【人】 美術部 しずく[ しずくの目の前には赤い絵の具が差し出された ] 「えっと……?すいません。突然……」 >>16 [ しずくは慌てて拾うのをやめて立ち上がった ] 「こ、こちらこそ…すみません。鍵を閉めたと思ってて だから誰も来ないお思って… 恥ずかしい… 」[ しずくは赤くなる顔を隠すように両手で覆った。 「あ、ありがとうございます…」 少し落ち着いたしずくは差し出されていた絵の具を受け取るとキャンパスの横に置いた。 「わ、私は美術部で2年の雨蓮しずくと言います。 あの…ごめんなさい。私の画材を拾うのを手伝わせてしまって。何か用があって来られたのに、私のせいで無駄に時間を…」 しずくは申し訳なさそうに、そして不安そうに手をもじもじと動かした。しずくの治せない小さなくせだ ]* (30) 774 2020/06/12(Fri) 18:30:33 |
【人】 美術部 しずく「えっと、僕の名前は須藤要って言います。高校2年生で一応、美術部ってことに……?」 [ しずくは美術部に須藤要という男子生徒が居たのを知らなかったことを恥じた。 彼女はアルビノよりで、肌も弱いし免疫力も低く、度々学校を休んでいた。 そのため、クラスメイトも部活のメンバーが誰がいるのかもあまり詳しくなかった。] 「 うぅ、ごめんなさい 」[ しずくは小さな声で謝罪をした。聞こえたのか聞こえなかったのかはわからないが 「あーでも、授業もろくにでてないし、部活もきちんと行ってないから、う、うん」 と言ってくれて少しだけしずくはホッとした。 しずくは少し落ち着きを取り戻すと、目の前の須藤要から「あぁ、、綺麗な髪だ……」 と聞こえた気がした。] >>32 (36) 774 2020/06/12(Fri) 21:38:18 |
【人】 美術部 しずく(う、ううん。きっと幻聴。私の願望…。だって、こんな老婆のような髪を綺麗だなんて言ってくれる人なんていないもの…) [ しずくは横髪をクシャりと握った。 小学生の頃から学校を休みがちだったしずくを、クラスメイトはからかった。 白髪の物語に出てくる山姥のようだと。 中学生の頃は指導係の教師に「みっともない」「髪を染めろ」とも言われた。 染めたくとも、しずくの肌はカラー剤すら受け付けなかった。 だからこそ、しずくは自分の髪が嫌いだ。 自分にも自信が無いし、自分から話しかけるなんて畏れ多くてできない。 けれど、不思議と目の前の男子生徒 須藤要には話しかけてみたいと思った。] 「あ、あの…須藤くんって呼んでいいかな?だ、ダメだよね…私なんかが呼んじゃ。ごめんなさい…聞かなかったことに…」* (37) 774 2020/06/12(Fri) 21:40:09 |
【人】 美術部 しずく「えっ?ぜひぜひ!なんならしたの名前でも……?あ、渾名とかも面白そうだと思っていたんだよね!ええと、僕はなんて呼べばいいかな?あーでも初めから馴れ馴れしいのは嫌だよね。雨蓮さんがいいかな……うん」 >>38 [ 話しかけてみたいと思った。けれど、だんだん恥ずかしくなり、こんな自分なんかに名前を呼ばれたくないんじゃないかと思うと最後は自分で自分の言葉を否定していた。 しかし、そんなしずくに対して勢い良く話しかけてくれた須藤要に驚いた。 ] 「え……?なんで?僕、すごい嬉しい、けど……?」 「え?!あ、あだ名…う、嬉しい?」 [ しずくは須藤要の言葉が嬉しくて、そして照れて顔を赤く染めた。 しずくはまた、顔を手で隠すようにおおった。] (部長以外ではじめて···嬉しい…。) 「あ、ありがとうございます。す、須藤くんっ」 [しずくは、顔をおおっていた手をはずして思い切って名前を呼んでみた。] 「わ、私のことも雨蓮でも···しずくでもっ」 [ 初めて勇気を振り絞って言ってみた。部長はいつも巻き込む形で一方的に話しかけてくる。けど、須藤要はお互いにちゃんと話す会話がある。しずくはこの学校に来てから初めてかもしれない。]* (43) 774 2020/06/13(Sat) 9:45:31 |
美術部 しずくは、メモを貼った。 (a20) 774 2020/06/13(Sat) 9:49:29 |
【人】 美術部 しずく「未完成の絵でお恥ずかしいのですが…美術部で一対の作品を出すことになっていて。私は油絵と水彩画の異なるタッチで絵を描こうと決めたは良いのですが… もう、文化祭は目前なのに…この前、休んでしまって水彩画を仕上げる時間がもう無いんです」 [ しずくは今度は水彩画のキャンパスに指を滑らせた ] 「漠然と背景だけは思い浮かんだので油絵は背景だけ描けたのですが…」 [ しずくはキャンパスから視線を外し須藤要の方に顔を向けた] 「 本当は、この中心に人を描きたいんです。けど、喜怒哀楽をうまく筆に載せられなくて。何回も描いては、削って描き直してるんです…私、今まで人物を描いたことがないんです…」 [ しずくはさっきまでの須藤要に名前を呼んでもらった嬉しさ照れくさの混じった顔から、悲しげな笑顔に変わった] 「けど、今回は挑戦してみようって思ったんですけど、モデルの人物も思い浮かばなくて。文化祭の終わる時間までにモデルの人物を見つけてせめて油絵だけは完成させようって」 [ しずくは窓の外に顔を向けた。自分の顔を須藤要から隠すように…。外はしずくの気持ちのような雨だった。]* (54) 774 2020/06/13(Sat) 16:19:51 |
【人】 美術部 しずく「も、もし良ければ、僕をモデル……に、なんて……」 [ しずくは須藤要の予想外の提案に振り向くと 「えっ!い、いのでしょうかっ!」 と焦り喜びながら言った。しずくは喜びのあまり言ったがその後に気づいてしまった。] 「す、すみません…。せっかく言ってもったのにっ。けど、ダメなんです。やっぱり描こうって思うとかけなくて…」 [ しずくは顔を伏せた。しずくはインスピレーションが強く、固まったモデルでは描けないのだ。描きたいという衝動に駆られて描く。] 「あ、あの…もし、私が文化祭の中で須藤くんを描きたいって思ったら…お願いしてもいいですか?だ、ダメですよね。こんなの図々しいです、よね…」* (67) 774 2020/06/13(Sat) 20:43:38 |
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