人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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【秘】 長女 カナイ → 陽葉 シロマ

「ぇう」


無理難題が降ってきたみたいな鳴き声。
ぎっ、床に脚を下ろすと、ぺた、と腰骨のあたりに円盤の。
蚊取り線香のホルダーが揺れて、当たる。

「お …おちつい、とんな。……」
「ねーちゃんは……ねーちゃん なんに、だめやなぁ」

き 
 の、
ことぉ……


俯きがちに、上目遣いの瞳が。
野暮ったい前髪と、フードの影を透かして。

「うぅん ん。
 ……ありがとなぁ、こずちゃん」
(-119) 榛 2022/07/09(Sat) 11:57:23

【秘】 長女 カナイ → 不知 ミナイ

ぁあぅ…


かわいらしい笑い声と重なった、
しゅんしゅん小さくなるときの声。

どこかに立ち止まって話しているらしい。
声以外の音、床が軋む音なんかはたぶん殆ど、しない。

「えぅ。ぅ、ひとり」
 だいじょぉぶ、けが、しいん…」

んぁ。……
 
んん?



「ぉ 
大怪我した人たち
、て 言ったか」
(-122) 榛 2022/07/09(Sat) 14:50:28

【秘】 長女 カナイ → チャラ男 ウラミチ

>>54(トリカイ見つけたあと)からたぶん、どのくらいか後の話。


空き教室に一度戻ったカナイ。
腰には蚊取り線香のホルダーが吊られている。
これを探しに昇降口に行って、見つけて、帰ってきた。

うらみち、おるかいね。
そう広くはない教室の入り口で、姿をもとめる。
(-123) 榛 2022/07/09(Sat) 15:32:24

【秘】 長女 カナイ → 陽葉 シロマ

/* マ?? わ〜〜い、気合い入れて襲撃されるぞ


「そぉやろ」

諭されるや否や、同調する。
そんなの、考えるまでもなくその通りだ。頷く。
皆がいい子だなんてのは、カナイねーちゃんがよく知ってる。

「けどな……ぼくは、ねーちゃんなんだ」


昔っから迷惑ばっかのぼくが、言えることじゃないんけどな。
目の前の
気丈に振る舞う子
だってまだ17歳で、
1学年ぶん下の高校生で、腕だってあんなに細いんだ。

「ぃ 、いくら慣れてるからって、きみが―――」

(-132) 榛 2022/07/09(Sat) 18:59:16

【秘】 長女 カナイ → 陽葉 シロマ

『私は
慣れてるから

あんまり驚かなかっただけでさ』


………… 
 ぇ?」


バヂ、と脳裏に火花が散らばった。
「おろぉか、」

もつれる舌に構わず、思考こえが垂れ流されていく。
こういうとこもだめなんだ。ぼくって奴は。

「ぉ 驚かなかった 



何に?




こず ちゃ、
 きみ」
「死んだ人に 慣れてる。」


のか?
間抜け面が、月光をかすかに纏うきみを見る。
(-135) 榛 2022/07/09(Sat) 19:13:31

【秘】 長女 カナイ → チャラ男 ウラミチ

ぁえ、
ぇぅ…」

詰められて、たじたじ。
でもちょっと嬉しそうな顔をした。
(すぐ顔に出るので、全然こっそりとかではない。)

「ん… ぁ、んむ。げんかん置いちょった」

カナイは結構……というか案の定。よく、ものを置き忘れる。
(-143) 榛 2022/07/09(Sat) 20:53:59

【秘】 長女 カナイ → 不知 ミナイ

「ぁ。ぅ、 …… 
見た。


きみの忌避(かもしれないそれ)に気づけなかったことを、
申し訳なくとか、恥ずかしく思う。

「た」

躊躇いがちに、恐る恐る。
選ぶほどの言葉を持たないから、只、たどたどしく。

 たち。 
て、


……まきおだけじゃ のぉて?
(-144) 榛 2022/07/09(Sat) 21:06:34

【秘】 長女 カナイ → 奔放 クリス


「ピャ」


どこぞで遭遇したカナイの第一声。
懲りもせず、ひとりでうろついてたらしい。ビビりの癖に。
(-149) 榛 2022/07/09(Sat) 22:00:52

【秘】 長女 カナイ → 奔放 クリス

よく知った同級生の声に、ぺとぺと近づいてきた。

んぁ。…そ、
そぉまだぁ」
「ねーちゃんは でんき、さがしとぉ」

無くしてしもた、と言うそれは、
最初らへん
>>1:58 らへん)
に落としたマグライトのこと。

「そぉまは、なにしとんの」
(-153) 榛 2022/07/09(Sat) 22:23:13

【秘】 長女 カナイ → 奔放 クリス

迷子。あながち外れでもない。
この廊下はきっと落としたのと別の廊下なので。

「ぇぅ」


ので、図星です!みたいな鳴き声をあげて。
(きみと話すといつもいつも鳴いているともされています。)



「推理」
「どんな」

しゅ
 
 シュヒぎむ、
か?
(-155) 榛 2022/07/09(Sat) 22:36:20

【秘】 長女 カナイ → 奔放 クリス

 …んぅ」

中途半端な首肯は否定と同義の、けど、
言い切られた『いない』に逆らって主張するほどでもない。



「だ 
だれに
 …… て。」

探偵さんは、誰かに殺されたのだと断定しているらしい。
カナイは、賢いきみが言うんならそうなんだろなと、思うわけで。

「……ぁ。ぁう…」「……
あ、


(-157) 榛 2022/07/09(Sat) 23:10:56

【秘】 長女 カナイ → 奔放 クリス

「あ、ぁぁ
あぶない
、だろ…!」
「なにが……と、
んぅ
……んん、
 
と、
『鳥飼が僕らの中の誰に殺されたかの推理』だ、よ」
「す 
しゅ
 すひ しゅぃ…
ギム。
 
だ、大事にしろ


だばだば喋って、よっぽど流暢に畳みかけて。
ぼたぼた汗をかきながら、
わし、と栗栖の二の腕あたりを掴んで見上げている。

「ぼ、」


「ぼくだったらどうすんだ きみ…」
(-158) 榛 2022/07/09(Sat) 23:18:21

【秘】 長女 カナイ → 奔放 クリス

 
「………そりゃ。ぼくじゃない、けど」


けど、危ないって言ってるだろ。


「し 
信じ
 …… 
んぁ 


もどかしさに、臍を噛む。
だめなカナイに、何かを聞く奴なんてあんまりいないから。
だめなカナイがそれでも伝えたいことなんて滅多とないから。

言葉を探す羽目になる。
ぼくはそういうのも、うまくできないってのに。


(-169) 榛 2022/07/10(Sun) 0:28:56

【秘】 長女 カナイ → 奔放 クリス

「そぉまは、」
「し、信じて るんだろ。
ぁう、ぉ
 ぼくらの中にいる …って」


掴んだ腕に力を込める。
長袖の先から覗く指先は多少、冷えて。

 だったら!」
「ぼくも、 
ねーちゃん
 …も、そう!
 そうしたい って、ぃ 言ってんだ」


ち、
 
違う。
から、な…」


カナイの脳裏に矛盾はない。
不出来な回路に、ハナから整合性なんてものはない。

みんなを
 し 
信じたい
……からって
 き 
ぃみのこと
 信じちゃ、いけないこと。」


「な 
ないだろ…!


薄暗い廊下で、月の明かりを仄かにうつして。
暗色のフードと野暮ったい前髪を透かした瞳が、真っ直ぐ。
(-170) 榛 2022/07/10(Sun) 0:30:11

【秘】 長女 カナイ → 奔放 クリス

「ぁ、う」

「で 
でき……」


勢いだけの言葉はつんのめって。
なけなしの啖呵はよろめいて、答えを出す前に、ぼと。

墜落。

わがままだな。瞳がぐらぐら揺らぐ。
目をうまく逸らせないから、固まっていることしかできない。

それでいいよ。


それって、なぁ、どういう


(-180) 榛 2022/07/10(Sun) 1:59:59

【秘】 長女 カナイ → 奔放 クリス

不可解な問いかけを、真っ直ぐ受けとって。
ぽかん、と間抜けづらを晒した。

「ぁえ。な 
なんで…?
(-181) 榛 2022/07/10(Sun) 2:01:12

【秘】 長女 カナイ → チャラ男 ウラミチ

んぇ。
ぇう、さ 
刺される


こくん…頷いて。
「ね ねーちゃんのじゃけ」
一人称がややこしい。自分のものは自分で…と言いたい。

そうして、ぽん、と肩を叩かれる。
またちょっと嬉しそうな顔して、裏道の隣に座りこむ。
のそのそ、すとん。

「うらみち、ずっとここ いんの」


くっついたと言って過言でない距離だったりする。
ぺと…
(-184) 榛 2022/07/10(Sun) 2:14:25

【秘】 長女 カナイ → 陽葉 シロマ

こ、
ずちゃん…」

覗き込んでくる顔を、呆然と見つめ返す。
当然返ってくるはずの否定は、行方知れずで。

「こずちゃ 
ん、


変なこと言ってるのは、きみの方だ。


「……こずちゃん…」


白間梢は、そばにいてくれた。
いつまで?そのはず。

血を分けた人たちにすら馴染めない、鹿乃のそばに。
梢は優しい。しっかり者の、こずちゃん。
例えば?そうだ。

皆の人気者で、何でもできるすごい子なんだ。

昔っから、ずっとずっと。
本当に!本当に?



   
「んぃ、
ぎぅ



(-194) 榛 2022/07/10(Sun) 6:44:46

【秘】 長女 カナイ → 陽葉 シロマ

 


せ、
んせぇ なるの 




脳の裏がバヂバヂ煩くて、チカチカ火花が舞い散って。
けれど、細い細い糸が。こんなに煌めくから。

のろのろと、縋りつくように白間の上着を握る。
そうしなければ───
目の前の少女が急に、遠くに行ってしまうような気がして。


……絶対、いい先生になれるのに、と。
こっそり唇を噛んだ日の空は、思い出せない。


『こ こずちゃ…… うぅん、ん。そぉ、か。
 そ、かぁ……』
(-195) 榛 2022/07/10(Sun) 6:52:18

【秘】 長女 カナイ → チャラ男 ウラミチ

「んぇ?」

ひっくり返った声を、不思議そうに見上げる。
引っ付いているカナイはじんわり、あたたかくて。

「……んふ」


ちいさく、含むように笑う。
抱え込むようにこっそりした笑い方は、昔から。

「こわがりやもん、なぁ。うらみち」
「……ぼくも」
(-206) 榛 2022/07/10(Sun) 12:57:08

【秘】 長女 カナイ → 不知 ミナイ

 
ゆうれ、ぃ
な…


ピャッ、というような跳ね上がりかたをして、もごもご。
カナイの声は不明瞭で、それでも、怯えだけではないような。

「…… …どんな子が いるん」
(-207) 榛 2022/07/10(Sun) 13:20:53

【秘】 長女 カナイ → チャラ男 ウラミチ

ピャッ!!
 
……ぇぅ…


大声にびっくりした。
縮こまったあと、のろのろと弛緩して戻る腕が当たる。
漂う線香の匂いは、きみの近くから離れない。

「こ こわいけど、き 
来たもん…

「うらみちはなんで、ぃ いっしょあそび 来てくれたん」

「……こ こわがりなんに」
(-209) 榛 2022/07/10(Sun) 14:04:21

【秘】 長女 カナイ → 陽葉 シロマ


焼けた肉の臭いがする。


蚊取り線香の煙が、仄かにたちのぼる。
いつもの夏を切り取ったような、日常に漂っていた香り。

 
ぁ 集める て。


縋る手が焼かれるように熱い。
きらきら綺麗なだけの糸は鋭くて、

「どうや ……って」


ぼくが見たかったのはそんな、おかしな幻じゃなかった。





焼けた肉の臭いがする。
(-212) 榛 2022/07/10(Sun) 14:56:19

【秘】 長女 カナイ → 陽葉 シロマ

「あは」
「き 
決まってる
 よな」

青褪めた顔が、乾いた笑いを漏らして。
壊れた蛇口みたいにぼとぼと言葉を吐いていく。

「ぼくでも。わかる、ぞ」

「なぁ、こずちゃん」


「……こ 」


「ころすん か」


ぼた、ぼた。
大粒の汗を落として、ぐる。間の抜けた音。
誰のだ。

焼けた肉の臭いが、渦巻き型の夏の香りを覆っていく。


「せ 
先生、に
 なりたいから、
 ?」
(-213) 榛 2022/07/10(Sun) 15:01:04

【秘】 長女 カナイ → チャラ男 ウラミチ

「ん…」

大丈夫、というように頷いて。
それからちらと覗き見える、懐かしい幼馴染の昔の顔。

「……んふ、ふ」


「ぼくも。うらみちと また遊べて…嬉しい、ぞ」


それはきっと、お互い様。
ずっと昔のカナイはよく喋って、男みたいな口調だった。
(-221) 榛 2022/07/10(Sun) 15:24:27

【秘】 長女 カナイ → 奔放 クリス

栗栖が次々と放り込むはやさに、目を回す。
ひとまず、どうにか引っ掛けたのは最後の言葉。

「……欲しかったもの?」

きみが。えっとつまり……カナイ、が。
んぅ、とか、ぅぇ、とかなんとか。
小声で鳴きながらうんうん唸りはじめて。
(考えろと言われて考える、たぶん学校の宿題をしているときと似たような光景となった。)


んぁ……
 はっ」

目をひらいて。
ぱちぱち、瞬きののち。

「ほ 
ほしがりじゃ ない…


周回遅れの、よわよわしい否定をぺそ、と投げつけた。
(-223) 榛 2022/07/10(Sun) 15:52:32

【秘】 長女 カナイ → チャラ男 ウラミチ

照れくさそうな素振りを見る。
一段と小さな声の最後までを拾って、目を細めた。

「…んぅ。か かわったかいね」
「うらみちは、お洒落さんになっとぉ よなぁ…」

そうして、自身の変化には無頓着。
明るい色の髪と、面影が残る横顔をじっと。
(-231) 榛 2022/07/10(Sun) 18:55:51

【秘】 長女 カナイ → 不知 ミナイ

「……  」

絶句、のような。
空白があいて。

「そぉか、あ」


「ゆうれぇ、と。ぼくも、喋っとったん、なぁ」

どの子だろ、と呟く。
聞き出そうというよりか、つい漏れた独り言といった感じに。
(-232) 榛 2022/07/10(Sun) 19:02:29

【置】 出席番号 縺斐a繧薙↑番 カナイ

────起立、気をつけ。
どこか懐かしさを覚える、快活な声が脳の裏を焼く。

んぁ、と間の抜けた覚醒。

鳴き声の主は、がばりと身を起こす。
大きな、長袖のパーカーを身に纏った小柄な少女だった。
着席の姿勢を保った少女が居るのはどこか暗い一室のようで、目の前の机に突っ伏して眠っていたらしい。
窓から鈍く刺しこむ月明かりのほかに光源は存在せず、掛け時計のあるべき壁にはその痕だけが残されて。今が何時なのか、見当もつかない。

すぐにでも窓の外を見に行きたかったけれど、逸る気と裏腹にどうにも手足に力が戻らない。
次第に思考も霞がかって、只ぼんやりと月の光に照らされていた。


じりじりとした時間が過ぎて、薄闇に目が慣れた頃。
再び正面に視線を戻せば、黒い板が目に飛び込む。
壁を横切る堂々とした質量に加えてこちらを向き鎮座する教卓とくれば、ここが教室であることは一目瞭然だった。

自分は、一体いつから眠っていたのだろう。

不安を覚えた少女は、ぐるりと辺りを見回す。
静けさが耳に痛いほどで、毛羽立った居たたまれなさが際立つ。
息を潜めるように、焦れったい程にゆっくりゆっくりと正面から視線をずらせば────視界の端に、人影が、引っ掛かる。
誰かが、斜め前の席に突っ伏している。

皺の寄ったシャツが月を反射して、白々と冴えていた。
いつからそこに在ったのだろう。ひぅ、と息を呑む。
しっかりとした体格を表すような広々とした背中、男の子のように見える。
身じろぎ一つしない背中が、生物の形をした置物のようで薄ら寒い。

肩越しにどうにか彼の顔を見られないかと思い立ち、座ったまま首を伸ばすと、
(L7) 榛 2022/07/10(Sun) 20:58:56
公開: 2022/07/10(Sun) 21:00:00

【置】 出席番号 縺斐a繧薙↑番 カナイ


頭には、見慣れた麦わら帽子



雲間が途切れ、窓から入る光がさっと床を照らし出す。
埃を掻き分け踏んだ幾つもの、人と猫の足跡。細く、僅かに伸びた赤い痕跡。

つん、と鉄臭さが少女の鼻をつく。

些か唐突に過ぎるそれは、路傍の石が不意に思い出されたようなものだった。
記憶の底から立ちのぼるような、まだ新しい血の匂いは、一気に生々しさを以って少女に迫る。


 
―――え?



息を殺していたことも忘れ、跳ね上がるように立ち上がる。
しかし間もなく追いかけてくるはずの、


椅子の倒れる音は、いつまで経っても響かなかった。
(L8) 榛 2022/07/10(Sun) 20:59:31
公開: 2022/07/10(Sun) 21:00:00
 




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