 オクラも獲れましたし、茹でてサラダが出来ます。 この瓶、綺麗だし未だ使えると思って、考えてるんです。 あ!筆入れとか、どうですか? 動きましたよ!先生! こうやって色を塗ると、本当に向日葵が首を振ってるみたい。 [本を読んでいても、 宿題をしていても、 犬と戯れていても、 扇風機の風にあたっているだけでも。 いつ行っても受け入れてくれるこの場所が、 何よりも大切で、心地よくて。 漸く見つけた、凛の居場所。]* (263) springkraut 2021/07/26(Mon) 20:39:48 |
【人】 二年生 鳳 凛─ 花巻庵の屋台 ─ [凛が初めて会った時の楓は、今よりも髪が長くてレースの可愛いらしいワンピースを着ていた。 凛は楓の祖母の部屋で過ごすことが殆どだったけれど、一度だけ、お金を渡されて、それを全額募金したとき、募金箱のある店のほうに顔を出した。 部屋から駆けてきた凛に遅れて、楓の祖母が顔を出し、そこに居た家族に事情を説明してくれて>>1:342、あの時、その場に居た楓を初めて見たのが出会いだっただろう。 店のほうに居た楓とは言葉を交わすことは殆どなかったかもだが、家を訪れる時とか目があえば、笑いかけたりはしていた。 楓も笑いかけてくれてたように思うがどうだっただろうか。 きっと、あんなことが起こらなくて、もっとたくさんの時間を過ごせていたら、自然に友達になれていた気がする。>>1:347] 私のほうこそ、お声掛け下さりありがとうございます。 [はぐれる心配のない場所まで来れば、凛は落川のシャツの裾は離していただろう。 気さくに話かける落川の後ろ、凛は控えめに顔を出して、最初は会釈だけ。 彼との話が終わり、楓が傍まで来てくれた時に漸く、いろいろと話が出来た。>>236] (264) springkraut 2021/07/26(Mon) 20:39:52 |
【人】 二年生 鳳 凛お祖母さんにはとても親切にして頂きましたから。 結局ご迷惑をかけることになってしまったから心苦しいのですが、今でもずっと感謝しています。 あの頃私、居場所がなかったので、お祖母さんが受け入れてくれたこと、嬉しかったんです。 楓さんのお祖母さんの部屋が私にとって初めての “居場所”でした。 [訪ねれば温かいお茶と和菓子が用意されていて、昔話を聞いたり、最初に裁縫を教えて貰ったのも楓の祖母からだった。 新作の試作品が用意されているときは楓の父親も顔を出してくれて、凛の感想をもとに改良を加えることもあった。 凛も花巻の家の家族の一員になれたようで、 大好きだったから、あのまま、平気な顔して居続けることは出来なかった。] (265) springkraut 2021/07/26(Mon) 20:39:58 |
【人】 二年生 鳳 凛───…ありがとうございます… …でも、 夜に伺うのはご迷惑ではないですか? [尋ねながらも凛は、会うなら夜のほうがいいとも感じていた。 しかも今日は祭りで特別な日。 祭りの空気に紛れて、こっそり訪ねれば、他の者に見られる可能性も少ないだろう。] でも、そうですね。 寧ろ今日はチャンスなのかも─── [何やら思案していた凛は、うん、と頷くと、楓を見て微笑んだ。] ・・・ …ありがとう、楓ちゃん。 後で、行ってみます。 [今日だけ、あの頃に戻って───。]** (266) springkraut 2021/07/26(Mon) 20:40:04 |
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