シャトの部屋の中へ一歩。そこには死体がある。
破壊の跡。レーザー銃によるもの、レイピアによるもの、その他の手段によって行われた結果が転がっている。
カストルは幸いにも、それらの手段の見分けがつくわけではなかった。幸いにも、何が行われたのか正確に把握することはなかった。
不幸にも、死体への現実感がなかった。

「……、あ　っ……？」
派手に飛び散った色は、それこそ映画のようにも見えて。
足が勝手に進んで、放り出された手の近くにしゃがむ。
伸ばした手で触れて、ぎゅっと確かめた途端。現実感が一気に伝わってきて、頭の先から体温を奪っていく。
あ、無理だ。と理解した時にはもう遅く。どうしてこの部屋に、ここまで入ってしまったのだろう。……多分、すぐに拒否感が出るほど、知った光景でなかったせい。
これが初めて見た"死"だったせいだ。

そうして喉の奥に詰まった悲鳴が出る前に、意識を失った。

「暇だな〜……そうだ！次会った人のテーマソングつくろ」

適当にそのへんをうろつき始めた。会ったのは、<<シェルタン>>^who。

「オレとしては狩人が隠れられなくなるのはありがたいかもしれないんだけど……！？
でも狼が隠れにくくなってる気はするよ！それは困る！オレはどうしたらいい〜〜！誰に味方したらいいの〜〜！
わ〜んナイスキュー！」

「えっとえっと考えられることは〜……」

「そのいち！本当にテンガンが真・占い師！そうだったらヌンキが人狼か狂人！」

「そのに！キューとテンガンが人狼！オレがキューに人間っていったから、芋づるでテンガンもオレが狂人か崩れ星だってわかった説！」

「……そのにだったらごめん〜〜！オレ結構反対しちゃったよ！
でもみんな反対してたからオレが言わなくても変わんなかったかも……」