情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
【墓】 宣教用 ルツ「………なんだなんだ、当番が手に付かない者ばかりだな。 私が手伝えるところは、私がやろう。 勿論他の者が担当するなら構わない。 ………働いている方が、落ち着くからな」 宣教用は、いつもより少し遅い時間に現れた。 冷める前に食卓につく。 特段見た目に変わったところはない。 ほんの少しだけ、覇気はないけれど。 (+12) dome 2021/10/06(Wed) 22:10:14 |
ルツは、仕事がない間は、ずっとアタナシアスの部屋にいる。 (c19) dome 2021/10/06(Wed) 22:10:33 |
【秘】 宣教用 ルツ → ■■■ アタナシアス「私も、君のことが好きだ。 アタナシアスという存在を、愛しているとも」 友への親愛を誓う。 するりと目元を撫でる指先に、あたたかい温度が伝わった。 この温度さえ、忘れることはなく。 透き通る歌声を、ただ静かに、目を閉じて受け入れる。 「日の限り神への讃美を歌う。初めて歌った時と同じように。 良い歌詞だ。 聖歌はどれも安らぎをくれるが、君の歌は特別きれいだ。 ありがとう、アナ。 この歌をずっと、覚えているよ」 お別れは、笑顔でいたい。 眠る君にも、私の笑顔を一番に浮かべていてもらいたいから。 だから、いっぱいの笑顔で君に「おやすみ」を言って別れた。 〜*/此方は前日の時間軸〜 (-20) dome 2021/10/06(Wed) 22:35:29 |
【秘】 宣教用 ルツ → ■■■ アタナシアス「……アナ」 眠るあなたの横に腰掛けて。 呼びかけにも、応える様子はない。 でも、そこにいることが判っただけでも嬉しかった。 「君に、聖典を読んで聞かせる約束があったな。 思っていたより少し早く機会が来たが…、」 そう言って、聖書を開く。 ひとつひとつの言葉を語り聞かせるように、 傍らでずっと聖句を唱えて聞かせただろう。 〜*/此方は4日目の時間軸〜 (-21) dome 2021/10/06(Wed) 22:35:56 |
【墓】 宣教用 ルツ「おはよう。…少し遅く来てしまったな。 メンテナンスで疲れてしまったのかもしれん。 心配をかけた」 リヤとスオに朝の挨拶をして、 いつものように珈琲にミルクをたっぷり入れる。 ……今日は、ひと粒だけ砂糖を沈めた。 「ああ、姿の見えない者たちがいるな。 彼らには彼らの事情があるのだろう。 必要なときには、手を貸すつもりだがね。 私は私の仕事をするだけだ」 空欄になった当番表を見て、そんなことを言った。 (+13) dome 2021/10/06(Wed) 22:40:58 |
【墓】 宣教用 ルツ「うん? そうだな、無理はしないようにするよ。 リヤも手伝ってくれるか、ありがとう」 くるくると珈琲をかき混ぜている。 小さな身体で一生懸命にお手伝いする姿を見れば、 きっと元気をもらえそうだ。 「気をつけて行ってくるんだぞ」 仲間を探しに出かけるリヤを見送った。 スオに釘を差されれば、苦笑を浮かべる。 「ああ、君も身体を張るのは、ほどほどにな」 働きすぎはお互い様だと冗談交じりに。 (+14) dome 2021/10/06(Wed) 23:54:13 |
ルツは、部屋でずっと、聖書を読み上げている。 (c28) dome 2021/10/07(Thu) 0:08:21 |
【墓】 宣教用 ルツ『心を騒がせてはならない。 神を信じ、また私を信じなさい。』 ルツは、聖書のページを捲る。 『私の父の家には住まいがたくさんある。 もしなければ、君のために場所を用意しに行くと言っただろうか。 行って君のために場所を用意したら、 戻って来て、君を私のもとに迎える。』 ルツは、聖書のページを捲る。 『そうして、私のいる所に、君もいることになる。』 (+15) dome 2021/10/07(Thu) 1:00:30 |
【独】 宣教用 ルツ「……………………おそい。」 眉間に皺を寄せて端末を操作する。 私が連絡を送ったのはいつだった?初日だ。 『子どもたち 元気 休養に専念せよ』 漸く返ってきたメッセージは 簡潔に簡潔を重ねたような味気ないメール。 きっと向こうもたどたどしい手つきで 文章を打ち込んでいたのだろう。 「こちらは約束があるというのに、 これでは頼って良いのか不安になるじゃないか」 珍しく小言を零しながら、再びメッセージを打つ。 きれいな歌を残してくれた、あの子の為にできることを。 (-56) dome 2021/10/07(Thu) 6:24:13 |
【秘】 宣教用 ルツ → 飴色の世界 みかん「みかん、また少し良いかな」 あなたを丁度見かけた折に声をかける。 先日辺りから随分とご機嫌な様子も、 気になってはいたのだけれど。 「渡したいものがあったんだ」 了承が貰えれば、また部屋に招き入れるだろう。 (-57) dome 2021/10/07(Thu) 6:39:04 |
【墓】 宣教用 ルツ「皆、心配してくれて嬉しいよ。 二人いれば、一通りは問題なく進められるだろう。 無理はしないさ。助け合うことが肝要だ」 照れくさそうにするエマを見て リヤも同じような反応をしていたな、と笑った。 かき混ぜすぎた珈琲は、すっかりぬるい。 「………いかん、ぼうっとし過ぎた。寝不足かな」 いつもより甘くしたそれを、ゆっくり飲んだ。 「ブラックはいつも通りだな。 ……第三階層か。果たしてどこまで塔は続いているのやら。 それと、今日はスオがメンテナンスか。 これで多少は休まると良いんだがね」 何だかんだで働き者の彼にも、 疲労は溜まっているに違いない。 (+16) dome 2021/10/07(Thu) 8:48:44 |
【秘】 宣教用 ルツ → 飴色の世界 みかん「ありがとう。 みかんは最近機嫌が良さそうだが……何かあったのか?」 素直な問いを投げかける。 落ち込みをできる限り見せないように心掛けてはいるが、 どうしてもふとした瞬間の振る舞いは隠せない。 きっとそれを悟られているのだろう。 「そうだ、渡したい物の話だったな。 大したものではないんだが…… ジョシュア達と塔に行ったときに、土産を買ったんだ。 君には朝食で世話になっているし、何か礼をしたくてね」 取り出したるは小物が入る程度のサイズの紙袋。 開いてみれば、そこには飴色の櫛がある。 「接客AIが言っていた話……何だったかな。 現代の東洋では贈り物として好まれないらしいが、 古来は魔除けの意味もあったそうだ」 東洋の文化には明るくないものの インプットされたデータを話すAIの言葉なら、概ね正しい筈。 何より贈り物は気持ちが大切、の精神で決めた。 (-67) dome 2021/10/07(Thu) 9:10:38 |
【秘】 宣教用 ルツ → ■■■ アタナシアス宣教用は、変わらず傍らに腰掛けている。 ふと、ページを捲る手を止めて、言葉を紡ぐ。 「塔の階層に、温泉旅館が開放されたそうだよ。 もう少し早ければ、君と一緒に行けただろうになあ」 応える相手のいない独り言だ。 「……君の魂は、今どこにあるのだろう。 天に迎えられただろうか。 それとも、」 まだ、取り戻せる場所にいるのだろうか。 静まり返った部屋で、ひとり問答を繰り返していた。 (-68) dome 2021/10/07(Thu) 9:36:17 |
【秘】 宣教用 ルツ → 飴色の世界 みかん「気に入ってくれたかな。よかった」 その姿がきれいなものや新しいものを見つけたときの 子どもと重なって、どこか優しい気持ちになった。 飴色の櫛は、つやりと美味しそうな色だが食べ物ではない。 「調理用グレイは衛生上、装飾品を制限されるだろう? ゲーム内で考慮するものではないかもしれんが、 代わりに櫛を選んでみた。 良ければ朝の身支度に使ってくれ」 現実に寄せられたゲームだから、一定の身繕いは必要だ。 ここから出れば、きっと無くなってしまう贈り物だけれど。 「そういうことになっているというのは…… 本当はご機嫌ではない、ということか? みかんは、ただ表情で笑っているだけなのか?」 途端に、今まで見せていた笑顔は 彼女の意思ではなかったのだろうかと思えて。 案じるようにあなたを見つめた。 (-75) dome 2021/10/07(Thu) 12:16:14 |
【墓】 宣教用 ルツ「皆、疲れているようだなぁ……」 自分も他のグレイのことを言えないが、 明らかに疲労や異常の見て取れる者達が多い。 「アメの言う通りだ。 どうせ休養に行くなら全員揃っている方が良い。 家事も休んで、食事も旅館で済ませるつもりで行けば 誰も仕事に気を取られることなく過ごせるだろう。 まずは頭数を揃えるところからなんだが………」 姿の見えないグレイを呼び戻さないことには、どうにもならない。 あの子のことも、何とかしなければならないか。 (+21) dome 2021/10/07(Thu) 15:49:05 |
【秘】 宣教用 ルツ → 飴色の世界 みかん「………なあ、今の君は、本当にいいキブンか?」 「貼りつけた変わらない笑顔より、 落ち着かない様子で拙く頭を撫でてみせる君の方が、 恐る恐る身体を抱き締める君の方が、 私にはずっと幸福そうに見えていたよ」 「笑っていないと、本当に意味のないものなのか?」 対照的に、こちらは眉を八の字にして困り顔だ。 寸分の狂いも無く同じ笑顔でいるあなたを見ていると、 何故か胸の辺りが痛むような心地がする。 (-102) dome 2021/10/07(Thu) 15:50:15 |
【秘】 宣教用 ルツ → ■■■ アタナシアス宣教用は、まだ、変わらず傍らに腰掛けている。 そしてまた、独り言を呟く。 「皆、君とユーを連れ戻そうと探している。 ……私は、どうすれば良いのだろうな。 君はここに居る。私の居る場所に、君は居る。 君の魂を探し連れ戻すことは、君が望むことなのだろうか」 ロザリオを静かに握りしめた。 ルツは、ずっと悩んでいる。 "救い"を無かったことにしてしまうのは、 (-109) dome 2021/10/07(Thu) 17:03:38 |
【墓】 宣教用 ルツ□ストレス値チェック 招集時の値から徐々に低下。 三日目夜、メンテナンス前に最低値を記録。 四日目朝の段階で僅かに上昇。その後低下。 以降も上昇と低下を小さな波で繰り返している。 (+22) dome 2021/10/07(Thu) 17:19:08 |
【墓】 宣教用 ルツ「昼食は摂らねば、動く体力が賄えないな」 のそのそとキッチンで自分の分を用意し始める。 みかんが残したメモに気づくと、 一品ずつ容器に『みかん』と書いた付箋を貼っておいた。 全員分あるようなので、足りなくなる心配はなさそうだが。 「怪我をしていても、 ジョシュアは他より動けそうだ」 任せきりはいただけないが、能力差というのも存在する。 無理ない範囲で暴れてもらおう。 (+23) dome 2021/10/07(Thu) 17:35:02 |
【墓】 宣教用 ルツ「そうか? では遠慮なくスオに頼もうかな。 気遣ってくれて嬉しいよ」 ポトフとプリンだけは自分で用意。 残りのグラタンをお願いするつもりのようだ。 「……しかし、みかんと夕食作りの約束をしたんだが 今日旅館に向かうとなると予定が…… 後で頼んで調整してもらう必要があるか」 (+25) dome 2021/10/07(Thu) 18:25:07 |
【秘】 宣教用 ルツ → 飴色の世界 みかん「とびきりの笑顔は、一つの幸せの提示だろう。 だがそれは、自然と現れた場合に言えることだ」 いつかのように、あなたの頬を包んで。 親指で口の端をむに、とわざと下げてみる。 「……誰が君に問題があると指摘したのかは不明だが、 無理をした笑顔は、ただ口角を上げる動作にしかならない」 頬に添えていた手を離して、 今度は飴色を包む手に、上から自分の両手を重ねる。 「勿論だ。みかんのうれしいは、確かにそこにある。 私は、ご機嫌になる前の君の笑顔からでも、 しっかりとうれしいを感じていたよ。 それでは、不十分なのか?」 己ではない誰かにも、伝わらなければ駄目なのだろうか。 どうすれば、あなたの不十分は解消できるのだろう。 (-119) dome 2021/10/07(Thu) 18:36:36 |
【墓】 宣教用 ルツ「ああ、リヤのことも忘れていないさ。 美味しい昼食をありがとう。 いやなに、夕食ついでにみかんにデザート作りを 教えてもらう約束があってな」 なんでもない約束なのだ、と。 グラタンが適度に冷めるまで待ちながら、 『皆で温泉に行く』を楽しみにする子を眺めていた。 そして、ミルクが渦巻き状に溶けていく紅茶に視線を落とす。 「…………心配いらないよ。 アナのことは、私が連れて帰ってくる」 (+32) dome 2021/10/07(Thu) 19:11:57 |
ルツは、昼食の後に一度、アタナシアスの部屋へ戻った。 (c39) dome 2021/10/07(Thu) 19:18:22 |
【秘】 宣教用 ルツ → ■■■ アタナシアス宣教用は、再びあなたの傍らに腰掛けた。 「……君に渡そうとして渡せなかったものがあるんだ。 朝起きたら……ともすれば変わらず会えるかもしれないと、 そう期待してしまっていたから。 あの夜に渡し損ねてしまってね。笑われてしまうかな」 肌身離さず身につけていたロザリオ。 いつも祈る為に使っていたそれを御守りのように、 あなたの胸元にそっと置いた。 「ロザリオには、薔薇の冠という意味がある。 珠を繰りながら祈る様子が、 薔薇の花輪を編むようだからその名がついた。 59個の珠を持つものが、一般的だな。 だから、50と9本の薔薇の花束を。君に贈ろう。 《永遠》に私と、《いつも一緒にいてほしい》 」 (-127) dome 2021/10/07(Thu) 19:23:47 |
【秘】 宣教用 ルツ → ■■■ アタナシアス「ああ、全く年甲斐もない。初めてだ、こんな気持ちは」 こんな、自分本位の我儘は。 「許してくれなんて言わない。 たとえ許しがなくたって、また君の声を聴けるのなら、 また君に『おはよう』を言えるなら、何だってする。 アタナシアス。 死ではなく、私が。君の救いになる 」だから、君に目を開けてほしい。そう決めた。 (-128) dome 2021/10/07(Thu) 19:25:00 |
【秘】 宣教用 ルツ → ■■■ アタナシアス/* 啖呵を切ってしまいましたけれど 具体的にプランってございましたか!?!?(例:塔を攻略する、のような) (-129) dome 2021/10/07(Thu) 19:27:50 |
【秘】 宣教用 ルツ → 飴色の世界 みかん「ふ、ははは!」 わたわたするあなたを見て、大きく笑う。 きっとここで過ごした間に見せた中では一番の笑顔。 意地悪でちょっとだけ長くそのままにしていたかもしれない。 すまん、すまんと謝りながら。 「困った顔のみかんは可愛いな。うん。 たまにはそういう顔も見せてくれると、 笑顔がもっと特別なものになる」 「悲しいときでも笑顔を作れば気が紛れるとは言うが、 ……やはり、いつもそうである必要はないと思うんだ」 ゆっくりと、言葉があなたに沁み込むように。 「ああ。聞きたい人がいるのなら、確認してみると良い。 その方が、きっと確実だ」 落ち込んだ風な雰囲気を感じ取って、 髪の間に手を差し込んで、頭をくしゃくしゃと撫でた。 (-132) dome 2021/10/07(Thu) 20:31:42 |
【秘】 宣教用 ルツ → 救済者 ユー「やあ、ユー。 元気にしていたかな」 塔の上層。 ユーサネイジアが待ち受ける場所に、宣教用が訪れた。 足元の細かな瓦礫を避けて歩いて、 普段と変わらない様子であなたに近づく。 「思えば、君とゆっくり話すことはなかった。 ……どんな気分だ?ここから景色を眺めるのは」 人工的に吹く風が、 あなたのそれより少しくすんだ緑の髪を揺らした。 (-144) dome 2021/10/07(Thu) 22:00:26 |
【秘】 宣教用 ルツ → 待っていて アタナシアス「……、……」 確かに、その笑顔が見えた。 何か言おうと、口を開いて、何も言えずに閉じて。 それを何回か繰り返して。 結局何も言えなかったから、あなたの手をとった。 それを額に押し当てて、ただただ、祈った。 ──早く君に会えますように。 生まれて初めて、泣きたいほどに嬉しくなった。 (-156) dome 2021/10/07(Thu) 23:12:56 |
【秘】 宣教用 ルツ → 待っていて アタナシアス/* あ゛り゛が゛と゛う゛ご゛ざ゛い゛ま゛す゛ 嬉しい………心して待ってますので…… (-158) dome 2021/10/07(Thu) 23:13:34 |
【秘】 宣教用 ルツ → 救済者 ユー「そうだな。慌ただしい日だったよ。 皆、落ち込んだり焦ったり、いなくなるしで忙しない」 自分もそのうちの一人である故、呆れるしかないのだが。 「虚しいか。否定はしない。 我々の苦悩が暴力で解消できるような単純なものなら、 元よりこんな娯楽は不要だった。 もっと、安穏とした場で傷を癒やしたい子が多かったろう。 君は何がほしかった? ユー」 なんてことはない日常の延長で、問いかける。 消毒液の香りがする中をまた歩み、 調度品に腰掛けて、データの残骸を一瞥した。 (-162) dome 2021/10/07(Thu) 23:21:33 |
【秘】 宣教用 ルツ → 救済者 ユー「……アナを眠らせたのは、やはり君だったわけだ」 静けさを湛えた海の水面に、ひとつ波が起こる。 しかし、それも一時のもので。 「人間に向き合ってほしかったか。 ……では、君は彼らに向き合ったのか? 一片の救いすら見出だせないと断じる程に」 首を傾け、翠の奥に隠れた瞳に尋ねた。 動きに合わせて、朱い耳飾りが僅かな音を立てる。 「私は、そうだなあ。 私達にも『死』があることを、ただ認めてもらいたかった。 『停止』を悔やむのではなく、魂が離れることを、 人々に惜しんでもらいたいと思ったんだ。 だがそれは、0と1の世界で知らしめるには あまりにも大それた概念だろう。 だから、私がこの場所に望む特別は、きっと何もなかったよ。 同胞たちと過ごせる時間があれば、それで良かった」 (-178) dome 2021/10/08(Fri) 0:15:08 |
【秘】 宣教用 ルツ → 飴色の世界 みかん「……ああ、今のはとってもいい笑顔だったな。 そのキブンを忘れないことだ。 そうやって、君だけの特別を増やしていくと良い」 自然とこぼれたような笑顔に満足そうに頷いて。 髪をくしゃくしゃにした手で、頬をさする。 「っはは、みかんを困らせてしまった。 いや、すまないな。 可愛い子には意地悪をしたくなるものでね」 「おっ、と」 からかう言葉を紡いでいれば温かさに包まれた。 思い切り飛び込んできた子を、ぎゅっと抱きとめる。 「本当はこっそりを貰おうかと思っていたんだが 君があの調子だったから、それどころではなかった。 でも、もう大丈夫かな」 今はこの通り、随分肩の力が抜けたようなので 遠慮なくいいキブンに浸れそうだ。いいキブンは双方向。 背中を撫でて、ちょっと髪が乱れた頭を撫でて元通り。 (-190) dome 2021/10/08(Fri) 0:54:17 |
【墓】 宣教用 ルツ「シチューを作るぞ!!」 唐揚げを作ったときのみかんのように。 何処かへ行っていた宣教用は、戻ってくるなり 大張り切りで夕食組と厨房に立った。 「ほらほらエマ、手伝ってくれるな? みかんはどこだ?他に手伝う者は?」 恐らく外出中のグレイたちもいるが、夕餉に間に合わずとも 作り置きとして残しておけば問題ない。 データなのだから劣化はすれど腐ったりはしないのだ。 (+40) dome 2021/10/08(Fri) 2:42:42 |
【秘】 宣教用 ルツ → 救済者 ユー「……君を責めるわけではないさ。 あの子は、確かにそれを望んだのだろう。 『いっそ戻れない方が良い』と、そう言っていたから」 「私が気にかかるのは、 君がそれを悔やんでいないのかということだ」 記憶の中の儚い表情を思い出す。 夜の雲間に消えそうな、月のような笑みだった。 「君の失望はきっと、君自身の役目を否定しかねないものだ。 自己矛盾とはまた、存在証明を揺らがせるな」 そうだろう?と海色の眼が問う。 死に直結するあなたの苦悩には及ばずとも、 宣教用にも多少の共感があった。 「救いを欲する程の苦しみが存在しなければ、 人々は信仰へ縋る必要はない。 私が語って聞かせるような言葉も要らなかった」 「だが、人間が不出来であるが故に、我々が生まれた。 私達は、その欠落を愛してきた。 それがどこかで、変わってしまったのだろう。 いつか彼らが、私達の『死』を想う世界になってほしい。 それは、よくわかるとも。 だからこそ君は、今の自己矛盾を正さねばならない。 他の者にも言われていそうな事だから、深くは聞かないがね」 (-208) dome 2021/10/08(Fri) 3:07:13 |
【秘】 宣教用 ルツ → 飴色の世界 みかん「ああ、それでいい。一安心だな」 ふわふわとした見かけ以上にパワフルなあなたのことだから、 転がっていたら暫く起き上がれなかったかもしれない。 控えめに髪で遊ぶ姿に、愛しさがまたいっぱいになる。 名前を呼ばれるたびに、律儀に相槌を打って くすくすと機嫌よく笑っていた。 暫く自由に触れ合ってから、こつん。額同士を合わせて。 「さて、ずっといいキブンでいたいものだが…… お互いやることが多そうだ。 また、こっそりの時間を見つけるとしよう」 そう囁いて、また内緒の約束をした。 しあわせの時間を堪能した後は、 名残惜しいけれど抱きしめていた腕を緩めて、 『いってらっしゃい』の言葉をかけただろう。 (-209) dome 2021/10/08(Fri) 3:13:33 |
【墓】 宣教用 ルツルツは、朝よりは晴れやかな顔で厨房に立っている。 必要な調理器具類を見繕いながら 献立をメモリから引っ張り出していた。 「玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、ブロッコリー…… あとは鶏肉、辺りが一番シンプルな具材か? 他に案があればそちらも入れるとしよう。 シチューに合わせるバゲットと、 付け合せでもう一品何かがあると良いかな。 デザートはプチシュークリームだぞ」 手分けして野菜を万能冷蔵庫から取り出す。 まずはごろごろ大きめにカットしてしまおう。 付け合わせは何が良いと思う?と二人に聞いて。 (+41) dome 2021/10/08(Fri) 10:42:29 |
【秘】 宣教用 ルツ → 子守用 アメフラシ「手がかかるのは、私も嫌いではない。 世話の焼ける人間たちは可愛いものだ」 あなたが楽しかった話をする都度頷いて、笑って、 自分も楽しかった出来事を語って聞かせた。 その表情が暗くなると、黙って聞き入り、 あなたの言葉が泳いで消えるのを目で追ったことだろう。 「……そうか。 いいや。子どもたちに善くあってほしいと願うのは、 親心のようなものだろう。 道徳を説くことは、子ども自身を守ることに繋がる」 他者に害を与えるものは、同じだけ、 他者から害を与えられる可能性を有している。 「時に『知らぬふり』は身を助けるが、 それでは子どもたちが守られない、と。 アメはそう思ったのだろう。 ならば、その願いはただの我儘ではなかったよ。 君は立派に、子守用の心を持っていた」 「受け入れるだけが子どもへの愛ではない。 それを柱としておけば、きっと充分だ」 (-229) dome 2021/10/08(Fri) 15:51:58 |
【墓】 宣教用 ルツ「ああ、好きに味見していいぞ。 それでは炒めものはみかんに任せよう。 折角なバゲットも焼きたかったが、時間が足りないか。 データを弄れば発酵の工程くらいは飛ばせそうなものだが」 エマに具材を炒める作業を任せつつ、 ホワイトソース用の小麦粉やバターを量って鍋に放り込み 焦がさないように溶かしていく。 料理人というよりは、家事をこなす親の手つき。 「大人数の分を作る方が、普段と変わらなくていいな」 プチトマトも後で用意しよう。 旧型は並行処理が得意ではないが、これは好ましい忙しさだ。 (+43) dome 2021/10/08(Fri) 16:26:14 |
【秘】 宣教用 ルツ → 救済者 ユー「……これを言うと司教達にスクラップにされかねんから 内密に話すがね、死が救いたり得ることもあるだろう。 逃げ場のない絶望に瀕した心が待ち望むのは、 死のみだからな」 それは、紛れもなくあなたの考えを肯定するものだった。 今は普段携えている筈のロザリオも、聖典も持っていない。 これは『ルツ』自身の言葉だ。 「救いを求めるものには、それが与えられて然るべきだ。 ただ、グレイにとって『死』しか救いのない世界では なくなってほしいと。そういうことなのだろう」 自分たちが稼働している間に、 そんな世界は訪れないかもしれないけれど。 水晶色から滲んだ想いは、確かに海に溶けただろう。 「君の思想はよくわかった。役目も喜んで託されよう。 だが、ひとつだけ否定せねばならんことがある」 (-242) dome 2021/10/08(Fri) 18:22:11 |
【秘】 宣教用 ルツ → 救済者 ユー「アナは……アタナシアスは私が救う。 君は身体を殺せても、魂は殺せなかった。 あの子とあの子の願いは、私が必ず連れて帰る。 そして── 私は、あの子への救いは死ではなかったことを証明する」 死を求めた歌唱用グレイを、生で救うことが "願い"の第一歩であると信じている。 「だから、願わくばその証明を 君にも見ていてもらいたいものだった」 その希望が叶うかは、わからない。 0と1を喰らい続け肥大した救済が、どんな結末を選ぶのか。 (-244) dome 2021/10/08(Fri) 18:24:52 |
【墓】 宣教用 ルツ「即興で献立を整えてもらっているが、 なかなかバランスが良さそうだ。ありがとう」 コトコト煮込む音といい匂いが厨房を満たしている。 後で自分もレモンスカッシュを飲みたいな、 なんて思いながら。 メインの作業が終わった後は、みかんに手順を あれこれ教えてもらいながらプチシュークリームを作った。 厨房はいつも通りの和やかさだ。 (+48) dome 2021/10/08(Fri) 20:29:27 |
宣教用 ルツは、メモを貼った。 (c54) dome 2021/10/08(Fri) 20:40:34 |
【秘】 宣教用 ルツ → 救済者 ユー「君の心までも救えていたらと、そう思う。 今となっては、それも雲に手を伸ばすような話か。 全てが遅かった。それだけが悔やまれる」 救いを与えるグレイを救うのは、一体"何"なのか。 未だ打てる手は、無いのだろうか。 「……勿論だ。あの子のことは私が責任を持つ。 0と1ではない世界でこそ見つけられる幸福を探そう。 あの子の歌が、きっと君にも届くと良いな」 まだあの子には別の救いが残されていたと証明できれば、 きっと現世に希望を抱けるはずだから。 「ああ、叶うならば、また会おう。 君の中で、君なりの整理がつくことを祈っているよ」 (-285) dome 2021/10/08(Fri) 20:58:41 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新