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【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……二人で、って。 全ても、巣も……わかってんのか、俺は男……」 貴方が同情で心苦しい顔をしていていたなら、一思いにその手を振り払えたのだろう。 貴方が自分の境遇に憐れむ程弱いなら、結果的には共倒れだ。 ──でも、何でそんな。 踊るかのような楽し気な誘いなのかがわからない。 凄く子供らしくて、でも自分の嫌いな無垢で無邪気で残酷な子供じゃない、これは、彼女はなんなのか。 伸ばされた手を見つめる。 きっと、この手を取れれば、楽なのだろう。でも、 「……無理だ。 これでも、宮から出るにしたって数日で、お前に迷惑かけるだけだし……いやそもそも、そこまでして貰う義理も何もねーだろうが。お人好しも大概にしろ。……今更、人に物や教えを乞うて生きるのも、プライドが許さない」 だから、その手は取られなかった。 弾かれはしなくても、手の甲でゆっくり払って暗に拒絶を示す。 (-11) poru 2022/01/19(Wed) 23:16:39 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール──あなたを広間に投げ捨てる少しの時間の前に、呟いた。 「本当に、今は独りがいい。 そうじゃないと碌に会話もできない。自分が一番分かってる。 「──だから、一時間後に迎えに来る。」 「お前、どうせ自分に与えられた部屋もわからないだろ。 ……野宿でもされたら後味も悪いから、広間で適当に食うなり誰かと話すなりして、一時間後ここに戻って来い。 さっきみたいにお前の部屋に放り込んでやる」 それが、最大限の譲歩。会話の為の口実。 一時間後に貴方が乗るか否か、それも自由です。 そうしてあなたを広間に放って去って行った事でしょう。 (-12) poru 2022/01/19(Wed) 23:18:11 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「──は?バツイチ?」 「同じくらいの年のガキ? ……形見ってまさかそいつらの」 食べていたつまみが思わず口からポロっと落ちた。 いや、年上とは思っていたが、想像以上に“大人”をしていた。 当然だ。一児の父だったのなら、自分と人間性が違って当然だ。 少なくともそんな職で、むしろその職で好きな女ができて、子供を作ってる時点で、格と重みが違う。 「ガキってあの緑のかよ。 いやあいつどう見ても6歳前後だろうが。俺を何だと思ってんだ? つーか逆に言うとお前、自分の子供に重ねるような相手を抱くのか?ヤバくね?」 ──ああ、そうか。んじゃ、このよくわからない感情は。 彼に見た事のない“父性”を重ねて見ていたか。 逆に、向こうは逆を見ていたのか? わからない。あと不本意すぎる。って言うか目ついてんのか?俺32つってんだろ。 「……。まあ、別に俺は全力で脱出したいほどでもないが、 好きにさせるのは腹立つだろ。偉そうだし」 一応女性のラサルハグに対して酷い言いようである。 なおこの後偶然出会って僅かの僅かに緩和されるのだが、それはまた後の話。▽ (-14) poru 2022/01/19(Wed) 23:56:36 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「冗談だったなら止めてくれてもいいし…… 何で素直に殺しを受けねーかな……形見、取り返したいんじゃねえのかよ……」 少しでも足しにすりゃいいのに、とブツクサ呟いている。 呟いている時点で、恐らく聞かないのも暗に理解している。 「────。いらねえって。」 貴方の言葉に目を逸らして、それだけ返した。 それだけしか返せなかった。 “守る”と言う単語を、人生で使われた事がなかったから。 こういう時になんて返せばいいのか、拗らせ切った男が年の近い男に返す気の利いた言葉が浮かばなかった。 ──結果的に、後にこの時のやり取りを後悔する羽目になるのだって、今は知る訳もない。 「ま、面倒だから契約でも何でもいいわ」 「……浮気にならないんですか?おとーさん?」 半目で唇に弧を描きながら、煽るようにそう言った。 (-15) poru 2022/01/19(Wed) 23:58:03 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ/* hai!!毎度ご利用ありがとうございますミズガネPLです!! この後、暗転でもヤッた事後でも本番やっちまうのでも全部できますが、この男普通に抱く側は出来ないし受け身なのは性格的に許して下せえ!!どれでも好きな時空で返してくださればと!! (-16) poru 2022/01/19(Wed) 23:59:56 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>2:35 ウミ 「本当に異星人かよ……適当に言ったのに……」 お前宇宙人?のノリで言ったのに肯定されたので、思わず固まった。固まっても目の前の彼女の大きさも変わる訳もなく、ふわふわ浮いている長髪の原理だって分からない。 まあ、この城だって理屈も原理もわからないが、一人だけ異質すぎるのだ。 「知らねえよお前の星も……いや、どうなんだ? 名前くらいは聞いた事あんのか?……なんて星だよ」 簡単な星座なら、知識がなくはない。 「…………もしかして俺らの星の山は全部お前らの死体とか言わないよな……?」 そう言う巨人の物語をどこかで聞いた気がする。 さておき、紹介された料理に適当にふーんとだけ返して料理を見ている。見て、貴方の言葉を聞いて、不意に尋ねた。 「──腐るとか新鮮とかの概念がある星なんじゃねーか。 なんでわざわざこっちまで出て来たんだ? ……いや、拉致られたんだっけか?」 (2) poru 2022/01/20(Thu) 0:14:00 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール─────。 ───。 宣言した1時間よりほんの数分前の頃。 言った通り、貴方と別れた場所に男はやってくる。 「…………何であんな事言っちまったんだろーな……」 言いつつも、しっかり丁度どころか少し早い時間だ。 貴方は何をしているだろうか。 少なくとも、広間には入っていると男は思っているから、待つ間はずっとそちらの方向を見ているだろう。 (-22) poru 2022/01/20(Thu) 1:39:29 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール男は驚いた。単に待つ間窓にいるならいい。 だがどうにもそれは、彼女がずっとそこにいたように見えて。 「──お前」 ツカツカと近寄ってその手を掴もうとする。 予想通り、広間にもし入っていないのだとしたら──この夜空、寒空とも言える中では冷たいはずだから。 だから、もしその手が冷たいなら問うだろう。 「……お前、何で広間に入らなかったんだよ。 俺は後でくるとも言ったし、ここにいる理由何一つないだろ? まさか人が今更怖くて入らなかった〜なんてお前がいうと思えないし……なにやってんだ?」 (-40) poru 2022/01/20(Thu) 16:01:52 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「駆け落ちってやつじゃねーかそれ……よくやる……両方死ぬリスクもあんのに、……それを引き受ける図太さが信じられねーよ。 ……やっぱ違うわ、お前とは」 悪態をついてる。 が、実際に否定している、もとい信じられないのはその『度胸』、あるいは『勇気』。 自分なら、絶対に相手を救い切れる自信がない。結果がどうこうじゃない。現に相手も失敗している。そうじゃなくて、 その相手の願いと覚悟を背負ってでも、 そう踏み切れる強さを、自分は信じられない。 ──持てるとは、永遠に思えないから。 「まあ最初に文句言われたのが男女だったから逆恨みだわな。 どういう人間かも知らねえし…… うおっ!?なんだよ!?32をお前ら12とかと間違えてねえか!?」 ▽ (-44) poru 2022/01/20(Thu) 16:22:02 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ別にこうして話題に出た回数ほどには、自分が32に拘ってるわけではないが、流石に頭を撫でられる歳ではない。 飲んでた酒を今度は落としかけた。こんなのばかりだ。どうしてここまでされるのかわからない。いや、 「……あー。でもそれ、なんかわかるわ。お前の嫁も、多分似たようなお人好しバカか、許容タイプだったんだろーなー……」 酒も回り出してやや投げやりで間伸びした口調で、ぼんやり想像して思った。 「……期待すんなよ。喉奥でも尻でも好きに使えやいいが、別に慣れちゃいねえからうまくもねえからな」 サラリとそれらが上がる時点で未経験ではないのだろうが、ろくな経験とも思えない言い方だ。 ただまあ、少なくともマグロにはならないで置いてやるか、と言う意志は見える。 望むなり頼むなり命令するなりすればそのように努力はするだろう。 おずおずと、可愛くもない歳の男の挙動だとため息をつきながら──『わかんねえからパス』と身を委ねるように、グラスを置いて手を差し出した。 (-45) poru 2022/01/20(Thu) 16:23:57 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 彷徨民 ウミ/* ご連絡ありがとうございます〜! えーその問いは、呪狼さんでしょうか! ややこしい状況なので素直に答えますと、アマノ占いについてはイエスです。 当方、魔術師ですが、1日目に智狼、2日目にアマノ占いで呪殺、噛み宣言も頂いていたのですが、アマノから護衛を頂いた結果こうなった感じです。 (智狼さんには狐の呪殺と護衛が飛んでくるのも伝えてありました)(ただ相当お忙しいようなので、ロールの処理はまだ狐さん側と話し合ってこっちでできれば済まそうか〜のノリで進んでおりました) 占い先の質問のお答えは、実はまだ決めてなかったのですが、恐らくは別の子を占うことになってた気はします。 噛み宣言でしょうか!?わーい!? (-46) poru 2022/01/20(Thu) 16:33:38 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ/* はい!一からですと大変なのでなんかいいとこまでは進んでる事にしてサクッとエッチなとこだけ書いちゃうとかにしましょうか! あとは呪殺と護衛の件ですが、流石にアマノの死体の有無(メモなど書く必要あると思いますし)や、こちらも白で呪殺した場合暴れ出すので、事後の後の話になりますがそちらも確定させておきたいなと。 こちらの案ですと、もし「弾いてみてほしい」と言われれば、本来は少し弾くくらいなら苦しいくらいで死にはしなかった為に承諾したら、キエ城の魔力か何かで意図せず殺してしまった──みたいな感じの呪殺でどうでしょうか! 事後とは言え弾いてるので、まあ服は着てると思いますが、この男完全に気が動転して扉開けたままどっかに行くと思いますし、隠蔽して死体をアマノ氏の部屋に運ぶとも思えないので、もし死体出したい場合は、 ・ミズガネの部屋で死体がある ・別段外傷があるわけではない(呪いの類に近いです) (これは書かなくていい気もしますが・ベッド(ソファになるのかなこれ?お任せ)に事後の形跡がある) を誰かに見つかった体で書いていてもらっても構いません! もちろん別の呪殺ロール提案がありましたらそちらでも全く大丈夫です。いずれにせよ、殺した時のロールも同時並行するか、結構忙しくなるので「そういう結果になった」と共通認識で、各々殺した・殺された以降のロールをするのも良いかな?ともおまいまふ。 この辺りの判断もお任せします!よしなに。 (-47) poru 2022/01/20(Thu) 16:47:17 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「違う人?……もしかして俺の事言ってるのか? ……後で迎えに来るって言っていただろ?」 確かにやや強引に立ち去った自身は男にもあるものの、むしろ他より幾分も甘い対応をしてしまったと冷静になりながら考えていたので、思わず怪訝な顔をする。 何も言わないままだと、まあ誤解されてもおかしくはないが、それもあるから後での話をしたし、と考えている。顔に出ているかもしれないが。 「──だから拉致されたって言っただろ。まあ、俺も正直位置が分からない。俺の国でこんな配置が見えるなんて見た事がないからな。どういう原理で──イクリール?」 何故かその言い方に含むものを感じて、取った手の冷たさに溜息を吐く。温めて握るだのそんなキザな事は出来ない。だから、ただその手を不器用そうに掴んで、貴方の部屋まで引くだけ。 「……早くお前の部屋行くぞ。 さすがに俺も茶くらいは入れられる。丈夫だろうが寒く感じる感覚はあるんだろう、ちゃんと。……。」 本当は早く言葉を返さないと、とはずっと思っていた。 けれど──それに応えるに相応しくない男なのは、男が何よりもわかっているから、あの時何も言わないで立ち去った。けれど、よくない事とはわかっていたので、歩きながら目を逸らして尋ねる。彼女が去り際に言った“寂しかったから”と言う言葉が耳から消えない。 「……“寂しい”なら、何で街に出ないんだ。都心なら理解のあるやつも、薬師だろうとお前くらい面倒見がよければいい相手でも見つかったりするだろ」 (-68) poru 2022/01/21(Fri) 6:30:10 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 彷徨民 ウミ/* なるほど、了解しました! 噛みの方は元々護衛が入っておりましたし、もしそちら他に噛みたい方がいらっしゃいましたら、そちら優先していただけたらと! ご連絡頂けたので私も死にたい場合は突撃占いで勝手に死ねますし!(?) ちょっと昨日が多忙だったせいであまり動かず、本来ならのアマノ呪殺や白での反応が遅れてるので、呪狼さん占いは少し考え中になってますすみません!(ウミちゃんに殴りかかって勝手に死ぬの、シュールなのとまだ理由が浮かばないので……)(いっそロールなしもありなのかな) と、こちらの今の想定はこんな感じでした。 遅くなってすみません、いろいろお気遣いありがとうございます! (-75) poru 2022/01/21(Fri) 11:21:58 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリールここに来るまでも貴方と歩いていた。 だからその速度が少し遅いのに気づいたけれど、男は何も言わなかった。 「そりゃあ近くの村だの街だの知識のないやつじゃねーの? 船とか馬車はないのか。お前を誰も知らないような場所まで行けば、国なんていくらでも……」 男の国にはそこまで嫌われる魔女はいません。薬を作れる人間は薬師で、それ以上でもそれ以外でもありません だから、貴方の境遇を"魔女"と呼ぶのなら──この国で最も魔女は、ミズガネ自身です。呪われた、穢れた魂の──。 「……ほんと、何もしてねーのに、なんでだろうな……」 力なく呟かれた言葉は、自分か、貴方か、両方か。 どちらに向けられたものだったのか。 「は?達観して何言ってんだ。こんなぽやぽやして広間一つ入るのにビビる化け物がいるか。んじゃ俺は胸のでかい姉ちゃんじゃなく、化け物に部屋案内してんのか? あんまりバカ言うとこの手離しちまうぞ?」 少しだけ意地悪く言って、僅かに手の力を抜く。 貴方が人間じゃないように言うから、それを責めたように。でもその言葉に棘はない。困った奴、と軽く嗜めて、本人には自覚の薄い慰めの言葉。 「まあ、そうなんのかな。……いや、でも勝手に拉致した相手に感謝はしたくねーけど。 それに俺なんかに会えてっても……お前の事ズカズカ口悪くいうし、胸でけーなって思ってるだけのなんもできねー男だろ。……まあ、」 「……お前と話するのは、俺も嫌いじゃない。」 (-80) poru 2022/01/21(Fri) 13:31:20 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「何でも屋、がそんな簡単に情が移っていいのかよ……そんなんじゃお前ここの館ですら──いやどんな顔だよ」 それが自分にも少し向けられていると、気づいてないわけではないけれど。自分がせめて20代ならまだしももう33も近い32。そう簡単に甘えられるか、といえばまた別だ。最も──素面での話かもしれないが。 「俺の男でもないんだから構やしねーよ。そんなセンチメンタルな男に見えるか?……ま、その手の女がいたら救ってやれよ」 ──俺にはお前みたいに何もしてやれないからな。 天国、なんて。 自分が行けるとも入れるとも欠片も思えないけれど、そう彼が言うのなら少しは乗ってやるかと、その手を掴んだままベッドに転がった。 「あ、あ…んッぁ、く──ふ…! ぁ、なに……ッは…、あ……しらな、俺、…は、あぁ!」 揺さぶられながら、視界が薄暗く時に弾けてぼんやりする。自分の声が遠い。そもそも、これ、俺のなのか。善がる体と心と裏腹に、意識だけ少しふわりとしている。 快楽、と言う存在をろくに貰ったことがないから、そもそもが挿入されて痛みしか、どころか、快楽しか感じないのが、初めてで。 ああ、でも、温かいのは、初めてだな。天国に行く気も行ける気もなかったけど、彼が用意してくれたなら、このままずっと、浸っていたいなとも思った。 当然だが終わりは来るもので、最後あたり何かねだっていた気もするけど、思い出せない。思い出さないのではなく。 ただ最後に、確かにあなたの名前を呼んだ。 (-88) poru 2022/01/21(Fri) 22:16:49 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ /* えっちがわからないですわ!?久し振りなのでこう、照れますわ! さておき対戦ありがとうございます。呪殺時の死体も把握ですわ〜! 何を主張しても、自分が殺した証拠は出てこないの、狂いそうになりますわね……おお…… (-89) poru 2022/01/21(Fri) 22:19:39 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……まあ、1人だと、バレるだろーな…… ……悪かった。安易に逃げればとか言って。俺と同じ、までは行かずともお前も努力してたのはわかった」 胸にようやく視線を合わせて。いやこれはやましい意味ではなく、「ああ……」と言うバレる理由の方面だが。 せめて2人でないとあまりにその胸が目立つし、胸の大きさでキレて言い返したり、キャラを変えられるほど彼女が器用には思えない。 「勝手に根も歯もない噂を立てられんのは、どこも同じか。火のないところに煙は〜とか言うが、勝手に周囲が燃やしてんだよな。はーあ……本当に俺も言われるような魔女になってやるか」 そう言いつつ、逆に言えばこの年までしてこなかったと言う意味にも他ならない。皮肉だが結局それは男の善性がまだ残ってることの証明だろう。それも、貴方に行った揶揄いの言葉の返しに、すぐ目を丸くするが。 「おいおい、何も本当に"ただの胸のでかい姉ちゃん"をそのまま肯定する奴がいるか。……まあいい、わかったらそう言う達観したこというな。なんか、イクリールがそう言うこと言ってっと、クソみたいな民衆にお前が言わされてる気がして腹立つんだよ。………」 と、言い終えて、もしかして今、自分はものすごく恥ずかしい事を言ったのではと気づいて固まる。が、時すでに遅ければ、貴方に握られている手がある。送り届ける責任がある。頭をガシガシ掻いた。 「……っあー……。……くそ、 ほら、行くぞ!胸だけじゃなくて顔もいいし薬も作れて炊事洗濯できてその上で胸がデカいならお前は良い女だよ、イクリール!」 ヤケクソのようにそう叫んで、照れ隠しにまた帽子で顔を隠して、ずんずん廊下を進んでいく。耳は髪に隠れて普段見えないけれど、たまに動いた時に見える色が赤いのに気づくだろうか。 「……ずっと、なんて。期待すると、無理になった時悲しくなるぞ。知ってるだろ、お前もよく。だから容易に約束できない、が──」 「……まあ、茶の後も付き合えって言うなら付き合ってやるくらいはできるさ。俺にも、それくらいはな」 (-90) poru 2022/01/21(Fri) 22:37:42 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>4 ウミ 「あ?なんつって?……ダメだ、さっぱりわかんねぇ。異星語、とかなのか?……まあ、俺の全く聞き覚えのない星なのはわかった」 ひとつやふたつはあるかもと聞いて、表情が凍る。流石に人からできた山は、異星人とは言え想像するとホラーすぎる。 特に彼女は子供っぽい、つまり子供でこのサイズと今は勝手に想像、あるいは誤解をしてるので、一瞬身震いをした。 「あー…?滅びた、とかそう言うのか。なんで滅びたんだよ。戦争か?星の寿命か?……まー、それならお前はいいタイミングだったのかね、この拉致は。」 「俺は、俺も……無理やり、にしては拐われた記憶がなさすぎてなんともな。 ただ自分から行きたいなんて思った記憶はなんもねえよ。そう言う意味で拉致だろうよ」 男にしては、迷い込む、とするには世界が違いすぎて、それこそ魔法で変に閉じ込められた方が納得できるようだ。なおこの間に勧められた魚料理は食べた。カルパッチョ派らしい。 (13) poru 2022/01/21(Fri) 22:47:11 |
ミズガネは、爆乳をようやく直視した。 (a4) poru 2022/01/21(Fri) 23:24:08 |
【人】 酔吟 ミズガネバキッ、ベキバキッ アマノが失踪したと騒ぎになる頃。 人気のない庭で、ひたすら何かを叩きつけ、割れて欠けるような破壊音が響く。 その勢いと言えば手加減の一つもない物だから、誰かが音を聞きつけてもおかしくない。 「 ……が、……ば、…………たんだ 」男が、ミズガネが。 ひたすら己の楽器を地面に叩きつけて破壊している。 破片は飛び散り身体に刺さり、既に一部の手首の血管を切ったのか、足元に血が滴るどころか、血だまりができている。 ガンッ、ボキボキッ なのにやめる事はない。やめられもしない。 何かをブツブツと呟いているが、己が傷付く事に気にした様子は一切ない。ただ、とにかく楽器を壊そうとしているのは明確だ。 しかし、破壊する速度よりほんの僅かに遅れる程度で楽器は永遠に再生する。 しかし、それでも破壊は出来ているから、それを男は止める事ができない。 ベキベキッ、ガコッ 城壁に反響して、ひたすら破壊音だけが断続的に続く──。 (14) poru 2022/01/22(Sat) 0:51:09 |
酔吟 ミズガネは、メモを貼った。 (a5) poru 2022/01/22(Sat) 1:05:37 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……そうだな。物理的に難しいのもあれば精神的に、ってのもある。ただ、俺はてっきりお前、家に思い入れがあると思ってたんだが、そう言う訳でもないのか?」 母親の話をしていたので、てっきりその家にこだわりがあるから出ないのかと思っていた。 しかし話を聞いていると、……。 「──むしろ、言われて無い時間の方が生きてて少なかったかもな。宮仕えって言っただろ。どれだけの人間が、例えば料理をする人間だけでも大勢いるか想像できるか? まあ、そん中に“今まで一度もあり得なかった存在”が、“職務もこなせない”のが生まれりゃ。……な。そう言う意味では似てるかもな。頭を悩ませている同士として」 だから。色々言われたと言うよりは、“色々と言われ続けている”しかも、常時、宮から出る事もなく、32年間ずっと。 貴方が宮を知らなくとも、下女、侍女、性別問わず人のの多さは想像できるでしょう。そこに目立つ異端がいれば、常に噂の的である事も。 「そんなに魔女って嫌な称号なんだな、お前んとこ……感覚的にはよくわからんが、俺にとっては魔女には到底見えねえよ。ま、薬師ができるほどしっかりしてるようにも見えねえけど?」 ▽ (-93) poru 2022/01/22(Sat) 1:46:13 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「どれ一つとっても初めて言われた言葉だな……。 ……悪いな、余りに自分でもそう思えなくて、素直に受け取れなくなってんだわ、もう。」 唯一、顔はまあ、悪くはない部類ではあるが。 “顔だけは”と言われる前にもう悪評が広がり過ぎていて。それすら言われる事もなかった。 実際アマノに最初に『色男』と声を掛けられた時、男が他に自分がいなかったのに全く気付かなかったくらいだから、筋金入りと言うレベルだ。 「それは……」 言葉が返せない。自分だって、話していたいと思ったのは、ないに等しい事だったから。でも、彼女は不安にならないのだろうか。話したいけれど、今までの経験が、それを引き留めようとしてくる── そんな事をしているうちに、貴方の部屋に辿り着いて。まだ主が訪れていなかった部屋のドアを開けて、入ればお茶を適当に探して勝手に注ぐだろう。 「夢、だったら、 ……それこそ、目覚めた時に絶望するだろ。……」 さっきの話の返答を、ようやく返してから。 今夜、と聞いて。また驚いたように素早く振り返る。 「……意味、お前、わかっていってる?単純に寝るまで話したい、って意味で合ってる、よな?」 などと日和見発言をしているが、普通は本来その意味がどういう方か、わからないわけではない。わからなくはないけれど、なんせ相手が目の前の天然だから、うっかり違う方向で取ったらまずすぎる。 だからこその、確認。……例え、格好悪いとか意気地なしと言われようと、それは避けられない。 (-94) poru 2022/01/22(Sat) 1:55:08 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……なら、結局どうなんだ。 俺も宮に縛り付けられてはいるが、場所に未練はかけらも無い。お前は? ……やっぱ、出れる方法があるとしたら出たいのか。まあ森で彷徨ったイケメンでもやってきて拾えたら一番だろうが。」 そんなロマンも、なくはないとしても天文学的確立だろう。それでも、そんな夢を見るほど、……男は、彼女に幸せになってほしいと思い出し始めたのだ。 「…………そうだな。 人の視線が、言葉が、慣れたとは言え、未だにこびり付いて怖いのには変わりない」 貴方の前と自分の分の紅茶を淹れて、差し出す。 備え付けの簡易なもの。お湯だけで作れるもの。 「……俺はさ、サボったことなんて一度もなかったんだ。むしろ、できない分人一倍努力した。楽譜を頭に叩き込んで、指も完璧に動いてるんだ。なのに、音が、……」 「……音がな、腐って、死んでんだよ。 芸術的な比喩ではなく、本当に俺の演奏は人を傷付ける。呪いに近い感じか。苦しみ出すんだ、弾くと。 弾き続けるとどんどん悪化して、吐血して、……そこまで弾き続けないからわかんねえが、きっと最後は聞いてるやつを殺しちまう」 最初に会った時、兵器だと例えた。 けれどどう見ても楽器。実際、本来そのために作られたもの。なのに、ミズガネがそれを弾くと、兵器になる。何をしても。理由も未だにわからない。『国で初めて』『前代未聞』らしいから。 「だから言われたんだ。 ──『魂が腐りきってる』ってよ 」「お前の事さ、すごいと思ってんだぜ、これでも。薬師も炊事もできりゃ上等だ。家族ですら、与えられた役割はあるだろ?……俺は、一度も人生でそれをこなせた経験がないんだ」 そう言って顔を覗き込まれれば、眉尻を下げて困ったように笑いました。初めて見せる笑顔がこんなものなのが、申し訳ないなと内心思ってしまう。 ──だからこそ、貴方の誘いに乗りたくても乗る勇気が出ない。 ここで情けない顔をする男が、彼女を幸せにできるわけがない。……そうだろう? (-97) poru 2022/01/22(Sat) 3:21:30 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……お前は、強いな。 俺は、多分目が覚めた後、いつもの天井を見たら、きっと今度こそ絶望しちまうかもしれない。万が一、お前が来てくれても…… 俺は、俺はどうなってもいい。駆け落ちで男が殺されるのなんてよくある事だ。ただ、お前がそれで不幸になるのが、……嫌なんだ」 紅茶の味がまずくないか確認して飲み終えて、机に置いた後、貴方が開けてくれたその隣に腰を下ろす。 「…………あー……………。」 どこか気まずげに、貴方の意味深な笑みを受けて頬を掻く。わかっている。何を意味するかも。これは、その、そう言う事で。 「……お前を傷つけたくないから、正直に言う、が。 その、 ……俺、女を抱いた経験がほとんど……」 どんどん小声になるも聞こえるでしょう。 要するに、ほぼ童貞のようなものらしい。 しかも受け身の方の経験はあるものだから救えない。思わず頭を抱えそうになった。「その、だから気の利いたことも言えないし、気持ち良くしてやれるかわからねえどころか、最悪俺がその、緊張して……勃たな………あーあーあーあー!…………何言ってんだ俺は…………」 実際に頭を抱え出した。情けないったりゃありゃしない。ヘタレの極みも極まるとここまでなるらしい。 ただ、男は一度もそれを「嫌」と男は否定していない。──要するに、ちゃんと抱けるか、貴方をよくしてあげられるかがとにかく心配なのだ。 あと勃つか。 (-98) poru 2022/01/22(Sat) 3:35:48 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール/* 毎度ご利用ありがとうございますミズガネPLです!! えっちなことになる可能性を感じて連絡させていただきました! この後、暗転でもヤッた事後でも本番やっちまうのでも全部できますが、どうしましょうか!明日の4日目が来るなら本番ロールしますか? またそのこの男、書いてる通りその、童貞の極みです……受け身の極みです……実はPLは女性優位(襲い受け的な)や、女性攻め(これは完全にその、イクリールちゃんがこう、なんかミズガネに突っ込んで攻める方ですね…)も全部いける派ですが、「これ行こうぜ!」みたいなのありますか!? 「いやイクリールは攻めはしないかな…」と言う感じだったり、そちらが苦手なら童貞もどきが必死に頑張りますが…!好きなシチュエーションあれば教えていただけると助かります〜! PS:イクリールちゃん可愛すぎて落とされそうと言うかもうPLはメロメロですね……こんなダメ男やめた方がいいよ……でも幸せになってほしいけど人にはあげたくない複雑なミズガネ心…… (-99) poru 2022/01/22(Sat) 3:43:22 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール/* すみませんすやすやしてました! ご連絡だけお先に! 1日目の秘話と、表の白は(更新までに間に合えば)同時進行してもらって大丈夫です!万が一ものすごく重要な話になりましたら、どちらかが墓落ちしても時空続けて白でか、秘話と言うてもありますし! ちなみにキャラは普通に明かすのでお伝えすると、もし反魂の役職さんなら4日目が来てほしい場合はアマノくん(狐)蘇生しかできないのでお気をつけを…!(現時点で地上の人外1人ということは、吊られたラサルハグが狼なので復活させちゃうと地上が狼優位で終わってしまうため…!) がっつりやりますか〜!物足りなかったらディスコで続きしましょう! 32歳のショタ…お姉ちゃんどれだけえっちなお姉ちゃんなんですか!処女なのにえっちなおねショタだ……(32歳)頑張るミズガネ、運が良ければか、この先一緒にいられる未来があらばそこで頑張るのが見れるようになりますよ〜。 結婚したいね…ミズガネ…お前はなんでそんな頑固なんだ…早く心を開きなさいと言ってるんですがこの子頑固で「イクリールにはもっと良い人が…」とすぐ言ってるけどヘタレなので多分押されると負けます。ヘタレです。いやあどうなるかな!以降もよろしくお願いしますね! (-105) poru 2022/01/22(Sat) 10:23:53 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール/* 実はタイムスケジュールを…厳密に考えると……その……色々カオスになってしまうので、ふんわりさせる気ではあるのですが……ミズガネもちょこちょこ他の人も会ってるので、暇な時はイクリールと会ってたよ〜くらいのふわふわ加減でどうでしょうか! 確定してるのは、2日目の夜に 最初にアマノさんがミズガネのお部屋に来てお話しして境遇話してお酒入ってやって「弾いてほしい」と言われ、試したらキエ城の魔力のせいか威力が高まりすぎてて彼を事故で呪殺→「ぴっ!?」して部屋飛び出して今 >>14 白茶のヘビメタバンドマンみたいに3日目の朝から楽器の破壊活動している 実は3日目時空の朝になると、この破壊活動中に出くわすと思います……イクリールがこれに声かけてくれるか、あるいは勝手にミズガネが3日目落ち着いたあと時空(とは言え人殺してしまったので死ぬほど沈んでる)でこちらが今お声かけするかどちらかかな?と思いますがどうでしょう! (-109) poru 2022/01/22(Sat) 13:16:58 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「……にぁ、……んー…… ……起きて、覚えてたら、なー……」 ゆるりと少し緩んだ──お酒も回ってるのもあるが、いつもの眉間の皺もなく、穏やかな微睡のままに手をひらひら振って答える。 この眠気に誘われれば、きっと自分にとっては珍しい、目覚めの良い朝が来るはずだ。弾くのなら、万全の方がいいだろうし…… なんて考えて──さて、それが悪かったのか今ではもうわからないけれど──一度、意識を落とした。▽ (-111) poru 2022/01/22(Sat) 14:05:31 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「……やっべ……んぁー…あー……」 起きたら覚えていた。あらゆる事を。 覚えてないと誤魔化せばいいのに、それができない不器用な男は、とりあえず顔を覆ってベッドに沈み、暫くしてノロノロと起き上がって身支度を整える。この間に貴方も起きるか、既に起きていたかもだが。 「────。」 着替えた後、楽器に手を掛け、一音、僅かに弾く。 やはり、死んだ音のままだった。同じ音階は出ているはずなのに、それに覆い被さるような気持ち悪さが音に張り付くのだ。 手は、動く。それでも真面目な男はサボりはしなかったから、譜面は覚え切っていたし、手は柔らかい。それを確認すれば、珈琲でも用意するだろう。 (-112) poru 2022/01/22(Sat) 14:07:43 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>+1 アマノ 何も聞こえない。何も聞こえない。何も聞こえない。 『 俺は、ここに居るんだぞ 』貴方が何を言っても、男の耳に届かない。 何を言っても貴方は居ないのだ。 何を言ってもお前は居ないだろ。 「──こんな事なら──」 守ろうと、してくれてたのに。 聞くのだって、情に厚い男だ。 何か、言うつもりがあったかもしれないのに、 ──何の言葉も聞かぬまま、全部、自分の手で壊した。 「なんで生きてるんだよ」 「俺の演奏が、魂がクソだって言うなら、 俺を、俺を殺せよ、殺せよ、なあ!! 一度もろくな音出さないお前が!お前が!!」 また振りかぶった。 何でこいつは壊れないんだ? 何で俺の心ばかり壊すんだ? 楽器は一人一人に渡される専用のもの。相棒にすら近い。じゃあ、俺、こいつに裏切られてばかりだ。 「俺を殺さないなら、 お前が死んじまえッッ!!」 (17) poru 2022/01/22(Sat) 14:22:49 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>16 イクリール 「……ぇ……、ぁ、……あ、……く、リール……」 『お前が死んじまえ』 そう叫んで、また叩きつけようとした時、貴方の声が聞こえて。 動きは止まった。ただ、貴方の顔を見つめて何かに怯えたように、男はじり、と後退りをする。 「……く、来るな。……いい、俺はいいから……」 手首から流れる血が手をつたって楽器を 赤 に染める。──それすら、いつか消えるのだ。 そんな存在と当然知っていて、でも壊そうとせずにはいられなかった。 「……も、……いやなんだ。……触れただけで呪うかもで、……それでもし、お前まで、殺したら。俺は、もう……だから、来ないでくれ、頼むから……」 貴方がそばに寄ろうとするならそれを制止して、そう言う。 何かに怯えるように、触れられるのを恐れるように、意地でも貴方と己の体が接触しないようにしようとするだろう。 (18) poru 2022/01/22(Sat) 14:35:00 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>19 イクリール 「……そうだと、俺も、思って…… でも、でも『想定外』が起きたんだ、何ももう、」 貴方の手を払いたくはない。傷付けるのはわかりきってる。だからその手を払わないし、受け入れないけれど、その薬だけは自分でやるとばかりに受け取る。 「……今までがどうとか、信じられねえよ……」 指先ひとつ触れるのすら、今は怖いから。 乱雑に出血がひどいところからハンカチで拭って、押さえて、そうしてポツポツ、目線を逸らしたまま話し出す。 「……何より、『人殺し』の手でお前に触れたく、ない。俺は何もない男だから、唯一、……腐っても、そう言うのだけは、……しないでおこうって、決めてたのに……全部、全部終わりだ…… ……俺が、アマノを、殺したんだ」 (20) poru 2022/01/22(Sat) 16:31:03 |
ミズガネは、ひたすらに「ごめん、」と謝り続けている。殺した彼か、目の前の彼女か、あるいは両方に、ずっと。 (a6) poru 2022/01/22(Sat) 16:32:24 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……ぇ、?……イクリール……」 自分の隣、と言う言葉が出たから、そうだな。と、言おうとしていた内容が吹っ飛んだ。「あー……」と、落ち着かなさそうに口元に指をやる。言われ慣れてなくて、こう言う時の返しが本当に自分は苦手だ。余計に不甲斐ない。 「……その、……本当に、2人とも自由になれる世界が見つかれば……お前にも、世話とか面倒、俺の生まれでかけない、なら、……」 「……そう言うのも、いいかもしれねーな」 まだ、この時。誰も殺してなくて。触れるのも怖くなくて、だから言えた言葉。でも、それでも本音の言葉でもあったのです。 「……どーなんだろうな。んなわけねえ、って言えたらよかったんだが、生憎俺は魂の色なんぞ見えねえ。この異変が、何で起きてるか、国の奴らもわかんねーのにわかるわけねぇよな。はは。……そうか」 貴方の言葉を、穏やかに聞いている。だって貴方がそう言うと言うことは、『家族』とそう言う事を幸せに行えていたと言う事だ。 他者に、それどころか甘やかされる子にさえ嫉妬もする男だが、彼女が幸せな事には不思議とそんな感情は湧き上がらない。むしろ、嬉しかった。 「……母上は、俺のこの性質のせいで散々心を痛めて、病んじまった後、そのまま体力が戻りきらず死んじまった。……悪い人では、多分なかったんだが、家族らしいことは殆ど覚えてねーな。兄弟仲はもう見下されてるんで諦めてるしよ。……だから、家族って言葉が眩しいな」 (-113) poru 2022/01/22(Sat) 16:52:08 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……へ、…… にぁ、なに!?」 突然のことに余りに気の抜けた声が出た。平常時のハグならまだしも、こんな押し倒された状態でそのたわわで弾力のある胸を押しつけられれば、普通の童貞もどきが耐えられる訳もありません。 顔を赤らめたまま、呆然と胸に顔を埋める貴方を見つめている。そのまま頭を撫でる甲斐性が、と言うよりは余裕がゼロなのだ。煙草の匂いと、宮仕えだからでしょうか、お香のような品のいい香りがするだろう。 「……って、お前、は、初めてって……女の初めては、大事だろ……それこそ、下手な俺なんか、とか…… え!何でそこそんなに食いつくんだよ!?」 割と既にあっぷあっぷ。もはやずっと顔を赤らめながら叫んでいる状況。たゆんの感触に色々発情してしまったのか、完全に上に乗っているなら、男のものが反応して貴方に当たるのに気づくかもしれない。 「……え、女とは一回だけだし、なんか手解きだかで、相手にされただけで、……あ、頭真っ白で何も覚えてねえよ……」 家柄の問題で、要するに筆おろし的なあれだろう。尤もこの性格なので全て忘れてるようだが。女とは、なのが色々と更におしまいな男に拍車をかけているが、その辺を誤魔化すのがド下手なのも、この男である。 (-114) poru 2022/01/22(Sat) 17:03:42 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>21 イクリール 「……お前と同じくらい、馬鹿で、お人好しで、……優しくしてくれた奴だったよ。……だから、俺の殺しの依頼、受けときゃ……少なくともてめぇは死ななかった、のに……」 言い草から、貴方は覚えているだろうか。 貴方に毒薬を作って欲しいと依頼した時、もう一つ「殺してもらう」と言っていたのを。その相手と推測も容易だろう。 しかも最終的には断られるほど、この臆病な男は懐いていたし、恐らく父性を重ねていた。……貴方に母性を重ねているかはまだ、わからないが。 「……音を、」 「聞いてみたいって言われたから、聞かそうとしたんだ。当たり前だが最後までじゃない。ほんの触りで、ひでぇし、聞くだけで苦しくなるだろって……ほんと、いつもなら、平気だった短さなのに、……血、吐くし、慌てて止めても、悪化して、……」 手の中のハンカチが強く握りしめられる。 その後どうなったか、この様子で、殺したと言い切ったなら、何が起こって何を見届けて、『原因』を許せない心理は、貴方にはわかるだろうか。 (22) poru 2022/01/22(Sat) 17:20:28 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>23 イクリール 「……そうだよ。だから、俺より、もっと、……?」 彼の職を知っていると、完全にいい人か、それは主観になるのかもしれない。それでも男は、情に厚い彼をいい人と即答する。主観なら、男の答えはそれしかないから。 「……なんとかって、どういうことだ? 死体も、目の前で消えちまったのに……」 けれど、次に聞こえた貴方の言葉に訝しむ。励ましや慰めの言葉ではなく『何とかしてみる』とは、死者に対して何かできる手段があるとミズガネにはてんで想像ができない。 尤も、厳密にはここの人間は神隠しに近い状態にはなってもイコール死ではないのだが、そんな仕組みを男は知らないから一層だ。 (24) poru 2022/01/22(Sat) 18:04:07 |
【独】 酔吟 ミズガネ反魂絶対そこだと思ってたよ!!!でもまあこれでアマノ蘇生の理由としては、変ではないかな……?ヘビメタバンドマンのライブパフォーマンスのようにひたすら楽器を朝から破壊していた甲斐があったな…… (-117) poru 2022/01/22(Sat) 18:05:31 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……未知ゆえに人は怯えるんだろ。魂の色が綺麗だったら、それはそれで俺の楽器が兵器な理由もわからなくてもっと境遇は悪化してたかもな。……"寂しかった"、のか、俺は。それすらもう、曖昧なんだ」 ややぼんやりとしてから、「ずっとここでもかまわない」と言う貴方の言葉に苦笑する。ここがどんな場所か、まだわからないのだ。もしかしたら人喰い屋敷の可能性もある。そんな気を抜いてはいけない場所だとわかっていても、もし、ずっと平和なら。 「……そうだな。誰も俺達を知らない、ここで。あるいは外があるなら、そこで生きていきたい、かもな」 カナリアでも生きていけるそこがあるなら。金糸雀を導く魔女は、それはもう女神ではと思ったが、キザすぎると飲み込んで、それからは言葉を切って、貴方との行為の方に集中し出しました。▽ (-118) poru 2022/01/22(Sat) 18:14:06 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……い、イクリール……でも、そんな……大事ならやっぱ……あ、ぬ、脱げるから、別に自分で……」 緩めてもらう感覚がそもそもくすぐったくもあり、気恥ずかしくもありで、羞恥に耐えきれない男が自分で脱ぐと宣言しだす。最もその訴えを聞くかは貴方次第だが。 「…………。ど、どんなって、……い、言わないとダメなのか?これ……」 羞恥プレイにも程がある。女相手ならまだしも、女じゃなければ、なんて、そもそも話しても引かれるのではと今更すぎる心配をしている。後悔も時既に、というやつだ。 「……ど、どんなって、……女相手だと、……悪いだろ、下手だし、与えられないし……だから、……」 「……お、男と数回……あ、待っ、ほんと脱ぐ、からっ……っぁ、……う……」 基本的に考え方が後ろ向きまっしぐらだったが、まあ要するに一応女子供嫌いと言いつつ、責任や相手の事を気遣えば自然と相手がそっちになったらしい。 まあ、この有様だ。とてもタチネコで言うタチをやった事があるとは思えない。最後に貴方が手のひらで胸元に触れた時、乳首に触れれば一瞬声を上げた。本人も気づいて死ぬほど気まずそうに目を逸らした。 (-119) poru 2022/01/22(Sat) 19:22:08 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>25 イクリール ふわりとかけられたストールを軽く握る。血で汚すわけにもいかないから、クシャクシャにしてしまったハンカチで薬を改めて塗るついでに血を拭う。 「……何とかって、いや、良い子にって……」 その間にも、時間が経ったせいで楽器は元のまま、完全に戻ってしまって。慰められたりするだけならまだ収まらなくて暴れていたかもしれないが、『何とかする』と言われれば、冷静さが僅かに戻る。 「……くそ、 ……誰かに世話になってばっかじゃねーか……」 情けない、不甲斐ないの気持ちが溢れかえるも、何もできる事もなく。言われた通り、良い子に……はさておき、すくなくとも悪い事はしないように、楽器を捨て置きたいのを堪えて、引き摺るようにどこかに去っていった。 (26) poru 2022/01/22(Sat) 19:28:32 |
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